JPH0571317A - 内燃機関の可変バルブタイミング動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変バルブタイミング動弁装置

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JPH0571317A
JPH0571317A JP25875791A JP25875791A JPH0571317A JP H0571317 A JPH0571317 A JP H0571317A JP 25875791 A JP25875791 A JP 25875791A JP 25875791 A JP25875791 A JP 25875791A JP H0571317 A JPH0571317 A JP H0571317A
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worm
shaft
pair
valve
cam
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JP25875791A
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English (en)
Inventor
Takaaki Tsukui
孝明 津久井
Kiyoshi Miura
静止 三浦
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の吸排気弁の開弁機関の遅進装置駆
動用歯車伝達手段のガタ少なくし精度の向上を図る。 【構成】 周期的遅進手段の遅進の程度を設定する偏心
シャフト18にウォームホイール28を一体に嵌着し、略前
後水平方向に指向したウォームシャフト29を、シリンダ
ヘッド2にベアシリンダ27を介して回転自在に枢支し、
このウォームシャフト29には、吸気弁3iのウォームホ
イール28iにその下面で噛合うウォーム30iを一体に形
成するとともに、排気弁3eのウォームホイール28eに
その上面で噛合うウォーム30eを一体に形成し、ウォー
ムシャフト29fとウォームシャフト29rとを等速ジョイ
ント31を介して連結し、ウォームシャフト29rにはドリ
ブンギャ32を一体に形成し、このウォームシャフト29r
に隣接してこれと平行なコントロールシャフト33にドリ
ブンギャ32と噛合うドライブギャ34を一体に形成し、こ
のコントロールシャフト33をケーブル35を介してサーボ
モータ36の出力軸に連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクル内燃機関の
運転状態に応じて吸排気弁の開弁期間を適正に調整し、
特に吸排気弁の開弁時期と閉弁時期とを共に適正に調整
することができる内燃機関の動弁装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】4サイクル内燃機関においては、高速域で
吸排気弁の開放開始時期を早めかつ閉塞時期を遅らせる
ことにより、バルブオーバラップ期間(吸排気弁が同時
に開放されている期間)を長期化し、吸排気の慣性効果
を利用し、吸排気効率を高めて機関の高出力化を図り、
また低速域にては、吸排気弁の開放開始時期を遅らせる
とともに閉塞時期を早めることにより、バルブオーバラ
ップ期間を短縮化し、排気再循環、吸気の吹き抜けを防
止して、機関出力の低下を避けるために、従来では、種
々の可変バルブタイミング動弁装置が提供されてでき
た。
【0003】例えば実開平3− 59444号公報には、偏心
シャフトを用いて吸排気弁の開弁機関を適正に調整する
ことができる可変バルブタイミング動弁装置が開示され
ている。
【0004】
【解決しようとする課題】前記公開公報に示された可変
バルブタイミング動弁装置では、V型気筒列の両気筒列
にそれぞれ回転自在に枢支されたコントロールドライブ
シャフト29にレバー43を一体に装着し、該両レバー45の
先端を連結杆46で連結したため、V型気筒列のバンク角
のずれを補正するべく連結杆46の長さを調整して両偏心
