JPH0570908U - ワイヤーソー - Google Patents

ワイヤーソー

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JPH0570908U
JPH0570908U JP228791U JP228791U JPH0570908U JP H0570908 U JPH0570908 U JP H0570908U JP 228791 U JP228791 U JP 228791U JP 228791 U JP228791 U JP 228791U JP H0570908 U JPH0570908 U JP H0570908U
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JP
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wire
spacer
beads
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JP228791U
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English (en)
Inventor
繁 真崎
Original Assignee
三菱マテリアル株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤーソーによる切削作業時においてワイ
ヤーとスペーサとの相対移動に起因するビーズのずれを
防止する。 【構成】 切削用砥粒層15を有するビーズ13が嵌装
される金属線16の撚線であるワイヤー12に、その表
面より突出する細線17を設け、このワイヤー12のビ
ーズ13間に射出成形等によりスペーサ14を被覆す
る。これによってスペーサ14には細線17に対応する
細穴18が形成され、これら細線17と細穴18との係
合によってワイヤー12とスペーサ14とが係止され
る。 【効果】 ビーズ13のずれによって引き起こされるワ
イヤーソー11の切断効率の低下や、砥粒層の必要以上
の摩耗、スペーサ14の破壊等の問題を解決することが
可能であり、ワイヤーソー11の寿命が短縮されるのを
未然に防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、石材やコンクリート構造物等の切断に使用されるワイヤーソーに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
石材や、ビルディング、橋梁等の鉄筋コンクリート製の構造物の切断、解体の 手段として、近年ワイヤーソーによる切断工法が注目を浴びている。
【0003】 このワイヤーソー1は図3に示すように、多数の金属線の撚線であるワイヤー 2に所定の間隔で円筒状のビーズ3…を複数嵌装し、これらのビーズ3…の間に 、ビーズ3…の間隔を一定に保ち、かつワイヤー2を保護するための樹脂やゴム 等の可撓性を有する素材からなるスペーサ4…を介装した構成である。このスペ ーサ4…は一般に、ビーズ3…を所定の間隔でワイヤー2に嵌装した後、前記素 材を射出成形等によりビーズ3間に充填することによって形成される。また、ビ ーズ3の外周部には、ダイヤモンドやCBN等の砥粒がメタルボンドや電着によ って固定された切断用の砥粒層5が形成されている。
【0004】 このワイヤーソー1によって切断を行うには、図4に示すようにワイヤーソー 1を被切断物6に巻回し、無端状に連結した後、駆動装置7のプーリ8に取り付 け、このプーリ8を回転駆動してワイヤーソー1を1000〜1800m/minの 高速で走行させることによって、ワイヤーソー1の砥粒層5で被切断物6を切断 する。なお、この駆動装置7は、これが設置された台9上を、切断の進行に伴っ て被切断物6に対して後退するようになっている。
【0005】 このようなワイヤーソーは、工具重量が軽く、騒音、振動も少ない等の長所を 有しており、従来、サーキュラソーに頼っていた石材の切断や、打撃破壊や爆破 によって行なわれていたコンクリート構造物の解体に代わるものとして期待され ている。また、従来は不可能とされていたコンクリート製の橋桁のような水中構 造物の切断撤去や、鉄筋コンクリートの同時切断が、ワイヤーソーの使用によっ て可能になる等、多くの利点を有するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなワイヤーソーは、切断の際には前述のように大きな 張力が加わった状態で高速で走行するものであり、被切断物とビーズおよびスペ ーサとの間の摩擦抵抗は非常に大きなものとなるため、ワイヤーとビーズおよび スペーサとの間にはこれらをワイヤーの軸方向に相対移動させる力が働く。ここ で、スペーサは可撓性を有する素材より成るために一般的にある程度の弾性を有 するものであるから、ビーズおよびスペーサに前記のような力が働くとこの力が 直接的にあるいはビーズを介してスペーサに作用してスペーサが圧縮され、結果 的にビーズ同志の間隔が当初設置された時の間隔より小さくなってしまう現象、 いわゆるビーズのずれが生じることになる。
【0007】 このようにしてビーズのずれが生じると、当初設定されたビーズの間隔が狂っ てしまうため、ワイヤーソーの切断効率が低下するとともにビーズの外周部に形 成された砥粒層が必要以上に摩耗してしまう。また、このビーズのずれがスペー サの弾性限界を超えると、スペーサが圧縮されたまま元の状態に戻らなくなった り、場合によっては、スペーサが破壊されてワイヤーソー自体の寿命が著しく短 縮されるおそれがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、請求項1のワイ ヤーソーは、金属線の撚線であるワイヤーと、切削用砥粒層を有してワイヤーに 一定間隔をおいて嵌装される複数の円筒状のビーズと、これらのビーズ間に介装 されてワイヤーを被覆する可撓性を有するスペーサとを備え、ワイヤーの表面に は該表面より突出する細線が設けられているとともに、スペーサにはこの細線に 係合する細穴が形成されていることを特徴とする。
【0009】 また請求項2のワイヤーソーは、この細線がワイヤーを構成する金属線の間に 撚り込まれた構成であることを特徴とする。
【0010】 さらに請求項3のワイヤーソーは、この細線がワイヤーの表面に露出する金属 線を部分的に断線させて起毛せしめたものであることを特徴とする。
【0011】
【作用】
前述のように、ワイヤーソーのスペーサは一般に射出成形によって成形される から、ワイヤーの表面に該表面より突出する細線を設けることによってこの表面 に対向するスペーサの内周面には前記細線に係合する細穴が形成される。そして 、これら細線と細穴とが係合することによってワイヤーとスペーサとが係止され た状態となるため、切断作業時の被切断物とビーズおよびスペーサとの摩擦抵抗 によってワイヤーとスペーサとの間に両者を相対移動させる力が働いても、これ に抗してビーズのずれを防止することができる。
【0012】 なお、ワイヤー表面より突出する細線は、例えばワイヤーを形成する際にワイ ヤーを構成する金属線同志の間に金属の細線を撚り込んだり、あるいはワイヤー を構成する金属線のうち、ワイヤーの表面に露出する金属線を部分的に断線させ て起毛せしめたりすることにより形成することができる。
【0013】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例を示すワイヤーソーの断面図である。
【0014】 このワイヤーソー11は、金属線の撚線であるワイヤー12と、このワイヤー 12に嵌装される円筒状の複数のビーズ13…と、樹脂やゴム等の可撓性を有す る素材からなり、これらのビーズ13…の間に介装されてワイヤー12を被覆す るスペーサ14…とから構成されている。ビーズ13…の外周部には、ダイヤモ ンドやCBN等の砥粒がメタルボンドや電着によって取り付けられた切断用の砥 粒層15が形成されている。
【0015】 そして、このワイヤーソー11のワイヤー12の表面にはワイヤー12を構成 する金属線16…の間から、ワイヤー12の軸方向に不定間隔かつ周方向にもラ ンダムに、ワイヤー12表面に突出する多数の細線17…が設けられており、一 方このワイヤー12の表面に対向するスペーサ14の内周面には突出した細線1 7に係合する細穴18が形成されている。この細線17は、例えばワイヤー12 を構成する金属線16と同種の金属製細線であり、その線径は前記金属線16よ り小さく設定されている。なお、図1においてこの細線16は拡大して示されて いる。また、これらの細線17…はワイヤー12の表面より突出したところで多 方向に曲折せしめられている。さらに細線17…のワイヤー12表面からのワイ ヤーソー11の径方向への突出量は、平均的にスペーサ14の肉厚の約1/2程 度に抑えられており、このため細線17がスペーサ14を前記径方向に貫通して ワイヤーソー11の表面より露出するようなことはない。
【0016】 このようなワイヤーソー11を製造するには、まず金属線16を撚ってワイヤ ー12を形成するが、この際、適当な長さに切断された多数の細線17を不定間 隔かつ不定方向に金属線16の間に撚り込んで行く。これによって細線17は金 属線16に挟み込まれてワイヤー12の表面より突出した状態で固定されるので 、次に突出した多数の細線17を多方向に折り曲げて該細線17のワイヤー12 表面からの突出量が、ワイヤーソー11の径方向に平均的にスペーサ14の肉厚 の約1/2程度になるようにする。次いで、外周部に砥粒層15が形成されたビ ーズ13…を一定間隔でワイヤー12に嵌装した後、樹脂やゴム等の可撓性を有 する素材を射出成形等によってビーズ13…の間に充填してスペーサ14…を形 成する。この際、細線17が突出した部分には前記素材は充填されないから、こ の部分はスペーサ14の成形と同時に細線17に係合する細穴18として成形さ れる。
【0017】 このように前記構成のワイヤーソー11では、ワイヤー12の表面から突出す る多数の細線17とスペーサ14に形成された細穴18とが係合することにより 、ワイヤー12とスペーサ14とが互いに係止された状態となる。このため、前 述のように切断作業時の被切断物とビーズ13およびスペーサ14との摩擦抵抗 によってワイヤー12とスペーサ14との間に両者を相対移動させる力が働いて も、この力に抗してビーズ13のずれを防止することができる。これにより、切 断作業中のビーズ13のずれによるワイヤーソー11の切断効率の低下を防止す ることが可能になるとともに、ビーズ13の間隔が当初設定された間隔のまま保 持されるのでビーズ13外周部の砥粒層15が必要以上に摩耗されるのを避ける ことができる。また、スペーサ14が圧縮された状態のまま元に戻らなくなった り、スペーサが破壊されたりするような事態が未然に防がれるため、ワイヤーソ ー11自体の寿命の延長を図ることも可能となる。
【0018】 さらに本実施例では、ワイヤー12の表面から突出した細線17は多方向に曲 折された構成となっており、このためワイヤー12とスペーサ14との係合は一 層強められるので、より効果的にスペーサ14のずれを防止することができると いう利点を有する。
【0019】 次に、図2は本考案の他の実施例を示すワイヤーソーの断面図であり、図1に 示した実施例と同じ部分には同一の符号を配してある。
【0020】 本実施例のワイヤーソー21では、ワイヤー22を構成する金属線のうちワイ ヤー22の表面に露出する金属線26…が部分的に断線されて起毛せしめられる ことにより、ワイヤー22の表面より突出する細線27が形成されていることを 特徴とするものである。この細線27…は前記実施例同様に多方向に曲折され、 かつワイヤー22表面からのワイヤーソー21径方向への突出量はスペーサ14 の肉厚の約1/2程度になっている。なお図2においては、図1と同様細線27 は拡大されて示されている。また、この本実施例では切断作業時にワイヤーソー 11に作用する張力を勘案してワイヤー22には通常用いられるものより径の大 きなものが用いられる。
【0021】 本実施例でも、スペーサ14には射出成形の際に細線27…に対応して細穴2 8…が形成され、この細穴28…と細線27との係合によってスペーサ14とワ イヤー22とが係止された状態となる。このため、切断作業時のスペーサ14の ずれが防止されて前記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0022】 なお前記二つの実施例では、ワイヤー12,22の表面からのワイヤーソー1 1,21径方向への細線17,27の突出量は、スペーサ14の肉厚の約1/2と したが、この突出量は大きければ大きい程、細線17,27と細穴18,28との 係合が強くなり、スペーサ14のずれを効果的に抑えることが可能である。しか し、この突出量が必要以上に過大になるとスペーサ14の耐久性が劣化するおそ れがあるため好ましくない。従って、この突出量はワイヤーソーが用いられる作 業条件やワイヤーソーの寸法等により適宜設定されるべきである。また、同じ理 由によりワイヤー12,22の表面から突出する細線17,27の数も同様に設定 されるべきである。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ワイヤーソーを構成するワイヤーの表面 より突出する細線を設けることにより、スペーサが成形される際、ワイヤー表面 に対向するスペーサ内周面に、前記細線に対応する細穴が形成される。そして、 これらが互いに係合することにより、切断作業時に作用するワイヤーとスペーサ とを相対移動せしめる力に対して、この力に抗する力が発生する。これによって スペーサの移動が抑えられ、ビーズのずれが防止されるため、このビーズのずれ に起因する切断効率の低下や砥粒層の必要以上の摩耗、およびこの摩耗により引 き起こされるスペーサの破壊等によるワイヤーソーの寿命の短縮を未然に防ぐこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワイヤーソーの一実施例を示す断面図
である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案に係る従来例を示す断面図である。
【図4】ワイヤーソーの使用例を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21 ワイヤーソー 2,12,22 ワイヤー 3,13 ビーズ 4,14 スペーサ 5,15 砥粒層 16 金属線 17,27 細線 18,28 細穴

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属線の撚線であるワイヤーと、切削用
    砥粒層を有し前記ワイヤーに一定間隔をおいて嵌装され
    る複数の円筒状のビーズと、これらのビーズ間に介装さ
    れて前記ワイヤーを被覆する可撓性を有するスペーサと
    を備え、 前記ワイヤーの表面には該表面より突出する細線が設け
    られているとともに、前記スペーサには前記細線に係合
    する細穴が形成されていることを特徴とするワイヤーソ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記細線が、前記ワイヤーを構成する前
    記金属線の間に撚り込まれていることを特徴とする請求
    項1記載のワイヤーソー。
  3. 【請求項3】 前記細線が、前記ワイヤーの表面に露出
    する前記金属線を部分的に断線させて起毛せしめたもの
    であることを特徴とする請求項1記載のワイヤーソー。
JP228791U 1991-01-28 1991-01-28 ワイヤーソー Withdrawn JPH0570908U (ja)

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JP228791U JPH0570908U (ja) 1991-01-28 1991-01-28 ワイヤーソー

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510375A (ja) * 2008-11-28 2012-05-10 ダイセク カンパニー,リミテッド インゴット切断用の無端状切断ワイヤの製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012510375A (ja) * 2008-11-28 2012-05-10 ダイセク カンパニー,リミテッド インゴット切断用の無端状切断ワイヤの製造方法

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Effective date: 19950518