JPH0565049A - ガス発生装置 - Google Patents
ガス発生装置Info
- Publication number
- JPH0565049A JPH0565049A JP3085878A JP8587891A JPH0565049A JP H0565049 A JPH0565049 A JP H0565049A JP 3085878 A JP3085878 A JP 3085878A JP 8587891 A JP8587891 A JP 8587891A JP H0565049 A JPH0565049 A JP H0565049A
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- Japan
- Prior art keywords
- gas
- gas generating
- chamber
- gas generator
- partition wall
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作動時に、再現性よく確実に多段階圧力増
加機能を発揮して、搭乗者を傷つけることなく、事故時
の衝撃から保護することができる信頼性の高いエアバッ
グ用ガス発生装置を提供すること。 【構成】 ガス発生器内を隔壁により複数の室に分割
し、各室にはガス発生剤を充填し、該隔壁には伝火穴を
設け、その穴をふさぐように燃焼性組成物成形体を配置
固定し、イグナイタを前記の一室に設けてなるガス発生
装置。
加機能を発揮して、搭乗者を傷つけることなく、事故時
の衝撃から保護することができる信頼性の高いエアバッ
グ用ガス発生装置を提供すること。 【構成】 ガス発生器内を隔壁により複数の室に分割
し、各室にはガス発生剤を充填し、該隔壁には伝火穴を
設け、その穴をふさぐように燃焼性組成物成形体を配置
固定し、イグナイタを前記の一室に設けてなるガス発生
装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車輌衝突時に作動して乗
員を保護するエアバック用のガス発生装置に関する。
員を保護するエアバック用のガス発生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】車輌が衝突等の事故に遭遇した際に、搭
乗者を保護するための安全装置として、エアバックと呼
ばれるものが知られている。このエアバックは、事故時
車輌が急停止ないしは急減速したとき、ステアリングホ
イール等に組み込まれたバックを、ガス発生剤の燃焼に
より発生したガスで膨脹させてエアクッションとなし、
これが搭乗者と車輌内部構造物との間に介在してこれら
の間の二次的衝突を防ぎ、搭乗者を保護するというもの
である。
乗者を保護するための安全装置として、エアバックと呼
ばれるものが知られている。このエアバックは、事故時
車輌が急停止ないしは急減速したとき、ステアリングホ
イール等に組み込まれたバックを、ガス発生剤の燃焼に
より発生したガスで膨脹させてエアクッションとなし、
これが搭乗者と車輌内部構造物との間に介在してこれら
の間の二次的衝突を防ぎ、搭乗者を保護するというもの
である。
【０００３】このエアバックを膨脹、展開させるガスを
発生させるガス発生装置としては、その装置内にガス発
生剤の成形品を充填し、イグナイタにより着火してガス
発生剤を同時に燃焼させるのが一般的であった（特公平
２−３３６４６号、特開平１−２３０４９１号）。
発生させるガス発生装置としては、その装置内にガス発
生剤の成形品を充填し、イグナイタにより着火してガス
発生剤を同時に燃焼させるのが一般的であった（特公平
２−３３６４６号、特開平１−２３０４９１号）。
【０００４】この方式では特に助手席に取付けるエアバ
ック用ガス発生器の発生ガスでは、初期に大量に発生す
るガスによってエアバックがその収納容器から急激に飛
出すためかえって乗員を傷つける等の不都合があった。
ック用ガス発生器の発生ガスでは、初期に大量に発生す
るガスによってエアバックがその収納容器から急激に飛
出すためかえって乗員を傷つける等の不都合があった。
【０００５】このような不都合を解消するため、すでに
いくつかの改良技術が提案されている。たとえば、イグ
ナイタに延時薬を入れたり（特公昭６３−１２８２４
号）、ガス発生剤室を分割し、単に圧力で破れるディレ
