JPH057292Y2 - - Google Patents
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- JPH057292Y2 JPH057292Y2 JP1984179550U JP17955084U JPH057292Y2 JP H057292 Y2 JPH057292 Y2 JP H057292Y2 JP 1984179550 U JP1984179550 U JP 1984179550U JP 17955084 U JP17955084 U JP 17955084U JP H057292 Y2 JPH057292 Y2 JP H057292Y2
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- shaped unit
- shaped
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- shelter
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本考案は防雪又は防風等のために道路に架設す
るシエルターに関する。 [従来の技術] 従来、鋼製の半円アーチ形シエルターが施工さ
れているが、これは施工が煩雑で工期、工費に難
点があり、また交通を長期にわたり遮断してい
る。加えて、腐食が甚だしいため維持管理、補修
に多大な費用を投じている。そこでこのような問
題を考慮して、実開昭59−85961号公報には3ヒ
ンジアーチ形の単位長のコンクリートブロツクを
長さ方向に接合し、このブロツク群をPC鋼材で
緊結してなるプレキヤストコンクリート製スノー
シエルターが提案されている。 [考案が解決しようとする課題] 上記従来技術のシエルターは半円アーチ形であ
り、このような断面形状が半円形のシエルターで
は道路が曲り勾配を有する場合、その単位長コン
クリートブロツクの接合面が3次元的な曲面とな
り、このような曲面を有するシエルターをコンク
リートで成型することが型枠が複雑化しコスト高
になることが考えられる。すなわちこのような半
円アーチ形シエルターを直線道路に用いる場合
は、単位長コンクリートブロツクの長さ方向に直
交する接合面は半円形をなし、この半円形の接合
面相互を突合わせて接合する。そしてコンクリー
トブロツク成形時にその接合面に当てる側面型枠
は半円形で共通のものを使用することができる。
しかし、半円アーチ形シエルターを道路の曲線部
分に用いる場合は、道路の曲率により前期接合面
はシエルターの長さ方向に対して平面上斜めに形
成されるため半楕円形状となる。そしてこの半楕
円形状は、道路の曲率によりそれぞれの楕円の長
径が異なるものとなるため、その都度異なる半楕
円形状の側面型枠を製作しなければならず、その
都度異なる半楕円形状の側面型枠を用意すること
は製作上及びコスト面から実際上困難であつた。 そこで本考案は交通を可及的に遮断することな
く容易に施工でき、耐久性に優れ、しかも道路の
曲り勾配に適応し易く、かつ換気性にも優れたプ
レハブPCシエルターを提供することを目的とす
る。 [課題を解決するための手段] 本考案は高強度コンクリートで成形され彎曲方
向をPC鋼材で緊張したプレストレストコンクリ
ートアーチ形ユニツト板を多数備え、各プレスト
レストコンクリートアーチ形ユニツト板は、その
彎曲方向の断面形状を、内角を鈍角にして縦断面
に平行直線状の内壁面と外壁面とを有する平面部
を連設して構成した折曲面に形成するとともに、
その下部中央に柱体を一体に形成し、プレストレ
ストコンクリートアーチ形ユニツト板により多面
体をなしかつ相互に突合わせる接合面が前記折曲
面をなすアーチ形構を形成するとともに、そのア
ーチ形構の長さ方向のアーチ形ユニツト板を横締
用PC鋼材により緊結して、彎曲方向及び長さ方
向をPC鋼材で緊張した多面体のアーチ形シエル
ターでかつ柱体間に開口部を有するように構成し
たものである。 [作用] 工場において、高強度コンクリートで成形され
彎曲方向をPC鋼材で緊張しかつ彎曲方向の断面
形状が内角を鈍角にして縦断面に平行直線状の内
壁面と外壁面を有する平面部を連設して構成した
折曲面であるプレストレストコンクリートアーチ
形ユニツト板を多数製造し、またそのアーチ形ユ
ニツト板を用いてPCシエルターを曲線道路に構
築する場合は、接合面の各平面部に対応して複数
の平板部材を組み合わせた側面型枠により道路の
曲率に合わせた接合面を成形し、そのプレストレ
ストコンクリートアーチ形ユニツト板を現場に
て、横締用PC鋼材によりプレハブ式に緊結しPC
鋼材により構造物全体として一体化したアーチ形
PCシエルターを構築するものであり、彎曲方向
及び長さ方向をPC鋼材で緊張した耐久性に優れ
たシエルターとなり、加えて、アーチ形PCシエ
ルターの接合面を折曲面にして、道路の曲率に合
わせた接合面を成形する際のアーチ形ユニツト板
の型枠施工を容易し、曲線道路に適応した施工が
可能となり、交通を遮断することなく現場にて容
易に組立施工が可能であり、さらにアーチ形構の
柱構造により形成される開口部によつて換気、採
光が良好であるとともにブラインド、シヤツター
等の装着も簡単に行える。 [実施例] 以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明
する。 第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
し、同図に示すように高強度コンクリート1で形
成され、アンポンドPC鋼材2で緊張したプレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板3を工
場で多数製造する。このアーチ形ユニツト板3は
彎曲方向に向う隆起部4が全長にわたり外面側に
複数形成され、内面と外面のそれぞれに内壁面、
外壁面たる平面5a,5aを多数持ち、彎曲方向
の断面形状が、第3図に示すように内角θを鈍角
にして縦断面に平行直線状の内壁面たる平面5a
と外壁面たる平面5aとを有する平面部を連設し
て構成した折曲面をなすとともに、長さ方向の断
面形状が、内壁面たる内面側の平面5aと外壁面
たる外面側の平面5aとが平行になる多面体5を
形成しており、上記隆起部4には彎曲方向にアン
ボンドPC鋼材2が埋込まれ、ポストテンシヨン
式で緊張し両端が図示しないナツト等により定着
している。また、彎曲方向と直交する方向にはそ
の全長にわたり外面側に複数の隆起部6が形成さ
れ、この隆起部6にはダクト7が形成されてい
る。上記アーチ形ユニツト板3の側面下部には上
記隆起部4に連続して逆T形の柱体8が形成され
ている。 次に、現場にて上記アーチ形ユニツト板3を組
立てて彎曲方向および長さ方向に突き合わせ、彎
曲方向は頂部においてボルト、ナツト等の連結部
材9により緊結し、長さ方向にはアーチ形ユニツ
ト板3の長さ方向両側の折曲面をなす接合面5b
相互を突合わせ横締用PC鋼材10を上記ダクト
7に挿通し、緊張して定着する。また、PC鋼材
はコンクリートがPC鋼材に付着しないためにア
スフアルト又はタール等が被覆されたアンボンド
PC鋼材、又はシースを用いたポストテンシヨン
PC鋼材等を適宜用いればよく、また繊維材を含
有した高強度コンクリートを用いてもよい。また
アーチ形ユニツト板3の下端部11は基礎12に
埋込み固定している。この場合各柱体8間には開
口部13が形成される。なお、アーチ形ユニツト
板3の頂部突合部には弾性部材、その下端にはメ
ナーゼヒンジを設ける等してヒンジ構造を形成し
てもよい。 上記のように、軽量なプレハブPCシエルター
となり、交通を遮断することなく現場で容易に架
設でき、しかもアーチ形構の彎曲方向と長さ方向
とを多数のPC鋼材2,10により構造物全体と
して緊張一体化した堅牢なシエルターとなる。ま
た隆起部4,6を外面側に形成したためPC鋼材
2,10が有効に作用し外力に対し強固なシエル
ターとなる。 また互いに突き合わせる接合面5bが折曲面を
なすアーチ形構を成形し、このアーチ形構を長さ
方向に緊張一体化してアーチ形シエルターを構成
するため、道路の曲率に合わて接合面5bを成形
する場合、従来のような長径が異なる複雑な半楕
円形状の側面型枠を用いることなく道路の曲率に
適応したアーチ形ユニツト板3のコンクリート成
形が可能となり、生産性の向上を図ることができ
る。 特にコンクリートアーチ形ユニツト板3の工場
