JPH0570362A - 新規抗腫瘍性物質の製造 - Google Patents

新規抗腫瘍性物質の製造

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JPH0570362A
JPH0570362A JP3258402A JP25840291A JPH0570362A JP H0570362 A JPH0570362 A JP H0570362A JP 3258402 A JP3258402 A JP 3258402A JP 25840291 A JP25840291 A JP 25840291A JP H0570362 A JPH0570362 A JP H0570362A
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substance
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antitumor
water
matsutake
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JP3258402A
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Wataru Kawasaki
崎 渉 川
Masaru Ishikawa
川 勝 石
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MOMOYA KK
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MOMOYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗腫瘍性、もしくは、腫瘍細胞増殖抑制作用
を有する、食品素材から得ることができる新たな物質を
提供する。 【構成】 腫瘍細胞の増殖抑制活性を有しマツタケの子
実体の水抽出によって得ることができる物質であって、
次の(1)〜(6)の理化学的性質を有する抗腫瘍性物
質。(1)熱によって沈殿し活性が低下する、(2)硫
酸アンモニウムにより塩析される、(3)プロテアーゼ
処理により活性が低下する、(4)活性においてグリコ
シダーゼの影響を受けない、(5)紫外吸収スペクトル
において波長275nm付近に吸収極大が認められる、
(6)ゲルろ過法による推定分子量がチログロブリンの
ものと同等もしくはそれ以上である。マツタケの子実体
を水による抽出に付し、該水抽出物から分子量が少なく
とも3,500までの画分を除去することを特徴とす
る、上記の抗腫瘍性物質の製造法。上記の物質を抗腫瘍
剤に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明は、マツタケ(Tricholoma
matsutake )の子実体の水抽出物に由来し腫瘍細胞の
増殖抑制活性を有する抗腫瘍性物質およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食用キノコの抗腫瘍性物質に関する研究
は多く行われ、また、これに関する数多くの特許出願が
なされている。マツタケ(Tricholoma matsutake )に
ついては、その培養した菌糸体を用いた発明が特公昭5
4−8710号、昭57−1230号の各公報に記載さ
れているが、この抗腫瘍性物質は菌糸体からは微量にし
か得ることができない。
【0003】〔発明の概要〕
【発明が解決しようとする課題】マツタケの抗腫瘍性物
質に関し、子実体を用いた例はまだ報告されていない。
また、一般に化学物質の生理活性はその化学構造に依存
するところが大きいため、抗腫瘍性を有する新規な化合
物に対しては不断の希求があるといえよう。本発明は、
抗腫瘍活性を有し、食品素材から実用的な量を得ること
ができる新たな物質を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、種々の食品素
材の中でマツタケ(Tricholoma matsutake )の水抽出
物中に特に高い抗腫瘍活性を有する物質が存在している
ことを見出すことにより上記目的を達成した。すなわ
ち、本発明による抗腫瘍性物質は、腫瘍細胞の増殖抑制
活性を有しマツタケの子実体の水抽出によって得ること
ができる物質であって、次の(1)〜(6)の理化学的
