JPH0573326U - ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置

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JPH0573326U
JPH0573326U JP2576992U JP2576992U JPH0573326U JP H0573326 U JPH0573326 U JP H0573326U JP 2576992 U JP2576992 U JP 2576992U JP 2576992 U JP2576992 U JP 2576992U JP H0573326 U JPH0573326 U JP H0573326U
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JP
Japan
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end bearing
way clutch
lubricating oil
oil
peripheral surface
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JP2576992U
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芳男 木下
利夫 淡路
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エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【考案の名称】 ワンウェイクラッチ用エンドベア
リング装置 【目的】 エンドベアリングに供給される潤滑油量が
少なくてすみ、また潤滑油孔も小さく、肉厚の部分が増
加せず、高価な材料を使う必要もないワンウェイクラッ
チ用エンドベアリング装置を得る。 【構成】 エンドベアリング3と、内輪4の外周面
(又は外輪1の内周面)との間の相対的摺動面に動圧発
生用溝を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車等の駆動装置内でトルク伝達、バックストップ等の部品と して使用されるワンウェイクラッチ(スプラグ形、ローラ形等)のエンドベアリ ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6はワンウェイクラッチの構成を示す説明図であって、外輪1と内輪4の間 にワンウェイクラッチ2が設けられ、3はそのエンドベアリングを示している。
【0003】 図示の例ではエンドベアリング3は止め輪34によって外輪1と軸方向に相対 的な移動を行わないようにされている。
【0004】 35は内輪4に設けられた油孔であって、潤滑油は矢印Rで示すように、油孔 35を通ってワンウェイクラッチ2に流入し、エンドベアリング3の内周面33 と内輪4の間の摺動面から流出する。
【0005】 図7はエンドベアリング3を取り出して示した正面図、図8は同じく側面図で あって、32はワンウェイクラッチの抱持部、33は内周面である。
【0006】
【解決すべき課題】
エンドベアリングは滑り軸受であるため、軸受機能を満足させるには多量の 潤滑油が必要である。そのためエンドベアリング使用部分(特にオートマティク 車等)では特別の潤滑油経路を設けて潤滑を行っていた。
【0007】 具体的には内輪又は外輪に潤滑油通路として多数の油孔や流路確保のために油 孔自体も大きくしなければならなかった。 しかし、潤滑油経路として複雑に入り組んだ動力伝達機構の内部に潤滑油孔を 設けることは、そのこと自体複雑な加工を要すると共に、油孔を設ける内輪又は 外輪の強度を低下させる。 そのため内、外輪の肉厚を増したり、高価な材料を使用しなければならないこ とが多く、コストアップの原因にもなっていた。また、油孔を施す部位は加工が 難しい部分が多く、熱処理等における変形不良の要因でもある。 更にエンドベアリングへの多量な潤滑油の供給を実現するには、潤滑油供給源 であるオイルポンプの容量増加が必要とされる。しかしながら、供給潤滑油量が 増加すると、ワンウェイクラッチ周辺に滞溜する潤滑油の影響で攪拌抵抗や粘性 抵抗が大きくなり、動力損失の低下につながる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は前記の欠点を解消するために、エンドベアリングの相対的摺動面に 動圧発生用溝を設けたことを特徴とするワンウェイクラッチ用エンドベアリング 装置を得たものである。
【0009】
【作用】
エンドベアリングに供給される潤滑油が少量でも相対的摺動面に形成されてい る動圧発生用溝が油溜り効果を奏するため、多量の潤滑油や複雑な動力伝達機構 の内部に多数の大きな油孔を設ける必要がなくなる。また、動圧発生用溝による 油膜シール効果によって潤滑油の側方漏れが防止されるため、供給油量の大幅な 軽減が可能となる。
【0010】
【実施例】
図1はワンウェイクラッチ2の組立状態の正面図、図2はそのA−A断面図で あって、21は一方向回転力伝達用のスプラグ、3はエンドベアリングを示す。
【0011】 図3はエンドベアリング3の正面図、図4は同じく側面図であって、31はエ ンドベアリング3の内周面33に設けられた動圧発生用溝、32はワンウェイク ラッチを抱持する抱持部である。
【0012】 図5はこの考案のエンドベアリングをオートマティック伝動装置に組み込んだ 例を示すもので、1は外輪、2はワンウエイクラッチ、3はエンドベアリング、 4は内輪であって、図示の例ではエンドベアリング3は止め輪34によって外輪 1に抑止され、エンドベアリング3の内周面33と内輪4とは摺動面を形成して いる。35は潤滑油孔であって、矢印Rの如く潤滑油が流入する。
【0013】 図5に示すように、ワンウェイクラッチ2を潤滑した潤滑油はワンウェイクラ ッチ周辺に滞溜してエンドベアリング内周面より排出されるが、図4に示された ようなエンドベアリングの内周面3に設けた動圧発生用溝31の油膜シール効果 により供給油量を減少しても充分な潤滑状態となり、潤滑油供給源であるオイル ポンプも大きな容量を必要としない。
【0014】 また、潤滑油量が少ないので、滞溜した油による攪拌抵抗や粘性抵抗も小さく なり動力損失の低下を防ぎ、燃費節約効果が期待できる。
【0015】 動圧発生用溝の形状、溝数、あるいは形成位置についてはなんら限定はない。 また、溝はエンドベアリングの内周面ではなく、相手側の内輪の外周面に設けて もよく、即ち、相対的摺動面であればよい。
【0016】 動圧発生用溝は任意の形態のものでもよいが、図4に図示の例では内輪の回転 進行方向に向く楔形の油溝の形状を有している。回転により動圧が発生し、いわ ゆる動圧軸受の場合と同様にエンドベアリングの内周と内輪の間の圧力が高まり 強い油膜シール効果が発生する。 そのため、動圧発生用溝の部分が油溜り効果を発揮するため、多量の潤滑油や 、複雑な動力伝達機構の内部に多数の大きな油孔を設ける必要がない。
【0017】 又溝による油膜シール効果によって潤滑油の側方漏れが防止されるため、供給 油量の大幅な軽減が可能となる。
【0018】 更にワンウェイクラッチのように、回転方向が一方向であれば、動圧軸受を有 効に利用できる。
【0019】 図示の例ではエンドベアリング3と内輪4の間に摺動面が形成されているが、 逆に外輪1との間を摺動面にし、エンドベアリングの外周等に動圧発生用溝を設 けてもよい。
【0020】
【効果】
この考案のワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置は、前記のような構成 であって、その相対的摺動面(エンドベアリングの内周面あるいは外周面又はそ の相手方の内輪の外周面あるいは外輪の内周面)に形成された動圧発生用溝のた め、少量の潤滑油を有効に利用できるので、内輪、外輪等に設ける潤滑油孔も多 数必要とせず、油孔自体も小さくすることができる(図5と図6の油孔35の径 の比較)。
【0021】 そのため、内、外輪等の周辺部材の強度低下防止を目的とした肉厚の増加や高 価な材料を使う必要もなくなり、部品の軽量化を図ることができる。また溝によ る油膜シール効果により、潤滑油の側方漏れが防止されるため、多量の潤滑油を 供給しなくて済む。
【0022】 更にオイルポンプも大きな容量を必要とせず、損失効率も向上し、オートマテ ィック変速装置全体が軽量小型化されるため、燃費節約効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワンウェイクラッチの組立正面図
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 この考案のエンドベアリングの正面図
【図4】 この考案のエンドベアリングの側面図
【図5】 この考案のワンウェイクラッチを組み込ん
だオートマティック伝動装置の断面図
【図6】 従来のオートマティック伝動装置の断面図
【図7】 従来のエンドベアリングの正面図
【図8】 従来のエンドベアリングの側面図
【符号の説明】
1 外輪 2 ワンウェイクラッチ 3 エンドベアリング 4 内輪 21 スプラグ 31 動圧発生用溝 32 抱持部 33 内周面 34 止め輪 35 潤滑油孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイクラッチ用エンドベアリン
    グ装置において、 エンドベアリングの周面とワンウェイクラッチの他の部
    品との間の相対的摺動面に動圧発生用溝を形成したこと
    を特徴とするワンウェイクラッチ用エンドベアリング装
    置。
JP1992025769U 1992-03-10 1992-03-10 ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置 Expired - Lifetime JP2594918Y2 (ja)

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WO2014175012A1 (ja) * 2013-04-23 2014-10-30 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ワンウェイクラッチ装置
JP2021076235A (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 株式会社豊田自動織機 ワンウェイクラッチの給油構造

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JPH0413827U (ja) * 1990-05-23 1992-02-04

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