JPH0573865U - メス型端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時の材料消費量を節減した、相互の絡み
を防止するメス型端子を提供する。 【構成】 板材を半円筒状に曲げたファストン形状から
なるオス端子挿入部１１を有するメス型端子において、
半円筒状部を部分的に切り起こした切り起こし部分を半
円筒状部内側に折り曲げて形成した阻止片１４を、オス
端子挿入部内部１１に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用の電気接続箱などに使用するメス型端子に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来の自動車用の電気接続箱などに使用するメス型端子は、例えば図５に示す ように、板材の両側を半円筒状に曲げ起こしてバネ性を持たせたオス端子挿入部 １を有している。このメス型端子にオス端子を接続する際には、板状のオス端子 （図示されず）は、オス端子挿入部１の半円筒状部の側端部２と板状部３の間に 挿入されて圧接される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記メス型端子をハンドリングする際に、パーツフィーダを利用す ると、図５に示されているように、オス端子挿入部１が互いに絡み合い、メス型 端子の供給が停止するという問題があった。そこで、図６に示すように、オス端 子挿入部１の端部外側に、折り曲げて形成した阻止片４を設け、オス端子挿入部 相互の絡みを防止したメス型端子が考案されている。しかしながら、このメス型 端子を製造するには、オス端子挿入部１の端部外側に阻止片４を設けるため、そ の分だけ材料消費量が増加し、コストが高くなるという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段と作用】

本考案は上記問題点を解決したメス型端子を提供するもので、板材を半円筒状 に曲げたオス端子挿入部を有するメス型端子において、前記半円筒状部を部分的 に切り起こして内側に折り曲げて形成した阻止片を、オス端子挿入部内部に設け たことを特徴とするものである。 上述のように、半円筒状部を部分的に切り起こして、オス端子挿入部内部に阻 止片を形成すると、阻止片を形成することにより材料消費量が増加することはな い。

【０００５】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１は本考案にかかるメス型端子の一実施例の部分斜視図である。本実施例で は、オス端子挿入部１１の半円筒状部内部に切り起こし部分を設け、この切り起 こし部分を半円筒状部内側に半円筒状部側面に平行に折り曲げて阻止片１４とし てある。図２は図１のＡ−Ａ断面図である。阻止片１４の曲げ方は、図３に示す ように、その先端部をカールさせてもよい。 図４は本考案の他の実施例を示し、オス端子挿入部１１の半円筒状部端部に切 り起こし部分を設け、この切り起こし部分を半円筒状部端面に平行に半円筒状部 内側に曲げて阻止片１４を形成した。 なお、阻止片の形状およびその位置は上記実施例に限定されないことは言うま でもない。

【０００６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、板材を半円筒状に曲げたオス端子挿入部 を有するメス型端子において、前記半円筒状部を部分的に切り起こして内側に折 り曲げて形成した阻止片を、オス端子挿入部内部に設けているため、阻止片を形 成することにより材料消費量が増加することがないという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るメス型端子の一実施例の部分斜視
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】前記実施例における阻止片の他の例を示す部分
断面図である。

【図４】本考案に係るメス型端子の他の実施例の部分斜
視図である。

【図５】従来のメス型端子が絡んだ状態を示す斜視図で
ある。

【図６】従来の阻止片を有するメス型端子の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１、１１ オス端子挿入部 ２ 側端部 ３ 板状部 ４、１４ 阻止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 板材を半円筒状に曲げたオス端子挿入部
   を有するメス型端子において、前記半円筒状部を部分的
   に切り起こして内側に折り曲げて形成した阻止片を、オ
   ス端子挿入部内部に設けたことを特徴とするメス型端
   子。