JPH0571153A - 排水口の接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 排水口２と排水用エルボ５とが接続金具３を
介して接続さている排水口２の接続構造である。排水口
２の縁壁が接続金具３の係止片３１と係止鍔３２とで挟
持されて排水口２と接続金具３の上端部とが接続されて
いる。又、接続金具３の下端部と排水用エルボ５とは、
排水用エルボ５が接続金具３の管軸と直角方向に回転で
きるように取り付けられる。 【効果】 接続金具３の上端部を排水口に挿入し、接続
金具３を管軸を中心にして回転すると、係止片３１と係
止鍔３２とで排水口２の縁壁を挟んで取り付けられる。
その後、排水エルボ５を所定方向に向け、排水管６を取
り付ける。このように施工が極めて簡単である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はバスタブや床パン等の底
壁に設けられている排水口と排水管や排水管に接続され
る排水用エルボとが接続金具を介して連結されている排
水口の接続構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、バスタブや床パン等の底壁に設け
られている排水口の接続構造は、実公平３−３２６０８
号公報に記載あるように、バスタブや床パン等の底壁に
設けられている排水口の縁壁を内側金具と外側金具で挟
み、この両者を排水口内でボルトとナットとで締結し、
外側金具に排水管を接続していた。

【０００３】又、図２に示すように、鍔１０２と外周面
にネジが設けられているネジ部１０３とからなる接続金
具１０１のネジ部１０３をバスタブや床パン等の底壁に
設けられている排水口に挿入して下側に突出させ、この
底壁の下側に突出しているネジ部１０３にナット１０４
を螺入して、鍔１０２とナット１０４とで排水口の縁壁
を挟んで接続金具１０１を底壁に取り付け、更に、この
ネジ部１０３に排水用エルボ１０５の管壁に設けられた
ネジ孔を螺入して接続金具１０１と排水用エルボ１０５
とを接続していた。その後、この排水用エルボ１０５に
排水管１０６を接続していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、内側金具と外
側金具でバスタブや床パンの排水口の縁壁を挟み、この
両者を排水口内でボルトとナットとで締結する方法は、
排水口という狭い場所内での作業のため、極めて作業し
難く、従って、締結が不十分になり易く、ここから排水
が漏れだすという問題があった。

【０００５】又、接続金具１０１に設けられているネジ
部１０３をバスタブや床パンの排水口に挿入し、ナット
１０４で固定し、更に、ネジ部１０３に排水用エルボ１
０５を螺入する場合には、バスタブや床パンの下側の狭
い床下で作業する必要があるから、この取り付け作業が
困難である。又、排水用エルボ１０５の管壁に設けられ
たネジ孔に接続金具１０１のネジ部１０３を螺入して取
り付けるには、排水用エルボ１０５をネジ部１０３に回
転できなくなるまで回転させて、排水管１０５をしっか
りと固定させるが、この際、回転させている排水用エル
ボ１０５の止まる方向が不定であるから、この排水用エ
ルボ１０５の方向を排水管６に接続し易い所定方向に向
けることは不可能である。もし、所定方向に向いたとき
螺入を止めると、このネジ部分から排水が漏れるという
問題がある。

【０００６】そこで、本発明の目的は排水管に接続する
接続用エルボがバスタブや床パン等の排水口に取り付け
易く、しかも、排水用エルボの方向を所定方向に簡単に
向けることができる排水口の接続構造を提供することで
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになしたものであって、バ
スタブや床パン等の底壁に設けられている排水口と排水
用エルボとが接続金具を介して連結されている排水口の
接続構造において、前記接続金具は管状であり、この管
状接続金具の上端部には、管壁の外周面に突出した複数
個の係止片が、更に、この係止片から中央方向に排水口
の縁壁の厚みとほぼ等しい間隙を隔てた位置に係止鍔が
それぞれ設けられ、前記排水用エルボは管壁に通孔が設
けられ、前記排水口は、接続金具の上端部が係止片と共
に挿入でき、係止鍔が挿入できない形状をしている通孔
であって、排水口の縁壁が接続金具の係止片と係止鍔と
で挟持されて排水口と接続金具の上端部とが接続され、
接続金具の下端部と排水用エルボとは、排水用エルボが
接続金具の管軸と直角方向に回転できるように、接続さ
れているのである。

【０００８】本発明においては、接続金具の下端部と排
水用エルボとは、排水用エルボが接続金具の管軸と直角
方向に回転できるように、接続されていれば、どんな接
続方法でもよい。

