JPH0575126A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH0575126A
JPH0575126A JP3235097A JP23509791A JPH0575126A JP H0575126 A JPH0575126 A JP H0575126A JP 3235097 A JP3235097 A JP 3235097A JP 23509791 A JP23509791 A JP 23509791A JP H0575126 A JPH0575126 A JP H0575126A
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JP
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poly
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silicon layer
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JP3235097A
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Yoshifumi Tsunekawa
吉文 恒川
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Seiko Epson Corp
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
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    • H01L29/66477Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET
    • H01L29/66742Thin film unipolar transistors
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Abstract

(57)【要約】 TFTのチャネル領域には、固相成長法により形成した
多結晶シリコン層を用い、かつチャネル領域をソース・
ドレイン領域より部分的に薄くした構造の多結晶シリコ
ンTFTの製造方法である。この様な構成を実現するこ
とにより、チャネル領域は、欠陥密度が少なくかつグレ
インサイズの大きな多結晶シリコン層で形成され、かつ
部分的な薄膜化が可能となるので、TFT特性におい
て、低しきい値化、サブスレッショルド領域での立上が
り特性向上、オフ電流の低減ならびにオン電流の向上
が、ソース・ドレイン領域での寄生抵抗の影響なく実現
されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石英基板のような絶縁
性基板(以下基板と記す。)上に、高性能な薄膜トラン
ジスタ(以下TFTと記す。)を作製する製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】TFTは、アクティブマトリックス型液
晶ディスプレイ(以下AM−LCDと記す。)の画素に
形成されるスイッチング素子として、またパネル駆動用
の駆動回路を構成する素子として広く応用されている。
この様な素子として特に駆動回路用に使用するTFTと
しては、チャネル領域を多結晶シリコンとする多結晶シ
リコン(以下poly−Siと記す。)TFTは、非晶
質シリコンTFTと比較して移動度の大きいことから高
速動作が可能であり適した素子となる。
【0003】図2に従来のpoly−SiTFTの構造
図を、図3にその製造方法を示す。図2において、20
1は基板、202は、ソース領域、ドレイン領域(斜線
部分)および活性領域からなる多結晶シリコン層であ
り、ソース領域およびドレイン領域は、同じ導電型で低
抵抗となるよう不純物がドーピングされている。203
はゲート絶縁層で、204はゲート電極である。また2
05は層間絶縁層であり、206は引き出し電極であ
る。以下その製造方法について図3を用いて説明する。
最初に基板301上にpoly−Si層を形成し、同図
(a)に示す如く島状に加工する。この際poly−S
i層の形成には、減圧状態での化学気相成長法(以下C
VDと記す。)が一般に用いられている。反応ガスとし
てはモノシラン、ジシラン、トリシラン等の使用が可能
である。モノシランを反応ガスとして使用する際には、
基板温度として600℃程度が適切である。続いて同図
