JPH0568871U - 二重容器 - Google Patents

二重容器

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JPH0568871U
JPH0568871U JP713592U JP713592U JPH0568871U JP H0568871 U JPH0568871 U JP H0568871U JP 713592 U JP713592 U JP 713592U JP 713592 U JP713592 U JP 713592U JP H0568871 U JPH0568871 U JP H0568871U
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JP
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container
double
inner container
outer container
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JP713592U
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徹 嶋
哲行 平野
正広 高橋
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外側容器に対して内側容器の脱着が容易な二
重容器を提供する。 【構成】 合成樹脂製の外側容器2および内側容器3か
らなる二重容器において、外側容器2を、内側容器3を
上方から覆うことができる大きさでかつ底面に内側容器
3を取り出し可能な開口20を有する容器本体21と、
この容器本体21の底面開口20を塞ぐように着脱自在
に係合された底板22とから構成する。容器本体21に
対して底板22を外せば、底面開口20から内側容器3
を容易に脱着することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、合成樹脂製の外側容器および内側容器からなり、外側容器が内側容 器を保護するに足る剛性を備えた二重容器に関する。例えば、液体、スラリー、 粉体、顆粒状固体などの内容物を運搬、保管するのに好適な二重容器に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、液体を運搬する容器としては、一般に金属製の18リットル缶が使用さ れていた。しかし、金属缶の場合、運搬する液体の種類によっては缶内に錆が発 生して液体が汚染されたり、穴があいて液体が漏れたりするという問題があった 。しかも、錆が発生しやすいためにリサイクルして使用することができず、ワン ウェイ容器としてしか使用できなかった。つまり、容器を回収して再利用するこ とができず、使用後の缶を処分しなければならないために省資源化が図れず、か つ、1回の使用毎に新しい缶を用いなければならないためにコストも高いという 問題があった。
【0003】 そこで、近年、錆や穴あきの発生を防止でき、かつ、使用後は軽量となるので 回収が容易でリサイクルが可能なプラスチック製の20リットル工業缶や偏平缶 が使用されるようになってきた。しかし、プラスチック製の缶をリサイクルして 使用する場合には、缶内を洗浄しなければならず、その作業が煩雑でリサイクル コストが高くつくという問題があった。
【0004】 このため、プラスチック製の外側容器内にプラスチックシートからなる袋状の 内側容器を挿入したバックインボックス形式の容器を用い、内側容器内に運搬す る液体を入れるとともに、外側容器で内側容器を保護し、運搬後には内側容器を 取り出して廃棄し、外側容器を再利用することで、洗浄作業を行わずに容器の一 部をリサイクルして省資源化を図るものが提案されている(特開平2−1911 71号公報参照)。また、合成樹脂製内容器とシート状の外被体とで構成される 二重容器において、外被体をスライド・ファスナによって簡単に装着できるよう にしたものも提案されている(実開平1−179523号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のバックインボックス形式の容器では、袋状の内側容器を 外側容器の開口部から脱着しなければならないため、その脱着作業が難しいとい う問題がある。
【0006】 また、後者の内容器とシート状の外被体とからなる二重容器では、外被体とし て薄いシート状の部材しか利用できず、外側容器が堅牢な場合には適用できなか った。このため、積み重ねて運搬、保管できるようにするには、内側容器として 荷重に耐えられるように厚肉中空の堅牢な容器を用いなければならなかった。従 って、洗浄せずに容器を再利用する場合、外被体は再利用可能であるが、成形時 間がかかり製造コストが高く材料の使用量も多い厚肉中空の内側容器は廃棄しな ければならず、結局、省資源化が図れずリサイクルコストも高いという問題があ る。
