JPH0570679A - 難燃性ポリオレフイン樹脂成形体 - Google Patents

難燃性ポリオレフイン樹脂成形体

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JPH0570679A
JPH0570679A JP23046091A JP23046091A JPH0570679A JP H0570679 A JPH0570679 A JP H0570679A JP 23046091 A JP23046091 A JP 23046091A JP 23046091 A JP23046091 A JP 23046091A JP H0570679 A JPH0570679 A JP H0570679A
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flame
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性、耐衝撃性、耐熱性に優れたポリオレ
フィン樹脂成形体 【構成】 連続相がポリオレフィン、分散相がポリフェ
ニレンエーテル、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合
物共重合体およびビニル芳香族化合物−共役ジエン化合
物共重合体の水素添加物から選ばれる少なくとも1種の
共重合体、芳香族ハロゲン系難燃剤、難燃剤および芳香
族系リン酸エステルからなり、該芳香族ハロゲン系難燃
剤が短軸径1μm以下で分散している難燃性ポリオレフ
ィン樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐油性、耐薬品性、耐熱
性、耐衝撃性に優れ、電気・電子分野、自動車分野、そ
の他の各種工業材料分野で利用できる難燃性ポリオレフ
ィン樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンは加工性、耐薬品性、耐
候性、電気的特性などに優れているため、家庭用電気製
品をはじめ各種の分野に利用されている。しかしなが
ら、火炎に接すると着火し易い、難燃し易いといった欠
点を有している。このため、ポリオレフィンの難燃化に
ついては従来より数々の提案がなされている。この難燃
化の一般的な方法として例えば、特公昭51−2506
1号公報、特開昭57−73032号公報には有機ハロ
ゲン系難燃剤とある種の金属酸化物との併用系が、また
特開昭59−74141号公報、特開昭59−7415
2号公報には低分子量の有機ハロゲン化合物と三酸化ア
ンチモンとを配合することが提案され、さらに特開昭5
4−52152号公報、特開昭54−83952号公報
にはプロピレン系重合体に水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機水和物及び/
またはリン化合物を配合することが提案されている。ま
た、特公昭47−32288号公報、特公昭47−61
05号公報、特開昭49−345号公報、特開昭55−
30739号公報には、ポリオレフィンの燃焼時の溶融
滴下を防止する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
うち、一般に有機ハロゲン系難燃剤はポリオレフィン樹
脂に対して自己消火性を賦与するものの、燃焼時に着火
燃焼片の落下、または熱分解液化による着火液滴、無着
火液滴などのいわゆるドリップが生じるという欠点を有
しており、このドリップの有無は難燃性の評価の重要な
ファクターの1つであり、ドリップがあると、たとえポ
リオレフィン樹脂の自己消火性が優れていてもその難燃
性は低くランクされているのが現状であり、このためド
リップ性の改善はポリオレフィン樹脂の難燃化技術の大
きな課題のひとつである。また、このドリップ性と同様
に、フレイミング後のグローイング時間も難燃性評価の
重要なファクターのひとつであり、グローイング時間の
短縮もポリオレフィン樹脂の難燃化技術の大きな課題の
ひとつである。
【0004】そして、先行技術の無機系難燃剤、例えば
水酸化マグネシウムはドリップも生じず自己消火性もあ
るが、ポリオレフィン樹脂の高度の難燃効果を賦与させ
るためには、多量の水酸化マグネシウムの添加が必要と
なり、ここで得られるポリオレフィン樹脂組成物は流動
性が悪化し、成形品の機械的強度が著しく悪化するとい
った欠点をもたらす。このため該無機系難燃剤を含んだ
ポリオレフィン樹脂は、より望ましい物性を保持させる
ため、かかる無機系難燃剤の添加範囲は限定され、上記
したドリップ性、グローイング時間も含めた高度の難燃
化を達成することは現実的に困難であるのが現状であ
る。
