JPH0569074A - 円筒部品の転造方法 - Google Patents

円筒部品の転造方法

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JPH0569074A
JPH0569074A JP25959691A JP25959691A JPH0569074A JP H0569074 A JPH0569074 A JP H0569074A JP 25959691 A JP25959691 A JP 25959691A JP 25959691 A JP25959691 A JP 25959691A JP H0569074 A JPH0569074 A JP H0569074A
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JP
Japan
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rolling
sylindrical
circumferential surface
form rolling
cylindrical part
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Pending
Application number
JP25959691A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Umebayashi
義弘 梅林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O S G KK
OSG Mfg Co
Original Assignee
O S G KK
OSG Mfg Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的肉厚が薄い円筒部品に対しても少ない
ダイスで良好に転造加工を行い得るようにする。 【構成】 外周面12にローレット14を転造加工する
のに先立って、内周面16に高周波焼入れを施して内周
部を硬化させ、転造時に潰れ難くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的肉厚が薄い円筒
部品に対しても良好に転造加工を行い得る転造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒部品の外周面にねじ,ウォーム,ス
プライン等を転造加工する場合、転造する歯形の歯丈寸
法に対して円筒部品の肉厚が薄いと、転造時に円筒部品
が変形して所望する歯形を転造できないことがある。一
般に、肉厚が歯丈寸法の8倍以下の場合に一対の丸ダイ
ス若しくは平ダイスを用いて転造加工を行うと、円筒部
品が楕円形状に変形してしまって転造不良を生じる。こ
の対策として、3個組若しくは5個組の丸ダイスを用い
ることが従来から行われているが、それでも円筒部品の
肉厚は歯丈寸法の5倍程度以上必要で、それ以下ではホ
ブ等による切削加工で対処しているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3個組
若しくは5個組の丸ダイスを用いる転造方法は、工具数
が多くて装置が複雑且つ高価になるとともに段取替えに
長時間を要するなどの不都合がある一方、切削加工によ
る場合は転造加工に比較して能率が著しく低下しコスト
高になってしまうのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、比較的肉厚が薄い円
筒部品に対しても少ないダイスで良好に転造加工を行い
得るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、円筒部品の外周面に転造加工を行うに
際して、その転造加工に先立ってその円筒部品の内周面
に硬化処理を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用および発明の効果】このようにすれば、硬化処理
によって円筒部品の機械的強度が高められるため、その
肉厚が比較的薄い場合でも転造時に変形し難くなり、少
ないダイスで良好に転造加工を行い得るようになる。な
お、転造時の塑性変形領域に硬化処理が及ぶと転造抵抗
が大きくなるため、塑性変形領域よりも内周側部分のみ
を硬化処理することとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1は、本発明方法に従って製造されたブ
ッシングシャフトの一例である。このブッシングシャフ
ト10は、材質がSCR435で内径寸法が14.5m
mの円筒形状を成しており、外周面12には歯丈寸法が
0.39mmのローレット14が設けられている。ロー
レット14の外径寸法は20.5mmであり、歯数
(Z)は64であり、ピッチ(P)は1.0である。ま
た、ローレット14が設けられている部分の長さ寸法は
50mmである。
【0009】かかるブッシングシャフト10は、内径寸
法が14.5mm、外径寸法が20.21mmの円筒部
品にローレット14を転造加工したものであるが、その
転造加工に先立って、内周面16に硬化処理として高周
波焼入れを施した。焼入れ深さは0.3〜0.6mm程
度であり、焼入れ硬さはHRC57〜65である。な
お、内部硬さすなわち焼入れ前の硬さはHRC22〜3
4程度である。その後、長さ410mm,高さ35m
m,幅50mmの一対の転造平ダイスを用いて転造加工
を行い、上記ローレット14を転造加工するとともに、
そのローレット14が形成された外周面12に高周波焼
入れを施した。
【0010】そして、このようにして製造されたブッシ
ングシャフト10の転造加工が施された部分における真
円度を直径法、すなわち外径寸法の誤差によって評価し
たところ、0.03〜0.05mmであり、実用上充分
に満足できる精度が得られた。これに対し、内周面16
に高周波焼入れを行うことなく一対の転造丸ダイスを用
いてローレット14を転造加工した場合には、真円度は
