JPH0571147U - チューブ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 口部を密封する密封部材を口部密封状態で胴
体側と一部品で成形製作し、品質保証とコストダウンを
計った栓方式のチューブ容器を得る。 【構成】 肉薄で柔軟な円筒状の胴部１上端から肉厚、
剛性の肩部２及び口部３を台形円錐状に立設し、この口
部３先端から破断可能な肉薄部４を介し栓５を具えた口
部密封部材６を口部３密封状態で上方に延設した一部材
の形状に成形し、内容物を胴部１下端開口から充填した
後この開口部を一文字状に圧潰して閉塞底部７とした完
全密封構造とし、搾り出し時口部密封部材６を肉薄部４
を介し捩じ切って口部３を開封し、この開封した口部３
開口を栓５で閉封するようにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、胴部を搾って内容物を押出し注出するチューブ容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

チューブ容器は極くありふれた日用品であり、その構造は説明するまでもなく 、下端開口部を一文字状に圧潰閉塞される肉薄で柔軟な胴部の上端から肉厚、剛 性の肩部と口頸部を設け、この口頸部に別途のキャップを装着したものであり、 柔軟かつ軽量で扱い易く携帯にも好都合なので、クリーム等の化粧品や歯磨き剤 ばかりでなく、練状の調味料、接着剤などの収納にも広く用いられている。

【０００３】 この種チューブ容器は従来多数提案されており、実開平2-73152 号はその１例 である。

【０００４】 なお、キャップの代わりに栓を用いて口部を閉栓する栓方式のものもある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この種チューブ容器でキャップや栓は取外し自在なので流通過程時開封される 可能性があり、品質保証機能が十分でない。そこで、口部を完全密封し、搾り出 し時簡単に開封できる構造とすることが考えられ、この場合密封部材を同一部材 で一部品として形成すればコスト上有利である。

【０００６】 本考案は口部を密封する密封部材を口部密封状態で胴体側と一部品で成形製作 し、品質保証とコストダウンを計った栓方式のチューブ容器を得るにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のチューブ容器は、肉薄で柔軟な筒状の胴部１上端から肉厚、剛性の肩 部２を経て台形円錐状の口部３を立設し、この口部３先端から破断可能な肉薄部 ４を介し、口部３開口に挿栓できる栓５を具えた口部密封部材６を口部３密封状 態で上方に延設した一部材の形状に成形し、内容物充填後胴部１下端開口部を一 文字状に圧潰して閉塞底部７に形成し、搾り出し時口部密封部材６を肉薄部４を 介し捩じ切って口部３を開封し、開封した口部３開口を栓５で閉封するようにし た構成としている。

【０００８】

【作用】

本考案のチューブ容器は、図１ａ、図３ａのように口部３開口を一体の口部密 封部材６で密封した状態で胴部１下端開口から内容物を充填し、この後図１ｂ、 図３ｂのように当該下端開口を一文字状に圧潰閉塞して底部７としているので、 内容物は完全密封され、口部密封部材６はバージンシールの役目をしているので 品質保証は万全、確実である。

【０００９】 内容物を搾り出すときには、図２ａ、図４ａのように口部密封部材６を肉薄部 ４により捩じ切って口部３を開封すればよく、開封後は図２ｂ、図４ｂのように 口部密封部材６が具えている栓５を挿栓することにより口部３開口を閉封する。

【００１０】

【実施例】

以下図面を参照して実施例を説明するに、本考案は栓方式のチューブ容器にお いて、胴体側と口部の密封部材６とを一部品として成形形成し、品質保証とコス トダウンを狙った点に特徴を有する。

【００１１】 第１の実施例（図１ａ、ｂ、図２ａ、ｂ）

【００１２】 この実施例では、図１ａのように肉薄で柔軟な筒状の胴部１上端から肉厚、剛 性の肩部２を経て、この肩部２を延長したような台形円錐状の口部３を延設し、 この口部３先端の開口部から破断可能な肉薄部４を介し、口部３と接続した部分 以外は捩り操作しやすいように横長な板状とし、そして一側下縁から短軸状の栓 ５を垂設した口部密封部材６を立設した形状に合成樹脂材により一部品として成 形形成している。

【００１３】 なお、栓５の下部外面には係止用の突条８を形成している。

【００１４】 この形状で容器とするには、胴部１の下端開口から内容物を充填したのち、図 １ｂのようにこの開口を圧潰閉塞して底部７とすればよく、内部は開封の手掛り のない完全密封状態となり、口部密封部材６はバージンシール機能を持つことに なる。

【００１５】 内容物を搾り出す時には、図２ａのように、口部密封部材６を摘みこれを回動 操作して肉薄部４を捩じ切り破断して口部３を開封し、同図ｂのようにこの分離 した口部密封部材６の栓５を口部３開口に挿栓すればよい。突条８の径を口部３ の開口部より幾分大きめとしておくことにより外れを防止して閉封できる。

【００１６】 この実施例によれば、口部密封部材６は胴体側と一部品として形成でき、しか もこの口部密封部材６は栓部材としての機能も持っている。

【００１７】 第２の実施例（図３ａ、ｂ、図４ａ、ｂ）

【００１８】 この実施例は、図３ａ、ｂのように、胴体側と共に一部品として形成する密封 部材６を細身の角柱体とし、この口部密封部材６外面に、一側下面に栓５を凹設 した別途の横長な栓部材９を他側下面の嵌合穴10により一体的に嵌合装着した構 造のものである。

【００１９】 この実施例も搾り出し時には、図４ａ、ｂのように栓部材９を摘みそして回動 して肉薄部４を捩じ切り、こののち開封した口部３開口を栓５で閉封すればよい 。

【００２０】 この実施例の場合、栓部材９を別途部材とすることになるが、この栓部材９を 軟質の樹脂材等で成形形成すれば、栓５による閉栓閉塞が容易でしかも高い密封 性が得られる利点がある。

【００２１】

【考案の効果】

上記したように、本考案の栓方式のチューブ容器では、口部３を肉薄部４を介 し密封する口部密封部材６を栓５付きとしてこの口部３側の胴体部と一部品で成 形形成し、胴部１下端開口から内容物充填後この下端開口を圧潰閉塞して底部７ とする完全密封構造とし、搾り出し時肉薄部４破断で口部３を開封するようにし たので、口部密封部材６はバージンシール機能となり、品質保証とコストダウン が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例を示し、ａは成形状態の外形斜視
図、ｂは内容物充填の完全密封状態の要部を破断した正
面図である。

【図２】同実施例の要部を破断した正面図を示し、ａは
口部開封状態、ｂは口部閉栓状態の図である。

【図３】第２の実施例を示し、ａは成形状態時の分解外
形斜視図、ｂは内容物充填した完全密封状態の要部を破
断した正面図である。

【図４】同実施例の要部を破断した正面図を示し、ａは
口部開封状態、ｂは口部閉栓状態の図である。

【符号の説明】

１ 胴部 ３ 口部 ４ 肉薄部 ５ 栓 ６ 口部密封部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 肉薄で柔軟な筒状の胴部１上端から肉
   厚、剛性の肩部２を経て台形円錐状の口部３を立設し、
   この口部３先端から破断可能な肉薄部４を介し、口部３
   開口に挿栓できる栓５を具えた口部密封部材６を口部３
   密封状態で上方に延設した一部材の形状に成形し、内容
   物充填後胴部１下端開口部を一文字状に圧潰して閉塞底
   部７に形成し、搾り出し時口部密封部材６を肉薄部４を
   介し捩じ切って口部３を開封し、開封した口部３開口を
   栓５で閉封するようにしたチューブ容器。