(b)に示す如く島状に形成されたpoly−Si層上
にゲート絶縁層303を形成する。ゲート絶縁層の形成
方法としては、高温酸化雰囲気中での熱酸化による方
法、常圧あるいは減圧状態でのCVD法による方法さら
にはスパッタ法による形成方法等種々存在するが、TF
T特性に多大な影響を与える。poly−Siとゲート
絶縁層との界面を良好に形成するには、熱酸化によるゲ
ート絶縁層の形成方法が適している。続いてゲート絶縁
層303上にゲート電極304を形成する。ゲート電極
304は、不純物(ここではリン)を高濃度にドーピン
グしたpoly−Siで形成している。さらにソース領
域およびドレイン領域を、不純物イオンの打ち込みによ
り形成する。305は不純物イオンのビームである。こ
のイオン打ち込みにおいて、イオンの加速電圧およびゲ
ート電極の膜厚を適切に選択することで、ゲート電極が
イオン打ち込みのマスクとなり、ソース領域およびドレ
イン領域306がセルフアラインに、poly−Si層
302に形成されることになる。ソース領域およびドレ
イン領域306の間にはさまれた領域がチャネル領域3
07である。またnチャネルTFTを形成する際には、
不純物としては、5族元素のリン・ヒ素・アンチモン等
を、pチャネルTFTを形成するには、3族元素のホウ
素・アルミニウム等を選択すればよい。以降イオン打ち
込みした不純物の活性化の為のアニール工程、層間絶縁
層308の形成工程、コンタクトホール形成工程そして
引き出し電極309の形成工程を経て同図(d)に示す
如くpoly−SiTFTが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに製造されたpoly−SiTFTは、AM−LCD
のさらなる高精細化・高解像度化が進みTFTの高速応
答性が必要となった場合、TFT特性特にオン電流不足
により応用できなくなる。対策としてpoly−Si層
の膜厚、特に図3(b)に示す熱酸化によりゲート絶縁
層を形成した後のpoly−Si層の膜厚を薄くして、
TFTのしきい値電圧を下げ、立上がり特性を改善して
オン電流を上げる方法が考えられるが、poly−Si
層を薄くすることは、図2あるいは図3より明白なよう
に、活性領域のみならずソース領域・ドレイン領域の膜
厚も同時に薄くなる。したがって薄膜化にともないソー
ス領域・ドレイン領域のシート抵抗および引き出し電極
との接触抵抗が上昇し、オン電流はこれら抵抗によって
オン電流が制限されAM−LCDの高精細化・高解像度
化を進める上で支障となる。
【0005】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るものであってpoly−Si層の形成にあっては、非
単結晶シリコン層の加熱アニールにより結晶化すなわち
固相成長を行ない結晶性の良いpoly−Si層を形成
し、またチャネル領域はソース領域・ドレイン領域に比
して膜厚を部分的に薄くし、上記の如く抵抗値の増大を
抑制し、十分なオン電流が得られるpoly−SiTF
Tの製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タの製造方法は、絶縁基板上に、同じ導電型を有するソ
ース領域およびドレイン領域と、該ソース領域および該
ドレイン領域にはさまれたチャネル領域を有する多結晶
シリコン層と、該多結晶シリコン層上に、ゲート絶縁層
と、該ゲート絶縁層上であって該チャネル領域上にゲー
ト電極とを有してなる薄膜トランジスタの製造方法にお
いて、該絶縁基板上に、非単結晶シリコン層を形成する
工程と、300℃以上の不活性雰囲気中での第1のアニ
ール工程と、500〜700℃の不活性雰囲気中での第
2のアニール工程と、該チャネル領域上はエッチング除
去された絶縁層を形成する工程と、酸化雰囲気中でゲー
ト絶縁層を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1に本発明の1実施例を示す。以下同図を
用いて本発明の実施内容を説明する。
【0008】最初に同図(a)に示す如く基板101上
に、非単結晶シリコン層を形成する。ここで基板101
は、石英基板を用いたが、アルミナ等他の基板の使用も
可能である。また非単結晶シリコン層としては、以下に
示す様な方法で形成したものの使用が可能である。 1)基板温度を150℃〜350℃とし、原料ガスとし
てSiH4 ,H2 を用い、グロー放電によるプラズマC
VD法により形成した非晶質シリコン層 2)基板温度を500℃以上に保ち、原料ガスとしてS
iH4 を用い、反応管内のガス圧を1tarr以下とし
た減圧状態でのSiH4 の熱分解気相反応により形成し
