JPH0570764B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 流量検知器は通称フロースイツチと呼ばれ、例
えば瞬間湯沸器、湯水給湯器等のガス燃焼機器に
於て過小給水量による空焚防止等のため適正給水
量を自動検知する所謂安全管理機器に関するもの
である。

（従来の技術）及び（本案が解決しようとする問
題点） 流量検知器には従来所謂パドル型フロースイツ
チが多用されているが、図面中第１図に示す如く
パドル弁が流体中に浸漬されておりそのため水垢
等の粘着質が回動軸、軸孔等に付着してパドル弁
の作動が不安定となる。又永久磁石が流体により
腐蝕して磁力が低下し、リードスイツチとの流量
検知が不安定となる。更にパドル弁、永久磁石の
重量が流量検知に影響するため取付姿勢に制約が
出る等の問題点がある。

従来の流量検知器にはこの外所謂ダイヤフラム
フロースイツチも使用されているが、図面中第２
図に示す如く永久磁石は流体中にあるため腐蝕に
より磁力が低下し流量検知が不安定となる。更に
微小流量の検知には絞孔面積を小さくする必要が
あるが固定絞孔のため最大流量が制約される等の
問題点がある。

（問題点を解決するための手段）及び（作用） 従来の問題点は検知スイツチの作動機構が流体
中に浸漬されていることが原因であるので本発明
では軸流隔膜型として作動機構を軸流隔膜内空間
に設けることにより、水垢等粘着質の付着や腐蝕
による作動不安定等の従来の問題点を解決しより
安定した安全管理機器とするものである。

（発明の実施例）及び（発明の効果） 面面に於て第１図及び第２図は従来のパドル型
及び膜型流量検知器の検知流量時を示す縦断面
図。

第３図及び第４図は本発明に係る軸流隔膜型流
量検知器実施例の検知流量時及び最大流量時を示
す縦断面図。第５図及び第６図は本発明に係る軸
流隔膜型流量検知器の他の実施例要部の検知流量
時を示す縦断面図である。

第１図に示す従来のパドル型流量検知器に於
て、１は流入部本体、２は流出部本体、３は弁
座、４はパドル弁で検知流量時その開弁作動力と
回動軸５を中心として閉方向に回動加圧する制禦
ばね６と釣合いパドル弁４に付設されや永久磁石
７の磁力により流出部本体２外のリードスイツチ
８が作動され検知流量以上であることが検知され
る。

第２図に示す従来の膜型流量検知器に於て、流
入口１１と流出口１２の中間に設けた固定絞孔１
３前后の流入圧孔１４及び流出圧孔１５は差圧膜
１６の前后に連通する。流入量が検知流量となる
と差圧膜１６にかかる差圧作動力と、膜蓋１７内
と差圧膜１６間の制禦ばね１８の加圧力が釣合い
差圧膜１６に付設した永久磁石１９の磁力により
膜蓋１７外のリードスイツチ２０が作動し検知流
量以上であることが検知される。

第３図〜第６図に於て、貫通絞孔２１を有する
隔膜内筒２２の両端に流入圧膜２３及び流出圧膜
２４の内周部を嵌め夫々密封固定した軸流隔膜２
５の外周部の膜間に隔膜外筒２６を挾んで流入部
本体２７及び流出部本体２８により軸流隔膜２５
の外周部を夫々密封固定し、検知流量以下では貫
通絞孔２１との間隙面積を絞り、検知流量以上で
は間隙面積を広くする如き先細形の可変絞棒２９
を流入部本体２７に固定し、検知流量時軸流隔膜
２５にかかる差圧作動力と釣合う制禦ばね３０を
流出部本体２８と軸流隔膜２５との間に設けてあ
る。

第３図及び第４図に於ては軸流隔膜２５内に設
けた外部連動機構３１を隔膜外筒２６の横孔３２
空間を通して検知流量以上で隔膜外筒２６外部の
検知スイツチ３３を作動させる。

第５図に於ては軸流隔膜２５内に設けた突起カ
ム３４により検知流量以上で隔膜外筒２６の横孔
３２空間に挿入固定した検知スイツチ３５を作動
させる。

第６図に於ては軸流隔膜２５内に設けた永久磁
石３６により検知流量以上で隔膜外筒２６の横孔
３２空間に挿入固定したリードスイツチ３７を作
動させる。

尚図示していないが流量巾が狭い場合には流入
部本体２７に固定した可変紋棒３０を用いず貫通
絞孔２１を適当径、孔形状の固定絞孔とすること
も出来る。

本発明は以上の如く構成されているので従来の
パドル型及び膜型フロースイツチの問題点である
水垢等粘着質による作動不安定や永久磁石の腐蝕
による検知不安定等の問題点は本発明ではスイツ
チ類の作動機構がすべて流体外の空間に設置でき
るためこれらの問題点を解消することができる。

又従来の膜型フロースイツチでは固定絞孔のみ
であるが本発明ではその流量仕様に応じて可変及
び固定絞孔如れも可能であり検知流量の精度向上
最大流量の増大が可能となり従来の問題点をすべ
て解消することが出来、安全管理機器として工業
的効果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来のパドル型及び膜型流
量検知器の検知流量時を示す縦断面図、第３図及
び第４図は本発明に係る軸流隔膜型流量検知器実
施例の検知流量時及び最大流量時を示す縦断面
図、第５図及び第６図は本発明に係る軸流隔膜型
流量検知器の他の実施例要部の検知流量時を示す
縦断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 貫通絞孔２１を有する隔膜内筒２２の両端に
   流入圧膜２３及び流出圧膜２４の内周部を夫々密
   封固定した軸流隔膜２５の外周部膜間に隔膜外筒
   ２６を挾み、流入部本体２７及び流出部本体２８
   でその外周部を夫々密封固定し、検知流量以下で
   は貫通絞孔２１との間隙面積を絞り、検知流量以
   上では間隙面積を広くする如き可変絞棒２９を流
   入部本体２７に固定し、検知流量時軸流隔膜２５
   にかかる差圧作動力と釣合う制禦ばね３０を流出
   部本体２８と軸流隔膜２５との間に設け、軸流隔
   膜２５内に設けた外部連動機構３１を隔膜外筒２
   ６の横孔３２空間を通して検知流量以上で隔膜外
   筒２６外部の検知スイツチ３３を作動させること
   を特徴とする軸流隔膜型流量検知器。 ２ 軸流隔膜２５内に設けた突起カム３４により
   検知流量以上で隔膜外筒２６の横孔３２空間に挿
   入固定した検知スイツチ３５を作動させることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の軸流隔膜
   型流量検知器。 ３ 軸流隔膜２５内に設けた永久磁石３６により
   検知流量以上で隔膜外筒２６の横孔３２空間に挿
   入固定したリードスイツチ３７を作動させること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の軸流隔
   膜型流量検知器。 ４ 流入部本体２７に固定する可変絞棒２９を用
   いず貫通絞孔２１を適当径の固定絞孔とすること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の軸流隔
   膜型流量検知器。