【0007】 ここに、本考案の目的は、外側容器に対して内側容器の脱着が容易で、かつ、 省資源化が図れてリサイクルコストも低くできる二重容器を提供することにある 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、本考案の二重容器は、合成樹脂製の外側容器と、この外側容器内に 収納された合成樹脂製の内側容器とからなり、前記外側容器が前記内側容器を保 護するに足る剛性を備えた二重容器において、前記外側容器を、前記内側容器を 上方から覆うことができる大きさでかつ底面に前記内側容器を取り出し可能な開 口を有する容器本体と、この容器本体の底面開口を塞ぐように着脱自在に係合さ れた底板とから構成している。
【0009】 また、本考案の二重容器は、前記底板が、前記容器本体の下端部外周縁を外側 から囲む立上壁を有する構造としている。 また、本考案の二重容器は、前記容器本体が、相対する側壁が底面から上面へ 向かうに従って次第につぼまったテーパ形状を有する形状としている。 また、本考案の二重容器は、前記内側容器が上部に口金部を有し、前記外側容 器が、上部に前記口金部の一部を係止する係止部を有する保持孔と、この保持孔 に対して弾性的に係脱可能でかつ前記係止部とともに前記口金部を外側容器に対 して保持する弾性変形可能なロック部材とを有する構造としている。
【0010】
【作用】
外側容器に対して内側容器を脱着するには、外側容器の容器本体に対して底板 を外す。すると、その容器本体の底面開口が開放されるから、その開口から内側 容器を容易に脱着することができる。このため、従来のように、内側容器を外側 容器の開口から脱着する必要がないから、外側容器に対して内側容器の脱着を容 易に行うことができる。しかも、外側容器は内側容器を保護するに足る剛性を備 えているので、内側容器は安価な薄肉容器で構成することができる。このため、 リサイクルのために内側容器を廃棄しても、製造コストが高く材料の使用量も多 い外側容器は洗浄せずに再利用できるため、リサイクルを容易に行えるとともに 省資源化が図れる。
【0011】 また、底板を、容器本体の下端部外周縁を外側から囲む立上壁を有する構造と しているから、二重容器を上下に積み重ねた状態において、上方の二重容器の重 量が下方の二重容器の外側容器に作用してその外側容器の容器本体が外方へ広が ろうとしても、その方向への拡張が底板の立上壁によって規制されているから、 積み重ねに対する強度向上が図れる(図10参照)。
【0012】 また、容器本体を、相対する側壁が底面から上面へ向かうに従って次第につぼ まったテーパ形状を有する形状としているから、例えば、容器本体の保管時など に底板を外した状態の容器本体を上方へ順に積み重ねていくと、下方の容器本体 に対して上方の容器本体の大部分が被った状態で積み重ねられるから、保管時の 容積を少なく、かつ、安定した姿勢で保管できる(図11参照)。
【0013】 また、内側容器を上部に口金部を有する構造とし、外側容器を、上部に前記口 金部の一部を係止する係止部を有する保持孔と、この保持孔に対して弾性的に係 脱可能でかつ前記係止部とともに前記口金部を外側容器に対して保持する弾性変 形可能なロック部材とを有する構造としているから、ロック部材の弾性変形を利 用して、外側容器に対して内側容器の口金部の保持、解除を容易に行うことがで きる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本実施例の二重容器の外観を示す斜視図、図2は図1のII−II線断面図 、図3は図1に示す二重容器の一部を切り欠いた側面図である。これらの図に示 す如く、本実施例の二重容器1は、合成樹脂製の外側容器2と、この外側容器2 内に収納された合成樹脂製の内側容器3とから構成され、外側容器2が内側容器 3を保護するに足る剛性を備える構造である。
【0015】 前記内側容器3は、図4に示す如く、前記外側容器2内に収納可能な大きさの ほぼ中空立方体状の容器本体11と、この容器本体11の上面にほぼ円形の折り 返し部12を介してその上面より上方へ引き出し可能かつ上面から下方へ収納可 能に設けられた口金部13と、この口金部13に螺合されたキャップ14とから 構成されている。容器本体11は、例えば、メルトインデックス2g/10min 、密度0.920のLLDPE(エチレン−αオレフィン共重合体)を中空成形 して、厚みが0.5〜1.5mm程度のほぼ中空立方体状の容器に形成されている 。ちなみに、容器本体11の大きさは、収容する液体などの量によって設定され るが、4〜40リットル、通常、10〜20リットルの容量に設定されている。
