JPH057294B2 - - Google Patents

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JPH057294B2
JPH057294B2 JP62085589A JP8558987A JPH057294B2 JP H057294 B2 JPH057294 B2 JP H057294B2 JP 62085589 A JP62085589 A JP 62085589A JP 8558987 A JP8558987 A JP 8558987A JP H057294 B2 JPH057294 B2 JP H057294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、巻取軸にシート状物を巻取るに際し
て、縦方向のしわや横方向のしわ等の傷を巻取部
に発生させることなくシート状物を正しく巻取る
ことができ、特に、後工程におけるしわ延しの困
難なシート状物、例えば比較的薄手のガラス繊維
製織布の巻取りに好適に利用されうる、シート状
物巻取装置に関するものである。
(発明の背景及び従来の技術) ガラス繊維製織布は、ブラインド形成用として
あるいはプリント配線基板形成用等として需要が
増えつつあり、高品質の織布を低廉に生産すべく
研究開発が続けられている。その成果として、製
織技術はなる程高度化したが、織布の巻取りに関
して言えば未だ不完全であり、せつかくの高品質
織布(巻取り前の段階における織布)の商品価値
が、巻取工程において発生する、縦方向のしわや
横方向のしわ、あるいは散点状のしわ等の僅かな
傷のために極端に下落したものになるという問題
があつた。その理由は、ガラス繊維製織布にあつ
ては、その特質からして、合成繊維製織布等の通
常の織布におけるばあいのごとき、もみ洗い工程
等のしわ延ばしのための後工程を施すことができ
ず、不純物除去のための所要の加熱処理が施され
た後、既製品とされるからである。
かかるガラス繊維製織布は、通常レピア織機に
よつて製織されているが、該織機に付設されてい
る織布巻取装置は、両端が軸支された回転巻取軸
に織布を順次巻取るように構成されている。
(発明が解決しようとする問題点) 前記した巻取装置にあつては、第9図に誇張し
て示すごとく、重力の作用によつて、巻取ロール
aの下側巻取部分bは、弛んだ状態となりやす
い。そのため、しわ傷等の発生しにくい厚手のガ
ラス繊維製織布を巻取るばあいであるならばいざ
知らず、薄手あるいは比較的薄手のガラス繊維製
織布を巻取るばあいには、弛んだ織布が巻取ロー
ルの表面部や内部において部分的に屈曲した状態
となり、これによつて、縦方向しわ、横方向し
わ、あるいは散点状しわ等のしわ傷や布目曲がり
等の傷が巻取部に発生する問題があつた。又近年
においては、作業合理化のために、巻取軸への織
布巻取り量が次第に多くなる傾向にあるが従来の
巻取装置にあつては、前記のごとく巻取りが緩い
ことから、巻取り得る織布量には限界があり、長
尺巻の要請に応えることができなかつた。
本発明者は、ガラス繊維製織布におけるこのよ
うな問題点を解決するために各種の巻取装置を試
作し、前記問題点の解決を試みた。その主なもの
を列挙すれば以下のごとくである。
第10図に示す巻取装置は、前記した巻取装置
において、巻取ロールaの表面部cを圧接する圧
接ローラdを配設してなる。該巻取装置によると
きには、圧接ローラdが巻取部に対する重りとし
て作用するため、圧接ローラを有さないばあいに
比べれべ織布を堅く巻取ることができたが、未だ
不十分であり、又しわ傷等の傷の発生の防止につ
いても改善されなかつた。
第11図に示す巻取装置は、所要間隔を隔てて
並設された2本のローラe,eによつて巻取ロー
ルfを支持するごとくなし、かつ一方のローラ
を、製織速度に適合させて回転させるように構成
してなる。該巻取装置によるときには、巻取ロー
ルfの自重が効果的に利用されて、織布を比較的
堅く巻取ることができたが、しわ傷等の傷の発生
は依然として防止することができなかつた。
第12図に示す巻取装置は、小径(直径が約30
mm程度)のローラgを小間隔で並設し、該並設さ
れたローラg…によつて巻取ロールhを支持する
ごとくなし、所要のローラを、製織速度に適合さ
せて回転させるように構成してなる。しかしなが
ら、該巻取装置によるときにも、しわ傷等の傷の
発生は防止することができなかつた。
ところで、第10〜12図に示した巻取装置に
おいて、織布が比較的堅く巻取られているにもか
からわずしわ傷等の傷が発生する理由は、必ずし
も明確ではないが、いずれのばあいにおいても、
ローラは線接触の状態で巻取ロールと接触し、か