性質を有するものである。 (1)熱によって沈殿し活性が低下する。 (2)硫酸アンモニウムにより塩析される。 (3)プロテアーゼ処理により活性が低下する。 (4)活性においてグリコシダーゼの影響を受けない。 (5)紫外吸収スペクトルにおいて波長275nm付近
に吸収極大が認められる。 (6)ゲルろ過法による推定分子量がチログロブリンの
ものと同等もしくはそれ以上である。 また、本発明による上記抗腫瘍性物質の製造法は、マツ
タケの子実体を水による抽出に付し、該水抽出物から分
子量が少なくとも3500までの画分を除去すること、
を特徴とするものである。
【0005】〔発明の具体的説明〕抗腫瘍性物質 本発明による抗腫瘍性物質は、腫瘍細胞の増殖抑制活性
を有しマツタケの子実体の水抽出によって得ることがで
きる物質であって、前記したような(1)〜(6)の理
化学的性質を有するものである。具体的には、本発明抗
腫瘍性物質は、(1)100℃10分間の加熱で活性が
消失する、(2)90%飽和の硫安分画で活性が沈殿に
移行する、(3)プロテアーゼ(たとえばトリプシン)
の作用により若干失活する、(4)活性に関してグリコ
シダーゼ(グルコアミラーゼあるいはエンドガラクトシ
ダーゼ)の影響を受けない、(5)紫外吸収スペクトル
において波長275nmの付近に吸収極大が認められ
る、という理化学的性質を有しており、このことから本
発明物質はタンパク質性であると考えられる。また、担
体としてトヨパールHW65S(東ソー社製)を用いた
ゲルろ過法による分子量推定によれば、本発明物質の分
子量は60万以上、更に具体的にはチログロブリンの分
子量(669,000)と同等もしくはそれ以上、と考
えられる。マツタケの菌糸体から得られている抗腫瘍性
物質(特公昭54−8710号、57−1230号公
報)は、熱水抽出により得られる多糖を主体とする物質
invivo での効果を有するものであり、上記したよう
な性質を有する本発明物質とは明らかに異なるものであ
る。また、本発明物質の抗腫瘍活性は、後述するように
マウス正常細胞(具体的には胎児線維芽細胞)を腫瘍ウ
イルス(具体的にはポリオーマウイルス)で形質転換し
た細胞を用い、この細胞の増殖抑制を測定することによ
って確認された。
【0006】抗腫瘍性物質の製造方法 マツタケの子実体の水抽出およびこの抽出物より得られ
る目的物、すなわち本発明による抗腫瘍性物質、の取得
は、種々の食品素材等からのタンパク質の抽出に慣用さ
れる任意の手段によって行うことができるが、基本的に
はマツタケの子実体を水で抽出し、この抽出物について
透析等の手段により分子量約3,500以下の物質を除
去し、この画分を好ましくは更に濃縮もしくは凍結乾燥
することにより目的物を得ることができる。抽出の対象
となるマツタケの子実体は、抽出の効率を考慮すれば抽
出材料としては細かく破砕したものであることが好まし
い。本発明による抗腫瘍性物質の製造方法の具体的な好
ましい例の一つは、次のように示すことができる。ま
ず、生のもしくは冷凍したマツタケ子実体を(冷凍した
ものの場合は解凍後)、ホモジナイザー等で破砕し、こ
れに適当量好ましくは2倍量程度の水を加え適当な時
間、たとえば数分間程度攪拌抽出する。抽出物を低温下
(好ましくは4℃程度)で遠心分離(通常5,000〜
10,000r.p.m.、10〜45分の条件)し、粗抽出
液を得る。これを凍結乾燥等により濃縮し(たとえば体
積が1/1〜1/20程度になるまで)好ましくは、分
画分子量約3500の透析膜を用いて、低温下(好まし
くは1〜10℃程度)で水に対して適当な時間、好まし
くは一昼夜程度透析する。透析内容物を低温下(好まし
くは1〜10℃程度)で遠心分離(好ましくは5,00
0〜10,000r.p.m.、10〜45分)し、上清を凍
結乾燥して、褐色の目的物を得ることができる(図1参
照)。この目的物は、必要に応じて塩析およびカラムク
ロマトグラフィー等の精製手段によって更に純度を増加
させることができる。このようにして得られる目的物
は、前記したような(1)〜(6)の物理化学的性質を
有し、腫瘍細胞の増殖抑制活性を有している(後記実験
例参照)。なお、本発明物質を後記の抗腫瘍剤として使
用する場合、通常は活性物質としてマツタケ子実体の水
抽出物を透析したものを用いるが、必要があればこの透
析前のものを用いてもよい。
【0007】抗腫瘍活性の測定 抗腫瘍活性の測定は、一般的に行なわれている方法、た
とえば腫瘍を移植したマウスを用いる方法(文献1参
