JPH0574742B2 - - Google Patents

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JPH0574742B2
JPH0574742B2 JP60169196A JP16919685A JPH0574742B2 JP H0574742 B2 JPH0574742 B2 JP H0574742B2 JP 60169196 A JP60169196 A JP 60169196A JP 16919685 A JP16919685 A JP 16919685A JP H0574742 B2 JPH0574742 B2 JP H0574742B2
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pressure
transmission unit
valve
cutback
spool
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Koji Sumya
Yoshikazu Sakaguchi
Takuji Taniguchi
Yutaka Taga
Yoshio Shindo
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、自動車に搭載される自動変速機に係
り、詳しくは主変速ユニツト及び副変速ユニツト
からなる多段自動変速機におけるカツトバツク圧
制御装置に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、自動変速機は、トルクコンバータ及び
プラネタリ変速ギヤ機構を備えており、かつ変速
ギヤ機構はオーバドライブ(0/D)プラネタリ
ギヤユニツト、フロントプラネタリギヤユニツト
及びリヤプラネタリギヤユニツトからなる。そし
て、該変速ギヤ機構は、2個のソレノイドバルブ
及び3個のシフトバルブにより、前進4段及び後
進1段の変速を得ている。
また、従来、スロツトルバルブにカツトバツク
圧を作用すべく、カツトバツクバルブが配設され
ており、該カツトバツクバルブは2速以上にて油
圧が供給される2ndブレーキB2への油圧が作用さ
れて、1速及びリバースではカツトバツク圧が遮
断され、かつ2速以上にて該カツトバツク圧が供
給されるように構成されている(特開昭59−
180149号公報参照)。
一方、特開昭57−37140号公報に示されるよう
に、3個のソレノイドバルブ及び3個のシフトバ
ルブを設置し、オーバドライブプラネタリギヤユ
ニツトを副変速ユニツトとして、フロント及びリ
ヤプラネタリギヤユニツトからなる主変速ユニツ
トと組合せて用い、前進6段の変速段数を得る変
速制御装置が本出願人により案出されている。
(ハ) 発明が解消しようとする問題点 ところで、該副変速及び主変速ユニツトからな
る多段自動変速機は、副変速ユニツトがオーバド
ライブ及び直結の2段、主変速が1速、2速及び
3速の3段を組合せて6段の変速段数を得るが、
従来のカツトバツクバルブのように、2ndブレー
キB2への供給圧を信号圧とすると、主変速ユニ
ツトが1速状態にあつて、副変速ユニツトが直結
から0/Dにアツプシフトする場合、即ち変速機
全体で2速になる場合、該従来のカツトバツクバ
ルブではカツトバツク圧が供給されず、従つてス
ロツトル圧更にはライン圧が必要以上の高圧に設
定され、該アツプシフト時のシヨツクチユーニン
グを悪くすると共に、油圧ポンプによる不必要な
動力損失を招いている。
そこで、本発明は、変速機全体で2速になる場
合にもカツトバツク圧を作用することにより、上
述問題点を解消した多段自動変速機におけるカツ
トバツク圧制御装置を提供することを目的とする
ものである。
(ニ) 問題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであ
り、それぞれが伝達経路を切換える複数の摩擦係
合要素の係合または解放により変速する副変速ユ
ニツト16及び主変速ユニツト21を直列に連結
してなる変速ギヤ機構3と、 該変速ギヤ機構の前記複数の摩擦係合要素に供
給するライン圧を発生するライン圧発生手段4
1,45と、該ライン圧発生手段にカツトバツク
圧を付与するカツトバツクバルブ43と、前記副
変速ユニツトを低速段からアツプシフトさせるた
めに切換えられ前記副変速ユニツトの摩擦係合要
素に選択的にライン圧を給排する副変速ユニツト
用シフトバルブ53と、前記主変速ユツトを1速
からアツプシフトさせるために切換えられ前記主
変速ユニツトの摩擦係合要素に選択的にライン圧
を給排する主変速ユニツト用シフトバルブ51を
有する油圧制御機構5とを備え、 変速ギヤ機構全体としての1速から2速へのア
ツプシフトが副変速ユニツトの低速段からのシフ
トアツプ作動により達成され、変速ギヤ機構全体
としての2速から3速へのアツプシフトが前記主
変速ユニツトのアツプシフト作動と副変速ユニツ
トのダウンシフト作動による同時変速作動により
達成される多段自動変速機におけるカツトバツク
圧制御装置において、 前記カツトバツクバルブはスプール81と該ス
プールを付勢する付勢手段81を有し、前記スプ
ールは、第1の位置と第2の位置とに切換えら
れ、該第1の位置のときには前記第2の位置のと
