JPH0565380A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH0565380A
JPH0565380A JP30728291A JP30728291A JPH0565380A JP H0565380 A JPH0565380 A JP H0565380A JP 30728291 A JP30728291 A JP 30728291A JP 30728291 A JP30728291 A JP 30728291A JP H0565380 A JPH0565380 A JP H0565380A
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JP
Japan
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vinyl chloride
zinc
fatty acid
chloride resin
resin composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP30728291A
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English (en)
Inventor
Suenori Nakashita
末徳 中下
Hideo Tsujimoto
英雄 辻本
Kazunari Hasegawa
一成 長谷川
Hiroyuki Yasui
宏之 保井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無毒性で電気絶縁性、熱安定性及び着色性に優
れた塩化ビニル系樹脂組成物を提供することを目的とす
る。 【構成】(1)ハイドロタルサイト類化合物と、(2)
導電率が50μ1/Ω/cm以下の脂肪酸亜鉛と、
(3)β−ジケトン化合物又はその金属塩を含有するこ
とを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは電気絶縁性に優れる塩化ビニ
ル系樹脂組成物に関する。
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩化ビ
ニル系樹脂は、成型加工時の熱安定性や加工性、及び製
品の電気的、機械的特性を満たすため種々の安定剤や添
加剤を必要とする。その中でも電線や絶縁テープといっ
た塩化ビニル系製品においては、特に電気絶縁性と熱安
定性を必要としており、そのため三塩基性硫酸鉛やステ
アリン酸鉛といった鉛系安定剤が主として用いられてい
る。ところが近年、人体に対する安全性や産業廃棄物等
の問題から、プラスチック添加剤においてはその無毒化
がさけばれており、鉛系安定剤にかわり得る電気絶縁性
及び熱安定性を有する無毒性安定剤の開発が望まれてい
た。そこで本発明者らは、(1)ハイドロタルサイト類
化合物と、(2)導電率が50μ1/Ω/cm以下の脂
肪酸亜鉛を使用することにより、かかる諸問題を解決し
うることを見い出し、先に特許出願を行ったが、なるほ
ど黒色系やグレー系の製品においてはこれら(1)
(2)の組成物で何ら問題はないが、白色系や淡色系に
おいては着色性が不十分であるということが判ってき
た。
【問題を解決するための手段】本発明者らは、かかる状
況に鑑み鋭意検討の結果、ハイドロタルサイト類化合物
と、導電率が50μ1/Ω/cm以下の脂肪酸亜鉛と、
β−ジケトン化合物又はその金属塩を併用することによ
りはじめて、電気絶縁性、熱安定性及び着色性のいずれ
も優れた効果が得られることを見出したのである。すな
わち本発明は、塩化ビニル系樹脂に(1)ハイドロタル
サイト類化合物と、(2)導電率が50μ1/Ω/cm
以下の脂肪酸亜鉛と、(3)β−ジケトン化合物又はそ
の金属塩を含有することを特徴とする塩化ビニル系樹脂
組成物である。本発明の塩化ビニル系樹脂とは、塩化ビ
ニル単独重合体または塩化ビニルを主体とした樹脂であ
って例えば、塩化ビニルと酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、エチレン、プロピレン、メタアクリル酸エステル、
ウレタン樹脂との共重合体やグラフト重合体あるいはこ
れら樹脂とのブレンド物等である。本発明で用いられる
ハイドロタルサイト類化合物としては、 一般式 M2+ 1−x3+ (OH)n− x/n・mHO (ただし、M2+:Mg2+,Zn2+,Fe2+,Mn2+,Co2+,Ni2+ ,Cu2+ 3+:Al3+,Fe3+,Cr3+,Co3+ n−:OH, CO 2−,SO 2−, NO , Cl x: 0<x≦0.33 ) で表される化合物であり、具体例としては、 MgAl(OH)16CO・4HO Mg4.5Al(OH)13CO・3.5HO Mg4.5Al(OH)13CO Mg3.5Zn1.0Al(OH)13CO・3.5HO などが挙げられ、市販品では、アルカマイザー1、アル
カマイザー2、アルカマイザー3、アルカマイザー4、
アルカマイザー5、DHT−4A(いずれも協和化学工
業社製)などがある これらのハイドロタルサイト類化合物は塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して、0.1〜10重量部用いら
れ、さらに好ましくは0.5〜5.0重量部使用され
る。次に本発明で用いられる脂肪酸亜鉛としては、例え
ばステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸
亜鉛、ラウリン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、ベヘニン酸亜
鉛等が挙げられ、特に導電率が50μ1/Ω/cm以下
の脂肪酸亜鉛としては、前述の各脂肪酸と亜鉛の酸化
物、水酸化物、炭酸化物との直接溶融反応により得られ
るものが好適である。通常の脂肪酸をカセイソーダ等で
ケン化し、更に塩化亜鉛あるいは硫酸亜鉛を反応させる
いわゆる複分解反応で得られる脂肪酸亜鉛を、極めて長
時間水洗しても、所望の導電率50μ1/Ω/cm以下
のものは得られるが効率的ではない。これらの脂肪酸亜
鉛は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、0.05〜
5重量部用いられ、更に好ましくは、0.1〜2.0重
量部使用される。つぎに本発明で用いられるβ−ジケト
ン化合物又はその金属塩としては、例えば、ジベンゾイ
ルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、パルミトイ
ルベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイ
ルメタン亜鉛、ステアロイルベンゾイルメタン亜鉛など
が挙げられる。これらの化合物は塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対して、0.005〜1.0重量部用いら
れ、さらに好ましくは0.01〜0.5重量部使用され
る。また本発明において、従来より塩化ビニル系樹脂に
使用されている可塑剤、充填剤、熱安定化助剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、エポキシ化合物、滑剤、顔料等を
併用して良いのは言うまでもない。
【実施例】以下実施例により具体的に説明する。 合成例1 ステアリン酸100gを130℃で溶融し、攪拌しなが
ら酸化亜鉛15.0gを少量ずつ添加した。酸化亜鉛添
加終了後30分間、攪拌熟成したのち冷却後粉砕した。
得られたステアリン酸亜鉛は導電率30μ1/Ω/c
m、融点122℃、Zn含有率10.5%であった。他
の脂肪酸についても同様に反応したものを使用した。 合成例2 ステアリン酸127.3gを90℃の温水2000cc
中に懸濁させ、カセイソーダ水溶液(413.8g/
l)44・9mlを添加した。液温を70℃に下げた
後、塩化亜鉛の水溶液(268.4g/l)を117.
5ml添加し、30分間攪拌熟成を行った。そののち反
応液をろ過し、得られたケーキを2000ccの水で2
回水洗したのち105℃の乾燥機で20時間乾燥し、粉
砕した。得られた複分解法ステアリン酸亜鉛は導電率1
80μ1/Ω/cm、融点123℃、Zn含有率10.
4%であった。なお、導電率の測定は次のように行っ
た。試料4gをコニカルビーカーに秤りとり、エチルア
ルコール5mlを加えよく混和したのちイオン交換水1
00mlを入れ、攪拌しながら30分間加熱沸騰させ
る。放冷後、ろ過し、ろ液にイオン交換水をたして10
0mlにしたのち、この液を東亜エレクトロニクス社製
のCONDUCT−METER(MODEL CM−2
A)にて測定した。 実施例1 表1の配合物を160℃の混練ロールにて5分間混練し
たのち、得られたフィルムを重ね合わせて170℃のプ
レス機で10分間プレスし、厚さ1mmのプレスシート
を作成した。得られたプレスシートを用いて、JIS
K−6723のテスト方法に準じ、体積抵抗率(30℃
で測定)及び熱安定性(180℃で測定)の評価を行
い、着色性については目視にて判定した。なお、着色性
の評価は次の通りである。 ◎:極めて優れる ○:優れる △:やや劣る ×:劣る 実施例2 表2の配合物を実施例1と同様に評価した。
【発明の効果】以上本発明に係る塩化ビニル系樹脂組成
物は、電気絶縁性(体積抵抗率)、熱安定性、着色性と
もに優れており、又、従来一般的に使用されている脂肪
酸亜鉛に比べて、導電率が50μ1/Ω/cm以下の脂
肪酸亜鉛を使用することにより著しく電気絶縁性(体積
抵抗率)が改善されていることが判る。又、Mg、Al
系ハイドロタルサイト(商品名:アルカマイザー1)よ
りも、Mg・Zn・Al系ハイドロタルサイト(商品
名:アルカマイザー4)の方が電気絶縁性及び熱安定性
に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 保井 宏之 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社堺工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ハイドロタルサイト類化合物と、
    (2)導電率が50μ1/Ω/cm以下の脂肪酸亜鉛
    と、 (3)β−ジケトン化合物ヌはその金属塩を含有
    することを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物。
JP30728291A 1991-09-09 1991-09-09 塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH0565380A (ja)

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JPH0565380A true JPH0565380A (ja) 1993-03-19

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