JPH0566549U - 荷電粒子分析装置 - Google Patents

荷電粒子分析装置

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JPH0566549U
JPH0566549U JP2771991U JP2771991U JPH0566549U JP H0566549 U JPH0566549 U JP H0566549U JP 2771991 U JP2771991 U JP 2771991U JP 2771991 U JP2771991 U JP 2771991U JP H0566549 U JPH0566549 U JP H0566549U
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JP
Japan
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sample
electrostatic lens
reflecting plate
electrodes
charged particle
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JP2771991U
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Inventor
豊彦 田澤
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射板などの光路偏向手段を移動させること
なく、分析を行うことができる装置を提供する。 【構成】 11は電極4a,4b,4c,4d,4eか
らなる静電レンズ系であり、中間電極4c内に生じる集
束点に合うようにアパーチュア15を有する反射板8が
設けられる。12は中間電極4cの壁面を円筒状にくり
抜いて設けられた開口部であり、その開口部には可視光
線が透過可能で、且つ、電場を乱さないための導電性メ
ッシュ13が取り付けられている。また、電極4cと4
b、4cと4dの間には電場の乱れを補正する補正電極
14a,14bが設けられている。これにより、反射板
などの光路偏向手段を移動させることなく、試料の観察
と分析を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、X線光電子分光(XPS)やオージェマイク ロプローブなどの試料面上の微小領域を分析可能な表面分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 X線光電子分光は固体表面をX線で励起することにより得られ る光電子スペクトルの性質を用いて、物質を構成する元素の結合状態を解析する ことを特徴とした表面分析の一手法であり、図2にその一般的な構成例を示す。 この装置においては、励起線源1としてX線を用い試料面2から発生する光電子 を静電レンズ4により集光させ、内球部電極板5,外球部電極板6からなる電極 板によって構成される静電半球型アナライザに導いている。光電子は、このアナ ライザによりエネルギー分光され、検出器7によって電気信号に変換される。そ の電気信号から、表面の組成に対応した光電子のエネルギースペクトルが得られ るものである。分析に際しては位置決めをする前に試料面の観察を行い、所望の 試料位置を選択し、その位置に装置の分析位置を合わせる必要がある。試料の上 部に挿入した反射板8などの光路偏向手段によって、観察光学軸9と分析光学軸 10とが交わる位置に観察光学軸を曲げ、光学顕微鏡3により試料の表面を観察 しつつ試料を移動させて分析位置を設定している。また、位置決め終了後に反射 板8は反射板移動機構によって分析光学軸から離れた所に移動させ分析を行う。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 この様な装置においては、試料面を観察する ために静電レンズ下部へ反射板などの光路偏向手段を挿入しているため、試料面 から発生した光電子が静電レンズに到達できない。そのため、分析する際には反 射板などの光路偏向手段を分析光学軸外に移動させなくてはならず、反射板の移 動機構により装置が複雑になる。また、移動機構の機械的精度によって位置決め の精度も限られてしまい、分析中に試料を観察することができない。尚、反射板 を固定しておき、反射板に光電子を通過させるように絞り等の穴を設けることも 考えられるが、穴が小さければ通過する光電子が制限されてしまい感度が低下し てしまう。逆に、穴が大きければ観察視野および明るさを確保することができな い。
【0004】 そこで本考案はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、反射板などの光路 偏向手段を移動させることなく、しかも感度を低下させずに観察視野を確保し、 試料の観察と分析を行うことができる装置を提供することを目的とするものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案は、試料か ら発生する2次荷電粒子を静電レンズを介して2次荷電粒子アナライザに導入す る装置において、該静電レンズ内に2次荷電粒子の中間収束点が形成されるよう にすると共に、該集束点に前記2次荷電粒子の通過可能な絞りを有する反射板を 配置し、該反射板によって反射された試料からの光を該静電レンズ外に取り出す ための観察窓を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】 静電レンズ内に形成させた2次荷電粒子の収束点に、絞りを有した反 射板を配置させ、反射板で反射される試料からの光を観察窓によって静電レンズ 外に取り出させている。
【0007】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】 図1は本考案の一実施例装置の構成概略図であり、図2と同一番号のものは同 一構成要素を示す。
【0009】 図1において、11は互いに絶縁された5段の筒状電極4a,4b,4c,4 d,4eで構成される静電レンズ系であり、この中間に位置する電極4c内に設 けられた反射板8には、視野制限機能をもたせるためにアパーチュア15が取り 付けられている。また、静電レンズ系4内に生じる光電子の収束点はアパーチュ ア15の位置に合わされ、光電子を静電半球型アナライザに導入している。12 は中間電極4cの壁面を円筒状にくり抜いて形成された開口部であり、その開口 部12には可視光線が透過可能で、且つ、壁面に設けられた開口部によって電場 を乱さないために導電性メッシュ13が取り付けられている。さらに、前記中間 電極4cと電極4b、中間電極4cと電極4dの間には、中間集束点に反射板を 設けたことによる電場の乱れを補正するために導電性メッシュを用いた補正電極 14a,14bが配置され、この補正電極には適宜な電圧が印加可能に設けられ ている。
【0010】 かかる構成において、静電レンズ系11の筒状電極4a,4c,4eは接地さ れており、電極4b,4dには適宜な負電位が印加されている。これにより、静 電レンズ系11には2つのレンズが構成され、電極4c,4d,4eからなる試 料側から1段目のレンズは、中央に配置された電極4cの位置に中間収束点を形 成し、その後拡散していく光電子を電極4a,4b,4cからなる2段目のレン ズによって再び収束させてアナライザへ導入している。この様に、電極4cの位 置に形成された中間収束点には絞りを有する反射板が配置されており、収束され た光電子は反射板に取り付けられた絞りを通過する。そのため、反射板の絞り穴 は光電子の通過を妨げることがなく、径を小さくすることができる。これにより 、分析の際の感度低下がなくなり視野もまた確保することができ、分析中の同時 観察が可能となる。また、反射板8によって反射され、開口部12に設けられた 導電性メッシュ13を介して取り出される試料面2からの光は、光学顕微鏡に送 られるため試料面を観察することができる。
【0011】 尚、上記実施例では静電レンズの開口部に導電性メッシュを用いているが、こ れに限られることなく、電極4cに電場を乱さない程度の小さな穴を複数開ける ことによって観察窓を形成しても良いし、透明電極を用いても良い。
【0012】 尚、反射板に設けられたアパーチュアの穴の径は固定されたものに限らず外部 から駆動することによって穴の径が可変するものを用いても良い。この様に成せ ば、光電子の観察領域を任意に設定することができる。
【0013】 また、静電レンズの導入部の穴の径を外部から駆動することによって可変にす れば測定する試料面の分析位置の選択の際に、試料面の視野を広範囲に観察した い場合にこの導入部が試料からの光を遮ることがない。さらに、前記静電レンズ の導入部には導電性メッシュや透明電極を配置しても良い。
【0014】 尚、上記実施例では反射板を光軸に対して45°の角度に取り付けられている がこれに限られることなく、反射板の取り付け角度は光学像を取り出す観察窓と の位置関係によって適宜選択すれば良い。
【0015】
【考案の効果】 以上詳説したように本考案は、静電レンズ内の収束点に2次荷 電粒子の通過可能な絞りを有する反射板を配置し、試料からの光を観察窓を介し て静電レンズ外に取り出すようにしたことにより、反射板などの光路偏向手段を 移動させることなく、しかも感度を低下させずに観察視野を確保し、試料の観察 と分析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例の構成概略図である。
【符号の説明】
4a,4b,4c,4d,4e:電極 8:反射板 11:静電レンズ 12:開口部 13:導電性メッシュ 14a,14b:補正電極 15:アパーチュア

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料から発生する2次荷電粒子を静電レ
    ンズを介して2次荷電粒子アナライザに導入する装置に
    おいて、該静電レンズ内に2次荷電粒子の中間集束点が
    形成されるようにすると共に、該集束点に前記2次荷電
    粒子の通過可能な絞りを有する反射板を配置し、該反射
    板によって反射された試料からの光を該静電レンズ外に
    取り出すための観察窓を設けたことを特徴とする荷電粒
    子分析装置。
JP2771991U 1991-03-29 1991-03-29 荷電粒子分析装置 Withdrawn JPH0566549U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127637A (ja) * 2005-10-28 2007-05-24 Thermo Fisher Scientific Inc 表面分析用分光装置と分析方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127637A (ja) * 2005-10-28 2007-05-24 Thermo Fisher Scientific Inc 表面分析用分光装置と分析方法
DE102006050600B4 (de) * 2005-10-28 2015-06-25 Thermo Fisher Scientific Inc. Spektrometer zur Oberflächenanalyse und Verfahren dafür

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