た非単結晶シリコン層。この場基板温度を550℃程度
あるいはそれ以下の温度では非晶質シリコン層であり、
前記温度より高い場合には、非晶質シリコンと多結晶シ
リコンが混在したものとなる。
【0009】本実施例では、この後に不活性雰囲気中で
アニールして多結晶化する固相成長を行なうが、多結晶
化でグレインサイズが大きくかつ欠陥準位密度の少ない
良質なpoly−Si層が得られることから上記1)に
記した非晶質シリコン層を用いた。この様にして非晶質
シリコン層を形成した後、多結晶化の為の固相成長アニ
ールを行なう。固相成長アニールには2段階のアニール
を行なう。第1のアニールでは、非晶質シリコン層中に
含まれている水素を抜く為のアニールであり、窒素等不
活性雰囲気中で、300℃以上の温度で行なう。Si−
H結合を十分に切断するには350℃以上必要であるこ
とから、本実施例では450℃とした。このようにして
抜水素を行なった後、多結晶化する為の第2のアニール
を実施する。固相成長は、石英管による炉アニールで行
なった。アニール雰囲気としては、窒素等不活性雰囲気
とし、またアニール温度は、500℃〜700℃とす
る。この様な低温アニールでは、選択的に結晶成長の活
性化エネルギーの小さな結晶方位を持つ結晶粒のみが成
長し、しかも大粒径となる。本実施例では600℃と
し、アニール時間として16時間で固相成長を実施し、
約2μm以上の大粒径の多結晶シリコン層102が得ら
れた。固相成長後の状態を同図(a)に示す。次に同図
(b)に示す様に、多結晶シリコン層102を通常のフ
ォトリソグラフィ技術により島状に残す様加工する。こ
の後、TFTを形成した際チャネル領域となる部分がエ
ッチング除去された絶縁層103を形成する。絶縁層と
しては、二酸化シリコン層あるいは窒化シリコン層等の
使用が可能である。ここでは二酸化シリコン層とした。
形成方法としては、酸化雰囲気中での熱酸化法あるい
は、常圧または減圧状態でのCVD法等があるが、ここ
では常圧CVD法で形成した。続いて同図(c)に示す
様にゲート絶縁層104を形成する。ゲート絶縁層の形
成には、高温酸化雰囲気中での熱酸化法を用いた。酸化
条件としては、1150℃、乾燥酸素雰囲気とした。熱
酸化法を用いることで、同図(b)に示す様にチャネル
領域上には熱酸化工程前に絶縁層が存在しないので、こ
の領域では、酸化の進行が早く、またその他の絶縁層の
存在している領域では酸化の進行が遅くなり、結果とし
て熱酸化後のpoly−Si層の残り膜厚は、同図
(c)に示す様に、活性領域となる部分で薄く、その他
の領域で厚い構造となる。本実施例では、活性領域の熱
酸化後のpoly−Si膜厚を300Å程度その他の領
域は500Å程度以上となるように設定した。またチャ
ネル領域上のゲート絶縁層膜厚は1200Åとした。初
期のpoly−Si膜厚をtp 、ゲート絶縁層膜厚をt
ox、熱酸化後の残りpoly−Si膜厚をtとすると、 t=t−0.44×tox (1) の関係式でほぼtは算出できる。したがってt≒300
Å、tox≒1200Åとすると、tp ≒830Åとな
り、初期の非晶質シリコン層は、約830Åとすればよ
いことになる。この後同図(d)に示す様に、ゲート電
極105を形成する。ここでは、ゲート電極としては、
不純物としてリンを濃度にして1018cm-3以上ドーピ
ングしたpoly−Siを用いた。形成方法は、以下の
ようにして実施した。まずpoly−Si層を減圧CV
D法等で形成しその後リンを熱拡散し、フォトリソグラ
フィ法でパターニングし、活性領域上のゲート電極とす
るものである。この後にソース領域およびドレイン領域
107を形成する為に、イオン化した不純物をゲート電
極あるいはゲート電極上に形成するレジストをマスクと
して、poly−Si層に導入する。106はイオンビ
ームである。nチャネルpoly−SiTFTを形成す
るに際しては、不純物として5族元素のリン・ヒ素・ア
ンチモン等を用い、pチャネルpoly−SiTFTで
は、3族元素のホウ素・アルミニウム等を用いる。本実
施例では、5族元素としてリン、3族元素としてホウ素
を用いた。ドーズ量としては、1×1015cm-2程度と
した。ソース領域およびドレイン領域107の間にはさ
まれた領域がチャネル領域108である。以後層間絶縁
層109を形成した後、コンタクトホールを形成し、そ
の後引き出し電極110用の金属たとえばAl−Siあ
るいはAl−Si−Cuをスパッタ法等で形成したの
ち、パターニングして、同図(e)の様な構造のpol
y−SiTFTが完成する。
【0010】次に動作について説明する。ここではnチ
ャネルpoly−SiTFTについて説明する。
