JPH0573329U - ブレーキディスク - Google Patents
ブレーキディスクInfo
- Publication number
- JPH0573329U JPH0573329U JP1211492U JP1211492U JPH0573329U JP H0573329 U JPH0573329 U JP H0573329U JP 1211492 U JP1211492 U JP 1211492U JP 1211492 U JP1211492 U JP 1211492U JP H0573329 U JPH0573329 U JP H0573329U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- spring
- pin
- braking
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブレーキディスクのハブと制動部を別体と
し、ピンと皿ばねで相対移動可撓に結合するフローティ
ング型のものにおいて、皿ばねに代えて平板状のばねを
用い、皿ばねと同一作用をさせる。 【構成】 ハブ2と制動部8の対向するトルク受け面に
介設するピン12に傾斜した段部13、同一傾斜面をも
つワッシャ、かしめ部14aにより平板状のばね15を
皿型に弾性変形させる挟持部を形成し、ばね15の先端
をハブ2と制動部8に摩擦接触させる。
し、ピンと皿ばねで相対移動可撓に結合するフローティ
ング型のものにおいて、皿ばねに代えて平板状のばねを
用い、皿ばねと同一作用をさせる。 【構成】 ハブ2と制動部8の対向するトルク受け面に
介設するピン12に傾斜した段部13、同一傾斜面をも
つワッシャ、かしめ部14aにより平板状のばね15を
皿型に弾性変形させる挟持部を形成し、ばね15の先端
をハブ2と制動部8に摩擦接触させる。
Description
【0001】
本考案は、ハブと制動部を別体にし、両部材が僅かに相対移動できるように、 両部材のトルク受け面に小間隙をもって介設されたピンを備える形式の、フロー ティング型のブレーキディスクに関する。
【0002】
フローティング型のブレーキディスクでは、制動時の摩擦熱による熱膨張が制 動部のみに生じ、該制動部がリング形のため不規則な熱歪が生じない利点を有す るが、両部材とピンがそれぞれ別体であるため、ピンとの間において制動時及び 駆動時に衝撃が発生し易い。そして、この衝撃を緩和するために、両部材に圧接 する皿ばねをピンに嵌着し、両部材の自由な動きを制限するのが一般である。( 例えば実開昭60−3333号)。
【0003】 図4はこの形式のブレーキディスクの1例を示し、ハブaの凹部bと制動部c の凹部dにピンeを挿通し、該ピンeの段部f上に皿ばねgとワッシャhを乗せ 、かしめ部iで固定している。しかし、この形式のものにおいては、皿ばねgが かなり高価であるためにブレーキディスクが高コストになる不都合がある。
【0004】 また、この形式のブレーキディスクにおいては、通常時は図5(a)に示すよ うにハブaと制動部cの間隙jは少く、凹部dとピンeの円周方向の隙間kも少 いが、制動時の摩擦熱で制動部cが熱膨張すると、直径が増大して(b)に示す ように間隙jが大になり、ピンeと凹部dの周方向の間隙kも大になるため衝撃 も大きくなる。そして、この衝撃の発生を抑制するためには、前記皿ばねを強力 なものにしなければならず、コストの増加を招くことになる。
【0005】
本考案は、前記の従来技術を改善して、制動時及び駆動時におけるピンと制動 部、ハブとの衝撃の少いブレーキディスクを、低コストで得ることを課題とする 。
【0006】
前記課題を解決するために用いる本考案の第1の手段は、請求項1に記載した ように、ハブの外周部と該ハブを囲む制動部の内周部とに、対向するトルク受け 面を設け、各トルク受け面間にピンを挿通係止し、ピンに嵌着したばねでハブと 制動部を加圧させたブレーキディスクにおいて、ピンのばね嵌着部にばねをハブ 及び制動部側に曲げる挟持部を設け、平板状のばねの中心を挟持して先端でハブ 及び制動部を加圧させたことを特徴とするものである。
【0007】 また第2の手段は、請求項2に記載したように、ハブの外周部と該ハブを囲む 制動部の内周部とに、対向するトルク受け面を設け、各トルク受け面間にピンを 挿通係止し、ピンに嵌着したばねでハブと制動部を加圧させたブレーキディスク において、前記ハブと制動部に、円周方向の座面から略半径方向に伸びる等間隔 のトルク受け面を、正転方向及び逆転方向に複数対設け、各対のトルク受け面間 にピンを挿通係止したことを特徴とする。
【0008】
前記の第1の手段においては、平板状のばねは、挟持部によって変形されて先 端がハブ及び制動部に圧接され、その摩擦力によって衝撃が発生するのを抑制す る。
【0009】 また第2の手段においては、熱膨張により制動部の直径が増大しても、対向す る二つのトルク受け面は、略半径方にずれるが、円周方向には殆どずれることな く、相互の間隙は変化せず衝撃も増大しない。
【0010】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図1において1はブレーキ ディスクで、その左半部はピンを装着していない状態を示し、右半部はピンを装 着した状態を示す。該ブレーキディスク1のハブ2には軸穴3、軽量化のための 穴4と欠除部5が設けられる。そして、外周側には周方向に形成した座面6から 立上がる多数の突起7が設けられ、各突起7には、半径方向に伸び、かつ時計方 向即ち正方向を向くトルク受け面7aと逆方向を向くトルク受け面7bが一つお きに設けられる。
【0011】 制動部8は、多数の水切り穴9を有し、その内周側には、前記突起7と小間隙 を保つ座面10が設けられ、該座面10から内向きに立上がる多数の突起11に 、正方向を向くトルク受け面11aと逆方向を向くトルク受け面11bが設けら れる。そして、対向するトルク受面7aと11b又は7bと11aは、図2に示 すように略半径方向を向き、一定の間隔Sを有しており、該間隔S内にピン12 が挿通され、該ピン12は、二つの座面6、10間に保持される。
【0012】 ピン12には、図3に示すようにハブ2及び制動部8から露出した位置に、外 周側が低くなるテーパ状の段部13と小径部14が設けられ、該小径部14に、 円形で中心穴をもつ平板状のばね15と、下面に段部13と同一角の傾斜面をも つワッシャ16が嵌合されてかしめられる。この段部13からかしめ部14aに 至る部分で形成される挟持部17によって、ばね15を皿形に弾性変形させなが ら挟持固定し、ばね15の先端をハブ2と制動部8の側面に圧接させ摩擦接触さ せる。
【0013】 以上により、ハブ2、ピン12、制動部8の相対移動は、ばね15の摩擦によ って制限されるため衝撃の発生は抑制される。また制動時の摩擦熱により制動部 8が熱膨張して図2(a)に示すハブ2との間隙jが(b)のように増大しても 、トルク受け面11aは、その延長方向に移動するだけであり、トルク受け面1 1aと7bとの間隔Sは変わらず、間隙kも変わらない。したがって、衝撃が増 大することは防止される。
【0014】 なお、本発明における請求項1の手段は、請求項2の径方向のトルク受け面を もつものに限ることなく、図5に示す半円形の凹部からなるトルク受け面を備え るものにも実施できる。
【0015】
以上の説明から明らかなように、請求項1の手段によれば、フローティング型 のブレーキディスクに高価な皿ばねを用いることなく、平板状のばねで衝撃緩和 効果を奏し、請求項2の手段によれば制動部が熱膨張しても、該制動部、ピン、 ハブの相互の間隔が変らず衝撃緩和効果を奏する。
【図1】 本考案の実施例の正面図
【図2】 要部拡大図で(a)は通常時、(b)は熱膨
張時
張時
【図3】 要部断面図で(a)はかしめ前、(b)はか
しめ後
しめ後
【図4】 従来例の断面図
【図5】 同上要部拡大図で(a)は通常時、(b)は
熱膨張時
熱膨張時
2 ハブ 6、10 座面 7a、7b、11a、11b トルク受面 12 ピン 15 ばね 17 挟持部
Claims (2)
- 【請求項1】 ハブの外周部と該ハブを囲む制動部の内
周部とに、対向するトルク受け面を設け、各トルク受け
面間にピンを挿通係止し、ピンに嵌着したばねでハブと
制動部を加圧させたブレーキディスクにおいて、ピンの
ばね嵌着部にばねをハブ及び制動部側に曲げる挟持部を
設け、平板状のばねの中心を挟持して先端でハブ及び制
動部を加圧させたことを特徴とするブレーキディスク。 - 【請求項2】 ハブの外周部と該ハブを囲む制動部の内
周部とに、対向するトルク受け面を設け、各トルク受け
面間にピンを挿通係止し、ピンに嵌着したばねでハブと
制動部を加圧させたブレーキディスクにおいて、前記ハ
ブと制動部に、円周方向の座面から略半径方向に伸びる
等間隔のトルク受け面を、正転方向及び逆転方向に複数
対設け、各対のトルク受け面間にピンを挿通係止したこ
とを特徴とするブレーキディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1211492U JP2534771Y2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ブレーキディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1211492U JP2534771Y2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ブレーキディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573329U true JPH0573329U (ja) | 1993-10-08 |
JP2534771Y2 JP2534771Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=11796540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1211492U Expired - Lifetime JP2534771Y2 (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | ブレーキディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534771Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006234163A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Sunstar Logistic Singapore Pte Ltd | 扇形片に分割された制動ディスクを備えた車輪用ブレーキ |
WO2010004913A1 (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-14 | 株式会社ユタカ技研 | フローティング型ブレーキディスク |
WO2011155478A1 (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | サンスター技研株式会社 | ブレーキディスク |
US8210328B2 (en) | 2008-10-29 | 2012-07-03 | Advics Co., Ltd. | Disc rotor |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP1211492U patent/JP2534771Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006234163A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Sunstar Logistic Singapore Pte Ltd | 扇形片に分割された制動ディスクを備えた車輪用ブレーキ |
WO2010004913A1 (ja) * | 2008-07-08 | 2010-01-14 | 株式会社ユタカ技研 | フローティング型ブレーキディスク |
US8210328B2 (en) | 2008-10-29 | 2012-07-03 | Advics Co., Ltd. | Disc rotor |
WO2011155478A1 (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | サンスター技研株式会社 | ブレーキディスク |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2534771Y2 (ja) | 1997-05-07 |
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