【０００９】例えば、接続金具の下端部と排水用エルボ
の通孔とが自在継手で接続されていてもよい。しかし、
接続金具の下端部を排水用エルボの通孔に挿入し、その
接続金具の挿入された先端に通孔より大きな鍔を設ける
と、簡単に、排水用エルボが接続金具の管軸と直角方向
に回転できるように接続できるので好ましい。

【００１０】本発明においては排水口の縁壁が接続金具
の係止片と係止鍔とで挟持されて接続金具の上端部と排
水口とが接続されているが、係止片に相対している係止
鍔の面または排水口の縁壁下面にゴムの如き弾性板状パ
ッキンを取り付けると、この排水口と接続金具との水密
性がよくなり、ここから排水が漏れなくなるので好まし
い。

【００１１】

【作用】本発明の排水口の接続構造は次のようにして組
み立てる。即ち、予め、工場等の設備の整った場所で接
続金具の上端部に係止片と係止鍔とが設けられている接
続金具を製造し、次に、接続金具の下端部と排水用エル
ボとが、排水用エルボが接続金具の管軸と直角方向に回
転できるように、接続されているものを製造する。

【００１２】次に、施工現場で、この接続金具の上端部
を、バスタブや床パンの排水口に挿入する。すると、排
水口は接続金具の上端部と係止片とが挿入されるが、係
止鍔は挿入できない形状をしているから、接続金具は係
止鍔の所まで挿入されて止まる。

【００１３】次に、この接続金具を管軸を中心にして回
転させると、係止片と係止鍔とはほぼ排水口の縁壁の厚
みだけ隔てられて設けられているから、複数個の係止片
と係止鍔との間に排水口の縁壁が入り、この両者で排水
口の縁壁を挟んだ状態で排水口と接続金具の上端部とが
接続される。

【００１４】その後、排水用エルボが接続金具の下端に
回転できるように取り付けられているから、排水用エル
ボを接続金具の管軸と直角方向に回転させて、所定方向
に向けた後、この排水用エルボに排水管を接続すると排
水口の接続は完了する。

【００１５】このように、本発明の排水口の接続構造
は、単に、予め製造されている排水用エルボ付接続金具
を排水口に挿入し、接続金具を管軸を中心にして回転さ
せて接続金具の上端部を排水口に接続した後、排水用エ
ルボを所定方向に向けるだけで、接続金具と排水口とが
極めて簡単に接続できる。

【００１６】又、排水用エルボは所定方向に回転させる
ことができるから、接続金具を取り付けるときには、排
水管との接続方向を考えることなく施工することができ
る。又、この接続金具の係止片に相対している係止鍔の
面、または、排水口の縁壁下面に弾性板状パッキンを取
り付けると、この係止片と係止鍔とで排水口の縁壁を挟
持したとき、この係止鍔と排水口の縁壁との間に弾性板
状パッキンが介在し水密が更によくなる。

【００１７】

【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図１は本
発明の一実施例を示すものであって、バスタブの底壁に
設けられている排水口に排水管が取り付けられた状態を
示す断面図である。

【００１８】図１において、１はバスタブの底壁であ
る。２はバスタブ１の底壁に設けられている排水口であ
る。３は管状の接続金具であり、この管状接続金具の上
端部には、管壁の外周面に突出した複数個の係止片３１
と、この係止片３１より中央寄りの場所に係止鍔３２と
がそれぞれ設けられている。

【００１９】そして、この係止片３１と係止鍔３２との
間隙は排水口２の縁壁の厚みとほぼ等しくなっている。
３４は接続金具３の下端部に設けられた鍔である。

【００２０】４は排水口２の縁壁下面に設けられた合成
ゴム製の弾性板状パッキンである。５は排水用エルボで
あり、この排水用エルボ５は管状体であり、一端５５は
開口され、他端５４は塞がれている。そして、この排水
用エルボ５の管壁に通孔５１が設けられている。この通
孔５１には接続金具３の下端部が挿入され、その挿入さ
れた上端に鍔３４が取り付けられていて、排水用エルボ
５が接続金具３の管軸と直角方向に回転できるように、
排水エルボ５と接続金具３の下端部とが接続されてい
る。

【００２１】６は排水管であり、排水用エルボ５の開口
端５５に螺入されている。次に、このバスタブの底壁に
設けられている排水口の接続構造の施工方法および作用
について説明する。

【００２２】工場で、排水用エルボ５の通孔５１に接続
金具３の下端が回転自在に取り付けられたものを製造す
る。この製造方法の一例を説明すると、先ず、上端部に
係止鍔３２と複数の係止片３１とがバスタブの底壁１の
厚みだけ隔てられて取り付けられた接続金具３を製造す
る。

