JPH0566766A - 調律装置 - Google Patents

調律装置

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JPH0566766A
JPH0566766A JP3226853A JP22685391A JPH0566766A JP H0566766 A JPH0566766 A JP H0566766A JP 3226853 A JP3226853 A JP 3226853A JP 22685391 A JP22685391 A JP 22685391A JP H0566766 A JPH0566766 A JP H0566766A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基準ピッチに対して半音単位の高低をもった音
高に調律する際に、半音単位による音名変換作業を必要
とすることなく調律できるようにする。また、基準ピッ
チとの相対変化量を確認できるようにして、基準ピッチ
に対して半音単位の高低をもった音高のピッチに調律す
る際の作業を容易にする。 【構成】入力信号ピッチと基準ピッチとの偏差を判別し
て表示する調律装置であって、基準ピッチを設定するた
めの基準ピッチ設定手段と、基準ピッチ設定手段により
設定された基準ピッチとの変化量を設定するための相対
量設定手段と、入力信号ピッチから基準ピッチに基づく
第一の音名を判別する第一の音名判別手段と、第一の音
名判別手段により判別された第一の音名に、相対量設定
手段により設定された変化量を加算して第二の音名を判
別する第二の音名判別手段と、第一の音名と第二の音名
と変化量とを、選択的に表示する表示手段とを有するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調律装置に関し、特
に、開放弦の基本音高の基準ピッチに対して半音または
1音低いピッチに調律する場合などのように、基準ピッ
チに対して半音単位での高低をもったピッチに調律する
際の作業を簡易化した調律装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヘビーメタルやハードロックな
どのギタリストによって使用されるギターの調律方法と
して、ギターの各開放弦の基本音高における基準ピッチ
より半音または1音低いピッチで各弦を調律する、いわ
ゆるフラット・チューニングと呼ばれる方法がある。こ
のフラット・チューニングは、通常の開放弦の調律より
も半音または1音低く調律することにより弦の張力をゆ
るめて、激しいチョーキングやビブラートを容易にする
ための方法であって、このような激しいギター奏法を使
用するヘビーメタルやハードロックなどの音楽ジャンル
に、極めて適した調律方法である。
【0003】一方、従来の調律装置は、ギター等の弦楽
器の弾弦による入力信号のピッチを抽出して、そのピッ
チを表示するには、入力信号のピッチに対応する音高の
音名(C、A、D、D#等)の表示をするとともに、基
準ピッチとの偏差の表示を行っているものであった。こ
のため、例えば、開放弦の基本音高の基準ピッチより半
音低い音高にフラット・チューニングするにあたって
は、調律装置を使用する調律者は、調律装置の表示部
に、各開放弦の基本音高の音名から半音下げた音名が表
示されるように調律していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の調律装置にあっては、弦楽器の調律者が、各開
放弦の基本音高の音名から半音下げた音名を熟知してい
る必要があり、開放弦と音名との対応関係に慣れていな
い初心者等にとっては、調律作業が困難なものとなって
いたという問題点があった。
【0005】即ち、従来の調律装置により、例えばギタ
ーを調律する際において、開放弦の基本音高から半音単
位での高低をもった音高に開放弦を調律する場合には、
半音単位の変化量を開放弦の基本音高の音名(例えば、
第5弦の開放弦の基本音高の音名は「A」である。)か
ら、加算または減算することにより開放弦の音名変換を
して目的の音名を求め、調律を行う必要があった。つま
り、ギターの第5弦を、開放弦の基本音高から半音下げ
て調律したい場合には、第5弦の開放弦の基本音高の音
名「A」から半音低い音名「G#」を求めて、調律を行
っていた。
【0006】ところが、弦楽器は複数の弦を張設されて
いるものであって(例えば、ギターは、6本の弦を有し
ている。)、張設された各弦に対して、上記した開放弦
の音名変換作業を行う必要があった。即ち、図7に示す
ような開放弦音名変換表を求める必要があり、開放弦と
音名との対応関係に慣れていない初心者等にとっては、
