JPH0572096U - 放電灯駆動回路 - Google Patents
放電灯駆動回路Info
- Publication number
- JPH0572096U JPH0572096U JP2045592U JP2045592U JPH0572096U JP H0572096 U JPH0572096 U JP H0572096U JP 2045592 U JP2045592 U JP 2045592U JP 2045592 U JP2045592 U JP 2045592U JP H0572096 U JPH0572096 U JP H0572096U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge lamp
- circuit
- output
- light output
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 始動直後に発生する放電灯の光出力の減少時
に、放電灯へ供給する電力を増加させ、上記放電灯の光
出力を増加させ、放電灯の光出力の低下を防止する。 【構成】 電源投入直後に過大な突入電流を流し込み、
その後上記突入電流より低い定常電流に切り換えて放電
灯を始動点灯させる放電灯駆動回路において、始動直後
に発生する上記放電灯の光出力の減少時に、上記放電灯
へ供給する電力を増加させ、上記放電灯の光出力を増加
させ、放電灯の光出力の低下を防止する補償回路を設け
る。
に、放電灯へ供給する電力を増加させ、上記放電灯の光
出力を増加させ、放電灯の光出力の低下を防止する。 【構成】 電源投入直後に過大な突入電流を流し込み、
その後上記突入電流より低い定常電流に切り換えて放電
灯を始動点灯させる放電灯駆動回路において、始動直後
に発生する上記放電灯の光出力の減少時に、上記放電灯
へ供給する電力を増加させ、上記放電灯の光出力を増加
させ、放電灯の光出力の低下を防止する補償回路を設け
る。
Description
【0001】
この考案は、放電灯駆動回路に関し、さらに詳しくは補償回路を有する放電灯 駆動回路に関する。
【0002】
従来の放電灯点灯装置としては、例えば図5の等価回路で示すようなものがあ る。この等価回路で示される放電灯点灯装置51はLC共振式高周波点灯方式で あり、ドライバトランスT1とパワトランジスタQ1,Q2、出力トランスT2 とで自励式インバータ回路の一種であるジェンセン型インバータ回路52を構成 している。
【0003】 また、出力トランスT2の出力は、チョークコイルLと共振コンデンサCS, CLとから構成される直列共振回路53を介してドライバトランスT1に入力側 へ正帰還されている。共振コンデンサCLには放電灯(メタルハライドランプ) 54が並列に接続されている。
【0004】 この放電灯点灯装置51は、チョークコイルLと共振コンデンサCS,CLと から構成される直列共振器43の共振周波数および抵抗R1,R2によるバイア ス電流により発振周波数が変化することに特徴がある。
【0005】 スイッチSを閉じると、この放電灯点灯装置51は発振を開始する。放電灯5 4は最初点灯しておらず高入力インピーダンスであるから、出力トランスT2の 出力電流Iは出力トランスT2→共振コンデンサCS→チョークコイルL→共振 コンデンサCL→ドライバトランスT1の順に流れ、このときの発振周波数f1 は、(1)式に示す直列共振回路53に共振周波数f1に近い値となる。
【0006】 f1=(1/2)π√{L・(CS・CL)/(CS+CL)}…(1)
【0007】 また、ドライバトランスT1の入力側に正帰還される電流は直列共振回路53 を流れるので、このときの電流値は出力トランスT2の出力電圧と出力トランス T2およびチョークコイルLの内部抵抗rとにより決定される大きな値となる。
【0008】 放電灯54と並列に接続されている共振コンデンサCLの値を共振コンデンサ CSに比べて十分小さく設定しておくと、共振コンデンサCLによるリアクタン ス分は大きくなり、この結果、共振コンデンサCLの共振電圧は非常に高くなり 、高電圧が放電灯54に印加され、放電灯54は点灯を開始する。 放電灯54が点灯を開始すると、放電灯54のインピーダンスは極端に低下す るからCLは短絡に近い状態となる。 この場合の発振周波数f2を(2)式に示す。
【0009】 f2=(1/2)π√(L・CS)・・・・・・・・・・・・・・(2)
【0010】 また、点灯初期のランプ温度が低い状態では放電灯54のインピーダンスは非 常に小さく、この結果、放電灯54を流れる電流は定格動作時に比べて大きくな る。
【0011】 図6は、放電灯54の起動時の特性を示す起動特性曲線図である。
【0012】 この図において、時刻toにて点火するとランプ電圧VLはすぐに20V〜3 0Vになり、ランプ電流ILは定格値の数倍程度流れる。このときの放電は主と してランプ内に封入されたキセノンガスによるものである。時間の経過と共に放 電灯54は加熱され、放電アークのバス成分がキセノン→水銀→ナトリウム・メ タルハライドへと移行していき、それに伴ってランプ電圧VLも高くなっていく 。
