JPH0568878A - 濾過助剤 - Google Patents
濾過助剤Info
- Publication number
- JPH0568878A JPH0568878A JP23030891A JP23030891A JPH0568878A JP H0568878 A JPH0568878 A JP H0568878A JP 23030891 A JP23030891 A JP 23030891A JP 23030891 A JP23030891 A JP 23030891A JP H0568878 A JPH0568878 A JP H0568878A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- mesh
- filter aid
- wood
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な木粉を主濾過の補助剤として用い、生
活廃水などの濾過液中のバクテリアなどを有効に吸着し
て濾過効率を上げる。 【構成】 天然樹木繊維より成る木粉粒の粒度略々40
メッシュ以下、好ましくは80〜250メッシュのもの
を、各種濾過エレメントの表面に附着させて用いること
を特徴としている。
活廃水などの濾過液中のバクテリアなどを有効に吸着し
て濾過効率を上げる。 【構成】 天然樹木繊維より成る木粉粒の粒度略々40
メッシュ以下、好ましくは80〜250メッシュのもの
を、各種濾過エレメントの表面に附着させて用いること
を特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種濾過エレメント
の表面に附着させて用いることができ、殊に生活廃水用
に好適な濾過助剤に関する。
の表面に附着させて用いることができ、殊に生活廃水用
に好適な濾過助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の濾過助剤は、一般に珪藻土とか
活性炭などが主流であるが、前者の珪藻土は、不燃物で
あるので、専ら埋土用の投棄物として利用していたが、
現在では、海洋投棄まで行われて、自然環境を破壊して
いる虞れがあり、また後者の活性炭も燃やすことができ
るが、分解しないので土中に埋めることができないとい
う問題がある。
活性炭などが主流であるが、前者の珪藻土は、不燃物で
あるので、専ら埋土用の投棄物として利用していたが、
現在では、海洋投棄まで行われて、自然環境を破壊して
いる虞れがあり、また後者の活性炭も燃やすことができ
るが、分解しないので土中に埋めることができないとい
う問題がある。
【0003】さらに、天然ファイバーを用いた濾過助剤
も知られているが、高価で、特殊なものにしか利用され
ていない。
も知られているが、高価で、特殊なものにしか利用され
ていない。
【0004】このような従来一般に行われている濾過助
剤に対して、木材粉末を用いた濾過方法が、例えば特開
昭50−5973号公報とか特開昭58−79592号
公報とか特開昭56−121608号公報等の技術が知
られている。
剤に対して、木材粉末を用いた濾過方法が、例えば特開
昭50−5973号公報とか特開昭58−79592号
公報とか特開昭56−121608号公報等の技術が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来例は、いづれもおが屑などの木材粉末を用いているの
で、濾過材としての原料価格を他のものに比し著しく安
価にできる利点を有するも、木材粉末単独または他の濾
過材との混合によって濾過助剤としてでなく、濾過材そ
のものを構成させているので、目詰りが激しく濾過効率
が落ち、満足できる濾過構成にできないという不都合,
問題点があった。
来例は、いづれもおが屑などの木材粉末を用いているの
で、濾過材としての原料価格を他のものに比し著しく安
価にできる利点を有するも、木材粉末単独または他の濾
過材との混合によって濾過助剤としてでなく、濾過材そ
のものを構成させているので、目詰りが激しく濾過効率
が落ち、満足できる濾過構成にできないという不都合,
問題点があった。
【0006】この発明は、叙上の点に着目して成された
もので、濾過効率に優れ、各種構成の濾過エレメントの
補助的な濾過に好適な新規な濾過助剤を提供することを
目的とする。
もので、濾過効率に優れ、各種構成の濾過エレメントの
補助的な濾過に好適な新規な濾過助剤を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