つ第13図に拡大して示すごとく、ローラと接触
する巻取ロールの表面部は窪んだ状態となること
から、該窪み部分iに生ずる織布の微小な伸びに
伴う織布のたるみ現象によつて、回転する巻取ロ
ールの内部(表面から3〜5層下の部分)に部分
的な織布屈曲部が生じ、これが原因となつて、縦
方向しわ、横方向しわ、あるいは散点状しわ等の
しわ傷等が発生するものと推察される。
本発明者は、このような一連の研究から、 巻取ロールを、その表面部に窪み等の変形が
生ずることなきように、巻取ロールの下面部の全
体と密着した面接触の状態で、従動的に周回する
無端ベルトに支持させることとし、巻取ロール
の巻取軸を強制的に回転させて織布を堅く巻取る
こととするならば、巻取部にしわ傷や布目曲がり
等に傷を発生させることなく織布を正しく巻取る
ことができ、しかも織布の巻取り量を多くするこ
とができるのではないかとの知見を得た。
本発明はかかる知見をさらに発展させることに
よつて完成されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係るシート状物巻取装置1は、所要間
隔を隔てて並設された回転自由のフリーローラ
7,8に、該フリーローラの長さ方向に連続する
無端ベルト9を巻装し、該無端ベルト9の上側走
行部9aは、巻取軸10にシート状物3を巻取つ
てなる巻取ロール11の下面部12を、その全長
に亘つて密着した面接触の状態で支持するごとく
なされた、支持装置5を具え、該巻取ロール11
の巻取軸10の両端部分26,26は、案内具2
7,27によつて上下方向に案内されるようにな
すとともに、該巻取軸10を回転駆動装置6によ
つて強制的に回転させるようになし、該巻取軸1
0の回転によつてシート状物3が順次巻取られ、
かつ巻取軸10の回転による巻取ロール11の回
転に伴ない、前記上側走行部9aは、巻取ロール
11の下面部12全体との密着を維持して、フリ
ーローラの自由回転によつて走行するようになし
たことを特徴とするものである。
本発明に係るシート状物巻取装置において、よ
り好ましくは、無端ベルト9の両端の内周面部
に、その全周に亘り、フリーローラ7,8の側面
周縁部分62と当接しうる係合突片63を突設す
るのがよい。あるいは、無端ベルト9の内周面の
周方向に、その全周に亘り、フリーローラの周面
部に凹設された環状溝と係合しうる係合突片を突
設するのがよい。
(作用) 然して、織機を稼働させかつ製織速度に適合さ
せて巻取軸10を強制回転させると、巻取軸10
の回転による巻取ロール11の回転に伴ない、無
端ベルトの上側走行部9aが、巻取ロール11の
下面部12全体との密着を維持して、しかもフリ
ーローラの自由回転によつて走行する。従つてシ
ート状物3は、巻取られた部分相互が強く密着し
た状態で堅く巻取られ、しかも表面部に窪み等の
変形を生じさせることなく該巻取りが無理なく行
われることとなる。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1〜6図において、本発明のシート状物巻取
装置1は、例えば、レピア織機2(第1図参照)
に付設され、該織機2によつて製織された比較的
薄手のガラス繊維製織布3aとしてのシート状物
3を巻取る巻取装置として応用されており、巻取
ロールを支持する支持装置5と、巻取ロールの巻
取軸を強制回転させる回転駆動装置6とを具え
る。
支持装置5は、第1〜2図に示すごとく、織機
2の前側下方位置において、該織機2の幅方向に
所要間隔を隔てて並設された回転自由のフリーロ
ーラ7,8に、該フリーローラの長さ方向に連続
する無端ベルト9を巻装し、該無端ベルト9の上
側走行部9aは、巻取軸10に織布3aを巻取つ
てなる巻取ロール11の下面部12を、その全長
に亘つて密着した面接触の状態で支持するごとく
なされている。なお、フリーローラ7,8間の間
隔は、巻取軸10に巻取るべき織布3aの最大量
即ち巻取ロール11の最大径を考慮し、織布3a
の巻取りが終了する時点においても、巻取ロール
11がフリーローラ7,8と接触(無端ベルト9
を介しての接触)しないか、あるいは接触(無端
ベルト9を介しての接触)したとしても障害とな
るような窪み変形を受けることなきように設定す
る。
両フリーローラ7,8は、夫々、両端部が軸受
に支持されて回転自由とされているのであるが、
無端ベルト9の装着作業、交換作業、張力調整作
業を容易に行うことができるようにするため、一
方のフリーローラ、例えば後側のフリーローラ8
を支持する後側の軸受は、前後方向の位置調整が
できるように構成されている。即ち、該軸受13
は、第4図に示すごとく、軸受フレーム15の案
内部16に案内されて前後動しうる軸受部17を
