JPH0574319A - 限流形回路遮断器 - Google Patents

限流形回路遮断器

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JPH0574319A
JPH0574319A JP23300491A JP23300491A JPH0574319A JP H0574319 A JPH0574319 A JP H0574319A JP 23300491 A JP23300491 A JP 23300491A JP 23300491 A JP23300491 A JP 23300491A JP H0574319 A JPH0574319 A JP H0574319A
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Kazunori Fukutani
和則 福谷
Shiro Murata
士郎 村田
Nobuji Yamagata
伸示 山県
Shuji Matsumoto
修次 松本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、排気経路を確保したまま、表面形
接続の場合の裏面端子孔10bからの地絡を防止し、これ
により端子間の短絡を防止することを目的とするもので
ある。 【構成】 アークガスを排気口10cに通す排気路31aを
有している絶縁体31を、限流部ケース10内の電路12と裏
面端子孔10bとの間に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】請求項1及び請求項2の発明は、
限流機能を有する限流部が遮断部に電気的に接続されて
いる限流形回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の限流形遮断部の一例の断面
図である。図において、1は絶縁材からなる遮断部ケー
ス(筐体)であり、1aは遮断部ケース1の側面に設け
られている第1の端子孔、2は遮断部ケース1内に固定
されている固定接触子、3は固定接触子2の端部に固着
されている固定接点、4は遮断部ケース1内に軸5を中
心に回動自在に設けられているコンタクトアーム、6は
コンタクトアーム4に保持されている可動接触子、7は
可動接触子6に固着され、コンタクトアーム4の回動に
より固定接点3に接離する可動接点、8は遮断部ケース
1の正面から突出しており、コンタクトアーム4を回動
させるための操作ハンドル、9は可動接触子6に電気的
に接続され、かつ第1の端子孔1aから外部に引き出さ
れている第1の端子である。
【0003】10は遮断部ケース1に接合され、絶縁材か
らなる限流部ケース(筐体)であり、10aは側面に設け
られている第2の端子孔、10bは裏面に設けられている
裏面端子孔、10cは対向する側面に設けられているアー
クガス排出用の排気口である。11及び12はそれぞれ限流
部ケース10内に固定されている第1及び第2の限流部固
定接触子、13及び14はそれぞれ第1及び第2の限流部固
定接触子11,12に固着されている第1及び第2の限流部
固定接点である。
【0004】15及び16はそれぞれ限流部ケース10内に回
動自在に設けられている第1及び第2の反発可動接触子
であり、これらの各反発可動接触子15,16は、互いに電
気的に接続されている。17及び18はそれぞれ第1及び第
2の反発可動接触子15,16に固着され、各反発可動接触
子15,16の回動により各限流部固定接点13,14に接離す
る第1及び第2の反発可動接点、19及び20はそれぞれ各
反発可動接点17,18が各限流部固定接点13,14に接する
方向に各反発可動接触子15,16を付勢する第1及び第2
の接圧ばねである。
【0005】21は第2の限流部固定接触子12に電気的に
接続され、かつ第2の端子孔10aから外部に引き出され
ている第2の端子、22は固定接触子2と第1の限流部固
定接触子11とを電気的に接続するための接続端子、23は
固定接触子3を貫通して接続端子22に螺着されている端
子ねじである。
【0006】24は固定接触子2,固定接点3,コンタク
トアーム4,軸5,可動接触子6,可動接点7及び操作
ハンドル8を有する遮断部、25は各限流部固定接触子1
1,12,各限流部固定接点13,14,各反発可動接触子1
5,16,各反発可動接点17,18及び各接圧ばね19,20を
有する限流部である。
【0007】図7は図6と同種の限流形回路遮断器の一
部を拡大して示す断面図である。図において、26は反発
可動接触子16の近傍に設けられている消弧装置、27はア
ークガスを通すための多数の孔を有しており、限流部25
にゴミ等が侵入するのを防止するバリア板、28は第2の
限流部固定接触子12に第2の端子21を接続しているねじ
であり、この回路遮断器の限流部25は、図6のものに加
えて消弧装置26,バリア板27及びねじ28を有している。
29はこの限流形回路遮断器が取り付けられている金属取
付板である。また、この例では、裏面端子孔10bと排気
口10cとが連続して設けられている。
【0008】次に、動作について説明する。通常の回路
の開閉は、操作ハンドル8を操作して可動接触子6を固
定接触子2に接離させることにより行われるので、各反
発可動接触子15,16は、常時閉じたままである。また、
定格電流の数倍程度の過負荷電流が回路に流れると、応
動装置(図示せず)が作動して可動接触子6が固定接触
子2から自動的に開離するが、このときも各反発可動接
触子15,16は閉じたままである。
【0009】しかし、短絡電流のような大電流が流れる
と、電磁反発力により各反発可動接触子15,16が各限流
部固定接触子11,12から瞬時に開離する。これにより、
各限流部固定接点13,14と各反発可動接点17,18との間
にアークが発生し、このアークのアーク抵抗により短絡
電流が限流される。そして、一定時間後に応動装置が動
作し、可動接触子6が固定接触子2から開離することに
より、端子9,21間は開路状態となり、短絡電流の限流
遮断が行われる。このようして、遮断が完了した後は、
各接圧ばね19,20により各反発可動接触子15,16が自動
復帰する。
【0010】このような限流形回路遮断器では、上記の
ように第2の端子孔10aから第2の端子21を引き出す接
