JPH0564912U - 温度制御装置 - Google Patents

温度制御装置

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JPH0564912U
JPH0564912U JP1427792U JP1427792U JPH0564912U JP H0564912 U JPH0564912 U JP H0564912U JP 1427792 U JP1427792 U JP 1427792U JP 1427792 U JP1427792 U JP 1427792U JP H0564912 U JPH0564912 U JP H0564912U
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heat
temperature
heat generating
sensitive wire
switch
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Application number
JP1427792U
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Inventor
泰久 野村
Original Assignee
株式会社ミューラ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の発熱部に対する電源の印加個所を切替
えるスイッチに連動したスイッチ手段で、単安定マルチ
バイブレータのインバータと接地側間の抵抗値を変化さ
せて該マルチバイブレータの設定時間を変えることによ
り、複数の発熱態様に対し一本の感熱線でもって適性温
度に制御できる装置を得る。 【構成】 単安定マルチバイブレータのインバータ入力
側と接地側間に複数の抵抗を接続し、複数の発熱部への
電源印加個所を切替えるスイッチに連動して上記インバ
ータ入力側と接地側間の抵抗値を変える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、感熱線の位相角を測定して電気敷物等採暖具の温度を制御する装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
温度検出素子としての感熱線に印加される電圧と流れる電流の位相角を測定し て温度制御する装置の従来例は、図6に示すように、Dタイプ・フリップフロッ プ45のCL入力端にゼロ電圧信号源の信号Vを、同D入力端に単安定マルチバ イブレータ(ワンショット・タイマー)41を介してゼロ電流信号源の信号Iを 与え、同Q出力端の信号を制御信号とするものが知られている(例えば、実開平 3−82412号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
広い面積を暖房する電気敷物等では発熱部を複数とし、切替スイッチによって 所望の発熱部へ電源を印加するようにしている。従って、所望の発熱部を正確に 温度制御するには、各発熱部に対応して独立した感熱線を装着して切替スイッチ を連動すれば良い。しかし、この場合は各感熱線の端末処理や切替スイッチの端 子数が多くなりコスト高、容積大を招くので、感熱線は一本が望ましい。
【0004】 ところが、感熱線が一本だと、従来技術では単安定マルチバイブレータの設定 時間が同じなので、全発熱部に電源を印加したときと、一発熱部に電源を印加し たときの感熱線の温度分布の相違によって、その制御温度が大きく変わるといっ た問題点がある。
【0005】 本考案は、上記従来技術の有する間題点を解消するもので、複数の発熱部に対 する電源印加個所の切替スイッチに連動して単安定マルチバイブレータの設定時 間を変え、一本の感熱線でもって発熱部の態様に応じて最適の設定温度を得るこ とができる温度制御装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、複数の発熱部と、これら複数の発熱部 にわたって一本の感熱線を設け、この感熱線に印加される電圧と電流の位相角を 測定して温度を制御する装置において、温度設定を行なう単安定マルチバイブレ ータのインバータ入力側と接地側間に複数の抵抗を接続し、上記発熱部ヘの電源 印加個所を切替るスイッチに連動したスイッチ手段でインバータ入力側と接地側 間の抵抗値を変化させて単安定マルチバイブレータの設定時間を変えるようにし たものである。
【0007】 上記インバータ入力側と接地側間の抵抗値を変化させるスイッチ手段は、機械 的な接点のもの、半導体開閉素子による電気的なものなどがある。
【0008】
【作用】