具え、その後端部分19には、軸受フレーム15
の後端部に螺合して前後方向に螺進退しうる調整
ネジ軸20の前端部分21を螺合させてなる。そ
して、例えば無端ベルト9の装着作業に際して
は、調整ネジ軸20を螺進させて両フリーローラ
7,8を接近させ、この状態で無端ベルト9を装
着し、その後、調整ネジ軸20を螺退させること
によつて無端ベルト9に所要の張力を付与し、こ
の状態で、固定ナツト22により軸受部17を位
置固定する。なお前側のフリーローラ7を支持す
る前側の軸受は、踏台を兼ねるボツクス25内に
納装されている。
巻取軸10の両端部分26,26は、案内具2
7,27によつて上下方向に案内されるようにな
されている(第2図、第5図参照)。本実施例に
おいては、巻取軸10の両端部に、一対のアング
ル状案内片29,29によつて形成された案内具
27の上下方向に延びるコ字状溝30内に納まる
ベアリング31を固定してなり、該ベアリング3
1がコ字状溝30の溝壁面を転動することによ
り、巻取軸10の両端部分26,26が上下方向
に案内されるようになされている。
このような構成を有する巻取軸10に所要量の
織布3aを巻取つてなる巻取ロール11を、支持
装置5から外すに際して、その作業を容易とする
ため、本実施例においては、次のような手段を採
用している。即ち、第5図に示すごとく、巻取軸
10をその一端側において2分割し、該両分割軸
10a,10bをスライド可能な筒形軸継手33
を介して一体化可能とするとともに、巻取軸10
の他端部における前側の案内片29aを、その下
端部を中心として起倒可能としてなる。第5図
は、両分割軸10a,10bを筒形軸継手33に
よつて一体化した状態を示し、第6図は、筒形軸
継手33のスライド操作によつて両分割軸10
a,10bが分離された状態を示し、又第4図
は、固定ネジ35(第2図参照)を取外すことに
よつて前側案内片29aを傾倒させた状態を示
す。然して、両分割軸10a,10bが分離状態
とされかつ前側の案内片29aが傾倒した状態に
おいて(第1図、第4図参照)、巻取ロール11
は、支持装置5から容易に取外されうる。又、巻
取ロール11を取外した後、新たな巻取軸10を
所要状態で無端ベルト9上に載せるとともに、前
側の案内片29aを起立状態として固定ネジ35
で固定しかつ筒形軸継手33により両分割軸10
a,10bを一体化することによつて、織布の巻
取りを再開しうる。
前記回転駆動装置6は、第1〜3図に示すごと
く、巻取軸10を強制的に回転させるものであ
り、アーム部材36とチエーン装置37とトルク
可変の減速電動機39とからなる。アーム部材3
6は、第1のアーム40と第2のアーム41とを
その上端部において回動可能に枢着してなり、第
1のアーム40の下端部において左右に突設され
た軸42は、ベース固定の軸受43,43に回転
自在に支持せしめられている。又第2のアーム4
1の下端部は軸受45とされ、該軸受45は、巻
取軸10の一部を形成する短分割軸10aを支持
する。チエーン装置37は、減速電動機39の回
転を巻取軸10に伝達するものであつて、該減速
電動機39の回転軸に固定された鎖車46及び第
1のアームの軸40に回転自在に取付けられた鎖
車47のチエン49を巻装し、該鎖車47の側部
に一体に設けられた鎖車50および第1、第2の
アーム40,41の枢軸51に回転自在に取付け
られた鎖車52にチエン53を巻装し、かつ該鎖
車53の側部に一体に設けられた鎖車55および
短分割軸10aに一体に設けられた鎖車56にチ
エン57を巻装してなるチエン組合わせの構造を
有する。従つて、減速電動機39を回転させる
と、これらの各チエン49,53,57を介し
て、巻取軸10は回転せしめられることとなる。
該減速電動機39の回転速度及びトルクは、織機
の製織速度や織布を巻取りつつある巻取ロール1
1の径等を考慮して所要のものに設定される。な
お減速電動機39のトルク調整は、巻取ロール1
1の織布巻取量に応じ、手動操作によつて行い、
あるいは自動調整装置によつて行う。該自動調整
装置58としては、例えば第7図に示すごとく、
巻取ロール11の巻取部表面59と接触した状態
でその傾斜角度が変わるようになされた検出バー
60の傾斜角度に応じ、減速電動機39に加わる
電圧を可変とする手段を挙げることができる。
次に本実施例に係るシート状物巻取装置1の作
用を第1〜2図により説明する。
まず、両端部分26,26が案内具27,27
に案内される状態で巻取軸10を無端ベルト9の
上側走行部9a上に載設するとともに、織布端を
巻取軸10に固定する。そしてこの状態で、回転
駆動装置6によつて、巻取軸10を強制的に回転
