JPH0568234A - 誤差隠蔽方法及び装置 - Google Patents

誤差隠蔽方法及び装置

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JPH0568234A
JPH0568234A JP3355782A JP35578291A JPH0568234A JP H0568234 A JPH0568234 A JP H0568234A JP 3355782 A JP3355782 A JP 3355782A JP 35578291 A JP35578291 A JP 35578291A JP H0568234 A JPH0568234 A JP H0568234A
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    • H04N9/88Signal drop-out compensation
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より多様性ある画像及び誤差条件の下で成分
テレビジョン信号システムにおいて誤差の好ましい隠蔽
を与える。 【構成】 ピクセルのラインに対応する複数のタップを
有しかつ同様の複数のフィルタ係数を有するフィルタを
含んだ、ビデオ信号のピクセルのラインの誤差ピクセル
を隠蔽する誤差隠蔽装置において、ピクセルのラインの
毀損ピクセルによって生ぜしめられる誤差パターンを決
定する決定手段と、上記決定手段に応じて毀損ピクセル
を放棄する手段と、毀損ピクセルを放棄する影響を補償
するためにフィルタ係数を変更する変更手段と、上記変
更手段に応じてピクセルのラインの残りのピクセルから
置換ピクセルを計算する計算手段と、を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成分デジタルビデオ信号
システムのための誤差隠蔽方式に関し、より詳細には、
多数の、例えば16個の近接した水平ピクセル(各側で
半分)を適応的にろ波し、かつ不良な近接ピクセルがあ
ればこれらを補償するように計算において使用されてい
るピクセル値を特異に加重することによって誤差ピクセ
ルを置換する誤差隠蔽方式に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の分野において広く知られている
ように、誤差は、例えば、テレビジョン信号を磁気テー
プ記録/再生システムにより記録及び再生する時のよう
にビデオ信号を取り扱う際に生じる。このような誤差
は、例えば、記録/再生プロセスの間に生じるノイズま
たはドロップアウトのために生じ、再生された信号に毀
損を生じさせる。即ち、再生されたテレビジョン信号は
元の信号には厳密に対応しなくなり、このようにして得
たテレビジョン画像の品位は低下する。
【0003】デジタルテレビジョン信号の誤差を取り扱
うため主に2つの方法が存在する。第1の方法は誤差補
正であり、これは純粋に誤差検出及び補正の目的のため
付加的なデータ信号を発生してこれを使うことを含んで
おり、この付加的なデータ信号は冗長的なものである。
この誤差補正プロセスは好ましい結果を与えるが、相当
量の付加的なデータを必要とし、従って、一般的に、誤
差を取り扱う単独の手段としては使用され得ない。
【0004】第2の方法は誤差隠蔽であり、本発明に関
連するプロセスである。この隠蔽プロセスは利用可能な
毀損していないデータ信号から発生されたデータ信号に
より毀損したデータ信号を置換することを利用する。テ
レビジョンの分野において、この隠蔽プロセスは、大き
な精度を与えるため、テレビジョン信号に存在する強い
相関性に大きく依存する。大きな量の冗長性を含むこの
ようなテレビジョンの場合に、個々のビットは通常重要
な情報を含まない。従って、信号の誤差は持っている情
報が許容できる信号品位を維持するために利用できる。
この時に、誤差隠蔽プロセスは単に誤差を隠すものであ
ると言い得る。例えば、ピクセル即ちビデオサンプルに
対応するデジタル語が補正され得ない誤差を含むことを
誤差検出器が指示するならば、このような誤差は正しい
ピクセル値と密に近似する値を有する補間ピクセルによ
って誤差ピクセルを置換することによって隠されること
ができる。
【0005】当該技術で周知なように、テレビジョン複
合信号システムあるいは成分信号システムのいずれかに
