JPH0567875B2 - - Google Patents

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JPH0567875B2
JPH0567875B2 JP21402886A JP21402886A JPH0567875B2 JP H0567875 B2 JPH0567875 B2 JP H0567875B2 JP 21402886 A JP21402886 A JP 21402886A JP 21402886 A JP21402886 A JP 21402886A JP H0567875 B2 JPH0567875 B2 JP H0567875B2
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Japan
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fluidizing gas
fluidized bed
fluidized
diffuser
supply hole
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Naoki Inumaru
Shigeru Kosugi
Tsutomu Higo
Takahiro Ooshita
Hajime Kawaguchi
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Ebara Corp
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Priority to US07/760,858 priority patent/US5138982A/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D13/00Heat-exchange apparatus using a fluidised bed

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種反応装置、燃焼装置、伝熱装置
に利用される流動層を形成するための散気装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来、各種反応装置、燃焼装置、伝熱装置に利
用される流動層を形成するための散気装置は、砂
などの粒状固体からなる流動媒体の下方に多孔板
を水平に設置し、該多孔板から流動化ガスを流動
媒体の中へ吹き込んで流動層を形成するようにし
たものが多かつた。(例えば特公昭54−1263号、
同56−16846号各公報参照) 一方、上記散気装置を、多数のガス供給孔を穿
設した散気管によつて構成したものでは、各ガス
供給孔から流動媒体に供給される流動化ガスの流
量を均一にするために、該散気管はほぼ水平に設
置されていた。
また、水平に対して傾斜した散気面が必要な場
合には、第4図に示すように、流動層内の深さに
応じて別々の散気管a,b,cがそれぞれ水平方
向に、傾斜面AA上に設置されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に、散気管によつて傾斜した散気面を得よ
うとする場合、次に二つの方法が考えられる。即
ち、散気管自身を傾斜して設置する方法と水平な
散気管を傾斜面に沿つて配列する方法とである。
散気管を傾斜して設置する場合、散気管の流動
化ガス供給孔の流動層内深さが位置により異なる
ため、各供給孔から流動層に供給される流動化ガ
ス量が均一とならない。即ち、仮りに供給孔が均
一な場合、流動層表面までの高さをH、かさ密度
をWとすると、流動層による圧力はHWとなり、
上方にある供給孔程Hが小さいため、供給孔に及
ぼす流動層による圧力が小さくなるため、同じ散
気管内の流動化ガスは上方にある供給孔からより
多く供給され、下方にある供給孔からは少なく供
給される。
また、第4図に示すように、水平な散気管a,
b,cを傾斜面AAに沿つて配列する場合、各散
気管a,b,cの流動層内深さが異なるため、各
