JPH0570654A - コロイド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント又は建築用接着剤 - Google Patents

コロイド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント又は建築用接着剤

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JPH0570654A
JPH0570654A JP2225792A JP2225792A JPH0570654A JP H0570654 A JPH0570654 A JP H0570654A JP 2225792 A JP2225792 A JP 2225792A JP 2225792 A JP2225792 A JP 2225792A JP H0570654 A JPH0570654 A JP H0570654A
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copolymer
polymerization
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vinyl ether
anhydride
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JP2225792A
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Oral Aydin
アイデイン オラール
Walter Denzinger
デンツインガー ヴアルター
Rolf Dersch
デルシユ ロルフ
Gernot Franzmann
フランツマン ゲルノート
Norbert Greif
グライフ ノルベルト
Heinrich Hartmann
ハルトマン ハインリツヒ
Eckehardt Wistuba
ヴイステユーバ エツケハルト
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/12Hydrolysis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2810/00Chemical modification of a polymer
    • C08F2810/50Chemical modification of a polymer wherein the polymer is a copolymer and the modification is taking place only on one or more of the monomers present in minority

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コロイド状封止用コンパウンド、プラスタ
ー、ペイント又は建築用接着剤。 【構成】 (a)C13〜C40−モノ-オレフィン及び/
又は C10〜C40−アルキルビニルエーテル1種以上 30〜50モル% と (b)エチレン性不飽和C4〜C8−ジカルボン酸無水 物1種以上 50〜70モル% とのラジカル共重合により得たコポリマーを、コロイド
状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント及び建築
用接着剤を疎水性にするための手段として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 (a)C13〜C40−モノ−オレフィン及び/又はC10〜 C40−アルキルビニルエーテル1種以上 30〜50モル% と (b)エチレン性不飽和C4〜C8−ジカルボン酸無水 物1種以上 50〜70モル% とのラジカル共重合により得られるコポリマーを、コロ
イド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント及び
建築用接着剤を疎水性にするための手段として使用する
ことに関する。
【0002】
【従来の技術】コロイド状封止用コンパウンド、プラス
ター、ペイント及び建築用接着剤の耐水性は、しばしば
疎水化剤の使用により改良される。
【0003】そのような疎水化剤の例は、シリコン、パ
ラフィン、エチレンワックス分散液、金属石鹸、例えば
ステアリン酸亜鉛及びジステアリルジケテンである。シ
リコンの使用は、しばしば表面の疵、例えば不相容性の
問題に基づくフィッシュアイを持たらし、かつシリコン
含有ペイントの第二塗膜を適用することは、常には可能
ではない。それというのも、この第二塗膜は、第一塗膜
の表面に移動し、そこで接着にマイナスの影響を及ぼす
からである。エチレンワックス分散液は、一般に疵問題
を生じないが、控えめに着色されたペイントの光沢を減
じ、即ちこれらは、しばしばつや消し剤として作用す
る。更にこれらの疎水化作用は、中位なだけである。そ
れというのも、そのようなエチレンワックス分散液は、
しばしばワックスに対して4〜15%の量で使用される
乳化剤を大量に含有するからである。
【0004】水性ペイント混合物中への金属石鹸、例え
ばステアリン酸亜鉛の一様な分布を得るのは、非常に困
難であり、かつ前記石鹸は、つや消し効果も有する。イ
オン敏感な分散液は、そのような金属石鹸の存在に基づ
き凝固しうる。
【0005】ジステアリルジケテンを単独又は有機溶剤
に溶かして、水性ペイント処方物へ装入するのは、容易
ではない。
【0006】耐水性は、反応性物質、例えばメラミン、
尿素又はフェノールを基礎とする樹脂、又はアルキルア
ミノシラン又はアルキルクロルシランの添加により改良
することもできる。そのような樹脂は、比較的高温での
み効果があり、他方シランは、水性分散系の保存寿命を
短くする(Roempp,1983,Vol.3,p.1796,Frank'sche Verl
agsanstalt W.Keller&Co.,Stuttgart,and H.Reinhard,D
ispersionen synthetischer Hochpolymerer,Part 2,Spr