【0013】 光出力φについてみると、急速に立ち上がった後ディップ(急激な立ち下がり )が生じている。これは、アーク放電を起こす各ガス成分の発光効率が異なるた めである(水銀よりメタルハライドの方が高い)。 また、点灯初期におけるキセノン放電時に光出力の立ち上がり時間を速くする ために、定格値の数倍程度の電力を印加することになる。
【0014】
しかしながら、このような従来の放電灯駆動回路にあっては、放電灯に供給さ れる電力が初期放電の後に一定値に達してしまう構成となっていたため、放電ア ークのガス成分がキセノン→水銀→ナトリウム・メタルハライドへと移行してい く過程で放電灯の光出力にディップが生じ、光出力がすみやかに一定値とはなら ず、息をついたように一度減少してから再度増加する現象が生じてしまうという 問題点があった。
【0015】 この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、始動直後の 放電灯の光出力低下時に上記放電灯へ供給する電力を増加させることにより上記 問題点を解決することを目的とする。
【0016】
この考案の放電灯駆動回路は、電源投入直後に過大な突入電流を流し込み、そ の後上記突入電流より低い定常電流に切り換えて放電灯を始動点灯させる放電灯 駆動回路において、始動直後の上記放電灯の光出力低下時に上記放電灯へ供給す る電力を増加させ上記放電灯の光出力の低下分を補償する補償回路を設ける。
【0017】
この考案における放電灯駆動回路は、始動直後の放電灯の光出力低下時に上記 放電灯へ供給する電力を増加させ上記放電灯の光出力の低下分を補償し、始動直 後の光出力の低下を防止する。
【0018】
【実施例】 以下、この考案を図面に基づいて説明する。 図1は、この考案の放電灯駆動回路の一実施例の構成を示す電気回路図である 。
【0019】 まず構成を説明すると、この放電灯駆動回路1はLC共振式高周波点灯方式で あり、ドライバトランスT1とパワトランジスタQ1,Q2、出力トランスT2 とで自励式インバータ回路の一種であるジェンセン型インバータ回路2を構成し ている。
【0020】 共振コンデンサCSとチョークコイルLとコンデンサCL,コンデンサC1に より直列共振回路SRが構成されており、出力トランスT2の出力は、共振コン デンサCSとチョークコイルLとコンデンサCL,コンデンサC1とから構成さ れる直列共振回路SRを介してドライバトランスT1の入力側へ正帰還されてい る。
【0021】 また、コンデンサCLとコンデンサC1との直列回路には放電灯3が並列に接 続されている。
【0022】 コンデンサCLとコンデンサC1との接続点は、カップリングコンデンサCc を介して整流回路4に接続されている。
【0023】 整流回路4は、コンパレータ5の非反転入力端子に接続されている。コンパレ ータ5の反転入力端子は、ランプ電圧の検出電圧を設定する検出電圧設定部6に 接続されている。
【0024】 検出電圧設定部6により設定される検出電圧Erは、放電灯3の始動特性から 放電灯3の光出力が落ち始める時点(図3の時刻t1)におけるランプ電圧VL 1を予め求め、このランプ電圧VL1に対応するものである。
【0025】 コンパレータ5の出力端子はシュミットトリガゲート回路7に接続されている 。シュミットトリガゲート回路7の出力端子はモノステーブルマルチバイブレー タ回路8に接続されている。
【0026】 モノステーブルマルチバイブレータ回路8の出力端子は応答補正回路9に接続 されている。 この応答補正回路9の特性は、図2に示すように抵抗RtとコンデンサCtと による積分特性とコンデンサCdと抵抗Rdとによる微分特性との総合的な 特性により表される。
【0027】 図1に戻り、応答補正回路9の出力端子はバッファアンプ10に接続されてい る。バッファアンプ10の出力端子は、電流制限用抵抗Roを介して制御トラン ジスタQ3のベース端子に接続されている。
【0028】 制御トランジスタQ3はジェンセン型インバータ回路2のトランジスタQ1, Q2のトライブ信号とバイアス量を制御するものであり、抵抗R2に並列接続さ れている。
【0029】 次に作用を説明する。
【0030】 まずスイッチSを閉じると、この放電灯点灯装置1は発振を開始する。放電灯 3は最初点灯しておらず高入力インピーダンスであるから、出力トランスT2の 出力電流Iは出力トランスT2→共振コンデンサCS→チョークコイルL→コン デンサCL→コンデンサC1→ドライバトランスT1の順で流れ、このときの発 振周波数f1は、直列共振回路SRの共振周波数に近い値となる。
【0031】 また、ジェンセン型インバータ回路2の入力側に正帰還される電流値は、出力 トランスT2の出力電圧と出力トランスT2およびチョークコイルLの内部抵抗 rとにより決定される大きな値となる。
【0032】 放電灯3と並列に接続されているコンデンサCLおよびコンデンサC1の直列 容量を共振コンデンサCSに比べて十分小さく設定しておくと、コンデンサCL とコンデンサC1による直列容量のリアクタンス成分は大きくなり、この結果、 コンデンサCLとコンデンサC1の直列回路の両端の端子電圧は非常に高くなり 、この高電圧が放電灯3に印加され、放電灯3は点灯を開始する。