【００２３】次に、一端５４が塞がれていて、他端５５
に排水管６が接続できる雌ネジが設けられ、管壁に通孔
５１が設けられている排水用エルボ５を製造し、この排
水用エルボ５の通孔５１に接続金具３の下端を挿入し、
下端を広げるか環状体を取り付けて鍔３４を形成させ
て、接続金具３の下端部に、排水用エルボ５が接続金具
３の管軸と直角方向に回転できるように、排水用エルボ
５を取り付ける。

【００２４】この排水用エルボ５付接続金具３は設備の
整った工場で製造されるから、簡単にしかも寸法精度よ
く製造できる。このようにして製造した排水用エルボ５
付接続金具３を施工現場に運搬する。

【００２５】施工現場のバスタブの底壁１には、予め、
排水口２が設けられ、この排水口２の縁壁の下側には弾
性板状パッキン４が取り付けられている。施工現場に運
搬された排水用エルボ５付接続金具３の上端を排水口２
に挿入する。

【００２６】すると、排水口２は接続金具３の上端とこ
の上端に設けられた係止片３１とが挿入され、係止鍔３
２の所で止まる。次に、この接続金具３の管軸を中心に
して回転させると、係止片３１がバスタブの底壁１の内
側に入り、係止片３１と係止鍔３２とで排水口２の縁壁
を挟み、接続金具３の上端部が排水口２に接続される。

【００２７】このように接続金具３の上端部と排水口２
とが接続されると、排水口２の縁壁下面に取り付けられ
た弾性板状パッキン４は係止鍔３２の上面に密着し、こ
の間が水密になり、ここから水が漏れない。

【００２８】次に、排水用エルボ５を接続金具３の管軸
を中心にして回転させて、排水用エルボ５を所定方向に
向ける。このように排水用エルボ５付接続金具３の上端
部を排水口に挿入し、接続金具３の管軸を中心にして回
転させた後、排水用エルボ５を所定方向に向けるだけで
よいから、極めて簡単に取り付けることができる。

【００２９】次に、この排水用エルボ５に排水管６を取
り付けると排水口２の接続工事は終了する。

【００３０】

【発明の効果】本発明では、排水用エルボ付接続金具の
上端部を排水口に挿入し、接続金具の管軸を中心にして
回転させて接続金具の先端部と排水口とを接続した後、
排水用エルボを所定方向に向け、排水管を接続するだけ
で取り付けできるから、施工が極めて簡単である。

【００３１】又、排水用エルボは接続金具を取り付けた
後に、所定方向に向けることができるから、接続金具を
排水口に取り付けるときには、排水用エルボの方向を気
にすることなく施工できるので便利である。

【００３２】このように、本発明排水口の接続構造は施
工が簡単で、しかも、排水用エルボを所定方向に簡単に
向かせることができるので、極めて便利である。又、こ
の接続金具の係止片に相対している係止鍔の面、また
は、排水口の縁壁下面に弾性板状パッキンを取り付ける
と、この係止鍔と排水口の縁壁との水密が更によくなる
から便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施例を示すものであって、
バスタブの底壁に設けられている排水口に排水管が取り
付けられた状態を示す断面図である。

【図２】図２は従来のバスタブの底壁に設けられている
排水口に排水管が取り付けられた状態を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ バスタブ ２ 排水口 ３ 接続金具 ３１ 係止片 ３２ 係止鍔 ４ 弾性板状パッキン ５ 排水用エルボ ５１ 通孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バスタブや床パン等の底壁に設けられて
   いる排水口と排水用エルボとが接続金具を介して連結さ
   れている排水口の接続構造において、前記接続金具は管
   状であり、この管状接続金具の上端部には、管壁の外周
   面に突出した複数個の係止片が、更に、この係止片から
   中央方向に排水口の縁壁の厚みとほぼ等しい間隙を隔て
   た位置に係止鍔がそれぞれ設けられ、前記排水用エルボ
   は管壁に通孔が設けられ、前記排水口は、接続金具の上
   端部が係止片と共に挿入でき、係止鍔が挿入できない形
   状をしている通孔であって、排水口の縁壁が接続金具の
   係止片と係止鍔とで挟持されて排水口と接続金具の上端
   部とが接続され、接続金具の下端部と排水用エルボと
   は、排水用エルボが接続金具の管軸と直角方向に回転で
   きるように、接続されていることを特徴とする排水口の
   接続構造。
2. 【請求項２】 係止片に相対している係止鍔の面、また
   は、排水口の縁壁下面に弾性板状パッキンが取り付けら
   れていることを特徴とする請求項１記載の排水口の接続
   構造。