inger Verlag,Berlin,1969参照)。
【0007】西独特許公開(DE−OS)第37331
72号明細書中に、オットーサイクルエンジン(Otto-cy
cle engine)用の燃料が記載されており、これは、なか
んずく(a)C1〜C30−アルキルビニルエーテル又は
1〜C30−アルキルビニルエーテルと炭素原子2〜4
0個を有するオレフィンとの混合物及び(b)無水マレ
イン酸のコポリマーを少量含有し、分子量500〜20
000g/モルを有し、かつそのなかのコポリマーの無
水物基数個又は全部がアルカリ金属塩基又はアルカリ土
類金属塩基と反応しており、残りのカルボキシル基は、
アルコール及び/又はアミンと反応して、相当するエス
テル基及び/又はアミド基及び/又はアンモニウム塩を
形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コロ
イド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント及び
建築用接着剤を疎水性にするための改良された薬剤を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により、この目的
は、 (a)C13〜C40−モノ−オレフィン及び/又はC10〜 C40−アルキルビニルエーテル1種以上 30〜50モル% と (b)エチレン性不飽和C4〜C8−ジカルボン酸無水 物1種以上 50〜70モル% とのラジカル共重合により得られるコポリマーを、コロ
イド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント及び
建築用接着剤を疎水性にするための手段として使用する
ことににより達成される。
【0010】重合に引き続いてそのなかの無水物基が加
溶媒分解されたコポリマーは、コロイド状封止用コンパ
ウンド、プラスター、ペイント及び建築用接着剤を疎水
性にするのに特に好適であることも判明した。
【0011】更に、そのなかの無水物基が加溶媒分解さ
れ、生じたカルボキシル基少なくとも10%が塩基で中
和されているコポリマーは、疎水化剤としての使用に特
に好適であることが判明した。
【0012】本発明は、前記コポリマーを含有するコロ
イド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント及び
建築用接着剤にも関する。
【0013】前記コポリマーは、前記西独特許公開(D
E−OS)第3733172号明細書中に記載されてい
る。これらは、(a)群からのモノマーと(b)群から
のモノマーとを共重合させ、生じたコポリマーの無水物
基を任意に加溶媒分解し、前記加溶媒分解により生じた
カルボキシル基を部分的に中和させることにより製造さ
れる。
【0014】(a)群のモノマーは、C10〜C40−アル
キルビニルエーテル又は前記アルキルビニルエーテルと
13〜C40−モノ−オレフィンとの混合物である。前記
アルキルビニルエーテルの例は、n−デシルビニルエー
テル、ドデシルビニルエーテル、イソドデシルビニルエ
ーテル、n−トリデシルビニルエーテル、イソトリデシ
ルビニルエーテル、n−テトラデシルビニルエーテル、
n−ヘキサデシルビニルエーテル、n−オクタデシルビ
ニルエーテル、n−エイコシルビニルエーテル、n−ド
コシルビニルエーテル、n−テトラコシルビニルエーテ
ル、n−ヘキサコシルビニルエーテル、n−オクタコシ
ルビニルエーテル、オレイルビニルエーテル及び前記ア
ルキルビニルエーテルの混合物である。
【0015】好適な、炭素原子13〜40個を有するモ
ノ−オレフィンは、例えばテトラデセン−1、ヘキサデ
セン−1、オクタデセン−1、C20−オレフィン−1、
22−オレフィン−1、C24−オレフィン−1、C20
24−オレフィン−1、C24〜C28−オレフィン−1、
30−オレフィン−1、C35−オレフィン−1及びC 40
−オレフィン−1である。これらのオレフィン又はオレ
フィン混合物は市販品である。この製造に含まれる工程
の結果として、オレフィンは、不活性炭化水素を少量、
例えば約5w/w%までを含有してよい。オレフィン
は、通常市販の品質で使用され、付加的な精製は必要と
しない。有利なオレフィンは、C16〜C30−オレフィン
である。
【0016】共重合用の(a)群のモノマーとして使用
の場合には、前記オレフィンは、単独で又は前記アルキ
ルビニルエーテルと混合して使用される。二者択一的
に、これらのアルキルビニルエーテルは、(a)群のモ
ノマーとして単独で使用してよい。アルキルビニルエー
テルとオレフィンとの比は、各々の場合に0〜100w
/w%であってよく、有利に10〜90w/w%であ
る。
【0017】コポリマーの成分(b)は、モノエチレン
性不飽和C4〜C8−ジカルボン酸無水物、例えば無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水メサコン酸、無水シト
ラコン酸、無水メチレンマロン酸及びこれらの混合物で
ある。これらの無水物のうち、C4〜C6−ジ酸無水物、
特に無水マレイン酸が、有利である。
【0018】コポリマーは、(a)群からのモノマー単
位30〜50モル%及び前記ジカルボン酸無水物単位5
0〜70モル%を含有し、かつこれらのグラム分子量
は、一般に500〜20000、有利に800〜100
00g/モルである。これらは、有利に(a)及び
(b)群からのモノマーをモル比1:1〜1:2で重合
させることにより得られる。モノマー(a)及び(b)
をモル比およそ1:1で重合させるか、又は(b)群か
らのモノマーを10w/w%より多く過剰にならないよ
う使用するのが、特に有利である。
【0019】コポリマーは、慣用の重合法、例えば塊状
重合、懸濁重合又は溶液重合又は沈殿により製造するこ
とができる。共重合は、ラジカル化合物の存在下に実施
するのが有利である。そのような化合物の必要な量は、
共重合中に含有されるモノマーの重量に対して一般に0
〜10w/w%、有利に0.2〜5w/w%である。前
記重合工程のすべては、酸素を排除して、有利に窒素下