おいて誤差隠蔽を与える上で使用される種々の補間技術
が存在し、これら技術は、例えば、前のピクセルの反
復、2つあるいはそれ以上の前のピクセルを用いる外
挿、先行するピクセル及び引き続くピクセル間の補間を
含んでいる。
【0006】成分信号システムにおいて使用される典型
的な誤差隠蔽技術は誤差ピクセルを通るラインに沿って
選択された方向に伸びるピクセルからの情報量を決定す
るものである。より詳細には、この技術は、ある選択さ
れた方向の情報が予め選択されたスレッショルドよりも
小さければこの方向のピクセルを平均化しかつ他の方向
の情報が上記選択されたスレッショルドよりも大きけれ
ばこの方向のピクセルを平均化することによって誤差の
あるピクセルに対するピクセル置換を与える。この種の
最も典型的な技術は、一般的に、ただ2つの適応性ろ波
方向を用い、簡単な平均化フィルタを用いかつ全ての周
囲のサンプルが誤差を含まないことを必要とする。これ
は画像の形式を制限するばかりか、十分な隠蔽にとって
一般的に好ましい誤差レベルを制限する。更に、このよ
うなシステムは、一般的に、単一の方向例えば水平方向
だけで見ることによって適応性プロセスを構成する。
【0007】別の典型的な隠蔽技術においては、誤差ピ
クセルから幾つかの方向に伸びるピクセルから置換ピク
セルが与えられる。しかしながら、これら方向のいずれ
かから取られた置換ピクセルは、一般的に、誤差のある
ピクセルを通るそれぞれのラインに沿って存在する。最
も小さな値を有する方向の補正値が誤差のあるピクセル
を置換するために使用される。ある特定の方向の1つの
ピクセルが正確でない場合は、ピクセルのそのラインか
ら与えられる蓄積された値は全体的に放棄される。従っ
て、1つあるいはそれ以上の方向からの置換値はその全
体が放棄され、最適な隠蔽置換値を計算するためにはも
う使用はされない。従って、このシステムは全ての周囲
のサンプルが誤差を含まないということを必要とする訳
である。この方法は上述した2つの方向を用いるものに
対しては好ましいが、それが置換ピクセルに対する計算
において良好である全ての近接した周囲ピクセルを用い
ないが、その代わりに誤差のあるピクセルが見出された
方向の良好な近接したピクセルを放棄するために、最適
な隠蔽システムを与えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、上述したような従来装置の欠点を解消す
ることであり、これらをより多様性ある画像及び誤差条
件の下で成分テレビジョン信号システムにおいて誤差の
好ましい隠蔽を与えることである。更に、近接したピク
セルの単一の水平ラインからピクセル置換値を与えるた
め極めて多数のタップを含んだ比較的構成が単純なFI
Rフィルタを用いて隠蔽を最適化することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、誤差のあるピクセルとして同一の水平ラ
インに沿って存在する例えば16個程の正しいピクセル
を評価し、次いで置換サンプルの計算の際に使用されて
いる正しくないピクセルを補償するようにピクセルを加
重することによって初期の誤差ピクセルを置換する。詳
細には、本発明は、誤差ピクセルの一方の水平側で8個
のピクセルまでろ波処理を拡大するものである。これは
バンド幅を大きく増大させ、細かなデテールを含む画像
材料が誤差に対して充分に隠蔽されてしまうことにな
る。更に、このろ波処理は、また、水平ラインに沿った
近接した毀損がろ波処理で使用されないといった点で適
応的であり、従って、計算で使用される残りの良好ピク
セルの加重係数は広範囲の誤差条件の適切な隠蔽を可能
とするように変更される。すなわち、近接したピクセル
の誤差パターンは、残った良好な近接ピクセルの以前に
選択された加重係数を変更するために使用される。これ
ら加重係数の最適値はデジタル周波数スイープパターン
を用いピクセル置換値の平均自乗誤差を最少にすること
によってコンピュータシミュレーションで計算される。
【0010】従って、本発明は、成分ビデオ信号システ
ムに好ましく利用でき、隠蔽情報を与えるために水平方
向の極めて多数の近接した正しいピクセルを適応的に用
いる誤差隠蔽技術を与える。詳細には、本発明の技術
は、置換ピクセル値の計算の際に使用されるべき毀損し
た近接ピクセルがあればそれを切捨て、毀損した1つあ
るいはそれ以上のピクセルの結果の誤差パターンに従っ
て残った良好な近接ピクセルの加重を変更する。更に、
本発明は、複数のピクセルとそれぞれの選択されかつ変
更された加重係数とを掛算し、その積の変更され加重さ
れた和がある選択された範囲の有効ビデオ値を越えるな
らば、この状態を検出し、例えば、容認し難いオーバー
フロー値ではなく最も時間的に近い有効ピクセル値を用
いる。
【0011】
【実施例】図1には、初期誤差ピクセルと同じ水平ライ
ン上で逐次的に近接して配置された複数のピクセルが示
されている。有効ピクセルはOで示され、誤差ピクセル
はXで示されている。例示の目的だけで、以下にも記載
されるように、本発明の誤差隠蔽方式に供給される各ピ
クセル値は8ビットでデジタル的にエンコードされ、1
ビットの誤差フラグを伴っている。誤差フラグのビット
は、関連した近接ピクセルが有効であるかあるいは誤差
のものであるかどうかを指示する。誤差ピクセルおよび
次に続くピクセルに対応するデジタルサンプルは図2お
よび図3に関連して後に記載されるように直列ストリー
ムで利用可能である。本発明によれば、この技術は、一
般的に、例えば、同じ水平ラインでの誤差ピクセルの直
前および直後の8つの継続したピクセルを与える。
【0012】図2には,本発明の適応的誤差隠蔽を行う
回路の実施例が示されている。この回路の上半分は有限
インパルス応答(FIR)フィルタ10からなる。この
フィルタ10は任意のサンプル点で変更可能な係数を与
える能力を有している。一般的に、FIRフィルタ10
はサンプル対サンプル基準では変更され得ない一定値の
係数を有している。このため、図2のFIRフィルタ1
0は時間変化FIRフィルタと呼ばれている。
【0013】ビデオデータ入力信号は入力バス12に供
給され、これは、例えば、ルミナンス成分信号あるいは
クロミナンス成分(R−Y,B−Y)から形成されるカ
ラー信号で構成されるものであってもよい。従って、本
発明の誤差隠蔽方式は、一般的に、例えば成分カラーテ
レビジョン信号のようなベースバンドビデオ信号のため
の隠蔽処理を行う。クロミナンス信号と独立してルミナ
ンス信号を処理するため別々のチャンネルが設けられ
る。バス10を介して複数の直列的に接続されたレジス
タ13−27に信号が8ビットビデオデータとして供給
される。図から明らかなように、レジスタ20は中央に
配置されたレジスタであり、7つのレジスタ13−19
はレジスタ20の前方に配置され、7つのレジスタ21
−27はレジスタ20の後方に配置されている。しかし
ながら、レジスタ20は二重であって、その最初のレジ
スタは誤差ピクセルを供給し、従って使用されない中央
レジスタである。この二重レジスタの第2のものはレジ
スタ20の出力として使用される。このため、FIRフ
ィルタ10は、一般的に、その中央の周りの対称的フィ
ルタとなる。この8ビットビデオデータは、ルミナンス
信号であれクロミナンス信号であれ、一連のレジスタ1
3−27によって継続的に遅延され、各サンプルは1ク
ロック時間間隔だけ遅延される。従って、本質的に、レ
ジスタ13−27は長いシフトレジスタを定める。水平
ラインに沿った連続ブロックのそれぞれのレジスタの出
力においてサンプルが利用可能である。
【0014】ビデオデータ入力バス12は、レジスタ1
3−27のそれぞれの出力と共に一連のマルチプライヤ
28−43のそれぞれのマルチプライヤに接続されてい
る。マルチプライヤ28−43の出力は加算手段44に
接続されている。レジスタ、マルチプライヤおよび加算
手段は本質的に上述したFIRフィルタ10を構成す
る。
【0015】マルチプライヤ28−43への第2の入力
は実施例においては一連のプログラマブル読出し専用メ
モリ(PROM)48−58によって供給される。これ
らPROMはマルチプライヤ48−43に係数の組を供
給し、ついで、これらマルチプライヤはPROM48−
58から供給される係数とそれらマルチプライヤに供給
されるピクセルサンプルとをそれぞれ掛算する。フィル
タ10はその中央の周りの対称的フィルタであるため、
入力バス10およびレジスタ27からの最初および最後
のサンプルが、それぞれ、PROM48によって供給さ
れる同じ係数とマルチプライヤ28および43によって
掛算される。同様に、レジスタ13からの第2のサンプ
ルとレジスタ26からの最後から2番目のサンプルと
は、PROM49からの同じ係数とマルチプライヤ29
および42により掛算され、以下これがレジスタ13−