製作時にあつては、彎曲方向の断面形状を直線近
似して複数の平板を組み合わせた側面型枠により
曲線道路に対応した接合面5bを形成することが
できる。これについて第7図ないし第9図を用い
て以下に詳述し、アーチ形構の半径r、道路の曲
率半径Rで、この曲率半径中心側から折曲点P
1,P2,……外側の折曲点P17までの17ケ所
の折曲点を有するアーチ形構の場合について説明
すると、第7図に示すようにアーチ形構造の角度
中心点Oと各折曲点Pn(以下nは1から17)と
道路面とのなす角度θn(この例ではθ1=11.25°
である。)、各屈曲点Pnにおけるアーチ形構の幅
をLnとすると、L9は道路中心幅と同じ値であ
り、例えばここで、L9=2000mm,R=50000mm,
r=5000mmとすると半径Rの中心角θcは円周率π
において次の式より L9=θc/360・2・π・R 中心角θcは2.2918°が求められる。また、次の
式よりLnが求められ、 Ln=π/180・θc・〔R−r・cos{(n−1)・ 11.25}〕 そして、第9図の展開説明図において、鎖線は
半円アーチ形構の一部を展開したものを示し、実
線は前記各折曲点を結んで直線近似した本考案の
アーチ形構の一部を展開したものを示し、折曲点
間の本考案のアーチ形構造の幅寸法lnと半円アー
チ形構の幅寸法hnの値は次表のようになる。
るシエルターに関する。 [従来の技術] 従来、鋼製の半円アーチ形シエルターが施工さ
れているが、これは施工が煩雑で工期、工費に難
点があり、また交通を長期にわたり遮断してい
る。加えて、腐食が甚だしいため維持管理、補修
に多大な費用を投じている。そこでこのような問
題を考慮して、実開昭59−85961号公報には3ヒ
ンジアーチ形の単位長のコンクリートブロツクを
長さ方向に接合し、このブロツク群をPC鋼材で
緊結してなるプレキヤストコンクリート製スノー
シエルターが提案されている。 [考案が解決しようとする課題] 上記従来技術のシエルターは半円アーチ形であ
り、このような断面形状が半円形のシエルターで
は道路が曲り勾配を有する場合、その単位長コン
クリートブロツクの接合面が3次元的な曲面とな
り、このような曲面を有するシエルターをコンク
リートで成型することが型枠が複雑化しコスト高
になることが考えられる。すなわちこのような半
円アーチ形シエルターを直線道路に用いる場合
は、単位長コンクリートブロツクの長さ方向に直
交する接合面は半円形をなし、この半円形の接合
面相互を突合わせて接合する。そしてコンクリー
トブロツク成形時にその接合面に当てる側面型枠
は半円形で共通のものを使用することができる。
しかし、半円アーチ形シエルターを道路の曲線部
分に用いる場合は、道路の曲率により前期接合面
はシエルターの長さ方向に対して平面上斜めに形
成されるため半楕円形状となる。そしてこの半楕
円形状は、道路の曲率によりそれぞれの楕円の長
径が異なるものとなるため、その都度異なる半楕
円形状の側面型枠を製作しなければならず、その
都度異なる半楕円形状の側面型枠を用意すること
は製作上及びコスト面から実際上困難であつた。 そこで本考案は交通を可及的に遮断することな
く容易に施工でき、耐久性に優れ、しかも道路の
曲り勾配に適応し易く、かつ換気性にも優れたプ
レハブPCシエルターを提供することを目的とす
る。 [課題を解決するための手段] 本考案は高強度コンクリートで成形され彎曲方
向をPC鋼材で緊張したプレストレストコンクリ
ートアーチ形ユニツト板を多数備え、各プレスト
レストコンクリートアーチ形ユニツト板は、その
彎曲方向の断面形状を、内角を鈍角にして縦断面
に平行直線状の内壁面と外壁面とを有する平面部
を連設して構成した折曲面に形成するとともに、
その下部中央に柱体を一体に形成し、プレストレ
ストコンクリートアーチ形ユニツト板により多面
体をなしかつ相互に突合わせる接合面が前記折曲
面をなすアーチ形構を形成するとともに、そのア
ーチ形構の長さ方向のアーチ形ユニツト板を横締
用PC鋼材により緊結して、彎曲方向及び長さ方
向をPC鋼材で緊張した多面体のアーチ形シエル
ターでかつ柱体間に開口部を有するように構成し
たものである。 [作用] 工場において、高強度コンクリートで成形され
彎曲方向をPC鋼材で緊張しかつ彎曲方向の断面