に実施する。前記重合工程のすべては、慣用の装置、例
えば馬蹄形スクリュー(anchor screw)、羽根型ミキサー
(blade mixer)、インペラーミキサー(impeller mixer)
又は多段式逆電流パルスミキサーを備えたオートクレー
ブ及びボイラー中で実施する。(a)及び(b)群から
のモノマーを塊状重合させるのが、特に有利である。こ
れは、80〜300℃、有利に120〜200℃の温度
で実施し、選択された範囲の下限は、生じたポリマーの
ガラス転移温度より少なくとも20℃上である。重合条
件は、目標コポリマーの所望の分子量により調整され
る。高温での重合は、低分子量のコポリマーを生じ、他
方、低温での重合は、高分子量のポリマーを生じる。重
合開始剤の量も分子量に影響を与える。一般に、ラジカ
ル重合開始剤は、重合のために使用されるモノマーの全
重量に対して0〜10w/w%の量を必要とする。開始
剤のより多い量は、低分子量のコポリマーをもたらす。
(a)及び(b)群のモノマーは、所望の場合には、温
度が200℃以上の場合に、重合開始剤の不在下に重合
させることができる。即ち開始剤の使用は、必須ではな
い。それというのも、前記のモノマー(a)及び(b)
は、200℃以上の温度では、開始剤の存在又は不在下
にラジカル重合されるからである。
【0020】好適な重合開始剤の例は、アセチルシクロ
ヘキサンスルホニルペルオキシド、ジアセチルペルオキ
シジカルボネート、ジシクロヘキシルペルオキシジカル
ボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカルボ
ネート、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、2,
2’−アゾ−ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)、t−ブチルペルオキシピバレート、t
−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−
ブチルペルオキシマレエート、2,2’−アゾ−ビス
(イソブチロニトリル)、ビス(t−ブチルペルオキ
シ)シクロヘキサン、t−ブチルペルオキシイソプロピ
ルカルボネート、t−ブチルペルアセテート、ジ−t−
ブチルペルオキシド、ジ−t−アミルペルオキシド、ク
メンヒドロペルオキシド及びt−ブチルヒドロペルオキ
シドである。前記開始剤は、単独で又は相互に混合して
使用してよい。モノマーを塊状重合させる場合には、開
始剤又は開始剤の混合物を重合反応器に、有利に別々の
流れで、又は(a)群のモノマー中に溶かすか又は分散
させて供給する。もちろん、レドックス共開始剤(co-in
itiator)も共重合工程に使用でき、その例は、ベンゾイ
ン、ジメチルアニリン、アスコルビン酸及び重金属、例
えば銅、コバルト、鉄、マンガン、ニッケル及びクロム
の有機的に可溶性の錯体である。レドックス共開始剤の
使用は、重合のための低温使用を可能にする。レドック
ス共開始剤の通常使用される量は、全モノマーに対して
約0.1〜2000ppm、有利に0.1〜1000p
pmである。モノマー混合物の重合を重合のために使用
される温度範囲の低限で開始し、より高温で完了させる
つもりならば、各々の温度レベルで、充分な濃度のラジ
カルが存在するために、異なった温度で分解する異なる
開始剤を少なくとも2種使用するのが有利である。
【0021】低分子量のポリマーを製造することが望ま
しい場合には、しばしば連鎖停止調整剤の存在下に共重
合を実施することが有利である。慣用の調整剤、例えば
1〜C4−アルデヒド、ギ酸及び有機SH−基を含有す
る化合物、例えば2−メルカプト−エタノール、2−メ
ルカプトプロパノール、メルカプト−酢酸、メルカプト
プロピオン酸、t−ブチルメルカプタン、n−ドデシル
メルカプタン及びt−ドデシルメルカプタンをこの目的
のために使用してよい。これらの重合制御剤は、一般
に、全モノマーに対して0.1〜10w/w%の濃度で
使用する。
【0022】共重合は、バッチ法又は連続的に実施して
よい。例えばアルキルビニルエーテル1種以上又はオレ
フィン1種以上又はアルキルビニルエーテル1種以上と
オレフィン少なくとも1種との混合物を反応器中に装入
し、撹拌しながら所望の重合温度まで加熱してよい。反
応器中のモノマー温度が重合のための所望の値に達する
と、すぐにエチレン性不飽和ジカルボン酸無水物を添加
する。開始剤を使用するならば、これは、有利に別流
で、又は重合に加わる(a)群のモノマーのうちの1種
中に溶かして、反応混合物に添加する。重合制御剤を使
用する場合には、これは、別流で又は(a)群のモノマ
ーのうちの1種中に溶かして、重合混合物に添加する。
エチレン性不飽和カルボン酸無水物、特に無水マレイン
酸は、溶融物質として反応混合物に添加するのが有利で
ある。溶融無水マレイン酸の温度は、60〜100℃、
有利に70〜90℃である。
【0023】(a)及び(b)群のモノマーは、もちろ
ん、沈殿重合又は懸濁重合で使用されるような方法によ
って、処理してよい。
【0024】沈殿重合においては、モノマー、例えばビ
ニルエーテル及び/又はオレフィン及び無水マレイン酸
は、可溶性であるが、生じたポリマーは、それに不溶性
であり、沈殿するという結果になる溶剤を使用する。そ
のような溶剤の例は、芳香族炭化水素、例えばベンゼ
ン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシ
レン及び市販のキシレン混合物、エチルベンゼン、クメ
ン、及びハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、
1,1−及び1,2−ジクロルエタン、1,1,1−ト
リクロルエタン、1,1,2−トリクロルエチレン、
1,1,2−トリクロルエタン、ペルクロルエチレン、
1,2−ジクロルプロパン、塩化ブチル、1,1,2−
トリクロル−1,2,2−トリフルオルエタン、1,
1,1,2−テトラクロル−2,2−ジフルオルエタ
ン、1,1,2,2−テトラクロル−1,2−ジフルオ