【0005】本発明の目的は、上記した先行技術では達
成できなかったポリオレフィンを含んだ樹脂成形体の難
燃性を改良し、難燃性、耐油性、耐衝撃性さらには耐熱
性に優れた難燃性ポリオレフィン樹脂成形体を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリオレ
フィン樹脂成形体に高いレベルの難燃性を付与させるた
め、ポリオレフィン、ポリフェニレンエーテル、混和剤
および芳香族ハロゲン系難燃剤からなるマトリックスが
ポリオレフィンであるポリオレフィン樹脂成形体に関し
て検討を重ねた結果、ポリフェニレンエーテルを含むこ
とによりUL燃焼試験における溶融滴下を防止し、か
つ、芳香族ハロゲン系難燃剤を特定の微分散状態に制御
することにより、UL燃焼試験におけるグローイング時
間を30秒以下に改良し、さらには耐衝撃性、耐熱性に
優れた難燃性ポリオレフィン樹脂成形体をもたらすこと
を見いだし本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の特徴は、難燃性ポリオ
レフィン樹脂成形体が、(a)連続相:ポリオレフィ
ン、(b)分散相:ポリフェニレンエーテル、ビニル芳
香族化合物−共役ジエン化合物共重合体およびビニル芳
香族化合物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物か
ら選ばれる少なくとも1種の共重合体、芳香族ハロゲン
系難燃剤、難燃助剤および芳香族系リン酸エステルから
なり、該芳香族ハロゲン系難燃剤が短軸径1μm以下で
分散していることにある。
【0008】本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂成形体
の連続相を形成するポリオレフィンとしては、ポリエチ
レン,ポリプロピレンなど通常の成形材料として用いら
れる数平均分子量が30000以上のポリオレフィンが
用いられ、例えば、アイソタクチックポリプロピレン、
超高分子量アイソタクチックポリプロピレン、ポリ(4
−メチル−1−ペンテン)、ポリブテン−1、高密度ポ
リエチレン、超高分子量高密度ポリエチレン、低密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン、密度0.90未満
の超低密度ポリエチレンや、エチレン、プロピレン、他
のα−オレフィン、不飽和カルボン酸またはその誘導体
の中から選ばれる2種以上の化合物の共重合体、例えば
エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン−(メタ)ア
クリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体、プロピレン/エチレン(ランダム、ブロ
ック)共重合体、プロピレン/1−ヘキセン共重合体、
プロピレン/4ーメチル−1−ペンテン共重合体等を挙
げることができる。これらのポリオレフィンは1種のみ
ならず2種以上を併用することができる。これらポリオ
レフィンのうち、アイソタクチックポリプロピレン、プ
ロピレン/エチレンブロック共重合体が好ましい。
【0009】また、本発明で用いるポリオレフィンは、
上記したポリオレフィンのほかに、該ポリオレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体とラジカル
発生剤の存在下、非存在下で溶融状態、溶液状態で30
〜350℃の温度下で反応させることによって得られる
公知の変性(該α,β−不飽和カルボン酸またはその誘
導体が0.01〜10重量%グラフトまたは付加)ポリ
オレフィンであってもよく、さらに上記したポリオレフ
ィンと該変性ポリオレフィンの任意の割合の混合物であ
ってもかまわない。
【0010】つぎに本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂
成形体の分散相を形成するポリフェニレンエーテル(以
下、単にPPEと略記)は、本発明の難燃性ポリオレフ
ィン樹脂成形体の難燃時のドリップを防止する上で必須
な成分であり、該PPEは、結合単位:
【0011】
【化1】
【0012】(ここで、R1 ,R2 ,R3 ,およびR4
はそれぞれ、水素、ハロゲン、炭素数1〜7までの第一
級または第二級低級アルキル基、フェニル基、ハロアル
キル基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基または少
なくとも2個の炭素原子がハロゲン原子と酸素原子とを
隔てているハロ炭化水素オキシ基からなる群から選択さ
れるものであり、互いに同一でも異なっていてもよい)
