JPH0564714A - 排ガスの処理方法及び装置 - Google Patents

排ガスの処理方法及び装置

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JPH0564714A
JPH0564714A JP3254769A JP25476991A JPH0564714A JP H0564714 A JPH0564714 A JP H0564714A JP 3254769 A JP3254769 A JP 3254769A JP 25476991 A JP25476991 A JP 25476991A JP H0564714 A JPH0564714 A JP H0564714A
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JP
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particles
dust
exhaust gas
ash
support plate
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JP3254769A
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Inventor
Takashi Kameda
孝志 亀田
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダスト、NOx又は/及びSOxを含有する
排ガス、ダスト及びH2 Sを含有する排ガスなどを処理
して、脱じんのみ、脱じんと脱硝、脱じんと脱硫(脱S
Ox又は脱H2 S)、又は脱じんと脱硝と脱硫(脱SO
x)を効率よく行なうとともに、ダストの焼却、灰分の
ブロー及び粒子の装入を同時に効率よく連続的に行な
う。 【構成】 略水平方向に回転する円盤状粒子層20を放
射状の仕切板22で多数の小区画に仕切り、粒子層の一
部に排ガスを通過させて排ガス中のダストを捕集すると
ともに、粒子層の他の一部にダスト焼却用ガスを流して
粒子間に捕集されたダストを焼却し、同時に粒子層のさ
らに他の一部にて、粒子を落下させながら灰分ブロー用
ガスを吹き込んで灰分を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジン排
ガス・ボイラ排ガスなどのようにダスト、窒素酸化物
(NOx)及び硫黄酸化物(SOx)を含有する排ガ
ス、ダスト及び硫化水素(H2 S)などの硫黄化合物を
含むガス(例えば、石炭ガス化ガス)を、回転している
円盤状粒子層に通して、集じんと脱硝、集じんと脱硫、
又は集じんと脱硝と脱硫、及びダストの焼却・灰分のブ
ロー・粒子の装入を同時に連続的に行なう排ガス処理方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジン排ガス中のダ
スト除去方法としては、発泡セラミックなどの多孔質フ
ィルターによるろ過集じんが主流である。この方法で
は、フィルター内に捕集されたダストによって、フィル
ターの目詰まりが進行し、通気抵抗が一定値以上に高く
なると、排ガスを切り換え捕集されたダストを焼却・除
去することによって、フィルターを再生する。
【0003】また、特開平1−159034号公報に
は、ディーゼルエンジン排ガスの煙道中にアンモニアガ
スを注入し、その後、消石灰とバナジウム酸化物を担持
したγ−アルミナ又はアナターゼ型チタニアの粉末を噴
射し、つぎに、排ガス後流にセラミックスフィルターを
設けて、排ガス中の粉末及び燃焼ばいじんを捕集すると
ともに、この捕集灰の層を排ガスが通過するようにして
脱硝する方法が記載されている。また、特開昭61−1
11128号公報、111129号公報には、灰分、塩
化水素、窒素酸化物、硫黄酸化物を含む焼却炉排ガス処
理装置として、多孔質セラミック材の排ガス流入面側に
目詰まり防止用の特殊反応助剤プリコート層を介して、
消石灰又は炭酸カルシウム及び塩化カルシウムを含む固
形物層を形成し、排ガス流出面側に窒素酸化物除去用触
媒層を設けた装置が記載されている。また、実開昭56
−126237号公報には、中空円筒状の触媒層に排ガ
スを流し、触媒層に付着したダストを、触媒層の外方向
から、ノズルを有する清浄管により空気を吹きつけて分
離・除去するようにした装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の多孔質フィ
ルターを用いる方法は、つぎのような問題点を有してい
る。 (1) フィルターの圧力損失が、ダスト堆積に伴って
連続的に上昇する。間欠的に再生することによって、フ
ィルターの圧力損失は回復するが、エンジン背圧が一定
値とならないため、エンジンの運転に悪影響を及ぼす。 (2) 多孔質フィルターを再生するために、排ガスを
切り換える必要があり、また、複数のフィルターを並列
に設置する必要がある。 (3) 多孔質フィルターを再生するために、ダストを
焼却する際、フィルター温度が過度に上昇するとフィル
ターが破損したり、焼結の進行によってフィルター気孔
が潰れる。このため、低温で燃焼させるための触媒担持
や、微妙な燃焼コントロールを行なう必要がある。 (4) ダストの燃焼残渣が気孔内に残存するため、フ
ィルターの圧力損失は完全には回復しない。 (5) 硫黄酸化物、窒素酸化物は、別途処理すること
が必要である。 また、特開平1−159034号公報記載の方法におい
ても、上記と同様の問題点を有している。また、特開昭
61−111128号公報、111129号公報には、
焼却炉排ガスから、ダストとともに窒素酸化物を除去す
ることが記載されているが、この場合も、多孔質セラミ
ックフィルターを使用するものであり、上記と同様の問
題点を有している。また、実開昭56−126237号
公報記載の装置においては、空気を吹きつけて分離され
たダストは、処理済みガス中に流入するので、この処理
後のガスはダスト含有ガスとなるという問題点がある。
また、この公報には、触媒層を小区画に仕切ることにつ
いては、何も記載されていない。
【0005】本発明は、上記の諸点に鑑みなされたもの
で、略水平方向に回転する単層又は複数層の円盤状粒子
層を放射状の仕切板で多数の小区画に仕切り、粒子層の
一部に排ガスを通過させて排ガス中のダストを捕集する
とともに、粒子層の他の一部にダスト焼却用ガスを流し
て粒子間に捕集されたダストを焼却し、同時に粒子層の
さらに他の一部にて、粒子を落下させながら灰分ブロー
用ガスを吹き込んで灰分を分離するように構成すること
により、集じんと脱硝、集じんと脱硫、又は集じんと脱
硝と脱硫を同時に連続的に効率よく、しかも、ダストの
焼却、灰分のブロー及び粒子の装入をも連続的に行なう
ことができる排ガス処理方法及び装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の排ガス処理方法は、図1〜図4に示す
ように、つぎの(a)〜(c)の過程、すなわち、
(a) 連続的又は間欠的に略水平方向に回転する単層
又は複数層の円盤状粒子層20の一部に、排ガスを通過
させて排ガス中のダストを捕集する過程、(b) 円盤
状粒子層20の他の一部に、ダスト焼却用ガスを流して
粒子間に捕集されたダストを焼却する過程、(c) 円
盤状粒子層20のさらに他の一部にて、粒子を落下させ
ながら灰分ブロー用ガスを吹き込んで、灰分を分離する
過程、を連続的に行なうことを特徴としている。請求項
2の方法は、請求項1の方法において、図5及び図6に
示すように、灰分ブロー用ガスがダスト焼却ガスである
ことを特徴としている。
【0007】また、上記の排ガス処理方法において、粒
子の少なくとも一部を脱硫活性を有する粒子として、ダ
ストの除去とともに硫黄酸化物を除去するようにした
り、粒子の少なくとも一部を脱硝活性を有する粒子と
し、排ガス中に還元剤を添加して、ダストの除去ととも
に窒素酸化物を除去するようにしたり、粒子の少なくと
も一部を脱硫活性を有する粒子及び脱硝活性を有する粒
子とし、排ガス中に還元剤を添加して、ダストの除去と
ともに硫黄酸化物及び窒素酸化物を除去するようにした
り、粒子の少なくとも一部を同時脱硫・脱硝活性を有す
る粒子とし、排ガス中に還元剤を添加して、ダストの除
去とともに硫黄酸化物及び窒素酸化物を除去するように
することができる。なお、還元剤としては、アンモニ
ア、炭化水素などが用いられる。さらに、硫黄酸化物を
除去する代わりに、硫化水素を除去する場合もある。
【0008】本発明の排ガス処理装置は、図1〜図6に
示すように、排ガス入口12、清浄ガス出口14を備え
たケーシング10と、ケーシング10の中心部に配置さ
れた略鉛直方向の回転軸16と、回転軸16に略水平方
