JPH0566225U - 水冷式エンジンの防音装置 - Google Patents

水冷式エンジンの防音装置

Info

Publication number
JPH0566225U
JPH0566225U JP1619392U JP1619392U JPH0566225U JP H0566225 U JPH0566225 U JP H0566225U JP 1619392 U JP1619392 U JP 1619392U JP 1619392 U JP1619392 U JP 1619392U JP H0566225 U JPH0566225 U JP H0566225U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
cooling air
radiator fan
sound absorbing
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1619392U
Other languages
English (en)
Inventor
勝治 水尾
Original Assignee
ヤンマーディーゼル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤンマーディーゼル株式会社 filed Critical ヤンマーディーゼル株式会社
Priority to JP1619392U priority Critical patent/JPH0566225U/ja
Publication of JPH0566225U publication Critical patent/JPH0566225U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ラジエタファンの回転により吹き出される冷
却風がラジエタのコアを通過する際に生じる高周波の風
切り音を低減し、冷却風の排出の阻害を防ぐ。 【構成】 エンジン本体5の前方にラジエタファン6が
配置され、そのラジエタファン6の前方にラジエタ7が
配置され、そのラジエタファン6の回転により冷却風を
前方に吹き出す。そのラジエタ7の前方に吸音体10が
配置される。その吸音体10を冷却風は吹き抜け可能で
ある。その吸音体10は防振部材15を介し支持されて
いる。 【効果】 ラジエタファンの回転により吹き出される冷
却風がラジエタのコアを通過する際に生じる高周波の風
切り音を吸音体により低減することができる。冷却風の
排出が阻害されることはなく、ラジエタの冷却性能が低
下することはない。吸音体自身の振動による騒音を防止
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水冷式エンジンの防音装置に関し、ラジエタファンから吹き出され た冷却風がラジエタのコアを通過する際に生じる騒音を低減するために利用され る。
【0002】
【従来の技術】
エンジン本体の前方にラジエタファンが配置され、そのラジエタファンの前方 にラジエタが配置され、そのラジエタファンの回転により冷却風を前方に吹き出 す水冷式エンジンが、例えば防音型発電機のハウジングや、バックホーやトラク ター等の産業車両のボンネットに内蔵されている。
【0003】 そのような水冷式エンジンにあっては、ラジエタファン自体による低周波の風 切り音や、ラジエタファンの回転により吹き出される冷却風がラジエタのコアを 通過する際に発生する高周波の風切り音が騒音の原因となっていた。
【0004】 従来、そのようなラジエタファンによる騒音の低減のため、ラジエタファンの 回転数を低減したり、ラジエタファンの回転により吹き出される冷却風の排出通 路の壁面に吸音体を貼り付けることが行なわれていた(実公平2‐9073号公 報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ラジエタファンの回転数を低減すると冷却風の風量が減少するため、ラジエタ の冷却能力が低下するという問題がある。また、ラジエタファンの回転数を低減 した場合、ラジエタファン自体による低周波の風切り音は低下するが、冷却風が ラジエタのコアを通過する際に発生する高周波成分を充分に低減させることはで きない。そのため、ラジエタの小型化を図るためにラジエタファンの回転数を大 きくした場合、冷却風がラジエタのコアを通過する際に発生する高周波の風切り 音が問題になる。
【0006】 また、冷却風の排出通路の壁面に吸音体を貼り付けた場合、ラジエタから吸音 体までの距離が大きいと充分な吸音効果を奏することができず、一方、ラジエタ から吸音体までの距離が短いと、冷却風が排出通路の壁面に衝突するため円滑に 排出できず、ラジエタの冷却性能が低下するという問題がある。
【0007】 本考案は上記従来技術の問題を解決することのできる水冷式エンジンの防音装 置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴とするところは、エンジン本体の前方にラジエタファンが配置さ れ、そのラジエタファンの前方にラジエタが配置され、そのラジエタファンの回 転により冷却風を前方に吹き出す水冷式エンジンにおいて、そのラジエタの前方 に吸音体が配置され、その吸音体を冷却風は吹き抜け可能とされ、その吸音体は 防振部材を介し支持されている点にある。この場合、ラジエタの前方に配置され る第1部材と、この第1部材の前方に空気層を介し配置される第2部材とにより 吸音体が構成されているが好ましい。その吸音体の第1部材と第2部材に貫通孔 が設けられ、第1部材の貫通孔に対し第2部材の貫通孔は横方向にずれて配置さ れているのが好ましい。
【0009】
【作用】
本考案の構成によれば、冷却風がラジエタのコアを通過する際に生じる風切り 音は、ラジエタの前方に配置された吸音体により低減される。その吸音体を冷却 風は吹き抜け可能であるため、冷却風の排出を円滑に行なうことができ、ラジエ タの冷却効果が低下するのを防止できる。また、吸音体は冷却風の風圧により振 動し、その振動により吸音体自身が音源となるが、吸音体は防振部材を介し支持 されるので、吸音体自身の振動による騒音発生を防止することができる。また、 吸音体をラジエタの前方に配置する場合、吸音体は冷却風の風圧に耐えるだけの 強度を必要とするため、金属性の多孔質体により構成したりパンチングメタル等 により補強するのが望ましい。この場合、そのような金属材の振動による騒音を 低減する上で、吸音体を防振部材を介し支持するのが効果的である。