【0011】ゲート電極に正のバイアスを印加し徐々に
バイアスを増加させると、ゲート電極下のチャネル領域
に、電子のチャネルが形成される。この状態でソースに
対してドレインに正のバイアスを印加すると、電子の移
動が生じ電流が流れる。この時の電流をオン電流とい
う。一方ゲート電極にバイアスを印加しない状態ではチ
ャネルが形成されず、電流はほとんど流れないことにな
る。この時流れるわずかなリーク電流をオフ電流と言
う。したがって、ソース・ドレイン間に一定のバイアス
を印加しておくことにより、ゲート電極のバイアス状態
で、ソース・ドレイン間に流れる電流を制御できること
になる。例を図4に示す。
【0012】この様な特性を示すpoly−SiTFT
において、AM−LCDでの高精細・高解像度化、また
駆動回路をTFTで構成した際等で要求される高速化に
対しては、次の様な要件が必要となる。すなわち、オン
電流が大きく、オフ電流が小さく、大きなオン/オフ比
が得られること、さらには電流が急激に流れ始めるゲー
トバイアス、すなわちしきい値電圧Vthが低いこと、ま
たオフ電流からオン電流への立上がりが急峻なことであ
る。
【0013】poly−SiTFTのオン電流・オフ電
流は、活性領域を形成するpoly−Si層の結晶性に
大きく影響される。poly−Si層のグレインサイズ
が大きく、かつ欠陥密度が少なくすることで、電荷担体
(以後キャリアと記す。)の移動度が増加し、高いオン
電流、リークの少ない低オフ電流すなわち、高いオン/
オフ比が得られる。この点に関しては、チャネル領域の
形成に、固相成長法を実施していることから、大グレイ
ンサイズ(≧1μm)、低欠陥密度(〜1011cm-3
が達成されている。
【0014】またVthの低減に関しては、次のようにし
て達成される。絶縁基板上に形成されたpoly−Si
TFTでは、ゲートバイアスを印加してチャネルを形成
するが、この時、空乏層の広がりはチャネル領域の膜厚
で制限されることになる。したがって空乏層がチャネル
領域全体に広がった以降ゲート電極に加えられるバイア
スは、キャリアを誘起する為に使用され、チャネルが形
成される。以上のことから、Vthを低減するには、チャ
ネル領域の膜厚を広くして、空乏層の広がりを低いゲー
トバイアスで完了させることで達成される。しかしなが
ら、従来例で述べた様なpoly−SiTFTの製造方
法では、ソース領域・ドレイン領域の膜厚も同時に薄く
なるので、両領域では生ずる引き出し電極とのコンタク
ト抵抗およびシート抵抗が高くなり、膜厚が特に400
Å以下となるとオン電流がソース・ドレイン両領域の前
記抵抗で制約を受け、制限されることになる。そこで本
発明では、チャネル領域のゲート絶縁層を形成する前
に、図1に示すように、チャネル領域を除いて絶縁層を
形成してその後熱酸化の工程を実施することにより、ゲ
ート絶縁層形成後のpoly−Siの膜厚(t)を、ソ
ース・ドレイン領域では厚くまたチャネル領域は、Vth
が低くなるよう薄く設定可能でえあることから、抵抗に
制約されることなく電流の向上、すなわちオン電流の増
大が可能となる。本実施例では、ソース・ドレイン領域
のtを500Å、チャネル領域のtを280Åとなる様
に設定した。
【0015】立上がり特性を上げる条件についてもチャ
ネル領域の結晶性が重要であり、poly−Si層を固
相成長法とし、かつpoly−Si層とゲート絶縁層と
の界面を欠陥の少ない良好な界面とする様、高温熱酸化
法としたことで、ソース・ドレイン間バイアス5Vの
時、立上がり特性すなわちドレイン電流を1桁増加させ
るに必要なゲートバイアスは、約0.6Vと良好であっ
た。
【0016】図4に実施例で得られたpoly−SiT
FT特性を4−3に、従来例で示したpoly−Si層
を減圧CVD法で形成し、t=500Åとしたpoly
−SiTFT特性を4−1に、また従来例と同様の方法
で作製し、t=280Åとしたpoly−SiTFT特
性を4−2に示す。同図より明らかな様に、従来例と同
様にして作製したpoly−SiTFTは、tがソース
・ドレインそしてチャネル領域すべてが同じ膜厚となる
為に、tを薄くすると、Vthの低減および立上がり特性
の改善は可能となるが、ソース・ドレイン領域の薄膜化
に共ない、前記抵抗値が増大する為にオン電流の向上が
制限されてしまうことになる。この傾向は、tが450
Åより薄くなることで顕著となった。
【0017】一方本発明では、ソース・ドレイン領域は
厚く、チャネル領域を薄く出来、かつチャネル領域の欠
陥密度が減らせるようなpoly−Si層の製造方法で
あることから、同図4−3に示す如く良好な特性が得ら
