JPH0572322U - 切断機の端材処理機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端材の餞別処理が容易となり、送材切断加工
ラインの自動化、無人化が実現され、端切り作業が合理
化し、能率化することを目的とする。 【構成】 送材切断加工ラインの切断位置の前後に設け
られ前記送材の端切りにより発生する端材を前記送材切
断加工ラインから除去する端材シュータを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、切断機、例えば帯鋸盤における送材の端切りによって発生する端材 を送材切断加工ラインから除去する切断機の端材処理機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

帯鋸盤で加工される送材は、通常先端部および末端部の形状が一定しないため に、この送材から製品を製作する際に、前後の数mmは端材として切捨てられてい た。端材が発生するような切断加工工程を端切りと称する。

【０００３】 従来、この端材を送材切断加工ラインから取り除き、捨てるという人手による 作業が、端切り終了時に一時帯鋸盤を停止して行われていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、端材をこのような送材切断加工ラインから取り除き捨てるという作 業は人手を要するものであったから、無人化し自動化することは、作業の合理化 上極めて重要な課題であった。

【０００５】 本考案の目的は、上記問題点を改善するために、端材の選別処理が容易で、送 材切断加工ラインの自動化、無人化が実現され、端切り作業が能率化し、合理化 する加工機の端材処理機構を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、送材切断加工ライン上に設けられた本 体バイス装置に対して前後方向に移動自在な送材バイス装置を設け、この送材バ イス装置に送材を挟持・開放させつつ所定のストローク動作を与え定寸送りをし 切断位置にて送材切断加工する際に、前記送材切断加工ライン上の切断位置の前 後設けられ前記送材の端切りにより発生する端材を前記送材切断加工ラインから 除去する端材シュータを備えることを特徴とする切断機の端材処理機構である。

【０００７】

【作用】

本考案の切断機の端材処理機構を採用することにより、送材切断加工ラインの 切断位置の前後に設けられ前記送材の端切りにより発生する端材を前記送材切断 加工ラインから除去する端材シュータを設けることによって、端材の選別処理が 容易で、送材切断加工ラインの自動化、無人化が実現され、端切り作業が合理化 し、能率化する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて、詳細に説明する。

【０００９】 図３は本考案が実施された帯鋸盤の立体図を示す。図において帯鋸盤１は、送 材Ｍを切断する切断部３と、送材Ｍを載位する支持部５と、送材Ｍを挟持する固 定すると共に、定寸送りするバイス部７等とから構成されている。

【００１０】 切断部３は、鋸刃９、鋸刃ハウジング１１、ガイドアーム１３等からなり、鋸 刃ハウジング１１内には、鋸刃９を回転駆動自在に懸架する一対のホイール（図 示省略）が内蔵されている。

【００１１】 支持部５は、送材Ｍを載置支持するローラ１５と、このローラ１５を支架する フレーム１７およびテーブル１９等からなり、送材切断加工ラインの送材コンベ アである。また、バイス部７は、本体バイス２１と送材バイス２３とからなる。

【００１２】 本体バイス２１は、本体固定バイスジョー２５と、本体可動バイスジョー２７ とからなり、鋸刃９の切断位置に近接して配設されている。送材バイス２３は、 本体バイス２１と同様に送材固定バイスジョー２９と、送材可動バイスジョー３ １とからなり、本体バイス２１の方向へ油圧装置（図示省略）により往復動し、 送材Ｍを定材送りする。表示器３３は送材Ｍの切断寸法を表示するもので、ハン ドル３５は送材バイス２３の最後進位置を変更し、切断寸法を変えるために設け られている。

【００１３】 図１は本考案の一実施例の概略構成図を示す。図において端材シュータ３５は 、前側シュータ３５Ａと後側シュータ３５Ｂとからなり、送材切断加工ラインで ある支持部５の切断位置である鋸刃９の前後エリアＡ，Ｂに設けられている。

【００１４】 前側シュータ３５Ａは、フレーム１７の開口部３７Ａに設けられるシュータ３ ９Ａと、シュータ３９Ａを操作する操作シリンダ４１Ａとからなり、送材Ｍの先 端の端切りによってエリアＡに発生する端材を収容する。

【００１５】 また、後側シュータ３５Ｂは、開口部３７Ｂに設けられるシュータ３９Ｂと、 シュータ３９Ｂを駆動する操作シリンダ４１Ｂとからなり、送材Ｍの後端の端切 りによってエリアＢに発生する端材を収容する。

【００１６】 シュータ３９Ａ，３９Ｂは、一端がフレーム１７に軸体４３により回動自在に 軸支され、他端が軸体４５により操作シリンダ４１Ａ，４１Ｂの一端に軸支され 、他端が軸体４７により開口部３７Ａ，３７Ｂ内に軸支されて、操作シリンダ４ １Ａ，１４Ｂの操作により、前側・後側方向にそれぞれ開口自在とする。

【００１７】 このように構成されたことにより、送材Ｍの先端部の端切りが終了した際に、 エリアＡにおいて前側シュータ３５Ａを作動させて、エリアＡの下部開口部３７ Ａ内に図２に示す端材Ｍａを収容し、送材切断加工ラインから取除き、製品Ｍo から選別される。

【００１８】 同様に、送材Ｍの後端部の端切りが終了した際に、エリアＢにおいて後側シュ ータ３５Ｂを作動させて、エリアＢの下部開口部３７Ｂ内に図３に示す端材Ｍｂ を収容し、送材切断加工ラインから取除き、製品Ｍo から選別される。

【００１９】 また、このような前後側シュータ３５Ａ，３５Ｂの機械的動作は、シーケンス 的に処理することが可能であるから、本考案により端材Ｍａ，Ｍｂの選別処理を 自動化、無人化することが可能である。

【００２０】 なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜の設計的変更を 行うことにより、他の態様においても実施することが可能で、例えば本実施例で は帯鋸盤につき説明するも丸鋸盤、その他の切断機でもよい。

【００２１】

【考案の効果】

上述の説明ですでに明らかなように、本考案の切断機の端材処理機構は、送材 切断加工ラインの切断位置の前後に設けられ前記送材の端切りにより発生する端 材を前記送材切断加工ラインから除去する端材シュータを設けることによって、 従来技術の問題点が有効に解決され、端材の餞別処理が容易となり、送材切断加 工ラインの自動化、無人化が実現され、端切り作業が合理化し、能率化する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の概略構成図である。

【図２】切断加工される送材の説明図である。

【図３】本考案が実施された帯鋸盤の立体図である。

【符号の説明】

１ 帯鋸盤 ３ 切断部 １１ 鋸刃ハウジング ２１ 本体バイス ２３ 送材バイス ３５ 端材シュータ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 送材切断加工ライン上に設けられた本体
   バイス装置に対して前後方向に移動自在な送材バイス装
   置を設け、この送材バイス装置に送材を挟持・開放させ
   つつ所定のストローク動作を与え定寸送りをし切断位置
   にて送材切断加工を行う際に、前記送材切断加工ライン
   の切断位置の前後に設けられ前記送材の端切りにより発
   生する端材を前記送材ラインから除去する端材シュータ
   を備えることを特徴とする切断機の端材処理機構。