続方法、即ち表面形の接続方法の外に、図8に示すよう
に、裏面端子孔10bから第2の端子21を引き出す接続方
法、即ち裏面形の接続方法も用いられる。このため、限
流部ケース10には、第2の端子孔10a及び裏面端子孔10
bの両方が設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の限流形回路遮断器においては、裏面形の端子接
続用に限流部ケース10に裏面端子孔10bが設けられてい
るので、表面形接続の場合に、第2の限流部固定接触子
12から裏面端子孔10bを通して金属取付板29にアークタ
ッチして地絡を引き起こし、これにより端子9,21間の
短絡が誘発され、遮断部24にも事故が波及するなどの問
題点があった。
【0012】請求項1及び請求項2の発明は、上記のよ
うな問題点を解決することを課題としてなされたもので
あり、表面形接続の場合の裏面端子孔からの地絡を防止
することができ、これにより端子間の短絡を防止するこ
とができ、信頼性及び安全性を向上させることができる
限流形回路遮断器を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る限
流形回路遮断器は、アークガスを排気口に通す排気路を
有している絶縁体を、限流部ケース内の電路と裏面端子
孔との間に設けたものである。
【0014】請求項2の発明に係る限流形回路遮断器
は、アークガスを排気口に通す排気路を有している絶縁
体を、限流部ケース内の電路と裏面端子孔との間に設
け、かつアークガスの圧力により排気口を開放する絶縁
紙製のバリアを、排気口を塞ぐように絶縁体に取り付け
たものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明においては、電路と裏面端子孔
との間に絶縁体を介在させることにより、裏面端子孔か
らの地絡を防止する。
【0016】請求項2の発明においては、電路と裏面端
子孔との間に絶縁体を介在させることにより、裏面端子
孔からの地絡を防止し、かつ絶縁紙製のバリアにより排
気口から限流部ケース内への異物の侵入を防止する。
【0017】
【実施例】以下、請求項1及び請求項2の発明の実施例
を図について説明する。図1は請求項1の発明の一実施
例による限流形回路遮断器の一部を示す断面図であり、
図7と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図において、31は裏面端子孔10bから限流
部ケース10内に挿入され、限流部25内の電路である第2
の限流部固定接触子12と裏面端子孔10bとの間に配置さ
れている第1の絶縁体(ブロック)であり、この第1の
絶縁体31は、例えば図2に示すような枠体状になってお
り、アークガスを排気口10cに通すための第1の排気路
31aを有している。また、第1の絶縁体31は、例えばP
BTなどの絶縁材料からなっており、例えば裏面端子孔
10bをカバー板(図示せず)により閉じることにより、
限流部ケース10内に保持されている。
【0018】このような限流形回路遮断器では、金属取
付板29に対向する端子接続部である第2の限流部固定接
触子12と裏面端子孔10bとの間に、第1の絶縁体31を設
けたので、金属(主に鉄)製の金属取付板29を使用する
場合にも、第2の限流部固定接触子12やねじ28から金属
取付板29への地絡が防止される。このため、地絡により
誘発される相間短絡も防止され、遮断部24への事故の波
及が防止される。
【0019】また、大電流が流れた場合、各反発可動接
点17,18の各限流部固定接点13,14からの開離によりア
ークが発生し、これにより高圧のアークガスが発生する
が、このアークガスは、バリア板27の孔及び第1の排気
路31aを通って排気口10bから速やかに排出される。さ
らに、通電時の発熱による温度上昇も、上記の排気経路
を維持することで抑えられる。
【0020】次に、図3は請求項2の発明の一実施例に
よる限流形回路遮断器の一部を示す断面図であり、図7
と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。図において、32は図1の第1の絶縁体31と同様
に限流部ケース10内に配置されている第2の絶縁体であ
り、この第2の絶縁体32は、図4に示すような形状にな
っており、第1の絶縁体31と同様にPBTなどの絶縁材
料からなっている。また、第2の絶縁体32は、アークガ
スを通すための第2の排気路32aを有している。33は排
気口10cを塞ぐように第2の絶縁体32に係止されている
絶縁紙製のバリアであり、このバリア33は、図5に示す
ように、第2の絶縁体32に係止されるように折り返され
た係止部33aを有している。さらに、バリア33の上端部
は、排気口10cの縁部に僅かな面積で接している。
【0021】このような限流形回路遮断器では、図1の
ものと同様に、第2の絶縁体32により地絡及びそれによ
る相間短絡が防止される。また、排気口10cをバリア33
により閉じているので、外部からの異物の侵入が防止さ
れる。従来もバリア板27を使用していたが、バリア板27
はアークガスを通すための多数の孔を有しているので、
異物侵入を防止する点では、バリア33の方が確実であ
る。さらに、バリア33は、アークガスの圧力が加わると
排気口10c外に倒れて排気口10cを開放するので、アー
クガスの排気経路に悪影響を及ぼすことはない。
【0022】なお、第1及び第2の絶縁体31,32の形状
は上記各実施例に限定されるものではなく、例えば複数
の排気路を設けたブロック状のものなどであってもよ
い。また、バリア33の形状や第2の絶縁体32への取付方
法も上記実施例に限定されるものではない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
限流形回路遮断器は、アークガスを排気口に通す排気路
を有している絶縁体を、限流部ケース内の電路と裏面端
子孔との間に設けたので、排気経路を確保したまま、表
面形接続の場合の裏面端子孔からの地絡を防止すること
ができ、これにより端子間の短絡を防止することがで
き、信頼性及び安全性を向上させることができるなどの
効果を奏する。
【0024】また、請求項2の発明の限流形回路遮断器