させると、該巻取軸10の強制的回転によつて織
布3aは順次巻取られ、かつ巻取軸10の回転に
伴なう巻取ロール11の回転によつて、無端ベル
ト9の上側走行部9aが巻取ロール11の下面部
12の全体と密着して巻取ロール11を支持した
状態となるとともに下面部12との間でスリツプ
を生ずることなく走行する。該巻取りは、巻取軸
10の強制的回転と巻取ロール11の自重の作用
とによつて、巻取織布相互が強く密着した状態で
行われ、従つて、織布3aは非常に堅く巻取られ
ることとなる。しかも無端ベルト9の上側走行部
9aは、第1〜2図に示すごとく、巻取ロール1
1の下面部12をその全長に亘つて密着した面接
触の状態で支持し、かつ巻取り終了時点において
も、巻取ロール11の巻取部表面59がローラ
7,8によつて無理な変形を受けないようになさ
れているため、巻取ロール11の巻取部61の表
面及び内部には、弛みが発生する余地がない。従
つて、縦方向のしわ、横方向のしわ、あるいは散
点状しわ等のしわ傷や布目曲がり等の傷が巻取部
61に発生しない状態で織布3aは順次巻取られ
ていき、巻取ロール11の径が大きくなるにつれ
て、該巻取ロール11は、案内具27,27に案
内されて自ずから上昇していく。又巻取ロール1
1の径が大きくなることによつて巻取軸10が上
昇しても、前記アーム部材36は、屈曲によりそ
の形態が変わることによつて、巻取軸10に無理
なく順応する。従つて回転駆動装置6は、巻取り
開始時点から巻取り終了時点に至るまで、巻取軸
10を強制回転させ続ける。そして巻取軸10へ
の織布の巻取りが終了した時点において、筒形軸
継手33のワンタツチスライド操作によつて分割
軸10a,10bを分離させかつ前側の案内片2
9aを傾倒した状態とすると、巻取ロール11は
容易に取外されうる(第1図参照)。又、巻取り
途中の段階において、減速電動機39のトルクを
調整する必要のあるばあいであつても、前記のご
とく、巻取部61に弛み発生の余地がないため、
トルク調整にはそれ程の厳密性は要求されない。
さらに、本実施例に係るシート状物巻取装置1
は、織機2の前側下方位置にコンパクトに設置さ
れているため、製織の作業性は、従来の織機にお
けるばあいと同様であつて、特に不都合がなく、
又装置の操作上も支障を伴わない。
その他 第8図は無端ベルト9の他の例を示すもので
あり、両端内周面部に、その全周に亘り、フリ
ーローラ7,8の側面周縁部分62と当接しう
る係合突片63を突設してなる。このように係
合突片63を突設するばあいには、無端ベルト
9の各部の径に多少の寸法誤差があつたとして
も、係合突片63とローラ7,8の側面周縁部
分62との係合によつて、無端ベルト9の走行
時における蛇行が確実に阻止され、シート状物
の正しい巻取りが自ずから保証されることとな
る。又、フリーローラの周面部に凹設された環
状溝と係合する係合突片が無端ベルトの内周面
に設けられることもある。
回転駆動装置は、巻取軸の端部に直接取付け
られて該巻取軸10を強制的に回転させる減速
電動機等としても構成されうる。
前記実施例においては、回転駆動装置6によ
つて巻取軸10を回転させたばあい、巻取軸1
0の一端に固定されているベアリング31は、
周回するチエンによつて巻取軸10が前方に引
張られることから、前側の案内片29bと圧接
した状態となり、一方巻取軸10の他端に固定
されているベアリング31は、巻取られるべき
織布3aによつて引張られることから、後側の
案内片29cと圧接した状態となる。このよう
なことから、前記実施例においては、巻取軸1
0の一端においては後側の案内片29dが、又
巻取軸10の他端においては前側の案内片29
aが取除かれることもある。
本発明のシート状物巻取装置は、冒頭で述べ
たごとく、後工程におけるしわ延ばしの困難な
シート状物、例えば比較的薄手のガラス繊維織
布の巻取りに好都合に利用されうるが、該装置
の利用分野はそれに限定されることなく、薄
手、厚手を問わずして各種の織布の巻取りに、
又紙や合成樹脂製フイルム等の巻取り等、シー
ト状物の巻取りに広く利用されうる。
(発明の効果) 本発明のシート状物巻取装置は、 巻取ロールを、無端ベルトの上側走行部によ
つて、巻取ロール11の下面部12の全体と密
着した面接触の状態で支持させることとし、 この支持状態で、巻取ロールの巻取軸を強制
的に回転させてシート状物を巻取るごとくな
し、 巻取ロールの回転に伴い、無端ベルトの上側
走行部は、巻取ロールの下面部全体との密着を
維持して、フリーローラの自由回転によつて走
行するようにしている。
従つてシート状物は、その全幅に亘つて、巻取
られた部分相互が強く密着した状態で堅く巻取ら
れ、しかも表面部に窪み等の変形を生じさせるこ
となく該巻取りが無理なく行われることとなる。
この故に、巻取部の表面や内部には弛みが発生す
る余地がなく、しわ傷や布目曲がり等の傷を巻取
部に発生させないでシート状物を正しく巻取るこ
とができ、例えば、ガラス繊維織布を例にとれ
ば、製織された織布の風合を何ら劣化させること
なく巻取ることができる。
特に無端ベルトの両端内周面部にフリーローラ
の側面周縁部分と当接しうる係合突片を周方向に
突設し、あるいはフリーローラの周面部に凹設さ
れた環状溝と係合する係合突片を無端ベルトの内
周面に設ける場合には、無端ベルトの各部の径に
多少の寸法誤差があつたとしても、係合突片とロ
ーラの側面周縁部分あるいは係合突片と環状溝と
の係合によつて、無端ベルトの走行時における蛇
行が確実に阻止され、シート状物の正しい巻取り
が自ずから保証されることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側面図、第2
図はその全体斜視図、第3図は回転駆動装置部分
を示す斜視図、第4図はローラを支持する軸受を
案内片の傾倒状態とともに示す斜視図、第5図は
分割された巻取軸を筒形軸継手によつて一体化し
た状態を示す平面図、第6図は筒形軸継手のスラ
イドによつて巻取軸を分離した状態を示す平面
図、第7図はトルク自動調整装置を説明する説明
図、第8図は無端ベルトの他の例をその作用とと
もに示す斜視図、第9図は従来の巻取装置による
織布の巻取りを説明する説明図、第10〜12図
は巻取装置の他の例をその巻取状態とともに示す
説明図、第13図はローラと接触する巻取ロール
の表面部に生ずる窪み部分を拡大して示す側面図
である。 1……シート状物巻取装置、3……シート状
物、5……支持装置、6……回転駆動装置、7,
8……ローラ、9……無端ベルト、9a……無端
ベルトの上側走行部、10……巻取軸、11……
巻取ロール、12……巻取ロールの下面部、26
……巻取軸の両端部分、27……案内具、63…
…係合突片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 所要間隔を隔てて並設された回転自由のフリ
    ーローラ7,8に、該フリーローラの長さ方向に
    連続する無端ベルト9を巻装し、該無端ベルト9
    の上側走行部9aは、巻取軸10にシート状物3
    を巻取つてなる巻取ロール11の下面部12を、
    その全長に亘つて密着した面接触の状態で支持す
    るごとくなされた、支持装置5を具え、 該巻取ロール11の巻取軸10の両端部分2
    6,26は、案内具27,27によつて上下方向
    に案内されるようになすとともに、該巻取軸10
    を回転駆動装置6によつて強制的に回転させるよ
    うになし、 該巻取軸10の回転によつてシート状物3が順
    次巻取られ、かつ巻取軸10の回転による巻取ロ
    ール11の回転に伴ない、前記上側走行部9a
    は、巻取ロール11の下面部12全体との密着を
    維持して、フリーローラの自由回転によつて走行
    するようになしたことを特徴とするシート状物巻
    取装置。 2 無端ベルト9の両端の内周面部に、その全周
    に亘り、フリーローラ7,8の側面周縁部分62
    と当接しうる係合突片63を突設した特許請求の
    範囲第1項記載のシート状物巻取装置。 3 無端ベルト9の内周面に、その全周に亘り、
    フリーローラの周面部の凹設された環状溝と係合
    しうる係合突片を突設した特許請求の範囲第1項
    記載のシート状物巻取装置。
JP8558987A 1987-04-06 1987-04-06 シ−ト状物巻取装置 Granted JPS63252856A (ja)

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JP8558987A JPS63252856A (ja) 1987-04-06 1987-04-06 シ−ト状物巻取装置

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JPS63252856A JPS63252856A (ja) 1988-10-19
JPH057294B2 true JPH057294B2 (ja) 1993-01-28

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JPS4835260A (ja) * 1971-09-10 1973-05-24

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