16および23−27とPROM48−52とで行われ
る。対称的フィルタを用いるために、それが位相歪を受
けない線形位相フィルタとなる長所が与えられる。これ
はより経済的な構成を有するフィルタである。しかしな
がら、特にフィルタが対称的ではなく、あるいは部分的
に非対称であるならば、マルチプライヤのそれぞれに係
数を供給する別々のPROMが設けられてもよいという
ことを承知すべきである。このため、PROM53−5
8はそれぞれの係数をマルチプライヤ33−38に供給
し、それによってレジスタ17−22からのサンプルは
それらそれぞれの係数と掛算される。このような構成に
よりより大きな動作上の融通性が得られ、ハードウェア
上の制限が減少せしめられる。
【0016】ついで、PROM48−58は誤差フラグ
ライン64の誤差フラグ信号入力に応じてバス62を介
して誤差パターンレジスタ60によってドライブされ
る。この誤差フラグは、例えば、入力バス12に供給さ
れるビデオデータ信号から抽出された9番目のビットで
あってもよく、このビットはマルチプライヤ28−43
に供給される関連した8ビットのビデオデータを伴い、
これを有効あるいは無効にする。この誤差フラグは、マ
ルチプライヤに供給されているそれぞれの8ビットのビ
デオデータが実際上毀損しているかどうかを指示する。
従って、誤差フラグはクロック速度で与えられ、入力1
2での入力ビデオデータと1対1の関係で誤差パターン
レジスタ60に記憶される。誤差パターンレジスタ60
は、本質的に、それぞれが単に1ビット幅である16の
レジスタのバンクである。実在の誤差パターンに相当す
るその結果の誤差パターン選択信号はPROM48−5
8に供給され、これは特定のピクセル誤差バターンに対
応したその組の係数を選択するリビット2進制御信号で
ある。
【0017】PROM48−58は誤差パターンレジス
タ60により決定される誤差パターンによってドライブ
される。誤差ピクセルのいずれかの側での8つの継続し
た近接ビットの構成を与えることによって、16ビット
の誤差パターンが可能となる。すなわち、2の16乗す
なわち65,000通りの誤差パターンが可能となる。
係数の組の値は図1に示された誤差ピクセルに継続して
近接する16個のピクセルの毀損したピクセル(単数ま
たは複数)の位置によって決定される。従って、PRO
M48−58は誤差パターンレジスタ60によって供給
される誤差パターン選択信号62に基づいた特定の組の
フィルタ係数をマルチプライヤ28−43に供給する。
【0018】PROM48−58に記憶されている係数
は可能な誤差パターンに基づいたコンピュータシミュレ
ーションによって与えられてもよい。これらの値は、
「円形ゾーンプレート」としてテレビジョンの分野にお
いて公知であるテストパターンによって与えられるクリ
ティカル画像材料を考慮するコンピュータプログラムに
よって与えられる。その後、コンピュータは可能な誤差
パターンのあらゆる組み合わせのための係数を発生し、
最も良好なフィルタ応答を与えるであろう各誤差パター
ンのための係数の組を決定する。すなわち、コンピュー
タプログラムはそれぞれのバンド幅の通過帯域のための
最小の許容リップルレベルを有する最大の可能な帯域幅
を生じさせる係数を決定する。各フィルタに対する係数
の組が決定されたら、これら係数はPROM48−58
にプログラムされる。誤差ピクセルに継続して近接した
ピクセルに存在するかもしれない可能な誤差パターンに
対しておよびバス62での誤差パターン信号に応じて、
PROMは誤差ピクセルに対して最も良い置換ピクセル
値を計算する上で必要な対応する組の係数を直ちに供給
するわけである。
【0019】更に、本発明によれば、加えられている極
めて多数のビットが8ビットの範囲を越えているかどう
かおよびどれほどの数のビットが使用されているかを決
定するためにオーバーフロー回路が設けられる。また、
誤差無しバス66がこのオーバーフロー回路が設けら
れ、それによって有効ピクセルサンプルがオーバーフロ
ー回路に供給される。誤差パターンレジスタ60に応じ
て、誤差すなわち毀損ピクセルがビデオデータストリー
ムにおいて検出されない場合に有効サンプルがFIRフ
ィルタ10をバイパスされ、以下に述べるようにビデオ
データ出力信号として供給される。
【0020】この目的のために、例えば図2に示される
ように、オーバーフロー検出器68および第1のスイッ
