JP2526248Y2 - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

Info

Publication number
JP2526248Y2
JP2526248Y2 JP1991084300U JP8430091U JP2526248Y2 JP 2526248 Y2 JP2526248 Y2 JP 2526248Y2 JP 1991084300 U JP1991084300 U JP 1991084300U JP 8430091 U JP8430091 U JP 8430091U JP 2526248 Y2 JP2526248 Y2 JP 2526248Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
particle
exhaust gas
particles
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991084300U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0526131U (ja
Inventor
幸輔 吉田
誠次郎 中野
貞雄 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP1991084300U priority Critical patent/JP2526248Y2/ja
Publication of JPH0526131U publication Critical patent/JPH0526131U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2526248Y2 publication Critical patent/JP2526248Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダスト含有排ガス又は
ディーゼルエンジン排ガス・ボイラ排ガスなどのように
ダスト、窒素酸化物(NOx)及び硫黄酸化物(SO
x)を含有する排ガス、石炭ガス化ガスなどのようにダ
スト及び硫化水素(HS)などの硫黄酸化物を含む排
ガスを、回転している集じん・反応に通して、集じん
のみ、集じんと脱硝、集じんと脱硫(脱SOx又は脱H
S)、又は集じんと脱硝と脱硫(脱SOx)を連続的
に行なうとともに、ダスト払落からダストを効率よく
払い落とすことができ、さらには粒子の再生をも行なう
ことができる排ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭63−18425号公報に
は、水平方向の回転軸を有する中空円筒状の触媒粒子層
に、外側から内側に向けて排ガスを通過させて、脱臭及
び脱じんを行なうようにした触媒脱臭装置が記載されて
いる。また、実開昭56−126237号公報には、水
平方向の回転軸を有する中空円筒状の触媒層に、排ガス
を層下部→中空部→層上部の順に流し、触媒層に付着し
たダストを、触媒層の外方向から、ノズルを有する清浄
管により空気を吹きつけて分離・除去するようにした回
転円筒型反応装置が記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
排ガス処理装置は回転軸が横(水平)方向であり、中空
円筒状の粒子層の中空部に落下したダストを払い落とす
ことができず、これが付着堆積して性能悪化の原因とな
り、かつ、粒子の投入・排出を連続的に行なうことがで
きないという問題点を有している。この問題点を解決す
るために、回転軸を縦(鉛直)方向にすることが考えら
れるが、この場合、中空部に落下したダストの払い落と
し及び粒子の投入・排出は容易に行なえるが、今度は、
層内の粒子が重力により下方向に圧縮され、かつ、層内
粒子が密になり、このため、排ガスが上部空間部を選択
的に通過することがあり、性能の低下をきたす。また、
実開昭56−126237号公報記載の装置において
は、空気を吹きつけて分離されたダストは、処理済みガ
ス中に流入するので、この処理後のガスはダスト含有ガ
スとなるという問題点がある。本考案は、上記の諸点に
鑑みなされたもので、集じん・反応の下流にダスト払
を連設することにより、粒子間に捕集されたダスト
の払い落としを容易に行うことができ、また粒子の投入
・排出を粒子層の回転により自動的に行うことができ、
ダスト除去性能、反応効率が改善されるようにした排ガ
ス処理装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案の排ガス処理装置は、排ガス入口10を略