大変煩わしい作業であるという問題点があった。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、各開放弦の基本音高の基準ピッチに対して半音
単位の高低をもった音高に調律する際に、半音単位によ
る音名変換作業を必要とすることなく、通常の調律の場
合と同様に、開放弦の基本音高の音名によって調律でき
るようにするとともに、基本音高と調律したい音高との
相対変化量(半音、1音等)を確認できるようにして、
基本音高の基準ピッチに対して半音単位の高低をもった
音高のピッチに調律する際の作業を容易にした調律装置
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における調律装置は、弦楽器の弾弦による入
力信号のピッチを抽出し、このピッチからピッチカウン
ト値を求め、このピッチカウント値と基準ピッチとの偏
差を判別して表示する調律装置であって、基準ピッチを
設定するための基準ピッチ設定手段と、この基準ピッチ
設定手段により設定された基準ピッチとの変化量を設定
するための相対量設定手段と、ピッチカウント値から、
基準ピッチに基づく第一の音名を判別する第一の音名判
別手段と、この第一の音名判別手段により判別された第
一の音名に、相対量設定手段により設定された変化量を
加算して第二の音名を判別する第二の音名判別手段と、
第一の音名と第二の音名と変化量とを、選択的に表示す
る表示手段とを有するようにしてなるものである。
【0009】
【作用】基準ピッチと半音単位で高低をもったピッチに
調律する際のピッチの変化量は、基準ピッチとの相対量
として設定し、表示部において、基準ピッチの音高に対
して求められた音名に、変化量を加算して表示する。従
って、半音単位で高低をもった音高に調律をする際にお
いても、基準ピッチ及び基準ピッチに対応する基本音高
の音名に基づいて調律することができる。
【0010】また、基準ピッチとの相対量として示され
る変化量を、基準ピッチに対して作用させるかどうかを
選択する相対量設定手段と、変化量の設定状態を示す表
示手段により、変化量を設定していない状態と、変化量
を設定した状態とを表示することができ、基準ピッチに
対する調律する弦の絶対ピッチを確認できる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による調律装
置の一実施例を詳細に説明するものとする。
【0012】図1は、本発明による調律装置の一実施例
を示すブロック図であり、この調律装置は、その全体の
動作の制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御
するように構成されている。このCPU10には、バス
12を介して、全体の動作の制御のための所定のプログ
ラム及び後述する本発明の実施に必要とされる各種のデ
ータテーブルが格納されたリード・オンリ・メモリ(R
OM)14と、プログラムを実行する際に必要な各種レ
ジスタやバッファなどを含むワーキングメモリとしての
ランダム・アクセス・メモリ(RAM)16と、後述す
る操作子群18と、後述する表示部20と、弦楽器の弾
弦による信号を入力するための入力部22と、入力部2
2からの入力信号の波形を整形するための波形整形回路
部24とが接続されている。
【0013】CPU10には、1カウントが1μsec
のカウンタが設定されており、後述する各ルーチンにお
いては、このカウンタにより計数がなされることにな
る。
【0014】ROM14には、図2に示すようにオクタ
ーブと後述するピッチカウント値との関係を示すオクタ
ーブテーブル(OCT_TBL)と、図3(a)に示す
ように音名とピッチカウント値との関係を示す音名テー
ブル(NOTE_TABLE)とがそれぞれ格納されて
いる。
【0015】図3(a)に示す音名テーブルは、図3
(b)に示すように、各音名に対するピッチカウント値
が、基準ピッチのカウント値より50セント(cen
t)だけ大きな値になるようにして設定されている。こ
のことによって、基準ピッチを中心として、±50セン
トの範囲で、その範囲内にある音名を表示することがで
きるようになる。
【0016】操作子群18は、図4に示す調律装置の表
示パネル30上に配設されており、調律装置全体のオン
/オフをする電源スイッチ32と、基準ピッチを設定す
るための基準ピッチ設定スイッチ34と、基準ピッチの
音高と、その基準ピッチの音高よりの半音単位分づつ高
低する音高間の変化量(相対量)たる相対ピッチを設定
するための相対ピッチ設定スイッチ36とを含んでい
る。
【0017】基準ピッチ設定スイッチ34は、例えば、