きにくらべ前記ライン圧発生手段から発生される
ライン圧を高くするよう前記ライン圧発生手段に
カツトバツク圧を作用させ、 前記スプールには、前記副変速ユニツトが低速
時に供給され前記副変速ユニツト用シフトバルブ
の前記切換えにともない排出される第1の油圧が
該第1の油圧の供給時に前記スプールを前記第1
の位置側に付勢するように作用され、前記主変速
ユニツトの1速時に排出され前記主変速ユニツト
用シフトバルブの前記切換えにともない供給され
る第2の油圧が該第2の油圧の供給時に前記スプ
ールを前記第2の位置に付勢するように作用さ
れ、前記付勢手段が前記第2の位置側に前記スプ
ールを付勢するように作用され、 前記スプールは、前記第1の油圧のみが供給さ
れた場合に前記付勢手段の付勢力に抗して前記第
1の位置に切換えられることを特徴とする。
(ホ) 作用および発明の効果 上記構成によれば、副変速ユニツトが低速段で
あり、かつ主変速ユニツトが1速であり変速ギヤ
機構が全体として1速でるときには、第1の油圧
は供給された状態であり、また第2の油圧が排出
された状態であるので、カツトバツクバルブのス
プールには第1の油圧と付勢手段の付勢力が作用
するが、第1の油圧のみ供給される場合は、付勢
手段の付勢力に抗してスプールは第1の位置側に
切換えられるのでライン圧発生手段からのライン
圧は高めに出力される。
次に、副変速ユニツトが低速段からアツプシフ
トされ変速ギヤ機構全体として2速になつた場合
には、副変速ユニツト用シフトバルブの切り換え
にともない第1の油圧が排出されるのでスプール
には付勢手段の付勢力のみが作用して、スプール
を第2の位置に切換えて、ライン圧を低く出力す
る。
さらに、主変速ユニツトが1速からアツプシイ
フトされ、副変速ユニツトが低速段に再び切換わ
る同時変速作動により変速ギヤ機構全体として3
速となつた場合には、主変速ユニツト用シフトバ
ルブの切り換えにともない第2の油圧が供給さ
れ、副変速ユニツト用シフトバルブの切換えにと
もない第1の油圧が供給されるので、スプールに
は第1の油圧、第2の油圧及び付勢手段の付勢力
が作用するが、付勢手段の付勢力だけ第2の位置
側への付勢力が大きいので、スプールは第2の位
置に保持され、ライン圧を低い状態に維持する。
以後、変速ギヤ機構全体としてさらにアツプシ
フトされた場合には、第2の油圧が常に供給状態
であるので、第2の油圧と付勢手段の付勢力によ
り、スプールを第2の位置に保持し、ライン圧を
低い状態に維持する。
よつて、本発明によれば、副変速ユニツト及び
主変速ユニツトの各変速段を組み合わせることに
より多段変速を行なうものでありながら、カツト
バツク圧の作用により変速ギヤ機構全体で2速以
上にてライン圧を必要以上に高圧に設定すること
がなく油圧ポンプによる動力損失を低減すること
ができる。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて本発明の実施例について説
明する。
多段自動変速機1は、第2図に示すように、ト
ルクコンバータ2、プラネタリ変速ギヤ機構3及
び油圧制御機構5を備えており、それぞれコンバ
ータハウジング6、トランスミツシヨンケース7
及びエクステンシヨンハウジング9、そしてバル
ブボデイ10及びオイルパン11に収納されてい
る。トルクコンバータ2はロツクアツプクラツチ
12を備えており、入力部材13の回転をトルク
コンバータ2の油流を介して又はロツクアツプク
ラツチ12により直接変速ギヤ機構3の入力軸1
5に伝達する。変速ギヤ機構3はオーバドライブ
(0/D)プラネタリギヤユニツト17からなる
副変速ユニツト16と、フロントプラネタリギヤ
ユニツト19及びリヤプラネタリギヤユニツト2
0からなる主変速ユニツト21とからなる。0/
Dプラネタリギヤユニツト17は入力軸15に直
結されているプラネタリギヤ22、入力軸15に
被嵌しているサンギヤ23及び主変速ユニツト2
1の入力軸26に連結しているリングギヤ25か
らなり、またプラネタリギヤ22とサンギヤ23
との間に0/DダイレクトクラツチC0及びワン
ウエイクラツチF0が介在していると共に、サン
ギヤ23とケース7との間に0/DブレーキB0
が配設されている。また、フロントプラネタリギ
ヤユニツト19は出力軸27に直結しているプラ
ネタリギヤ29、出力軸27に被嵌しかつリヤプ
ラネタリギヤユニツト20のサンギヤ30bと一
体に構成されているサンギヤ30a、及び入力軸
26にフオワードクラツチC1を介して連結して
いるリングギヤ33からなり、また入力軸26と
サンギヤ30との間にダイレクトクラツチC2
介在していると共に、該サンギヤ30とケース7
との間にコーストブレーキB1が介在しており、
更にサンギヤ30とケース7との間にはワンウエ
イクラツチF1及び該クラツチF1のアウタレース
をロツクするブレーキB2が配設されている。ま
た、リヤプラネタリギヤユニツト20はプラネタ
リギヤ31、サンギヤ30bおよび出力軸27に
直結しているリングギヤ32からなり、またプラ
ネタリギヤ31とケース7との間にはブレーキ
B3及びワンウエイクラツチF2が並列して配設さ
れている。なお、第2図中35はオイルポンプで
ある。
そして、0/Dプラネタリギヤユニツト17部
分のケース7には光電センサ又は磁気センサ等か
らなる回転センサA1が設置されており、またサ