向に複数段に固定された通気性支持板18と、通気性支
持板18の上側に粒子を充填して形成された円盤状粒子
層20と、円盤状粒子層20を多数の小区画に仕切るた
めに、回転軸16に放射状に固定された多数の仕切板2
2と、最上段の一つの小区画の粒子層の上側に設けられ
た粒子装入ホッパー24と、一つの小区画を除く通気性
支持板の下側に近接して設けられた、切欠部30を有す
る略環状の通気性支持板サポート28と、切欠部30の
周囲に形成される粒子シュート部兼灰分ブロー部32
と、粒子シュート部兼灰分ブロー部32に隣接する他の
小区画に形成されるダスト焼却部34と、最下段の粒子
シュート部兼灰分ブロー部32の下側に連設された粒子
排出ホッパー36と、を包含し、通気性支持板18は、
放射状の仕切板22の下側で複数に分割され、各小通気
性支持板は放射状の仕切板の下側における一端を中心に
して下方へ回動できるように枢支され、分割された小通
気性支持板が通気性支持板サポート28の切欠部30に
位置すると、この小通気性支持板が重力によって下方向
に回動して灰分を含む粒子を落下させ、灰分ブロー用ガ
スで灰分を吹き飛ばし、通気性支持板サポート28の切
欠部を通過するにつれて、小通気性支持板は通気性支持
板サポートに押し上げられて、粒子装入ホッパー、又は
上段の粒子シュート部からの粒子を受け入れて粒子層を
形成するように構成され、粒子シュート部兼灰分ブロー
部32、ダスト焼却部34が、下段に行くにつれて少な
くとも一つの小区画分ずつずれていることを特徴として
いる。
【0009】ダスト焼却用ガスとしては、空気、処理済
み排ガスなどの酸素含有ガス、又は酸素が用いられる。
一般に、同一排ガス中にSOxとNOxとは共存し得る
が、H2 SとNOxとの共存はまずあり得ない。このた
め、本願明細書において、「脱硫」には、SOx除去と
2 S除去の2つの意味があり、「同時脱硫・脱硝」と
いう場合は、SOx及びNOxの除去を意味し、「同時
脱硫・脱じん」という場合は、SOx又はH2 Sの除去
とダストの除去を意味し、「脱硫」という場合は、SO
x又はH2 Sの除去を意味する。
【0010】
【作用】図1〜図4において、回転軸16、通気性支持
板18、放射状の仕切板22、円盤状粒子層20は一体
となって矢印A方向に回転移動する。小区画に分割され
た粒子層は、粒子装入部26、上段から下段への粒子シ
ュート部兼灰分ブロー部32、ダスト焼却部34、これ
ら以外の集じん部56として機能する。集じん部56に
は排ガスが導入されて、排ガス中のダストが捕集され
る。ダストを捕集した粒子層は通気性支持板サポート2
8上をさらに回転移動して、図3に示すように、ダスト
焼却部34に位置し、ここで、ダスト焼却用ガスと接触
して、粒子層に含まれているダストは焼却される。粒子
層は通気性支持板サポート28上をさらに回転移動して
粒子シュート部兼灰分ブロー部32に位置する。このと
き、通気性支持板サポートは切り欠かれているので、小
通気性支持体は自重により回転軸38を中心にして下方
向に回動し、この小通気性支持体に載っていた灰分を含
む粒子は落下する。このとき、灰分ブロー用ガスが吹き
付けられて、灰分は分離しガスとともに上昇する。灰分
を分離した粒子は下段の小区画内に落下し、集じん部と
して機能する。空になった小区画は、通気性支持板サポ
ート28上をさらに回転移動して通気性支持板は再び押
し上げられて粒子装入部26に位置し、粒子装入ホッパ
ー24から新たに粒子が装入されて集じん部として機能
する。
【0011】ここで、粒子の一部又は全部を脱硫活性を
有する粒子とすることにより、ダストと同時にSOx又
はH2 Sも除去される。また、粒子の一部又は全部を脱
硝活性を有する粒子とすることにより、ダストと同時に
NOxも除去される。また、粒子の一部又は全部を脱硫
活性を有する粒子及び脱硝活性を有する粒子とするか、
又は同時脱硫・脱硝活性を有する粒子とすることによ
り、ダストと同時にSOx(又はH2 S)、NOxも除
去される。なお、脱硝を行なう場合は、排ガスに還元剤
を添加する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 図1〜図4において、10はケーシングで、下部に排ガ
ス入口12を、上部に清浄ガス出口14を備えている。
なお、上部に排ガス入口を設け、下部に清浄ガス出口を
