JPH057452Y2 - - Google Patents

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JPH057452Y2
JPH057452Y2 JP11878388U JP11878388U JPH057452Y2 JP H057452 Y2 JPH057452 Y2 JP H057452Y2 JP 11878388 U JP11878388 U JP 11878388U JP 11878388 U JP11878388 U JP 11878388U JP H057452 Y2 JPH057452 Y2 JP H057452Y2
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valve
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cam
piston
driven cam
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Description

【考案の詳細な説明】 (1) 産業上の利用分野 本考案は、機関の回転に応動するカムシヤフト
と、閉弁方向にばね付勢されながら機関本体に開
閉作動可能に支承された機関弁の頭部との間に、
カムシヤフトの回転位相に対する機関弁の開閉作
動態様を変化可能な駆動機構が介設される内燃機
関の動弁装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる動弁装置は、たとえば特公昭61−
47294号公報等により公知である。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところで上記従来のものでは、機関の回転に応
動する第1のカムに摺接してシリンダ体の一端に
嵌合される第1のタペツトと、回転位相を可変に
して第1のカムに連動する第2のカムに摺接され
てリシンダ体の他端に嵌合される第2のタペツト
との間に油圧室が画成され、該油圧室に一端を臨
ませたピストンの他端が機関弁の頭部に当接され
て、駆動機構が構成され、ピストンを押圧するた
めの油圧室の油圧発生時期を第1および第2のカ
ムの回転位相変化により制御することにより、機
関弁の開閉作動態様を変化させるようにしてい
る。しかるに、第1および第2のカム間の回転位
相を変化させるためには、差動歯車機構等の位相
調整手段が必要であり、構成が複雑である。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、機関弁の開閉作動態様を変化させるための
構成を簡略化した駆動機構を備える内燃機関の動
弁装置を提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 本考案は、機関の回転に応動するカムシヤフト
と、閉弁方向にばね付勢されながら機関本体に開
閉作動可能に支承された機関弁の頭部との間に、
カムシヤフトの回転位相に対する機関弁の開閉作
動態様を変化可能な駆動機構が介設される内燃機
関の動弁装置において、駆動機構は、カムシヤフ
トに固設される駆動カムと、機関弁に連動、連結
されながら制限された範囲での軸方向移動可能に
して機関本体に支承されるとともにリーク孔を側
壁に有した有底のシリンダ孔が駆動カム側に開口
して設けられる棒状の従動カムと、該従動カムを
駆動カム側に付勢すべく機関本体および従動カム
間に介装される第1ばねと、駆動カムに連動、連
結されながら従動カムとの間に油圧室を画成して
前記シリンダ孔に軸線まわりの回動および軸線方
向移動を可能として嵌合されるとともに油圧室に
臨む内端が軸線まわりの角変位位置に応じて前記
油圧室および前記リーク孔間を遮断する時期を変
化させるべく形成されるピストンと、角変位駆動
すべくピストンに連結される駆動部材と、前記ピ
ストンを油圧室の容積が増大する側に付勢する方
向のばね力を発揮すべく機関本体およびピストン
間に介設される第2ばると、油圧室に向けての流
通のみを許容すべく従動カムに設けられる逆止弁
とから成ることを特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、駆動カムの回転によりピス
トンがシリンダ孔内に押込まれ、ピストン内端で
リーク孔が閉じられたときに油圧室が密閉状態と
なるのに応じてピストンおよび従動カムが実質的
に一体化され、従動カムが軸方向に作動すること
により機関弁が開閉作動する。しかもピストンの
角変位位置に応じてリーク孔および油圧室間の遮
断時期が変化するので、駆動部材によりピストン
を角変位作動せしめることにより、従動カムの作
動開始時期を変化させることができ、それにより
機関弁の開閉作動態様が変化する。
(3) 実施例 以下、図面により本考案を内燃機関の吸気弁側
動弁装置に適用したときの一実施例について説明
すると、内燃機関の機関本体1には、燃焼室2の
天井面に開口する吸気弁口3が、図示しない吸気
管に接続される吸気ポート4に連なつて設けられ
る。吸気弁口3を開閉可能な機関弁としての吸気
弁5は、吸気弁口3を燃焼室2側から開閉可能な
弁体5aと、該弁体5aに連設されるとともに吸
気弁口3を貫通して上方に延びる弁軸5bとから
成り、弁軸5bは、機関本体1に配設されるガイ