ンギヤ23に連結されているフランジ片23aに
は等間隔に切欠き又は孔が形成されている。従つ
て、該回転センサA1はサンギヤ23の回転速度、
即ち副変速ユニツト16のシフト作動状態を検知
する。また、フロントプラネタリギヤユニツト1
9部分のケース7にも回転センサA2が設置され
ており、またサンギヤ30から延びているクラツ
チ連結片30cにも等間隔に切欠き又は孔が形成
されている。従つて、該回転センサA2はサンギ
ヤ30の回転速度、即ち主変速ユニツト21のシ
フト作動状態を検知する。
一方、油圧制御機構5は、第3図に示すよう
に、多数のバルブ、アキユムレータ及びストレー
ナ37等からなり、以下各バルブについて述べ
る。マニユアルバルブ40はシフトレバーにより
P,R,N,D,S,Lの各レンジに切換えら
れ、それぞれ第1図に示すように各油路a,b,
c,eが切換えられる。なお、油路lにはライン
圧が供給されている。スロツトルバルブ41はダ
ウンシフトプラグ42を備えており、アクセレー
タペダルの踏込みに応じてカムが回転して、エン
ジン出力に対応するスロツトル圧を得る。プレイ
マリレギユレータバルブ45はスロツトル圧にて
調圧され、負荷に対応するライン圧を発生する。
即ち、高負荷時にはライン圧を高めてクラツチC
…やブレーキB…の作用圧を確保し、また軽負荷
時にはライン圧を低めに調圧する。なお、本発明
におけるライン圧発生手段は、スロツトルバルブ
41とプライマリレギユレータバルブ45から構
成される。カツトバツクバルブ43は後述するよ
うにカツトバツク圧を発生し、ライン圧発生手段
のスロツトルバルブ41作用する。セカンダリレ
ギユレータバルブ46はプライマリレギユレータ
バルブ45からの油圧で調圧され、コンバータ2
及び各潤滑部47に供給するコンバータ油圧及び
潤滑油圧を制御する。ロツクアツプリレーバルブ
49はソレノイドバルブSLにて制御され、ロツク
アツプクラツチ12及びオイルクーラ50へ通じ
る油流を切換える。即ち、ソレノイドバルブSL
オンにより上端油室e′にライン圧を作用し、これ
によりプライマリレギユレータバルブ45からの
コンバータ油圧油路fをロツクアツプクラツチオ
フ油路gからオン油路hに切換えると共に、コン
バータ油圧をドレーンさせる。第1シフトバルブ
51(主変速ユニツト用シフトバルブ)は主変速
ユニツト21の1速と2速(変速機1全体として
1速と3速)を切換えるもので、ソレノイドバル
ブS1により作動される。即ち、ソレノイドバルブ
S1のオフで油室iにライン圧を作用し、マニユア
ルバルブ40のDレンジ、Sレンジ及びLレンジ
においてライン圧油路aを塞閉し、かつソレノイ
ドバルブS1のオンで、該油路aを油路G1に連通
してライン圧をブレーキB2及びB2アキユムレー
タB2Aに供給する。第2シフトバルブ52は主変
速ユニツト21の2速と3速(変速機全体として
3速と5速)を切換えるものであり、ソレノイド
バルブS2により作動される。即ち、ソレノイドバ
ルブS2のオフで油室kにライン圧を作用し、ライ
ン圧油路lを油路mに連通してダイレクトクラツ
チC2及びC2アキユムレータC2Aにライン圧を供給
し、かつソレノイドバルブS2のオンにより塞閉す
る。第3シフトバルブ53(副変速機ユニツト用
シフトバルブ)は副変速ユニツト16を切換える
ものであり、ソレノイドバルブS3により作動され
る。即ち、ソレノイドバルブS3のオンにより油室
nにライン圧を作用し、ライン圧油路lを油路o
に連通して、ライン圧を後に説明するB0レリー
ズコントロールバルブ66を介して0/Dブレー
キB0及びB0アキユムレータB0Aに供給し、また
ソレノイドバルブS3のオフによりライン圧油路l
を油路qに連通して、ライン圧を0/Dダイレク
トクラツチC0及びC0アキユムレータC0Aに連通す
る。第1コーストモジユレータバルブ55は、マ
ニユアルバルブ40のLレンジにおいて、第2シ
フトバルブ52を介して供給される油路lのライ
ン圧をコーストモジユレータ圧に調圧し、更に該
コーストモジユレータ圧を第1シフトバルブ51
及び第シフトバルブを介してブレーキB3に供給
する。第2コーストモジユレータバルブ56は、
マニユアルバルブ40のSレンジにおいて、第1
シフトバルブ51を介して供給される油路lのラ
イン圧lをコーストモジユレータ圧に調圧し、更
に該コーストモジユレータ圧をブレーキB1に供
給する。第1アキユムレータコントロールバルブ
57はスロツトル圧を油室rに供給することによ
り、後述する第2アキユムレータコントロールバ
ルブ70を介して供給されるライン圧lをアキユ
ムレータコントロール圧に調圧し、該コントロー
ル圧をB0アキユムレータB0A、C2アキユムレー
タC2A及びB2アキユムレータB2Aの各背圧室5
9,60,61に供給する。
更に、以上各油圧機器に加えて、本油圧変速制
御機構5には、S0モジユレータバルブ65,B0
レリーズコントロールバルブ66,B0シーケン
スバルブ67,ロツクアツプコントロールバルブ
69及び第2アキユムレータコントロールバルブ
70が付設されている。
S0モジユレータバルブ65は、第4図に詳示す
るように、ライン圧がオイルストレーナ73を介
してライン圧ポートlから供給されており、更に
油路sを介して上端油室s1に連通され、該油室s1
に作用するフイードバツク圧とスプリング71と
