JPH0568430U - 蒸気の再熱を利用した連続蒸きよう装置 - Google Patents

蒸気の再熱を利用した連続蒸きよう装置

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JPH0568430U
JPH0568430U JP086758U JP8675891U JPH0568430U JP H0568430 U JPH0568430 U JP H0568430U JP 086758 U JP086758 U JP 086758U JP 8675891 U JP8675891 U JP 8675891U JP H0568430 U JPH0568430 U JP H0568430U
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steam
steaming
stage
temperature
steamed
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Application number
JP086758U
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English (en)
Inventor
和鬼夫 荒木
Original Assignee
永田醸造機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一旦蒸きようの用に供した蒸気の再利用を目
的とし、蒸きよう終了後の余剰蒸気を、他の加熱源によ
り熱交換して温度、水分を調整し、もつて前段蒸きよう
に供給するようにする。 【構成】 通気性を有するネツトコンベア上に蒸きよう
資料を積層とし、その下方に複数個の蒸気供給室を形成
し、資料が投入口から出口に移行する間に、前記蒸気供
給室の後段側に新規蒸気を供給して後段の蒸きよう作業
を行ない、その後段側蒸きょう終了後の余剰蒸気を前段
の蒸きように供する過程において、前段蒸きように適す
る蒸気温度に加熱し、前段の蒸きよう作業を行なわせ、
もつて蒸気の節約、蒸米中の脂肪酸の除去並びに蒸米を
軽く、かつ弾力ある蒸し上りとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は穀類の蒸きように際し、蒸気を有効かつ効果的に利用する蒸きよう 装置において、一旦蒸きようの用に供した蒸気の再利用を目的とし、蒸きよう終 了後の余剰蒸気を、他の加熱源により熱交換して温度、水分を調整し、もつて前 段蒸きように供給するように構成した蒸きよう装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
穀類の蒸きようにおいて、後段蒸きように供給された蒸きよう終了後の余剰の 蒸気は、前段蒸きように供するか或いは機外に放出されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらその余剰蒸気は未だ多量の熱量を含み、蒸きよう作業に役立つも ので、機外に放出することは不経済きわまるものであつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
したがつて多段式蒸米機において、後段蒸しに供した蒸きよう終了後の余剰蒸 気は未だ93〜97°Cを有しており、従来この余剰蒸気を直接、前段蒸きよう に供していたが、蒸し上り水分過多の状態におちいり易く、蒸米が軟調となる等 の難点が指摘されていた。そこでこの考案は、この93〜97°Cの余剰蒸気を 前段蒸きように供する場合、その供給過程で他の熱源例えば熱交換器により温度 100〜105°Cへの調整を行なつた後、前段の蒸きよう作業を行なわせ、蒸 米を軽くかつ弾力ある蒸し上りとし、併せて省エネルギを計ろうとするものであ る。
【0005】
【作用】
例えば酒造用蒸米において、蒸きようの後段側に新規蒸気を供給して後段の蒸 きよう作業を行なわせ、その余剰蒸気93〜97°Cの飽和蒸気を直接前段蒸し に供給すると、蒸気は蒸米に接触してドレン化し、吸収されることは必定である
▲。かような状況下においては、蒸気の通過抵抗が高く、蒸米は当然過剰な水分
を▲吸収して重い蒸米となる。▲
【0006】▲ 蒸気の再熱利用は、このような欠陥を克服するために、後段蒸
きよう作業に供▲した余剰蒸気93〜97°Cを、前段蒸きよう作業に供給する
導入管の過程、或▲いは前段の蒸気発生室内において、他の熱源により、前段の
蒸きよう作業の完璧▲を期し、弾力ある軽い蒸し上りを達成するものである。▲
【0007】▲ 蒸米は原料の産地及び品種によつて蒸しの硬軟調整を異にし、
その状況に応じ▲前段側、後段側の蒸気の供給を適切な条件のもとに、後段蒸き
ようの余剰蒸気を▲加熱機によつて任意の温度に加熱して前段蒸きように供給
し、蒸気の再利用にお▲ける経済性を高めるほか、蒸しの硬軟自在な調整にも効
果をあげるものである。▲
【0008】▲ また前段側に新規蒸気を供給して蒸きよう作業を行ない、その
余剰蒸気を後段▲側に供給する導入管の過程で、他の熱源により温度、水分の調
整を行なつた後に▲蒸きようを行なうことも可能であるが、前段側の蒸きよう作
用は蒸気が温度の低▲い浸漬米と熱交換するため、余剰蒸気の温度は低く、これ
を適切な温度、水分に▲調整して後段側の蒸しに供することは、酒造用蒸米中の
脂肪酸除去に適さないこ▲とと、多量の熱量を必要とし、この考案と比較して省
エネルギの目的に沿わない▲のである。▲
【0009】▲ 後段蒸しに使用した余剰蒸気を、前段蒸しに供する目的の温
度、水分に調整す▲る熱量は、一例として、5〜8°C(前段蒸きように必要な
蒸気温度すなわち目▲的温度を100〜105°Cとする)上昇させれば蒸きよ
う作業の目的温度に到▲達でき、当初から105°Cの温度を有する蒸気の供給
と比較してはるかに省エ▲ネルギが計れるものである。▲
【0010】▲ これを数値(概算計算)によつて説明すると、例として原料米
の処理量150▲0Kg/Hの場合、次のようになる。すなわち、▲1)蒸きよ
うに新規蒸気のみを供給する場合▲ 理論蒸気量=白米重量×10%▲ 安全倍
率=2.5▲とすると、▲ 必要蒸気量=1500Kg×0.10×2.5=3
75Kg/H▲
【0011】▲2)諸元の設定▲ 後段側の余剰蒸気温度 95°C▲ 前
段側の適正蒸気温度 102°C▲ 余剰蒸気の回収率 50%▲と
する。▲ 前段側蒸きようと後段側蒸きように対する蒸気供給の配分は次のよう
になる。▲ 前段側蒸きよう(調整蒸気供給)▲ 蒸気発生室6a〜6b▲
375Kg/H×2/6=125Kg/H▲ 後段側蒸きよう(新規蒸気供給)
▲ 蒸気発生室6c〜6f▲ 375Kg/H×4/6=250Kg/H▲
3)後段側の余剰蒸気を調整する蒸気量▲余剰蒸気の回収量▲ 250Kg/H
×50%=125Kg/H▲95°Cの余剰蒸気を102°Cに調整する蒸気量
▲102°Cのエンタルピー 640Kcal/Kg▲ 95°Cのエンタ
ルピー 637Kcal/Kg▲必要熱量(640−637)×125=3
75Kcal/H▲加熱調整用の蒸気圧力を3Kg/cmとすると、▲ 温度
−143°C▲ 潜熱−509.74Kcal/kg▲こゝで安全倍率−5とし
た場合、必要蒸気量は、▲ 375/509.74×5=3.678=4Kg/
H▲となる。▲
【0012】▲4)節約率▲ この考案による必要蒸気量/新規蒸気のみによる
必要蒸気量=(250+4)▲/375=67.7%▲ 上記したように、蒸気
を再熱して利用した場合は処理量1500Kg/Hにお▲いて、新規蒸気のみの
供給量375Kg/Hに対し、245Kg/Hすなわち6▲7.7%に節約がで
きると共に、原料米の産地又は品種に従い、再加熱蒸気温度▲は自在に調整し得
られ、蒸しの硬軟も容易に求められるのである。▲
【0013】▲
【実施例】▲ 次に実施例を説明する。▲ 蒸気を前段蒸きように適切な温度に
加熱するに当つて、図1は後段側蒸きよう▲終了後の余剰蒸気を、導入管を介し
て前段の蒸気室に導く過程で行なう場合を示▲す。▲
【0014】▲ 図1において、機体1によつて構成される室内の両端部に支承
される一対のロ▲ーラ2,2間に無端帯3が装架されており、蒸気導入管4によ
り室内に導入され▲た蒸気は、それぞれバルブ5a〜5fで供給量を調整されて
蒸気発生室6a〜6▲fに至り、通気性を有する前記無端帯3上の蒸きよう資料
の堆積層7を通過し、▲蒸きよう作業を行なう。堆積層が出口に到達後この考案
の蒸きよう作業を実施す▲るため、蒸気発生室6a,6bへの新規蒸気供給バル
ブ5a,5bを閉とし、調▲整完了後の蒸気供給バルブ9a,9bを開とする。
【0015】▲ 後段側蒸きよう作業完了後の余剰蒸気は、本機上部に設けられ
た吸引フアン8▲により吸引される。この吸引フアン8により吸引された93〜
97°Cの蒸気は▲、導入管9によつて熱交換器10に至り、導管11を介して
他の熱源例えば蒸気▲、電気ヒータ等の加熱源により、蒸気と熱交換して、蒸き
よう温度としての目的▲温度に調整され、蒸気発生室例えば6a〜6bに導入さ
れて前段側蒸きよう資料▲の蒸きよう作業に供給される。▲
