JPH0574184U - 永久磁石付きロータ - Google Patents
永久磁石付きロータInfo
- Publication number
- JPH0574184U JPH0574184U JP1158192U JP1158192U JPH0574184U JP H0574184 U JPH0574184 U JP H0574184U JP 1158192 U JP1158192 U JP 1158192U JP 1158192 U JP1158192 U JP 1158192U JP H0574184 U JPH0574184 U JP H0574184U
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- Japan
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- rotor
- permanent magnet
- stator
- diameter
- small
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- Electromechanical Clocks (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 要求される仕様が異なる場合でも、単一のロ
ータで対応できるようにする。 【構成】 ロータ1のロータ軸21の両端部には、所定
の間隔で同一径のピニオン22,23が成形してあり、
ロータ1の永久磁石3には、小径部と大径部31,32
とが一体に形成してある。ステータ7の穴部7aには、
永久磁石3の大径部32が位置している。駆動車8は、
ロータ1の一方のピニオン23と噛合している。そして
ロータ1を上下反転させて、永久磁石3の小径部31の
方を、ステータ7の穴部7a内に位置させることができ
る。 【効果】 ロータの支持板、ステータ、駆動車などの相
互の高さが一定であれば、単一のロータを特性の異なる
仕様の時計機械体に適合できる。
ータで対応できるようにする。 【構成】 ロータ1のロータ軸21の両端部には、所定
の間隔で同一径のピニオン22,23が成形してあり、
ロータ1の永久磁石3には、小径部と大径部31,32
とが一体に形成してある。ステータ7の穴部7aには、
永久磁石3の大径部32が位置している。駆動車8は、
ロータ1の一方のピニオン23と噛合している。そして
ロータ1を上下反転させて、永久磁石3の小径部31の
方を、ステータ7の穴部7a内に位置させることができ
る。 【効果】 ロータの支持板、ステータ、駆動車などの相
互の高さが一定であれば、単一のロータを特性の異なる
仕様の時計機械体に適合できる。
Description
【0001】
本考案は、例えば時計用モータに使用される永久磁石付きロータに関するもの である。
【0002】
一般に時計用モータのロータは、ピニオンを一体に有するロータ軸と、このロ ータ軸に設けられた永久磁石とにより構成される。ロータ軸は、永久磁石を貫通 して、この永久磁石の上方にピニオンを有し、永久磁石の形状は全体が同一径の 円柱状または円盤状に成形されたものである。そしてロータは、そのロータ軸の 両端が地板によって回転自在に軸支されている。また永久磁石は、ステータと対 向して磁力を受けて回転し、その出力トルクはピニオンから駆動車に伝達され、 最終的には時計の運針力となっている。
【0003】
ところで、時計機械体において、各地板の位置や内部の時計輪列は同一であっ ても、例えば出力トルクの大小や、要求される消費電流等の仕様に適合する特定 のロータを使用することが要求される。即ち、特定の種類のロータは、そのロー タを組込むことのできるような特定の時計機械体にしか使用できない。いいかえ れば、各仕様ごとに数種類の時計機械体を予め用意する必要があり、多品種少量 生産の観点から製造コストのアップを招来する。
【0004】 そこで本考案の目的は、各地板、ステータ、駆動車の相互の位置と高さが一定 であれば、要求される仕様が異なっても、単一ロータで対応できるようにするこ とにある。
【0005】
本考案の特徴は、ロータ軸には、同一径のピニオンが予め定められた間隔をも って形成してあり、上記両ピニオンの間に、大径の永久磁石と小径の永久磁石と が設けてある。そして第2の特徴は、ロータ軸の中央部にピニオンが成形してあ り、このピニオンの一側に大径の永久磁石が、その他側に小径の永久磁石がそれ ぞれ設けてある。
【0006】
図1、図2に示すように、ロータ1は、ロータ軸2と永久磁石3とを2色成形 により一体に成形されたものである。ロータ軸2の両端部には、予め定められた 間隔をもって同一径かつ同一歯数のピニオン21,22が成形してあり、さらに このロータ軸2の上下両端面には、それぞれ軸支用の穴23,24が形成してあ る。ピニオン21,22の間の永久磁石3は、その中央から上下2段に、小径部 31と大径部32とが一体に形成してある。永久磁石は、その材質、着磁方法が 同じなら、時計機械体の特性を決める磁束密度は永久磁石の径が大きいほど大き くなるため、この永久磁石3に着磁すると、小径部31は低い磁束密度で、大径 部32は高い磁束密度で着磁される。 時計機械体の駆動モータ周辺の構成は、図2に示すように、下板4に中板5
が 固定してあり、この中板5には、ロータ1を挿置する凹部51が形成してあり、 この凹部51の底面の中央には、支軸52が突設してある。上板6の下面には、 支軸52と対向する位置に支軸61が垂設してある。中板5の凹部51の開口縁 を被覆する状態にステータ7が配置してあり、このステータ7には、永久磁石3 が貫通する穴部7aが形成してある。上板6と中板5とにより、駆動車8が回転 自在に軸支してある。駆動車8は、その外周歯部8aがロータ1の上部に位置す るピニオン21または22と噛合可能な位置関係になっている。 したがって、大きな回転トルクを必要とする時計機械体では、図2に示すよ