中央下部に、清浄ガス出口12を略中央上部にそれぞれ
略鉛直方向に備え、粒子投入口14を一端上部に備え、
粒子排出口16及びダスト排出口52を他端下部に備え
た略円筒状のケーシング18と、このケーシング18内
に同心状に略水平方向又は傾斜させて配置された通気性
支持板からなる円筒20と、この円筒20内にダスト除
去用粒子、脱硫活性を有する粒子、脱硝活性を有する粒
子、同時脱硫・脱硝活性を有する粒子のうち少なくとも
1種を、上部に空間ができるように粗に充填して形成さ
れた集じん・反応22及びこの集じん・反応22の
粒子排出口16側端部に連設されたダスト払落24
と、集じん・反応22及びダスト払落24を連続的
又は間欠的に回転させる略水平方向又は傾斜させて配置
された回転軸26と、ダスト払落24内に設けられた
ダストブロー用のパージ気体を噴出する気体噴出手段2
8と、を備えた排ガス処理装置であって、粒子投入口1
4と集じん・反応22との間に、周縁部に粒子供給口
30を備えた仕切板32を設けて粒子貯留部34を形成
し、この貯留部34に粒子すくい上げ部材36を配置す
るとともに、この粒子すくい上げ部材36を前記仕切板
32に固定し、さらに、この仕切板32を回転軸26に
固定して仕切板32及び粒子すくい上げ部材36を一体
として回転するようにしたことを特徴としている。
【0005】この場合、回転軸26を中空状としてパー
ジ空気を供給する気体供給管38とし、ダスト払落
4における気体供給管38に側面に噴出口40を有する
複数のノズル42を放射線状に連結し、ノズル42内に
球体44を挿入し、ノズル42が上向きのときは球体4
4が下降してノズル42を閉とし、ノズル42が下向き
になると球体44が下降してノズル42を開として気体
噴出手段28を構成することが望ましい。また、回転に
伴う粒子表面の傾斜に合わせて、排ガス入口10をケー
シング18下面における鉛直中心から偏心した位置に設
け、排ガスの通過層厚を均一にするように構成するのが
望ましい。また、集じん・反応22とダスト払落
4との間に、粒子層の一部を仕切ってガスの流通を少な
くするための仕切板46を設けるように構成するのが望
ましい。また、円筒20の内面に粒子かき上げ用プレー
ト60を一体に設けるのが望ましい。さらに、気体噴出
手段28から再生ガスを噴出して、ダスト払落をダス
ト払落兼再生24aとして機能させることもでき
る。
【0006】排ガス中のダストを除去する場合は、粒子
としてダスト除去用粒子が用いられる。また、粒子の少
なくとも一部を硫黄酸化物又は硫化水素の脱硫活性を有
する粒予として、ダストの除去とともに硫黄酸化物又は
硫化水素を除去するようにしたり、粒子の少なくとも一
部を脱硝活性を有する粒子とし、排ガス中に還元剤を添
加して、ダストの除去とともに窒素酸化物を除去するよ
うにしたり、粒子の少なくとも一部を硫黄酸化物の脱硫
活性を有する粒子及び脱硝活性を有する粒子とし、排ガ
ス中に還元剤を添加して、ダストの除去とともに硫黄酸
化物及び窒素酸化物を除去するようにしたり、粒子の少
なくとも一部を同時脱硫(脱SOx)・脱硝活性を有す
る粒子とし、排ガス中に還元剤を添加して、ダストの除
去とともに硫黄酸化物及び窒素酸化物を除去するように
することができる。なお、還元剤としては、アンモニ
ア、炭化水素などが用いられる。一般に、同一排ガス中
にSOxとNOxとは共存し得るが、HSとNOxと
の共存はまずあり得ない。このため、本願明細書におい
て、「脱硫」には、SOx除去とHS除去の2つの意
味があり、「同時脱硫・脱硝」という場合は、SOx及
びNOxの除去を意味し、「同時脱硫・脱じん」という
場合は、SOx又はHSの除去とダストの除去を意味
し、「脱硫」という場合は、SOx又はHSの除去を
意味する。
【0007】
【作用】図1において、通気性支持板からなる円筒20
は矢印A方向に連続的又は間欠的に回転する。円筒20
内に形成された集じん・反応22の略鉛直方向におけ
る略中央下部の外側から排ガスが導入され、つぎに円筒
20内に形成された集じん・反応22の略鉛直方向に
おける略中央上部の外側から排ガスが排出されて、排ガ
ス中のダストが捕集される。ダストは、集じん・反応
22の粒子排出口16側端部に連設されたダスト払落
24内において、気体噴出手段28により払い落とされ
る。また、気体として再生ガスを用いる場合は、ダスト
払い落としと同時に、粒子の再生も行なわれる。ここ
で、粒子の一部又は全部をSOx又はHSの脱硫活性
を有する粒子とすることにより、ダストと同時にSOx
又はHSも除去される。また、粒子の一部又は全部を