ド筒6内を摺動自在に貫通する。しかも弁軸5b
の上部に固設されるばね受け部材7と、機関本体
1との間には該弁軸5bを囲繞するコイル状の弁
ばね8が介装されており、この弁ばね8のばね力
により吸気弁5は閉弁方向に付勢される。
図示しないクランク軸に連動、連結されて該ク
ランク軸の1/2の減速比で回転駆動されるカムシ
ヤフト10と、吸気弁5の頭部とは駆動機構9を
介して連動、連結される。
この駆動機構9は、カムシヤフト10に固設さ
れる駆動カム11と、吸気弁5に連動、連結され
ながら制限された範囲での軸方向移動可能にして
機関本体1に支承される棒状の従動カム12と、
該従動カム12を駆動カム11側に付勢すべく機
関本体1および従動カム12間に介装される第1
ばね13と、駆動カム11に連動、連結されなが
ら従動カム12に嵌合されるピストン14と、角
変位駆動すべくピストン14に連結される駆動部
材16と、前記ピストン14を駆動カム11側に
付勢する方向のばね力を発揮すべく機関本体1お
よびピストン14間に介設される第2ばね17と
を備える。
機関本体1には、ガイド筒6から上方に突出し
た吸気弁5の弁軸5bを囲繞して上方に開口する
有底のガイド穴18が吸気弁5と同軸にして穿設
されており、このガイド穴18には、吸気弁5に
おける弁軸部5bの頭部に上方から当接する円筒
状押圧部材19が摺動自在に嵌合される。この押
圧部材19には、支軸14と平行な軸線を有する
ローラ20が回転自在に支承されており、このロ
ーラ20が従動カム12に摺接される。
従動カム12は、棒状に形成されており、機関
本体1に配設された円筒状の筒体21に制限され
た範囲での軸方向移動可能にして嵌合される。し
かも第1ばね13は、従動カム12と機関本体1
との間に介設され、このばね13のばね力により
従動カム12は駆動カム11側に向けてばね付勢
される。
筒体21の吸気弁5に対応する部分は切欠かれ
ており、その切欠き部に対応する部分で従動カム
12の側部には吸気弁5側のローラ20に摺接す
るカム面22が設けられる。該カム面22は、従
動カム12の軸方向に沿つて駆動カム11側に向
かうにつれて吸気弁5側に傾斜、すなわち従動カ
ム12が筒体21内に押込まれるのに応じて吸気
弁5を開弁させるように傾斜して形成される。
従動カム12には、駆動カム11側に開口した
有底のシリンダ孔23が同軸に設けられており、
このシリンダ孔23の側壁にはリーク孔24が穿
設される。ピストン14は、該シリンダ孔23内
に軸線まわりの回動および軸線方向移動を可能と
して嵌合されており、従動カム12およびピスト
ン14間に油圧室25が画成される。しかもピス
トン14の内端は、その角変位位置に応じてリー
ク孔24を閉塞する時期を変化させるべく形成さ
れる。すなわちピストン14の内端の少なくとも
周方向一部は、軸方向位置を周方向に沿つて変化
させるように形成されている。
筒体21の駆動カム11側開口端には、段部2
1aを介して大径孔部21bが設けられており、
駆動部材16は、前記段部21aとばね受け板2
6との間に挟持されながらピストン14に連結さ
る。すなわちピストン14の外端側には、横断面
を非円形とした連結部14aが設けられており、
駆動部材16は、相対回動不能にして前記連結部
14aを貫通せしめる基板部16aと、該基板部
16aから半径方向外方に延びる腕部16bと、
該腕部16bの先端に突設される連結ピン部16
cとから成り、この駆動部材16の前記基板16
aが段部21aと、ばね受け板26との間で回動
可能にして挟持される。また腕部16bは、筒体
21の軸線を中心とする一定角度内での回動を可
能として筒体21の側壁を貫通しながら外方に延
設され、連結ピン部16cは、図示しないアクチ
ユエータに連結される。而して該アクチユエータ
により駆動部材16をピストン14の軸線まわり
に回動作動せしめることにより、ピストン14が
角変位駆動される。
ピストン14の外端には、先端に係止頭部27
aを有する係止ピン27が同軸に植設されてお
り、係止頭部27aに係合するばね受け部材28
と前記ばね受け板26との間に第2ばね17が縮
設され、この第2ばね17のばね力によりピスト
ン14は油圧室25の容積を増大する方向に付勢
される。また筒体21の大径孔部21bには、係
止ピン27の係止頭部27aに当接する摺動部材
29が摺動可能に嵌合されており、該摺動部材2
9は、前記第2ばね17のばね力により駆動カム
11に弾発的に摺接される。而して摺動部材29
は、駆動カム11の回転に応じて大径孔部21b
内で軸方向に移動し、この摺動部材29によりピ
ストン14が軸方向に駆動される。
従動カム12には、油圧室25の閉塞端に対応
する部分に逆上弁30が設けられる。該逆上弁3
0は、給油源に連なつて機関本体1に穿設された
給油路31に常時連通すべく従動カム12に設け
られた給油孔32から油圧室25への油の流通の
みを許容するようにして従動カム12に配設され
る。
次にこの実施例の作用について説明すると、機
関の回転に応動してカムシヤフト10が回転作動
するのに応じて、駆動カム11に摺接している摺
動部材29が筒体21内で軸方向に移動し、さら
にピストン14がその摺動部材29に応じて軸方
向に移動する。而してピストン14の内端でリー
ク孔24が閉じられたときに油圧室25は密閉状