シャフト18の偏心軸部19の偏心位置を正確に合致させる
ことが困難であった。
【0005】またコントロールドライブシャフト29が偏
心シャフト18より離れた位置にあるため、コントロール
ドライブギャ28が大きくなって、コントロールドライブ
シャフト29の回転速度を逆に偏心シャフト18に増速して
伝達することとなるため、偏心シャフト18の回転角度を
微妙に調整するには、第1ウォームギャ装置31と第2ウ
ォームギャ装置36とを直列に接続してサーボモータ40の
出力軸41の回転速度を大幅に減速することが必要とな
り、部品点数が多くなって、組立性も良くない。
【0006】さらに各第1ウォームギャ装置31と第2ウ
ォームギャ装置36におけるウォームホイール30、35とウ
ォーム32、37との間のガタにより、偏心シャフト18の回
転位置が不安定となって、適正な制御が行なわれ難しく
ない、またそのガタが騒音を発生し易い。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明はこの
ような難点を克服した内燃機関の可変バルブタイミング
動弁措置の改良に係り、頭上弁式多気筒内燃機関におい
て、前記各気筒に設けられた吸排気弁を開閉駆動する動
弁カムと、該動弁カムに回転自在に嵌合された偏心シャ
フトと、クランクシャフトに連動して回転駆動されるカ
ム駆動部材と、前記偏心シャフトの偏心部に回転自在に
嵌合されて前記カム駆動部材に対し前記動弁カムを周期
的に或る回転角度で遅進せし遅進手段と、前記偏心シャ
フトに連結される各気筒のウォーム歯車手段を相互に連
結する連結手段と、前記ウォームを駆動するウォーム駆
動手段と、前記ウォームを常に相方の気筒のウォームホ
イールへ付勢する弾発手段とを備えたことを第1の特徴
とするものである。
【0008】さらに本発明は、内燃機関の気筒に設けら
れた吸排気弁を開閉駆動する少なくとも1対の動弁カム
と、該1対の動弁カムにそれぞれ回転自在に嵌合された
1対の偏心シャフトと、クランクシャフトに連動して回
転駆動される1対のカム駆動部材と、前記偏心シャフト
の偏心部に回転自在に嵌合されて前記カム駆動部材に対
し前記動弁カムを周期的に或る回転角度で遅らせるとと
もに他の或る角度で進める1対の周期的遅進手段と、前
記偏心シャフトに連結された1対のウォームホイール
と、該1対のウォームホイールにそれぞれ噛合して該ウ
ォームホイールの駆動反力を相互に打消して回転駆動す
る1対のウォームと、該1対のウォームを相互に一体に
軸方向に結合したウォームシャフトと、該ウォームシャ
フトに結合されたウォーム駆動原動機とを備えたことを
第2の特徴とするものである。
【0009】本第1発明では、頭上弁式多気筒内燃機関
の各気筒列にそれぞれ設けられたウォームを連結手段で
もって連結し、該各気筒のウォーム歯車手段を常に一方
向へは付勢する弾発手段を設けたため、力の伝達個所を
減らすとともにガタをなくすことができ、偏心シャフト
の位置を正確に保持することができるとともに騒音の発
生を未然に防止することができる。
【0010】また本第2発明では、少なくとも1対の動
弁カムにそれぞれ回転自在に連結された1対の偏心シャ
フトに、それぞれ一体に1対のウォームホイールを嵌着
し、該1対のウォームホイールにそれぞれ噛合して、該
ウォームホイールの駆動反力を相互に打消して回転駆動
する1対のウォームをウォームシャフトで一体に結合し
たため、前記1 対のウォームホイールを回転駆動させる
ための反力が相互に打消され、前記1対のウォームおよ
びウォームシャフトは軸方向へ移動しようとすることが
少なくなり、一定の軸方向位置を保持でき、前記ウォー
ムシャフトの軸方向位置を固定するための手段の負担を
大幅に軽減することができる。
【0011】
【実 施 例】以下、図1ないし図5に図示された本発
明の一実施例について説明する。図示の可変バルブタイ
ミング動弁装置では、4サイクル内燃機関1は気筒がV
状に配列されたV型頭上式4気筒4サイクル内燃機関で
あり、4サイクル内燃機関1のシリンダヘッド2には、
吸排気弁3が上下に開閉自在に設けられ、この吸排気弁