【0010】 吸音体を第1部材と第2部材とにより構成し、その第1部材と第2部材との間 に空気層を介在させることにより、吸音効果を増大させることができる。その第 1部材と第2部材に貫通孔が設けられることにより、冷却風の排出をより円滑に 行なうことができる。その第1部材の貫通孔に対し第2部材の貫通孔が横方向に ずれて配置されていることにより、冷却風は第1部材と第2部材の間の空気層を 介し排出されるため、吸音効果が低下することはない。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0012】 図1は防音型発電ユニット1を示し、そのハウジング2の内部には水冷式エン ジン3と、このエンジン3により駆動される発電機4とが内蔵されている。その エンジン3はエンジン本体5と、このエンジン本体5の前方(図1において右方 )に配置されるラジエタファン6と、このラジエタファン6の前方に配置される ラジエタ7とを備えている。そのラジエタファン6はエンジン本体5により回転 駆動され、そのラジエタ7はエンジン本体5の冷却水の熱交換を行なう。そのハ ウジング2の前端には、ラジエタファン6の回転により前方に吹き出される冷却 風の排出通路8が形成されている。この排出通路8は上端が排出口9とされてい る。また、この排出通路8を構成するハウジング2の前壁2aの内面に、ウレタ ン等の補助吸音体20が貼り付けられている。また、排出通路8の下部にはエン ジン3のマフラー21が配置されている。
【0013】 その冷却風の排出通路8に吸音体10が配置されている。その吸音体10はラ ジエタ7の前方に配置され、図2にも示すように上下端に支持ビーム11、12 が取り付けられ、ラジエタ7の上下端から前方に突出する支持ブラケット13、 14に、防振ゴム(防振部材)15を介し支持されている。その吸音体10は、 ラジエタ7の前方に配置される板状の第1部材10aと、この第1部材10aの 前方に空気層16を介し配置される第2部材10bとにより構成されている。そ の第1部材10aおよび第2部材10bは、例えば多孔質のセラミックス、発泡 金属、ウレタン等の冷却風が吹き抜け可能な材料により形成されている。なお、 吸音体10をウレタン等の剛性の小さい材料により構成する場合、吸音体10を パンチングメタル等の冷却風が吹き抜け可能な補強材により覆い、風圧により破 損するのを防止するのが好ましい。
【0014】 上記構成によれば、ラジエタファン6の回転により前方に吹き出された冷却風 は、ラジエタ7のコアを通過した後に図中矢印で示すように吸音体10を吹き抜 け、排出通路8からハウジング2の外部に排出される。これにより、ラジエタ7 のコアを通過する際に生じた高周波の風切り音が吸音体10により吸収される。 また、吸音体10を冷却風は吹き抜け可能であるため、冷却風の排出を円滑に行 なうことができ、ラジエタ7の冷却効果が低減することはない。また、吸音体1 0の第1部材10aと第2部材10bとの間に空気層16が設けられることによ り吸音効果が増大する。
【0015】 図3は第2実施例を示し、上記第1実施例との相違は、吸音体10の第1部材 10aと第2部材10bとに貫通孔25、26が設けられ、第1部材10aの貫 通孔25の前方に第2部材10bの貫通孔26が配置されている点にある。これ により、第1実施例よりも冷却風の排出をより円滑に行なうことができる。他は 上記実施例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0016】 図4は第3実施例を示し、上記実施例との相違は、吸音体10の第1部材10 aと第2部材10bとに貫通孔27、28が形成され、第1部材10aの貫通孔 27に対し第2部材の貫通孔28が横方向にずれて配置されている点にある。こ れにより、貫通孔27、28を冷却風が通過することで第1実施例よりも冷却風 の排出をより円滑に行なうことができる。また、第1部材10aの貫通孔27を 通過した冷却風が吸音されることなく第2部材10bの貫通孔28から吹き出さ れることはなく、吸音効果が低下することはない。他は上記実施例と同様で同一 部分は同一符号で示す。
【0017】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例で は本考案を防音型発電機ユニットに適用したが、産業車両のボンネット内に設け られる水冷式エンジンの防音装置としても本考案を適用することができる。
【0018】
【考案の効果】
本考案の水冷式エンジンの防音装置によれば、ラジエタファンの回転により吹 き出される冷却風がラジエタのコアを通過する際に生じる高周波の風切り音を吸 音体により低減することができる。その吸音体を冷却風は吹き抜き可能なので、 冷却風の排出が阻害されることはなく、ラジエタの冷却性能が低下することはな い。さらに、その吸音体が防振部材を介し支持されることにより、吸音体自身の 振動による騒音を防止することができる。
【0019】 また、吸音体を第1部材と第2部材の間に空気層を有する構成とすることで、 吸音効果を向上することができる。
【0020】 さらに、その第1部材と第2部材に貫通孔を形成し、第1部材の貫通孔に対し 第2部材の貫通孔を横方向にずらして配置することで、吸音効果を低下させるこ となく冷却風の排出をより円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の水冷式防音装置の構成説
明用側面図
【図2】本考案の実施例の吸音体の正面図
【図3】本考案の第2実施例の防音装置の要部の構成説
明図
【図4】本考案の第3実施例の防音装置の要部の構成説
明図
【符号の説明】
3 水冷式エンジン 5 エンジン本体 6 ラジエタファン 7 ラジエタ 10 吸音体 10a 第1部材 10b 第2部材 15 防振部材 16 空気層 27、28 貫通孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の前方にラジエタファンが
    配置され、そのラジエタファンの前方にラジエタが配置
    され、そのラジエタファンの回転により冷却風を前方に
    吹き出す水冷式エンジンにおいて、そのラジエタの前方
    に吸音体が配置され、その吸音体を冷却風は吹き抜け可
    能とされ、その吸音体は防振部材を介し支持されている
    ことを特徴とする水冷式エンジンの防音装置。
  2. 【請求項2】 ラジエタの前方に配置される第1部材
    と、この第1部材の前方に空気層を介し配置される第2
    部材とにより吸音体が構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の水冷式エンジンの防音装置。
  3. 【請求項3】 吸音体の第1部材と第2部材に貫通孔が
    設けられ、第1部材の貫通孔に対し第2部材の貫通孔は
    横方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載の水冷式エンジンの防音装置。
JP1619392U 1992-02-17 1992-02-17 水冷式エンジンの防音装置 Pending JPH0566225U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1619392U JPH0566225U (ja) 1992-02-17 1992-02-17 水冷式エンジンの防音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1619392U JPH0566225U (ja) 1992-02-17 1992-02-17 水冷式エンジンの防音装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0566225U true JPH0566225U (ja) 1993-09-03

