JPH0573003B2 - - Google Patents

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JPH0573003B2
JPH0573003B2 JP59235487A JP23548784A JPH0573003B2 JP H0573003 B2 JPH0573003 B2 JP H0573003B2 JP 59235487 A JP59235487 A JP 59235487A JP 23548784 A JP23548784 A JP 23548784A JP H0573003 B2 JPH0573003 B2 JP H0573003B2
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Japan
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rotating member
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area
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JPS61113015A (ja
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Hitoshi Imanari
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Nikon Corp
Original Assignee
Nippon Kogaku KK
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Publication date
Application filed by Nippon Kogaku KK filed Critical Nippon Kogaku KK
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Priority to US06/793,266 priority patent/US4720182A/en
Publication of JPS61113015A publication Critical patent/JPS61113015A/ja
Publication of JPH0573003B2 publication Critical patent/JPH0573003B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ズームレンズにおいて、通常撮影領
域での距離調節とその通常撮影領域を超えてさら
に近接したマクロ領域での撮影とを可能にする撮
影領域切換え装置に関する。
〔発明の背景〕
ズーム変倍可能な無限遠から至近距離までの通
常の距離調節範囲での撮影に加えて、さらに近接
するいわゆるマクロ領域まで撮影可能な距離調節
装置を有するズームレンズが種々提案されてい
る。例えば、ズームレンズ鏡筒のズーミング操作
部材をズーム変倍のための回転範囲を超えてさら
に回転させることにより、ズーム変倍のための移
動レンズの相対的移動量を変えて、さらにマクロ
領域まで距離調節を可能にするズームレンズが、
特公昭51−17045号の特許公報によつて公知であ
る。また、通常撮影領域用の距離調節操作部材と
は別の補助操作部材を設け、この補助操作部材の
回転によりズーム変倍用移動レンズの一部を移動
させてマクロ領域での距離調節を可能にしたズー
ムレンズも特公昭51−40460号の特許公報により
公知である。さらにまた、ズーミングとマクロ領
域の距離調節とを選択的に切換えのため、ノブま
たは押釦のような切換え手段を操作することによ
り、内部のクラツチ機構を作動させ、ズーミング
のために移動する複数の移動レンズ群のうち、一
部のみがズーミング操作部材を連動するようにし
て、マクロ領域での撮影を可能にするズームレン
ズが、例えば米国特許第3655271号の明細書が開
示され、公知である。
しかし乍、上記公知のマクロ領域まで撮影可能
なズームレンズの距離調節装置においては、いず
れも、通常撮影領域の焦点調節操作部材の他に、
さらにマクロ領域での焦点調節操作部材(ズーム
操作部材)を備えていることになり、通常撮影領