天然樹木繊維より成る木粉粒の粒度略々40メッシュ以
下、好ましくは80〜250メッシュのものを、各種濾
過エレメントの表面に附着させて用いることを特徴とす
る濾過助剤に係る。
天然樹木繊維より成る木粉粒の粒度略々40メッシュ以
下、好ましくは80〜250メッシュのものを、各種濾
過エレメントの表面に附着させて用いることを特徴とす
る濾過助剤に係る。
【0008】
【作用】各種濾過エレメント、例えばパンチングメタル
の円筒濾過エレメント,ポーラス状の多孔円筒濾過エレ
メント、あるいは各種断面形状のワイヤをコイル状に捲
装してワイヤ間に微少な濾過スリットを形成できるコイ
ルワイヤ円筒濾過エレメントなど好みの濾過エレメント
の表面に、粒度略々40メッシュ以下、好ましくは80
〜250メッシュの天然樹木繊維を均等に附着させて補
助濾過層を形成させ、所望の生活廃水を通過させて必要
な固形分を濾過することができる。
の円筒濾過エレメント,ポーラス状の多孔円筒濾過エレ
メント、あるいは各種断面形状のワイヤをコイル状に捲
装してワイヤ間に微少な濾過スリットを形成できるコイ
ルワイヤ円筒濾過エレメントなど好みの濾過エレメント
の表面に、粒度略々40メッシュ以下、好ましくは80
〜250メッシュの天然樹木繊維を均等に附着させて補
助濾過層を形成させ、所望の生活廃水を通過させて必要
な固形分を濾過することができる。
【0009】ことに生活廃水中のバクテリア、主に粘性
の高い糸状菌をBOD等の汚染有機物と共に有効に濾過
除去できる。
の高い糸状菌をBOD等の汚染有機物と共に有効に濾過
除去できる。
【0010】なお、目詰りの場合は、濾過エレメントよ
り濾過助剤を逆洗または機械的なスクレーパなどで剥離
し、洗浄して反覆使用することもできる。
り濾過助剤を逆洗または機械的なスクレーパなどで剥離
し、洗浄して反覆使用することもできる。
【0011】また、反覆使用後、濾過状態が飽和した時
点で濾過助剤はこれを取り出し、脱水後、ケーキ状にし
て焼却または土地の肥料や家畜の飼料としても利用でき
る。
点で濾過助剤はこれを取り出し、脱水後、ケーキ状にし
て焼却または土地の肥料や家畜の飼料としても利用でき
る。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。ま
ず、この濾過助剤の製造方法について説明する。
ず、この濾過助剤の製造方法について説明する。
【0013】木材チップ及びのこくず等の天然樹木の木
質原料を170℃以上300℃に近い高温で乾燥させ3
%〜5%の含水率にした木材チップ及びのこくずを作
る。つぎに、粉砕機あるいは石うすにかけて微細に粉砕
した微粉を篩などの分級機にかけて40メッシュ以上の
細い木粉のみを取り出し、これを濾過助剤とする。
質原料を170℃以上300℃に近い高温で乾燥させ3
%〜5%の含水率にした木材チップ及びのこくずを作
る。つぎに、粉砕機あるいは石うすにかけて微細に粉砕
した微粉を篩などの分級機にかけて40メッシュ以上の
細い木粉のみを取り出し、これを濾過助剤とする。
【0014】このようにして得られた濾過助剤を、例え
ば、断面三角形状のワイヤをコイル状に捲回して得られ
るコイルワイヤ捲装円筒濾過エレメントの表面に5mm〜
15mmの厚さでプリコートして濾過エレメントの濾過助
剤として用いる。
ば、断面三角形状のワイヤをコイル状に捲回して得られ
るコイルワイヤ捲装円筒濾過エレメントの表面に5mm〜
15mmの厚さでプリコートして濾過エレメントの濾過助
剤として用いる。
【0015】上述の構成の下に濾過液として生活廃水を
用いるときは、濾過助剤が生活廃水中の有機汚泥、すな
わちバクテリアを吸着して、有効に濾過作用が行われ
る。
用いるときは、濾過助剤が生活廃水中の有機汚泥、すな
わちバクテリアを吸着して、有効に濾過作用が行われ
る。
【0016】なお、木粉粒の粒度と濾過速度(l/m2
hr)との関係は実験によると略々40メッシュを境
に、これより大きいと急速に濾過速度が減じ、濾過効率
が低下するが、これより小さいと濾過速度は速くなり、
ことに好ましい粒度は80〜250メッシュであること
が分っている。
hr)との関係は実験によると略々40メッシュを境
に、これより大きいと急速に濾過速度が減じ、濾過効率
が低下するが、これより小さいと濾過速度は速くなり、
ことに好ましい粒度は80〜250メッシュであること
が分っている。
【0017】そして、一般に生活廃水の濾過濁度(S.