態となり、ピストン14と従動カム12との軸方
向相対移動が阻止されるので、従動カム12の軸
方向移動が開始され、カム面22に摺接している
押圧部材19がガイド穴18内を上下に摺動し、
それにより吸気弁5が開閉駆動される。
かかる駆動機構9において、ピストン14およ
び従動カム12の軸方向相対移動が阻止される時
期は、リーク孔24がピストン14で閉塞される
時期である。したがつて駆動部材16によりピス
トン14を角変位駆動することによりリーク孔2
4の遮蔽時期を制御すると、ピストン14および
従動カム12が実質的に一体化される時期が変化
し、それにより駆動カム11の回転に対する従動
カム12の作動態様も変化し、吸気弁5の開閉作
動態様も変化する。したがつて駆動部材16の作
動操作により吸気弁5の開閉タイミングおよびリ
フト量を変化させることができ、機関の運転に対
応した動弁作動態様を得ることが可能となる。
また従動カム12のカム面22にはローラ20
が摺接しているので、従動カム12および吸気弁
5間での摩擦力が軽減され、したがつて吸気弁5
の軸直角方向に作用する力を軽減し、吸気弁5の
開閉作動を円滑化することができる。
また従動カム12およびピストン14を実質的
に一体化させる時期は、駆動部材16によりピス
トン14を角変位駆動するだけで変化させること
ができ、簡単な構造で吸気弁5の開閉作動態様を
変化させることが可能となる。
以上の実施例では、機関弁として吸気弁5を取
り上げて説明したが、本考案を、排気弁の動弁装
置に適用することも可能である。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、駆動機構は、カ
ムシヤフトに固設される駆動カムと、機関弁に連
動、連結されながら制限された範囲での軸方向移
動可能にして機関本体に支承されるとともにリー
ク孔を側壁に有した有底のシリンダ孔が駆動カム
側に開口して設けられる棒状の従動カムと、該従
動カムを駆動カム側に付勢すべく機関本体および
従動カム間に介装される第1ばねと、駆動カムに
連動、連結されながら従動カムとの間に油圧室を
画成して前記シリンダ孔に軸線まわりの回動およ
び軸線方向移動を可能として嵌合されるとともに
油圧室に臨む内端が軸線まわりの角変位位置に応
じて前記油圧室および前記リーク孔間を遮断する
時期を変化させるべく形成されるピストンと、角
変位駆動すべくピストンに連結される駆動部材
と、前記ピストンを油圧室の容積が増大する側に
付勢する方向のばね力を発揮すべく機関本体およ
びピストン間に介設される第2ばねと、油圧室に
向けての流通のみを許容すべく従動カムに設けら
れる逆止弁とから成るので、駆動部材によりピス
トンを角変位駆動するようにした簡単な構造によ
り機関弁の開閉作動態様を容易に変化させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例の縦断側面図である。 1……機関本体、5……機関弁としての吸気
弁、9……駆動機構、10……カムシヤフト、1
1……駆動カム、12……従動カム、13……第
1ばね、14……ピストン、16……駆動部材、
17……第2ばね、23……シリンダ孔、24…
…リーク孔、25……油圧室、30……逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機関の回転に応動するカムシヤフトと、閉弁方
    向にばね付勢されながら機関本体に開閉作動可能
    に支承された機関弁の頭部との間に、カムシヤフ
    トの回転位相に対する機関弁の開閉作動態様を変
    化可能な駆動機構が介設される内燃機関の動弁装
    置において、駆動機構は、カムシヤフトに固設さ
    れる駆動カムと、機関弁に連動、連結されながら
    制限された範囲での軸方向移動可能にして機関本
    体に支承されるとともにリーク孔を側壁に有した
    有底のシリンダ孔が駆動カム側に開口して設けら
    れる棒状の従動カムと、該従動カムを駆動カム側
    に付勢すべく機関本体および従動カム間に介装さ
    れる第1ばねと、駆動カムに連動、連結されなが
    ら従動カムとの間に油圧室を画成して前記シリン
    ダ孔に軸線まわりの回動および軸線方向移動を可
    能として嵌合されるとともに油圧室に臨む内端が
    軸線まわりの角変位位置に応じて前記油圧室およ
    び前記リーク孔間を遮断する時期を変化させるべ
    く形成されるピストンと、角変位駆動すべくピス
    トンに連結される駆動部材と、前記ピストンを油
    圧室の容積が増大する側に付勢する方向のばね力
    を発揮すべく機関本体およびピストン間に介設さ
    れる第2ばねと、油圧室に向けての流通のみを許
    容すべく従動カムに設けられる逆止弁とから成る
    ことを特徴とする内燃機関の動弁装置。
JP11878388U 1988-09-09 1988-09-09 Expired - Lifetime JPH057452Y2 (ja)

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JPH0239511U JPH0239511U (ja) 1990-03-16
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