設けることも可能である。ケーシング10の中心部に
は、略鉛直方向に回転軸16が設けられ、この回転軸に
略水平方向に金網、パンチングメタル、多孔板などから
なる通気性支持板18が固定されている。通気性支持板
は一段又は複数段設けられるが、本実施例では2段の場
合について図示している。
【0013】通気性支持板18の上側には粒子が充填さ
れて円盤状粒子層20が形成される。この円盤状粒子層
20は、回転軸16に放射状に固定された多数の仕切板
22により多数の小区画に仕切られる。そして、最上段
の一つの小区画の粒子層の上側に、粒子装入ホッパー2
4が設けられて、粒子装入部26が形成される。また、
通気性支持板の下側18に、略環状の通気性支持板サポ
ート28が設けられ、このサポート28は一つの小区画
に相当する部分のみが切欠部30となって、サポートが
ない状態になっている。そして、このサポートのない部
分(切欠部30)の周囲に粒子シュート部兼灰分ブロー
部32が形成される。
【0014】また、粒子シュート部兼灰分ブロー部32
に隣接する他の小区画に、ダスト焼却部34が形成さ
れ、下段の粒子シュート部兼灰分ブロー部の下側に、粒
子排出ホッパー36が連設される。さらに、通気性支持
板18は、放射状の仕切板22の下側で複数に分割され
ており、各小通気性支持板は放射状の仕切板22の下側
における一端を中心にして下方へ回動できるように回動
軸38により枢支されている。そして、分割された小通
気性支持板が、図3及び図4に示すように、通気性支持
板サポート28の切欠部30に位置すると、この小通気
性支持板が回動軸38を中心にして自重により下方向に
回動して、灰分を含む粒子を落下させ、このとき、灰分
ブロー用ガス入口40から導入される灰分ブロー用ガス
にて灰分が吹き飛ばされ、灰分含有ガス出口42から排
出される。44はダスト焼却部34に設けられたダスト
焼却用ガス入口、46はダスト焼却ガス出口である。な
お、ガス入口44とガス出口46とを入れ替えることも
可能である。48は粒子シュート、50は粒子切り出し
装置、52、54は仕切板である。粒子装入部26、粒
子シュート部兼灰分ブロー部32、これらの部分に狭ま
れた小区画、及び、ダスト焼却部34以外の小区画が集
じん部56となる。そして、粒子シュート部兼灰分ブロ
ー部32、ダスト焼却部34は、下段に行くにつれて少
なくとも一つの小区画分ずつずれている。再び、図1に
示すように、粒子切り出し装置50から排出される粒子
は、まだ少しの灰分を含んでいるので、灰分離装置58
により灰分を分離した後、搬送手段60により粒子を粒
子装入ホッパー24に循環する。
【0015】ダスト焼却部34の広さは、可燃ダスト含
有量によって適宜決定される。また、ダスト焼却部34
又は粒子シュート部兼灰分ブロー部32に再生ガスを供
給することにより、粒子再生部とすることも可能であ
る。ダスト除去用粒子としては、熱的に安定で、強度が
高いアルミナ、ムライト、シリカなどのセラミック造粒
物が適している。粒子直径は1〜5mm程度が望ましい。
また、SOx除去の場合、脱硫活性を有する粒子として
は、Cu−Al又はCu−Al−Ti系の粒子を用いる
ことが望ましい。その場合、以下の反応が進行する。 (脱硫反応) CuO+SO2 +1/2O2 →CuSO4 (再生反応) CuSO4 →CuO+SO2 +1/2O2 下段の脱硫剤再生反応は熱分解反応であり、脱硫剤粒子
の再生と粒子層に捕集されたダストの燃焼とを同時に行
なうことにより、ダスト燃焼熱を熱分解に利用するとと
もに、カーボンによる還元効果で再生反応を促進するこ
とができる。また、脱硝活性を有する粒子としては、V
2 5 、WO3、CuOなどを表面に担持した粒子や、
あるいは、V2 5 −TiO2 、V2 5 −WO3 −T
iO2 、CuO−Al2 3 系の粒子を用い、排ガスに
アンモニアなどの還元剤を必要当量分添加して粒子層に
供給する。また、脱硫と脱硝を同時に行う場合には、上
記の脱硫活性を有する粒子と脱硝活性を有する粒子とを
混合して用いるか、又は各々個別の粒子層として用い、
排ガスに還元剤を添加する。さらに、V2 5 系、Cr
2 3 系などの同時脱硫・脱硝活性を有する粒子を充填
し、排ガスに還元剤を必要反応当量分添加して、粒子層
に供給することにより、脱じん、脱硫、脱硝を同時に行
うことができる。また、脱硝・脱硫機能を有する触媒と
して、例えばCuO−Al2 3 −TiO2 、CuO−