脱硝活性を有する粒子とすることにより、ダストと同時
にNOxも除去される。また、粒予の一部又は全部をS
Oxの脱硫活性を有する粒子及び脱硝活性を有する粒子
とするか、又は同時脱硫(脱SOx)・脱硝活性を有す
る粒子とすることにより、ダストと同時にSOx、NO
xも除去される。なお、脱硝を行なう場合は、排ガスに
還元剤を添加する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成部材の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 図1において、18は略円筒状のケーシングで、ケーシ
ング18の胴の略中央下部に軸方向と直交する方向に排
ガス入口10が設けられ、胴の略中央上部に軸方向と直
交する方向に清浄ガス出口12が設けられる。また、ケ
ーシング18の一端上部には粒子投入口14が、ケーシ
ング18の他端下部には粒子排出口16がそれぞれ設け
られる。ケーシング18内に、金網、パンチングメタ
ル、多孔板などの通気性支持板19からなる円筒20が
同心状に配置され、円筒20内にダスト除去用粒子、脱
硫(脱SOx又は脱HS)活性を有する粒子、脱硝活
性を有する粒子、同時脱硫(脱SOx)・脱硝活性を有
する粒子のうち少なくとも1種が充填されて集じん・反
22が形成される。この場合、円筒20内には粒子
を80%程度入れて上部に空間21を持たせるように
し、次に述べる回転により粒子が動きやすく、粒子の反
応表面が有効に利用されるようにする。集じん・反応
22には、駆動装置48により回転する回転軸26が略
水平方向に又は傾斜させて取り付けられ、連続的又は間
欠的に回転するように構成される。なお、円筒20は水
平方向に設けてもよいし、傾斜させて設けることも可能
である。50は軸受である。円筒20内において、集じ
ん・反応22の粒子排出口16側端部にはダスト払落
24が設けられ、ダスト払落24内にはダストを払
い落とすための気体噴出手段28が設けられる。噴出さ
せるパージ気体としては空気などが用いられる。ダスト
が払い落とされた粒子は、仕切板56の粒子孔58から
落下した後、粒子排出口16から抜き出される。抜き出
された粒子は、まだ少しのダストを含んでいるので、分
離機(図示せず)でダストが分離された後、粒子は粒子
投入口14へ循環される。なお、52はダスト排出口、
54は気体流入口、55はロータリジョイントである。
【0009】また、図1及び図3に示すように、粒子の
投入を円筒20の回転による自動供給とするための機構
が設けられており、粒子貯留部34が、粒子投入口14
と集じん・反応22との間に、周縁部に粒子供給口3
0を備えた仕切板32を設けて形成され、粒子すくい上
げ部材36がこの貯留部34に配置される。そして、こ
の粒子すくい上げ部材36は前記仕切板32に固定さ
れ、さらに、この仕切板32は回転軸26に固定され、
仕切板32及び粒子すくい上げ部材36は一体となって
回転する。これにより、粒子の投入が連続的に自動で行
なえる。なお、回転速度は粒子の投入・排出速度を考慮
して決定される。さらに、図1、図2及び図4に示すよ
うに、集じん・反応22が形成される円筒20の内径
より、ダスト払落24が形成される円筒20の内
径Dが大きくなるようにし、ダスト払落24の周速
度を大とし、粒子の動きを大きくしてダストの払い落と
しを促進するように構成される。
【0010】実施例2 本実施例は、図6に示すように、気体噴出手段28から
噴出する気体の少なくとも一部として、再生ガスを用い
る場合である。この場合は、ダスト払落がダスト払落
兼再生24aとして機能する。なお、再生する場所
は、ダスト払落の部分のほかに、上記の粒子排出口1
6と粒子投入口14との間の循環ライン(図示せず)の
途中の部分とすることもできる。
【0011】実施例1及び実施例2において、ダスト除
去用粒子としては、熱的に安定で、強度が高いアルミ
ナ、ムライト、シリカなどのセラミック造粒物が適して
いる。粒子直径は1〜5mm程度が望ましい。上記の粒
子は、緻密焼結体とするのが望ましく、この場合は、従
来の多孔質フィルターのように、ダスト燃焼熱による破
損・焼結が発生し難いという利点がある。脱硫(脱SO
x)活性を有する粒子としては、Cu−Al又はCu−
Al−Ti系の粒子を用いることが望ましい。その場
合、以下の反応が進行する。 (脱硫反応) CuO+SO+1/2O→CuSO (再生反応) CuSO→CuO+SO+1/2O 下段の脱硫剤再生反応は熱分解反応であり、脱硫剤粒子
の再生と粒子層に捕集されたダストの燃焼とを同時に行
