JPH0570347A - 臓器用保護剤 - Google Patents

臓器用保護剤

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JPH0570347A
JPH0570347A JP4067047A JP6704792A JPH0570347A JP H0570347 A JPH0570347 A JP H0570347A JP 4067047 A JP4067047 A JP 4067047A JP 6704792 A JP6704792 A JP 6704792A JP H0570347 A JPH0570347 A JP H0570347A
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hydroxy
dihydro
benzopyran
dimethyl
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JP4067047A
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Gary J Grover
ゲイリー・ジエイ・グローバー
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Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、臓器外科処置を受ける哺乳類の臓
器および周辺細胞の保護剤を提供する。 【構成】 本発明の保護剤は、式、 【化1】 [式中、R2はヒドロキシまたはアセチルオキシ; R3
よびR4はそれぞれ低級アルキル; R5はニトロ、シアノ
またはアセチル; R7はフェニルまたは置換フェニル(置
換基として1個または2個のシアノ、アルコキシ、ニト
ロ、ハロゲン、ヒドロキシ、ベンジルオキシおよびトリ
フルオロメチルが包含される)、またはピリジルメチル
である]で示される化合物の群から選ばれるカリウムチ
ャンネル賦活剤から成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臓器用保護剤、更に詳し
くは、特定のグアニジン化合物の群から選ばれるカリウ
ムチャンネル賦活剤から成る、臓器の外科的処置におけ
る臓器の保護剤に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】心肺バイ
パスおよび心臓移植は、心臓外科医が行なう2つの重要
な外科的処置である。両処置は心臓機能状態の改良を意
図するものであるが、今日までにこの技術は非常に改良
することができた。双方の場合において、外科的処置
は、人体の正常な(それ故限定的)循環系から心臓を分離
することを必要とし、ある程度の損傷を観察することが
できる。バイパスおよび移植手術において、冠状動脈を
灌注するため、血液よりむしろ心臓の麻痺性溶液を使用
する。それ故かかる外科処置に起因する状態および付随
の危険/損傷は、冠状狭窄症により誘発される損傷と異
なるということができる。外科的損傷程度を減ずるた
め、心臓を停止させ、低体温に保持し(エネルギー需要
を減じ)、またこれに必須基質を供給することにより組
織のエネルギー必要量を減ずるように設計された心臓麻
痺性溶液を用い、逆行法により心臓を灌注する。かかる
溶液は有効であって、外科的損傷を補償する心臓の能力
について更に改良することは有用である。心肺バイパス
手術は大動脈の交叉クランプ止めおよび心臓麻痺性溶液
の逆行注入を包含し、一方、心臓移植手術は、提供者か
らの心臓の分離、および移植を行なうまで心臓を麻痺性
溶液中に保存するかまたはランゲンドルフ(Langendorf
f)型装置系を用いて心臓を逆行灌注する処置を包含す
る。
【0003】虚血症状の間に心筋からカリウムが漏出
し、その漏出したカリウム量は虚血の損傷程度と相関関
係があるらしいことが永らく以前から知られている。事
実、包括型虚血(gloval ischemia)に従って心臓からカ
リウムを漏出し、この漏出は心肺バイパスおよび心臓移
植の手術の間に見られる。最近の考え方によれば、カリ
ウムの漏出を遮断する化合物、すなわちカリウムチャン
ネル遮断剤は虚血組織を保護することができることが示
されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明により、心肺バイ
パスおよび臓器移植のような臓器外科手術のそれぞれに
使用する新規カリウムチャンネル賦活剤の用途を開示す
る。カリウムチャンネル賦活剤を用い、心肺バイパスお
よび臓器移植手術により誘発される虚血および損傷を軽
減することが見いだされた。
【0005】心肺バイパスおよび心臓移植の手術におい
て、冠状動脈を灌注し、またはバイパスおよび移植に関
連して使用する溶液に本発明のカリウムチャンネル賦活
剤を加える。これらの溶液は、種々の心臓の麻痺性溶
液、細胞内溶液などから選ぶことができ、これらは移植
のための動脈の灌注、臓器の保存、心臓機能の停止など
のために使用する。加うるに本発明はバイパス処置およ
び移植処置に組入れられて哺乳類すなわちサル、イヌ、
ネコ、ラット、ヒトなどにカリウムチャンネル賦活剤を
使用する用法を包含する。たとえばバイパス手術もしく
は移植手術前、手術の間および/または手術後、バイパ
ス患者、臓器提供者および/または臓器受容者にカリウ
ムチャンネル賦活剤を投与することができる。
【0006】好ましい実施態様において、本発明に用い
る賦活剤は、正常な組織にほとんどまたは全く血管拡張
作用を及ぼさないカリウムチャンネル賦活剤を包含す
る。このような選択的化合物は、虚血組織におけるカリ
ウムチャンネルのみに開放され、それ故かかる化合物
は、バイパスまたは移植手術により誘発される損傷から
臓器を保護する作用を提供するが、患者に血圧低下作用
を、ほとんどまたは全く与えない。
【0007】移植手術に関する本発明は、最もしばしば
心臓移植について記載したが、本発明は同様に他の種類
の臓器移植を包含する。またカリウムチャンネル賦活
剤、特に虚血選択性賦活剤を使用することから利益が得
られる臓器移植手術は、肝および腎移植を包含する。
【0008】本発明に係る臓器用保護剤は、カリウムチ
ャンネル賦活剤を有効成分とする。適当カリウムチャン
ネル賦活剤は以下記載の化合物を包含する。 式:
【化2】 で示される米国係属出願第506,632号(1990年
4月9日出願)の化合物[式中、a、bおよびcはすべて炭
素であるか、あるいはa、bおよびcのうち1つは窒素ま
たは−NO−で、その他は炭素;R1
【化3】 2は水素、ヒドロキシまたは
【化4】 3およびR4はそれぞれ個別に水素、アルキルまたはア
リールアルキル、あるいはR3およびR4はこれらが結合
する炭素原子と合して形成される5〜7員炭素環式基;
5はH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、アリールアルキル、シクロア
ルキルアルキル、−CN、−NO2、−COR、−CO
OR、−CONHR、−CON(R)2、−CF3、−S−
アルキル、−SOアルキル、−SO2アルキル、
【化5】 、ハロゲン、アミノ、置換アミノ、−O−アルキル、−
OCF3、−OCH2CF3、−OCOアルキル、−OC
ONRアルキル、−NRCOアルキル、−NRCOOア
ルキル、または−NRCON(R)2から選ばれる基(これ
らそれぞれの基中、Rは水素、アルキル、アリール、ア
リールアルキル、シクロアルキルもしくは(シクロアル
キル)アルキルであることができる);R6はH、アルキ
ル、OH、−O−アルキル、アミノ、置換アミノ、−C
N、およびNO2から選ばれる基;R7およびR8はそれぞ
れ個別に水素、アルキル、アルケニル、アリール、(異
項環)アルキル、異項環基、アリールアルキル、シクロ
アルキル、(シクロアルキル)アルキル、置換アルキル
(置換基はアルコキシ、アルキルチオおよび置換アミノ
を包含する)から選ばれる基、あるいはR7およびR8
これらが結合する窒素原子と合して形成される1−ピロ
リジニル、1−ピペリジニル、1−アゼピニル、4−モ
ルホリニル、4−チアモルフィリニル(4−thiamorphil
inyl)、1−ピペラジニル、4−アルキル−1−ピペラ
ジニルまたは4−アリールアルキル−1−ピペラジニル
(窒素と合して形成されるそれぞれの基は、アルキル、
アルコキシ、アルキルチオ、ハロゲンもしくはトリフル
オロメチルで置換されることができる);R9およびR10
は水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールア
ルキル、シクロアルキルまたはシクロアルキルアルキル
から選ばれる基;およびnは1、2または3を表わす]
【0009】かかる化合物にあって、本発明は特に下記
式で示されるグアニジン化合物を使用する。 式:
【化6】 〔式中、Rはヒドロキシまたはアセチルオキシ;R3
およびR4はそれぞれ低級アルキル R5は、ニトロ、シアノ、またはアセチル;R7はフェニ
ルもしくは置換フェニル(置換基としてシアノ、アルコ
キシ、ニトロ、ハロゲン、ヒドロキシ、ベンジルオキ
シ、および、トリフルオロメチルから選ばれる1個また
は2個の置換基が包含される)、またはピリジルメチル
である]
【0010】前記のように、上記グアニジン化合物は、
包括的虚血ラット心臓でLDH放出を軽減するが、すべ
ての動物で血圧の低下はほとんどまたは全くないと考え
られるので、バイパスおよび移植手術において非常に有
用でありかつ好ましい。これらおよびその他の“虚血選