【0033】 点灯を開始した放電灯3の端子電圧はコンデンサCLとコンデンサC1により 分圧され、ランプ電圧に比例したコンデンサC1の端子電圧がカップリングコン デンサCcを介して整流回路4に供給される。
【0034】 整流回路4は、ランプ電圧に比例した電圧を整流し、コンパレータ5に出力す る。 コンパレータ5は、整流回路4から供給されたランプ電圧と検出電圧設定部6 により設定された検出電圧Erとを比較し、整流回路4から供給された電圧が検 出電圧Erを越えると‘H’レベルのパルス信号を出力する。 すなわちこのパルス信号は、図3に示す光出力φが落ち始めた時点t1で出力 される。
【0035】 コンパレータ5から出力されたパルス信号はシュミットトリガゲート回路7に 供給され、波形成形された後、さらにモノステーブルマルチバイブレータ回路8 に供給される。
【0036】 モノステーブルマルチバイブレータ回路8はシュミットトリガゲート回路7か ら供給されたパルス信号によりトリガされ、所定の時間幅(放電灯3の光出力が 安定するまでの時間に対応する)のパルス信号を出力する。
【0037】 このパルス信号は応答補正回路9に供給される。応答補正回路9は、前段の抵 抗RtとコンデンサCtにより図2のに示すような積分特性で立ち上がり、続 いて後段のコンデンサCdと抵抗Rdによりに示すような微分特性で立ち下が るに示すような特性を有しているので、応答補正回路9の出力はこの特性を介 した信号出力となる。この場合、Rt《Rd、RtCt《RdCdの関係が必要 である。
【0038】 応答補正回路9から出力されたパルス信号は、入力を反転して出力するバッフ ァアンプ10に供給され、電流増幅された後、電流制限抵抗Rbを通じて制御ト ランジスタQ3を駆動する。
【0039】 制御トランジスタQ3は、バッファアンプ10の出力電流に応じて抵抗R2を バイパスし、ジェンセン型インバータ回路2のトランジスタQ1,Q2のバイア ス電流を調整するからジェンセン型インバータ回路2の出力電流Iは、図3に示 すように時刻t1〜t2の間、再度増加することになる。この場合、時刻t1〜 t2の間の出力電流Iの増加は、図2に示す応答補正回路9の特性に従ったもの となる。
【0040】 この結果、図3に示すように、放電灯3の光出力φが時刻toから急激に立ち 上がった後、下降を開始した時刻t1から時刻t2の間、ジェンセン型インバー タ回路2の出力電流Iは再度増加することになるので、この間の光出力は増加し 、放電灯3の光出力の低下分が補償される。
【0041】 時刻t2以後は、制御トランジスタQ3は無バイアスとなりオフする結果、抵 抗R2にはバイアス回路が存在しなくなるので従来の定常状態における光出力の 値に集束する。
【0042】 図4には、他の実施例の放電灯駆動回路における応答補正回路の構成を示す。 この実施例は、応答補正回路の構成を受動回路から能動回路に変更したもので あり、応答補正回路を受動回路により構成した場合の条件式、Rt《Rdおよび RtCt《RdCdのうちRt《Rdの条件が不要となるとともに、図2に示す 応答補正回路の特性が安定したものとなる。
【0043】
以上説明してきたように、この考案によれば、始動直後の放電灯の光出力低下 時に放電灯へ供給する電力を補償回路を設けて増加させ、光出力を増加させる構 成としたため、放電灯の光出力の低下を防止することができるという効果が得ら れる。
【図1】この考案の一実施例の放電灯駆動回路の構成を
示す電気回路図である。
示す電気回路図である。
【図2】この考案の一実施例における応答補正回路の特
性を示す特性曲線図である。
性を示す特性曲線図である。
【図3】この考案の一実施例における放電灯の起動時の
特性を示す総合起動特性曲線図である。
特性を示す総合起動特性曲線図である。
【図4】この考案の他の実施例における応答補正回路の
構成を示す電気回路図である。
構成を示す電気回路図である。
【図5】従来の放電灯点灯装置の等価回路図である。
【図6】従来の放電灯点灯装置における放電灯起動時の
特性を示す総合起動特性曲線図である。
特性を示す総合起動特性曲線図である。
1 放電灯駆動回路 3 放電灯 4 整流回路(補償回路)
Claims (1)
- 【請求項1】 電源投入直後に過大な突入電流を流し込
み、その後上記突入電流より低い定常電流に切り換えて
放電灯を始動点灯させる放電灯駆動回路において、始動
直後の上記放電灯の光出力低下時に上記放電灯へ供給す
る電力を増加させ上記放電灯の光出力を増加させ、放電
灯の光出力の低下を防止する補償回路を設けたことを特
徴とする放電灯駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2045592U JPH0572096U (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 放電灯駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2045592U JPH0572096U (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 放電灯駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572096U true JPH0572096U (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12027551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2045592U Pending JPH0572096U (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 放電灯駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0572096U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002102120A1 (fr) * | 2001-06-08 | 2002-12-19 | Sony Corporation | Dispositif d'amorçage d'une lampe a decharge et dispositif projecteur |
WO2007010718A1 (ja) * | 2005-07-20 | 2007-01-25 | Sumida Corporation | 自励式インバータ駆動回路 |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP2045592U patent/JPH0572096U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002102120A1 (fr) * | 2001-06-08 | 2002-12-19 | Sony Corporation | Dispositif d'amorçage d'une lampe a decharge et dispositif projecteur |
WO2007010718A1 (ja) * | 2005-07-20 | 2007-01-25 | Sumida Corporation | 自励式インバータ駆動回路 |
CN101223831A (zh) * | 2005-07-20 | 2008-07-16 | 胜美达集团株式会社 | 自激式反相器驱动电路 |
KR100909008B1 (ko) * | 2005-07-20 | 2009-07-22 | 스미다 코포레이션 가부시키가이샤 | 자려식 인버터 구동회로 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH079836B2 (ja) | 低圧放電ランプの始動および作動回路 | |
JPH0572096U (ja) | 放電灯駆動回路 | |
JP4155249B2 (ja) | 無電極放電灯点灯装置および照明装置 | |
JP2699187B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP3369468B2 (ja) | インバータ回路 | |
JP2829876B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH0713200Y2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP2000353596A (ja) | ランプ制御装置及びランプ制御方法 | |
JP4069687B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP2605225Y2 (ja) | 無電極放電灯点灯装置 | |
JP4134611B2 (ja) | 高圧放電ランプ点灯装置 | |
JP3056769B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPS6164099A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP3280390B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP2001135493A (ja) | ランプ用電源装置 | |
JPH0658827B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH01315254A (ja) | トランジスタのドライブ装置 | |
JPH081834B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH0594890A (ja) | 点灯装置 | |
JPH0313715B2 (ja) | ||
JPH01143191A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPS61148798A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH0597095U (ja) | 高輝度放電灯点灯回路 | |
JPH08138880A (ja) | 放電ランプ用安定化電源装置 | |
JPH05326181A (ja) | 放電灯点灯装置 |