散気管の供給孔に及ぼす流動層による圧力が各散
気管で異なり、従つて各散気管から流動層へ供給
する流動化ガスの供給圧力も各散気管の流動層内
深さにより異なるため、流量調整を1本1本せね
ばならず難かしい。即ち、各散気管a,b,cか
ら流動層に供給される流動化ガスの質量流量を一
定とするためには、各散気管に供給する流動化ガ
スの質量流量を一定とすればよいのであるが、通
常質量流量の測定は難かしいため、体積流量を用
いて流量調整を行なう。しかし流動層内深さに応
じて各散気管への供給圧力が異なるため、体積流
量と供給圧力の両者を測定し、演算して流量を調
整しなければならず、しかも、流量を変化させる
たびに調節弁や供給孔の通風圧損が変化するた
め、再調節しなければならず、そのため操作が煩
雑となる。また装置の面だけでも、各散気管ごと
に流量調整弁及び専用ダクトが必要となり、機構
が著しく複雑となる。
更に、このような水平な散気管は、通常流動層
装置の両壁面に亘つて設置されるが、流動層装置
の規模、形状によつて強度的に設置が難かしい場
合がある。例えば、所要の傾斜流動面の幅が著し
く広い場合、水平散気管の長さが著しく長く径も
太くなり、そのため補強も必要となるなど、構造
が複雑化して事実上設置できない場合がある。ま
た、円錐状の流動面を得ようとする場合、強度的
問題から円周方向に多数に分割する必要があり、
従つて装置が複雑となる。
また、都市ごみ焼却炉などのように、不燃物が
流動層に混入される場合、深さを異にして設置さ
れた複数の水平散気管が階段状となつて底面に形
成されるため、これら散気管にまとわりついた
り、ないしからまる形で不燃物が留まり、最低部
まで送られず、そのまま堆積してしまうという問
題点があつた。
本発明は、水平散気管の代りに、水平に対して
傾斜した散気管を用い、しかも各供給孔から噴出
される流動化ガスが深さを異にする流動層内に均
等に供給されるようにすることを技術的課題とし
ている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記した問題点及び技術的課題を解決
するために、散気管を傾斜して設置し、且つ該散
気管に穿設される流動化ガス供給孔の通風圧力損
失を位置により変化させるようにしたことを特徴
とし、第1番目の発明は、上記流動化ガス供給孔
の通風圧力損失を上方に位置するもの程大きく
し、下方に位置するもの程小さくしたことを特徴
としている。なお実施に当つては、流動化ガス供
給孔を単なる孔とした場合には上方に位置するも
の程孔径を小さくし、下方に位置するもの程孔径
を大きくし、また多孔体とした場合には、該多孔
体径を同様に上方に位置するもの程小さくすると
か、多孔体の厚みを上方程大きくし下方程薄くす
るなどされる。
また第2番目の発明は、流動化ガス供給孔から
の供給風量が流動層最低流動化速度より大きい或
る風量において当該供給孔の通風圧力損失と当該
供給孔から流動層表面までの単位流動層床面積当
りの流動媒体総重量との和、つまり流動化ガス供
給孔の位置から流動層表面までの高さHに相当す
る流動媒体による圧力WH(ここにWは流動層の
かさ密度)と、該流動化ガス供給孔の通風圧力損
失との和が当該供給孔同士ではほぼ同一となるよ
うに、流動化ガス供給孔の通風圧損失を設定し、
当該供給孔の構造形状を調節したことを特徴とし
ている。
〔作用〕
本発明は、上記のように散気管を傾斜して設置
し、流動化ガス供給孔の通風圧力損失を高さ(深
さ)に応じて変化させるようにしたことにより、
各流動化ガス供給孔から流動媒体に供給される流
動化ガス量を設定風量下において、単位面積当り
均一とすることができる。
即ち、各流動化ガス供給孔から流動媒体に流動
化ガスを供給するのに必要なガス供給圧力は、供
給孔から流動層表面までの流動媒体の重さ、即ち
層表面までの高さHと、流動層のかさ密度Wの積
WHという値となる。この場合、流動層の表面は
平均的には水平と考えられ、また比重もほぼ一定
と見倣し得る。このため、設計条件として流動媒
体のかさ密度、流動層高さ(深さ)及び散気管の
設定位置、それに設定流動化ガス量と供給孔数を
与えれば、流動化ガス供給孔の通過風量と圧力損