からなり、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶
液、30℃測定)が、0.15〜0.70の範囲、より
好ましくは0.20〜0.60の範囲にあるホモ重合体
および/または共重合体である。
【0013】このPPEの具体的な例としては、例えば
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロ
ロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、さら
に2,6−ジメチルフェノールと他のフェノール類(例
えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル
−6−ブチルフェノール)との共重合体のごときポリフ
ェニレンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチル
フェノールとの共重合体が好ましく、さらにポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が好まし
い。
【0014】かかるPPEの製造方法は公知の方法で得
られるものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、米国特許第3306874号明細書記載のHayに
よる第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用
い、例えば2,6−キシレノールを酸化重合することに
より容易に製造でき、そのほかにも米国特許第3306
875号、同第3257357号および同第32573
58号各明細書、特公昭52−17880号、特開昭5
0−51197号および同63−152628号各公報
等に記載された方法で容易に製造できる。
【0015】また、本発明で用いるPPEは、上記した
PPEのほかに、該PPEとα,β−不飽和カルボン酸
またはその誘導体とをラジカル発生剤の存在下、非存在
下で溶融状態、溶液状態、スラリー状態で80〜350
℃の温度下で反応させることによって得られる公知の変
性(該α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体が
0.01〜10重量%グラフトまたは付加)PPEであ
ってもよく、さらに上記したPPEと該変性PPEの任
意の割合の混合物であってもかまわない。
【0016】そしてさらに、9,10−ジヒドロ−9−
オキサー10−フォスファフェナントレンをPPE10
0重量部に対し0.2〜5重量部添加し溶融混練したリ
ン化合物処理PPEも色調および流動性に優れたPPE
として供することができる。また、本発明で供するPP
Eは上記したPPEのほかに、これらPPEにポリスチ
レンを50重量%を超えない範囲で加えたものも好適に
用いることができる。
【0017】つぎに本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂
成形体の分散相を形成するビニル芳香族化合物−共役ジ
エン化合物共重合体、ビニル芳香族化合物−共役ジエン
化合物共重合体の水素添加物は、上記のポリオレフィン
とポリフェニレンエーテルの混和剤(以下、コンパティ
ビライザーと略記)として作用し、これらの共重合体は
ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物を共重合して得
られる共重合体、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合
物を共重合して得られる共重合体の水素添加物(共重合
した共役ジエン化合物に基づくオレフィン性二重結合の
少なくとも50%以上、好ましくは80%以上が水素添
加されている)であり、これらの少なくとも1種が用い
られる。
【0018】このコンパティビライザーの共重合形態と
して、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト
共重合体およびこれらの組み合わせが挙げられ、中でも
ブロック共重合体が好ましい。このコンパティビライザ
ーを構成するビニル芳香族化合物としては、例えば、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第
3ブチルスチレン、ジフェニルエチレン等のうちから1
種または2種以上が選択でき、中でもスチレンが好まし
い。また共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエ
ン、インプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン等のうちから1種または2種
以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレンおよびこ
れらの組合わせが好ましい。
【0019】このようなコンパティビライザーの一例と
しては、アニオン重合して得られるスチレン−ブタジエ
ン共重合体、さらにこのスチレン−ブタジエン共重合体
の水素添加物が挙げられ、これらは、例えば、英国特許
第1130770号、米国特許第3281383号およ
び同第3639517号各明細書に記載された方法や、
英国特許第1020720号、米国特許第333302
4号および同第4501857号各明細書に記載された
方法で容易に製造できる。
【0020】これらのコンパティビライザーは、通常1
5〜95%の上記したビニル芳香族化合物を共重合した
共重合体である。この共重合体のビニル芳香族化合物の
量は、ポリオレフィンとポリフェニレンエーテルとの混
和性を考慮して、1種以上であってもよい。このコンパ
ティビライザーとしては例えば、旭化成工業(株)より
「タフプレン」、「ソルプレン」、「タフデン」、「ア
サプレン」、「タフテック」という商品名で市販されて
いるものを用いることができる。
【0021】つぎに本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂
成形体の分散相を形成する芳香族ハロゲン系難燃剤はハ
ロゲン含有率が50重量%以上の芳香族系難燃剤であ
り、なかでも芳香族臭素化合物が好ましく、例えばヘキ
サブロムベンゼン、ペンタブロムベンゼン等の臭素化ベ
ンゼン、ペンタブロムトルエン、テトラブロムトルエン
等の臭素化トルエン、テトラブロムキシレン、トリブロ
ムキシレン等の臭素化キシレン、ペンタブロムフェノー
ル、テトラブロムレゾルシン、トリブロムピロガロー
ル、ナトリウムペンタブロムフェノレート等の臭素化フ
ェノールおよびその金属塩、ペンタブロムアニリン、テ
トラブロムアニリン等の臭素化アニリン、ペンタブロム
安息香酸、テトラブロム安息香酸およびその誘導体、テ
トラブロムサリチル酸、テトラブロムトルイル酸、テト
ラブロムクレゾール等の臭素化ベンゼン異種置換体、臭
素化ビフェニル、臭素化ジフェニルエーテル、臭素化ジ
フェニルチオエーテル等の臭素化ジフェニル誘導体、ト
リブロムポリスチレン、臭素化ポリカーボネート、臭素
化エポキシ樹脂等の臭素化芳香族重合体等が挙げられ
る。中でも、耐ブリードアウト性の観点で臭素含有量が
60重量%以上で、かつ分子量が5000以上の臭素化
ポリスチレンが好ましい。
【0022】かかる臭素化ポリスチレンは、例えば、米
国FERRO社よりPYRO−CHEKという商品名で
市販されている『PYRO−CHEK 68PB』等が
利用できる。つぎに本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂
成形体の分散相を形成する難燃助剤は三酸化アンチモン
などのアンチモン化合物、ホウ酸亜鉛、ホウ砂などのホ
ウ素化合物等が挙げられ、なかでも三酸化アンチモンが
好ましい。
【0023】そして本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂
成形体の分散相を形成する芳香族系リン酸エステルは、
上記した芳香族ハロゲン系難燃剤をポリオレフィンマト
リックス中に微分散させ、本発明の難燃性ポリオレフィ
ン樹脂成形体の燃焼試験時のグローイング時間を短縮さ
せる効果の他に、かかる難燃剤を微分散させるため、成
形体の機械的強度、特に衝撃強度の低下を防止する効果
を発揮する。これら芳香族系リン酸エステルとしては、
例えばトリフェニルホスフェート、オクチルジフェニル
ホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレ
ニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
キシレニルジフェニルホスフェートや芳香族縮合リン酸
エステル等が挙げられ、なかでもトリフェニルホスフェ
ートや芳香族縮合リン酸エステルが好ましい。
【0024】本発明は上記した各成分からなる難燃性ポ
リオレフィン樹脂成形体であり、連続相に上記の芳香族
ハロゲン系難燃剤が短軸径1μm以下で分散しているこ
とを特徴とする。このような特殊なモルフォロジーを有
することにより、この成形体は前述の如くUL燃焼試験
における溶融滴下が無く、グローイング時間が30秒以
下の難燃性ポリオレフィン樹脂成形体となり得る。
【0025】かかる成形体の各成分の量比は、得られる
成形体の難燃性、耐熱性および耐衝撃性等のバランスを
考慮して決定づけられる。すなわち、連続相を形成する