SiO2 −TiO2 、CuO−Cr2 3 −TiO2
どが知られており、これらの触媒成分のうちCuOと排
ガス中のSOxとの硫酸塩化反応による下式による脱硫
反応に加えて生成したCuSO4 を触媒とするNOxの
アンモニアによる還元反応を同時に行なうものである。 SO2 +1/2O2 →SO3 (触媒:CuO) SO3 +CuO→CuSO4 NO+NH3 +1/4O2 →N2 +3/2H2 O(触
媒:CuSO4 ) NO2 +4/3NH3 →7/6N2 +2H2 O(触媒:
CuSO4 ) 上記反応による使用済み脱硫・脱硝剤粒子は、還元剤
(NH3 、H2 等)の共存下で還元と空気系での酸化反
応により再生され、再利用される。例えば還元剤として
NH3 を用いる場合 CuSO4 →Cu3 N(NH3 添加) Cu3 N→CuO(O2 添加) の反応により再生される。上記の粒子は、いずれも緻密
焼結体とするのが望ましく、この場合は、従来の多孔質
フィルターのように、ダスト燃焼熱による破損・焼結が
発生し難いという利点がある。また、硫化水素除去用の
脱硫活性を有する粒子としては、各種金属酸化物、水酸
化物などが用いられる。例えば、鉄鉱石などの酸化鉄、
酸化銅、ドロマイト、焼成ドロマイト、石灰石などを挙
げることができる。脱硫反応及び再生反応は、酸化鉄を
用いた場合は以下の通りである。 (脱硫反応) 3Fe2 3 +H2 →2Fe3 4 +H2 O (脱硫反応) Fe3 4 +3H2 S+H2 →3FeS+4H2 O (再生反応) 2FeS+7/2O2 →Fe2 3 +2SO2
【0016】実施例2 本実施例は、図5及び図6に示すように、灰分ブロー用
ガスとして、ダスト焼却ガスを用いるようにしたもので
ある。すなわち、ダスト焼却用ガス入口44から導入さ
れたダスト焼却用ガスは、粒子層を通過しつつダストを
焼却した後、ガス分散用スリット58を通過し、落下す
る粒子間の灰分を吹き上げて、灰分含有ガスとして灰分
含有ガス出口42から排出される。他の構成、作用は実
施例1の場合と同様である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) 円盤状粒子層が1回転する間に、集じん、ダス
ト焼却、灰分除去、粒子装入を効率よく行なうことがで
きる。 (2) 脱じんと脱硫、脱じんと脱硝、又は脱じんと脱
硫と脱硝を同時に行なうことができる。 (3) 段数、仕切り数を増やすことにより、種々の機
能を発揮させることができ、しかも、コンパクト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す排ガスの処理装置の縦
断面説明図である。
【図2】同じく横断面説明図である。ただし、粒子層の
図示を省略している。
【図3】図1における装置の展開説明図である。
【図4】図3における粒子シュート部周りの拡大図であ
る。
【図5】他の実施例を示す排ガスの処理装置の展開説明
図である。
【図6】図5における粒子シュート部周りの拡大図であ
る。
【符号の説明】
10 ケーシング 12 排ガス入口 14 清浄ガス出口 16 回転軸 18 通気性支持板 20 円盤状粒子層 22 仕切板 24 粒子装入ホッパー 28 通気性支持板サポート 30 切欠部 32 粒子シュート部兼灰分ブロー部 34 ダスト焼却部 36 粒子排出ホッパー 40 灰分ブロー用ガス入口 42 灰分含有ガス出口 44 ダスト焼却用ガス入口 46 ダスト焼却ガス出口 56 集じん部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/34 132 Z 6953−4D 53/36 D 9042−4D 102 B 9042−4D B07B 4/02 8925−4D F01N 3/02 301 Z 7910−3G 321 Z 7910−3G 3/08 B 7910−3G F23J 15/00 A 6850−3K B 6850−3K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎの(a)〜(c)の過程、すなわ
    ち、(a) 連続的又は間欠的に略水平方向に回転する
    単層又は複数層の円盤状粒子層(20)の一部に、排ガ
    スを通過させて排ガス中のダストを捕集する過程、
    (b) 円盤状粒子層(20)の他の一部に、ダスト焼