0.15〜0.3mmであり、必ずしも満足できるもの
ではなかった。なお、この場合の円筒部品の肉厚は(2
0.21−14.5)÷2≒2.86mmで、歯丈寸法
に対する肉厚の比は2.86÷0.39≒7.3であ
る。
【0011】また、図2は本発明方法に従って製造され
たタービンシャフトの一例で、このタービンシャフト2
0は、材質がSCR435で内径寸法が13.5mmの
円筒形状を成しており、外周面22には歯丈寸法が1.
2mmのスプライン24が設けられている。スプライン
24の外径寸法は22.8mmであり、歯数(Z)は2
1であり、モジュール(m)は1であり、圧力角(P
A)は20゜である。
【0012】かかるタービンシャフト20は、内径寸法
が13.5mm、外径寸法が21.78mmの円筒部品
にスプライン24を転造加工したものであるが、その転
造加工に先立って、内周面26に硬化処理として高周波
焼入れを施した。焼入れ深さは0.4〜0.8mm程度
であり、焼入れ硬さはHRC58〜65である。なお、
内部硬さすなわち焼入れ前の硬さはHRC28〜33程
度である。その後、長さ623mm,高さ55mm,幅
30mmの一対の転造平ダイスを用いて転造加工を行
い、上記スプライン24を転造加工するとともに、その
スプライン24が形成された外周面22に高周波焼入れ
を施した。
【0013】そして、このようにして製造されたタービ
ンシャフト20の転造加工が施された部分における円筒
度を、軸方向に約15mm隔てた2位置の外径寸法の誤
差によって評価したところ、0.03〜0.05mmで
あり、実用上充分に満足できる精度が得られた。これに
対し、内周面26に高周波焼入れを行うことなくスプラ
イン24を転造加工した場合には、円筒度は0.03〜
0.11mmで充分な精度が得られず、従来はホブ切り
でスプライン24を形成していた。なお、この場合の円
筒部品の肉厚は(21.78−13.5)÷2=4.1
4mmで、歯丈寸法に対する肉厚の比は4.14÷1.
2=3.45である。
【0014】このように、本発明方法によれば、転造加
工に先立って内周面16,26に高周波焼入れが施さ
れ、ブッシングシャフト10やタービンシャフト20を
製造すべき円筒部品の内周部の機械的強度が高められて
いるため、転造歯形の歯丈寸法に対する肉厚の比が7.
3〜3.45と比較的小さい場合でも転造時の変形が小
さく、真円度や円筒度が良好に維持されて、一対の平ダ
イスによりローレット14やスプライン24を高い精度
で転造加工できるのである。
【0015】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
具体例であり、例えば浸炭,窒化などの他の表面硬化法
を採用したり、転造歯形の形状や寸法、転造加工を施す
べき円筒部品の材質や寸法などを適宜変更できることは
勿論である。また、平ダイスの代わりに丸ダイスを用い
ても良く、必要に応じて3個組,5個組など3個以上の
丸ダイスを用いて転造加工を行うこともできるなど、本
発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加え
た態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従って製造されたブッシングシャ
フトの一例を示す一部を切り欠いた正面図である。
【図2】本発明方法に従って製造されたタービンシャフ
トの一例を示す一部を切り欠いた正面図である。
【符号の説明】
14:ローレット 16:内周面 24:スプライン 26:内周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部品の外周面に転造加工を行うに際
    して、該転造加工に先立って該円筒部品の内周面に硬化
    処理を行うことを特徴とする円筒部品の転造方法。
JP25959691A 1991-09-11 1991-09-11 円筒部品の転造方法 Pending JPH0569074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25959691A JPH0569074A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 円筒部品の転造方法

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JPH0569074A true JPH0569074A (ja) 1993-03-23

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ID=17336307

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JP25959691A Pending JPH0569074A (ja) 1991-09-11 1991-09-11 円筒部品の転造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114350902A (zh) * 2021-12-23 2022-04-15 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种中小尺寸薄壁衬套渗层硬度一致性改善的工艺方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114350902A (zh) * 2021-12-23 2022-04-15 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种中小尺寸薄壁衬套渗层硬度一致性改善的工艺方法
CN114350902B (zh) * 2021-12-23 2023-11-07 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种中小尺寸薄壁衬套渗层硬度一致性改善的工艺方法

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