S)も後述の実験でも分るように、40メッシュ以下の
篩度で有効に除去されることが分っている。
S)も後述の実験でも分るように、40メッシュ以下の
篩度で有効に除去されることが分っている。
【0018】ところで、原料となる天然樹木としては、
針葉樹の方が広葉樹より濾過助剤として好ましい。そし
て木粉の構成は、導管状,ポーラス状の方が濾過効果に
優れており、形状も針状より球状の方が優れている。
針葉樹の方が広葉樹より濾過助剤として好ましい。そし
て木粉の構成は、導管状,ポーラス状の方が濾過効果に
優れており、形状も針状より球状の方が優れている。
【0019】濾過助剤として反覆使用後、濾過エレメン
トよりスクレーパなどで除去し、これを脱水機で乾燥
し、ケーキ状としてそのまま焼却,飼料などにして廃
棄,再利用できる。
トよりスクレーパなどで除去し、これを脱水機で乾燥
し、ケーキ状としてそのまま焼却,飼料などにして廃
棄,再利用できる。
【0020】つぎに、木粉による油脂分の吸着効果を示
す実験例を示す。
す実験例を示す。
【0021】粒径100メッシュの大きさの2種類の木
粉、すなわちサンダーダストのAおよびバックフィルタ
ーダストのBを用いて外食産業の厨房廃水を濾過した廃
水組成は表1のとおりである。
粉、すなわちサンダーダストのAおよびバックフィルタ
ーダストのBを用いて外食産業の厨房廃水を濾過した廃
水組成は表1のとおりである。
【0022】
【表1】
【0023】上記組成の原液2リットルに塩酸を添加
し、pHを約3.3に調整し、この液に前記木粉Aおよ
びBをそれぞれ50gづつ添加し、5分間攪拌を行っ
た。その後、ロートと濾布によって濾過し、約1900
mlの濾液を得た。その分析結果は表2のとおりであ
る。
し、pHを約3.3に調整し、この液に前記木粉Aおよ
びBをそれぞれ50gづつ添加し、5分間攪拌を行っ
た。その後、ロートと濾布によって濾過し、約1900
mlの濾液を得た。その分析結果は表2のとおりであ
る。
【0024】
【表2】
【0025】この表から分るように、n−ヘキサンの抽
出物が除去可能にあることが分り、しかも、濾過濁度
S.Sの著しい低下により木粉AおよびBが濾過助剤と
して有効に作用していることが分る。
出物が除去可能にあることが分り、しかも、濾過濁度
S.Sの著しい低下により木粉AおよびBが濾過助剤と
して有効に作用していることが分る。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、濾過の助剤として天
然樹木の繊維を用いており、かつ、その粒度が略々40
メッシュ以下のものを主濾過エレメントの補助フィルタ
として併用させているので、汚濁濾過液,生活廃水中の
バクテリアの除去吸着に有効に利用できると共に、濾過
装置の一部を構成する沈殿槽のバルキング対策を図るこ
とができ、しかも従来の装置をそのまま利用してバルキ
ングによる汚泥の流出を完全に防止できる。
然樹木の繊維を用いており、かつ、その粒度が略々40
メッシュ以下のものを主濾過エレメントの補助フィルタ
として併用させているので、汚濁濾過液,生活廃水中の
バクテリアの除去吸着に有効に利用できると共に、濾過
装置の一部を構成する沈殿槽のバルキング対策を図るこ
とができ、しかも従来の装置をそのまま利用してバルキ
ングによる汚泥の流出を完全に防止できる。
【0027】しかも、使用後の助剤は、脱水乾燥してケ
ーキ状にできるので、焼却処理は勿論のこと、土壌肥料
や必要に応じては飼料にも活用できるなど幾多の効果を
有する。
ーキ状にできるので、焼却処理は勿論のこと、土壌肥料
や必要に応じては飼料にも活用できるなど幾多の効果を
有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田尾 憲功 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町2833の88 (72)発明者 古川 俊夫 千葉県野田市岩名1丁目12−15
Claims (1)
- 【請求項1】 天然樹木繊維より成る木粉粒の粒度略々
40メッシュ以下、好ましくは80〜250メッシュの
ものを、各種濾過エレメントの表面に附着させて用いる
ことを特徴とする濾過助剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23030891A JPH0568878A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 濾過助剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23030891A JPH0568878A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 濾過助剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0568878A true JPH0568878A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16905801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23030891A Withdrawn JPH0568878A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 濾過助剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0568878A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998040149A1 (de) * | 1997-03-13 | 1998-09-17 | Herzog, Stefan | Filterhilfsmittel |
CN102764634A (zh) * | 2012-07-23 | 2012-11-07 | 黑旋风工程机械开发有限公司 | 用于盾构工程泥浆的复合助滤剂的配方 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP23030891A patent/JPH0568878A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998040149A1 (de) * | 1997-03-13 | 1998-09-17 | Herzog, Stefan | Filterhilfsmittel |
CN102764634A (zh) * | 2012-07-23 | 2012-11-07 | 黑旋风工程机械开发有限公司 | 用于盾构工程泥浆的复合助滤剂的配方 |
CN102764634B (zh) * | 2012-07-23 | 2014-11-26 | 黑旋风工程机械开发有限公司 | 用于盾构工程泥浆的复合助滤剂的配方 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |