JPH057297U - 風呂用お絵書き盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】入浴中にも字や絵を描いて遊べるお絵書き盤を
提供する。 【構成】お絵書き盤として、可逆性の感温発色剤を含有
する染料又はインクによって少なくとも一方の表面全面
を着色してなるシート(1) を採用し、その感温発色剤の
変色温度を入浴湯温に略一致させたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野及び考案の概要】

本考案は、子供等が字や絵を描いて遊ぶお絵書き盤、特に、湯で字や絵を描け るようにして入浴中にも遊べるようにした風呂用のお絵書き盤に関するものであ る。

【０００２】

【従来技術及びその問題点及び課題】

黒板のように消去自在に字や絵を描いて遊べる子供用のお絵書き盤として、ホ ワイトボードやマジックボード等がある。これらは、それぞれ所定の筆記具を用 いて画面に字や絵を書くことができ、又、所定の消去手段によって、画面に書い た字や絵を自由に消去することができる。このように、従来のホワイトボードや マジックボード等では、消去自在に字や絵を書くことができるので、同じ画面に 何度でも繰り返し書いたり消したりすることができ、子供の字の練習や落書用に は便利なものである。

【０００３】 しかしながら、これらの画面は、水に濡らすと使用することができないので、 浴室には持って入れず、入浴中に遊ぶことはできない。 本考案は、このような子供等が消去自在に字や絵が書けるお絵書き盤を、入浴 中にも使用できるようにすることをその課題とする。

【０００４】

【技術的手段】

上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『可逆性の感温発色剤を含 有する染料又はインクによって少なくとも一方の表面全面を着色してなるシート (1) からなり、前記感温発色剤の変色温度を入浴湯温に略一致させた』ことであ る。

【０００５】

【作用】

上記技術的手段は次のように作用する。 シート(1) の表面は、可逆性の感温発色剤を含有する染料又はインクで着色さ れているから、該シート(1) の表面は、ある温度になると変色することとなる。 その変色温度は、入浴湯温に略一致させているから、浴槽の湯でシート(1) の表 面を濡らせば、その濡らした部分の色が変化することとなる。

【０００６】 よって、該シート(1) の表面を浴槽内の湯で濡らすことによって字や絵を書け ば、その部分が変色し、そのシート(1) の表面上に描いた字や絵が読み取れるこ ととなる。 又、この感温発色剤は可逆性であるため、該シート(1) の表面上の変色させた 字や絵の部分は、乾燥させるか又は水で濡らす等により所定温度以下にすると元 の色に戻ることとなる。

【０００７】 すなわち、シート(1) の表面は、浴槽内の湯で自由に字や絵が書けるとともに その書いた字や絵は、乾燥させるか又は水をかけることにより消去できることと なる。

【０００８】

【効果】

シート(1) の表面に、浴槽内の湯で消去自在に字や絵が書けるので、シート(1 ) をお絵書き盤の画面として、子供等が入浴中に字の練習をしたり、絵を描いた りして遊ぶことができる。

【０００９】

【実施例】

次に、上記した本考案の実施例を図面に従って詳述する。 本考案の実施例のものは、８ミリメートル程度の肉厚を有する不織布を、縦25 センチメートル、横50センチメートルの大きさの矩形状に裁断して、シート(1) としたもので、該シート(1) の表面全面を、35℃以上で変色する加逆性の感温発 色剤を含有する染料で着色させるとともに、図１に示すように、該シート(1) が 嵌め込み可能な大きさ及び形状の枠体(2) 内に嵌め込んで張設させている。該枠 体(2) の裏面の各コーナ部には、図２に示すように、吸盤(20)(20)が設けられて いる。

【００１０】 この実施例のものでは、該吸盤(20)(20)を、浴室内のタイル状の壁面等に吸着 させることにより、該枠体(2) は浴室内に取り付けられ、この枠体(2) で囲まれ たシート(1) の表面全面がお絵書き盤の画面となる。 該画面に浴槽内の湯を用いて字や絵を書けば、入浴中の湯の温度は普通38〜42 ℃程度であるため、シート(1) の表面において、湯が付着した部分の温度は感温 発色剤の設定温度以上となり、その部分が変色することとなる。これにより、シ ート(1) の表面に浴槽内の湯で字や絵が書けることとなる。

【００１１】 シート(1) の表面に湯で字や絵を書くには、浴槽内の湯を吸い取ったスポイト や水鉄砲を使用すれば書き易く、又、図１の如く、様々な形のスポンジ(S) に湯 を染み込ませて、シート(1) の表面に押付ければスタンプ遊びができる。 シート(1) の表面に書いた字や絵は、乾燥すれば消去され、又、積極的に消去 させるには、その変色した部分を水で濡らせば、感温発色剤の設定温度以下とな るので、シート(1) の表面は元の色に戻り、字や絵は消去することとなる。

【００１２】 この実施例では、上記したように、枠体(2) を用いてシート(1) を張設させた が、図３に示すように、シート(1) の上端部に直接吸盤(20)(20)を具備させるな どして、シート(1) の上端部のみを壁面に取付けるようにしても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の説明図。

【図２】図１のＸ−Ｘ断面図。

【図３】他の実施例の説明図。

【符合の説明】

(1) ・・・シート

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 可逆性の感温発色剤を含有する染料又は
   インクによって少なくとも一方の表面全面を着色してな
   るシート(1) からなり、前記感温発色剤の変色温度を入
   浴湯温に略一致させた風呂用お絵書き盤。