域からマクロ領域まで引き続いて撮影を行う場合
には、焦点調節のための撮影部材をその都度持ち
変えねばならない欠点が有つた。
上記従来のズームレンズの欠点を解決するもの
として、ただ1個の操作部材を用いて、ズーミン
グと通常撮影領域からマクロ領域まで焦点調節を
可能とする操作部材を備えたズームレンズが、例
えば特開昭54−24623号、特開昭56−54408号など
の公開特許公報によつて開示され、既に公知であ
る。しかし乍、前者は、操作部材を広角位置まで
直進移動した後、さらに操作部材を回転および光
軸方向に変位させなければマクロ撮影切換え用の
クラツチが入らず、切換え操作が複雑でその切換
えに時間を要する欠点がある。後者は前者の如き
欠点は無いが、マクロ撮影切換えのための連結機
構の溝をこれに係合する板ばね鉤との間にガタが
生じ易く、わずかな調節誤差でも極端にピントが
ズレるマクロ領域での距離調節においては、焦点
調節が不安定となり、またその調節が不正確とな
る。また、そのガタを防止するために板ばね鉤と
溝との係合を固くすると、操作部材をマクロ領域
から通常撮影領域へ復帰させる際に、その係合が
板ばね鉤の復帰勢力によつては解除されず、故障
の原因となり、また通常撮影領域での距離調節も
不能となる欠点を有する。
〔発明の目的〕
本発明は、上記従来のズームレンズにおける距
離調節装置の欠点を解決し、1個の操作部材で、
ズーム変倍と通常撮影領域からマクロ領域までの
距離調節を行うことができ、しかも、通常撮影領
域とマクロ領域での距離調節域の切換えが極めて
円滑に行うことができるマクロ撮影切換え装置を
提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するために本発明は、ズーム
変倍操作に応じて光軸のまわりに回動して、ズー
ム変倍のために移動する移動レンズ群の一部を移
動させる第1回転部材と、少なくとも距離調節操
作に応じて光軸のまわりに回転可能な第2回転部
材と、係合溝とこの係合溝内に密着係合可能な結
合子とを含み且つその結合子と係合溝とを介して
第1回転部材を第2回転部材に連動させる連結手
段と、第2回転部材が通常撮影領域を超えてマク
ロ領域内へ回動するときに結合子を変位させて係
合溝に密着係合させ、且つ第2回転部材がマクロ
領域内に置かれている間中はその密着係合状態を
保持する係合保持手段と、第2回転部材がマクロ
領域を超えて通常撮影領域内へ復帰するときに結
合子を係合溝から離脱させて第1回転部材と第2
回転部材との回転連動を解除する結合解除手段と
を設けることを技術的要点とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を添付の図面に基づいて
詳しく説明する。
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図で、ズ
ームレンズ光学系は、正の第1レンズ群L1、負
の第2レンズ群L2、正の第3レンズ群L3および
正の第4レンズ群L4の4群にて構成されている。
図示されないカメラ本体側のレンズマウントと結
合可能な固定鏡筒1には、移動筒2が摺動可能に
嵌合支持され、その移動筒2の外周にはカム筒3
が回転可能に支持されている。移動筒2の一端に
は、第1レンズ群L1を保持する第1レンズ筒4
がヘリコイドねじ5を介して螺合し、移動筒2の
他端には、第4レンズ群L4を保持する第4レン
ズ筒6が小ねじ7によつて固設されている。ま
た、第2レンズ群L2を保持する第2レンズ筒8
と第3レンズ群L3を保持する第3レンズ筒9と
は、共に固定鏡筒1の内周に摺動可能に嵌合支持
されている。
操作部材10は、ねじ11を介して移動筒2の
一部に螺合して支持され、光軸方向に長い直進溝
10Aを有する。また、第1レンズ筒4に植設さ
れた回動ピン12は、この直進溝10Aに嵌入し
ており、操作部材10の回動を第1レンズ筒4に
伝達する。
固定鏡筒1は、第2図に示す如く光軸方向(第
2図中で上下方向)に伸びた直進案内溝1Aおよ
び1Bと第4レンズ筒6の柄部6aが貫通する光
軸方向に伸びた逃げ溝1Cとを有している。ま
た、移動筒2には、第3図に示す如く、光軸方向
(第3図中で上下方向)に長い2本の逃げ溝2A
および2Bと、光軸方向に伸びた直進案内溝2C
とが設けられている。さらに、カム筒3には、第
3図に示す如く、第2レンズ筒8を摺動させるた
めの第1カム溝13と、第3レンズ筒9を摺動さ
せるための第2カム溝14および移動筒2の直進
案内溝2Cを貫通して固定鏡筒1に植設された固
定ピン16が係合する第3カム溝15とが設けら
れている。また、カム筒3には、移動筒2に植設
された連動ピン17が摺動可能に係合する円周方
向(第4図中で左右方向)に伸びた摺動溝3Aが
設けられている。さらに、第1カム溝13に係合
する第1摺動ピン18は、移動レンズ筒2の逃げ
溝2Aおよび固定鏡筒の直進案内溝1Aを貫通し
て、第2レンズ筒8に固設され、第2カム溝14
に係合する第2摺動ピン19は、移動筒2の逃げ
溝2Bおよび固定鏡筒1の直進案内溝1Bを貫通
して、第3レンズ筒9に固設されている。第5図
は、上記の固定筒1、移動筒2およびカム筒3を
組み合わせた状態を示す展開図であつて、第1図
と同様に、ズームレンズ光学系L1〜L4が広角
(短焦点距離)位置で且つ無限遠に距離調節され
たときの状態を示す。
第6図は操作部材10とカム筒3を結合する連
結装置部を示す拡大断面図で、第7図は、第6図
に示す連結装置部および操作部材10の移動規制
部とカム筒3との展開図である。なお、移動規制
部は2点鎖線にて示す。
移動筒2には、第6図および第7図に示す如
く、押え板20が小ねじ21によつて固定され、
また、押え板20の先端斜面20aの近傍に山形
斜面22aを有する解除板22が小ねじ23によ
つて固設されている。一方、操作部材10の内周
面には、第1図および第7図に示す如く、通常撮
影領域の無限遠位置を規制する第1回転制限板2
4と、通常撮影領域での至近距離(以下、「通常
至近距離」と称する。)およびマクロ領域での至
近距離(以下、「マクロ至近距離」と称する。)の
回転制限を兼ねる第2回転制限板25と、操作部
材10の最長焦点距離位置(以下「望遠位置」と
称する。)を規制する直進制限板26とがそれぞ
れ小ねじ27によつて固設されている。また、こ
れらの制限板24,25および26に当接する制
限駒28は、固定筒1の外周に設けられたカバー
筒29の一端に小ねじ30により固設されてい
る。その制限駒28の幅Wは、第2図回転制限板
25の第1当接面25aの下端と直進制限板26
の上側面との間隔l(第7図参照)よりわずかに
狭く形成されている。
さらに、操作部材10の内面には、第6図に示
すように円周方向に長く伸びた板ばね31が固定
板32と小ねじ33とによつて固設されている。
その板ばね31の先端には、例えばポリアセター
ルの如き摩擦係数の小さいプラスチツクにて成型
された結合子34が固設されている。その結合子
34は、押え板20の斜面20aに当接したと
き、第6図中で2点鎖線にて示すように下方へ変
位し、カム筒3に設けられた係合溝35内に挿入
され、これと係合する如き構成されている。な
お、板ばね31に支持された結合子34および押
え板20をもつて連結手段を構成し、解除板22
をもつて解除手段を構成する。またその連結手段
と解除手段とをもつて自動連結装置が構成され
る。
次に、上記の如く構成された実施例の作用につ
いて説明する。
第1図および第7図は、操作部材10が最短焦
点距離(広角)位置まで光軸に沿つて移動(第1
図では右方、第7図では下方へ移動)し、さらに
無限遠(∞)位置に距離調節されたときの状態を
示す。この状態においては、第1回転制限板24
の側面が第7図に示すように、カバー筒29に固
設された制限駒28に当接している。また、自動
連結装置の結合子34と押え板20の先端斜面2
0aとは互いに離れた位置にあるので、操作部材
10の回転はカム筒3には伝達されない。
操作部材10を第1図の位置から光軸に沿つて
左方(第7図では上方)へ摺動すると、ねじ11
を介して結合する移動筒2が一体となつて左方へ
移動する。この場合、固定鏡筒1に植設された固
定ピン16が移動筒2の直進案内溝2C(第5図
参照)に係合しているので、移動筒2は光軸のま
わりに回転すること無く、直進案内溝2Cに沿つ
て直進する。これにより、移動筒2と結合する第
1レンズ筒4と第4レンズ筒6は、一体に光軸に
沿つて第1図中で左方へ移動する。従つて、第1
レンズ群L1と第4レンズ群L4とは、同時に等量
だけ光軸に沿つて左方へ移動する。
移動筒2が操作部材1と共に第1図中で左方へ
移動すると、移動筒2に植設された連動ピン17
は、第5図中で上方(第1図では左方)へ移動