失を求めて供給孔の構造形状を決定することがで
きる。この設計条件に近い運転点では、各流動化
ガス供給孔から流動媒体に供給される流動化ガス
量を設計値に近い分布とすることができる。
流動化ガス供給孔の通風圧力損失を各供給孔ご
とに変化させる手段としては、供給孔の開口面積
を変化する手段が常套的である。この手段では、
開孔面積を変化することにより、供給孔を通過す
る流動化ガスの流速が変化する。ところが、供給
孔を通過するガスの通風圧力損失は流速の2乗に
比例するため、結果として、供給孔の開孔面積を
変化することにより、一定のガス流量に対しては
通風圧力損失を変化させることができる。
また、流動化ガス量は、流動層装置の利用目的
によつては変化する場合があるため、設計ガス量
以外では、当然各流動化ガス供給孔から供給され
るガス量の分布は変化する。これを利用して特徴
のある特性を持たせることができる。第5図と第
6図に、流動化ガス量を変化させる場合の計算例
を示す。ここでGmfは流動開始質量速度を与え
る流動ガス風量を示す。ノズル,,は、第
7図に示す3ケ所の流動化ガス供給口を指してい
る。なお、第7図で1はハウジング(炉壁)、2
は流動層、3は流動媒体、4は散気管を示す。
第5図では、流動化ガス量が1Gmfの時に、各
ノズル,,から流動層に供給されるガス量
が等しくなるように、各ノズルの開孔面積を決定
した例を示し、第6図は、同様に2Gmfの時にガ
ス量が等しくなる例を示している。両図に示すよ
うに、設計ガス量以外では流動化ガス量は完全に
均一とならないが、設計値附近では、許容できる
程度の値となつている。また、基準となるガス量
の選び方によつては、特別な効果を得ることがで
きる。例えば、流動化ガス量を平均1〜2Gmf程
度で運転するような場合、ガス量を増加するにつ
れて流動層深さの深いノズル附近を特によく流
動させたい場合には、第7図の例に示すような各
ノズルでの供給ガス量を等しくする設計ガス量は
1Gmfを選び、1〜2Gmfの運転範囲全域でほぼ
均一な流動を得たい場合には、中間の1.5Gmfを
選び、ノズル附近を特によく流動させたい場合
は、第6図の例に示すように2Gmf以上を選べば
よい。また、一度に全体を流動化せずノズルの
側から風量を上げながら流動化させるには、上記
設計ガス量は1Gmfよりも大きな値を、また逆に
ノズルの側から流動化させるには1Gmfよりも
小さな値を選べばよい。一般に、供給孔を通過す
る際のガスの通風圧力損失は流速の2乗に比例す
るため、前記設計ガス量より供給ガス量が小さい
ときは各ノズルから供給されるガスの風速は小さ
くなり、孔径の大きいノズルの圧力損失低下割
合はノズル,より小さく、実質的には圧力損
失がノズル,より大きくなり、従つて流動層
ノズルからの供給風量はノズル,より減る
傾向にある。逆に、前記設計ガス量より供給ガス
量が大きいときは、各ノズルから供給されるガス
の風速は大きくなり、ノズルの圧力損失増加割
合はノズル,より小さく実質的には圧力損失
はノズル,より小さくなるので、ノズルか
らの風量の方が増える傾向にあるからである。
上記のように、傾斜型散気管を用いることによ
り、特徴のある特性を持たせたり、また傾斜した
散気面を得ることができる。即ち、第1図及び第
2図に示すように、ハウジング1内の流動層2の
下方において、傾斜面AA上に傾斜散気管4を紙
面に直角方向に適当な間隔をとつて複数個配列す
ればよい。この場合、これらの散気管4の支持
は、図に示すようにB部において片持ちとなるの
が、散気管長さは傾斜散気面AAの幅(図におい
て横幅C)程度の長さであり、散気管の傾斜角度
を仮に20°とした場合でも流動層高さDの3倍程
度に過ぎない。このため、第4図に示すような従
来の方法と異なり、2〜3m以上となることは余
りなく、従つて強度的な不安はない。
また、各散気管4への流動化ガスの導入は、散
気管4の一端に接続された共通ヘツダ5を使用す
ればよく、該ヘツダ5へ供給する流動化ガス量を
調整するのみで流動層の散気面への供給ガス量
を、前述した特性で調整できる。即ち、必要とす
る配管及び流量調整設備は極めて単純でよい。
さらに、ガス供給口4a(第7図の,,
に相当する)の穿設方向を第3図(第2図の−
線断面図)に示すように下向きとし、且つ管外
面孔面の任意の点と管内面孔面の任意の点とを結
ぶ直線DDの傾斜角を当該流動媒体の安息角θよ
りも小さく形成すれば、該散気管4から流動層へ
のガス供給を停止しても該散気管4内へ流動媒体
3が流入することがない。なお、第3図におい
て、3aは流動媒体の流動化した部分、3bは流
動媒体の動かない部分、4bは流動化ガスの噴流
を示す。
また、前記散気管4から流動層への流動化ガス
供給孔が流動媒体よりも小さな孔径であるセラミ
ツクス、金属などの多孔体によつて構成してもよ
い。この場合、第3図のような流動媒体の流入を
防ぐための工夫は不要となり、第3図の例では場
合によつては流動媒体が管内に流入する可能性が
あるのに対し、確実に流動媒体流入を防止するこ
とができる。なお、このような流入防止策を施こ
すことは、流動を停止する可能性のあるものに関
しては必須である。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面と共に説明する。
第8図は、本発明にかかる傾斜散気管を、流動
層熱回収装置の熱回収部流動用散気装置に適用し
た第1実施例を示す断面図であり、図中、第1〜
3図に記載した符号と同一の符号は同一ないし同
類部分を示すものとする。
図において、炉壁を構成するハウジング1内
に、底部から上方へ向けて吹き込まれる流動化ガ
ス、例えば流動空気によつて流動化される流動媒
体からなる流動層2が、上端を該流動層2の表面
近傍に位置し下部に還流用の連通部6を有する仕
切壁7によつて、熱回収部8と燃焼部9とに仕切
られている。
上記燃焼部9の底部には、流動空気(便宜上、
管路で表わす。)10の分散板11が備えられ、
該分散板11は、ハウジング1の燃焼物投入口1
8側を高くし、不燃物排出口12側を低くするよ
うに傾斜して設けられており、押込送風機10a
から送られる流動空気10は、空気室13,14
を経て分散板11から上方へ噴出されるようにな
つている。上記空気室13,14から噴出する流
動化ガスの質量速度は、流量調節弁15によつて
調節され、空気室14から噴出する吹込風量は、
流動層を形成するために最小2〜最大10Gmfに
調節され、最大吹込風量は、低位発熱量や元素組
成により変化する。また、空気室13から噴出す
る吹込風量は、移動層を形成するために、0.5〜
3Gmf(通常1〜2Gmf)に調節されるが、常に空
気室14から噴出する吹込風量の50%以下に制限
される。
一方、熱回収部8の底部には、前記した本発明
にかかる水平に対して傾斜した散気管4が、適宜
の数、紙面に直角方向に備えられており、流動空
気16は、送風機16aから出たあと流量調節弁
16bで調節され、ヘツダ5を経て供給されるよ
うになつている。散気管4に穿設されたガス供給
孔4aは、下方程孔径が大きくなつている。散気
管4からの吹込風量は、循環層を形成するため
に、0〜2Gmfの範囲で必要な熱回収量によつて
増減される。なお、上記の零とすることで熱回収
をしないで済み、流動層昇温や燃焼量の極端な低
下が可能となる。
仕切壁7は、上部を垂直にし下部を傾斜して形
成されており、該傾斜された下端部は、空気室1
4の分散板11の直上より、熱回収部8側に位置
され、また上端は、燃焼部9側に位置され、傾斜
部の傾斜角度は水平に対し20°〜80°に設計されて
いる。また、熱回収部8内には、内部に受熱流体
を通した伝熱管17が配備され、流動媒体と熱交
換を行なうようになつている。
なお図中、18はハウジング1の側方に設けら
れた燃焼物投入口で、その下部に設けられたスク
リユーコンベア19によつて、燃焼媒体である砂
中に燃焼物を供給できるようになつている。
運転時、燃焼物投入口18よりハウジング1内
の燃焼部9内に投入された原料は、該燃焼部9内
で流動空気10により流動媒体と共に流動しなが
ら燃焼発熱する。この時、空気室13の上方の流
動媒体は激しい上下動は伴わず、弱い流動状態に
ある移動層を形成する。この移動層の幅は裾の方
が分散板11の傾斜作用と相俟つてやや広がり、