    却用ガスを流して粒子間に捕集されたダストを焼却する
    過程、(c) 円盤状粒子層(20)のさらに他の一部
    にて、粒子を落下させながら灰分ブロー用ガスを吹き込
    んで、灰分を分離する過程、を連続的に行なうことを特
    徴とする排ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 灰分ブロー用ガスがダスト焼却ガスであ
    ることを特徴とする請求項1記載の排ガスの処理方法。
  3. 【請求項3】 粒子の少なくとも一部を脱硫活性を有す
    る粒子として、ダストの除去とともに硫黄酸化物を除去
    することを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス処理
    方法。
  4. 【請求項4】 粒子の少なくとも一部を脱硝活性を有す
    る粒子とし、排ガス中に還元剤を添加して、ダストの除
    去とともに窒素酸化物を除去することを特徴とする請求
    項1記載の排ガス処理方法。
  5. 【請求項5】 粒子の少なくとも一部を脱硫活性を有す
    る粒子及び脱硝活性を有する粒子とし、排ガス中に還元
    剤を添加して、ダストの除去とともに硫黄酸化物及び窒
    素酸化物を除去することを特徴とする請求項1又は2記
    載の排ガス処理方法。
  6. 【請求項6】 粒子の少なくとも一部を同時脱硫・脱硝
    活性を有する粒子とし、排ガス中に還元剤を添加して、
    ダストの除去とともに硫黄酸化物及び窒素酸化物を除去
    することを特徴とする請求項1又は2記載の排ガス処理
    方法。
  7. 【請求項7】 硫黄酸化物を除去する代わりに、硫化水
    素を除去することを特徴とする請求項1、2又は3項記
    載の排ガス処理方法。
  8. 【請求項8】 排ガス入口(12)、清浄ガス出口(1
    4)を備えたケーシング(10)と、 ケーシング(10)の中心部に配置された略鉛直方向の
    回転軸(16)と、 回転軸(16)に略水平方向に複数段に固定された通気
    性支持板(18)と、 通気性支持板(18)の上側に粒子を充填して形成され
    た円盤状粒子層(20)と、 円盤状粒子層(20)を多数の小区画に仕切るために、
    回転軸(16)に放射状に固定された多数の仕切板(2
    2)と、 最上段の一つの小区画の粒子層の上側に設けられた粒子
    装入ホッパー(24)と、 一つの小区画を除く通気性支持板の下側に近接して設け
    られた、切欠部(30)を有する略環状の通気性支持板
    サポート(28)と、 切欠部(30)の周囲に形成される粒子シュート部兼灰
    分ブロー部(32)と、 粒子シュート部兼灰分ブロー部(32)に隣接する他の
    小区画に形成されるダスト焼却部(34)と、 最下段の粒子シュート部兼灰分ブロー部(32)の下側
    に連設された粒子排出ホッパー(36)と、を包含し、 通気性支持板(18)は、放射状の仕切板(22)の下
    側で複数に分割され、各小通気性支持板は放射状の仕切
    板の下側における一端を中心にして下方へ回動できるよ
    うに枢支され、分割された小通気性支持板が通気性支持
    板サポート(28)の切欠部(30)に位置すると、こ
    の小通気性支持板が重力によって下方向に回動して灰分
    を含む粒子を落下させ、灰分ブロー用ガスで灰分を吹き
    飛ばし、通気性支持板サポート(28)の切欠部を通過
    するにつれて、小通気性支持板は通気性支持板サポート
    に押し上げられて、粒子装入ホッパー、又は上段の粒子
    シュート部からの粒子を受け入れて粒子層を形成するよ
    うに構成され、 粒子シュート部兼灰分ブロー部(32)、ダスト焼却部
    (34)が、下段に行くにつれて少なくとも一つの小区
    画分ずつずれていることを特徴とする排ガスの処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111905564A (zh) * 2020-07-14 2020-11-10 来安县华阳玻璃制品有限公司 一种高效的玻璃厂废气脱硝设备

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