ポリオレフィンは通常20〜60重量%、好ましくは2
0〜40重量%である。また、分散相を形成するポリフ
ェニレンエーテルは通常、30〜60重量%、好ましく
は40〜60重量%であり、ビニル芳香族化合物−共役
ジエン化合物共重合体およびビニル芳香族化合物−共役
ジエン化合物共重合体の水素添加物から選ばれる少なく
とも1種の共重合体は5〜35重量%、好ましくは10
〜30重量%である。これら合計樹脂成分100重量部
に対して、芳香族ハロゲン系難燃剤は通常5〜30部、
好ましくは10〜25部であり、難燃助剤は通常1〜2
0部、好ましくは2〜10部であり、そして芳香族系リ
ン酸エステルは通常5〜20重量部、好ましくは5〜1
0重量部である。
【0026】中でも、ポリオレフィンを20〜30重量
%、ポリフェニレンエーテルを40〜60重量%、ビニ
ル芳香族化合物−共役ジエン化合物共重合体およびビニ
ル芳香族化合物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加
物から選ばれる少なくとも1種の共重合体を10〜30
重量%からなる全樹脂成分に対し、上記した芳香族ハロ
ゲン系難燃剤、難燃助剤、芳香族系リン酸エステルを含
んだ樹脂成形体は、UL難燃試験によるランク付けがV
−0相当になる。
【0027】これら各成分で構成される本発明の成形体
は、芳香族ハロゲン系難燃剤が短軸径1μm以下でポリ
オレフィン中に分散することを特徴とし、この特徴によ
り成形体の耐衝撃性の低下防止に多大な良い結果をもた
らし、さらにはUL燃焼試験におけるグローイング時間
を30秒以内に短縮でき難燃性ランクに多大な良い結果
をもたらす。
【0028】しかしながら、かかる芳香族ハロゲン系難
燃剤の分散短縮径が1μmを超える場合は、成形体の耐
衝撃性が極度に低下し、かつUL燃焼試験のグローイン
グ時間が30秒を超え難燃性のランクが極度に悪くな
る。また本発明の構成成分以外でかかる芳香族ハロゲン
系難燃剤を1μm以下に分散した場合は、耐衝撃性の低
下は防止できるもののUL燃焼試験のグローイング時間
が30秒を超え難燃性のランクが極度に悪くなる。
【0029】なお、ポリオレフィン中に分散する芳香族
ハロゲン系難燃剤の分散状態は、通常、電子顕微鏡写真
で容易に確認することができ、この分散は(長軸径/短
軸径)≧1の分散を示し、具体的には長軸径=短軸径の
時には円状の分散形態、そのほかに、(長軸径/短軸
径)>1の時にフィブリル構造の分散形態をとる。以
下、本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂成形体の製造方
法について説明する。この本発明の成形体となり得るた
めには、当然ながら、供するポリオレフィン、ポリフェ
ニレンエーテル、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合
物共重合体およびビニル芳香族化合物−共役ジエン化合
物共重合体の水素添加物から選ばれる少なくとも1種の
共重合体、芳香族ハロゲン系難燃剤、難燃助剤および芳
香族系リン酸エステルの選択、供する各成分の量比関係
の選択および溶融混合条件などの選択が重要となるが、
得られる樹脂成形体の難燃性、耐衝撃性を格段に改良す
るには、かかる芳香族ハロゲン系難燃剤が上記した特定
の微分散構造をもたなければならない。かかる本発明の
樹脂成形体の分散状態を得る方法は、 芳香族ハロゲン系難燃剤の熱分解温度以下で該難燃剤
を溶解する芳香族系リン酸エステルを用いる必要があ
り、そしてさらに、 ニーディングブロックをスクリューの任意の位置に組
み込むことが可能な二軸以上の多軸押出機を用い、スク
リューの全ニーディングブロック部分を(L/D)≧
1.5、さらに好ましくは(L/D≧5)〔ここでL
は、ニーディングブロックの長さ、Dはニーディングロ
ックの最大外径をあらわす〕に組み込み、かつ、(π・
d・N・h)≧50〔ここで、π;3.14、d;メタ
リングゾーンに相当するスクリュー外径、N;スクリュ
ー回転数(回転/秒)、h;メタリングゾーンの溝深
さ〕を満たした条件で溶融混練する必要がある。
【0030】これら2つの必須条件を満たすことによ
り、樹脂成形体中に含む芳香族ハロゲン系難燃剤をポリ
オレフィン中に好ましく微分散でき、本発明の難燃性ポ
リオレフィン樹脂成形体となりえる。このようにして、
上記の必須成分を含み、かつ、芳香族ハロゲン系難燃剤
が特定の微分散構造をもつ本発明の樹脂成形体は、難燃
性ランクが高く、耐衝撃性、耐熱性に優れる。
【0031】本発明では、上記の成分の他に、本発明の
特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附
