JPH0571803U

JPH0571803U - 光ファイバテープ収納シート

Info

Publication number: JPH0571803U
Application number: JP934792U
Authority: JP
Inventors: 義和野村; 和男保苅
Original assignee: Fujikura Ltd; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Fujikura Ltd; Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1992-02-27
Filing date: 1992-02-27
Publication date: 1993-09-28
Anticipated expiration: 2007-02-27
Also published as: JP2584619Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】固定リングへの収納シートの実装性を容易化
し実装密度を向上する。【構成】収納シート１０を断面形状楔形状とし、コネ
クタ収納部１１と光ファイバテープ収納部１２とから構
成し、両者間に段差を設ける。収納シート１０の両隅部
にはシート幅方向に挿通穴１３Ａ、１４Ａ、１３Ｂ、１
４Ｂを形成する。固定リング１７に多数枚の収納シート
１０を実装する場合は、当該収納シート１０のコネクタ
収納部１１が、隣接する両側の収納シート１０の光ファ
イバテープ収納部１２の間に収まるように、各収納シー
ト１０の外縁部に段差を持たせた状態で実装する。これ
により、多数枚の収納シートを固定リングに対して互い
違いとなるように多段に実装することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、固定リングに対する実装性を容易化すると共に実装密度を向上させる場合に好適な光ファイバテープ収納シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、光ファイバケーブルには、ケーブル接続時に光ファイバ心線を融着機や研磨機等へ引出すために、余分な心線長（接続余長）を設定してある。ケーブル接続が終了した場合は、光ファイバ心線に許容される以上の歪みを与えないような状態で、余長心線を所定の曲げ径に巻いた状態で例えば図４に示す断面楔形状の収納シート１へ収納させるようになっている。更に、収納シート１の幅方向端部に予め挿通穴２を形成しておくことにより、該収納シート１を挿通穴２を介して固定リング３に挿通させることにより、複数の収納シート１を放射状に実装している。この場合、従来の収納シートの実装密度は最大１０００心程度までとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記従来技術においては下記のような問題があった。即ち、断面楔形状の複数の収納シート１を固定リング３により放射状に実装しているため、図４に示す如く各収納シート１の幅広の外縁部が膨らむ結果、固定リング３に収納シート１をスムーズに実装できなかったり、固定リング３に実装可能な収納シート１の枚数に制限があり実装密度が低くなる、等の不具合があった。

【０００４】本考案は前記課題を解決するもので、固定リングに対する実装性を容易化すると共に実装密度を向上させることを達成した光ファイバテープ収納シートの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項１の本考案は、光ファイバテープの接続端同士を接続するコネクタを収納するコネクタ収納部と、前記光ファイバテープの接続余長を収納する光ファイバテープ収納部とを具備してなり、前記光ファイバテープ収納部の端部を介して固定リングに保持するようにした断面略楔形状の光ファイバテープ収納シートであって、前記光ファイバテープ収納部の固定リング保持側端部に、挿通穴を多段に形成してなることを特徴とする。請求項２の本考案は、光ファイバテープの接続端同士を接続するコネクタを収納するコネクタ収納部と、前記光ファイバテープの接続余長を収納する光ファイバテープ収納部とを具備してなり、前記光ファイバテープ収納部の端部を介して固定リングに保持するようにした断面略楔形状の光ファイバテープ収納シートであって、前記光ファイバテープ収納部の固定リング保持側端部に、挿通穴を多段に形成すると共に、前記コネクタ収納部と前記光ファイバテープ収納部との間に段差を設けてなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、光ファイバテープ収納シートを、コネクタ収納部と光ファイバテープ収納部とから構成すると共に、挿通穴を光ファイバテープ収納部の固定リング保持側端部に多段に形成し、両収納部に段差を設ける構造としているため、固定リングに対する収納シートの実装時には、当該収納シートのコネクタ収納部が、隣接する両側の収納シートの光ファイバテープ収納部の間に収まるように、各収納シートの外縁部に段差を持たせた状態で実装することができる。これにより、多数枚の収納シートを固定リングに対して互い違いとなるように多段に実装することができるため、固定リングに対する収納シートの実装性を容易化できると共に実装密度を向上させることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は本実施例による光ファイバケーブルの光ファイバテープの余長を収納する収納シートの概略図であり、該収納シート１０は極薄（ミクロン単位）のシートを折り曲げて形成してなるものである。収納シート１０は、断面形状が略楔形状で且つ平面形状が矩形状とされており、コネクタ収納部１１と光ファイバテープ収納部１２とから構成されると共に、両収納部間には段差が設けられている。また、収納シート１０の固定リング挿通側の両隅部には、固定リング径方向（図中上下方向）に１対の挿通穴１３Ａ、１４Ａ、及び１対の挿通穴１３Ｂ、１４Ｂが各々形成されており、挿通穴１３Ａと挿通穴１４Ａとは連通状態とされると共に、挿通穴１３Ｂと挿通穴１４Ｂとは連通状態とされている。また、収納シート１０の光ファイバテープ収納部１２には、光ファイバケーブルの光ファイバテープ１５が所定の曲げ径を確保できるように巻いた状態で収納されており、コネクタ収納部１１には、光ファイバテープ１５を接続するコネクタ１６が収納されている。