その一部が空気室14の上方に達しているので、
大きい質量速度の流動空気10の噴射を受けて吹
き上げられ、裾の一部が除かれるので、空気層1
3の直上の層が矢印○イのように自重で下降し、そ
の上方には、空気室14の上方の流動媒体が矢印
○ロのように補給されて堆積し、これを繰り返して
空気室13の上方の流動媒体は徐々に下降する移
動層を形成するのである。
一方、空気室14上に移動した流動媒体は、仕
切壁7の傾斜部に反射しながら吹き上げられ、ハ
ウジング1上部の空所で固形粒子と燃焼ガスとに
分離し、固形粒子の一部が仕切壁7の上部を越え
て矢印○ハのように熱回収部8に落下して入り込
む。熱回収部8に入り込んだ流動媒体は、傾斜散
気管4の下方程孔径を大きくされたガス供給孔4
aから吹き込まれる流動空気16によつて、傾斜
散気面に亘つて均一で且つ緩やかな流動が行わ
れ、徐々に下降し、伝熱管17との熱交換が行わ
れた後、開口部6から矢印○ニのように燃焼部9へ
還流される。このように、熱回収部8における流
動媒体は、上方から下方へ移動し、この流動媒体
の移動速度及び状態は、質量速度で2Gmf以下の
小さな風量で制御できるので、この装置の伝熱特
性により回収熱量は無段階に制御可能となる。
この実施例によれば、仕切壁7の下端が熱回収
部8側に位置されているので、燃焼部9を流動化
させるための流動化ガスの一部が熱回収部8に漏
れ込むことがなく、従つて熱回収量の制御を的確
に行なうことができるし、また仕切壁7の傾斜部
に対する反射により、流動媒体の流動に横方向の
速度成分が助長され、従つて燃焼部9の流動層内
を水平方向に混合する効果を生じる。また上部が
垂直になつているので、該部に流動媒体が堆積し
て障害物となることがない。
また、燃焼物投入口18をハウジング1の側方
に設け、スクリユーコンベア19により燃焼媒体
である砂中に燃焼物を供給できるようになつてい
るので、粉炭の燃焼効率が大きく、供給装置から
の漏洩空気が小さい。
第9図は、本発明にかかる傾斜散気管を、異な
つた流動層熱回収装置の熱回収部流動用散気装置
に適用した第2実施例を示す断面図であり、図
中、第8図に記載した符号と同一の符号は同一な
いし同類部分を示すものとする。
この実施例では、ハウジング1が、壁面伝熱管
1aを上下方向に並設し、フイン1bで互いにつ
ないでエンブレンウオールとして構成され、更に
その外側に保温材1cが張設されている。そして
該ハウジング1内に、前記した第1実施例(第8
図)のものを、中心線に対してほぼ対称的に並設
したものである。
即ち、燃焼部9をハウジング1内の中央部に位
置させ、その両側に仕切壁7を介して熱回収部
8,8を設けたもので、燃焼部9における流動媒
体の動きを円滑にするために、空気室を中央部の
13,13と両側部の14,14のように2系統
に分け、中央部の空気室13,13から吹き込ま
れる流動空気吹込風量をその両側の空気室14,
14から吹き込まれる流動空気吹込風量より小と
し、燃焼部6内で矢印で示すように、流動と共に
強い攪拌作用を与え、空気室13,13上方に、
下方へ向う移動層が、また両空気室14,14の
上方に、上方へ向う流動層がそれぞれ形成される
ように構成されており、散気板11はほぼ対称的
な山形に形成されている。
また、仕切壁7は、両空気室14,14の上方
部に、下方部を燃焼部側に傾斜させてそれぞれ設
けられており、ハウジング1内を、中央部の燃焼
部9と左右対称位置の熱回収部8,8とに区分
し、熱回収部8にはそれぞれ伝熱管17が配備さ
れ、また仕切壁7の傾斜部に沿うようにしてその
上部に、下方程孔径を大きくしたガス供給孔4a
を下方に向けて穿設した散気管4が傾斜して設置
されている。図中、2aは燃焼物を示す。
この実施例では、仕切壁7が、内部に受熱流体
を通じ間隔を隔てて並設された複数の管群7aの
一部を利用し、燃焼部側を耐火構造とした壁にて
構成されている。上記管群7aの間隔は下流程広
く形成されており、耐火構造の仕切壁7の上方部
及び下方部における管群7aは、熱回収部8へ流
動媒体が矢印のように出入通過する時のスクリー
ンの役目を果している。なお7bは管群7aを保