【0016】 前記外側容器2は、前記内側容器3を上方から覆うことができる大きさのほぼ 台形箱状に形成されかつ底面に前記内側容器3を取り出し可能な開口20を有す る容器本体21と、この容器本体21の底面開口20を塞ぐ大きさの底板22と から構成されている。容器本体21と底板22とは、着脱自在、つまり、図5に 示す如く、台形箱状の長辺方向へスライド自在に係合されている。具体的には、 容器本体21の両長辺側側壁および一方の短辺側側壁の下部外周縁に外側へ向か って一体的に突出形成された突条23と、底板22の対応する外周縁に沿って一 体的に形成されかつ容器本体21の下端部外周縁を外側から囲むとともに前記前 記突条23に対して外側から前記長辺方向へスライド自在に係合する係合溝24 を有する立上壁25とにより、長辺方向へスライド自在に係合されている。
【0017】 前記容器本体21と底板22との他方の短辺側側壁下部には、図6に示す如く 、係止孔26A,26Bが貫通形成されている。係止孔26A,26Bには、ロ ックピン27が挿入、係止されている。ロックピン27は、先端にくさび状の係 止部28A,28Bを外向きに有する一対の係止爪29A,29Bを備える。従 って、ロックピン27を前記係止孔26A,26Bへ挿入していくと、一対の係 止爪29A,29Bが互いに接近する方向へ弾性変形しながら侵入し、所定位置 まで挿入された段階で互いに離反する方向へ復帰して係止部28A,28Bが底 板22の内壁に係止するので、容器本体21と底板22とが一体的にロックされ る。
【0018】 前記容器本体21は、例えば、メルトインデックス3g/10min のブロック PPを射出成形して、厚みが5mm 程度の台形箱状に形成されている。具体的には 、相対する長辺側側壁および短辺側側壁が上部へ向かうに従って次第につぼまっ たテーパ状をなすほぼ台形箱状に形成され、かつ、その上面短辺方向両側に水平 面状の荷受面31A,31Bおよび2条の突条部32A,32Bがそれぞれ長手 方向に沿って成形されている。また、底板22は、容器本体21と同様な材料に よって、短辺方向両側に前記荷受面31A,31B上に重ねられる接地面33A ,33Bが、この両側の接地面33A,33Bの間に上方へ向かって膨出し内部 に前記2条の突条部32A,32Bが収納可能な窪み部34がそれぞれ長手方向 に沿って形成されている。
【0019】 前記容器本体21の上面において、2条の突条部32A,32B間には、その 一方寄りに運搬時などに手で掴むためのグリップ部41が、他方寄りに前記内側 容器3の口金部13を外側容器2に対して所定位置に保持するための内側容器保 持部51がそれぞれが形成されている。グリップ部41は、図7にも示す如く、 2条の突条部32A,32B間に上方へ向かって膨出するように成形された突起 部42に起伏自在に設けられた一対のハンドル43A,43Bを備える。各ハン ドル43A,43Bは、合成樹脂によってほぼU字形状に成形されている。
【0020】 前記内側容器保持部51は、図8および図9に示す如く、2条の突条部32A ,32B間の他方寄りにく字状に切り欠かれかつ前記内側容器3の口金部13の 半分を係止する半円溝状の係止部52を有する保持孔53と、この保持孔53に 対して弾性的に係脱可能でかつ前記係止部52とともに前記口金部13を外側容 器2に対して保持する弾性変形可能なロック部材54とから構成されている。
【0021】 前記保持孔53には、短辺方向両側縁に前記ロック部材54の両側を下方より 受ける段部55が形成されているとともに、前記係止部52の両側に係止溝56 が形成されている。前記ロック部材54には、一端側に前記係止部52とともに 前記口金部13を外側容器2に対して保持する半円溝状の係止部57および前記 係止溝56に挿入される挿入片58がそれぞれ形成されているとともに、他端側 に両側のスリット59を介して弾性変形可能でかつ容器本体21の内壁に係止さ れる係止爪60が一体的に形成されている。なお、両側のスリット59間の外表 面には、滑り止め突起61が形成されている。
【0022】 次に、本実施例の作用を説明する。 まず、外側容器2内に内側容器3を収納するには、外側容器2の容器本体21 の底面開口20から内側容器3を収納し、その内側容器3のキャップ14および 口金部13を容器本体21の保持孔53から上方へ突出させる。ここで、口金部 13を保持孔53の半円溝状の係止部52に位置させるとともに、ロック部材5 4の係止部57を口金部13の反対側に位置させ、そこを支点としてロック部材 54を回動させながら係止爪60を容器本体21の内壁に係止させる。これによ り、内側容器3の口金部13が外側容器2の容器本体21から上方へ突出した状 態で保持される。
【0023】 続いて、図5に示す如く、内部に内側容器3を収納、保持した状態の外側容器 2の容器本体21を底板22に対して、あるいは、容器本体21に対して底板2 2をスライドさせながら、両者を係合させる。この後、容器本体21と底板22 との対応する係止孔26A,26Bにロックピン27を差し込む。すると、一対 の係止爪29A,29Bが互いに接近する方向へ弾性変形しながら侵入し、所定 位置まで挿入された段階で互いに離反する方向へ復帰して係止部28A,28B が容器本体21の内壁に係止されるので、容器本体21と底板22とが一体的に ロックされる。