3の頂端に設けられたスリッパー4とシリンダヘッド2
とに圧縮コイルスプリング5が介装されており、吸排気
弁3は圧縮コイルスプリング5のセット荷重により常時
閉塞されるように付勢されている。
【0012】また左右1対のカムホルダー6にシリンダ
ヘッド2の中心から外方に向って中空カムシャフト7が
ぞれぞれ挿入されて、カムホルダー6に中空カムシャフ
ト7が回転自在に枢支され、中空カムシャフト7は吸排
気弁3の上方に位置し、中空カムシャフト7と一体のカ
ム8がスリッパー4に接触しうるようになっている。さ
らにカムドライブシャフト11の中央部にカムギャ13が一
体に嵌着され、このカムギャ13にはバックラッシュ除去
機能を有する副ギャ14が嵌合され、この副ギャ14に座金
16が当てがわれて、サークリップ17がカムギャ13の溝に
係合されている。
【0013】さらにまたカムドライブシャフト11のロー
ラ保持窓12に偏心シャフト18の偏心軸部19が位置するよ
うにカムドライブシャフト11の中心軸孔に偏心シャフト
18の中央部が回転自在に嵌合され、カムドライブシャフ
ト11のローラ保持窓12にローラ20が装入され、カムギャ
13の係合突起15に偏心カラー21の一方の挟持片22が係合
するよにローラ20の包絡外周面に偏心カラー21が回転自
在に嵌合され、カムドライブシャフト11より露出した偏
心シャフト18の両側部が両方の中空カムシャフト7の中
心軸孔の回転自在に嵌合されるとともに偏心カラー21の
挟持片23に両方の中空カムシャフト7の係合突起9が係
合するように、カムドライブシャフト11の両側部が両方
の中空カムシャフト7の内側大径筒状部10にそれぞれ回
転自在に嵌合されている。
【0014】そして吸排気弁3に対する偏心シャフト18
の偏心軸部19の位置関係によりカム8がカムドライブシ
ャフト11およびカムギャ13に対し周期的に相対する角度
関係が変化するメカニズムは特開昭63-1707 号公報記載
の同一である。なお偏心シャフト18の中心に中空部24が
形成され、該中空部24より放射方向にオイル吐出孔24a
が設けられ、他方(図6で左方)の中空カムシャフト7
の外端にプラグ25が嵌合されて、中空部24は密封され、
カムホルダー6内に設けられたオイル通路26は中空部24
に連通されており、中空部24内に流入したオイルはカム
ドライブシャフト11と偏心シャフト18の嵌合部やローラ
20の周面に供給されるよになっている。
【0015】しかもシリンダヘッド2の略中央に位置し
たカムギャ13は、図示されないギャトレンを介してクラ
ンクシャフト(図示されず)に連結されており、カムギ
ャ13およびカムドライブシャフト11は吸気弁側と排気弁
側とで同一回転方向でかつクランクシャフトの1/2 の回
転速度で回転駆動されるようになっている。
【0016】また4サイクル内燃機関1は、自動二輪車
100 のメインフレーム101 とダウンチューブ102 とにそ
れぞれ突設された図示されない取付けステーに前後V状
に取付けられており、前部シリンダヘッド2fの前方に
ラジエータ103 が配置されている。
【0017】また4サイクル内燃機関1においては、各
前部シリンダヘッド2fおよび後部シリンダヘッド2r
のVバンク挟角寄り(前部シリンダヘッド2fでは後
方、後部シリンダヘッド2rでは前方に)吸気弁3iが
配置され、その反対側(前部シリンダヘッド2fでは前
方、後部シリンダヘッド2rでは後方)に排気弁3eが
配置されている。
【0018】さらに偏心シャフト18の右端部にウォーム
ホイール28が一体に嵌着され、略前後水平方向に指向し
たウォームシャフト29は、シリンダヘッド2にベアシリ
ンダ27を介して回転自在に枢支され、このウォームシャ
フト29には、吸気弁3iのウォームホイール28iにその
下面で噛合うウォーム30iが一体に形成されるととも
に、排気弁3eのウォームホイール28eにその上面で噛
合うウォーム30eが一体に形成されており、ウォームシ
ャフト29が前方から見て時計方向へ回転すると、ウォー
ムホイール28iおよびウォームホイール28eは図2にて
反時計方向へ回転駆動されるようになっている。