照)によってin vivo で行うことができるが、下記に示
すように、腫瘍ウィルスで形質転換させた動物細胞を用
いてin vitroで細胞増殖抑制作用を測定することによ
り、研究に要する設備、費用あるいは時間等の点におい
in vivo 法と比較して著しく有利となる。in vitro
の細胞増殖抑制作用の測定方法の好ましい例は、具体的
には次に記載するようなものである。すなわち、マウス
胎児線維芽細胞(たとえば3T3(スイスアルビノマウ
ス由来)、BALB/3T3(BALB/c マウス由
来))等の正常細胞およびこれらをポリオーマウイルス
(たとえばSV40)等の腫瘍ウィルスで形質転換させ
た細胞を好ましくは10%血清(3T3系の場合にはウ
シ胎児血清、BALB/3T3系の場合には仔ウシ血
清)含有の培地(好ましくはダルベッコ変法イーグル培
地)に適当な濃度、たとえば2×104 個/mlとなるよ
うに播種し、通常24時間、37℃、5%CO2 下に培
養する。ここに、本発明物質のリン酸緩衝液(以下PB
Sという)溶液を加えさらに48時間程度培養し、この
時の細胞数をMTT法により測定し、コントロールの細
胞数に対する%で表す(後記実験例および図1を参
照)。MTT法は、要約すれば、まず測定の4時間前に
細胞にMTT(3‐(4,5‐dimethylthiazol ‐2‐
yl)‐2,5‐diphenyl tetrazolium bromide)のP
BS溶液を加えて更に4時間培養する。培養上清を除い
た後に塩酸酸性 (0.04N)イソプロパノールを加えて生細胞のミト
コンドリアの作用により生成したホルマザンを溶解した
後、溶液の595nmの吸光度(対照655nm)を測
定する、という方法である(文献2,3参照)。上記の
ような測定方法により、本発明物質は、図3に示される
ように終濃度2μg/mlで既に細胞増殖阻害作用を示
す。また、IC50(半数阻害濃度)は約40〜10μg
/mlであり、20μg/mlで4種類の細胞ともほぼ死滅
する。特筆すべき事は、濃度10μg/mlの場合、形質
転換細胞がほぼ死滅するのに対し、正常細胞が70〜8
0%の増殖を示すことである。
【0008】抗腫瘍剤 上述のように、本発明物質は、腫瘍細胞増殖抑制活性を
有しており、抗腫瘍剤として有用である。抗腫瘍剤とし
ての本発明化合物は合目的的な任意の投与経路、具体的
には、静脈内投与、動脈内投与、経口投与、皮下投与、
筋肉内投与、舌下投与、などにより投与することができ
る。本発明物質を薬剤として投与する場合は、投与方
法、投与目的により、注射剤、懸濁剤、錠剤、顆粒剤等
の形状で投与することができ、また、これらの製剤を製
造するには、通常の可溶化剤、保存剤、賦形剤、安定剤
等を添加することができる。
【0009】〔実験例〕
【実施例】
実験例1: 評価物質の抽出 冷凍したマツタケ子実体393gを解凍後、ホモジナイ
ザーで破砕し、これに2倍量の水を加え数分間攪拌抽出
した。抽出物を低温下(4℃)遠心分離 (8000r.p.m.、30min.)し、粗抽出液1040ml
を得た。これを凍結乾燥により体積を10分の1程度に
濃縮し、透析膜スペクトラ/ポア6(分画分子量350
0、スペクトラム社製)を用いて、低温下水に対して一
昼夜透析した。この高分子画分の透析内容物を低温下遠
心分離(8000r.p.m.、30min.)し、上清を凍結乾
燥して、褐色の粉末0.971gを得た(図1参照)。
他の種々の食品素材(後記表1参照)について、上記の
方法と同様にして水抽出物の高分子画分の凍結乾燥物を
調製した。
【0010】実験例2: 抗腫瘍性物質のスクリーニン
グ マウス胎児線維芽細胞3T3(スイスアルビノマウス由
来)、BALB/3T3(BALB/c マウス由
来)、及びこれらをポリオーマウイルスSV40で形質
転換させた3T3‐SV40、BALB/3T3‐SV
40を10%血清(3T3系はウシ胎児血清、BALB
/3T3系は仔ウシ血清)含有の培地(ダルベッコ変法
イーグル培地)に2×104 個/mlとなるように播種
し、24時間、37℃、5%CO下に培養した。ここ
に、実験例1で調製した各凍結乾燥サンプルのリン酸緩
衝液(以下PBSという)溶液を加えさらに48時間培
養し、この時の細胞数を前記のMTT法により測定し、
コントロールの細胞数に対する%で表した。表1に示さ
れるように、マツタケ子実体の水抽出物は著しく高い抗
腫瘍性(腫瘍細胞の増殖抑制作用)を示した。