形状が内角を鈍角にして縦断面に平行直線状の内
壁面と外壁面を有する平面部を連設して構成した
折曲面であるプレストレストコンクリートアーチ
形ユニツト板を多数製造し、またそのアーチ形ユ
ニツト板を用いてPCシエルターを曲線道路に構
築する場合は、接合面の各平面部に対応して複数
の平板部材を組み合わせた側面型枠により道路の
曲率に合わせた接合面を成形し、そのプレストレ
ストコンクリートアーチ形ユニツト板を現場に
て、横締用PC鋼材によりプレハブ式に緊結しPC
鋼材により構造物全体として一体化したアーチ形
PCシエルターを構築するものであり、彎曲方向
及び長さ方向をPC鋼材で緊張した耐久性に優れ
たシエルターとなり、加えて、アーチ形PCシエ
ルターの接合面を折曲面にして、道路の曲率に合
わせた接合面を成形する際のアーチ形ユニツト板
の型枠施工を容易し、曲線道路に適応した施工が
可能となり、交通を遮断することなく現場にて容
易に組立施工が可能であり、さらにアーチ形構の
柱構造により形成される開口部によつて換気、採
光が良好であるとともにブラインド、シヤツター
等の装着も簡単に行える。 [実施例] 以下本考案の実施例を添付図面を参照して説明
する。 第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
し、同図に示すように高強度コンクリート1で形
成され、アンポンドPC鋼材2で緊張したプレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板3を工
場で多数製造する。このアーチ形ユニツト板3は
彎曲方向に向う隆起部4が全長にわたり外面側に
複数形成され、内面と外面のそれぞれに内壁面、
外壁面たる平面5a,5aを多数持ち、彎曲方向
の断面形状が、第3図に示すように内角θを鈍角
にして縦断面に平行直線状の内壁面たる平面5a
と外壁面たる平面5aとを有する平面部を連設し
て構成した折曲面をなすとともに、長さ方向の断
面形状が、内壁面たる内面側の平面5aと外壁面
たる外面側の平面5aとが平行になる多面体5を
形成しており、上記隆起部4には彎曲方向にアン
ボンドPC鋼材2が埋込まれ、ポストテンシヨン
式で緊張し両端が図示しないナツト等により定着
している。また、彎曲方向と直交する方向にはそ
の全長にわたり外面側に複数の隆起部6が形成さ
れ、この隆起部6にはダクト7が形成されてい
る。上記アーチ形ユニツト板3の側面下部には上
記隆起部4に連続して逆T形の柱体8が形成され
ている。 次に、現場にて上記アーチ形ユニツト板3を組
立てて彎曲方向および長さ方向に突き合わせ、彎
曲方向は頂部においてボルト、ナツト等の連結部
材9により緊結し、長さ方向にはアーチ形ユニツ
ト板3の長さ方向両側の折曲面をなす接合面5b
相互を突合わせ横締用PC鋼材10を上記ダクト
7に挿通し、緊張して定着する。また、PC鋼材
はコンクリートがPC鋼材に付着しないためにア
スフアルト又はタール等が被覆されたアンボンド
PC鋼材、又はシースを用いたポストテンシヨン
PC鋼材等を適宜用いればよく、また繊維材を含
有した高強度コンクリートを用いてもよい。また
アーチ形ユニツト板3の下端部11は基礎12に
埋込み固定している。この場合各柱体8間には開
口部13が形成される。なお、アーチ形ユニツト
板3の頂部突合部には弾性部材、その下端にはメ
ナーゼヒンジを設ける等してヒンジ構造を形成し
てもよい。 上記のように、軽量なプレハブPCシエルター
となり、交通を遮断することなく現場で容易に架
設でき、しかもアーチ形構の彎曲方向と長さ方向
とを多数のPC鋼材2,10により構造物全体と
して緊張一体化した堅牢なシエルターとなる。ま
た隆起部4,6を外面側に形成したためPC鋼材
2,10が有効に作用し外力に対し強固なシエル
ターとなる。 また互いに突き合わせる接合面5bが折曲面を
なすアーチ形構を成形し、このアーチ形構を長さ
方向に緊張一体化してアーチ形シエルターを構成
するため、道路の曲率に合わて接合面5bを成形
する場合、従来のような長径が異なる複雑な半楕
円形状の側面型枠を用いることなく道路の曲率に
適応したアーチ形ユニツト板3のコンクリート成
形が可能となり、生産性の向上を図ることができ