択性"(ischemia selective)化合物は、クロマカリムの
有効な血管拡張性に比較して抗虚血効果を実現するが、
有意に低い血管拡張作用を有する類型の化合物である。
【0011】このように、最も好ましい化合物はクロマ
カリムより大なるIC50(ラット大動脈)値を有する化合
物(製造例で示す)、すなわち最高度の選択性を有する化
合物である。
【0012】本発明により、バイパス手術の間に冠動脈
を灌注するのに使用する心臓麻痺性溶液に、および移植
用の心臓または他の臓器の機能停止および貯蔵のための
心臓麻痺性溶液に、カリウムチャンネル賦活剤を加え
る。加うるに本発明のカリウムチャンネル賦活剤は、バ
イパス外科手術前および/または手術の間および/また
は手術後、患者に投与するか、あるいは移植手術前およ
び/または手術の間および/または手術後、臓器受容者
および提供者に投与する用途を包含する。
【0013】哺乳類の臓器提供者または受容者もしくは
バイパス患者に投与するとき、カリウムチャンネル賦活
剤の投与量を1〜50mg/kgとすべきである。臓器提供
者/受容者に対する投与は、薬学的に許容される公知剤
型の薬剤を配送系統により配送し、医療術で知られた手
法たとえば経口的、非経口的、鼻内、経皮的に行なうこ
とができる。これは、カリウムチャンネル賦活剤約10
〜500mgを、公知手法により薬学的に許容される担体
中に配合することにより果たすことができる。
【0014】カリウムチャンネル賦活剤は、心臓の麻痺
性溶液中、約3〜60μMの濃度、好ましくは7〜30
μMの量で存在させることができる。
【0015】グローバー(Grover)ら“カルシウム拮抗
薬:ジルチアゼムを用い心臓保護から心臓機能低下を分
離することにより、ベラパミルおよびニフェジピンと比
較して低い機能損失で虚血ラット心筋を保護する"(Dis
sociation of Cardiodepression from Cardiopro
tection with Calcium Antagonists: Diltiazem
Protects Ischemic Rat Myocardium with a
Lower FunctionalCost as Compared with Ve
rapamil and Nifedipine)[Journal ofCardiovasc
ular Pharmacology;14巻2号331〜340頁(1
989年)]は、包括虚血のラットから単離した心臓のテ
ストモデルについて記載している。このモデルは、実験
室で誘導された単離および虚血事態が心臓の麻痺性溶液
による灌注を含み、バイパスおよび移植手術の間の心臓
の環境および状態を合理的に再現しているので、信頼で
きる保護指針であることが期待される。グローバーら
は、保護物質の効力を、乳酸脱水素酵素(LDH)放出お
よび虚血後心臓機能として表わしている。乳酸脱水素酵
素は、虚血事態の間に心臓において放出され、心臓細胞
壊死の指標となる酵素である。グローバーらのモデルに
おいて、この酵素は、再灌注の間に測定し、また低いL
DH値は梗塞の強さが小であることを示すので低いLD
H放出水準を与える物質はより大なる心臓保護作用を提
供すると考えられている。心臓機能は、(心拍数)×(左
心室上昇内圧)[left ventriculardeveloped pressure
(LVDP)]の積[double product(DP)]を1000で
割った数値を用いて測定する。
【0016】与えられた薬剤における虚血心臓分離前D
P値が低ければ低い程、心臓機能低下は大であり、再灌
注の間にDP値が高ければ高い程、薬剤の心臓保護性は
大となるものと考えられる。
【0017】正常組織において血管拡張作用がほとんど
ないかまたは全くないグアニジン化合物に関する試験に
ついて後記実施例で説明する。
【0018】[実施例]次に製造例および実施例を挙げ
て、本発明の特別な具体例について説明する。
【0019】製造例1 (トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−
1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−シアノフェ
ニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−4−シアノフェニルチオ尿素 無水エタノール(170ml)中のモノナトリウム・シアナ
ミド(4.3g、67.2ミリモル)の懸濁液を、4−シア
ノフェニルイソチオシアネート(10.75g、67.2ミ
リモル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間
撹拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温
まで冷却し、次いで無色固体を濾別し、エタノールで洗
って、標記A化合物(10.0g)を得る。m.p.>250
℃。
【0020】B.(トランス)−N"−シアノ−N−(6−
シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−
(4−シアノフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.2
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26、1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29、2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、無色残渣を酢酸
エチルから結晶化して、標記化合物(0.52g)を得る。
m.p.261〜262℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ8.24(m,3H)、7.6
3(m,3H)、6.94(d,J=8.7Hz、1H)、6.1
(ブロードs,1H)、4.92(t,J=9.0Hz、1H)、
3.68(ブロードd,J=5.2Hz、1H)、1.44、
1.20(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ158.7、156.
3、145.1、142.4、132.9、124.9、1
24.0、121.2、119.1、117.9、116.
3、102.7、80.4、70.9、51.9、26.
6、18.6 IR(KBr):3421.9、2226.0、2183.
6、1612.6、1587.5、1491.1、126
5.4cm-1 元素分析(C211862・0.44H2Oとして) 計算値:C63.96、H4.82、N21.32 実測値:C64.36、H4.65、N20.94
【0021】製造例2 (トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−
1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−メトキシフ
ェニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−メトキシ)フェニルチオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.95g、30.3ミリモル)の懸濁液を、4−メト
キシフェニルイソチオシアネート(5.0g、30.3ミリ
モル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹
拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温ま
で冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標
記A化合物(5.4g)を得る。m.p.>250℃。
【0022】B.(トランス)−N"−シアノ−N−(6−
シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−
(4−メトキシフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.23
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26、1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29、2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、無色残渣を酢酸
エチルから結晶化して、標記化合物(0.53g)を得る。
m.p.228〜229℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.15(s,1H)、7.6
6(m,2H)、7.33(d,J=9.4Hz、3H)、6.99
(t,J=8.8および8.2Hz、3H)、5.88(ブロー
ドs,1H)、4.97(t,J=8.8および9.4Hz、1
H)、3.83(s,3H)、3.38(m,H)、1.48、1.
25(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.6、157.
1、156.2、132.5、132.3、131.6、1
29.6、126.6、125.0、117.8、114.
2、102.5、80.4、70.6、55.2、51.
6、26.6、18.5 IR(KBr):2978.3、2179.7、1579.