ルエタン、及びエーテル、例えばジエチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチル−t−ブ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、及びこれらの混合物である。
【0025】懸濁重合においては、そのなかに、モノマ
ーの全部又は少なくとも1種及び生じたポリマーが溶解
しない溶剤を使用する。この目的のための好適な溶剤
は、直鎖及び分枝鎖の脂肪族及び脂環式炭化水素であ
る。有利な溶剤の例は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、イソ−オクタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシ
クロヘキサン、ジエチルシクロヘキサン及びこれらの混
合物である。
【0026】重合を沈殿法で実施する場合には、特にモ
ノマー又はコポリマーの濃度が40w/w%より高いな
らば、凝集を避けるために保護コロイドの存在下に操作
するのが有利である。懸濁重合の場合には、生じたポリ
マーの望ましくないアグロメレーションを防止するため
に、保護コロイドの存在下に操作するのは、必須であ
る。
【0027】好適な保護コロイドは、溶剤に容易に溶
け、モノマーに対して不活性である高分子物質である。
好適な物質の例は、無水マレイン酸とC12〜C30−アル
キルビニルエーテル及び/又は炭素原子8〜20個のオ
レフィンとのコポリマー、有利にはそれらのC10〜C20
−アルコールとのモノエステル、又はC10〜C20−アル
キルアミンとのモノアミド又はジアミド、及びポリ(C
1〜C20−アルキル)ビニルエーテル、例えばポリメチ
ルビニルエーテル、ポリエチルビニルエーテル、ポリ−
イソブチルビニルエーテル及びポリオクタデシルビニル
エーテルである。保護コロイドの使用量は、(全モノマ
ーに対して)通常0.05〜4w/w%、有利に0.1
〜2w/w%であり、保護コロイド2種以上の組合せを
使用するのがしばしば有利である。
【0028】重合を実施するためには、溶剤、保護コロ
イド及びモノマー1種を反応器中に装入し、かつ所望の
重合温度で、コモノマー及び開始剤を共開始剤又は使用
制御剤と共に激しく撹拌しながら秤取導入するのが有利
である。無水マレイン酸を最初に反応器に装入し、アル
キルビニルエーテル及び/又はオレフィンを秤取導入す
るか、又はアルキルビニルエーテル及び/又はオレフィ
ンを最初に反応器に装入し、無水マレイン酸を添加する
かは、一般に重要でない。もちろん、溶剤及び保護コロ
イドのみを反応器中に装入し、かつ同時にモノマー(ア
ルキルビニルエーテル及び/又はオレフィン及び無水マ
レイン酸)を供給することも可能である。モノマー及び
開始剤の供給時間は、一般に1〜10時間、有利に2〜
5時間である。二者択一的に、すべての成分を一緒に反
応器中で重合させてよいが、これは、この方法をあまり
好適にしない熱除去の問題を起こす。重合されるべきモ
ノマーの濃度は、一般に20〜80w/w%、有利に3
0〜70w/w%である。ポリマーは、蒸発器、例えば
ベルトドライヤー、櫂形ドライヤー(paddle drier)、ス
プレードライヤー又は流動化ドライヤー(fluidizing dr
ier)中でポリマー懸濁液から直接に単離することができ
る。沈殿及び懸濁重合の技術は、特に、無水マレイン酸
及び炭素原子10〜12個のアルキルビニルエーテルの
コポリマーの製造に好適である。長鎖のアルキルビニル
エーテル及び/又はオレフィンを使用するならば、生じ
たコポリマーが前記溶剤に溶ける段階まで達しえ、従っ
て、この重合は、溶液重合とみなさねばならない。
【0029】溶液重合は、モノマー及び生じたコポリマ
ーの両方がそれに溶ける溶剤中で実施する。この必要条
件を満たし、モノマーと反応しない溶剤すべてがこの目
的に好適である。これらの例は、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
酢酸エチル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン及びジオ
キサンであり、このうちテトラヒドロフラン及びジオキ
サンが特に低分子量コポリマーの製造に好適である。塊
状重合又は懸濁重合、又は沈殿による重合の場合のよう
に、溶剤及びモノマー成分1種を反応器中に装入し、開
始剤及び共開始剤又は制御剤と一緒に第二成分を秤取導
入するのが有利である。溶剤及び無水マレイン酸を重合
反応器中に装入し、重合温度に達するとすぐにアルキル
ビニルエーテル及び/又はオレフィン+開始剤及び共開
始剤又は制御剤を秤取導入してよい。しかしながら、よ
り有利な技術は、溶剤及びアルキルビニルエーテル及び
/又はオレフィンを、反応器中の初期混合物として使用
し、次いで所望の重合温度で、無水マレイン酸+開始剤
及び共開始剤又は制御剤を供給することよりなる。この
方法は、殆ど着色されていないポリマー溶液を製造す
る。全モノマーの濃度は、一般に20〜80w/w%、
有利に30〜70w/w%である。固形コポリマーを、
溶剤の蒸発により困難もなく単離することができる。こ
こで再び、その中で更にアンモニウム塩、アルカリ金属
塩又はアルカリ土類金属塩への変換又はアルコール及び
/又はアンモニア又はアミンとの反応を起こすことので
きる溶剤を選択するのが有利である。
【0030】第一反応工程で、アルキルビニルエーテル
及び/又はオレフィン及び無水マレイン酸又は他のエチ
レン性不飽和カルボン酸無水物のコポリマーが前記のよ
うに生じ、このコポリマーは、コロイド状封止用コンパ
ウンドの耐水性を改良するのに非常に好適である。前記
コポリマーの溶液を、可塑剤、例えばクロロパラフィ
ン、フタレート及びプロポキシル化クレゾール中で、又
は有機溶剤中で使用するのは有利である。
【0031】コポリマー中に含有される無水物基は、部
分的に又は全部がアンモニウム塩、アルカリ金属塩又は
アルカリ土類金属塩に変換されていてよく、かつアンモ
ニウム塩、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩に部