る。 特にコンクリートアーチ形ユニツト板3の工場
製作時にあつては、彎曲方向の断面形状を直線近
似して複数の平板を組み合わせた側面型枠により
曲線道路に対応した接合面5bを形成することが
できる。これについて第7図ないし第9図を用い
て以下に詳述し、アーチ形構の半径r、道路の曲
率半径Rで、この曲率半径中心側から折曲点P
1,P2,……外側の折曲点P17までの17ケ所
の折曲点を有するアーチ形構の場合について説明
すると、第7図に示すようにアーチ形構造の角度
中心点Oと各折曲点Pn(以下nは1から17)と
道路面とのなす角度θn(この例ではθ1=11.25°
である。)、各屈曲点Pnにおけるアーチ形構の幅
をLnとすると、L9は道路中心幅と同じ値であ
り、例えばここで、L9=2000mm,R=50000mm,
r=5000mmとすると半径Rの中心角θcは円周率π
において次の式より L9=θc/360・2・π・R 中心角θcは2.2918°が求められる。また、次の
式よりLnが求められ、 Ln=π/180・θc・〔R−r・cos{(n−1)・ 11.25}〕 そして、第9図の展開説明図において、鎖線は
半円アーチ形構の一部を展開したものを示し、実
線は前記各折曲点を結んで直線近似した本考案の
アーチ形構の一部を展開したものを示し、折曲点
間の本考案のアーチ形構造の幅寸法lnと半円アー
チ形構の幅寸法hnの値は次表のようになる。
【表】
上記表のように隣り合う折曲点間を結んだ直線
近似の値は半円型のものとほとんど差のない近似
を示し、これによりアーチ型構の接合面5bを、
隣り合う折曲点間に対応して複数の平板を組み合
わせた側面型枠を用いて曲率半径の異なる道路に
対応して容易に製作することができる。 また、アーチ形構の側面下部には柱体8が所定
間隔に配置して開口部13を形成するため、この
開口部13から換気、採光の効果があるととも
に、主に冬場以外では非常時の避難通路として良
好であり、加えて美観景観が良好である。さら
に、上記開口部を13を気象条件によりそのまま
開口したり、あるいはブラインド、シヤツター、
扉、ルーパー等による補助装置による開閉を行つ
たり容易に対処できる。そして補助装置は防錆に
富んだ材料の使用を主体にして手動または電動あ
るいは一括集中制御等を選定できる。また柱体8
がアーチ形ユニツト板3に一体であるため、柱体
を別個に固設する必要もなく施工が簡単である。 第5図及び第6図は本考案の第2実施例を示
し、上記第1図ないし第4図と同一部分に同一符
号を用いて説明すると、第5図及び第6図に示す
ようにプレストレストコンクリートアーチ形ユニ
ツト板3の側面下部には隆起部4に連続してI形
の主体8Aが形成され、その主体8Aの下端側が
メナーゼヒンジ14を介して基礎12に埋込み固
定している。なお、プレストレストコンクリート
アーチ形ユニツト板の内面あるいは内面および外
面にPC鋼材配設用隆起部を形成してもよい。 各実施例においてPC製のためコンクリートの
引張によるクラツクをPC鋼材で制御でき、特に
外面が引張状態にさらされるアーチ形シエルター
において有効である。また開口部13の形状を楕
円状等に変形してもよく、開口部13の位置を側
面の半分以上あるいはほぼ全縦巾に形成してもよ
い。 [考案の効果] 本考案は高強度コンクリートで成形され彎曲方
向をPC鋼材で緊張したプレストレストコンクリ
ートアーチ形ユニツト板付を多数備え、各プレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板は、そ
の彎曲方向の断面形状を、内角を鈍角にして縦断
面に平行直線状の内壁面と外壁面とを有する平面
部を連設して構成した折曲面に形成するととも
に、その下部中央に柱体を一体に形成し、プレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板により
多面体をなしかつ相互に突合わせる接合面が前記
折曲面をなすアーチ形構を形成するとともに、そ
のアーチ形構の長さ方向のアーチ形ユニツト板を
横締用PC鋼材により緊結して、彎曲方向及び長
さ方向をPC鋼材で緊張した多面体のアーチ形シ
エルターでかつ柱体間に開口部を有するように構
成してなるため、彎曲方向と長さ方向のPC鋼材