8、1491.1、1244.2cm-1 元素分析(C212153として) 計算値:C64.53、H5.41、N17.90 実測値:C64.12、H5.36、N17.82
【0023】製造例3 (トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−
ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−
1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−ニトロフェ
ニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−4−ニトロフェニルチオ尿素 無水エタノール(170ml)中のモノナトリウム・シアナ
ミド(6.4g、100ミリモル)の懸濁液を、(4−ニト
ロフェニル)イソチオシアネート(12.5ml、104.5
ミリモル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時
間撹拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室
温まで冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗っ
て、標記A化合物(13.6g)を得る。m.p.>250℃。
【0024】B.(トランス)−N"−シアノ−N−(6−
シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジ
メチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−
(4−ニトロフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.3
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26、1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29、2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣をシリカゲ
ルにて、ヘキサン/酢酸エチル(3:7)混合物、次いで
クロロホルム/メタノール(8:2)で溶離するフラッシ
ュクロマトグラフィーに付して、0.6gの生成物を得
る。得られる生成物を酢酸エチルと共にトリチュレート
して、標記化合物を無色固体で得る。m.p.250〜25
1℃(発泡)。1 H−NMR(DMSO−d6):δ8.23(d,J=8.8H
z、1H)、7.88(d,J=8.8Hz、2H)、7.71
(d,J=8.8Hz、2H)、7.58(d,J=7.6Hz、2
H)、7.01(d,J=8.8Hz、1H)、6.10(ブロー
ドs,1H)、5.01(t,J=8.7および9.4Hz、1
H)、3.79(m,1H)、1.51、1.28(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ158.8、156.
3、142.9、133.3、132.9、124.2、122.
1、119.1、117.9、105.5、102.7、8
0.4、70.9、51.9、26.6、18.6 IR(KBr):3387.2、2986.0、2224.
1、2185.5、1612.6、1568.2、152
0.0、1342.5、1265.4cm-1 元素分析(C201864・0.75H2Oとして) 計算値:C57.21、H4.68、N20.02 実測値:C57.35、H4.36、N19.71
【0025】製造例4 (トランス)−N'−(4−クロロフェニル)−N"−シアノ
−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イ
ル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−クロロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.9g、29.4ミリモル)の懸濁液を、4−クロロ
フェニルイソチオシアネート(5.0g、29.4ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌
し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温まで
冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標記
A化合物を得る(5.4g)。m.p.>250℃。
【0026】B.(トランス)−N'−(4−クロロフェニ
ル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ
−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベン
ゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.26
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26、1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29、2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣を酢酸エチ
ル/ヘキサン(7:3)混合物で溶離するフラッシュクロ
マトグラフィーに付して精製する。固体を酢酸エチルと
共にトリチュレートして、0.7gの標記化合物を得る。
m.p.216〜218℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.43(s,1H)、7.6
8(m,3H)、7.45(m,4H)、6.95(d,J=8.8H
z、1H)、5.99(ブロードs,1H)、4.98(t,J=
9.4および8.8Hz、1H)、3.79(m,1H)、1.5
0、1.27(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.1、156.
2、136.5、132.6、132.5、128.8、1
25.5、124.6、119.0、117.8、116.
8、102.6、80.4、70.9、51.9、26.
5、18.5 IR(KBr):3400.7、2226.0、2181.
6、1606.8、1575.9、1491.1、126
7.3cm-1 元素分析(C2018ClN52として) 計算値;C60.68、H4.58、N17.70、Cl8.
96 実測値:C60.40、H4.70、N17.55、Cl8.
68
【0027】製造例5 (トランス)−N'−(2−クロロフェニル)−N"−シアノ
−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イ
ル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(2−クロロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.9g、29.4ミリモル)の懸濁液を、2−クロロ
フェニルイソチオシアネート(5.0g、29.4ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温にて1時間撹
拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温ま
で冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標
記A化合物を得る(6.0g)。m.p.253〜255℃。
【0028】B.(トランス)−N'−(2−クロロフェニ
ル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ
−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベン
ゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.26
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26,1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29,2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣を酢酸エチ
ルから結晶化して、1.1gの標記化合物を得る。m.p.2
39〜240℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.20(s,1H)、7.6
3(d,J=8.0Hz、2H)、7.55(d,J=10.0H
z、2H)、7.38(m,2H)、6.92(d,J=9.0H
z、1H)、5.8(ブロードs,1H)、4.91(t,J=9.
4および8.8Hz、1H)、3.68(m,1H)、1.3
9、1.17(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.3、156.
3、132.6、129.8、128.0、124.7、1
19.0、117.9、116.7、102.6、80.
5、26.6、18.6 IR(KBr):3432.4、2982.6、2225.
3、2187.9、1611.0、1588.7、149
1.4、1448.1、1267.9cm-1 元素分析(C2018ClN52・0.33H2Oとして) 計算値:C59.79、H4.68、N17.43、Cl8.
82 実測値:C60.11、H4.79、N17.21、Cl9.
04
【0029】製造例6 (トランス)−N'−(3−クロロフェニル)−N"−シアノ
−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イ
ル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(3−クロロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.9g、29.4ミリモル)の懸濁液を、3−クロロ
フェニルイソチオシアネート(5.0g、29.4ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌
し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温まで
冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標記
A化合物(5.4g)を得る。m.p.258〜260℃。
【0030】B.(トランス)−N'−(3−クロロフェニ
ル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ
−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベン
ゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.26
g、5.96ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0
g、4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」
(26,1582頁、1983年)および「J.Med.Che
m.」(29,2194頁、1986年)の記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.17g、
5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹
拌し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。
水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物
を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧蒸発し、残渣を酢酸
エチルから結晶化して、0.9gの標記化合物を得る。m.
p.243〜244℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.42(s,1H)、7.8
0(d,J=8.8Hz、1H)、7.61(d,J=8.8Hz、
2H)、7.31(m,3H)、6.91(d,J=8.8Hz,1
H)、5.90(ブロードs,1H)、4.98(t,J=9.4
および8.8Hz、1H)、3.69(m,1H)、1.41、
1.18(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.0、156.
3、139.3、133.1、132.7、130.5、124.
5、124.3、123.1、121.9、119.1、1
17.9、116.8、102.7、80.4、71.0、
52.0、26.6、18.6
【0031】製造例7 (トランス)−N'−(4−フルオロフェニル)−N"−シア
ノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキ
シ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−
イル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−フルオロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(2.1g、32.6ミリモル)の懸濁液を、4−フルオ
ロフェニルイソチオシアネート(5.0g、32.6ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌
し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温まで
冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標記
A化合物(4.1g)を得る。m.p.>270℃。
【0032】B.(トランス)−N'−(4−フルオロフェ
ニル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒド
ロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.15
g、6.0ミリモル)および(トランス)−4−アミノ−3,
4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2
H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0g、
4.59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」(
、1582頁、1983年)および「J.Med.Chem.」
(29、2194頁、1986年)の記載に従って製造]
の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.15g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩化水素と酢酸エチル間に分配する。水
性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を
水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣を酢酸エチル
と共にトリチュレートして、0.8gの標記化合物を得
る。m.p.207〜208℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.29(s,1H)、7.6
0(m,3H)、7.37(m,2H)、7.23(m,2H)、6.
90(d,J=8.8Hz、1H)、5.90(ブロードs,1
H)、4.90(t,J=9.4および8.8Hz、1H)、3.
69(m,1H)、1.40、1.17(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.4、156.
3、133.6、132.7、132.5、126.7、1
26.6、124.8、119.1、117.9、115.
8、115.5、102.6、80.4、70.8、51.
8、26.6、18.6 IR(KBr):3412.9、2980.5、2226.
9、2179.4、1611.4、1585.5、150
9.9、1490.6、1385.4、1268.2cm-1 元素分析(C2018FN52・0.15H2Oとして) 計算値:C62.86、H4.83、N18.32、F5.
01 実測値:C62.89、H4.80、N18.29、F4.