し、摺動溝3Aを介してカム筒3を上方へ移動す
る。一方、カム筒3の第3カム溝15に係合する
固定ピン16は固定鏡筒1に固設されて不動であ
るから、カム筒3は移動筒2と共に上方へ移動す
ると同時に第3カム溝15のズーム変倍用カム部
15Aのカム形状に従つて第5図および第7図中
で左方へ回動する。従つて、第1カム溝13およ
び第2カム溝14は、共に第3カム溝15のズー
ム変倍用カム部15Aの傾斜角に従つて第5図中
で斜め左方へ移動する。
この場合、第5図から明らかなように、カム筒
3の回転方向(左方)に対する第1カム溝13の
ズーム変倍カム部13Aの傾斜角は第3カム溝1
5のズーム変倍カム部15Aの傾斜角より大き
く、第2カム溝14のズーム変倍用カム部14A
の傾斜角は第3カム溝15のズーム変倍用カム部
15Aの傾斜角より小さい。その為、それぞれの
傾斜角の差に従つて第1カム溝13に係合する第
1摺動ピン18は直進案内溝1Aに沿つて下方
(第1図中で右方)へ移動し、同時に、第2カム
溝14に係合する第2摺動ピン19は直進案内溝
1Bに沿つて上方(第1図中で左方)へ移動す
る。
従つて、操作部材10を第1図中で左方へ摺動
すると、第1レンズ群L1と第4レンズ群L4とは
操作部材10と一体に左方へ移動し、同時に、第
2レンズ群は右方へ、また、第3レンズ群L3
左方へそれぞれ移動し、ズームレンズの焦点距離
が最短焦点距離から次第に長焦点距離に変化す
る。これにより、操作部材10の移動に応じてズ
ーム変倍が行われる。また、操作部材10が第1
図中で左方へ移動して望遠位置に達すると、操作
部材10に固設された直進制限板26が第7図中
で上方へ移動し、第8図に示す如く、カバー筒2
9の制限駒28に当接することによつて、その移
動は阻止される。このとき、第1摺動ピン18、
第2摺動ピン19および固定ピン15は、それぞ
れ第1カム溝の折曲り部13a、第2カム溝14
の折曲り部14a、第3カム溝15の折曲り部1
5aに達し、ズームレンズ光学系L1〜L4の合成
焦点距離は最大となる。
次に、距離調節について詳しく説明する。先
ず、通常撮影領域での距離調節について述べる。
操作部材10の望遠距離を除く、光軸に沿う移
動域内で操作部材10を光軸のまわりに回転する
と、その回転は、無限遠側では、第7図に示すよ
うに第1回転制限板24がカバー筒29の制限駒
28に当接することによつて規制される。また操
作部材10を至近距離側へ回転すると、第2回転
制限板25が第7図中で左方へ移動し、第2回転
制限板25の第1当接面25aが制限駒28に当
接することによつて、その回転は阻止される。
また、操作部材10が回転すると、操作部材1
0の直進溝10Aに嵌入する回動ピン12を介し
て第1レンズ筒4が光軸を中心として回転する。
この回転により、第1レンズ筒4と共に第1レン
ズ群L1は、ヘリコイドねじ5のリードに従つて、
回転しつつ光軸方向に移動(第1図では左方へ移
動)し、通常撮影領域での距離調節が行われる。
次に、マクロ領域での撮影(以下「マクロ撮
影」と称する。)の際の距離調節について述べる。
上記の実施例においては、操作部材1を繰り出
して望遠位置に置いた後、その操作部材1を通常
至近距離位置を越えてさらに回転した場合にマク
ロ撮影が可能となる。第9図は、操作部材10を
望遠位置まで繰り出し、さらに操作部材10を通
常至近距離位置まで回転した状態を示す。
第7図に示すように、第2回転制限板25の第
1当接面25aの長さは第1回転制限板24の長
さより短く、制限駒28の幅Wは間隔lより、わ
ずかに狭く構成されている。そのため、操作部材
10が望遠位置を除く光軸上の位置にあるとき
は、第2回転制限板25の第1当接面25aが制
限駒28に当接するので、操作部材1を通常至近
距離位置を越えて回転させることは不可能であ
る。しかし、第9図に示す如く、直進制限板26
が制限駒28に接触している状態すなわち操作部
材10が望遠位置まで繰り出されている状態で
は、通常至近距離位置の制限が欠けているので、
第9図に示す第1当接面25aは制限駒28に当
接すること無く左方へ変位可能となる。従つて、
操作部材10は望遠位置においてのみ、通常至近
距離位置を越えて回転し、第10図に示すように
第2回転制限板25の第2当接面25bが制限駒
28に当接するマクロ至近距離位置に達したと
き、その回転を停止する。