【0019】さらにまた前部シリンダヘッド2fと後部
シリンダヘッド2rの各ウォームシャフト29fとウォー
ムシャフト29rは、前後気筒間の左右のずれの分だけ、
左右にずれて、図3に図示されるように、ウォームシャ
フト29fの方がウォームシャフト29rよりも上方から見
て車体右方に位置しており、これらウォームシャフト29
fとウォームシャフト29rとは等速ジョイント31を介し
て連結され、ウォームシャフト29rにはドリブンギャ32
が一体に形成され、このウォームシャフト29rに隣接し
てこれと平行なコントロールシャフト33にドリブンギャ
32と噛合うドライブギャ34が一体に形成され、このコン
トロールシャフト33はケーブル35を介してサーボモータ
36の出力軸37に連結されており、サーボモータ36の出力
軸がいずれかの方向に回転すると、ウォームシャフト29
fとウォームシャフト29rとは相互に同一かつ同じ速度
で回転駆動されるようになっている。
【0020】そしてウォームシャフト29とシリンダブロ
ック27とに、スラストガタ取りの圧縮コイルスプリング
37が介装されているとともに、等速ジョイント31にはス
ラストガタ取りの圧縮コイルスプリング38が介装されて
いる。
【0021】しかもサーボモータ36を制御する図示され
ないコントロールユニットは、4サイクル内燃機関1の
回転数Ne、スロットル開度θth、吸気負圧PB の入力を
受け、燃料噴射量を調整し、4サイクル内燃機関1の運
転状態を制御するとともに、低速回転状態では偏心シャ
フト18の偏心軸部19の中心が吸排気弁3より離れた個所
に位置し、高速回転状態では偏心軸部19の中心が吸排気
弁3に接近した個所に位置するように、サーボモータ36
を動作させて、出力軸37、ケーブル35、コントロールシ
ャフト33、ドライブギャ34、ドライブギャ32、ウォーム
シャフト29、ウォーム30、ウォームホイール28を介して
偏心シャフト18を回転させるようになっている。
【0022】図1ないし図5に図示の実施例は前記した
ように構成されているので、4サイクル内燃機関1が低
速回転状態で運転されている場合には、コントロールユ
ニットからの制御信号によって、偏心シャフト18の偏心
軸部19が吸排気弁3より最も遠く離れた個所に回転保持
され、特開昭63−1707号公報に記載された動弁装置の原
理と同様な原理により、吸排気弁3iの開放開始時期が
遅れるとともに、吸排気弁3eの閉塞時期が早められ、
バルブオーバラップ期間が短縮される。
【0023】そして4サイクル内燃機関1の回転速度が
増速して最高速回転状態になると、コントロールユニッ
トからの制御信号によって、偏心シャフト18の偏心軸部
19が吸排気弁3に最も接近した個所に回転保持され前記
したと同様な原理により、吸排気弁3iの開放開始時期
が早められるとともに、吸排気弁3eの閉塞時期が遅
れ、バルブオーバラップ期間が延長され、高速性能に適
した状態となる。
【0024】また実開平3− 59444号公報に図示の4サ
イクル内燃機関においては、小径のコントロールドリブ
ンギャ27と大径のコントロールドライブギャ28を設けて
サーボモータ40からの回転速度を逆に増大させた結果、
減速比の大きな第1ウォームギャ装置31と第2ウォーム
ギャ装置36とを直列に設けなければならなかったが、図
1ないし図5に図示の本発明実施例では、偏心シャフト
18の一端にウォームホイール28を嵌着し、サーボモータ
36で回転されるウォームシャフト29に、ウォームホイー
ル28と噛合うウォーム30を設けたため、1個のウォーム
ギャ装置で偏心シャフト18に充分な減速を行わせること
ができ、力の伝達個所を減少させてガタ発生を少なくす
ることができるとともに、偏心シャフト18の回転力伝達
系を簡略化してコストダウンを図ることができる。
【0025】またウォームホイール28にセラシウォーム
ホイール39が付設されるとともに各ウォームシャフト29
には圧縮コイルスプリング37が付設されているため、ウ
ォームホイール28とウォーム30とのガタはセラシウォー
ムホイール39で除去され、またバンク挟角部より離れる