ーフォイルとボール弁の組合せにより初期圧力を抑えて
二段階で圧力の増加を図る工夫（ＵＳＰ４９５０４５８
号）等がなされている。
いくつかの改良技術が提案されている。たとえば、イグ
ナイタに延時薬を入れたり（特公昭６３−１２８２４
号）、ガス発生剤室を分割し、単に圧力で破れるディレ
ーフォイルとボール弁の組合せにより初期圧力を抑えて
二段階で圧力の増加を図る工夫（ＵＳＰ４９５０４５８
号）等がなされている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガス発
生剤室を分割せずに延時薬を入れた場合、遅延時間にバ
ラツキが大きく、二段階圧力増加の再現性がなく、安全
装置として信頼性が低い。又、高温時作動のときは二段
階圧力増加機能が劣るか、全くその機能が消失してしま
う。
生剤室を分割せずに延時薬を入れた場合、遅延時間にバ
ラツキが大きく、二段階圧力増加の再現性がなく、安全
装置として信頼性が低い。又、高温時作動のときは二段
階圧力増加機能が劣るか、全くその機能が消失してしま
う。
【０００７】本発明の目的は、こうした実情の下で、作
動時に再現性よく確実に多段階圧力増加機能を発揮して
搭乗者を傷つけることなく事故時の衝撃から保護するこ
とができる信頼性の高いエアバック用ガス発生装置を提
供することを目的とする。
動時に再現性よく確実に多段階圧力増加機能を発揮して
搭乗者を傷つけることなく事故時の衝撃から保護するこ
とができる信頼性の高いエアバック用ガス発生装置を提
供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討し
た結果、ガス発生器内に隔壁を設けて、複数のガス発生
室として、かつ、隔壁には一つのガス発生室から他のガ
ス発生室へ着火を伝播するように伝火穴を設けてそこに
燃焼性組成物成形体を配することが有効であることを知
見し、本発明に至った。
た結果、ガス発生器内に隔壁を設けて、複数のガス発生
室として、かつ、隔壁には一つのガス発生室から他のガ
ス発生室へ着火を伝播するように伝火穴を設けてそこに
燃焼性組成物成形体を配することが有効であることを知
見し、本発明に至った。
【０００９】すなわち本発明は、ガス発生器内を隔壁に
より複数の室に分割し、各室にはガス発生剤を充填し、
該隔壁には伝火穴を設け、その穴をふさぐように燃焼性
組成物成形体を配置固定し、イグナイタを前記の一室に
設けてなるガス発生装置である。
より複数の室に分割し、各室にはガス発生剤を充填し、
該隔壁には伝火穴を設け、その穴をふさぐように燃焼性
組成物成形体を配置固定し、イグナイタを前記の一室に
設けてなるガス発生装置である。
【００１０】次に、図面に基づいて本発明を説明する。
【００１１】図１は、本発明のガス発生装置の構成を説
明する断面説明図である。図１中、１は容器、２は容器
に設けたガス流路穴、３は内筒、４は内筒に設けたガス
流路穴、５は隔壁、６は隔壁に設けた伝火穴、７はガス
発生剤、８はイグナイタ、９は必要に応じて用いる着火
薬、１０はフィルタ、１１は燃焼性組成物成形体、Ａ及
びＢはガス発生室である。
明する断面説明図である。図１中、１は容器、２は容器
に設けたガス流路穴、３は内筒、４は内筒に設けたガス
流路穴、５は隔壁、６は隔壁に設けた伝火穴、７はガス
発生剤、８はイグナイタ、９は必要に応じて用いる着火
薬、１０はフィルタ、１１は燃焼性組成物成形体、Ａ及
びＢはガス発生室である。
【００１２】図１では、隔壁５を１ケ所に設けガス発生
室をＡ、Ｂの二室としたが、隔壁を複数設けてガス発生
室を３以上にすることもできる。又、隔壁に設ける伝火
穴６は一方のガス発生室から他方のガス発生室へと着火
を伝播させるための穴であるが、これは少なくとも１ケ
所、隣接する他のガス発生室内のガス発生剤を着火させ
得る適宜箇所に設けられる。イグナイタは一つのガス発
生室に設ければ十分である。
室をＡ、Ｂの二室としたが、隔壁を複数設けてガス発生
室を３以上にすることもできる。又、隔壁に設ける伝火
穴６は一方のガス発生室から他方のガス発生室へと着火
を伝播させるための穴であるが、これは少なくとも１ケ
所、隣接する他のガス発生室内のガス発生剤を着火させ
得る適宜箇所に設けられる。イグナイタは一つのガス発
生室に設ければ十分である。
【００１３】ガス発生剤７は、図１ではガス発生室Ａに
おいてはペレット型の成形体を、又ガス発生室Ｂにおい
てはドーナッツ状の成形体の積層体として例示したが、