分的にのみ変換されているならば、前記基の残分は、任
意にアルコール及び/又はアミンと反応して、エステル
及び/又はアミド及び/又はアンモニウム塩を形成しう
る。二者択一的に、前記の引き続いてのコポリマーの変
換を逆順で、実施してよく、即ちコポリマーを最初にア
ミン、アンモニア及び/又はアルコールで加溶媒分解
し、相当するエステル及び/又はアミド及び/又はアン
モニウム塩を形成し、次いで即ちアルカリ金属塩又はア
ルカリ土類金属塩に変換してよい。
【0032】前記重合技術により製造されたコポリマー
を室温まで冷却し、次いで有利に溶融形で、80〜18
0℃、有利に90〜150℃の温度範囲で加溶媒分解す
る。コポリマーの無水物基の加溶媒分解は、最も単純な
形では、中和がその後に続く加水分解からなる。圧密装
置中で操作し、前記装置中で塊状重合により製造される
ような溶融コポリマーに、直接水を添加するのは、特に
有利である。このようにしてコポリマーの無水物基をカ
ルボキシル基に変換し、その後、塩基を添加して、加水
分解されたコポリマーのカルボキシル基の少なくとも1
0%を中和させる。しかしながら、この加水分解及び中
和は、二者択一的に、事実上同時に塩基希水溶液を溶融
コポリマーに添加することにより行ってよい。水及び中
和剤の濃度を、固体含有率10〜60w/w%、有利に
20〜55w/w%を有し、そのものとして市販され
る、分散液又は溶液を生じるように調整する。これらか
ら作用溶液を、固体含有率0.5〜50w/w%に希釈
することにより製造する。
【0033】二者択一的に、(a)及び(b)群からの
モノマーの重合により得られたコポリマーは、第一及び
/又は第二アミンの添加により加溶媒分解されうる。そ
のような加溶媒分解は、コポリマー中のモノマー(b)
の重合単位から得られ、全加水分解から生じたカルボキ
シル基10%〜50%がアミド化されるような量のアミ
ンを使用して実施する。半−アミド基(half-amide grou
p)が、コポリマー中で生じた後、中和を実施する。塊状
重合により得られたコポリマーのカルボキシル基少なく
とも10%が中和される迄これを実施する。
【0034】他の加溶媒分解技術は、塊状重合により得
られるような溶融コポリマーにアルコールを添加するこ
とである。使用アルコール量は、コポリマー中に含有さ
れる重合されたジカルボン酸単位から生じる全カルボキ
シル基の10%〜50%のエステル化を果たすような量
である。引き続いて、無水物基含有コポリマーから生じ
る全カルボキシル基の少なくとも10%を中和させる。
【0035】有利に、コポリマー中に含有される重合さ
れたジカルボン酸無水物基から生じる全カルボキシル基
の20%〜50%が、アミド化又はエステル化される。
【0036】好適な中和剤は、例えばアンモニア、アミ
ン、アルカリ金属塩基及びアルカリ土類金属塩基、例え
ば苛性ソーダ、苛性カリ、重炭酸ナトリウム、ソーダ、
炭酸カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウム、及びコポリマーのアミド化のため
に使用されてよいすべてのアミンである。コポリマーに
苛性ソーダ水溶液を添加して中和を実施するのが有利で
ある。無水物基含有コポリマーの中和を、少なくとも水
に分散しうるコポリマーが得られる程度まで実施する。
この目的を達成するのに必要な中和の程度は、無水物基
から生じる全カルボキシル基の少なくとも10%に相当
する。この中和の程度は、成分(a)として使用されるア
ルキルビニルエーテル及び/又はオレフィンの鎖長にも
依存する。水に容易に分散するか又はコロイド状に溶け
るコポリマーを得るために、即ちC30−アルキルビニル
エーテル及び無水マレイン酸からのコポリマーは、少な
くとも75%の程度まで中和され、一方、即ちC20−ア
ルキルビニルエーテル及び無水マレイン酸からなるコポ
リマーは、容易に、前記コポリマーから生じるカルボキ
シル基50%に相当する中和の程度まで水に分散可能で
ある。C12−アルキルビニルエーテル及び無水マレイン
酸からなるコポリマーの場合は、前記コポリマー中に含
有される無水マレイン酸の重合単位から生じるカルボキ
シル基20%のみに相当する中和の程度が、コポリマー
を水に分散可能にするのに充分である。
【0037】アミド化は、アンモニア及び第一及び第二
アミンを用いて行うことができる。水の不在下に、コポ
リマーの無水物基をアンモニア又は前記アミンと反応さ
せることにより実施するのが有利である。好適な第一及
び第二アミンは、炭素原子1〜40、有利に3〜30個
を含有してよい。好適なアミンの例は、メチルアミン、
エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、ヘキシルア
ミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルア
ミン、2−エチルヘキシルアミン、n−オクチルアミ
ン、イソトリデシルアミン、牛脂アミン(tallow fatty
amine)、ステアリルアミン、オレイルアミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ
−イソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−イ
ソブチルアミン、ジヘキシルアミン、ジ−シクロヘキシ
ルアミン、ジ−メチルシクロヘキシルアミン、ジ−2−
エチルヘキシルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジ−
イソトリデシルアミン、ジ−牛脂アミン、ジ−ステアリ
ルアミン、ジ−オレイルアミン、エタノールアミン、ジ
−エタノールアミン、n−プロパノールアミン、ジ−n
−プロパノールアミン及びモルホリンである。モルホリ
ンを使用するのが有利である。
【0038】重合から生じた無水物基含有コポリマーの
部分エステル化を行うために、アルコール1種以上と反
応させる。このエステル化を、再び有利に、水不在下に
実施する。好適なアルコールは、炭素原子1〜40個、
