JPH0567355U - 自動塗装装置に用いる被塗物形状検出装置 - Google Patents

自動塗装装置に用いる被塗物形状検出装置

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JPH0567355U
JPH0567355U JP1618392U JP1618392U JPH0567355U JP H0567355 U JPH0567355 U JP H0567355U JP 1618392 U JP1618392 U JP 1618392U JP 1618392 U JP1618392 U JP 1618392U JP H0567355 U JPH0567355 U JP H0567355U
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計二 宮地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅の狭い被塗物でも検出できるようにする。 【構成】 投光素子と受光素子8とを搬送ラインを挟ん
で対向させたセンサユニツト9が、搬送方向に3組並べ
て設置され、各センサユニツト9a〜9cは、上下方向
に素子間ピツチpの3分の1ずつずれている。各センサ
ユニツトの受光素子8a〜8bは、上から同じ順番にあ
るもの同士が一組にまとめられて、共通のOR回路11
に接続されている。素子間ピツチpよりも幅の狭い被塗
物Aであつても、その3分の1のピツチで並んだ各組の
受光素子8a〜8cのいずれかに引つ掛かつて検出され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被塗物が塗装位置に搬送される手前でその塗装形状を検出し、その 検出データに基づいて、塗装位置で上下動する塗装ガンからの塗料の噴出と停止 とを制御するようにした自動塗装装置において、その被塗物の塗装形状を検出す る装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の被塗物形状検出装置としては、複数の投光素子を一定間隔で列 設した投光器と、各投光素子に対向する同数の受光素子を列設した受光器とを被 塗物の搬送ラインを挟んで対設し、被塗物の通過時には受光素子での受光が遮断 されるのを利用して形状を検出するようにしたものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来装置では、幅の狭い被塗物aであると、図4に 示すように、隣り合う素子bの間を通つて検出されない場合があつた。それを回 避するには、素子bのピツチを詰めることが考えられるが、素子bの大きさと、 隣り合う検出光同士が干渉する問題があつて、それにも一定の限界があつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の自動塗装装置に用いる被塗物形状検出装置は、叙上の点に鑑み案出さ れたものであつて、複数の投光素子を一定間隔で列設した投光器と、各投光素子 に対向する同数の受光素子を列設した受光器とを被塗物の搬送ラインを挟んで対 設して被塗物の通過の有無を検出するセンサユニツトを、複数組、夫々の素子の 列設方向の位置をその素子のピツチのセンサユニツトの組数分の1の距離ずつ順 次にずらして、搬送ラインに沿つた方向に並設するとともに、各センサユニツト の受光器の同じ順番に相当する受光素子同士を一組として、各組の中の少なくと も1つの受光素子の受光が遮断されたら被塗物の通過があつたと判別するのを各 組ごとに行う判別手段を備えた構成とした。
【0005】
【作用】
本考案は上記構成になり、被塗物の通過の有無の検出は、細かいピツチで配さ れた複数の受光素子からなる組ごとに行われ、各組の中で1つの受光素子でもそ の受光が遮断されたらその組については被塗物が通過したと判別され、それに基 づいて被塗物の形状が検出される。
【0006】 すなわち、1つのセンサユニツトの受光素子に引つ掛からなくても、それと少 しピツチのずれた別のセンサユニツトの同じ組の受光素子に引つ掛かつて検出さ れることとなつて、検出洩れが無くなる。
【0007】
【考案の効果】
このように本考案によれば、従来の数分の一といつた細かいピツチで列設され た素子により被塗物の通過の有無を検出するのと実質的に同じとなり、従来隣り 合う素子の間を通り抜けて検出不能であつた幅の狭い被塗物の形状をも確実に検 出することができる効果がある。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1及び図2に基づいて説明する。 図1において、符号1は、コンベア2に被塗物Aを吊り下げて矢線方向に搬送 する搬送ラインであつて、その搬送ライン1の側方に、レシプロケータにより上 下に往復駆動される自動塗装ガン4を備えた塗装装置3が設けられている。その 塗装装置3の被塗物Aの搬送方向の手前側には、本考案に係る被塗物Aの塗装形 状を検出する検出装置5が設置されている。
【0009】 本実施例の検出装置5では、複数個の投光素子を一定間隔で列設した投光器6 と、各投光素子に対向する同数の受光素子8を列設した受光器7とを上記の搬送 ライン1を挟んで対設し、被塗物Aの通過の有無を受光素子8が検出光を受光し たか否かで検出する、周知のセンサユニツト9が、3組使用されている。
【0010】 この3組のセンサユニツト9が、被塗物Aの搬送方向に並んで取付体10に取 り付けられているとともに、各センサユニツト9a〜9cは、図2に示すように 、その上下方向の位置が、素子のピツチpのセンサユニツト9の組数分の1であ るp/3ずつ順次にずれている。
【0011】 各センサユニツト9a〜9cの受光素子8a〜8cは、上から何番目に配置さ れているかで同じ順番のもの同士が一組にまとめられ、そのp/3ずつずれた同 じ組の3個の受光素子8a〜8cは、共通のOR回路11に接続されている。
【0012】 センサユニツト9a〜9cは、塗装ガン4のストローク時間に基づいた一定の タイミングで機能し、その際受光素子8は、投光素子からの検出光が被塗物Aに より遮断されて受光されないと、被塗物Aが存在することを示すON信号を出す ようになつており、各組の中で少なくとも一つの受光素子8からON信号が出さ れれば、OR回路11からON信号が出力される。各組のOR回路11が集まつ て判別回路12が構成されている。
【0013】 この判別回路12にはデータ取込部13が接続され、各OR回路11からの出 力信号が入力されるようになつており、検出位置での上下方向に沿つた被塗物A の有無を示す信号が取り込まれるようになつている。
【0014】 このデータ取込部13には、図1に示すように、シフトレジスタ14を介して 塗装ガン制御装置15が接続されている。この部分の構造部分は従来と同様であ つて、シフトレジスタ14は、コンベアパルスエンコーダ16からの信号により 、上記のデータ取込部13に取り込まれた検出信号を、被塗物Aが検出位置から 塗装位置に達する時間だけ遅延させて塗装ガン制御装置15に入力する。塗装ガ ン制御装置15は、被塗物Aの有無を示す検出信号に対応して、上下動する塗装 ガン4からの塗料の噴出とその停止を制御する。それにより、塗装ガン4の前面 において被塗物Aの存在する部分のみに塗料が吹かれる自動塗装が行われる。
【0015】 本実施例の検出装置によれば、図2に示すように、素子のピツチpよりも幅の 狭い被塗物Aが搬送された場合、1つのセンサユニツト9の受光素子8には引つ 掛からなくてON信号が出されなかつたとしても、ピツチのずれた別のセンサユ ニツト9の同じ組の受光素子8に引つ掛かつてON信号が出されることにより、 その組に対応するOR回路11からON信号が出されて被塗物Aの通過が検出さ れる。
【0016】 すなわち、被塗物Aの検出洩れが無くなつて、塗装位置において確実に塗装が 施される。
【0017】 上記実施例では、被塗物Aの搬送方向に並べた3個のセンサユニツト9a〜9 cにわたる3個1組の受光素子8a〜8cで検出するのであるから、いわば塗装 タイミングの基準となる検出域の幅が広く、そのため上記のように被塗物Aの検 出洩れ自体は無くなるものの、厳密に言うと、塗料の吹き始めや吹き終わりのタ イミングが早過ぎたり遅過ぎたり微妙にずれる。
【0018】 そのために、図3に示す他の実施例では、被塗物Aの搬送方向の前側のセンサ ユニツト9aが基準に定められ、中央のセンサユニツト9bと、後側のセンサユ ニツト9cからの検出信号は、夫々、コンベアパルスエンコーダ16により制御 される遅延回路18、19により、基準位置からのずれ分L1、L2に相当する時 間だけ遅延されて、基準位置からの検出信号とともに前記したと同様の判別回路 12に入力される。
【0019】 これにより、3個のセンサユニツト9a〜9cでの被塗物Aの検出が、すべて 前側のセンサユニツト9aである基準位置で行われるのと同等となり、被塗物A が塗装位置に搬送されるのと正確に対応したタイミングで塗料の吹き始めや吹き 終わりも制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る自動塗装装置の概略図
並びにブロツク図である。
【図2】検出装置の一実施例の説明図である。
【図3】他の実施例の説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
A:被塗物 1:搬送ライン 6:投光器 7:受光器
8:受光素子 9:センサユニツト 11:OR回路
12:判別回路 13:データ取込部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の投光素子を一定間隔で列設した投
    光器と、前記各投光素子に対向する同数の受光素子を列
    設した受光器とを被塗物の搬送ラインを挟んで対設して
    被塗物の通過の有無を検出するセンサユニツトを、複数
    組、夫々の前記素子の列設方向の位置を該素子のピツチ
    のセンサユニツトの組数分の1の距離ずつ順次にずらし
    て、前記搬送ラインに沿つた方向に並設するとともに、
    前記各センサユニツトの受光器の同じ順番に相当する受
    光素子同士を一組として、各組の中の少なくとも1つの
    受光素子の受光が遮断されたら被塗物の通過があつたと
    判別するのを各組ごとに行う判別手段を備えたことを特
    徴とする自動塗装装置に用いる被塗物形状検出装置。
JP1618392U 1992-02-17 1992-02-17 自動塗装装置に用いる被塗物形状検出装置 Expired - Fee Related JP2554366Y2 (ja)

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