護するプロテクタ、18はハウジング1の紙面に
直角方向の側壁上部に設けられた燃焼物投入口、
20a,20bは管寄せである。
この実施例によれば、第1実施例のものとほぼ
同様の作用が行われるが、処理量が大きく熱負荷
が増大したり、燃焼物の発熱量が高く、伝熱面積
を更に必要とするような大型又は高負荷にする必
要がある場合に有利である。
第10図は、本発明にかかる傾斜散気管を、更
に異なつた流動層熱回収装置の熱回収部流動用散
気装置に適用した第3実施例を示す断面図であ
り、図中、第8図、第9図に記載した符号と同一
の符号は同一ないし同類部分を示すものとする。
この実施例では、前記第2実施例(第9図)の
ものを更に並設し、中央部で互いに接合する熱回
収部8を一体に形成したものである。従つてこの
実施例によれば、第2実施例のものとほぼ同様の
作用が行われるが、処理量が更に大きく熱負荷が
増大したり、燃焼部の発熱量が高く、伝熱面積を
更に必要とする大型で高負荷の場合に有利であ
る。図中、21は不燃物排出口12の下方に設け
られたスクリユーコンベアである。
またこの実施例では、仕切壁7の一部を構成し
ている、内部に受熱流体を通じ間隔を隔てて並設
された複数の管群7aが、交互に熱回収部8側と
燃焼部9側にずらせて、千鳥状(ジグザグ状)に
配列して構成されており、また仕切壁7の傾斜部
に沿つてその上部に、下方程孔径を大きくしたガ
ス供給孔4aを上方に向けて穿設した散気管4が
傾斜して設置されており、流動空気16が送風機
16aから送られ、流量調節弁16b、ヘツダ5
を経て、傾斜した散気面に亙つて均一に熱回収部
8の流動媒体中に散気されるようになつている。
この実施例によれば、管群7aが千鳥状に配列
されているので、寸法の大きな不燃物や塊状物の
かみ込み防止効果があり、また流動媒体の通過面
積が大きくて流動媒体通過抵抗が少なくて済み、
流動媒体循環量を大きくとることができる。
なお、上記した実施例において、流動化ガス供
給孔を散気管に穿設したものについて説明した
が、流動媒体よりも小さな孔径を有するセラミツ
クス、金属などの多孔体で、散気管の流動化ガス
供給孔を形成することも可能であることは前述し
たとおりであり、この場合は、ガス供給孔は散気
管の上側に設けてもよい。またハウジング1をメ
ンブレンウオールで構成したものについて説明し
たが、他の炉壁水管冷却構造でも差支えないこと
は勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、散気管
を傾斜して設置したことにより、該散気管をハウ
ジングに対して着脱可能に取付けることが容易と
なり、従つて挿入方向にそのまま抜き出すことが
できるため、メンテナンス(保守)が容易とな
る。
また、流動媒体が誤つて散気管の逆流した場合
でも、散気管が傾斜しているので最低部に集ま
る。従つて、該傾斜散気管の下端部に通常設けら
れるヘツドに相当する部分の底から流動媒体を容
易に排出することができる。
また本発明によれば、散気管に穿設される流動
化ガス供給孔の通風圧力損失を位置により変化さ
せるようにしたことにより、均一な流動のための
傾斜散気面或いは特徴ある特性を備えた散気装置
を得ることができ、しかも該散気管を機械的にも
計装的にも単純で、堅固で使い易いものとするこ
とができる。
更に、散気管に具えられたガス供給孔を、第3
図に示すように斜め下方に向けて穿設した場合、
散気管の下方部の流動媒体には、各散気管の両側
に沿つて連続的にえぐられた傾斜した溝状の穴が
並列状に形成されるので、流動層内に流動化しな
い、ないしはしにくい粗大物が混入しても、上記
の傾斜溝に案内されて最低部へと集まる。従つ
て、最低部より流動媒体を抜き出すことで、それ
に同伴して粗大物も不燃物排出口より流動層外に
排出することができるので、流動層の底面、例え
ば不燃物の熱回収部に堆積するのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第7図は本発明の散気管を
配置した状態を示す説明図、第3図は第2図−
線断面図、第4図は比較例を示す説明図、第5
図及び第6図は各ノズルの風量に関する線図、第