本発明においてガス発生剤はエアバック用ガス発生剤と
して公知の組成、形状のものを用いることができ、特に
制限はない。
おいてはペレット型の成形体を、又ガス発生室Ｂにおい
てはドーナッツ状の成形体の積層体として例示したが、
本発明においてガス発生剤はエアバック用ガス発生剤と
して公知の組成、形状のものを用いることができ、特に
制限はない。
【００１４】又、燃焼性組成物成形体１１は、伝火穴６
に接して保持され、一のガス発生室から隣接する他のガ
ス発生室のガス発生剤へこの穴を通して着火させるもの
であり、すなわち、ガス発生装置内の複数のガス発生室
の燃焼を段階的に行わしめるものである。
に接して保持され、一のガス発生室から隣接する他のガ
ス発生室のガス発生剤へこの穴を通して着火させるもの
であり、すなわち、ガス発生装置内の複数のガス発生室
の燃焼を段階的に行わしめるものである。
【００１５】本発明において使用される燃焼性組成物成
形体は、圧力指数の小さい火薬成分を用いることが好ま
しく、例えばＢ／ＫＮＯ3、あるいはＮａＮ3を主体とす
るもの等で、テルミット型火薬成分が好ましい。このよ
うな火薬成分は、圧力指数が小さいので、すなわち燃焼
速度が圧力による影響を受けにくいので、一定の時間で
正確に次段階に伝火することができる。
形体は、圧力指数の小さい火薬成分を用いることが好ま
しく、例えばＢ／ＫＮＯ3、あるいはＮａＮ3を主体とす
るもの等で、テルミット型火薬成分が好ましい。このよ
うな火薬成分は、圧力指数が小さいので、すなわち燃焼
速度が圧力による影響を受けにくいので、一定の時間で
正確に次段階に伝火することができる。
【００１６】又、上記の燃焼性組成物は成形体であるた
めに、前段階の信号を精度よく次段階に伝えることがで
きる。伝火のタイミングは、燃焼性組成物成形体の組
成、厚み、密度、成形体の端面から伝火穴までの距離、
前段階の燃焼圧力等を変えることにより任意に設定する
ことができる。
めに、前段階の信号を精度よく次段階に伝えることがで
きる。伝火のタイミングは、燃焼性組成物成形体の組
成、厚み、密度、成形体の端面から伝火穴までの距離、
前段階の燃焼圧力等を変えることにより任意に設定する
ことができる。
【００１７】又、隔壁によりガス発生室を分割するとき
の各ガス発生室の容量も任意に設定することができる。
たとえば、第１段の燃焼により発生させるガスはエアバ
ックにより収納カバ−体を破断する段階までとし、第２
段の燃焼発生ガスによりバックの展開を完了させるよう
に設計することができる。
の各ガス発生室の容量も任意に設定することができる。
たとえば、第１段の燃焼により発生させるガスはエアバ
ックにより収納カバ−体を破断する段階までとし、第２
段の燃焼発生ガスによりバックの展開を完了させるよう
に設計することができる。
【００１８】
【実施例】以下に、本発明のガス発生装置において多段
階燃焼による多段階圧力増加を実現するための重要な構
成である隔壁に設けた伝火穴とそれにふさぐように接す
る燃焼性組成物成形体の具体例を挙げる。
階燃焼による多段階圧力増加を実現するための重要な構
成である隔壁に設けた伝火穴とそれにふさぐように接す
る燃焼性組成物成形体の具体例を挙げる。
【００１９】図２は、隔壁５に直径２ｍｍの伝火穴６を
上下に等間隔で４ケ所設け、この穴をふさぐように直径
１０ｍｍ、厚さ１ｍｍの燃焼組成物成形体を接着１３し
た場合を表す。
上下に等間隔で４ケ所設け、この穴をふさぐように直径
１０ｍｍ、厚さ１ｍｍの燃焼組成物成形体を接着１３し
た場合を表す。
【００２０】図３は、隔壁５の穴に燃焼性組成物成形体
１１を保持する保持具１２をはめ込み、その保持具が隣
接するガス発生室との隔壁部を構成する部分に直径２ｍ
ｍの伝火穴を上下等間隔に４ケ所設け、保持具の凹部に
直径１０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの燃焼性組成物成形体を
接着１３した場合を示す。
１１を保持する保持具１２をはめ込み、その保持具が隣
接するガス発生室との隔壁部を構成する部分に直径２ｍ
ｍの伝火穴を上下等間隔に４ケ所設け、保持具の凹部に
直径１０ｍｍ、厚さ１．５ｍｍの燃焼性組成物成形体を
接着１３した場合を示す。
【００２１】図４は、隔壁５に直径２ｍｍの伝火穴６を
上下に等間隔で４ケ所設け、この穴をふさぐように直径
１０ｍｍ、厚さ６ｍｍの燃焼性組成物成形体１１をあて