発熱部が全面の場合感熱線はその全長が加温され、発熱部が一部の場合感熱線 は、当該発熱部にあるその一部のみが加温され他部は加温されないので、発熱部 の切替えに連動して単安定マルチバイブレータの設定時間を変えることにより、 発熱部の態様が変わっても制御温度は大きく変動しない。
【0009】
【実施例】
図1は、電気敷物等採暖具の一例をブロック図で示し、独立した二つの発熱部 8、9にわたって一本の感熱線6が装着され、切替スイッチ7は発熱部8、9に 対して電源1の印加個所を切替える。交流電源1は、切替スイッチ7の可動接点 71、72が図示のように中央位置にあるときは両発熱部8、9に、一方可動接 点が上方位置にあるときは発熱部8に、他方可動接点が下方位置にあるときは発 熱部9に夫々印加される。
【0010】 感熱線6に印加される電圧のゼロ点はゼロ電圧検出部2で、流れる電流のゼロ 点はゼロ電流検出部3で夫々検出され、次段の温度設定部4に出力される。制御 部5は、温度設定部4からの出力信号によって電源回路中にあるリレー等の開閉 素子10を動作する。
【0011】 図2は、温度設定部4の一例を示す回路図で、単安定マルチバイブレータ41 のナンドゲート42の出力端には、可変抵抗VR1、VR2と抵抗rが直列接続 されている。この両可変抵抗VR1、VR2の各スライド端子には別の可変抵抗 VR3の両端が接続され、この可変抵抗VR3のスライド端子はコンデンサCの 一端に接続されている。これら3個の可変抵抗群は、調整回路43として発熱部 を所望温度に調整するために用いられる。
【0012】 コンデンサCの他端はインバータ44の入力端に、インバータ44の出力端は Dタイプ・フリップフロップ45のD入力端に順次接続されており、またインバ ータ44の入力側と接地側には抵抗R1と同R2が直列に接続されている。これ ら両抵抗R1、R2間と接地側との間には上記切替スイッチ7の可動接点71、 72と連動する可動接点73が設けられ、この可動接点73が図示のように中央 位置にあるときは上方の抵抗R1のみが、他方可動接点73が上方または下方位 置あるときは直列接続の両抵抗R1、R2がマルチバイブレータ41の設定時間 に影響を与える(但し、調整回路43部及びコンデンサCの値は一定とする)。
【0013】 即ち、可動接点71、72、73が図1、図2の位置にあるときは、発熱部8 と同9に電源が印加される回路が構成され、感熱線6は全長にわたって温度を検 知する。一方可動接点71、72、73が両図において上方位置あるいは下方位 置にあるとき、電源印加の回路はどちらか一方の発熱部8または同9にのみ構成 され、感熱線6はその半分の長さが発熱温度を検知する。
【0014】 従って、インバータ44の入力側と接地側間の抵抗値が同じで、マルチバイブ レータ41の設定時間が一定であると、電源印加が発熱部8、9の両方の場合或 いはいずれか一方の場合、これらへの通電は感熱線6の異なった温度検知信号に もとづいて制御されるので発熱温度に差が生じるが、本考案では発熱部の切替え と連動して、単安定マルチバイブレータ41の設定時間を変えることにより、い ずれの場合でも発熱温度を略同じとする。
【0015】 一般に感熱線は、温度の上昇につれてその位相角が小さくなる特性を示し、温 度制御は、感熱線の位相角が設定時間より短いときに制御部5がリレー10をオ フし、逆に感熱線の位相角が設定時間より長いときにリレー10をオンするよう に構成し、発熱部8、同9のいずれか一方に通電した場合、感熱線6の温度検知 信号は、例えば発熱部8と非発熱部9の温度の平均値になるので、この平均値を 基準に温度制御するよう上記設定時間を変えるようにしてある。
【0016】 即ち、図2において可動接点73が図示の位置にあるとき、抵抗R1が直接に 接地されるので単安定マルチバイブレータ41の設定時間は短く、他方可動接点 73が上方または下方位置にあるときは抵抗R1と同R2が直列接続で接地され るので、上記設定時間は長くなる。
【0017】 図5は、本考案装置による温度特性図で、A1の時点で一方の発熱部8に電源 印加(各可動接点は上方位置)すると、調整回路43による設定温度Tまで上昇 し、一方の発熱部8はこの温度Tを一定に保つ。その後Bの時点で両方の発熱部 8、9に電源印加(各可動接点は中央位置)すると、他方の発熱部9は温度上昇 し始めるが、このとき先に通電され一定温度に保たれていた発熱部8は、後に通 電された発熱部9の上昇時に矢示T1の温度変動がある。
【0018】 この変動は、発熱部8側にある感熱線6と発熱部9側にある感熱線6とに温度 差があるのと、インバータ44と接地側間の抵抗値が、抵抗(R1+R2)から 抵抗R1の値となって単安定マルチバイブレータ41の設定時間が変わったこと による。また、A2時点で一方の発熱部8のみへの通電に戻す(各可動接点は上 方位置)と、上記とは逆の動作となり発熱部8には矢示T2の温度変動がある。