によりシエルター全体が強固に一体化し、かつ接
合面が折曲面をなすアーチ構造によつて、その接
合面の製作に、隣合う折曲点間の平面部に対応す
る平板を組み合わせた側面型枠を用いることがで
きるため、道路の曲り勾配に適応した接合面の製
作が容易で、道路の曲り勾配に適応した施工を行
うとができ、加えてアーチ形構の柱構造の開口部
によつて換気、採光効果があり、さらに開口部に
補助装置を取り付けることにより気象条件によつ
て開口部の開閉を自由に選定でき、その効果は大
きい。
近似の値は半円型のものとほとんど差のない近似
を示し、これによりアーチ型構の接合面5bを、
隣り合う折曲点間に対応して複数の平板を組み合
わせた側面型枠を用いて曲率半径の異なる道路に
対応して容易に製作することができる。 また、アーチ形構の側面下部には柱体8が所定
間隔に配置して開口部13を形成するため、この
開口部13から換気、採光の効果があるととも
に、主に冬場以外では非常時の避難通路として良
好であり、加えて美観景観が良好である。さら
に、上記開口部を13を気象条件によりそのまま
開口したり、あるいはブラインド、シヤツター、
扉、ルーパー等による補助装置による開閉を行つ
たり容易に対処できる。そして補助装置は防錆に
富んだ材料の使用を主体にして手動または電動あ
るいは一括集中制御等を選定できる。また柱体8
がアーチ形ユニツト板3に一体であるため、柱体
を別個に固設する必要もなく施工が簡単である。 第5図及び第6図は本考案の第2実施例を示
し、上記第1図ないし第4図と同一部分に同一符
号を用いて説明すると、第5図及び第6図に示す
ようにプレストレストコンクリートアーチ形ユニ
ツト板3の側面下部には隆起部4に連続してI形
の主体8Aが形成され、その主体8Aの下端側が
メナーゼヒンジ14を介して基礎12に埋込み固
定している。なお、プレストレストコンクリート
アーチ形ユニツト板の内面あるいは内面および外
面にPC鋼材配設用隆起部を形成してもよい。 各実施例においてPC製のためコンクリートの
引張によるクラツクをPC鋼材で制御でき、特に
外面が引張状態にさらされるアーチ形シエルター
において有効である。また開口部13の形状を楕
円状等に変形してもよく、開口部13の位置を側
面の半分以上あるいはほぼ全縦巾に形成してもよ
い。 [考案の効果] 本考案は高強度コンクリートで成形され彎曲方
向をPC鋼材で緊張したプレストレストコンクリ
ートアーチ形ユニツト板付を多数備え、各プレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板は、そ
の彎曲方向の断面形状を、内角を鈍角にして縦断
面に平行直線状の内壁面と外壁面とを有する平面
部を連設して構成した折曲面に形成するととも
に、その下部中央に柱体を一体に形成し、プレス
トレストコンクリートアーチ形ユニツト板により
多面体をなしかつ相互に突合わせる接合面が前記
折曲面をなすアーチ形構を形成するとともに、そ
のアーチ形構の長さ方向のアーチ形ユニツト板を
横締用PC鋼材により緊結して、彎曲方向及び長
さ方向をPC鋼材で緊張した多面体のアーチ形シ
エルターでかつ柱体間に開口部を有するように構
成してなるため、彎曲方向と長さ方向のPC鋼材
によりシエルター全体が強固に一体化し、かつ接
合面が折曲面をなすアーチ構造によつて、その接
合面の製作に、隣合う折曲点間の平面部に対応す
る平板を組み合わせた側面型枠を用いることがで
きるため、道路の曲り勾配に適応した接合面の製
作が容易で、道路の曲り勾配に適応した施工を行
うとができ、加えてアーチ形構の柱構造の開口部
によつて換気、採光効果があり、さらに開口部に
補助装置を取り付けることにより気象条件によつ
て開口部の開閉を自由に選定でき、その効果は大
きい。
第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は全体断面図、第2図は側面図、第3
図は要部の断面図、第4図は平面図、第5図及び
第6図は本考案の第2実施例を示し、第5図は要
部の断面図、第6図は側面図、第7図はアーチ形
構を曲線道路に用いる場合の断面説明図、第8図
は同平面説明図、第9図は同展開状態を示す一部
拡大概略説明図である。 1……高強度コンクリート、2……PC鋼材、