がい、これを円周側面に直径４ｍｍの穴を４ケ所設けた
保持具１２でボルトにて固定した場合を示すものであ
る。
上下に等間隔で４ケ所設け、この穴をふさぐように直径
１０ｍｍ、厚さ６ｍｍの燃焼性組成物成形体１１をあて
がい、これを円周側面に直径４ｍｍの穴を４ケ所設けた
保持具１２でボルトにて固定した場合を示すものであ
る。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス発生
装置によれば、ガスの発生を再現性よく、確実に多段階
に行うことができ、このため圧力増加も多段階に行わ
れ、エアバッグのあまりにも急激な飛び出しによって搭
乗者をかえって傷つけるという不都合を生起することな
くエアバッグの信頼性を高めることができる。
装置によれば、ガスの発生を再現性よく、確実に多段階
に行うことができ、このため圧力増加も多段階に行わ
れ、エアバッグのあまりにも急激な飛び出しによって搭
乗者をかえって傷つけるという不都合を生起することな
くエアバッグの信頼性を高めることができる。
【図１】本発明のガス発明装置の構成を説明する断面説
明図。
明図。
【図２】本発明のガス発生装置における伝火穴付近の部
分拡大図。
分拡大図。
【図３】本発明のガス発生装置における伝火穴付近の別
の例を示す部分拡大図。
の例を示す部分拡大図。
【図４】本発明のガス発生装置における伝火穴付近のさ
らに別の例を示す部分拡大図。
らに別の例を示す部分拡大図。
Claims (3)
- 【請求項１】 ガス発生器内を隔壁により複数の室に分
割し、各室にはガス発生剤を充填し、該隔壁には伝火穴
を設け、その穴をふさぐように燃焼性組成物成形体を配
置固定し、イグナイタを前記の一室に設けてなるガス発
生装置。 - 【請求項２】 イグナイタを設けた室以外の室にはさら
に易着火性の火薬成分を配してなる請求項１記載のガス
発生装置。 - 【請求項３】 燃焼性組成物成形体がテルミット型の火
薬成分からなる請求項１又は２記載のガス発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085878A JPH0565049A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ガス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085878A JPH0565049A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ガス発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565049A true JPH0565049A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=13871163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3085878A Withdrawn JPH0565049A (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ガス発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565049A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0728632A1 (en) * | 1995-02-23 | 1996-08-28 | Morton International, Inc. | Linear igniters for airbag inflators |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3085878A patent/JPH0565049A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0728632A1 (en) * | 1995-02-23 | 1996-08-28 | Morton International, Inc. | Linear igniters for airbag inflators |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |