JPH057126U - カメラ用レインカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ用のレインカバーに対して十分な防
水性および密封性を具備せしめることを目的とする。 【構成】 カバー本体を袋状に形成し、このカバー本
体における少なくともレンズおよびファインダーに対応
する部分を透明な部材から構成すると共に、同カバー本
体の開口部を密封手段にて開閉自在に密封し、且つ、上
記カバー本体の所定箇所にポケット状の手差入れ部を設
けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はカメラ用のレインカバーに関し、特にビデオカメラ用のレインカバ ーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のカメラ用のレインカバー、特にビデオカメラ用のレインカバーにおいて は、カメラ本体のレンズ及びファインダー部分を除く部分を単に上から覆うよう に装着する一枚状のものや、若しくは、カメラ本体に外形に合わせて袋状に形成 したカバーの内部にカメラを収納し、該カバーの下面部分に配設した開口部から 手を入れてカメラを直接に持ちながら使用するものがあった。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

しかしながら、上記したカメラ用レインカバーにあっては、カバー本体にカメ ラのレンズやファインダーを覗かせる為の開口や、手を差し入れるための開口を が設けられている為に、カメラを持つ姿勢に気を使わないと上記した開口から雨 水が浸入してしまうことがある。さらに海辺での撮影に使用する場合はカメラを 砂混りの塩風が上記した開口から容易に浸入することになり、十分な水密性、及 び密封性を備えているとは云いがたかった。 また、誤ってカメラを水の中に落してしまった場合などは上記した開口部から直 接的に大量の水が浸入し、有効な防水性を発揮するものではなかった。

【０００４】 本考案は、カメラ用のレインカバーに対して十分な防水性および密封性を具備 せしめることを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案のカメラ用レインカバーは、軟質合成樹脂シ ートからなるカバー本体を袋状に形成してカメラを収納可能に成し、このカバー 本体における少なくともレンズおよびファインダーに対応する部分を透明な部材 から構成すると共に、同カバー本体の開口部を密封手段にて開閉自在に密封し、 且つ、上記カバー本体の所定箇所にカバーの内側に入り込むポケット状の手差入 れ部を設けたものである。

【０００６】

【作用】

以上の手段によれば、袋状に構成されるカバー本体の開口部は密封手段により 開閉自在に密封される。従って、カバー本体の内部にカメラを収納して上記開口 部密封手段により閉じると、カバー本体の開口が密封されてカバー内部の水密が 保持される。 上記したカバー本体の透明部分からは内部に収納されたカメラのレンズとファイ ンダーが覗き、また、手差入れ部から手を入れると、カメラの握り部を持って撮 影姿勢を取ることができる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上説明したように、袋状に構成したカバー本体の開口部を密封手段 により開閉自在に密封したものであるから、カバー本体内にカメラを収納して開 口部を閉じると、収納されたカメラはカバーにより密封されて従来のレインカバ ーに無い防水性を実現することができる。 また、カバー本体にはポケット状の手差入れ部を設けてあるので、上記したよう にカバー本体内にカメラを収納して密封しても、手差入れ部から手を差入れて支 障なくカメラを保持することができる。 よって、どのような姿勢でカメラを持ってもカバーの内部に雨水が浸入すること がなく、また、海辺での使用おいても塩風からカメラを保護することができる。 さらに、カメラを誤って水の中に落してしまった時にも、密封されたカバー本体 が浮袋となってある程度水面に浮かんでくれるので、カメラが水に浸かってしま う最悪の事態を回避することができる。

【０００８】

【実施例】 以下、本考案の一実施を図面に基づいて説明する。 図１及び図２にて示すカメラ用レインカバーは片手で撮影出来る小型ビデオカメ ラ用のものであり、軟質で透明な合成樹脂シート、例えば軟質塩化ビニール等を 用いてカバー本体ａを形成している。 カバー本体ａはビデオカメラｂを密封状に収納する袋体であり、マチ部を有する 袋状に形成することにより目的のビデオカメラｂの外形に大枠を合わせてある。 また、袋のマチ部分となる部分にはビデオカメラｂのレンズｂ１が覗く窓部１を 設けると共に、他方のマチ部分にはビデオカメラｂのファインダーｂ２部をカバ ーする吐出窓部２を突出形成してある。 窓部１はカバー本体ａの樹脂シートに開設した窓孔に透明な合成樹脂板、例えば 硬質塩化ビニール板を嵌めこんで外周部分を熱溶着してなり、また、突出窓部２ はカバー本体ａを円筒状に突出させ、その先端部に円板状の透明合成樹脂板を嵌 合し、同様に外周部を熱溶着してある。 また、上記したカバー本体ａの一側には手差入れ部４が設けてある。この手差入 れ部４はカバー本体ａの内部に収納したビデオカメラの握り部ｂ３に手を差し入 れる為にポケット状に形成したのものであり、手に合わせて形成した袋体４ｂを カバー本体ａの一側面におけるビデオカメラｂの握り部ｂ３と対応する位置に開 設した開口４ａの口縁からカバー本体ａの内部に向けて突出させて構成してある 。

【０００９】 上記したカバー本体ａの開口部ａ１は密封手段により開閉自在に密封する。 この実施例における密封手段は、開口部ａ１口縁付近の対向面に夫々ベルベット 式ファスナー３ａ，３ｂを接着することにより構成してある。そして、上記した 密封手段は図３によって示す様にカバー本体ａの開口部ａ１を閉じると共に、重 なり合った縁部を数回折り返して両ベルベット式ファスナー３ａ，３ｂを係合さ せることにより開口部ａ１を密封する。これにより、カバー本体ａの内部は密封 される。逆に、上記したベルベット式ファスナー３ａ，３ｂを剥せば、上記開口 部ａ１は開放され、収納したビデオカメラｂを取り出すことができる。 また、カバー本体ａの開口部ａ１に沿う口縁部とマチ部とには折り返し線５ａ， ５ｂが凹設してあり、これにより上記した開口部ａ１の合わせと折り返しを容易 に行えるようにしてある。 ところで、上記した本体カバーａを構成する合成樹脂シートは図４にて示すよう に、シート内面に細い突条６を平行させて突出形成したものを用いている。これ は高い湿度にてカバー本体ａの内面が結露した場合などに、結露したシートの内 面がビデオカメラｂの表面にぴったりと張り付くのを防止する工夫である。 尚、上記した開口部ａ１の密封手段は水密ファスナーや挟み金具、防水テープな ど、既存の手段にて構成することもできる。

【００１０】 上記した如く構成したカメラ用レインカバーにおいては、ビデオカメラを収納 して開口部ａ１を閉じると、カバー本体ａが密封されて従来のレインカバーに無 い防水性、密封性が実現される。 窓部１からは収納したビデオカメラｂのレンズｂ１が覗き、さらに突出窓部２内 にはビデオカメラｂ本体から引き出したファィンダーｂ２が入り込み、該窓部２ を通してファィンダー内の画像を覗くことができる。 そして、カバー本体ａの手差入れ部４から手を差入れると、カバー本体ａ内に収 納されるビデオカメラｂの握り部ｂ３に袋体４ｂを介して手をかけることができ 、これにより手差入れ部４における水密が保たれる上に、通常の使用と変わらな い状態でカメラを保持して撮影することができる。 従って、上記したカメラ用レインカバーにおいては、どのような姿勢でビデオカ メラｂを持っていてもカバーの内部に雨水や塩風が浸入することがなく、よって 、雨の中や海辺での使用においても収納したビデオカメラを確実に保護しながら 撮影を行うことができる。 さらに、水辺にて撮影の最中にカメラを誤って水の中に落してしまった時にも、 密封されたカバー本体ａが浮袋となって軽いビデオカメラではある程度水面に浮 かんでくれるので、カメラが水に浸かってしまう最悪の事態を回避できる利点も ある。 尚、本考案のカメラ用レインカバーはスチルカメラ用のものとしても構成するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案を実施したカメラ用レインカバーを
示す斜視図。

【図２】 同カメラ用レインカバーの縦断面図。

【図３】 カメラを収納したレインカバーの縦断面
図。

【図４】 カバー本体を構成する合成樹脂シートを示
す拡大断面図。

【符号の説明】

ａ・・・カバー本体 ａ１・・・開口部 ｂ・・・ビデオカメラ ３ａ，３ｂ・・・ベルベット式ファスナー（密封手段） ４・・・手差入れ部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 軟質合成樹脂シートからなるカバー本
   体を袋状に形成してカメラを収納可能に成し、このカバ
   ー本体における少なくともレンズおよびファインダーに
   対応する部分を透明な部材から構成すると共に、同カバ
   ー本体の開口部を密封手段にて開閉自在に密封し、且
   つ、上記カバー本体の所定箇所にカバーの内側に入り込
   むポケット状の手差入れ部を設けたカメラ用レインカバ
   ー。