チ手段72の有効入力はバス70を介して加算手段44
に接続され、FIRフィルタ10によって発生された置
換ピクセルサンプルを受ける。スイッチ手段72の出力
は第2のスイッチ手段74の誤差入力に接続される。レ
ジスタ26の出力はバス66の誤差無し信号であり、こ
れはスイッチ手段74の誤差無し入力に与えられる。バ
ス66は、誤差すなわち毀損ピクセルが無いときに、有
効データサンプルのための通路を与える。スイッチ手段
74の出力はレジスタ76を介してスイッチ手段72の
オーバーフロー入力にフィードバックされる。スイッチ
手段74の出力はレジスタ78にも接続され、このレジ
スタ78は計算された置換ピクセルサンプルを与えるか
あるいはバス80を介してビデオデータ出力信号として
有効ピクセルサンプルを通過させる。オーバーフロー検
出器68はスイッチ手段72を有効あるいはオーバーフ
ロースイッチ位置に切り換えるための制御信号を与え
る。誤差パターンレジスタ60はスイッチ手段74を誤
差あるいは誤差なしスイッチ位置間で切り換えるための
制御信号をライン84を介して与える。
【0021】ブロック図から明らかなように、システム
がオーバーフローすれば、オーバーフロー検出器はこの
状態を検出し、スイッチ手段72をオーバーフロー位置
にスイッチする。ついで、レジスタ76を介して利用可
能な最後の良好なサンプルがスイッチ手段72、スイッ
チ手段74およびレジスタ78を介して出力バス80に
置換ピクセルとして供給される。
【0022】更に、スイッチ手段74は、誤差サンプル
だけがFIRフィルタ10によって置換されることを保
障するための手段を与える。誤差あるいは毀損サンプル
が無い場合には、有効サンプルはライン84での誤差パ
ターンレジスタ60からの制御信号に応じて、バス66
およびスイッチ手段74を介して回路を通る。このた
め、誤差パターンレジスタ60が誤差ピクセルの存在を
決定して計算された置換ピクセルを通過させるようにス
イッチ手段74を誤差位置に変更する時間までスイッチ
手段74はその誤差無し位置に保持される。同じ時間の
間、レジスタ60は誤差パターンによって決定されたフ
ィルタ係数の組をマルチプライヤに供給する。従って、
バス80での有効データ出力はビデオデータ入力バス1
2に供給される有効ピクセルサンプルであるか、FIR
フィルタ10によって発生され、バス70およびスイッ
チ手段72,74により供給される置換ピクセルサンプ
ルのいずれかとなる。
【0023】この実施例では、16個のサンプルである
ような極めて多数の値を加えることができる図2の加算
手段44としては種々の回路構成を用いることができ
る。例えば、継続した加算手段を介して選択されたサン
プル群を継続して加えるアダーツリー構成を利用でき
る。更に、多タップFIRフィルタ、PROM48−5
8およびFIRフィルタへのそれらの接続はこの技術に
おいて一般的に公知である。従って、そのためのこれら
要素は本明細書ではこれ以上記載しない。
【0024】システムのオーバーフローの場合に置換ピ
クセルを供給する別の処理も存在する。例えば、オーバ
ーフロー検出器68によるオーバーフロー状態の検出時
に、バス70での加算手段44によって供給されるサン
プル値をある最大値にクリップする回路が図21に示さ
れたものと置換されてもよい。例えば、値の範囲が2進
−128から+127まで変わるとしたら、+127以
上の値は127よりも小さなある値にフリップされる。
従って、FIRフィルタからの2進値は有効とされ、ピ
クセル置換値として引き続いて出力されるようにスイッ
チ手段72の有効入力に供給される。
【0025】図3では誤差パターンレジスタ60が一層
詳細に示されている。上述した入力ライン64での誤差
フラグは、ライン86での水平あるいは複合ブランキン
グのようなブランキング信号と共にレジスタ60に供給
される。これら信号はNANDゲート87に供給され、
ついでレジスタ88,90の2つのバンクの内の最初の
ものに供給される。これらレジスタは図2のレジスタ1
3−27と同期してクロッキングされる16直列1ビッ
トレジスタである。ライン86でのブランキング信号は
誤差パターンレジスタ60を消勢し、それによってブラ
ンキング間隔の間隠蔽プロセスは行われなくなる。レジ
スタ88,90はORゲート/PROM回路92および
レジスタ94に接続され、回路92およびレジスタ8
8,90は共にPROM48−58まで伸びるバス62
