JPH0571963U - 文字列等のパターン読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像を有するワークを載置する載置手段と、前
記画像を撮像する撮像手段を有し載置手段を、移動手段
を用いて所定の方向に移動させながら、前記画像を前記
撮像手段により読み取る画像読取装置において、低コス
トで耐久性のある文字配列等のパターン読取装置を提供
すること。 【構成】撮像手段は、所定の方向１０と直交する方向に
複数設けられた撮像素子９と、この撮像素子９とワーク
の載置手段１との間に設けられ載置手段１上のワーク２
０の画像を撮像素子９に結像させる広角レンズ８を有す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ワークに付された画像を撮像する、文字列等のパターン読取装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ベルトコンベアにより搬送される段ボール箱等のワークの検出に関し、 ワークの位置を検出する装置（特開昭６１−１１６０号公報参照） ワークに付された文字列等の画像を撮像手段たる例えばＴＶカメラによって撮 像し、このパターン画像を画像処理装置によって識別するシステム等が知られて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術にかかるの技術は、ワークに付された画像情報を読み取ること はできない。また、にかかる技術では、該カメラの解像力が低く広角レンズを 使用できないため、画像の付されたシール上に視野とピントを合わせる必要があ り、ズーム機能や、オートフォーカス機能等の機械的手段により、或いは、カメ ラの移動やミラーの移動等が必要である。

【０００４】 例えば、図４、図５において、ベルトコンベア１上には種々のサイズの段ボー ル箱２が載せられて送られてくるが、従来のカメラ３では、その視野４が限られ ているので、視野内におさめるべく、カメラの首振り等の動作、及び、ワークご との高さの差５に応じたピント合わせが必要である。このため、この動作のため の複雑な機構によるコスト、可動部分の耐久性等の点で問題があった。

【０００５】 従って、本考案の目的は、低コストで耐久性のある文字列等のパターン読取装 置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案においては、撮像手段を、所定の方向と直交 する方向に複数設けられた撮像素子と、この撮像素子とワーク載置手段との間に 設けられ前記載置手段上のワークの画像を前記撮像素子に結像させる広角レンズ を以って構成することとした。

【０００７】

【作用】

被写界深度の深い広角レンズを用いることでピント合わせが不要であり、撮像 素子が、所定の方向と直交する方向に複数設けられているので、首振り走査等、 視野の移動をしなくて済む。

【０００８】

【実施例】

図１において、符号２０は段ボール箱等の荷物によるワークを示し、このワー クにはシール６が添付されていて、このシール上に文字列等のパターン、画像等 が記されている。

【０００９】 このワーク２０は、載置手段としてのベルトコンベア１上に載せられ、移動手 段としてのローラ７の回転に応じてベルトコンベアの回動方向である所定の方向 上、矢印１０で示す所定の向きに移動させられるようになっている。

【００１０】 このベルトコンベア１の上方に、広角レンズ８と撮像素子９の組による撮像手 段が、ベルトコンベアに対し不動状態、つまり、図示省略の不動部材に固定され ている。

【００１１】 撮像素子９は前記所定の方向に直交する方向、つまり、ベルトコンベアの幅方 向に多数の受光素子を配列した白黒、又はカラー画像を読取可能なラインセンサ を以って構成されている。

【００１２】 そして、この撮像素子９は、画像処理装置１１に接続されている。また、ベル トコンベア１の上方には、該ベルトコンベア上のワーク２０を照明するための照 明装置１２が配置されている。

【００１３】 かかる構成において、広角レンズは一般にその性質上、視野が広く、被写界震 度が深い。よって、広角レンズ８は、ベルトコンベアの幅全域を視野におさめる ことができ、また、ピントが合う範囲も広いので、図２に示すように、少なくと もベルト幅Ｗの全体を入力幅とすることができるし、高さの異なる種々のワーク について、撮像手段でピント合わせしたり、首振り走査等する必要がない。

【００１４】 また、ラインセンサは分解能が高いので、撮像手段としてラインセンサを用い ることで、段ボールに貼付けたシール上の文字を読み取るのに十分なだけの分解 能を有するものを選択することが可能であり、これを広角レンズと組合せること により、ベルトコンベア上にランダムな位置に載置されて搬送されてくる、高さ の異なる種々のワークについて、ピント合わせや、首振り走査等の動作を行うこ となく、その画像を読み取ることが可能である。

【００１５】 図３に示すように、画像処理装置１１のメモリにおいて読取画像は、ラインセ ンサによる符号Ｘの向きの走査とベルトコンベアの移動によるＹの向きの走査に より、認識される。よって、可動部分がなく、簡単な構成により、低コストで耐 久性のある文字配列等のパターン読取装置となし得る。

【００１６】 以上の実施例において、固定された広角レンズ８、撮像素子９に対して載置手 段としてのベルトコンベア１を移動する例で説明したが、この逆に、ワークの載 置手段側を固定し、広角レンズ８、撮像素子９の組を移動させる構成とすること もできる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、低コストで耐久性のある文字配列等のパターン読取装置を提 供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる文字列等のパターン読取装置の
構成を説明した斜視図である。

【図２】広角レンズで取り込み得るベルト幅を説明した
図である。

【図３】画像の走査方向について説明した図である。

【図４】従来技術における画像読取装置の正面図であ
る。

【図５】従来技術における画像読読取装置の平面図であ
る。

【符号の説明】

１ （載置手段としての）ベルトコンベア ８ 広角レンズ ９ 撮像素子 ２０ ワーク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】画像を有するワークを載置する載置手段
   と、前記画像を撮像する撮像手段を有し、前記載置手段
   と前記撮像手段の何れか一方を、移動手段を用いて所定
   の方向に移動させながら、前記画像を前記撮像手段によ
   り読み取る画像読取装置であって、 前記撮像手段は、前記所定の方向と直交する方向に複数
   設けられた撮像素子と、この撮像素子と前記載置手段と
   の間に設けられ前記載置手段上のワークの画像を前記撮
   像素子に結像させる広角レンズを有することを特徴とす
   る文字列等のパターン読取装置。