84
【0033】製造例8 (3S−トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−フル
オロフェニル)グアニジンの製造:− A.[3S−[3α,4β(S*)]]−N−(6−シアノ−3,
4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2
H−1−ベンゾピラン−4−イル)−α−ヒドロキシベ
ンゼンアセトアミドおよび[3R−[3α,4β(R*)]]
−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イ
ル)−α−ヒドロキシベンゼンアセトアミド ジメチルホルムアミド(15ml)中の(トランス)−4−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル
[エバンスらの「J.Med.Chem.」(26、1582頁、1
983年)および「J.Med.Chem.」(29、2194頁、
1986年)の記載に従って製造](1.64g、7.5ミリ
モル)、R(−)−マンドル酸(1.14g、7.5ミリモ
ル)、ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(1.0g、
7.5ミリモル)の0℃の溶液に、室温のジシクロヘキシ
ルカルボジイミド(1.55g、7.5ミリモル)を加え
る。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで氷浴で
冷却する。固体を濾去し、濾液を減圧濃縮する。残渣を
5%メタノール/クロロホルムに溶解し、1N水酸化ナ
トリウム、1N塩酸、塩水で洗った後、無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥する。乾燥剤の除去後、溶媒を減圧除去
する。残渣をエタノールより晶出させて、[3S−[3
α,4β(S*)]]−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ
−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1ベンゾ
ピラン−4−イル)−α−ヒドロキシベンゼンアセトア
ミド(0.85g)を白色固体で得る。m.p.235〜237
℃[α]D=−94.9°(C=1、MeOH)。1 H−NMR(DMSO−d6):δ8.45(d,J=8.0H
z、1H)、7.5(m,4H)、7.3(m,2H)、7.0(s,
1H)、6.88(d,J=8.0Hz、1H)、6.2(s,1
H)、5.57(d,J=5.0Hz、1H)、5.0(s,1
H)、4.76(t,J=9.0Hz、1H)、3.75(dd,J
=5.0および5.0Hz、1H)、1.40(s,1H)、1.
15(s,3H) 元素分析(C202024として) 計算値:C68.17、H5.72、N7.95 実測値:C68.00、H5.52、N7.95 一方、母液より回収した残留物をシリカゲルにて、ヘキ
サン/酢酸エチル(3:7)で溶離するフラッシュクロマ
トグラフィーで精製し、生成物をジクロロメタン/イソ
プロピルエーテルより晶出させて、[3R−[3α,3β
(R*)]]−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒ
ドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン
−4−イル)−α−ヒドロキシベンゼンアセトアミドを
白色固体で得る。m.p.100〜102℃(発泡)、[α]D
25=+25.6°(C=1、MeOH)1 H−NMR(CDCl3):δ7.4(m,5H)、7.26(t,
J=1.0Hz、1H)、6.97(d,J=9.0Hz、1
H)、6.83(d,J=9.0Hz、1H)、5.16(s,1
H)、4.98(t,J=9.0Hz、1H)、3.8(d,J=
5.0Hz、1H)、3.55(dd,J=4.0および5.0H
z、1H)、1.45(s,3H)、1.2(s,3H) 元素分析(C202024・0.25H2Oとして) 計算値:C67.30、H5.78、N7.84 実測値:C67.17、H5.87、N7.44
【0034】B.(3S−トランス)−4−アミノ−3,4
−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H
−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル ジオキサン(60ml)中の[3S−[3α,4β(S*)]]−
N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
−α−ヒドロキシベンゼンアセトアミド(上記Aの化合
物、6.09g、17.0ミリモル)の溶液に、室温で硫
酸(6.0g)/水(30ml)の溶液を加え、反応混合物を還
流温度で24時間加熱する。次いでこれを減圧濃縮し、
残渣を酢酸エチルに溶解する。有機層をIN水酸化ナト
リウム、次いで水で洗い、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥する。溶媒を蒸発して、標記B化合物を油状物で得
る。1 H−NMR(CDCl3):δ7.74(S,1H)、7.42
(dd,J=2.0および6.0Hz、1H)、6.82(d,J=
8.0Hz、1H)、3.65(d,J=10.0Hz、1H)、
3.36(d,J=10.0Hz、1H)、1.53(s,3H)
1.23(s,3H)
【0035】C.(3S−トランス)−N"−シアノ−N−
(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,
2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−
N'−(4−フルオロフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中のN−シアノ−N'−(4
−フルオロフェニル)チオ尿素(1.15g、6.0ミリモ
ル)[製造例7/Aの記載に従って製造]および上記Bの
(3S−トランス)−4−アミノ−3,4−ジヒドロ−3
−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピ
ラン−6−カルボニトリル(1.0g、4.59ミリモル)
の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.15g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いでIN塩酸と酢酸エチル間に分配する。水性相
を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を水、
重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣をシリカゲルに
て、20%ヘキサン/酢酸エチルで溶離するフラッシュ
クロマトグラフィーに付して、無色固体を得る(0.55
g)。この固体をエチルエーテルと共にトリチュレートし
て、標記化合物を得る(0.45g)。m.p.218〜219
℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.29(s,1H)、7.6
0(m,3H)、7.37(m,2H)、7.23(m,2H)6.9
0(d,J=8.8Hz、1H)、5.90(ブロードs,1
H)、4.90(t,J=9.4および8.8Hz、1H)、3.
69(m,1H)、1.40,1.17(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):−δ159.4、156.
3、133.6、132.7、132.5、126.7、1
26.6、124.8、119.1、117.9、115.
8、115.5、102.6、80.4、70.8、51.
8、26.6、18.6 IR(KBr):3412.9、2980.5、2226.
9、2179.4、1611.4、1585.5、150
9.9、1490.6、1385.4、1268.2cm-1D]25=−33.1°(C=0.483,MeOH) 元素分析(C2018FN52として) 計算値:C63.32、H4.78、N18.46、F5.
01 実測値:C63.08、H4.94、N18.08、F4.
88
【0036】製造例9 (3S−トランス)−N'−(4−クロロフェニル)−N"−
シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−
4−イル)グアニジンの製造:− ジメチルホルムアミド(5ml)中のN−シアノ−N'−(4
−クロロフェニル)チオ尿素(1.26g、5.96ミリモ
ル)[製造例4/Aの記載に従って製造]および(3S−ト
ランス)−4−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキ
シ−2,2−ジメチル2H−1−ベンゾピラン−6−カ
ルボニトリル(1.0g、4.59ミリモル、製造例8/B
化合物)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.1
4g、5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で2
時間撹拌し、次いでIN塩酸と酢酸エチル間に分配す
る。水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽
出物を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫
酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣を酢酸
エチル/ヘキサン(8:2)混合物で溶離するフラッシュ
クロマトグラフィーに付して精製し、固体を得る(0.6
g)。この固体をエチルエーテルと共にトリチュレートし
て、標記化合物を得る(0.48g)。m.p.170〜172
℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.43(s,1H)、7.6
8(m,3H)、7.45(m,4H)、6.95(d,J=8.8H
z、1H)、5.99(ブロードs、1H)、4.98(t,J=
9.4および8.8Hz,1H)、3.79(m,1H)、1.5
0、1.27(s、各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.1、156.
2、136.5、132.6、132.5、128.8、1
25.5、124.6、119.0、117.8、116.
8、102.6、80.4、70.9、51.9、26.
5、18.5 IR(KBr):3400.7、2226.0、2181.
6、1606.8、1575.9、1491.1、126
7.3cm-1D]25=−32.9°(C=0.492、MeOH) 元素分析(C2018ClN52・0.17H2Oとして) 計算値:C60.21、H4.61、N17.55、Cl8.
89 実測値:C60.49、H4.80、N17.27、Cl8.
90
【0037】製造例10 (3S−トランス)−N'−(3−クロロフェニル)−N"−
シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−
4−イル)グアニジンの製造:− ジメチルホルムアミド(5ml)中のN−シアノ−N'−(3
−クロロフェニル)チオ尿素(1.26g、5.96ミリモ
ル)[製造例6/Aの記載に従って製造]および(3S−ト
ランス)−4−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキ
シ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−
カルボニトリル(1.0g、4.59ミリモル、製造例8/
B化合物)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.
17g、5.96ミリモル)で処理する。反応液を室温で
2時間撹拌し、次いで1N塩酸と酢酸エチル間に分配す
る。水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽
出物を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水硫
酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を減圧蒸発し、残渣を
シリカゲルにて、20%ヘキサン/酢酸エチルで溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーに付して、無色固体を
得る(1.0g)。この固体を酢酸エチルから再結晶して、
標記化合物を得る(0.36g)。m.p.239〜240℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.42(s,1H)、7.8
0(d,J=8.8Hz、1H)、7.61(d,J=8.8Hz、
2H)、7.31(m,3H)、6.91(d,J=8.8Hz、1
H)、5.90(ブロードs,1H)、4.98(t,J=9.4
および8.8Hz、1H)、3.69(m,1H)、1.41、
1.18(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.0、156.
3、139.3、133.1、132.7、130.5、1
24.5、124.3、123.1、121.9、119.
1、117.9、116.8、102.7、80.4、7
1.0、52.0、26.6、18.6 IR(KBr):3422.4、2980.7、2226.
5、2181.8、1609.3、1575.3、149
0.1、1385.6、1268.1、1126.5cm-1D]25=−45.8°(C=0.45、ジメチルホルムア
ミド) 元素分析(C2018ClN52・0.06H2Oとして) 計算値:C60.52、H4.60、N17.65、Cl8.
93 実測値:C60.25、H4.34、N17.92、Cl9.
29
【0038】製造例11 トランス−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1
−ベンゾピラン−4−イル)−N'−[4−(フェニルメト
キシ)フェニル]グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−フェニルメトキシフェニル)
チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.33g、20.7ミリモル)の懸濁液を、4−フェ
ニルメトキシフェニルイソチオシアネート(5.0g、2
0.7ミリモル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で
1時間撹拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液
を室温まで冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗
って、標記A化合物を得る(4.0g)。m.p.>270℃。
【0039】B.トランス−N"−シアノ−N−(6−シ
アノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−[4
−(フェニルメトキシ)フェニル]グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.68
g、6.0ミリモル)およびトランス−4−アミノ−3,4
−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H
−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(1.0g、4.
59ミリモル)[エバンスらの「J.Med.Chem.」(26
1582頁、1983年)および「J.Med.Chem.」(
、2194頁、1986年)の記載に従って製造]の溶
液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.15g、6.0ミ
リモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌し、次
いで10%クエン酸と酢酸エチル間に分配し、固体を析
出せしめる。水性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバイ
ンした抽出物を水、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗
う。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、
残渣を先の固体とコンバインし、温酢酸エチルから結晶
化して、標記化合物を無色固体で得る。(1.1g)。m.p.
229〜230℃。1 H−NMR(DMSO−d6):δ9.13(s,1H)、7.
62(m,2H)、7.37(m,6H)、7.24(d,J=8.8
Hz、2H)、7.0(d,J=8.8Hz、2H)、6.89
(d,J=8.2Hz、1H)、5.85(ブロードs,1H)、
5.1(s,2H)、4.90(t,J=9.0Hz、1H)、3.
69(m,1H)、1.40、1.16(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.6、156.
3、137.0、132.6、132.4、128.5、1
27.9、127.7、126.6、125.0、119.
1、117.8、117.3、115.2、102.6、8
0.4、70.6、69.4、51.6、26.6、18.6 IR(KBr):2978.0、2936.0、2226.
3、2180.7、1610.0、1581.3、151
0.9、1489.7、1267.5、1238.5cm-1 元素分析(C272553・0.34H2Oとして) 計算値:C68.47、H5.46、N14.79 実測値:C68.55、H5.34、N14.71
【0040】製造例12 トランス−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1
−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−ヒドロキシフ
ェニル)グアニジンの製造:− エタノール(70ml)中の製造例11化合物(0.7g、1.
5ミリモル)の溶液に、10%パラジウム/炭素(0.1
g)を加える。次いでこれをバルーンの水素で処理し、6
0℃で2時間加熱する。反応液をセライトパッドで濾過
し、濾液をエタノールで洗い、減圧濃縮して、標記化合
物を無色固体で得る。(0.5g)。m.p.171〜173
℃。 1H−NMR(DMSO−d6):δ9.40(s,1H)、9.
03(s、1H)、7.58(d,J=8.2Hz、1H)、7.
51(s,2H)、7.2(s,1H)、7.11(d,J=8.8H
z、2H)、6.89(d,J=8.2Hz、1H)、6.73
(d,J=8.8Hz、2H)、5.85(ブロードs,1H)、
4.87(t,J=9.0Hz、1H)、3.71(m,1H)、
1.38、1.15(s,各3H)13 C−NMR(DMSO−d6):δ159.6、156.
3、132.6、132.4、127.0、126.6、1
19.1、117.8、117.3、115.6、102.
6、80.4、79.4、70.6、51.6、26.7、
18.6 IR(KBr):3485.6、2986.0、2941.
6、2226.0、1585.6、1514.2、149
1.1、1307.8、1271.2、1128.4cm-1 元素分析(C201953・0.4H2Oとして) 計算値:C62.46、H5.19、N18.21 実測値:C62.71、H5.17、N17.96
【0041】製造例13 (3S−トランス)−N'−(3,4−ジクロロフェニル)−
N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3
−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピ
ラン−4−イル)グアニジンの製法:− A.N−シアノ−N'−(3,4−ジクロロフェニル)チオ
尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.6g、24.5ミリモル)の懸濁液を、3,4−ジク
ロロフェニルイソチオシアネート(5.0g、24.5ミリ
モル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹
拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を室温ま
で冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗って、標
記A化合物を無色固体で得る(5.0g)。
【0042】B.(3S−トランス)−N'−(3,4−ジク
ロロフェニル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4
−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H
−1−ベンゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(10ml)中の上記A化合物(1.4
7g、6.0ミリモル)および(3S−トランス)−4−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル
(1.0g、4.6ミリモル、製造例8/B化合物)の溶液
をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−2
−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.13g、6.0ミリ
モル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌し、次い
でpH4緩衝剤と酢酸エチル間に分配する。水性相を酢
酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を水(20
0ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。無水
硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣をフ
ラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=
7:3)に付して精製し、無色固体を得る。(0.6g)。こ
の固体をエチルエーテルと共にトリチュレートして、標
記化合物を得る(0.5g)。m.p.168〜170℃。1 H−NMR(CDCl3):δ9.30(s,1H)、7.64
(s,1H)、7.58(d,J=2.4Hz、1H)、7.40(m,2
H)、7.30(dd,J=2.3および2.9Hz、1H)、
6.85(d,J=8.8Hz、1H)、4.97(m,1H)、
3.70(d,J=10.0Hz、1H)、1.49、1.26
(s,各3H)13 C−NMR(CDCl3):δ158.6、155.8、1
36.4、131.9、131.4、129.7、118.
1、117.3、102.6、79.6、51.8、25.
8、17.8 IR(KBr):3398、2980、2225、218
3、1610、1581、1489、1371cm-1D]25=−35.37°(c=0.458、ジメチルホル
ムアミド) 元素分析(C2017Cl252・0.37H2Oとして) 計算値:C54.97、H4.09、N16.02、Cl1
6.22 実測値:C55.39、H4.04、N15.60、Cl1
5.97
【0043】製造例14 (3S−トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−[4−(トリ
フルオロメチル)フェニル]グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(0.63g、9.8ミリモル)の懸濁液を、4−トリフ
ルオロメチルフェニルイソチオシアネート(2.0g、9.
8ミリモル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1
時間撹拌し、次いで75℃で4時間加熱する。反応液を
室温まで冷却し、無色固体を濾別し、エタノールで洗っ
て、標記A化合物を無色固体で得る(2.0g)。
【0044】B.(3S−トランス)−N"−シアノ−N−
(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,
2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−
N'−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]グアニジン ジメチルホルムアミド(10ml)中の上記A化合物(1.3
g、5.3ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(0.