【０００８】前記収納シート１０に形成した挿通穴１３Ａ、１３Ｂ、１４Ａ、１４Ｂは固定リング１７を挿通するためのものであり、収納シート１０を挿通穴１３Ａ、１３Ｂを介して固定リング１７に挿通した場合は、該収納シート１０の固定リング１７に対する実装状態は図２の矢印Ｙ１で示す状態となり、一方、収納シート１０を挿通穴１４Ａ、１４Ｂを介して固定リング１７に挿通した場合は、該収納シート１０の固定リング１７に対する実装状態は図２の矢印Ｙ２で示す状態となるようになっている。即ち、固定リング１７に多数枚の収納シート１０を実装する場合は、当該収納シート１０のコネクタ収納部１１が、隣接する両側の収納シート１０の光ファイバテープ収納部１２の間に収まるように、各収納シート１０の外縁部に段差を持たせた状態で実装するようになっている。図３は前記収納シート１０を多数枚実装したものを金具等で固定した場合の構成例であり、図３中１８は連結棒、１９は収納シート取付金具、２０はテンションメンバ把持金具、２１はテンションメンバ保護キャップである。

【０００９】次に、上記の如く構成した本実施例の作用について説明する。本実施例の収納シート１０は、コネクタ収納部１１と光ファイバテープ収納部１２とから構成すると共に、両収納部１１、１２に段差を持たせた断面形状とし、更に、挿通穴１３Ａ、１３Ｂ、１４Ａ、１４Ｂを収納シート１０の両隅部に固定リング径方向へ沿って多段に形成しているため、固定リング１７に多数枚の収納シート１０を実装する場合は、当該収納シート１０のコネクタ収納部１１が、隣接する両側の収納シート１０の光ファイバテープ収納部１２の間に収まるように、各収納シート１０の外縁部に段差を持たせた状態で実装することができる。これにより、多数枚の収納シート１０を固定リング１７に対して互い違いとなるように多段に実装することができるため、固定リング１７に対する収納シート１０の実装密度を向上させることができる。従って、従来の如く固定リングに対し外縁部が揃う状態で収納シートを実装した場合のように、固定リングに収納シートをスムーズに実装できない、固定リングに実装可能な収納シートの枚数に制限が生じ実装密度が低くなる等の不具合を解消することが可能となる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、多数枚の収納シートを固定リングに対して互い違いとなるように多段に実装することができるため、固定リングに対する収納シートの実装性を容易化できると共に実装密度を向上させることができる。従って、従来の如く固定リングに対し外縁部が揃う状態で収納シートを実装した場合のように、固定リングに収納シートをスムーズに実装できない不具合や、固定リングに実装可能な収納シートの枚数に制限が生じ実装密度が低くなる不具合等を解消することができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の収納シートの斜視図である。

【図２】本実施例の収納シートの固定リングに対する実
装状態を示す概略図である。

【図３】本実施例の収納シートの実装例を示す斜視図で
ある。

【図４】従来例の収納シートの実装状態を示す概略図で
ある。

【符号の説明】

１０収納シート１１コネクタ収納部１２光ファイバテープ収納部１３Ａ、１３Ｂ、１４Ａ、１４Ｂ挿通穴１５光ファイバテープ１６コネクタ１７固定リング

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】光ファイバテープの接続端同士を接続す
るコネクタ（１６）を収納するコネクタ収納部（１１）
と、前記光ファイバテープの接続余長を収納する光ファ
イバテープ収納部（１２）とを具備してなり、前記光フ
ァイバテープ収納部の端部を介して固定リングに保持す
るようにした断面略楔形状の光ファイバテープ収納シー
トであって、前記光ファイバテープ収納部の固定リング保持側端部
に、挿通穴（１３Ａ、１４Ａ、１３Ｂ、１４Ｂ）を多段
に形成してなることを特徴とする光ファイバテープ収納
シート。
【請求項２】光ファイバテープの接続端同士を接続す
るコネクタ（１６）を収納するコネクタ収納部（１１）
と、前記光ファイバテープの接続余長を収納する光ファ
イバテープ収納部（１２）とを具備してなり、前記光フ
ァイバテープ収納部の端部を介して固定リングに保持す
るようにした断面略楔形状の光ファイバテープ収納シー
トであって、前記光ファイバテープ収納部の固定リング保持側端部
に、挿通穴（１３Ａ、１４Ａ、１３Ｂ、１４Ｂ）を多段
に形成すると共に、前記コネクタ収納部と前記光ファイ
バテープ収納部との間に段差を設けてなることを特徴と
する光ファイバテープ収納シート。