方向に付勢する圧縮コイルスプリング37によりウォーム
シャフト29の軸方向のガタが除去されるため、偏心シャ
フト18を正確に停止した位置に保持することができ、バ
ルブタイミング制御を適正に遂行することができる。
【0026】さらに吸排気弁3iのウォームホイール28
iと吸排気弁3eのウォームホイール28eとに対し、ウ
ォームシャフト29を襷掛け状に交叉させてウォームホイ
ール28i、28eにウォーム30i、30eを噛合させたた
め、ウォームホイール28i、28eを回転させるための反
力を相互に打消すことができ、圧縮コイルスプリング37
に要求されるガタ取りスプリング荷重を小さくすること
ができる。
【0027】さらにまた、前後のウォームシャフト29
f、29rを伸縮機能を有する等速ジョイント31で相互に
連絡をしているため、前後のシリンダヘッド2f、2r
の前後間隔や相対位置関がずれていても、前後のウォー
ムシャフト29f、29rを頗る容易にかつ確実に連結する
ことができる。
【0028】前記実施例では、吸排気弁3iのカム8i
も吸排気弁3eのカム8eも同じ方向に回転駆動される
ようになっているが、これらが相互に逆方向に回転駆動
される場合は、ウォームシャフト29を襷掛け状に交叉さ
せずに、ウォームホイール28i、28eの上部にウォーム
30i、30eを噛合させるか、あるいはウォームホイール
28i、28eの下部にウォーム30i、30eを噛合させれば
よい。又、内燃機関はV型多気筒としたが、多気筒であ
れば、インラインなどの配列でもよい。
【0029】このように、前記ウォーム駆動原動機を動
作させると、該原動機に結合されたウォームシャフトが
これと一体のウォームとともにいずれか一方に回転駆動
され、かつ前記連結手段を介して他方のウォームシャフ
トもこれと一体のウォームとともに回転駆動され、これ
らウォームにそれぞれ噛合っているウォームホイールは
偏心シャフトとともに大きな減速比で回転駆動され、そ
の結果、偏心シャフトの回転角度を微妙に調整すること
ができて、バルブオーバラップ期間を適正に調整し、吸
排気効率を高めるとともに排気再循環や吸気の吹抜けを
防止して、機関出力を高い水準に維持することができ
る。
【0030】また、前記偏心シャフトにギャを一体に嵌
着するのに代えてウォームを嵌着して減速比の高いウォ
ームギャ装置を構成したため、減速比の高いウォームギ
ャ装置等の減速機構をさらに別に必要とすることがなく
なり、構造が簡略化されて、コストダウンが可能とな
り、また両気筒間の偏心シャフトの同調を容易に取るこ
とができて、組立性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0031】本第1発明では、頭上弁式多気筒内燃機関
の各気筒列にそれぞれ設けられたウォームを連結手段で
もって連結し、該各気筒のウォーム歯車手段を常に一方
向へは付勢する弾発手段を設けたため、力の伝達個所を
減らすとともにガタをなくすことができ、偏心シャフト
の位置を正確に保持することができるとともに騒音の発
生を未然に防止することができる。
【0032】また本第2発明では、少なくとも1対の動
弁カムにそれぞれ回転自在に連結された1対の偏心シャ
フトに、それぞれ一体に1対のウォームホイールを嵌着
し、該1対のウォームホイールにそれぞれ噛合して、該
ウォームホイールの駆動反力を相互に打消して回転駆動
する1対のウォームをウォームシャフトで一体に結合し
たため、前記1 対のウォームホイールを回転駆動させる
ための反力が相互に打消され、前記1対のウォームおよ
びウォームシャフトは軸方向へ移動しようとすることが
少なくなり、一定の軸方向位置を保持でき、前記ウォー
ムシャフトの軸方向位置を固定するための手段の負担を
大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本本発明の可変バルブタイミング動弁装置を具
備する内燃機関を搭載した自動二輪車の側面図である。
【図2】本発明の可変バルブタイミング動弁装置の一実
施例の要部拡大縦断側面図である。