【0024】 これにより、外側容器2内に内側容器3を収納した二重容器が構成される。な お、内側容器3内への液体の注入は、内側容器3を外側容器2内に収納する前、 あるいは、収納してロックした後のいずれでもよい。運搬に当たっては、図7に 示す如く、一対のハンドル43A,43Bを垂直に起立させた後、これら一対の ハンドル43A,43Bを手で掴んで持ち運び、保管する。保管に当たって、2 つ以上の二重容器1を重ねた場合、図10に示す如く、上方の二重容器1の重量 Wが下方の二重容器1の外側容器2に作用してその外側容器2の容器本体21が 外方へ広がろうとするが、その方向への拡張が底板22の立上壁25によって規 制されているから、積み重ねに対する強度向上が図れる。
【0025】 また、内側容器3内の液体を放出した後に外側容器2を回収するには、外側容 器2から内側容器3を取り出す。これには、まず、ロックピン27を外し、外側 容器2の容器本体21を底板22に対して、あるいは、容器本体21に対して底 板22をスライドさせながら、両者の係合を外す。すると、容器本体21の底面 開口20が開放されるから、その開口20から内側容器3を取出すことができる 。この際、ロック部材54の滑り止め突起61を内方へ押しながら上方へ付勢す ると、係止爪60が内方へ弾性変形しながら容器本体21の内壁から外れるので 、ロック部材54を容器本体21から外す。これにより、内側容器3の口金部1 3が容器本体21から解除されるから、開口20から内側容器3を取出すことが できる。
【0026】 このようにして内側容器3が取り出された外側容器2については、運搬した液 体に触れていないので洗浄することなく再利用することが可能であり、内側容器 3のみを新たに成形すれば二重容器1のリサイクルが可能である。その際、回収 までの保管などに当たって、図11に示す如く、底板22を外した状態の容器本 体21を上方へ順に積み重ねていくと、下方の容器本体21に対して上方の容器 本体21の大部分が被った状態で積み重ねられるから、保管時の容積を少なく、 かつ、安定した姿勢で保管できる。なお、内側容器3については、その場で廃棄 してもよく、あるいは、他の場所まで運んで廃棄してもよい。
【0027】 従って、本実施例によれば、外側容器2を容器本体21と底板22とで構成し ているので、外側容器2に対する内側容器3の脱着を容易に行うことができ、従 来の外側容器の開口から内側容器を着脱する場合に比べて二重容器1の製造、分 解作業を能率よく行うことができ、生産性を向上させることができる。しかも、 内側容器3内に内容物を収納しているため、外側容器2は内容物に触れることが なく、洗浄することなく再利用することができるので、省資源化が図れるととも に内側容器3のみを新たに製造すればよいので二重容器1の製造コストも低減で きる。
【0028】 また、外側容器2は内側容器3を保護するに足る剛性を備えた構成であるため 、内側容器3については内容物が漏れないものであればよく荷重を支持する強度 を備える必要がない。このため、内側容器3には肉厚の薄い中空容器を用いるこ とができて低コストで生産でき、使用済の内側容器3を廃棄して新しい内側容器 3を回収した外側容器2に装着して二重容器1をリサイクルできるので、従来の 肉厚の内側容器を廃棄してシート状の外被体のみを再利用する場合に比べてリサ イクルコストを低減することができる。
【0029】 また、底板22を、容器本体21の下端部外周縁を外側から囲む立上壁25を 有する構造としているから、二重容器1を上下に積み重ねた状態において、上方 の二重容器1の重量Wが下方の二重容器1の外側容器2に作用してその外側容器 2の容器本体21が外方へ広がろうとしても、その方向への拡張が底板22の立 上壁25によって規制されているから、積み重ねに対する強度向上が図れる。
【0030】 また、容器本体21を、相対する側壁が底面から上面へ向かうに従って次第に つぼまったテーパ形状を有する形状としているから、底板22を外した状態の容 器本体21を上方へ順に積み重ねていくと、下方の容器本体21に対して上方の 容器本体21の大部分が被った状態で積み重ねられるから、保管時の容積を少な く、かつ、安定した姿勢で保管できる。
【0031】 また、内側容器3を上部に口金部13を有する構造とし、外側容器2を、上部 に前記口金部13の一部を係止する係止部52を有する保持孔53と、この保持 孔53に対して弾性的に係脱可能でかつ前記係止部52とともに前記口金部13 を外側容器2に対して保持する弾性変形可能なロック部材54とを有する構造と しているから、ロック部材54の弾性変形を利用して、外側容器2に対して内側 容器3の口金部13の保持、解除を容易に行うことができる。つまり、ロック部 材54を容器本体21に係脱させるために別の部品を設けなくてもよいので、最 少の部品点数でかつ口金部13の保持、解除を容易に行うことができる。