加的成分、例えば、酸化防止剤、耐候性改良剤、ポリオ
レフィン用造核剤、スリップ剤、無機または有機の充填
剤や補強剤(ガラス繊維、カーボン繊維、ウィスカー、
マイカ、タルク、炭酸カルシウム、チタン酸カリウム、
ワラストナイト等)、各種着色剤、離型剤等を添加して
もかまわない。
【0032】本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂成形体
は、ポリオレフィン中に分散した難燃剤が上記した特定
の微分散状態を示すものであれば、いかなる成形方法で
得られた樹脂成形体であってもよく、例えば、圧縮成
形、射出成形、押出成形、中空成形等により各種部品の
樹脂成形体として得ることができる。これら各種部品
は、製品安全の社会的ニーズが高まり今後難燃化が重要
な自動車分野、電気・電子分野で利用でき、例えば、自
動車部品としてバンパー、ドアー、ドアーパネル、フェ
ンダー、モール、エンブレム、ホイールカバー、エンジ
ンフード、ルーフ、スポイラー等の外装部品、インスト
ゥルメントパネル、コンソールボックス、トリム等の内
装部品、また電気部品としてはOA機器、テレビ、ビデ
オデッキ、ビデオカメラ、テレビゲーム、各種ディスク
プレーヤー等の内外部品のキャビネットないしはケース
等に適している。
【0033】
【実施例】本発明を実施例によって、さらに詳細に説明
するが、これらの実施例により限定されるものではな
い。
【0034】
【実施例1】アイソタクチックポリプロピレン〔旭ポリ
プロE1100;旭化成工業(株)製、日本国〕25重
量部、還元粘度0.54のポリフェニレンエーテル45
重量部、ポリスチレン〔GPPSスタイロン685;旭
化成工業(株)製、日本国〕5重量部、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体の水素添加物(HTR−1;結
合スチレン量65重量%、ポリブタジエン部の水素添加
率99.9%)15重量部、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体の水素添加物(HTR−2;結合スチレン
量40重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99.9
%)10重量部、ブロム化ポリスチレン〔PYRO−C
HEK 68PB;FERRO社製、米国〕15部、三
酸化アンチモン4部、トリフェニルフォスフェート〔T
PP;大八化学工業所(株)製、日本国〕6部、酸化防
止剤〔Irganox1010;チバガイギー社製、ス
イス国〕0.5部をヘンシェルミキサーでブレンドし、
同方向回転二軸押出機〔ZSK25;WERNER&P
FLEIDERER社製、ドイツ国〕を用い、全ニーデ
ィングブロックのL/D=13.4、(π・d・N/
h)=98.1、設定温度260℃の条件で溶融混練
し、押し出したストランドをペレットとして得た。ここ
で得たペレットを250〜280℃に設定したスクリュ
ーインライン型射出成形機に供給し、金型温度70℃の
条件で各種テストピースを射出成形した。このテストピ
ースを用いてアイゾット衝撃強度(ASTM D−25
6)および熱変形温度(ASTM D−648)を測定
したところ23℃における衝撃強度は48kg・cm/
cmノッチ付きであり、熱変形温度は117℃であっ
た。また燃焼試験(UL規格94;試験片厚さ1/16
インチ)を実施したところ燃焼時の溶融滴下およびグロ
ーイングは無く、V−0相当であった。上記の射出成形
したテストピースの断面部分の無染色切片を透過型電子
顕微鏡で写真撮影したところ、ポリプロピレン中にブロ
ム化ポリスチレンが0.5μmの短軸径で分散している
のが確認できた。
【0035】
【比較例1】トリフェニルフォスフェートを配合しなか
ったほかは、実施例1と同じ組成、同じ方法でテストピ
ースを作製し各種のテストを実施した。その結果、23
℃の衝撃強度は11kg・cm/cmノッチ付きであ
り、熱変形温度は133℃であった。また燃焼試験(U
L規格94;試験片厚さ1/16インチ)を実施したと
ころ燃焼時の溶融滴下は無かったがグローイング時間は
98秒でありV−0を満たさなかった。
【0036】上記の射出成形したテストピースの断面部
分の無染色切片を透過型電子顕微鏡で写真撮影したとこ
ろ、ポリプロピレン中にブロム化ポリスチレンが3〜8
μmの短軸径で分散しているのが確認できた。
【0037】
【比較例2】実施例1の押出機条件をL/D=0、(π
・d・N/h)=98.1に変えたほかは実施例1と同
じ組成、同じ方法でテストピースを作製し各種のテスト
を実施した。その結果、23℃の衝撃強度は8kg・c
m/cmノッチ付きであり、熱変形温度は128℃であ