有利に3〜30個有してよい。第一、第二及び第三アル
コールを使用してよい。脂肪族飽和アルコールも、不飽
和アルコール、例えばオレイルアルコールも両方、使用
することができる。一価の第一又は第二アルコール、例
えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、n−
ペンタノール及び異性体、n−ヘキサノール及び異性
体、例えば2−エチルヘキサノール、n−オクタノール
及び異性体、ノナノール、デカノール、ドデカノール、
トリデカノール、シクロヘキサノール、牛脂アルコー
ル、ステアリルアルコール及び商業上役立つオキソ合成
で製造されたアルコール又は炭素原子9〜19個を含有
するアルコール混合物、例えばC9〜C11−オキソアル
コール、C13〜C15−オキソアルコール及び炭素原子1
2〜24個を含有し、「アルフォルス(alfols)」として
知られるチーグラーアルコール(Ziegler alcohol)を使
用するのが有利である。炭素原子4〜24個を含有する
アルコール、例えばn−ブタノール、イソブタノール、
アミルアルコール、2−エチルヘキサノール、トリデカ
ノール、牛脂アルコール、ステアリルアルコール、C9
〜C11−オキソアルコール、C13〜C15−オキソアルコ
ール、C12〜C14−アルフォルス及びC16〜C18−アル
フォルスを使用するのが特に有利である。
【0039】無水物基の半−アミド又は半−エステル基
(half-ester group)への部分的変換に次いでコポリマー
の残りの無水物基の加水分解が起こる。コポリマーの残
余無水物基のこの加水分解は、まだ無水物基を含有する
部分的にアミド化又はエステル化されたコポリマーに、
水性塩基を添加することにより実施される、部分的中和
と同時に起こりうる。水及び塩基の量をコポリマー分散
液又は溶液の濃度が有利に20〜55w/w%であるよ
うに調節する。このすぐ役立つ疎水剤のpHは、4〜1
0の範囲にある。
【0040】こうして得られたコポリマー水性分散液は
安定であり、良好な貯蔵寿命を有する。本発明のコポリ
マーは、特に、コロイド状封止用コンパウンド、プラス
ター、ペイント及び鉱物建材、例えば炭酸カルシウム及
び/又はケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム又はケ
イ酸アルミニウムを含有する建築用接着剤の耐水性を改
良するのに好適である。
【0041】プラスター、ペイント及び封止用コンパウ
ンドの製造を慣用のミキサー中で行う。本発明のコポリ
マー又はその誘導体を混和する一つの方法は、これらを
前記材料の製造の間にそこに添加することである。二者
択一的に、これらを重合の間又は後に分散結合剤に添加
することができる。前記材料中の本発明のコポリマー又
はその誘導体の濃度は、乾燥前の組成物に対して0.0
1〜10w/w%、有利に0.01〜4w/w%であ
る。
【0042】その疎水性にもかかわらず、本発明の溶液
又は分散液は、無機充填剤、例えば炭酸カルシウム、ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム又はケイ酸マグネ
シウム上で、及び微細に分割された顔料、例えば二酸化
チタン及び種々な酸化鉄上で良好な分散作用を示す。こ
れらは、部分的に又は完全に、慣用の、ポリアクリル酸
又はジイソブテン/無水マレイン酸コポリマーを基礎と
するポリマー分散剤に取って代わることができ、かつこ
れらのように、無機分散剤、例えば六メタリン酸ナトリ
ウム、又はピロリン酸四カリウムと結合することができ
る。この分散作用を、ペイント又はプラスターの製造の
間に利用することを望むならば、本発明のコポリマー
を、水溶液又は水性分散液の形で、顔料又は充填剤を撹
拌導入する前に、添加する。
【0043】本発明のコポリマーの使用は、重いエマル
ジョンペイントから製造された被覆の耐水侵食性(wet a
brasion resistance)をかなり改良する。使用量は、ペ
イント組成物の全重量に対して、コポリマー0.01〜
2w/w%、有利に0.02〜1w/w%の範囲にあ
る。改良された耐水侵食性は、結合剤を殆ど含まない
が、洗浄及び侵食に対する抵抗に関する基準必要条件を
満たすか、又は凌駕さえする被覆材料を製造することを
可能にする。
【0044】
【実施例】次の例中で、他に記載が無ければ、%は、重
量%である。コポリマーの分子量は、溶剤としてテトラ
ヒドロフランを用い、かつカリブレーションの目的のた
めに、ポリスチレンの細かく分配されたフラクションを
用いる、ゲル浸透クロマトグラフィにより測定した。
【0045】(A)コポリマーの製造 例A120〜C24−オレフィン−1混合物(Gulftene20-24(グ
ルフテン:登録商標;以後省略),Gulf Oil Chemical C
ompany,U.S.A.)1195gを、撹拌機、装入装置及び窒
素下での作業のための装置を備えたステンレススチール
製反応器中で、弱い窒素流下に、たえず撹拌しながら、
190℃の温度まで加熱した。この温度に達するとすぐ
に、70℃の温度の無水マレイン酸329g、及び別の
入り口を通して、ジ−t−ブチルペルオキシド16gを
一定速度で、4時間にわたり、添加した。重合温度を1
85〜190℃の範囲に保持した。無水マレイン酸及び
ペルオキシドの添加完了に関しては、反応混合物を、た
えず撹拌しながら190℃の温度で2時間加熱し、その
後、90℃に冷却した。粘稠性融液を金属トレーへ、注
ぎ入れ、固化させて、その後、破砕した。コポリマーの
分子量は、8900g/モルであった。
【0046】例A2 グルフテン20−24 1195gを、前記反応器中に
装入し、弱い窒素流下に150℃の温度まで加熱した。
この温度に達するとすぐに、70℃の温度の無水マレイ
ン酸392g、及び別の入り口を通して、液体のジ−t
−ブチルペルオキシド16gを一定速度で、6時間にわ
たり添加した。次いで反応混合物を150℃で更に2時
間加熱し、90℃に冷却した。次の30分間にわたり、
次の別々の流れを添加した:50%苛性ソーダ水溶液3
20g及び温度90℃の水5026g。反応混合物を9