Family

ID=11909680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1619392U Pending JPH0566225U (ja) 1992-02-17 1992-02-17 水冷式エンジンの防音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0566225U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020737A1 (fr) * 1998-10-06 2000-04-13 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Machine a usiner a moteur du type contenant une enveloppe a faible bruit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000020737A1 (fr) * 1998-10-06 2000-04-13 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Machine a usiner a moteur du type contenant une enveloppe a faible bruit
US6463905B1 (en) * 1998-10-06 2002-10-15 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Low noise package storing type engine working machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3885459B2 (ja) 通風可能な消音ユニット及び通風可能な消音装置
JP2003211978A (ja) 車体エンジン取付部衝撃吸収構造
JP5499460B2 (ja) ダクト及び車両構造体
JPH0566225U (ja) 水冷式エンジンの防音装置
JPH10226283A (ja) 車内騒音低減装置
JP2000073781A (ja) 遮音及び冷却用構造
JP3882451B2 (ja) 防音型エンジンフード
JPH06144022A (ja) 走行作業車の防音装置
JP3085430B2 (ja) 防振、防音装置用支持機構
JP2009090915A (ja) 車両の前部車体構造
JPS5918089Y2 (ja) 車両におけるエンジンの防音装置
JP3915407B2 (ja) 電源車の防音装置
CN218479856U (zh) 电动轮矿用自卸车驱动系统冷却风道消音器
JPH08124755A (ja) 送風機の吸排気風胴及び静止誘導機器
JPH10282965A (ja) 吸音装置
JP2583737B2 (ja) ピストン動力機械又は作業機械
JPH10159735A (ja) 車輌用横置き電動圧縮機の防音箱
JP4534572B2 (ja) 排気ファン取付構造
JP4192548B2 (ja) エンジンルームの防音構造
JP2586307Y2 (ja) 農作業車用エンジンマフラー
JPH08119143A (ja) 自動車の前部車体構造
JPH08286674A (ja) 自動車の車室内音低減方法及び装置
JP2000130278A (ja) 通風可能な消音装置
JPH11161283A (ja) エンジンルーム内の吸音構造
JPH11351086A (ja) エンジン吸気系の配設構造