がバランスして所定圧力(例えば4Kg/cm2)に調
圧され、更に該調圧されたソレノイドモジユレー
タ圧が油路tに供給される。更に、油路tはプラ
グ74及び油路t1を介してソレノイドバルブS0
連通していると共に、B0レリーズコントロール
バルブ66に連通しており、ソレノイドバルブSD
のオン・オフ制御又はデユーテイ制御による制御
圧が油室t2に供給され、該コントロールバルブ6
6が制御される。なお、ソレノイドバルブSDは回
転センサA1,A2に基づく制御部Eからの信号に
より制御されるが、該バルブSDがオン・オフ制御
の場合、油路X5にスロツトル圧を供給して、負
荷変化に応じたブレーキレリーズ圧を設定する。
更に、該B0レリーズコントロールバルブ66の
ポートyは油路y1を介して0/DブレーキB0
びB0アキユムレータB0Aに連通していると共に、
オリフイス361を介して下端油室y2にフイード
バツク圧として連通している。また、上記油路y1
はその先端方向にてバイパス路y5を介してシーケ
ンスバルブ67のポートy3に連通しており、更に
該バルブ67の下端油室y4にフイードバツク圧と
して連通している。なお、該油室y4のフイードバ
ツク圧は上端のスプリング80とバランスしてい
るが、該スプリング80は0/DブレーキB0
ブレーキ板同士が接触開始するピストン初期作動
圧に設定されており、従つて該シーケンスバルブ
67は、該初期作動圧までは左半位置にあつてポ
ートz2及びy2を通つて0/DブレーキB0に油圧が
供給され、該初期作動圧を越えると、右半位置に
切換えられてポートz2及びy3は閉塞される。ま
た、コントロールバルブ66のポートzは油路z1
及びオリフイス36を介して第3シフトバルブ5
3のポート0に連通しており、更に該ポート0から
バイパス路z5を介してB0シーケンスバルブ67
のポートz2に連通しており、また油路y1から分岐
した油路y6がチエツクバルブ72を介して油路z1
に連通している。一方、第3シフトバルブ53は
その上室nがソレノイドバルブS3に連通してお
り、またポートlがライン圧に連通しており、更
にポートqが油路q1及びオリフイス362を介し
て0/DダイレクトクラツチC0及びC0アキユム
レータC0Aに連通している。なお、該油路q1のオ
リフイス362にはクラツチC0からの排出を許
すチエツクバルブ75が並列に介在している。ま
た、図中dはドレーンポートである。
また、ロツクアツプコントロールバルブ69
は、従来の主変速ユニツトコントロールバルブ2
1が2速以上にてロツクアツプを可能にする制御
に加えて、該主21が1速でも副変速ユニツト1
6が0/D状態にある場合、即ち変速機全体とし
て2速以上の場合、ロツクアツプが可能となるよ
うに制御するものである。また、第2アキユムレ
ータコントロールバルブ70は、副変速ユニツト
16が0/D状態にあつて、主変速ユニツト21
がアツプシフトする場合、副変速ユニツト16が
直結状態である場合に比し、主変速ブレーキ容量
が過多となる関係上、アキユムレータB0A,
C2A,B2Aの背圧室59,60,61に供給する
圧力を下げてブレーキ容量を適正化するものであ
る。
そして、カツトバルブ43は、第1図に示すよ
うに、付勢手段であるスプリング82にて上方
(第2の位置側)に付勢されている。スプール8
1を有しており、更にスプール81の上端に上油
室q2が、またスプリング82が縮設されているス
プール81の下端に下油室Gが配置されている。
更に、上油室q2は油路q3を介して前記0/Dダイ
レクトクラツチC0への油路q1に連通しており0/
DダイレクトクラツチC0の油圧(第1の油圧)
が供給され、また下油室Gは油路G2及び油路G3
を介してブレーキB2に連通しておりブレーキB2
の油圧(第2の油圧)が供給されている。また、
該カツトバツクバルブ43のポートxにはスロツ
トルバルブ41からスロツトル圧が供給されてお
り、該圧は該バルブ41の切換えにより連通又は
遮断されるポートpを介して、カツトバツク圧と
してスロツトルバルブ41のポートp1,p2に供給
される。そして、スロツトルバルブ41には、ア
クセレータペダルに連動しているスロツトルカム
44により操作されるダウンシフトプラグ42,
該プラグ42とスプリング76を介して配置され
かつ下方スプリング77にて上方に付勢されてい
るスロツトルスプール79を有しており、スロツ
トルカム44の回動に基づき、スプリング76を
介してスプール79が下方に移動することによ
り、スロツトル開度に対応した圧力がラインポー
トlからスロツトルポートx3に供給される。更
に、該スロツトル圧がポートx4に作用すると共
に、カツトバツク圧がポートp1に作用して、これ
ら圧力がスプール79のランド径の差に基づき該
スプール79をスプリング76に抗して押し戻
し、両スプリング76,77がバランスしたとこ
ろでラインポートlを閉じ、従つてスロツトル圧
はスロツトル開度と車速に対応した油圧となる。
なお、ダウンシフトプラグ42は、ポートx2から
の油圧がダウンシフトプラグ42のランド42
a,42b(42a>42b)に作用し、ポート
p2に作用するカツトバツク圧によるランド42
b,42c(42b>42c)への作用と共に、
スプリング76,77によるスロツトルカム44
への押し付け力を軽減する。