れた。特に同図4−2と4−3は共にチャネル領域でt
=280Åと同じであるにもかかわらず、オン電流・オ
フ電流・Vth・立上がり特性とすべての特性で改善され
ている。
【0018】以上nチャネルpoly−SiTFTにつ
いて説明したが、極性を逆転することにより、pチャネ
ルpoly−SiTFTについても同様の説明ができ
る。したがって、両poly−SiTFTにより駆動回
路等構成する場CMOS化が可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば以下
の如く多大な効果が得られる。
【0020】本発明では、チャネル領域のpoly−S
i層の形成に際し非晶質シリコン層の500〜700℃
かつ不活性雰囲気中での結晶成長アニールと、チャネル
領域がソース・ドレイン領域に比して薄いpoly−S
iTFT構造となる様、チャネル領域の熱酸化が、ソー
ス・ドレイン領域よりも早く進行するpoly−SiT
FTの製造方法であることから、形成されたpoly−
Si層は、グレインサイズが大きく(1μm以上)、欠
陥密度が極めて少ないものとなり、かつチャネル領域の
み薄膜化が可能となり、加えてtについては、tp およ
びtoxの設定により制約可能でありかつtp およびtox
はプロセス上のパラメータの調整のみにより変更可能で
あることから、任意の値に制御可能であるので、トラン
ジスタ特性における寄生抵抗によるオン電流制限の極め
て少ない、高いオン電流が得られかつオン電流の低減、
よってオン電流/オフ電流比の増大が達成されるだけで
なく、Vthの低減ならびに立上がり特性が急峻になる。
したがって本発明のpoly−SiTFTは、駆動回路
内蔵のAM−LCD(例えば、電子式でビューファイン
ダー等)の駆動回路用素子としてまた各画素に設けられ
ているスイッチング素子として広い範囲で応用可能とな
る。加えて今後進行するであろうAM−LCDの高精細
化・高解像度化で要求される高速性に対しても十分に対
応出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のpoly−SiTFTの製造方法を示
す工程図。
【図2】従来のpoly−SiTFTの構造図。
【図3】従来のpoly−SiTFTの製造方法を示す
工程図。
【図4】poly−SiTFTの特性図。
【符号の説明】
101,201,301 基板 102,202,302 多結晶シリコン層 103 絶縁層 104,203,303 ゲート絶縁層 105,204,304 ゲート電極 106,305 イオンビーム 107,306 ソース領域およびドレイン領域 108,307 チャネル領域 109,205,308 層間絶縁層 110,206,309 引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上に、同じ導電型を有するソース
    領域およびドレイン領域と、該ソース領域および該ドレ
    イン領域にはさまれたチャネル領域を有する多結晶シリ
    コン層と、該多結晶シリコン層上に、ゲート絶縁層と、
    該ゲート絶縁層上であって該チャネル領域上にゲート電
    極とを有してなる薄膜トランジスタの製造方法におい
    て、該絶縁基板上に、非単結晶シリコン層を形成する工
    程と、300℃以上の不活性雰囲気中での第1のアニー
    ル工程と、500℃〜700℃の不活性雰囲気中での第
    2のアニール工程と、該活性領域上はエッチング除去さ
    れた絶縁層を形成する工程と、酸化雰囲気中でゲート絶
    縁層を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜ト
    ランジスタの製造方法。
JP3235097A 1991-09-13 1991-09-13 薄膜トランジスタの製造方法 Pending JPH0575126A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7347328B2 (en) 2001-10-04 2008-03-25 Arca Systems Ag Collapsible container for transport and storage
US8109402B2 (en) 2001-10-04 2012-02-07 Schoeller Arca Systems Ab Collapsible container for transport and storage

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