う に、永久磁石3の大径部32の方を上にして、ロータ軸2下面の穴23を中板5 の支軸52に嵌合させる。このとき、ステータ7の穴部7a内には、永久磁石3 の大径部32が位置する。さらに駆動車8を中板5の軸支穴に挿入し、この駆動 車8の歯部8aをロータ1の上部のピニオン22に噛合させた後、上板6の支軸 61をロータ1の穴部25に挿入し、同時に駆動車8のホゾをこの上板6の下面 にある凹部で軸支する。 永久磁石3の大径部32は高い磁束密度で着磁されているため、ステータ7
の 磁極部より磁力を受けて回転するときのトルクが大きくなる。したがって消費電 流は大きくなるが、時分針の長い時計を駆動するといった大きい回転トルクを必 要とする時計に最適である。 逆に、大きな回転トルクを必要としない時計機械体に、ロータ1を組込むと
き は、図3に示すように、ロータ1を図2の状態から上下反転させて、永久磁石3 の小径部31が、ステータ7の穴部7a内に位置するようにして、このステータ の磁極部から磁力を受けるようにする。このとき、駆動車8の歯部8aにはピニ オン21が噛合する。 永久磁石3の小径部31は低い磁束密度で着磁されているため、ステータ7
の 磁極部より磁力を受けて回転するときのトルクが小さくなる。したがって消費電 流が小さくなり、長寿命時計に最適である。 なお図3の場合、永久磁石3の小径部31がステータ7の穴部7a内に位置
し ているが、この穴部縁部に形成してある磁極と永久磁石の小径部31の間隙が広 い場合には、この穴部が小さい他のステータに代えて使用することもできる。 またロータ1の保持として、ロータ軸2の上部と下部にそれぞれ軸支用の穴
2 3,24を設け、この穴に支軸52,61が嵌合しているが、これとは逆に、ロ ータ軸2の上部と下部にそれぞれホゾを設け、中板5,上板6には、このホゾの 嵌合する凹部を設けて構成してもよい。 図4は、本考案の他の実施例のロータ1aを示すものであって、ロータ軸2
a の中央部にピニオン22aが成形してあり、このピニオンの一側に大径の永久磁 石32aが、その他側に小径の永久磁石31aがそれぞれ設けてある。ステータ 7は、大径の永久磁石32aの位置にあり、駆動車8はピニオン22aに噛合可 能な位置関係にある。そして大径部32aと小径部31aとを、時計機械体の回 転トルクの大小に合わせて上下反転して、この機械体に組込むことができるのは 前記の実施例と同様である。
が 固定してあり、この中板5には、ロータ1を挿置する凹部51が形成してあり、 この凹部51の底面の中央には、支軸52が突設してある。上板6の下面には、 支軸52と対向する位置に支軸61が垂設してある。中板5の凹部51の開口縁 を被覆する状態にステータ7が配置してあり、このステータ7には、永久磁石3 が貫通する穴部7aが形成してある。上板6と中板5とにより、駆動車8が回転 自在に軸支してある。駆動車8は、その外周歯部8aがロータ1の上部に位置す るピニオン21または22と噛合可能な位置関係になっている。 したがって、大きな回転トルクを必要とする時計機械体では、図2に示すよ
う に、永久磁石3の大径部32の方を上にして、ロータ軸2下面の穴23を中板5 の支軸52に嵌合させる。このとき、ステータ7の穴部7a内には、永久磁石3 の大径部32が位置する。さらに駆動車8を中板5の軸支穴に挿入し、この駆動 車8の歯部8aをロータ1の上部のピニオン22に噛合させた後、上板6の支軸 61をロータ1の穴部25に挿入し、同時に駆動車8のホゾをこの上板6の下面 にある凹部で軸支する。 永久磁石3の大径部32は高い磁束密度で着磁されているため、ステータ7
の 磁極部より磁力を受けて回転するときのトルクが大きくなる。したがって消費電 流は大きくなるが、時分針の長い時計を駆動するといった大きい回転トルクを必 要とする時計に最適である。 逆に、大きな回転トルクを必要としない時計機械体に、ロータ1を組込むと
き は、図3に示すように、ロータ1を図2の状態から上下反転させて、永久磁石3 の小径部31が、ステータ7の穴部7a内に位置するようにして、このステータ の磁極部から磁力を受けるようにする。このとき、駆動車8の歯部8aにはピニ オン21が噛合する。 永久磁石3の小径部31は低い磁束密度で着磁されているため、ステータ7
の 磁極部より磁力を受けて回転するときのトルクが小さくなる。したがって消費電 流が小さくなり、長寿命時計に最適である。 なお図3の場合、永久磁石3の小径部31がステータ7の穴部7a内に位置
し ているが、この穴部縁部に形成してある磁極と永久磁石の小径部31の間隙が広 い場合には、この穴部が小さい他のステータに代えて使用することもできる。 またロータ1の保持として、ロータ軸2の上部と下部にそれぞれ軸支用の穴
2 3,24を設け、この穴に支軸52,61が嵌合しているが、これとは逆に、ロ ータ軸2の上部と下部にそれぞれホゾを設け、中板5,上板6には、このホゾの 嵌合する凹部を設けて構成してもよい。 図4は、本考案の他の実施例のロータ1aを示すものであって、ロータ軸2
a の中央部にピニオン22aが成形してあり、このピニオンの一側に大径の永久磁 石32aが、その他側に小径の永久磁石31aがそれぞれ設けてある。ステータ 7は、大径の永久磁石32aの位置にあり、駆動車8はピニオン22aに噛合可 能な位置関係にある。そして大径部32aと小径部31aとを、時計機械体の回 転トルクの大小に合わせて上下反転して、この機械体に組込むことができるのは 前記の実施例と同様である。
【0007】
本考案によれば、ロータの支持板、ステータ、駆動車などの相互の位置、特に 高さが一定であれば、単一のロータを、例えば時計機械体の特性の違う仕様のも のに適合できる。
【図1】ロータの正面図である。
【図2】大径の永久磁石をステータの穴部に位置させた