なお、カツトバツクバルブ43のポートa1はマ
ニユアルバルブ40のポートaと連通しており、
該ポートa1と該バルブ43にて切換えられるポー
トuはロツクアツプコントロールバルブ69に連
通している。更に、ポートaからの油路a3はフオ
ワードクラツチC1及び第1シフトバルブ51の
ポートa2に連通している。また、該第1シフトバ
ルブ51のポートF2は第3シフトバルブ53の
ポートF1に連通しており、更にバルブ51のポ
ートHは第1コーストモジユレータバルブ55
に、ポートIはブレーキB3に、ポートJは第2
コーストモジユレータバルブ56に、そしてポー
トKは第2シフトバルブ52にそれぞれ連通して
いる。
ついで、本実施例の作用について説明する。
本多段自動変速機1の各ソレノイドバルブS1
S2,S3,SL,S0、各クラツチC0,C1,C2、ブレ
ーキB0,B1,B3、及び各ワンウエイクラツチF0
F1,F2は、各ポジシヨンP,R,N,D,S,
Lにおける変速段にてそれぞれ第5図に示す作動
表のように制御される。
即ち、Dレンジ又はSレンジにおける1速時
は、第6図に示すように、0/Dダイレクトクラ
ツチC0、ワンウエイクラツチF0,F2及びフオワ
ードクラツチC1が係合し、他は解放状態になつ
ている。従つて、副変速ユニツト16は、クラツ
チC1及びワンウエイクラツチF0を介してプラネ
タリギヤユニツト17が一体となつて直結状態と
なつており、入力軸15の回転はそのまま主変速
ユニツト21の入力軸26に伝達される。また、
主変速ユニツト21では、入力軸26の回転がク
ラツチC1を介してフロントプラネタリギヤユニ
ツト19のリングギヤ33に伝達され、更にプラ
ネタリギヤ29及び該ギヤ29と一体の出力軸2
7に伝達されると共に、サンギヤ30を介してリ
ヤプラネタリギヤユニツト20のプラネタリギヤ
31に左方向の公転力を付与するが、ワンウエイ
クラツチF2にて該公転が阻止され、ギヤ31は
自転して出力軸27と一体のリングギヤ32に動
力伝達する。即ち、主変速ユニツト21は、1速
状態であつて、副変速ユニツト16の直結状態と
相俟つて、変速機全体として1速状態になる。な
おこの際、主変速ユニツト21は、フロントプラ
ネタリギヤユニツト19から出力軸27、またリ
ヤプラネタリギヤユニツト20を介して出力軸2
7への2系統に分岐されて、その分ギヤの受ける
荷重を分散している。
そして、該1速状態では、ソレノイドバルブS3
がオフ状態にあつて第3シフトバルブ53は右半
位置にあり、ラインポートlのライン圧がポート
q及び油路q1を介して0/DクラツチC0及びC0
アキユムレータC0Aに供給されると共に、油路q3
を介してカツトバツクバルブ43の上油室q2に供
給されている。一方、ソレノイドバルブS1もオフ
状態にあつて第1シフトバルブ51は右半位置に
あり、マニユアルバルブ40において、ラインポ
ートlからポートaを介して供給されるライン圧
はフオワードクラツチC1に供給されるが、第1
シトバルブ51においてポートa2塞閉されて、ブ
レーキB2及びカツトバツクバルブ43の下油室
Gに油圧は作用しない。従つて、カツトバルブ4
3は、上油室q2の油圧に基づき、スプール81が
スプリング82に抗して移動して右半位置(第1
の位置)にあり、ポートxとpは遮断され、スロ
ツトルバルブ41にカツトバツク圧は供給されな
い。
また、Dレンジ又はSレンジにおける2速時
は、第7図に示すように、0/DブレーキB0
ワンウエイクラツチF2及びフオワードクラツチ
C1が係合し、他は解放状態になつている。従つ
て、副変速ユニツト16は、サンギヤ23がブレ
ーキB0にてロツクされ、プラネタリギヤ22が
公転しながら自転してリングギヤ25に動力伝達
し、主変速ユニツト21の入力軸26に増速回転
(0/D)を伝達する。また、主変速ユニツト2
1では先の1速状態と同じであり、従つて主変速
ユニツト21の1速と副変速ユニツト16の増速
が相俟つて変速機全体として2速状態になる。
この際、第4図に示すように、ソレノイドバル
ブS3がオンされて、第3シフトバルブ53はその
上油室nにライン圧が供給されて左半図に示す状
態に切換わる。すると、クラツチC0及びC0アキ
ユムレータC0A内の圧油はポートqからドレーン
ポートdに排出されて、クラツチC0が解放され
ると共に、ライン圧ポートlがポートoに連通す
る。そして、ポートoからのライン圧は、B0
ストン初期作動圧まではシーケンスバルブ67の
ポートz2,y3及び油路y5を介して直接0/Dブレ
ーキB0に供給され、B0ピストン初期作動圧を越
えると、油室y4のフイードバツク圧に基づき該バ
ルブ67が右半位置に切換えられ、その後ポート
oからのライン圧はオリフイス36及び油路z1
介してB0レリーズコントロールバルブ66のポ
ートzに供給される。更に、この状態ではコント
ロールバルブ66は左半位置にあつて、ポートz
とyとが連通し、ライン圧は油路y1を介してブレ
ーキB0及びB0アキユムレータB0Aに供給されて、
ブレーキB0を係合する。
そして、該2速状態では、0/DクラツチC0
のドレーンに基づき、カツトバツクバルブ43は
その上油室q2の油圧がドレーンされ、かつ第1シ
フトバルブ51は右半位置に保持されて下油室G
にも油圧が作用していない。従つて、カツトバツ
クバルブ43は、スプリング82に基づきスプー