った。また燃焼試験(UL規格94;試験片厚さ1/1
6インチ)を実施したところ燃焼時の溶融滴下は無かっ
たがグローイング時間は121秒でありV−0を満たさ
なかった。
【0038】上記の射出成形したテストピースの断面部
分の無染色切片を透過型電子顕微鏡で写真撮影したとこ
ろ、ポリプロピレン中にブロム化ポリスチレンが3〜1
9μmの短軸径で分散しているのが確認できた。
【0039】
【実施例2】アイソタクチックポリプロピレン〔旭ポリ
プロE1100;旭化成工業(株)製、日本国〕25重
量部、還元粘度0.38のポリフェニレンエーテル50
重量部、スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素
添加物(結合スチレン量65重量%、ポリブタジエン部
の水素添加率99.9%)10重量部、スチレンーブタ
ジエンブロック共重合体の水素添加物(結合スチレン量
40重量%、ポリブタジエン部の水素添加率99.9
%)5重量部、スチレン−ブタジエンブロック共重合体
〔ASAFLEX805;旭化成工業(株)製、日本
国〕10重量部、ブロム化ポリスチレン〔PYRO−C
HEK 68PB;FERRO社製 米国〕15部、三
酸化アンチモン4部、トリフェニルフォスフェート〔T
PP;大八化学工業所(株)製、日本国〕8部、酸化防
止剤〔Irganox1010;チバガイギー社製、ス
イス国〕0.5部をヘンシェルミキサーでブレンドし、
同方向回転二軸押出機〔ZSK25;WERNER&P
FLEIDERER社製、ドイツ国〕を用い、全ニーデ
ィングブロックのL/D=26.8、(π・d・N/
h)=98.1、設定温度260℃の条件で溶融混練
し、押し出したストランドをペレットとして得た。ここ
で得たペレットを250〜280℃に設定したスクリュ
ーインライン型射出成形機に供給し、金型温度70℃の
条件で各種テストピースを射出成形した。このテストピ
ースを用いてアイゾット衝撃強度(ASTMD−25
6)および熱変形温度(ASTM D−648)を測定
したところ23℃における衝撃強度は29kg・cm/
cmノッチ付きであり、熱変形温度は115℃であっ
た。また燃焼試験(UL規格94;試験片厚さ1/16
インチ)を実施したところ燃焼時の溶融滴下およびグロ
ーイングは無く、V−0相当であった。上記の射出成形
したテストピースの断面部分の無染色切片を透過型電子
顕微鏡で写真撮影したところ、ポリプロピレン中にブロ
ム化ポリスチレンが0.3μmの短軸径で分散している
のが確認できた。
【0040】
【実施例3〜10】表1に示す各成分を実施例1と同じ
同方向回転二軸押出機〔ZSK25;WERNER&P
FLEIDERER社製、ドイツ国〕を用い、全ニーデ
ィングブロックのL/D=26.8、(π・d・N/
h)=98.1、設定温度260℃の条件で溶融混練
し、押し出したストランドをペレットとして得た。ここ
で得たペレットを250〜280℃に設定したスクリュ
ーインライン型射出成形機に供給し、金型温度70℃の
条件で各種テストピースを射出成形した。このテストピ
ースを用いてアイゾット衝撃強度(ASTM D−25
6)および熱変形温度(ASTM D−648)を測定
し、さらに燃焼試験(UL規格94:試験片厚さ1/1
6インチ)を実施した。これらの射出成形したテストピ
ースの断面部分の無染色切片を透過型電子顕微鏡で写真
撮影し、ポリプロピレン中に分散しているブロム化ポリ
スチレンの状態を確認した。これらの結果も併せて表1
に載せた。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリオレフィン樹脂成形
体は、ポリオレフィン中に分散する芳香族ハロゲン系難
燃剤が短軸径1μm以下に微分散した構造をとるため、
耐衝撃性、難燃性が大幅に改良される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP 9167−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性ポリオレフィン樹脂成形体が、 (a)連続相:ポリオレフィン、 (b)分散相:ポリフェニレンエーテル、ビニル芳香族
    化合物−共役ジエン化合物共重合体およびビニル芳香族
    化合物−共役ジエン化合物共重合体の水素添加物から選
    ばれる少なくとも1種の共重合体、芳香族ハロゲン系難
    燃剤、難燃助剤および芳香族系リン酸エステル、からな
    り、 該芳香族ハロゲン系難燃剤が短軸径1μm以下で分散し
    ていることを特徴とする難燃性ポリオレフィン樹脂成形
    体。
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