ギターの第5弦の開放弦の音名「A」に対応する基準ピ
ッチとして、「440Hz」、「441Hz」、「44
2Hz」、「443Hz」及び「444Hz」を設定で
きるようになされており、この基準ピッチを設定するこ
とにより、他の各開放弦に対する基準ピッチも自動的に
設定されるようになされている。
【0018】相対ピッチ設定スイッチ36は、基準ピッ
チに対して相対ピッチを設定できるようになされてお
り、「1音低い(−1音):1音フラット(b)」、
「半音低い(−半音):半音フラット」、「相対ピッチ
を設定しない(0):0」、「半音高い(+半音):半
音シャープ(#)」及び「1音高い(+1音):1音シ
ャープ」を設定できるようになされている。なお、本実
施例にあっては、相対ピッチ設定スイッチ36により設
定される相対ピッチ量の実値は、「1音フラット:+
2」、「半音フラット:+1」、「0:0」、「半音シ
ャープ:−1」及び「1音シャープ:−2」と設定され
ている。
【0019】表示部20は、図4に示す調律装置の表示
パネル30上に配設されており、基本音名及びその音名
の半音高い音(#)を表示するセグメントを有する音名
表示部40と、基本音名の基準ピッチとの偏差を表示す
る偏差表示部42と、基準ピッチ設定スイッチ34によ
り設定された基準ピッチを表示するセグメントを有する
基準ピッチ表示部44と、相対ピッチ設定スイッチ36
により設定された基準ピッチとの半音単位の相対量を表
示するセグメントを有する相対ピッチ表示部46と含ん
でいる。
【0020】波形整形回路部24は、公知の技術であっ
て、一般にフィルター回路、増幅回路、比較回路を含む
ものである。
【0021】以上の構成において、この調律装置の作用
を、図5及び図6のフローチャートを参照しながら、各
ステップ毎に説明する。
【0022】図5におけるメインルーチンを示すフロー
チャートにおいて、ステップS100の初期設定ルーチ
ンは、電源スイッチ32がオンされることにより起動し
て実行されるものであり、このメインルーチンの各種の
バッファ、レジスタ、パラメータなどを初期値に設定す
るルーチンである。ステップS100の処理が終了した
ときは、ステップS102へ進む。
【0023】ステップS102は、操作子読み込みルー
チンであり、表示パネル30に配設された基準ピッチ設
定スイッチ34の操作により、例えば、ギターの場合に
おいては、第5弦の開放弦の音名「A」に対応する基準
ピッチとして、「440Hz」、「441Hz」、「4
42Hz」、「443Hz」または「444Hz」のい
ずれの基準ピッチが選択されたかが読み込まれる。ま
た、相対ピッチ設定スイッチ36についても、相対ピッ
チとして、「1音低い(−1音):+2」、「半音低い
(−半音):+1」、「相対ピッチを設定しない
(0):0」、「半音高い(+半音):−1」または
「1音高い(+1音):−2」のいずれの相対ピッチが
選択されたかが読み込まれる。
【0024】ステップS104は、基準ピッチ設定ルー
チンであり、ステップS102で読み込まれた基準ピッ
チを、所定のレジスタなどに設定するルーチンである。
これにより、この調律装置を作動するための全てのルー
チンにおいて参照される基準ピッチが、設定されること
になる。ステップS104の処理が終了したときは、ス
テップS106へ進む。
【0025】ステップS106は、相対ピッチ設定ルー
チンであり、ステップS102で読み込まれた相対ピッ
チを、所定のレジスタなどに設定するルーチンである。
これにより、この調律装置を作動するための全てのルー
チンにおいて参照される相対ピッチが、設定されること
になる。ステップS106の処理が終了したときは、ス
テップS108へ進む。
【0026】ステップS108は、ピッチ抽出ルーチン
であり、入力部22から入力された弦楽器の開放弦の弾
弦による入力信号のピッチを抽出して、ピッチカウント
値よりなるピッチデータ(PITCH)を得るルーチン
である。このピッチ抽出ルーチンは公知の技術であるた
め、詳細な説明は省略するが、まず入力部22に入力さ
れた入力信号は、波形整形回路部において矩形波に波形
整形されることになる。波形整形後の矩形波は、CPU
10のカウンタによって、矩形波の立ち上がりエッジ
間、または立ち下がりエッジ間の1周期時間が何μse
cあるか計数される。CPU10のカウンタは、1カウ
ントが1μsecであるため、計数した1周期時間のデ
ータをピッチカウント値とし、ピッチデータとして設定
するものである。ステップS108の処理が終了したと
きは、ステップS110へ進む。
【0027】ステップS110は、音名取得処理ルーチ
ンであり、まず、ステップS108で得られたピッチデ
ータとROM14に設定されたオクターブテーブルのデ
ータとにより、ピッチデータがどのオクターブにあるか
を検索し、オクターブデータ(OCTAVE)を取得す
る。この取得されたオクターブデータにより、ピッチデ
ータを最低オクターブに規格化するためにピッチデータ
をオクターブ加算し、最低オクターブ規格化データ(K
_PITCH)を取得する。この取得された最低オクタ
ーブ規格化データとROM14に設定された音名テーブ
ルのデータとにより、ピッチデータの音名を検索し、音
名データ(NOTE)を取得する。ステップS106に
おいて相対ピッチが設定されていない場合には、この音
名データを表示すべき音名データとする。一方、ステッ
プS106において相対ピッチが設定されている場合に
は、設定されている半音単位の相対量を音名データに加
算して表示すべき音名データとする。ステップS110
の処理が終了したときは、ステップS112へ進む。
【0028】ステップS112は、基準ピッチからの偏
差を計算するルーチンであり、ステップS104におい
て設定された基準ピッチとステップS108で得られた
ピッチデータとが比較され、基準ピッチからの偏差が計
算される。なお、このルーチンは公知の技術であるた
め、詳細な説明を省略するものとする。ステップS11
2の処理が終了したときは、ステップS114へ進む。
【0029】ステップS114は、表示ルーチンであ
り、ステップS110で得られた表示すべき音名データ
に基づき、音名表示部40の該当する音名のセグメント
を点灯表示する。また、このステップS114の表示ル
ーチンにおいては、ステップS104で設定された基準
ピッチに基づき、基準ピッチ表示部46の該当するセグ
メントを点灯させるとともに、ステップS106で得ら
れた相対ピッチに基づき、相対ピッチ表示部48の該当
するセグメントを点灯させる。さらに、ステップS11
2で得られた基準ピッチからの偏差を、偏差表示部42
の指針を駆動して表示する。ステップS114の処理が
終了したときは、このメインルーチンを終了する。
【0030】以上のメインルーチンにおいて、ステップ
S110音名取得処理ルーチンは、本発明の要旨をなす
ものであるので、図6に示すフローチャートに基づき、
さらに詳細に説明するものとする。即ち、この音名取得
処理ルーチンにおいて、ステップS108で得られたピ
ッチデータから、音名表示部40に表示すべき音名を取
得することになる。
【0031】まず、ステップS200においては、オク
ターブテーブル及び音名テーブルにおいて用いられてい
る番号(n)の値が、「0」にセットされる。ステップ
S200の処理を終了すると、ステップS202へ進
む。
【0032】ステップS202では、ステップS108
で得られたピッチデータが、オクターブテーブルの当該
番号の値に対応するピッチカウント値より大きいか否か
が判断される。この判断結果が否定(NO)、即ち、ピ
ッチデータがオクターブテーブルの当該番号の値に対応
するピッチカウント値より小さい場合には、ステップS
204へ進む。一方、この判断結果が肯定(YES)、
即ち、ピッチデータがオクターブテーブルの当該番号の
値に対応するピッチカウント値より大きい場合には、ス
テップS300へ進む。
【0033】ステップS204では、番号の値が「1」
だけインクリメントされる。ステップS204の処理を
終了すると、ステップS206へ進む。
【0034】ステップS206では、ステップS204
においてインクリメントされた番号の値が、「7」より
小さいか否かが判断される。この判断結果が肯定(YE
S)、即ち、番号の値が「7」より小さい場合には、ス
テップS202へ戻る。従って、ステップS202にお
ける判断結果が肯定になるまで、番号の値が「0」から
「7」より大きくならない範囲内(オクターブテーブル
においては、番号の値は「0」、「1」、「2」、
「3」、「4」、「5」、「6」である。)において、
ステップS202、ステップS204及びステップS2
06の処理が繰り返されることになる。一方、この判断
結果が否定、即ち、番号の値が「7」より大きい場合に
は、ステップS208へ進む。
【0035】ステップS208においては、オクターブ
範囲外処理が行われ、データエラーとして音名取得処理
ルーチンを終了する。
【0036】上記したように、ステップS202の判断
結果が肯定の場合には、ステップS300へ進み、当該
番号の値に対応するオクターブの値が、オクターブデー
タとして設定される。ステップS300の処理を終了す
ると、ステップS302へ進む。
【0037】ステップS302では、ステップS300
で得られたオクターブデータにより、ピッチデータを最