ル81を上方に戻されて第1図左半位置(第2の
位置)になり、ポートxとpとは連通される。こ
れにより、ポートxからのスロツトル圧はポート
pを介してスロツトルバルブ41のポートp1,p2
に作用し、スプール79をスプリング76に抗し
て押し戻し、スロツトル圧を所定量低く設定する
と共に、ダウンシフトプラグ42のスロツトルカ
ム44への押し付け力を軽減する。
また、Dレンジにおける3速時は、第8図に示
すように、0/DクラツチC0、ワンウエイクラ
ツチF0、フオワードクラツチC1、ワンウエイク
ラツチF1及びブレーキB2が係合し、他は解放状
態にある。従つて、副変速ユニツト16は先に述
べた直結状態にあり、入力軸15の回転がそのま
ま主変速ユニツト21の入力軸26に伝達され
る。また、主変速ユニツト21は、入力軸26の
回転がクラツチC1を介してフロントギヤユニツ
ト31のリングギヤ31に伝わり、プラネタリギ
ヤ29を介してサンギヤ30に左方向の回転力を
付与するが、該サンギヤ30はブレーキB2の係
合に伴うワンウエイクラツチF1にて該方向の回
転が阻止され、従つてプラネタリギヤ29は自転
しながら公転し、フロントギヤユニツト29のみ
を経由して2速回転が出力軸27に伝達される。
これにより、副変速ユニツト16の直結状態と主
変速ユニツト21の2速状態とが相俟つて、変速
機1全体として3速が得られる。
この際、ソレノイドバルブS1がオンして第1シ
フトバルブ51を第1図左半位置に切換えて、ポ
ートa2のライン圧をポートG1に連通し、ライン
圧をブレーキB2及びアキユムレータB2Aに供給
する。また同時に、第4図に示すように、ソレノ
イドバルブS3の励磁が解除されて、第3シフトバ
ルブ53は右半位置に切換わる。すると、ライン
圧ポートlがポートqに連通し、油路q1を介して
クラツチC0及びC0アキユムレータC0Aにライン圧
が送られ、該クラツチC0が係合すると共に、ラ
インポートlとポートoとの連通が閉止される。
更に、該クラツチC0の係合に先立ち、回転セン
サA1及びA2に基づく制御部Eからの電気信号に
より、ソレノイドバルブSDがデユテイ制御又はオ
ン制御され、油路tのモジユレータ圧を減圧す
る。即ち、SDモジユレータバルブ65はラインポ
ートlのライン圧をスプリング71及び上油室s1
のフイードバツク圧とにより調圧して油路tに供
給しているが、該モジユレータ圧がソレノイドバ
ルブSDの制御により減圧され、該油路tに連通し
ているB0レリーズコントロールバルブ66の上
油室t2の圧力も減圧される。従つて、該コントロ
ールバルブ66は、その下油室y2にブレーキB0
からのフイードバツク圧を受けながら第4図右半
位置になり、ブレーキB0及びアキユムレータ
B0Aからの油圧が油路y1及びポートyを介してド
レーンポートdに排出される。これにより、O/
DブレーキB0の解放作動がブレーキB2の係合作
動に一致する。
そして、該3速状態では、カツトバツクバルブ
43は、0/DクラツチC0への油圧の供給に基
づき上油室q2に油圧が作用すると共に、ブレーキ
B2への油圧の供給に基づき油路G2を介して下油
室Gにも油圧が作用するが、下油室Gへの油圧及
びスプリング82による上方付勢力が上油室q2
よる下方付勢力よりも強く、従つてスプール81
は上方位置にある第1図左半位置に保持される。
この状態では、2速時と同様に、スロツトルバル
ブ41にカツトバツク圧が供給される。
また、Dレンジにおける4速時は、第9図に示
すように、0/DブレーキB0、フオワードクラ
ツチC1、ブレーキB2及びワンウエイクラツチF1
が係合し、他は解放状態にある。従つて、副変速
ユニツト16は先に述べた増速(0/D)状態に
あり、また主変速ユニツト21は2速状態にあ
り、これにより変速機1全体として4速が得られ
る。
そして、該4速状態では、カツトバツクバルブ
43は、0/DクラツチC0の解放に伴つて、上
油室q2がドレーンされるが、第1シフトバルブ5
1が第1図左半位置に保持されていることに基づ
き、ポートaからのライン圧が下油室Gの供給さ
れて、ポートxとpが連通するカツトバツク圧供
給位置にある。
また、Dレンジにおける5速時は、第10図に
示すように、0/DクラツチC0、ワンウエイク
ラツチF0、フオワードクラツチC1、ダイレクト
クラツチC2及びブレーキB2が係合し、他は解放
状態にある。従つて、副変速ユニツト16は先に
述べた直結状態にあり、また主変速ユニツト21
は、クラツチC1,C2の係合によりフロントプラ
ネタリギヤユニツト19が一体になつて、入力軸
26の回転はそのまま出力軸27に伝達される。
これにより、副変速ユニツト16の直結及び主変
速ユニツト21の3速が相俟つて、変速機1全体
として入力軸15と出力軸27が一体に回転する
5速が得られる。
そして、該5速状態でも、ソレノイドS1はオン
状態にあつて第1シフトバルブ51は依然として
左半位置にあり、カツトバツクバルブ43は、そ
の下油室Gに油圧が供給されたままであり、0/
DクラツチC0の係合に基づき上油室q2に油圧が供
給されても、左半位置のカツトバツク圧供給位置
に保持されている。
また、Dレンジにおける6速時は、第11図に
示すように、0/DブレーキB0、フオワードク
ラツチC1、ダイレクトクラツチC2及びブレーキ
B2が係合し、他は解放状態にある。従つて、副
変速ユニツト16は先に述べた直結状態にあり、
また主変速ユニツト21も先に述べた3速状態に
あり、これら両変速ユニツト16,21が相俟つ
て変速機1全体として6速が得られる。
そして、該6速状態でも、第1シフトバルブ5
1は左半位置にあつて、カツトバツクバルブ43
は下油室Gに作用する油圧によりカツトバツク圧
供給位置に保持されている。
また、Rレンジ時は、第12図に示すように、
0/DクラツチC0、ワンウエイクラツチF0、ダ
イレクトクラツチC2及びブレーキB3を係合し、
他は解放状態にある。従つて、副変速ユニツト1
6は直結状態にあり、また主変速ユニツト21
は、入力軸26の回転がクラツチC2により直接
サンギヤ30に伝達され、かつブレーキB3によ
りリアプラネタリギヤ31の公転がロツクされて
いるので、サンギヤ30の回転はプラネタリギヤ
31の自転を介してリンクギヤ32に逆回転とし
て伝達され、出力軸27を逆転する。
そして、該後進状態では、マニユアルバルブ4
0のRレンジへの切換えにより、ポートaにライ
ン圧が供給されなくなると共に、ソレノイドS1
オフされて第1シフトバルブ51は右半位置に切
換わり、従つてブレーキB2の油圧がドレーンさ
れると共にカツトバツクバルブ43の下油室Gも
ドレーンされる。一方、第3ソレノイドバルブは
オフ状態にあつて第3シフトバルブ53は右半位
置にあり、ライン圧ポートlの油圧はポートqを
介して0/DクラツチC0に供給されていると共
に、カツトバツクバルブ43の上油室q2に供給さ
れる。従つて、カツトバツクバルブ43は、1速
状態と同様に、第1図右半位置にあり、ポートx
のスロツトル圧は遮断され、かつポートp,p1
p2のカツトバツク圧はドレーンされる。
なお、Pレンジ及びNレンジにおいても、第1
ソレノイドS1及び第3ソレノイドS3は共にオフ状
態にあり、従つてカツトバツクバルブ43もレン
ジと同様に、カツトバツク圧遮断位置に保持され
る。
また、Sレンジ又はLレンジにおける3速及び
4速時は、先に述べたDレンジの3速及び4速に
おいて(第8図及び第9図参照)、コーストブレ
ーキB1が係合しており、従つてサンギヤ30の
回転が両方向とも阻止され、エンジンブレーキが
可能となる。なおこの際、2速から3速の変速に
際し、Dレンジと同様に、ソレノイドバルブSD
制御されて副変速ユニツト16と主変速ユニツト
21が同時変速される。
また、Lレンジにおける1速及び2速時は、D
レンジにおける1速及び2速において(第6図及
び第7図参照)、ブレーキB3が係合しており、従
つてリヤプラネタリギヤ31の公転が両方向とも
阻止され、エンジンブレーキが可能となる。
なお、上述Sレンジ、Lレンジにおける3速、
4速、及び1速、2速時は、カツトバツクバルブ
43に関しては、Dレンジにおける各変速時と同
様である。
また、上述実施例は、副変速ユニツト16が前
段にあり、主変速ユニツト21が後段にある。後
輪駆動用の縦置き型自動変速機について説明した
が、主変速ユニツトが前段にあり、副変速ユニツ
トが後段にある、前輪駆動用の横置き型自動変速
機にも同様に適用できることは勿論である。
以上説明したように、本実施例によると、副変
速ユニツト16及び主変速ユニツト21の各変速
段を組み合わせることにより、多段変速を行うこ
とができるものでありながら、変速機1全体で2
速以上にてカツトバツク圧がスロツトルバルブ4
1に作用するので、スロツトル圧更にはライン圧
を必要以上に高圧に設定することがなく、油圧ポ
ンプ35による動力損失を減少できると共に、ア
ツプシフト時のシフトチユーニングが悪化するこ
とを防止できる。更に、カツトバツクバルブ43
において、主変速ユニツト21の2速以上にて油
圧が供給される油室Gに対抗するように、副変速
ユニツト16の低速時に油圧が供給される油室q2
を設置しただけで足り、大幅な設計変更せずに、
カツトバツクバルブ43及び油路の僅かな変更で
適正なカツトバツク圧を供給することができる。
また、副変速ユニツト16としてオーバドライ
ブプラネタリユニツト17を用い、かつ主変速ユ
ニツト21としてフロントプラネタリギヤユニツ
ト19及びリヤプラネタリギヤユニツト20を用
い、更にカツトバツクバルブ43の一方の油室q3
をオーバドライブプラネタリギヤ17のダイレク
トクラツチC0に連通し、かつ他方の油室Gをフ
ロント及びリヤプラネタリギヤユニツト19,2
0のサンギヤ30の一方向回転を阻止するブレー
キB2に連通すると、従来のオーバドライブ付自
動変速ギヤ機構をほぼそのまま用いることがで
き、製造設備を大幅に変更することなく、安価に
多段自動変速機1を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるカツトバツク圧制御装
置を示す図、第2図は本発明を適用し得る自動変
速機を示す全体断面図、第3図はその油圧制御機
構を示す全体図、第4図はその油圧制御機構の主
要部を示す図、第5図は各ポジシヨンにおける各
機器の作動状態を示す図である。そして、第6図
ないし第12図はそれぞれ異なる状態における自
動変速機の作動を示す図である。 1…多段自動変速機、2…トルクコンバータ、
3…プラネタリ変速ギヤ機構(変速ギヤ機構)、
5…油圧制御機構、16…副変速ユニツト、21