83g、3.8ミリモル)[製造例8/Bの記載に従って製
造]の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド・塩酸塩(1.1g、
5.7ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いでpH4緩衝剤と酢酸エチル間に分配する。水
性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を
水(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗
う。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、
残渣を酢酸エチル/ヘキサン(7:3)混合物で溶離する
フラッシュクロマトグラフィーに付して精製する。固体
をエチルエーテルと共にトリチュレートして、標記化合
物を得る(0.45g)。m.p.209〜210℃。1 H−NMR(CDCl3):δ9.41(s,1H)、7.60
(m,6H)、6.85(d,J=8.8Hz、1H)、4.99
(m,1H)、3.74(d,J=9.4Hz、1H)、1.50、
1.28(s,各3H)13 C−NMR(CDCl3):δ158.7、156.0、1
40.4、132.1、125.5、123.9、121.
9、118.3、117.5、102.8、79.8、5
2.1、25.9、18.0 IR(KBr):3403、2226、2184、158
8、1491、1325、1126、1069cm-1D]25=−40.2゜(c=0.567、MeOH) 元素分析(C2118352として) 計算値:C58.74、H4.23、N16.31、F1
3.27 実測値:C59.15、H4.16、N16.18、F1
3.53
【0045】実施例1ラットおよびイヌにおける生体利用率および薬物動態性
(Pharmacokinetics) 下記式で示される化合物について、生体利用率(%)と半
減期(時間)を以下に示す。 式:
【化7】 化 合 物 生体利用率(%) 半減期(時間) ラット イヌ ラット イヌ 11, R12=H(非置換) 70 45 1.8 6.5 R11=4−クロロ, R12=H 61 65 7.0 13.6 (製造例9) R11=4−フルオロ, R12=H 64 97 1.7 9 (製造例8)
【0046】以下の方法に従って、前記式の化合物(非
置換フェニル化合物、製造例9,8の置換フェニル化合
物)の生体利用率および作用持続を判定した。イヌ実験 製造例9の置換フェニル化合物については、単一投与量
25μモル/kgで、投与と投与の間に15日のウオッシ
ュアウト周期を設けて3匹のイヌに対し、100%ポリ
エチレングリコール(PEG)の溶液で静脈内に投与し、
次いでゼラチンカプセル内のPEG懸濁液で経口投与し
た。同様に、製造例8の置換フェニル化合物を単一投与
量25μモル/kgで、投与と投与の間に19日のウオッ
シュアウト周期を設けて別の2匹のイヌに対し、50%
PEG/水の溶液で静脈内に投与し、次いでゼラチンカ
プセル内のPEG懸濁液で経口投与した。非置換フェニ
ル化合物(20μモル/kg)は、投与と投与の間に1週間
のウオッシュアウト周期を設けて2匹のイヌに、いずれ
も50%PEG/水の溶液で経口および静脈内投与し
た、投与後種々の時間に血漿サンプルを得、親薬物と可
能な代謝産物を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)
法で分析した。
【0047】ラット実験 カリウムチャンネル賦活剤のラットにおける薬物動態性
および素因の実験では、化合物の投与は50%PEG/
水の溶液で行った。それぞれの化合物は、53μモル/
kg(非置換フェニル化合物)、45μモル/kg(製造例9
の置換フェニル化合物)または43μモル/kg(製造例8
の置換フェニル化合物)の用量で静脈内投与(N=3)お
よび経口投与(N=3)を行った。投与後種々の時間に血
漿および尿サンプルを得、親薬物と可能な代謝産物をH
PLC法で分析した。
【0048】製造例15 (3S−トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−ニト
ロフェニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−ニトロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(2.7g、42.4ミリモル)の懸濁液を、4−ニトロ
フェニルイソチオシアネート(5.0g、42.4ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌
せしめ、次いで75℃で12時間加熱する。反応液を室
温まで冷却し、減圧濃縮し、エチルエーテルと共にトリ
チュレートして、標記A化合物を得る(5.0g)。
【0049】B.(3S−トランス)−N"−シアノ−N
−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
−N'−(4−ニトロフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.53
g、6.9ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(製
造例8/Bの記載に従って製造)(1.0g、4.6ミリモ
ル)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩酸と酢酸エチル間に分配する。水性相
を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を水
(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。
無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣
をジクロロメタン/アセトン(9:1)の混合物で溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーで精製して、0.8gの
粗生成物を得る。固体をエチルエーテルと共にトリチュ
レートして、標記化合物を得る。m.p.165〜170℃
(発泡)。1 H−NMR(DMSO−d6): δ8.22(m、3H)、7.
62(m、4H)、6.94(d、J=8.8Hz、1H)、6.
0(s、1H)、4.97(t、J=8.8および9.4Hz、
1H)、3.73(m、1H)、1.45、1.21(s、各3
H)13 C−NMR(DMSO−d6): 158.8、156.3、
145.2、142.4、132.9、124.9、12
4.0、121.2、119.0、118.0、116.
3、102.8、80.5、71.2、52.4、26.
5、18.6 IR(KBr): 3428、2226、2182、161
3、1593、1564、1491、1339、126
9cm-1 元素分析(C201864・0.10H2Oとして) 計算値: C58.86、H4.49、N20.59 実測値: C58.86、H4.46、N20.59 [αD]25=−87.0°(c=0.866、MeOH)
【0050】製造例16 (3S−トランス)−N'−(3−ニトロフェニル)−N"−
シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒド
ロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−
4−イル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(3−ニトロフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(2.7g、42.4ミリモル)の懸濁液を、3−ニトロ
フェニルイソチオシアネート(5.0g、42.4ミリモ
ル)でゆっくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌
せしめ、次いで75℃で12時間加熱する。反応液を室
温まで冷却し、減圧濃縮し、エチルエーテルと共にトリ
チュレートして、標記A化合物を得る(5.0g)。
【0051】B.(3S−トランス)−N'−(3−ニトロ
フェニル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジ
ヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1
−ベンゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.53
g、6.9ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(製
造例8/Bの記載に従って製造)(1.0g、4.6ミリモ
ル)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩酸溶液と酢酸エチル間に分配する。水
性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を
水(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗
う。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、
残渣を酢酸エチル/ヘキサン(6:4)の混合物で溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーで精製して、0.5gの
粗生成物を得る。固体をエチルエーテルと共にトリチュ
レートして、標記化合物を得る(0.5g)。m.p.214
〜216℃。1 H−NMR(DMSO−d6): δ8.65(s、1H)、8.
24(s、1H)、7.95(m、2H)、7.73(m、2
H)、7.61(m、2H)、6.92(d、J=8.8Hz、1
H)、4.93(m、1H)、3.71(m、1H)、1.42、
1.20(s、各3H)13 C−NMR(DMSO−d6): 159.2、156.6、
148.3、139.6、133.1、130.5、12
9.7、124.6、119.3、119.1、118.
2、117.9、116.9、103.0、80.7、7
1.5、52.5、26.9、19.0 IR(KBr): 3374、2980、2228、218
4、1610、1530、1489、1454、134
8、1267cm-1 元素分析(C201864・0.07H2Oとして) 計算値: C58.93、H4.48、N20.62 実測値: C59.22、H4.53、N20.33 [αD]25=−28.0°(c=0.642、DMF)
【0052】製造例17 (3S−トランス)−N'−(3−トリフルオロメチルフェ
ニル)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒド
ロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベ
ンゾピラン−4−イル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(3−トリフルオロメチルフェニ
ル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(1.57g、24.5ミリモル)の懸濁液を、3−トリ
フルオロメチルフェニルイソチオシアネート(5.0g、
24.5ミリモル)でゆっくりと処理する。反応液を室温
で1時間撹拌せしめ、次いで75℃で10時間加熱す
る。反応液を室温まで冷却し、減圧濃縮して標記A化合
物を得る(5.0g)。
【0053】B.(3S−トランス)−N'−(3−トリフ
ルオロメチルフェニル)−N"−シアノ−N−(6−シア
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.7
g、6.9ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(製
造例8/Bの記載に従って製造)(1.0g、4.6ミリモ
ル)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩酸溶液と酢酸エチル間に分配する。水
性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を
水(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗
う。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、
残渣をジクロロメタン/アセトン(9:1)の混合物で溶
離するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、0.
8gの粗固体を得る。固体をエチルエーテルと共にトリ
チュレートして、標記化合物を得る(0.6g)。m.p.2
05〜208℃(発泡)。1 H−NMR(DMSO−d6): δ9.60(s、1H)、7.
90(d、m、J=8.8Hz、1H)、6.0(s、1H)、
4.94(m、1H)、3.71(m、1H)、1.42、1.1
9(s、各3H)13 C−NMR(DMSO−d6): 159.0、138.8、
132.8、130.0、129.9、129.4、12
7.0、126.0、124.4、122.0、120.
8、119.7、119.0、117.9、116.7、1
02.7、80.4、71.2、52.1、26.6、18.
6 IR(KBr): 3418、2226、2182、158
8、1491、1333、1128cm-1 元素分析(C2118354として) 計算値: C58.74、H4.23、N16.31、F1
3.21 実測値: C59.13、H4.28、N15.96、F1
3.32 [αD]25=−38.0°(c=0.908、DMF)
【0054】製造例18 (3S−トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(3−メチ
ルフェニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(3−メチルフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(2.11g、33ミリモル)の懸濁液を、3−メチルフ
ェニルイソチオシアネート(5.0g、33ミリモル)でゆ
っくりと処理する。反応液を室温で1時間撹拌せしめ、
次いで75℃で8時間加熱する。反応液を室温まで冷却
し、減圧濃縮し、エチルエーテルと共にトリチュレート
して、標記A化合物を得る(4.5g)。
【0055】B.(3S−トランス)−N"−シアノ−N
−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
−N'−(3−メチルフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.3
g、6.9ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(製
造例8/Bの記載に従って製造)(1.0g、4.6ミリモ
ル)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩酸と酢酸エチル間に分配する。水性相
を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を水
(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗う。
無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、残渣
をジクロロメタン/アセトン(9:1)の混合物で溶離す
るフラッシュクロマトグラフィーで精製して、0.8gの
粗固体を得る。固体をエチルエーテルと共にトリチュレ
ートして、標記化合物を得る。m.p.213〜214℃
(発泡)。1 H−NMR(DMSO−d6): δ9.2(s、1H)、7.6
2(m、3H)、7.23(m、3H)、6.97(d、J=7.
0Hz、1H)、6.90(d、J=8.8Hz、1H)、5.
9(s、1H)、4.92(t、J=8.8および9.3Hz、
1H)、3.70(m、1H)、2.3、1.45、1.21
(s、各3H)13 C−NMR(DMSO−d6): 159.5、156.6、
138.6、137.6、132.9、132.8、12
9.1、125.8、125.1、124.6、121.
1、119.3、118.1、117.4、102.9、8
0.7、71.2、52.1、26.9、21.3、18.9 IR(KBr): 3391、2226、2182、158
2、1489、1371、1267cm-1 元素分析(C212152・0.25H2Oとして) 計算値: C67.07、H6.01、N17.78 C67.16、H5.96、N17.50 [αD]25=−37.1°(c=0.542、DMFOH)
【0056】製造例19 (3S−トランス)−N"−シアノ−N−(6−シアノ−
3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−メチ
ルフェニル)グアニジンの製造:− A.N−シアノ−N'−(4−メチルフェニル)チオ尿素 無水エタノール(50ml)中のモノナトリウム・シアナミ
ド(2.11g、33ミリモル)の懸濁液を、4−メチルフ
ェニルイソチオシアネート(5.0g、33ミリモル)でゆ
っくりと処理する。反応液を還流温度下で16時間加熱
する。反応液を室温まで冷却し、減圧濃縮し、エチルエ
ーテルと共にトリチュレートして、標記A化合物を得る
(5.0g)。
【0057】B.(3S−トランス)−N"−シアノ−N
−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
−N'−(4−メチルフェニル)グアニジン ジメチルホルムアミド(5ml)中の上記A化合物(1.3
g、6.9ミリモル)および(3S−トランス)−4−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ル−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニトリル(製
造例8/Bの記載に従って製造)(1.0g、4.6ミリモ
ル)の溶液をアルゴン下、1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−2−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.13g、
6.0ミリモル)で処理する。反応液を室温で2時間撹拌
し、次いで1N塩酸溶液と酢酸エチル間に分配する。水
性相を酢酸エチルで再抽出し、コンバインした抽出物を
水(200ml×4)、重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗
う。無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を蒸発し、
残渣を15%アセトン/ジクロロメタンの混合物で溶離
するフラッシュクロマトグラフィーで精製して、0.5g
の粗固体を得る。固体をエチルエーテルと共にトリチュ
レートして、標記化合物を得る。m.p.146〜150
℃(発泡)。1 H−NMR(DMSO−d6): δ9.39(s、1H)、7.
74(m、3H)、7.40(dd、J=8.2Hz、3H)、
7.08(d、J=8.8Hz、1H)、6.1(s、1H)、
5.09(m、1H)、3.90(m、1H)、2.47、1.5
9、1.28(s、各3H)13 C−NMR(DMSO−d6): 159.3、156.2、
134.6、134.1、132.6、132.4、12
9.5、129.3、124.9、124.2、119.
1、117.1、102.5、80.4、70.7、51.
7、26.6、20.4、18.5 IR(KBr): 3401、2224、2182、157
6、1489、1283cm-1 元素分析(C212152・0.40H2Oとして) 計算値: C65.93、H5.74、N18.31 実測値: C66.33、H5.78、N17.91 [αD]25=−16.5°(c=0.725、MeOH)
【0058】実施例2 本例において、前記製造例1〜19の化合物に関しラッ
トの大動脈および心臓データを表示する。実験方法は以
下の通りである。要するに、ラットの大動脈データにつ
いては効力のある血管拡張薬のクロマカリムと比較し
て、上記化合物の選択性(正常組織における血管拡張効
果の欠如)を例証する。ラットの心臓実験には、臓器外
科手術の信頼できる保護指針と思われる包括型虚血性ラ
ット心臓モデルが必要である。その理由は、心臓麻痺性
溶液による灌注を含む、実験室で誘導された単離および
虚血事態が、バイパスおよび移植手術中に心臓の環境や
状態を合理的に再現しているからである。実験化合物の
幾種かについては、乳酸脱水素酵素(LDH)放出量の減
少率を測定し、他の化合物については時間対拘縮の増加
を測定して試験を行った。
【0059】ラット大動脈の実験 雄のウイスター・キョウト(Wistar Kyoto)ラットを
いけにえにした後、胸大動脈を除去し、NaCl 118.
4mM、KCl 4.7mM、KH2PO4 1.2mM、MgS
4 1.2mM、CaCl2 2.5mM、NaHCO3 25.0
mMおよびグルコース11.7mMを含有する冷生理的塩
溶液(PSS)に入れる。各大動脈をリング状にカット
し、内皮を機械的に除去する。リングをそれぞれ、等長
力を記録するためスライドに載せ、次いでO2 95%/
CO2 5%(pH7.4)を37℃で通気した、PSSを含
有する個々のチャンバーにつり下げる。平衡状態期間
中、リングを2gまで引張り、KCl 24.7mMで数回
刺激して、収縮性を測定する。平衡期間経過後、各チャ
ンバーにプロプラノロール(1μM)を加え、β−アドレ
ナリン受容体を遮断する。リングをメトキシアミン0.