0〜95℃の温度で更に4時間撹拌し、次いで冷却し
た。室温で僅かに粘稠性である水性分散液は、固体含有
率25.2%を有した。加水分解されていないコポリマ
ーの分子量は、8300g/モルであり、生じた全カル
ボキシル基の50モル%が中和されていた。
【0047】例A3〜A7 次の第1表に挙げた物質を例A2に記載の方法で、重合
させ、引き続き中和させ、分散させた。
【0048】
【表1】
【0049】物理データーを次の第2表に示した: (B)合成樹脂で結合されたプラスター MFT 22℃及び平均粒径約0.1μmを有する50
%スチレンアクリレート分散液を基礎とする合成樹脂で
結合されたプラスターは、次の処方を用いて、慣用のミ
キサー中で製造した。部は、重量部である。
【0050】 スチレンアクリレート分散液(濃度50%) 170 高分子量のメチルヒドロキシプロピルセルロース(濃度3%) 21 ピロリン酸四カリウム(水中で50%濃度) 5 シリコンを基礎とする脱泡剤 4 防腐剤 2 ホワイトスピリット180/210℃ 20 グルタル酸イソブチル、コハク酸イソブチル及びアジピン酸イ ソブチルの混合物 20 二酸化チタン(ルチル) 32 炭酸カルシウム 40μm 267 炭酸カルシウム 130μm 80 ケイ酸アルミニウム 79 顆粒状炭酸カルシウム 1500μm 300 ──── 1000例B1(比較例) 前の(B)で記載のようにして製造されたプラスター
を、ガラス板上に置かれた、内径40mm、厚さ5mm
の金属環中へ、こてのばし(trowel-spread)した。プラ
スターを23℃、相対湿度65%で1日乾燥させ、その
後、環を除去し、プラスター標本を、木枠に取り付けた
ガーゼ上で支持しながら、23℃、相対湿度65%で2
8日間乾燥させた。
【0051】こうして乾燥させたプラスター標本を次い
で水中に23℃で24時間置き、吸収された水の量は、
重量測定により決定した。結果を、後記の第3表に挙げ
る。
【0052】例B2(比較例) (B)で記載のプラスター 1000gに、65%パラ
フィンワックス水性乳濁液3gを撹拌しながら添加し
た。
【0053】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0054】例B3(比較例) (B)で記載のプラスター 1000gに、65%パラ
フィンワックス水性乳濁液6gを撹拌しながら添加し
た。
【0055】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0056】例B4 (B)で記載のプラスター 1000gに、例A2で記
載された25%水性組成物7.3gを撹拌しながら添加
した。
【0057】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0058】例B5 (B)で記載のプラスター 1000gに、例A3で記
載された20.8%水性組成物8.8gを撹拌しながら
添加した。
【0059】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0060】例B6 (B)で記載のプラスター 1000gに、例A3で記
載された20.8%水性組成物17.6gを撹拌しなが
ら添加した。
【0061】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0062】例B7 (B)で記載のプラスター 1000gに、例A4で記
載された24.3%水性組成物7.5gを撹拌しながら
添加した。
【0063】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0064】例B8 (B)で記載のプラスター 1000gに、例A5で記
載された25%水性組成物7.3gを撹拌しながら添加
した。
【0065】検査の結果を、後記の第3表に挙げる。
【0066】
【表2】
【0067】(C)封止用コンパウンド ガラス転移温度−40℃を有する65%ポリアクリレー
ト分散液を基礎とする封止用コンパウンドを慣用のミキ
サー中で、次の処方により製造した。部は、重量部であ
る。
【0068】 ポリマー分散液(濃度65%) 316 苛性ソーダ溶液(濃度10%) 3 可塑剤(PO20単位を含有するプロポキシル化クレゾール) 70 二酸化チタン(ルチル) 50 ポリアクリル酸のナトリウム塩(濃度20%) 1 炭酸カルシウム 560 ──── 1000例C1(比較例) (C)で記載のようにして製造した封止用コンパウンド
を、幅10mm、深さ10mm、長さ100mmの溝の
中に圧入した。23℃、相対湿度65%で15分間の乾
燥後に、コンパウンドの早期降雨(premature rainfall)
に対する抵抗性を決定した。これは、コンパウンドを4
5°の角度に置き、35cm離してシャワーのノズルか
ら水をスプレーすることにより行った。早期降雨に対す
る抵抗性は、雫が濁ってくる前に、即ち封止用コンパウ
ンドが洗い流される前に経過する時間とする。
【0069】検査の結果を次の第4表に挙げる。
【0070】例C2 (C)に記載のようにして製造された封止用コンパウン
ド1500gに、例A2で製造されたC20〜C24−オレ
フィン/無水マレイン酸ワックス、水及びNaOHの混
合物20gを添加した。
【0071】検査の結果を次の第4表に挙げる。
【0072】例C3 例1に記載のC20〜C24−オレフィン/無水マレイン酸
コポリマー60gを前記処方中に記載の可塑剤70g中
に溶かした。次いでこの混合物(130g)を、前記処
方(C)の封止用コンパウンドを製造する場合に、可塑
剤70gの代わりに使用した。
【0073】検査の結果を次の第4表に挙げる。
【0074】例C4(比較例) γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1gを、(C)
に記載のようにして製造された封止用コンパウンド10
00g中へ装入した。
【0075】検査の結果を次の第4表に挙げる。