【0011】実験例3: マツタケ子実体の水抽出物の
活性測定 実験例2に示した活性測定法を用いて、マツタケ子実体
の水抽出物の濃度と細胞増殖抑制の経時変化を検討し
た。この結果、図3に示すように、本発明物質は終濃度
2μg/mlで既に細胞増殖阻害作用を示している。ま
た、IC50(半数阻害濃度)は約40〜10μg/mlで
あり、20μg/mlで4種類の細胞ともほぼ死滅してい
る。特筆すべき事は、濃度10μg/mlの場合、形質転
換細胞がほぼ死滅するのに対し、正常細胞が70〜80
%の増殖を示していることである。
【0012】実験例4: マツタケ子実体水抽出物の物
理化学的性質の検討 (a)熱の影響 マツタケ子実体水抽出物のPBS溶液を沸騰水中10分
間加熱し、冷却後生じた沈殿を遠心分離により取り除き
細胞増殖抑制活性を測定した。図4に示されるように、
水抽出物の活性は上記の加熱により、著しく低下するこ
とが確認された。
【0013】(b)硫酸アンモニウム処理の影響 マツタケ子実体水抽出物の水溶液に硫酸アンモニウムを
90%飽和となるように溶解し、遠心分離により上清と
沈殿を得た。各々を水に対して十分透析して硫酸アンモ
ニウムを除き、引続き凍結乾燥した。各々を等量の容積
PBSに溶解し、未処理のものとの活性を比較した。図
2に示されるように本水抽出物中の活性のほとんどが沈
殿画分に移行することが確認された。
【0014】(c)プロテアーゼ処理の影響 マツタケ子実体水抽出物のPBS溶液にトリプシン(5
00:1、w/w )を加え、37℃で24時間作用させた
ものについて活性を測定した。図4に示されるように、
本抽出物のトリプシン処理物は、未処理のものに比べ若
干の活性の低下を示した。
【0015】(d)グルコシダーゼの影響 マツタケ子実体水抽出物の0.01M酢酸ナトリウム緩
衝液(pH4.5)溶液にグルコアミラーゼ(Rhizopus
niveus由来、生化学工業社製)を1U加え、37℃で
18時間作用させた。また、本抽出物の0.01M酢酸
ナトリウム緩衝液(pH5.8)溶液にエンド‐β‐ガ
ラクトシダーゼ(Escherichia freundii由来、生化学
工業社製)を0.03U加え、37℃で18時間作用さ
せた。それぞれの酵素処理物について活性を測定した。
その結果、図5に示されているように、いずれの酵素処
理によっても本抽出物の活性の低下は認められなかっ
た。
【0016】(e)ゲルろ過 マツタケ子実体水抽出物の0.05M炭酸水素アンモニ
ウム溶液についてトヨパールHW65S(東ソー社製)
を担体として用いるゲルろ過を行った。図6はその溶出
パターンである。溶出したものを5つのフラクションに
分けて活性を測定したところフラクション2に活性が認
められた。また、分子量推定のために標準タンパク質と
して、チログロブリン、β‐アミラーゼ、アルコールデ
ヒドロゲナーゼを流した。これより本水抽出物の分子量
はチログロブリン(分子量669,000)と同等かそ
れ以上と推定された。
【0017】(f)紫外吸収スペクトル マツタケ子実体水抽出物の水溶液について紫外吸収スペ
クトルを測定したところ、波長275nm付近に吸収極
大が認められた。以上の実験例の結果より、マツタケ子
実体抽出物は、(1)水溶性である、(2)非透析画分
に存在し、およその分子量はチログロブリン(分子量6
69,000)と同等かそれ以上である、(3)熱に対
して不安定である、(4)硫酸アンモニウムにより塩析
される、(5)プロテアーゼにより活性が低下するが、
グリコシダーゼの影響は受けない、という特徴を有して
いるといえる。以上より、マツタケ子実体水抽出物に含
まれている本発明物質は、タンパク質であると考られ
る。
【0018】 表1 抗腫瘍性スクリーニング結果 (水抽出、高分子画分) 3T3 3T3/SV40 BALB A31 BALB/SV40 ラッキョウ (100 μg/ml ) 93.3 97.8 80.6 90.8 (10μg/ml ) 94.0 102.7 99.8 97.8 松茸 3.2 0.2 0.6 2.7 49.9 44.4 69.7 4.4 メンマ 66.2 63.2 85.3 74.2 83.2 91.2 100.3 85.1 やわらぎ 87.9 84.3 91.5 102.2 87.7 96.3 89.5 97.8 イカ肉 75.6 89.5 88.0 75.2 82.2 94.0 81.6 84.1 ねり梅 83.5 93.0 77.5 107.7 