低オクターブに規格化するために、ピッチデータをオク
ターブ加算し、最低オクターブ規格化データを算出す
る。ステップS302の処理を終了すると、ステップS
304へ進む。
【0038】ステップS304では、番号の値が、
「0」にセットされる。ステップS304の処理を終了
すると、ステップS306へ進む。
【0039】ステップS306では、ステップS302
で得られた最低オクターブ規格化データが、音名テーブ
ルの当該番号の値に対応するピッチカウント値より大き
いか否かが判断される。この判断結果が否定(NO)、
即ち、最低オクターブ規格化データが音名テーブルの当
該番号の値に対応するピッチカウント値より小さい場合
には、ステップS308へ進む。一方、この判断結果が
肯定(YES)、即ち、最低オクターブ規格化データが
音名テーブルの当該番号の値に対応するピッチカウント
値より大きい場合には、ステップS400へ進む。
【0040】ステップS308では、番号の値が「1」
だけインクリメントされる。ステップS308の処理を
終了すると、ステップS310へ進む。
【0041】ステップS310では、ステップS308
においてインクリメントされた番号の値が、「12」よ
り小さいか否かが判断される。この判断結果が肯定(Y
ES)、即ち、番号の値が「12」より小さい場合に
は、ステップS306へ戻る。従って、ステップS30
6における判断結果が肯定になるまで、番号の値が
「0」から「12」より大きくならない範囲内(音名テ
ーブルにおいては、番号の値は「0」、「1」、
「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、
「8」、「9」、「10」、「11」である。)におい
て、ステップS306、ステップS308及びステップ
S310の処理が繰り返されることになる。一方、この
判断結果が否定、即ち、番号の値が「12」より大きい
場合には、ステップS312へ進む。
【0042】ステップS312においては、音名範囲外
処理が行われ、データエラーとして音名取得処理ルーチ
ンを終了する。
【0043】上記したように、ステップS306の判断
結果が肯定の場合には、ステップS400へ進み、当該
番号の値から「1」を減算した値に対応する音名の値
が、音名データとして設定される。ステップS400の
処理を終了すると、ステップS402へ進む。
【0044】ステップS402においては、ステップS
306における判断結果が肯定の場合の番号の値が、
「0」より小さいか否かが判断される。この判断結果が
肯定、即ち、ステップS306における判断結果が肯定
の場合の番号の値が「0」より小さい場合には、ステッ
プS404へ進む。
【0045】ステップS404においては、弦番号範囲
外処理が行われ、データエラーとして音名取得処理ルー
チンを終了する。
【0046】また、ステップS402における判断結果
が否定、即ち、ステップS306における判断結果が肯
定の場合の番号の値が「0」より大きい場合には、ステ
ップS406へ進む。
【0047】ステップS406では、ステップS106
において相対ピッチが設定されているか否かが判断され
る。この判断結果が否定、即ち、ステップS106にお
いて相対ピッチが設定されていない場合には、ステップ
S400で得られた音名データ及び音名テーブルに基づ
き、この音名データの値に該当する番号の音名を取得さ
れた音名として、音名取得処理ルーチンを終了する。そ
の後、この取得された音名が、ステップS114におい
て表示される。一方、この判断結果が肯定、即ち、ステ
ップS106において相対ピッチが設定されている場合
には、ステップS408ヘ進む。
【0048】ステップS408では、ステップS400
において得られた音名データに、ステップS106にお
いて設定された半音単位の相対ピッチ量が加算され、新
たな音名データが設定され、音名テーブルに基づき、こ
の新たな音名データの値に該当する番号の音名を取得さ
れた音名として、音名取得処理ルーチンを終了する。そ
の後、この取得された音名が、ステップS114におい
て表示される。
【0049】次に、本発明の調律装置の動作例を説明す
るものとする。この動作例にあっては、一般的な6弦ギ
ターにおいて、基準ピッチを「442Hz」とし、この
基準ピッチに対して半音下げて調律する場合を説明す
る。調律操作の手順は、全6弦において同様であるた
め、開放弦の基本音高の音名が「A」である第5番弦の
調律のみを説明し、他の弦の説明は省略するものとす
る。
【0050】まず、基準ピッチ設定スイッチ34を操作
して(ステップS102)、基準ピッチを「442H
z」に設定する(ステップS104)。次に、基準ピッ
チとの相対量たる変化量を半音低く設定するために、相
対ピッチ設定スイッチ36を操作して「−半音:+1」
を選択し(ステップS102)、これを設定する(ステ
ップS106)。この際に、基準ピッチ表示部46の
「442Hz」のセグメントと、相対ピッチ表示部48
の「−半音」のセグメントとが点灯する(ステップS1
14)。ギターの第5番弦を開放弦によって弾弦し、音
名表示部40の音名「A」が点灯するように調律する。
音名「A」が点灯することにより、この第5弦は音名
「G#:n=8」に設定されたことになる(ステップS
108、ステップS110、ステップS114)。即
ち、実際に弾弦されている開放弦の音高に対応する音名
は「G#:n=8」であるが、変化量として「−半音:
+1」を設定していたため、この変化量(+1)が音名
「G#:n=8」に加算されて(n=8+1)、「A:
n=9」が表示されることになる(ステップS40
8)。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】基準ピッチに対して半音単位で変化する調
律を行う際においても、半音単位で任意に設定できる基
準ピッチとの相対量を設定できるようにしたため、基準
ピッチを変更することなく音名を検索し、その音名に相
対量を加算して表示できるため、常時基準ピッチに対応
する音名を基準として調律することができる。従って、
開放弦の基本音高の音名より半音下げて調律する場合に
おいても、常時開放弦の基本音高の音名を基準として調
律することができる。
【0053】基準ピッチと相対量との設定は別個に行わ
れ、基準ピッチは単独に設定することができるため、ギ
ターなどの弦楽器でピアノのピッチに調律を合わせる場
合などでは、例えば、ピアノのピッチが442Hzであ
った場合には、442Hzに基準ピッチを設定した調律
から、さらに半音単位での音高の変化量を設定するの
で、基準ピッチに影響することなく音高を変更すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による調律装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】オクターブテーブルを図表的に示す説明図であ
る。
【図3】(a)は音名テーブルを図表的に示す説明図で
あり、(b)は基準ピッチと音名に対応するピッチカウ
ント値との関係を示す説明図である。
【図4】調律装置の表示パネルの一例を示す説明図であ
る。
【図5】メインルーチンのフローチャートである。
【図6】音名取得処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図7】ギター調律用開放弦音名変換表を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 操作子群 20 表示部 22 入力部 24 波形整形回路部 30 表示パネル 32 電源スイッチ 34 基準ピッチ設定スイッチ 36 相対ピッチ設定スイッチ 40 音名表示部 42 偏差表示部 44 基準ピッチ表示部 46 相対ピッチ表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器の弾弦による入力信号のピッチを
    抽出し、前記ピッチからピッチカウント値を求め、前記
    ピッチカウント値と基準ピッチとの偏差を判別して表示
    する調律装置において、 基準ピッチを設定するための基準ピッチ設定手段と、 前記基準ピッチ設定手段により設定された基準ピッチと
    の変化量を設定するための相対量設定手段と、 前記ピッチカウント値から、前記基準ピッチに基づく第
    一の音名を判別する第一の音名判別手段と、 前記第一の音名判別手段により判別された第一の音名
    に、前記相対量設定手段により設定された変化量を加算
    して第二の音名を判別する第二の音名判別手段と、 前記第一の音名と前記第二の音名と前記変化量とを、選
    択的に表示する表示手段とを有する調律装置。
  2. 【請求項2】 前記相対量設定手段により設定される変
    化量は、基準ピッチに対して、半音単位で設定される請
    求項1記載の調律装置。
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JP2007108315A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Yamaha Corp 調律器及びそのプログラム

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