JPH0570105U - 機器取付パネルの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】把手が不要なパネル構造を提供すること。 【構成】互いに相対向する側面に手掛け部２，２がそれ
ぞれ形成されたパネル。 【効果】パネル製造コストの低廉化を図ることができる
と共に、着脱の作業効率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は機器収納用箱において、遮断器等の電気機器を取付けて前記箱体内へ 収容される機器取付用パネルの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、機器取付用のパネル（以下、パネルという）は、機器を取付ける時や 機器を変更する時に、機器収納用箱（以下、ボックスという）と着脱の必要があ る。そこで、従来は、図４（ａ）に示すようにパネルに把手を引っ掛けたり、或 はネジ止め固定したり、溶接したりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のパネル構造では、把手やネジ止め部品等を別途用意しなければ ならないし、ネジ止めや溶接に手間が掛かる。而も、把手が占める分、機器の取 付面積が狭くなる。また、面積を確保するために把手をパネル側面に取付けると 、パネル側面とボックスとの間隔（図４（ｂ）中のＬ３）が、非常に狭くなって しまい（図４（ｃ）中のＬ４）、把手を掴むことが困難となる。 以上のように、何れのパネル構造もコスト高であると共に、作業性が悪い。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、上記各課題を解決するため、コスト低廉で作業性が良く、 而も機器取付面積を確保できるパネル構造の開発に成功したものである。即ち、 その構成とは、互いに対向する側面に手掛け部を切欠形成したことにある。

【０００５】

【作用】

パネルの互いに対向する側面に形成された切欠部に手を掛けることにより、パ ネルを持ち上げることができる。また、切欠部にロープを通して持ち上げること もできる。

【０００６】

【実施例】

図１及び図２は、本考案にかかる機器取付パネルの構造の一実施例を示す説明 図である。以下、図面に基づいて本考案を説明する。 図１（ａ）は、パネルの全長が長い場合や取付ける機器が重い場合に用いられ るパネル構造で、パネル１の四つの各側面には切欠形成された手掛け部２，２が 一組づつ打ち抜き又は折り曲げ形成され、二人で持ち上げることができるように なっている。そして、各手掛け部は運搬時にパネルが撓まないように最適の重量 配分となる位置に形成され、その大きさは、同図（ｂ）に示すように少なくとも 手のひらの幅以上の長さＬ１と指の厚さ以上の高さＬ２を確保できるように形成 されている。 従って、図示のように手掛け部に手を掛けることによって、容易にパネルを持 ち上げることができる。 尚パネルが短い場合や機器が軽い場合は、切欠部の数を各側面に一つづつにし てもよく、その数はパネルの長さや機器の重量に応じて適宜変更可能である。

【０００７】 また、図２に示すように手掛け部にロープを通すことにより、取付機器の重量 が重い場合に大勢で持ち上げることができる。また、ボックスの底が深く手が届 かない場合にも対応することができる。

【０００８】 さらに、図３に示すようにパネルの側面がある程度高い場合には、楕円形の手 掛け部を打ち抜き形成することもできる。 このように、手掛け部の形状や大きさはパネルの構造や使用状況に応じて適宜 変更可能である。

【０００９】

【考案の効果】

手掛け部は、パネル製造時に一体成型することができるため、製造コストの低 廉化を図ることができる。而も、把手を取付けたり、溶接する必要がないため、 作業効率が向上し、パネルの機器取付面積が狭くなることがない。また、手掛け 部にロープを通せば、底が深いボックスでも容易に取付けることができ、重い機 器を取付けた場合には大勢で持ち上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる機器取付パネルの構造の説明図
である。

【図２】手掛け部にロープを通してパネルを着脱する場
合の説明図である。

【図３】楕円形の手掛け部を形成した変更実施例の説明
図である。

【図４】従来のパネルの構造の説明図である。

【符号の説明】

１，６，７，９・・パネル、２，５・・手掛け部、３・
・ボックス、４・・ロープ、８，１０・・把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに対向する側面に手掛け部を切欠形成
   した機器取付パネルの構造。