【0019】 しかしながら、実験によれば上記の温度変動T1、T2は、電気敷物の表面で 2℃程度であり、時間も短いので使用上はなんら問題とならない。
【0020】 図3は、本考案の他の実施例を示し、発熱部の大きさに大小差を設けたもので 、可動接点71、72が図示のように中央位置にあるときは全発熱部8、9a、 9bに電源回路が構成され、一方可動接点が上方位置にあるときは発熱部8に、 下方位置にあるときは発熱部9a、9bに夫々電源回路が構成される。
【0021】 上記の場合、発熱部の発熱態様は3態となり、同様に感熱線6の加熱態様も3 態になるので、インバータ44に接続の抵抗値も可動接点73の切替えによって 3種類となり、その動作は上記と同理同様である。なお、抵抗R4部からDタイ 御部5のオン・オフ頻度を少なくするためのものである。
【0022】 図4は、本考案のさらに別の実施例を示し、インバータ44の入力側と接地側 間の抵抗値の切替えをフォトカプラ等の半導体開閉素子P1、P2で行うように したもので、これらフォトカプラは夫々トランジスタQ2、Q3で動作される。
【0023】 尚、上記の各例では、インバータ44と接地側間に複数の抵抗を直列接続した ものを示したが、これとは別に複数の抵抗を並列接続して切替スイッチで抵抗値 を変えるようにしても良い。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、以上のように複数の発熱部の発熱態様を切替るスイッチに運動して 単安定マルチバイブレータのインバータ側に接続の抵抗値を切替え、この切替え によって該マルチバイブレータの設定時間を変えるようにしたので、複数の発熱 部にわたって設けた一本の感熱線でもって適正な温度制御をすることができ、感 熱線の端末処理や切替スイッチの端子数が少なくなって小型、低価格の商品を提 供し得る。
【0025】 また、上記抵抗値の切替えを半導体開閉素子で行なうことにより、微弱電流や 長期使用にも安定した動作を確保することができるとともに、より一層の小型化 、低価格化に貢献する。
【提出日】平成4年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】 尚、上記の各例では、インバータ44と接地側間に複数の 抵抗を直列接続したものを示したが、これとは別に複数の抵抗を並列接続して切 替スイッチで抵抗値を変えるようにしても良く、また、感熱線6と発熱部8、9 とは別体とせず一本の同軸構造に構成した、所謂感熱ヒータ線にしても、配線を 図示のようにすれば、上記と同様に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の温度制御装置を有する採暖具のブロッ
ク図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部の回路図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部の回路図であ
る。
【図4】本考案のさらに他の実施例を示す要部の回路図
である。
【図5】本考案装置による温度特性図である。
【図6】従来の温度制御装置の回路図である。
【符号の説明】
2 ゼロ電流検出部 3 ゼロ電圧検出部 4 温度設定部 41 単安定マルチバイブレータ 44 インバータ 5 制御部 6 感熱線 7 切替スイッチ 71、72、73 可動接点 8、9、9a、9b 発熱部 VR1、VR2、VR3 可変抵抗 C コンデンサ R1、R2、R3、R4 抵抗 P1、P2 フォトカプラ Q1、Q2、Q3 トランジスタ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱部と、この複数の発熱部にわ
    たって一本の感熱線を設け、この感熱線に印加される電
    圧と電流の位相角を測定して温度を制御する装置におい
    て、温度設定を行なう単安定マルチバイブレータのイン
    バータ入力側と接地側間に複数の抵抗を接続し、上記発
    熱部への電源印加個所を切替るスイッチに連動したスイ
    ッチ手段でインバータ入力側と接地側間の抵抗値を変化
    させて単安定マルチバイブレータの設定時間を変えるよ
    うにしたことを特徴とする温度制御装置。
  2. 【請求項2】 上記抵抗値の切替えは、半導体開閉素子
    で行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載の温
    度制御装置。
JP1427792U 1992-01-31 1992-01-31 温度制御装置 Pending JPH0564912U (ja)

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