…主変速ユニツト、41…スロツトルバルブ(ラ
イン圧発生手段)、43…カツトバツクバルブ、
45…プライマリレギユレータバルブ(ライン圧
発生手段)、51…第1シフトバルブ(主変速ユ
ニツト用シフトバルブ)、53…第3シフトバル
ブ(副変速ユニツト用シフトバルブ)、81…ス
プール、82…スプリング(付勢手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 それぞれが伝達経路を切換える複数の摩擦係
    合要素の係合または解放により変速する副変速ユ
    ニツト及び主変速ユニツトを直列に連結してなる
    変速ギヤ機構と、 該変速ギヤ機構の前記複数の摩擦係合要素に供
    給するライン圧を発生するライン圧発生手段と、
    該ライン圧発生手段にカツトバツク圧を付与する
    カツトバツクバルブと、前記副変速ユニツトを低
    速段からアツプシフトさせるために切換えられ前
    記副変速ユニツトの摩擦係合要素に選択的にライ
    ン圧を給排する副変速ユニツト用シフトバルブ
    と、前記主変速ユニツトを1速からアツプシフト
    させるために切換えられ前記主変速ユニツトの摩
    擦係合要素に選択的にライン圧を給排する主変速
    ユニツト用シフトバルブを有する油圧制御機構と
    を備え、 変速ギヤ機構全体としての1速から2速へのア
    ツプシフトが副変速ユニツトの低速段からのシフ
    トアツプ作動により達成され、変速ギヤ機構全体
    としての2速から3速へのアツプシフトが前記主
    変速ユニツトのアツプシフト作動と副変速ユニツ
    トのダウンシフト作動による同時変速作動により
    達成される多段自動変速機におけるカツトバツク
    圧制御装置において、 前記カツトバツクバルブはスプールと該スプー
    ルを付勢する付勢手段を有し、前記スプールは、
    第1の位置と第2の位置とに切換えられ、該第1
    の位置のときには前記第2の位置のときにくらべ
    前記ライン圧発生手段から発生されるライン圧を
    高くするよう前記ライン圧発生手段にカツトバツ
    ク圧を作用させ、 前記スプールには、前記副変速ユニツトが低速
    時に供給され前記副変速ユニツト用シフトバルブ
    の前記切換えにともない排出される第1の油圧が
    該第1の油圧の供給時に前記スプールを前記第1
    の位置側に付勢するように作用され、前記主変速
    ユニツトの1速時に排出され前記主変速ユニツト
    用シフトバルブの前記切換えにともない供給され
    る第2の油圧が該第2の油圧の供給時に前記スプ
    ールを前記第2の位置に付勢するように作用さ
    れ、前記付勢手段が前記第2の位置側に前記スプ
    ールを付勢するように作用され、 前記スプールは、前記第1の油圧のみが供給さ
    れた場合に前記付勢手段の付勢力に抗して前記第
    1の位置に切換えられることを特徴とする多段自
    動変速機におけるカツトバツク圧制御装置。 2 前記カツトバツクバルブの付勢手段はスプリ
    ングであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の多段自動変速機におけるカツトバツク圧
    制御装置。 3 前記ライン圧発生手段は、エンジン出力に対
    応したスロツトル圧を発生するスロツトルバルブ
    と、該スロツトルバルブからのスロツトル圧に応
    じてライン圧を調圧するレギユレータバルブとか
    らなり、前記カツトバツクバルブからのカツトバ
    ツク圧は前記スロツトルバルブに付与されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多
    段自動変速機におけるカツトバツク圧制御装置。 4 前記カツトバツクバルブの前記スプールが、
    前記第1の位置の時には前記スロツトルバルブへ
    の前記カツトバツク圧の供給を阻止し、前記第2
    の位置のときには前記スロツトルバルブへ前記ス
    ロツトル圧を高めるよう前記カツトバツク圧を出
    力することを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の多段自動変速機におけるカツトバツク圧制御
    装置。 5 前記副変速ユニツトがオーバドライブプラネ
    タリギヤユニツトであり、また前記主変速ユニツ
    トがフロントプラネタリギヤユニツト及びリヤプ
    ラネタリギヤユニツトからなり、また前記副変速
    ユニツトの所定摩擦係合要素が上記オーバドライ
    ブプラネタリギヤユニツトのダイレクトクラツチ
    であり、更に前記主変速ユニツトの所定摩擦係合
    要素がフロント及びリヤプラネタリギヤユニツト
    におけるサンギヤをロツクするブレーキである特
    許請求の範囲第1項記載の多段自動変速機におけ
    るカツトバツク圧制御装置。
JP60169196A 1985-07-31 1985-07-31 多段自動変速機におけるカツトバツク圧制御装置 Granted JPS6231747A (ja)

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