【0032】 また、グリップ部41が設けられているから手で持ち上げて運搬する場合でも 、楽に持ち運ぶことができ運搬時の作業性を向上させることができる。
【0033】 なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではなく、本考案の目的を達成 できる範囲での変形、改良などは本考案に含まれるものである。
【0034】 例えば、外側容器2の容器本体21と底板22とは、前記実施例のようにスラ イド自在に係合することによって着脱できる構造に限らず、他の構造でもよい。 要は、容器本体21と底板22とが取り外しでき、かつ、一体的に結合できるも のであれば、いずれの構造でもよい。
【0035】 また、外側容器2の材質は、前記実施例のものに限定されず、種々の合成樹脂 を用いることができる。ただし、内側容器3との装着を確実にするために硬質の ものが望ましく、特に、成形が容易な熱可塑性樹脂が望ましい。更に、外側容器 2の形状、大きさも前記実施例のものに限らず、実施にあたって適宜設定すれば よく、特に内側容器3に合わせて設定すればよい。
【0036】 また、内側容器3の形状、大きさも前記実施例のものに限らず、実施にあたっ て適宜設定すればよい。ただし、材質と装脱着の容易性や運搬性により、内側容 器の容量としては4〜40リットル、特に10〜20リットル程度が好ましい。 また、材質としては耐薬品性を有する素材であれば特に限定されないが、成形の 容易さの面で熱可塑性樹脂が望ましく、特に前述の実施例のようにLLDPEを 用いたり、LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)を用いたり、あるいはLLD PEとLDPEとのブレンド物を用いることが好ましい。
【0037】 また、内側容器保持部51の構造についても、前記実施例の限らず、他の構 造でもよい。例えば、ロック部材54については、係止爪60をスリット59に よって弾性変形させるようにしたが、ロック部材54自体を弾性変形できるよう に構成してもよい。
【0038】
【考案の効果】
以上の通り、本考案の二重容器によれば、外側容器に対して内側容器の脱着が 容易で、かつ、省資源化が図れてリサイクルコストも低くできるという効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の二重容器の外観を示す斜視
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す二重容器の一部を切り欠いた側面図
である。
【図4】内側容器の外観を示す斜視図である。
【図5】外側容器の容器本体と底板とをスライドさせた
状態の斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】グリップ部の使用状態を示す斜視図である。
【図8】外側容器の一部を拡大した断面図である。
【図9】図8に示された部分の分解斜視図である。
【図10】同二重容器を積み重ねた状態の正面図である。
【図11】外側容器の容器本体を積み重ねた状態の断面図
である。
【符号の説明】
1 二重容器 2 外側容器 3 内側容器 13 口金部 20 開口 21 容器本体 22 底板 25 立上壁 52 係止部 53 保持孔 54 ロック部材 57 係止部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の外側容器と、この外側容器内
    に収納された合成樹脂製の内側容器とからなり、前記外
    側容器が前記内側容器を保護するに足る剛性を備えた二
    重容器において、前記外側容器を、前記内側容器を上方
    から覆うことができる大きさでかつ底面に前記内側容器
    を取り出し可能な開口を有する容器本体と、この容器本
    体の底面開口を塞ぐように着脱自在に係合された底板と
    から構成したことを特徴とする二重容器。
  2. 【請求項2】前記底板は、前記容器本体の下端部外周縁
    を外側から囲む立上壁を有することを特徴とする請求項
    1記載の二重容器。
  3. 【請求項3】前記容器本体は、相対する側壁が底面から
    上面へ向かうに従って次第につぼまったテーパ形状を有
    することを特徴とする請求項1または2記載の二重容
    器。
  4. 【請求項4】前記内側容器は上部に口金部を有し、前記
    外側容器は、上部に前記口金部の一部を係止する係止部
    を有する保持孔と、この保持孔に対して弾性的に係脱可
    能でかつ前記係止部とともに前記口金部を外側容器に対
    して保持する弾性変形可能なロック部材とを有すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の二重
    容器。
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Effective date: 19971118