【0076】 第4表 早期降雨に対する例C1〜C4の封止用コンパウンドの抵抗性 ─────────────────────────────────── 例 封止用コンパウンド1000gへの添加量 添加剤 C1 C2 C3 C4 ─────────────────────────────────── 無 − − − − A2 − 20 − − A1 − − 60 − γ−アミノプロピルト リエトキシシラン − − − 1 ─────────────────────────────────── 早期降雨に対する 抵抗性 0 240 180 0 ───────────────────────────────────(D)重い内部用ペンキ(PVKほぼ83%) 後記の処方中の成分からなる溶剤を使用して、50%ア
クリレート/スチレン分散液を基礎とするエマルジョン
ペイント(MFT約22℃、平均粒径約0.1μm)を
製造した(比較例D1)。部は、重量部である。
【0077】 水 91 六メタリン酸ナトリウム(濃度10%) 18.25 アンモニウムポリアクリレート(濃度30%) 2.5 アンモニア(濃度25%) 2.5 防腐剤 3 メチルヒドロキシエチルセルロース(高分子量) (濃度2%) 150 ホワイトスピリット180〜210℃ 12 トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート 12 二酸化チタン(ルチル) 71 ケイ酸アルミニウム 12 炭酸カルシウム<2μm 83 炭酸カルシウム 5μm 417 脂肪アルコールエトキシレート(濃度20%) 6 脱泡剤 0.75 水 28.3 アクリレート/スチレン分散液(濃度50%) 90.7 ─────── 1000.00 例D2〜D8を同様にして実施した。比較例D2では、
ステアリン酸カルシウム40重量部を添加し、例D3〜
D8では、後記の第5表で示されるようにアンモニウム
ポリアクリレートを本発明のコポリマー分散液で置き換
えた。
【0078】こうして得られたペイントをレネタホイル
(Leneta foil)に適用し、被覆に、DIN53778、
第2部中に記載されるような摩耗試験を施した。摩耗試
験の結果を次の第5表に記載している。
【0079】 第5表 ─────────────────────────────────── 例 添加剤(重量部) 摩耗サイクル数 ─────────────────────────────────── D1(比較例) 30%アンモニウムポリアクリレート2.5部 900 D2(比較例) ステアリン酸カルシウム40部+前記のもの <200 D3 25.2%コポリマーA1 3.0部 1600 D4 25.2%コポリマーA1 6.0部 2100 D5 24.1%コポリマーA6 6.2部 2600 D6 24.3%コポリマーA4 6.2部 2100 D7 25.0%コポリマーA5 6.0部 1400 D8 24.9%コポリマーA7 6.0部 2200 ─────────────────────────────────── 本発明のコポリマーの使用は、耐摩耗性を相当に改良した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 129/10 PFP 6904−4J 135/08 PFW 7242−4J C09J 123/08 JCB 7107−4J 129/10 JCR 6904−4J 135/00 7242−4J 135/08 JDA 7242−4J C09K 3/18 101 8318−4H E04B 1/682 (72)発明者 ロルフ デルシユ ドイツ連邦共和国 ノイシユタツト カス ターニエンヴエーク 11 ツエー (72)発明者 ゲルノート フランツマン ドイツ連邦共和国 ボーベンハイム イム ヴオークタール 13 (72)発明者 ノルベルト グライフ ドイツ連邦共和国 ボーベンハイム イム ヴオークタール 3 (72)発明者 ハインリツヒ ハルトマン ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ ヴアインハイマー シユトラーセ 46 (72)発明者 エツケハルト ヴイステユーバ ドイツ連邦共和国 バート デユルクハイ ム イム オーバーガルテン 7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コロイド状封止用コンパウンド、プラス
    ター、ペイント又は建築用接着剤において、これは、 (a)C13〜C40−モノオレフィン及び/又はC10〜 C40−アルキルビニルエーテル1種以上 30〜50モル% と (b)エチレン性不飽和C4〜C8−ジカルボン酸無水 物1種以上 50〜70モル% から得られるコポリマーを含有することを特徴とする、
    コロイド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント
    又は建築用接着剤。
  2. 【請求項2】 その無水物基が。重合の完了時に加溶媒
    分解されたコポリマーを含有する、請求項1記載のコロ
    イド状組成物。
JP2225792A 1991-02-08 1992-02-07 コロイド状封止用コンパウンド、プラスター、ペイント又は建築用接着剤 Withdrawn JPH0570654A (ja)

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DE19914103865 DE4103865A1 (de) 1991-02-08 1991-02-08 Verwendung von copolymerisaten auf basis von langkettigen monoolefinen und/oder alkylvinylethern und ethylenisch ungesaettigten dicarbonsaeureanhydriden zum hydrophobieren von dispersionsgebundenen dichtungsmassen, putzen, anstrichstoffen und bauklebern
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