8図ないし第10図は本発明の傾斜散気管を異な
つた流動層熱回収装置の熱回収部流動用散気装置
に用いた第1ないし第3実施例を示す断面図であ
る。 1……ハウジング、2……流動層、3……流動
媒体、4……散気管、4a……ガス供給孔、5…
…ヘツダ、7……仕切壁、8……熱回収部、9…
…燃焼部、10,16……流動空気、11……分
散板、12……不燃物排出口、13,14……空
気室、17……伝熱管、18……原料投入口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒状固体からなる流動媒体を下側から吹き込
    むガス即ち流動化ガスによつて流動化した流動層
    を形成するために、当該流動化ガスの吹き込みに
    用いる散気装置において、複数の流動化ガス吹き
    込みのための供給孔を具えた散気管を水平に対し
    て傾斜して設置し、且つ該流動化ガス供給孔の通
    風圧力損失を位置により変化させるようにし、上
    方に位置する当該供給孔の流動化ガス通風圧力損
    失を、下方に位置する当該供給孔の流動化ガス通
    風圧力損失よりも大としたことを特徴とする流動
    層用散気装置。 2 上記流動化ガス供給孔の径が変化されている
    特許請求の範囲第1項記載の流動層用散気装置。 3 上記流動化ガス供給孔が、当該流動媒体より
    も小さな孔径を有する多孔体で形成されている特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の流動層用散
    気装置。 4 上記流動化ガス供給孔が散気管の下側に穿設
    された孔であり、且つ管外面孔面の任意の点と管
    内面孔面の任意の点とを結ぶ直線の傾斜角が当該
    流動媒体の安息角よりも小さくなつている特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の流動層用散気装
    置。 5 粒状固体からなる流動媒体を下側から吹き込
    むガス即ち流動化ガスによつて流動化した流動層
    を形成するために、当該流動ガスの吹き込みに用
    いる散気装置において、複数の流動化ガス吹き込
    みのための供給孔を具えた散気管を水平に対して
    傾斜して設置し、且つ該流動化ガス供給孔の通風
    圧力損失を位置により変化させるようにし、当該
    流動化ガス供給孔からの供給風量が流動層最低流
    動化速度より大きい或る風量において当該供給孔
    の通風圧力損失と当該供給孔から流動層表面まで
    の単位流動層床面積当りの流動媒体総重量との和
    が、当該供給孔同士でほぼ同一となるように当該
    供給孔の構造形状を調節したことを特徴とする流
    動層用散気装置。
JP61214028A 1986-01-21 1986-09-12 流動層用散気装置 Granted JPS6373091A (ja)

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DK198700269A DK172588B1 (da) 1986-01-21 1987-01-19 Fluid-bed kedel og fremgangsmåde til at kontrollere en sådan
ES198787100740T ES2046179T3 (es) 1986-01-21 1987-01-20 Caldera de lecho fluidizado y metodo para controlarla.
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US07/760,858 US5138982A (en) 1986-01-21 1987-07-20 Internal circulating fluidized bed type boiler and method of controlling the same
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