に誤差パターン選択信号を与える。レジスタ94は2つ
のレジスタ98,100の最初のものにブランキング信
号を供給し、ついでこれらレジスタはライン84上でN
ANDゲート101に制御信号を与え、これはオーバー
フロー回路(図4)のスイッチ手段74のスイッチング
を制御する。
【0026】図3の誤差パターンレジスタ60は必要な
回路要素の数を減少しかつ回路動作に融通性を加えるた
めの手段としてOR/PROM回路92を含んでいる。
この回路92は誤差ピクセルに対する最も遠いピクセル
での1対の誤差フラグを瞬間的に検査することによって
1つの形式の荒い圧縮を与える。詳細には、回路92は
誤差ピクセルのいずれかの極限での5つの最も外側のピ
クセルサンプルを検査し、各対称的なサンプル対に対し
て1つのフラグを与えるように対称的なサンプル値の対
を共にOR操作する。ピクセル対の内のいずれかが毀損
しているならば、両方のピクセルサンプルが放棄され
る。OR/PROM回路92は省略されてもよく、誤差
フラグ信号が最も外側の5つのピクセル対のそれぞれの
検査を独立して制御するように供給されることができる
ことを理解すべきである。
【0027】図4には、図2の回路要素68,72,7
4,76および78が示されており、それは、また、F
IRフィルタ10のオーバーフロー状態を検出する構
成、この状態を補正する構成および誤差すなわち毀損ピ
クセルが無い場合に元の出力ビデオデータを出力バス8
0に供給するバイパス通路を与える構成をも示してい
る。図14は、更に、バス70を介して供給される有効
置換サンプル信号とバス75を介してスイッチ手段74
に供給される誤差無し信号とをも示す。スイッチ手段7
2およびレジスタ76は図2においてブロックで示され
た機能、すなわちスイッチ手段72のオーバーフロー入
力に最も時間的に近い有効サンプルを戻すような機能を
与えるように共に動作する。オーバーフロー回路からの
出力は出力バス80での有効データ出力信号として示さ
れている。
【0028】オーバーフロー検出器68は、本質的に、
1つの値が他の値よりも大きいかあるいはそれよりも小
さいかどうかを決定するように2つのデジタル語を比較
するコンピュータである。従って、オーバーフロー検出
器68は、加算手段44がその範囲を越えているかどう
かを検出することができる。ついでオーバーフロー回路
の残りの部分はオーバーフロー状態の場合にレジスタ7
6からのフィードバックを与え、それにより置換ピクセ
ル値として出力バス80に最も時間的に近い有効サンプ
ルを供給する。ON/OFFとして表された信号がライ
ン102でNANDゲート101に供給され、例えばコ
ンピュータコマンドに応じてオーバーフロー回路を付勢
あるいは消勢するための手段を与える。
【0029】図2,3および4の回路は成分カラーテレ
ビジョン信号を取り扱うシステムにおいては複数個使用
される。すなわち、ルミナンス成分のための回路が必要
とされ、またクロミナンスR−Y,B−Y成分のための
他の回路が必要とされる。クロミナンス回路のためのフ
ィルタは、主に成分カラーテレビジョン信号においてク
ロミナンスサンプルがルミナンスサンプルの半分である
ために、図2に示されたもの半分のサイズのものであ
る。R−Y,B−Y成分のマルチプレックス操作は、図
2のFIRフィルタ10すべてのレジスタに対し2つの
レジスタが存在するような二重の国のレジスタによって
行われる。従って、R−Yサンプルは1クロックサイク
ルでそれらそれぞれのマルチプライヤの出力において利
用でき、次のクロックサイクルで1つのレジスタにシフ
トダウンされる。この時に、B−Y成分がそれらそれぞ
れのレジスタから利用できるようになる。従って、R−
YおよびB−Y成分サンプルはクロック毎に交互に計算
される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の誤差隠蔽
システムは、従来技術のシステムでは不可能であった、
多様性ある画像及び誤差条件の下で成分テレビジョン信
号システムにおいて誤差の好ましい隠蔽を与える。本発
明は近接したピクセルの単一の水平ラインからピクセル
置換値を与えるため極めて多数のタップを含んだ比較的
構成が単純なFIRフィルタを用いて隠蔽を効果的に最
適化するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】誤差ピクセルと、誤差隠蔽情報を与えるために