は、アークガスを排気口に通す排気路を有している絶縁
体を、限流部ケース内の電路と裏面端子孔との間に設
け、かつアークガスの圧力により排気口を開放する絶縁
紙製のバリアを、排気口を塞ぐように絶縁体に取り付け
たので、上記請求項1の発明の効果に加えて、排気経路
に悪影響を及ぼすことなく、限流部ケース内への異物の
侵入をより確実に防止することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による限流形回路遮
断器の一部を拡大して示す断面図である。
【図2】図1の第1の絶縁体を示す斜視図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例による限流形回路遮
断器の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】図3の第2の絶縁体を示す斜視図である。
【図5】図3のバリアを示す斜視図である。
【図6】従来の限流形回路遮断器の一例の断面図であ
る。
【図7】従来の他の限流形回路遮断器の表面形端子接続
状態を示す断面図である。
【図8】図7の限流形回路遮断器の裏面形端子接続状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 限流部ケース 10b 裏面端子孔 10c 排気口 12 第2の限流部固定接触子(電路) 21 第2の端子 25 限流部 31 第1の絶縁体 31a 第1の排気路 32 第2の絶縁体 32a 第2の排気路 33 バリア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このような限流形回路遮断器では、上記の
ように第2の端子孔10aから第2の端子21を引き出す接
続方法、即ち表面形の接続方法の外に、図8に示すよう
に、裏面端子孔10bから第2の端子21を引き出す接続方
法、即ち裏面形の接続方法も用いられる。このため、限
流部ケース10には、第2の端子孔10a及び裏面端子孔10
bの両方が設けられている。なお、図8において、34は
端子21と金属取付板29の間を絶縁する絶縁物である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の限流形回路遮断器においては、裏面形の端子接
続用に限流部ケース10に裏面端子孔10bが設けられてい
るので、表面形接続の場合に、第2の限流部固定接触子
12から裏面端子孔10bを通して金属取付板29にアークタ
ッチして地絡を引き起こし、これにより各相の端子21間
の相間短絡が誘発され、端子が電源側のときは電源短絡
となり遮断不能になるという問題点があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】このような限流形回路遮断器では、金属取
付板29に対向する端子接続部である第2の限流部固定接
触子12と裏面端子孔10bとの間に、第1の絶縁体31を設
けたので、金属(主に鉄)製の金属取付板29を使用する
場合にも、第2の限流部固定接触子12やねじ28から金属
取付板29への地絡が防止される。このため、地絡により
誘発される相間短絡も防止される
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、大電流が流れた場合、各反発可動接
点17,18の各限流部固定接点13,14からの開離によりア
ークが発生し、これにより高圧のアークガスが発生する
が、このアークガスは、バリア板27の孔及び第1の排気
路31aを通って排気口10bから速やかに排出される
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 修次 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 限流部を収容している限流部ケースの裏
    面に、裏面形接続時に端子が引き出される裏面端子孔が
    設けられており、かつ前記限流部ケースの側面の前記裏
    面端子孔の近傍にアークガス排出用の排気口が設けられ
    ており、前記限流部に電気的に接続された端子が前記限
    流部ケースの側面から引き出されている限流形回路遮断
    器において、前記限流部ケース内の電路と前記裏面端子
    孔との間に設けられ、前記アークガスを前記排気口に通
    す排気路を有している絶縁体を備えていることを特徴と
    する限流形回路遮断器。
  2. 【請求項2】 限流部を収容している限流部ケースの裏
    面に、裏面形接続時に端子が引き出される裏面端子孔が
    設けられており、かつ前記限流部ケースの側面の前記裏
    面端子孔の近傍にアークガス排出用の排気口が設けられ
    ており、前記限流部に電気的に接続された端子が前記限
    流部ケースの側面から引き出されている限流形回路遮断
    器において、前記限流部ケース内の電路と前記裏面端子
    孔との間に設けられ、前記アークガスを前記排気口に通
    す排気路を有している絶縁体と、前記排気口を塞ぐよう
    に前記絶縁体に取り付けられており、前記アークガスの
    圧力により前記排気口を開放する絶縁紙製のバリアとを
    備えていることを特徴とする限流形回路遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6222340B1 (en) 1998-01-23 2001-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Stepping motor control device and optical head drive device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6222340B1 (en) 1998-01-23 2001-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Stepping motor control device and optical head drive device

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