一方、操作部材10が通常至近距離位置まで回
転して、第2回転制限部材25が第9図に示す如
く、制限駒28に近接する位置に達すると、操作
部材10に設けられた板ばね31の先端に固設さ
れた結合子34は、第6図に示す如く、押え板2
0の斜面20aに近接する。また、操作部材10
が望遠位置まで繰り出されると、カム筒3が第3
カム溝15のカム形状に従つて回動し、カム筒3
に設けられた係合溝35は、押え板20の斜面2
0aと解除板22の山形斜面22aとの間に置か
れる。
操作部材10が通常至近距離位置を越えて、さ
らにマクロ至近距離位置に向つて(第6図中で矢
印方向)回動すると、移動筒2に固定された押え
板20の斜面20aに結合子34の端面が当接
し、結合子34は、板ばね31の付勢力に抗して
斜面20aに沿つて第6図中で下方へ押し下げら
れ、2点鎖線にて示すようにカム筒3の係合溝3
5内に嵌入する。この結合子34と係合溝35と
の係合により、カム筒3と操作部材10とは互い
に連結されるので、第2回転制限板25の第2当
接面25b(第9図参照)が制限駒28に当接す
るまで一体となつて、左方へ回動する。その際、
押え板20は結合子34の上を覆い、結合子34
が係合溝35から離脱することを防止する。な
お、このマクロ領域においては、第2回転制限板
25の第3当接面25cが、第4図に示す如く制
限駒28と接触状態に置かれるので、操作部材1
0の光軸方向の移動は不可能となる。従つて、マ
クロ撮影の場合は、ズーム変倍を行うことができ
ない。
第2回転制限板25の第2当接面25bが制限
駒28に当接するマクロ至近距離位置まで操作部
材10を回転すると、操作部材10と一体に回転
するカム筒3のカム溝13〜15が第9図の位置
から左方へ第10図の位置まで回転する。そのた
め、第2レンズ群L2は、第1カム溝13のカム
形状に従つて、ズーミングのための移動方向とは
逆方向に他のレンズ群に対して大きく相対移動す
る。これにより、極めて近接したマクロ領域での
至近距離まで距離調節してマクロ撮影を行うこと
ができる。
マクロ領域から通常撮影領域に撮影領域を切り
換える場合には、操作部材10を通常撮影領域の
無限遠位置方向(第6図中で矢印とは逆方向)に
回動する。結合子34が第6図に示す如く2点鎖
線にて示す如く、押え板20の先端斜面20aの
近傍に達すると、結合子34は、解除板22の山
形斜面22aに当接し、その山形斜面22aに沿
つて上昇して係合溝35から離脱する。このと
き、結合子34は板ばね31の復元力によりさら
に上昇して実線で示す位置まで復帰する。また一
方、第2回転制限板25の第3当接面25cは、
制限駒28から離脱する。従つて、距離調節はマ
クロ領域から通常撮影領域に切り換えられ、ズー
ム変倍も可能となる。
上記の如く、結合子34と結合溝35とを介し
て操作部材10とカム筒3とが連結する場合、結
合子34は押え板20の先端斜面を滑り、押へ板
20の下面によつて係合溝35に押し付けられ
る。また、カム筒3と操作部材10との連結が解
かれる場合、結合子34が係合溝35から離脱す
るために、結合子34は解除板22の山形斜面2
2aに圧接する。そのため、連結およびその解除
の際、特に解除の際に結合子34と係合溝35と
の間に生じる摩擦の大小が撮影領域の切換えの際
の切換え調子に大きく影響する。上記の実施例で
は、その切換え調子を円滑にするために、結合子
34の材質にポリアセタールを使用し、摩擦抵抗
を極力小さくするように構成されている。
なお、上記の実施例においては、望遠位置にお
いて通常撮影領域とマクロ領域とが切り換えられ
るように構成されているが、ズーム光学系によつ
ては広角位置あるいはその他の特定位置において
切り換えされるようにしてもよい。また上記の実
施例においては操作部材が光軸方向に直進するこ
とによつてズーム変倍を行うように構成されてい
るが、距離調節のための操作部材とズーム変倍の
ための操作部材とは別個に設けるようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
上記の如く本発明によれば、フオーカシング操
作に応じて回転する操作環(第2回転部材)とズ
ーミング操作に応じて回転するカム筒(第1回転
部材)とを、操作環(第2回転部材)の通常至近
距離位置を越えるマクロ領域への回転動作によつ
て互いに結合し、通常至近距離位置を越えて通常
撮影領域に復帰する操作環の回転動作によつてそ
の結合を解除する連結手段と解除手段とを含む連
結装置を設けたから、通常撮影領域からマクロ領
域まで連続して距離調節を行うことができ、その
両領域の境界での撮影距離の切換を極めて円滑に
行うことができ、超至近位置から次第に遠ざかる
移動物体の撮影に対しても連続して容易に撮影を
行うことができる。しかも構成が簡単であるから
故障する恐れが無くまた、安価に提供できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す縦断面図、第2
図乃至第4図は第1図の実施例の鏡筒部の展開図
で、第2図は固定鏡筒、第3図は移動筒、第4図
はカム筒をそれぞれ示し、第5図は第2図乃至第
4図に示す各筒を重ね合わせた状態を示す展開
図、第6図は第1図の実施例の連結装置部の拡大
断面図、第7図乃至第10図は第1図の実施例の
連結装置部、操作部材移動規制部およびカム筒の
展開図で、焦点距離と距離調節位置が第7図では
広角、無限遠、第8図では望遠、無限遠、第9図
では望遠、通常至近距離、第10図では望遠、マ
クロ至近距離に調節された状態を示す図である。 主要部分の符号の説明、1……固定鏡筒、2…
…移動筒、3……カム筒(第1回転部材)、10
……操作部材(第2回転部材)、{20……押え
板、31……板ばね、34……結合子、35……
係合溝}(連結手段)、22……解除板(解除手
段)、24……第1回転制限板、25……第2回
転制限板、26……直進制限板、28……制限
駒、{L1……第1レンズ群、L2……第2レンズ
群、L3……第3レンズ群、L4……第4レンズ群}
(移動レンズ群)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ズームレンズ変倍のために移動する複数の移
    動レンズ群の少なくとも一部をさらに光軸方向に
    移動して通常撮影領域を越えてさらに近接するマ
    クロ領域での距離調節を可能にするズームレンズ
    において、ズーム変倍操作に応じて光軸のまわり
    に回転して前記移動レンズ群の一部を移動させる
    第1回転部材と;少なくとも距離調節操作をする
    ために光軸のまわりに回転可能な第2回転部材
    と;前記第1回転部材と第2回転部材のいずれか
    一方に形成した係合溝と他方に設けた該係合溝内
    に密着係合可能な結合子とを含み、該結合子と係
    合溝とを介して前記第1回転部材を第2回転部材
    に連動させる連結手段と;前記第2回転部材が通
    常撮影領域を越えてマクロ領域内へ回動するとき
    に、前記結合子を変位させて前記係合溝に密着係
    合させ且つ前記第2回転部材が前記マクロ領域内
    に置かれている間中はその密着係合状態を保持す
    る係合保持手段と;前記第2回転部材が前記マク
    ロ領域を越えて前記通常撮影領域へ復帰するとき
    に、前記結合子を前記結合溝から離脱させて前記
    第1回転部材と前記第2回転部材との回転連動を
    解除する結合解除手段とを設けたことを特徴とす
    るズームレンズのマクロ撮影切換え装置。 2 前記結合子34は半径方向に復元力を有する
    板バネばねを介して前記第2回転部材10に固設
    され、前記係合溝35は、前記移動レンズの一部
    L2を移動させるカム溝13を有する前記第1回
    転部材に設けられていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載のズームレンズのマクロ撮影
    切換え装置。 3 前記結合子34は摩擦係数の小さいプラスチ
    ツクにて形成され、前記結合保持手段20および
    前記結合解除手段22が互いに対向して有するそ
    れぞれの傾斜面20a,22aに沿つて摺動変位
    する如く構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項記載のズームレンズ
    のマクロ撮影切換え装置。
JP23548784A 1984-11-08 1984-11-08 ズ−ムレンズのマクロ撮影切換え装置 Granted JPS61113015A (ja)

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