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図3】小径の永久磁石をステータの穴部に位置させた
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図4】他の実施例のロータを示す正面図である。
1,1a ロータ 2,2a ロータ軸 21,22 ピニオン 22a ピニオン 3 永久磁石 31、31a 小径の永久磁石 32,32a 大径の永久磁石
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02K 37/24 U 9180−5H
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータ軸には、同一径のピニオンが予め
定められた間隔をもって形成してあり、上記両ピニオン
の間に、大径の永久磁石と小径の永久磁石とが設けてあ
ることを特徴とする永久磁石付きロータ。 - 【請求項2】 請求項1において、上記大径の永久磁石
と上記小径の永久磁石とは一体成形されているを特徴と
する永久磁石付きロータ。 - 【請求項3】 ロータ軸の中央部にピニオンが成形して
あり、このピニオンの一側に大径の永久磁石が、その他
側に小径の永久磁石がそれぞれ設けてあることを特徴と
する永久磁石付きロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992011581U JP2576778Y2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 時計機械体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992011581U JP2576778Y2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 時計機械体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574184U true JPH0574184U (ja) | 1993-10-08 |
JP2576778Y2 JP2576778Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=11781878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992011581U Expired - Lifetime JP2576778Y2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 時計機械体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576778Y2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436505A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-17 | Takagi Kogyo Kk | Method of manufacturing rotor for motor |
JPS57135870U (ja) * | 1981-02-18 | 1982-08-24 | ||
JPS59122777U (ja) * | 1983-02-03 | 1984-08-18 | アイチ−エマソン電機株式会社 | 密閉型電動圧縮機 |
JPS6144637U (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-25 | 株式会社精工舎 | ステツプモ−タ駆動のセクタ開閉装置 |
JPS62295016A (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光走査装置 |
JPH02168872A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-28 | Takashi Nosaka | 磁力回転機関 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP1992011581U patent/JP2576778Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436505A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-17 | Takagi Kogyo Kk | Method of manufacturing rotor for motor |
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JPS59122777U (ja) * | 1983-02-03 | 1984-08-18 | アイチ−エマソン電機株式会社 | 密閉型電動圧縮機 |
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JPS62295016A (ja) * | 1986-06-16 | 1987-12-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光走査装置 |
JPH02168872A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-28 | Takashi Nosaka | 磁力回転機関 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2576778Y2 (ja) | 1998-07-16 |
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