3μMで収縮せしめ、次いで試験化合物の累積濃度弛緩
曲線を得る。最終浴濃度に達した後、十分量の4M−K
Cl溶液を加えてKCl 60mMの最終浴濃度を得ること
により、弛緩の“逆転"を試みた(試験化合物の継続存在
において)。データは異なるラットの少なくとも4つの
リングに対し、平均値±SEMで表示する。IC50
は、2次痙れんから濃度弛緩曲線のLog変換まで測定し
た。試験化合物の濃厚原液を、適当な溶媒として水また
はDMSO中で毎日調製した。
【0060】ラット心臓の実験(LDHの減少率%) 単離灌注心臓の調製:全ての実験で、雄のスプラーグ−
ダウレイラット(450〜550g)を用いた。ラットに
ナトリウムペントバルビタール30mg/kg(i.p)を用い
て麻酔をかける。ラットに挿管を行い、次いでヘパリン
1000V/kg(i.v.)で処置する。機械方法で通気を行
いながら、大動脈の逆行カニューレ挿入を介して、現場
でラットの心臓を灌注する。次いで心臓を切除し、素早
くランゲンドルフ(Langendorff)装置に移し、該装置に
て一定圧力(75mmHg)下、クレブス−ヘンセレイト(K
rebs−Henseleit)重炭酸塩緩衝液(NaCl2 112m
M、NaHCO3 25mM、KCl 5mM、MgSO4 1.
2mM、KH2PO4 1mM、CaCl2 1.25mM、デキ
ストロース11.5mMおよびピルビン酸塩2mM、O2
95%/CO2 5%を吹込む)を用いて灌注する。次い
で、水充満のラテックスバルーンを金属カニューレに取
付け、該カニューレを左心室へ挿入し、左心室圧を測定
するスタットハム(Statham)圧力変換器に接続する。心
臓を15分間平衡状態とし、そのとき、拡張終期圧(E
DP)を5mmHgに調製し、5分間維持する。次いで、虚
血前または薬物機能前の心拍数および冠流量(体外電磁
フロープローブ、N.C., キング,カロライナ・メディ
カル・エレクトロニクス)を測定する。心拍数(HR)×
左心室上昇内圧(LVDP)の積を1000で割った値を
算出して、心機能を判定する。該実験中、栓をした加熱
チャンバーに集まるようにした37℃緩衝液に心臓を浸
すことにより、心臓の温度を維持する。
【0061】実験プロトコル:いったん基線測定を行え
ば、心臓をリスト化合物またはビヒクル緩衝液(DMS
O0.01%、n=7)で処置する。これらの心臓の全て
を、個々の薬物またはビヒクルで10分間処置する。こ
のとき、薬物投与後の心機能と流量を測定し、次いで緩
衝液灌注を止めることにより、心臓を包括的虚血状態と
する。虚血を25分間維持し、次いで再度、非薬物処理
緩衝液で心臓を灌注する。この再灌注をトータル30分
間維持し、このとき、再度、再灌注機能と流量を測定す
る。結果を下記表1に示す。
【0062】ラット心臓の時間/拘縮(EC25) 時間/拘縮(EC25):時間/拘縮を25%増大する濃度;
または10μMにおける時間/拘縮の増大
【表1】 ラット大動脈 ラット心臓 製造例 (IC50,μM) 10μMにおける (EC25,μM)10μMに または弛緩率% LDHの減少率% おける時間/拘縮の増大 1 1.85 2% 2 34 0% 3 1.6 13.6μM 4 1.1 18.3μM 5 2 8% 6 1.8 5.6μM 7 1.4 16 μM 8 1.4 3.8μM 9 0.7 3.5μM 10 0.7 1.4μM 11 4.3 − 12 2.2 6% 13 0.5 12.9μM 14 8.1 13.4μM 15 0.3 6.2μM 16 0.7 5.0μM 17 1.6 5.3μM 18 1.0 2.7μM 19 2.7 1.6μM クロマカリム 0.032 9.0μM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/675 8314−4C // C07D 311/68 6701−4C 405/12 213 8829−4C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式、 【化1】 〔式中、R2はヒドロキシまたはアセチルオキシ;R3
    よびR4はそれぞれ低級アルキル;R5はニトロ、シアノ
    またはアセチル;Rはフェニルもしくは置換フェニル
    (置換基としてシアノ、アルコキシ、ニトロ、ハロゲ
    ン、ヒドロキシ、ベンジルオキシおよびトリフルオロメ
    チルから選ばれる1個または2個の置換基が包含され
    る)、またはピリジルメチルである]で示される化合物
    の群から選ばれるカリウムチャンネル賦活剤から成るこ
    とを特徴とする臓器外科処置を受ける哺乳類の臓器およ
    び周辺細胞の保護剤。
  2. 【請求項2】 外科処置が心肺バイパス手術である請求
    項1記載の保護剤。
  3. 【請求項3】 外科処置が臓器移植手術である請求項1
    記載の保護剤。
  4. 【請求項4】 外科処置が心肺移植手術である請求項3
    記載の保護剤。
  5. 【請求項5】 カリウムチャンネル賦活剤が、(トラン
    ス)−N''−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒド
    ロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベ
    ンゾピラン−4−イル)−N'−(4−シアノフェニル)グ
    アニジン; (トランス)−N''−シアノ−N−(6−シア
    ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
    ル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−
    メトキシフェニル)グアニジン; (トランス)−N''−シ
    アノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロ
    キシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4
    −イル)−N'−(4−ニトロフェニル)グアニジン; (ト
    ランス)−N'−(4−クロロフェニル)−N''−シアノ−
    N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
    2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
    グアニジン; (トランス)−N'−(2−クロロフェニル)
    −N''−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−
    3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾ
    ピラン−4−イル)グアニジン; (トランス)−N'−(3
    −クロロフェニル)−N''−シアノ−N−(6−シアノ−
    3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
    2H−1−ベンゾピラン−4−イル)グアニジン; (トラ
    ンス)−N'−(4−フルオロフェニル)−N''−シアノ−
    N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
    2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
    グアニジン; (3S−トランス)−N''−シアノ−N−
    (6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,
    2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)-
    N'−(4−フルオロフェニル)グアニジン; (3S−トラ
    ンス)−N'−(4−クロロフェニル)−N''−シアノ−N
    −(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−
    2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)
    グアニジン; (3S−トランス)−N'−(3−クロロフェ
    ニル)−N''−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒ
    ドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−
    ベンゾピラン−4−イル)グアニジン; トランス−N''
    −シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒ
    ドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン
    −4−イル)−N'−[4−(フェニルメトキシ)フェニル]
    グアニジン; トランス−N''−シアノ−N−(6−シア
    ノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
    ル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−
    ヒドロキシフェニル)グアニジン; (3S−トランス)−
    N'−(3,4−ジクロロフェニル)−N''−シアノ−N−
    (6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,
    2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)グ
    アニジン; (3S−トランス)−N''−シアノ−N−(6
    −シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−
    ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−
    [4−(トリフルオロメチル)フェニル]グアニジン;
    (3S−トランス)−N''−シアノ−N−(6−シアノ−
    3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
    2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−(4−ニト
    ロフェニル)グアニジン; (3S−トランス)−N'−(3
    −ニトロフェニル)−N''−シアノ−N−(6−シアノ−
    3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−
    2H−1−ベンゾピラン−4−イル)グアニジン; (3S
    −トランス)−N'−(3−トリフルオロメチルフェニル)
    −N''−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−
    3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾ
    ピラン−4−イル)グアニジン; (3S−トランス)−
    N''−シアノ−N−(6−シアノ−3,4−ジヒドロ−3
    −ヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピ
    ラン−4−イル)−N'−(3−メチルフェニル)グアニジ
    ン; および(3S−トランス)−N''−シアノ−N−(6
    −シアノ−3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−2,2−
    ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−4−イル)−N'−
    (4−メチルフェニル)グアニジンの群から選ばれる請求
    項1乃至4のいずれか1つに記載の保護剤。
JP4067047A 1990-09-26 1992-03-25 臓器用保護剤 Withdrawn JPH0570347A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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