【0016】▲ 前段側の蒸きよう作業完了後の余剰蒸気は、吸引フアン12に
吸引され、機外▲に放出されるのである。なお13,14は蒸気漏洩防止用の仕
切りで、9a,9▲bは前段への供給蒸気の調整バルブであり、蒸気発生室6
a,6bに対する新規▲蒸気供給配管は、必要に応じて前記バルブ5a,5bの
操作によつて前段蒸きよ▲う或いは蒸きよう作業開始時用として使用するもので
ある。▲
【0017】▲ 図2は後段の蒸きよう作業完了後の余剰蒸気を、吸引フアン8
によつて吸引し▲、導入管9によつて蒸気発生室6a,6bに供給するが、蒸気
は蒸気発生室に設▲けられた他の熱源、例えば蒸気、或いは電気ヒータ等による
加熱体15a,15▲bによつて、前段蒸しに最適な温度に加熱され、前段の蒸
きようを行なうように▲したものである。その他の操作要領、作用効果について
は、図1に準ずる。▲
【0018】▲
【考案の効果】▲ 上記したようにこの考案は蒸気の多段利用の蒸きよう装置に
おいて、一旦蒸き▲ようの用に供した93〜97°Cの余剰蒸気を、再熱利用に
よつて目的の温度1▲00〜105°Cとなし、前段蒸きようを行なわせて、蒸
気の大巾な節約を計り▲、かつ蒸米を軽く、かつ弾力のある蒸し上りとすること
を可能とする新規有用な▲装置である。▲
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施すべき装置の中央部分を省略し
て示す側断面図である。
【図2】この考案の他の実施例の側断面図である。
【符号の説明】
3 無端帯 4 蒸気導入室 5 バルブ 6a〜6f 蒸気発生室 7 堆積層 10 熱交換器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有するネツトコンベア上に蒸き
    よう資料を積層とし、その下方に複数個の蒸気供給室を
    形成し、資料が投入口から出口に移行する間に、前記蒸
    気供給室の後段側に新規蒸気を供給して後段の蒸きよう
    作業を行ない、その後段側蒸きょう終了後の93〜97
    ゜Cの余剰蒸気を前段の蒸きように供する過程におい
    て、前段蒸きように適する蒸気温度100〜105゜C
    に加熱し、前段の蒸きよう作業を行なわせ、もつて蒸気
    の節約、蒸米中の脂肪酸の除去並びに蒸米を軽く、かつ
    弾力ある蒸し上りとすることを特徴とする蒸気の再熱を
    利用した連続蒸きょう装置。
  2. 【請求項2】 後段側蒸きよう終了後の93〜97゜C
    の余剰蒸気を、導入管を介して前段の蒸気発生室に導く
    過程において、他の熱源により前段蒸きように適する蒸
    気温度100〜105゜Cに加熱し、蒸きようすること
    を特徴とする請求項1記載の蒸気の再熱を利用した連続
    蒸きょう装置。
  3. 【請求項3】 後段側蒸きよう終了後の93〜97°C
    の余剰蒸気を、前段側の蒸気発生室に導入し、この蒸気
    発生室上部に設けられた他の熱源による加熱体によつ
    て、蒸きように適切な蒸気温度100〜105°Cに加
    熱し、蒸きようすることを特徴とする請求項1記載の蒸
    気の再熱を利用した連続蒸きよう装置。
JP086758U 1991-09-30 1991-09-30 蒸気の再熱を利用した連続蒸きよう装置 Pending JPH0568430U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50129778A (ja) * 1974-04-03 1975-10-14
JPS55136014A (en) * 1979-04-12 1980-10-23 Nakagawa Seisakusho Co Continuous cooking apparatus
JPS58157415A (ja) * 1982-03-13 1983-09-19 永田醸造機械株式会社 蒸気の再熱を利用した連続蒸「きょう」装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50129778A (ja) * 1974-04-03 1975-10-14
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JPS58157415A (ja) * 1982-03-13 1983-09-19 永田醸造機械株式会社 蒸気の再熱を利用した連続蒸「きょう」装置

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