3……アーチ形ユニツト、4,6……隆起部、5
……多面体、5a……平面、5b……接合面、8
……柱体、10……横締用PC鋼材、θ……内角。
し、第1図は全体断面図、第2図は側面図、第3
図は要部の断面図、第4図は平面図、第5図及び
第6図は本考案の第2実施例を示し、第5図は要
部の断面図、第6図は側面図、第7図はアーチ形
構を曲線道路に用いる場合の断面説明図、第8図
は同平面説明図、第9図は同展開状態を示す一部
拡大概略説明図である。 1……高強度コンクリート、2……PC鋼材、
3……アーチ形ユニツト、4,6……隆起部、5
……多面体、5a……平面、5b……接合面、8
……柱体、10……横締用PC鋼材、θ……内角。
Claims (1)
- 高強度コンクリートで成形され彎曲方向をPC
鋼材で緊張したプレストレストコンクリートアー
チ形ユニツト板を多数備え、各プレストレストコ
ンクリートアーチ形ユニツト板は、その彎曲方向
の断面形状を、内角を鈍角にして縦断面に平行直
線状の内壁面と外壁面とを有する平面部を連設し
て構成した折曲面に形成するとともに、その下部
中央に柱体を一体に形成し、プレストレストコン
クリートアーチ形ユニツト板により多面体をなし
かつ相互に突合わせる接合面が前記折曲面をなす
アーチ形構を形成するとともに、そのアーチ形構
の長さ方向のアーチ形ユニツト板を横締用PC鋼
材により緊結して、彎曲方向及び長さ方向をPC
鋼材で緊張した多面体のアーチ形シエルターでか
つ柱体間に開口部を有するように構成したことを
特徴とするプレハブPCシエルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984179550U JPH057292Y2 (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984179550U JPH057292Y2 (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6193511U JPS6193511U (ja) | 1986-06-17 |
JPH057292Y2 true JPH057292Y2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=30737117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984179550U Expired - Lifetime JPH057292Y2 (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057292Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0768686B2 (ja) * | 1990-03-12 | 1995-07-26 | 日本サミコン株式会社 | アーチ形シェルター |
JP3306863B2 (ja) * | 1999-05-26 | 2002-07-24 | 日本サミコン株式会社 | アーチ形中空構造物 |
KR101352560B1 (ko) * | 2013-05-14 | 2014-01-16 | 주식회사 씨알디 | 고강도 아치통로 및 이의 시공방법 |
JP6605943B2 (ja) * | 2015-12-21 | 2019-11-13 | 鹿島建設株式会社 | トンネル内部構造及びその構築方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59192911U (ja) * | 1983-06-06 | 1984-12-21 | ピ−・エス・コンクリ−ト株式会社 | プレキヤストコンクリ−ト製スノ−シエルタ− |
-
1984
- 1984-11-26 JP JP1984179550U patent/JPH057292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6193511U (ja) | 1986-06-17 |
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