75.6 92.4 79.2 87.9 葉唐辛子(葉) 32.1 57.1 61.0 84.9 58.4 74.8 71.9 84.2 葉唐辛子(実) 40.8 23.3 48.7 73.3 87.1 87.5 76.9 106.7 スサビノリ 72.5 82.3 84.3 88.7 79.4 89.0 79.5 85.2 パプリカ 58.9 55.6 93.2 109.5 96.3 96.0 89.6 96.7 ガーリックミンチ 63.4 65.9 87.4 74.6 85.7 85.0 91.3 90.8 宗田節 59.6 54.8 93.1 71.0 66.6 73.1 94.9 98.2 ヒトエグサ 61.5 51.3 63.2 68.8 69.1 67.9 60.8 88.0 からし菜 53.7 50.3 79.9 91.3 78.6 85.1 84.0 89.8 昆布 53.5 39.4 22.3 23.3 75.6 65.1 55.2 89.0 かつを内臓 50.2 37.5 24.1 39.3 82.0 85.0 79.6 87.4 きくらげ 87.5 96.5 83.1 98.1 91.0 98.0 84.8 96.5 イカゴロ(生) 81.1 86.3 83.5 102.1 86.3 94.9 80.5 88.3 イカゴロ(塩) 79.8 55.9 66.6 86.5 78.3 80.8 75.7 77.8 豆腐よう 90.0 91.3 81.1 88.3 88.5 92.6 77.5 88.8 ザーサイ 47.4 30.9 28.7 10.6 78.7 88.3 73.7 92.3 楽京発酵液 90.0 90.9 74.9 82.9 85.8 92.1 76.4 88.1 ゆず果汁 80.9 89.7 77.0 87.1 81.1 93.0 85.5 89.7 梅酢ストレート 55.1 76.5 75.9 98.5 78.6 86.6 76.8 83.6
【0019】<参考文献> 文献1 Kikuo Nomoto,Chikao Yoshikumi,Kenichi Matsunaga,Ta
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ory Lymphokines ”Journal of Immunological Methods
70(1984)257-268
【0020】
【発明の効果】本発明物質は、すぐれた抗腫瘍活性、も
しくは腫瘍細胞の増殖抑制活性を有しており、マツタケ
子実体の水抽出によって容易に得ることができる。本発
明物質が上記のような生理活性を有することは当業者に
とって思いがけなかったことと解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々の食品素材の抽出凍結乾燥サンプルの作成
方法を示す説明図。
【図2】マツタケ子実体抽出物の活性の硫酸アンモニウ
ム処理による影響を示す説明図。
【図3】マツタケ子実体抽出物の濃度と細胞(3T3、
3T3/SV40、BALB、BALB/SV40)増
殖抑制の関係を示す説明図。
【図4】マツタケ子実体抽出物の活性の熱およびトリプ
シン処理による影響を示す説明図。
【図5】マツタケ子実体抽出物の活性のグリコシダーゼ
処理による影響を示す説明図。
【図6】マツタケ子実体抽出物のゲルろ過の結果を示す
説明図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腫瘍細胞の増殖抑制活性を有しマツタケの
    子実体の水抽出によって得ることができる物質であっ
    て、次の(1)〜(6)の理化学的性質を有する、抗腫
    瘍性物質。 (1)熱によって沈殿し活性が低下する。 (2)硫酸アンモニウムにより塩析される。 (3)プロテアーゼ処理により活性が低下する。 (4)活性においてグリコシダーゼの影響を受けない。 (5)紫外吸収スペクトルにおいて波長275nm付近
    に吸収極大が認められる。 (6)ゲルろ過法による推定分子量がチログロブリンの
    ものと同等もしくはそれ以上である。
  2. 【請求項2】マツタケの子実体を水による抽出に付し、
    該水抽出物から分子量が少なくとも3500までの画分
    を除去することを特徴とする、請求項1に記載された抗
    腫瘍性物質の製造法。
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