使用される極めて多数の継続して近接した水平ピクセル
とを示す図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】図2のブロック図の一部の詳細な回路図であ
る。
【図4】図2のブロック図の一部の詳細な回路図であ
る。
【符号の説明】
60 誤差パターンレジスタ 68 オーバーフロー検出器 72 スイッチ手段 74 スイッチ手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ピクセルが対応するフィルタ係数と関
    連しているような、ビデオ信号のピクセルのラインの誤
    差ピクセルを隠蔽する方法において、(イ)誤差ピクセ
    ルと継続して近接しかつ同一ライン上の先行および後続
    ピクセルに毀損ピクセルが存在するかを決定し、対応す
    る近接ピクセル誤差パターンを表すようにすること、
    (ロ)上記毀損ピクセルを放棄すること、(ハ)毀損ピ
    クセルを放棄した影響を補償するため残った近接ピクセ
    ルのフィルタ係数を変更すること、(ニ)残った近接ピ
    クセルから置換ピクセルを計算すること、のステップか
    らなることを特徴とする誤差隠蔽方法。
  2. 【請求項2】 (ホ)誤差ピクセルと継続して近接しか
    つ同一ライン上の先行および後続ピクセルからとられた
    6から10個までの程度のサンプルを記憶すること、
    (ヘ)上記(イ)のステップに応じて、上記記憶された
    ピクセルに毀損ピクセルがあればこれを放棄すること、
    のステップを更に含んだことを特徴とする請求項1の誤
    差隠蔽方法。
  3. 【請求項3】 上記(ハ)のステップは、(ト)種々の
    近接ピクセル誤差パターンを表すフィルタ係数の複数の
    組を供給するステップを含み、更に(チ)上記置換ピク
    セルを計算するために上記(イ)のステップに応じてフ
    ィルタ係数の上記複数の組のうちの1つを使用するステ
    ップが含まれたことを特徴とする請求項1の誤差隠蔽方
    法。
  4. 【請求項4】 上記(ト)のステップが、(リ)読出し
    可能な記憶手段にフィルタ係数の上記複数の組のそれぞ
    れを記憶すること、(ヌ)上記(イ)のステップに応じ
    てフィルタ係数の上記複数の組のそれぞれのものを呼び
    出すこと、のステップからなることを特徴とする請求項
    3の誤差隠蔽方法。
  5. 【請求項5】 ピクセルのラインに対応する複数のタッ
    プを有しかつ同様の複数のフィルタ係数を有するフィル
    タを含んだ、ビデオ信号のピクセルのラインの誤差ピク
    セルを隠蔽する誤差隠蔽装置において、ピクセルのライ
    ンの毀損ピクセルによって生ぜしめられる誤差パターン
    を決定する決定手段と、上記決定手段に応じて毀損ピク
    セルを放棄する手段と、毀損ピクセルを放棄する影響を
    補償するためにフィルタ係数を変更する変更手段と、上
    記変更手段に応じてピクセルのラインの残りのピクセル
    から置換ピクセルを計算する計算手段と、を具備したこ
    とを特徴とする誤差隠蔽装置。
  6. 【請求項6】 毀損ピクセルを表す誤差フラグを上記決
    定手段に与える手段を具備し、上記決定手段は、上記誤
    差フラグに応じて誤差パターンを決定する誤差パターン
    確認手段を含んだことを特徴とする請求項5の誤差隠蔽
    装置。
  7. 【請求項7】 上記変更手段は、ピクセルのラインの種
    々の誤差パターンを表すフィルタ係数の複数の組を記憶
    する記憶手段を具備し、上記記憶手段は上記決定手段に
    応じてフィルタ係数の上記複数の組の一つを上記計算手
    段に供給することを特徴とする請求項5の誤差隠蔽装
    置。
  8. 【請求項8】 上記記憶手段は種々の誤差パターンを表
    すフィルタ係数の複数の組を記憶する複数のプログラム
    可能なメモリを含んでおり、上記プログラム可能なメモ
    リは上記決定手段に応じて関連した誤差パターンに対応
    するフィルタ係数の上記複数の組の1つを供給すること
    を特徴とする請求項8の誤差隠蔽装置。
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