【図3】図2のII−II矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿って截断した縦断正面図で
ある。
【図5】図2のV−V線に沿って截断した縦断平面図で
ある。
【図6】図2に図示の要部分解斜視図である。 〔符号の説明〕 1…4サイクル内燃機関、2シリンダヘッド、3…吸排
気弁、4…スリッパー、5…圧縮コイルスプリング、6
…カムホルダー、7…中空カムシャフト、8…カム、9
…係合突起、10…内側大径筒状部、11…カムドライブシ
ャフト、12…ローラ保持窓、13…カムギャ、14…副ギ
ャ、15…係合突起、16…座金、17…サークリップ、18…
偏心シャフト、19…偏心軸部、20…ローラ、21…偏心カ
ラー、22,23…挟持片、24…中空部、25…プラグ、26…
オイル通路、27…ベアリング、28…ウォームホイール、
29…ウォームシャフト、30…ウォーム、31…等速ジョイ
ント、32…ドリブンギャ、33…コントロールシャフト、
34…ドライブギャ、35…ケーブル、36…サーボモータ、
37、38…圧縮コイルスプリング、39…セラシウォームホ
イール、 100 …自動二輪車、101 …メインフレーム、
102 …ダウンチューブ、103 …ラジエータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭上弁式多気筒内燃機関において、前記
    各気筒に設けられた吸排気弁を開閉駆動する動弁カム
    と、該動弁カムに回転自在に嵌合された偏心シャフト
    と、クランクシャフトに連動して回転駆動されるカム駆
    動部材と、前記偏心シャフトの偏心部に回転自在に嵌合
    されて前記カム駆動部材に対し前記動弁カムを周期的に
    或る回転角度で遅進せしめる遅進手段と、前記偏心シャ
    フトに連結される各気筒のウォーム歯車手段を相互に連
    結する連結手段と、前記ウォームを駆動するウォーム駆
    動手段と、前記ウォームを常に相方の気筒のウォームホ
    イールへ付勢する弾発手段とを備えたことを特徴とする
    内燃機関の可変バルブタイミング動弁装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の気筒に設けられた吸排気弁を開
    閉駆動する少なくとも1対の動弁カムと、該1対の動弁
    カムにそれぞれ回転自在に嵌合された1対の偏心シャフ
    トと、クランクシャフトに連動して回転駆動される1対
    のカム駆動部材と、前記偏心シャフトの偏心部に回転自
    在に嵌合されて前記カム駆動部材に対し前記動弁カムを
    周期的に或る回転角度で遅らせるとともに他の或る角度
    で進める1対の周期的遅進手段と、前記偏心シャフトに
    連結された1対のウォームホイールと、該1対のウォー
    ムホイールにそれぞれ噛合して該ウォームホイールの駆
    動反力を相互に打消して回転駆動する1対のウォーム
    と、該1対のウォームを相互に一体に軸方向に結合した
    ウォームシャフトと、該ウォームシャフトに結合された
    ウォーム駆動原動機とを備えたことを特徴すとる内燃機
    関の可変バルブタイミング動弁装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006038370A1 (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 可変バルブ駆動装置、エンジン及び自動二輪車
CN106401685A (zh) * 2016-12-20 2017-02-15 江苏三能动力总成有限公司 一种发动机可变正时系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006038370A1 (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 可変バルブ駆動装置、エンジン及び自動二輪車
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