なうことにより、ダスト燃焼熱を熱分解に利用するとと
もに、カーボンによる還元効果で再生反応を促進するこ
とができる。また、脱硝活性を有する粒子としては、V
、WO、CuOなどを表面に担持した粒子や、
あるいはV−TiO、V−WO−Ti
、CuO−Al系の粒子を用い、排ガスにア
ンモニアなどの還元剤を必要反応当量分添加して粒子層
に供給する。また、脱硫(脱SOx)と脱硝を同時に行
なう場合には、上記の脱硫活性を有する粒子と脱硝活性
を有する粒子とを混合し、排ガスに還元剤を添加する。
さらに、V系、Cr系などの同時脱硫・脱
硝活性を有する粒子を充填し、排ガスに還元剤を必要反
応当量分添加して、粒子層に供給することにより、脱じ
ん、脱硫、脱硝を同時に行なうことができる。
【0012】また、脱硝・脱硫機能を有する触媒とし
て、例えばCuO−Al−TiO、CuO−S
iO−TiO、CuO−Cr−TiOなど
が知られており、これらの触媒成分のうちCuOと排ガ
ス中のSOxとの硫酸塩化反応による下式による脱硫反
応に加えて生成したCuSOを触媒とするNOxのア
ンモニアによる還元反応を同時に行なうものである。 SO+1/2O→SO(触媒:CuO) SO+CuO→CuSO NO+NH+1/4O→N+3/2HO(触媒:CuSO) NO+4/3NH→7/6N+2HO(触媒:CuSO) 上記反応による使用済み脱硫・脱硝剤粒子は、還元剤
(NH、H等)の共存下で還元と空気系での酸化反
応により再生され、再利用される。例えば、還元剤とし
てNHを用いる場合、 CuSO→CuN(NH添加) CuN→CuO(O添加) の反応により再生される。上記の粒子は、いずれも緻密
焼結体とするのが望ましく、この場合は、従来の多孔質
フィルターのように、ダスト燃焼熱による破損・焼結が
発生し難いという利点がある。また、硫化水素除去用の
脱硫活性を有する粒子としては、各種金属酸化物、水酸
化物などが用いられる。例えば、鉄鉱石などの酸化鉄、
酸化銅、ドロマイト、焼成ドロマイト、石灰石などを挙
げることができる。脱硫反応及び再生反応は、酸化鉄を
用いた場合は、以下の通りである。 (脱硫反応) 3Fe+H→2Fe+HO (脱硫反応) Fe+3HS+H→3FeS+4HO (再生反応) 2FeS+7/2O→Fe+2SO
【0013】実施例3 本実施例は、図1、図4及び図5に示すように、回転軸
26を中空状としてパージ空気又は/及び再生ガスを供
給する気体供給管38とし、ダスト払落24における
気体供給管38は、側面に噴出口40を有する複数のノ
ズル42が放射線状に連結した構成となっている。図5
に示すように、気体噴出手段28は、気体を下方向に噴
出させるために、ノズル42内に球体44を入れて、ノ
ズル42が上向きのときは球体44が下降してノズル4
2が閉となり、ノズル42が下向きになると球体44が
下降してノズル42が開となるようにする。なお、球体
44としては鋼球などを用いる。これにより、ダスト払
24では、気体噴出手段28により下向きの空気の
みがブローされるので、上側の空間21に抜けることは
なく、ダストの払い落としの性能が向上する。なお、ノ
ズル42内に球体44を付勢するためのスプリングを設
ける場合もある。他の構成、作用は実施例1及び実施例
2の場合と同様である。
【0014】実施例4 本実施例は、図2に示すように、排ガス入口10は、円
筒20の回転により粒子表面が傾斜するので、その傾斜
角度θに合わせて鉛直方向からθだけ傾けた位置に設け
られ、排ガスの通過層厚が均一になるようにしている。
他の構成、作用は実施例1及び実施例2の場合と同様で
ある。
【0015】実施例5 本実施例は、図1に示すように、集じん・反応22と
ダスト払落24との間の一部に仕切板46を入れてガ
スの流通を少なくするように構成したものである。仕切
板46の深さは、円筒20上部の空間から粒子の中に少
し入る程度とする。他の構成、作用は実施例1及び実施
例2の場合と同様である。
【0016】実施例6 本実施例は、図7及び図8に示すように、円筒20の内
面に、複数の粒子かき上げ用プレート60を一体に取り
付けたものである。プレート60により、粒子はかき上
げられてほぐされ、ダスト除去性能又は/及び反応性能
が向上する。粒子は、仕切板46に近接した上流側の部
分に滞留しやすいので、図9に示すように、この部分に
のみ粒子かき上げ用プレート60aを設けることもあ
る。他の構成、作用は実施例1及び実施例2の場合と同
様である。
【0017】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) 簡便な装置で、脱じんのみ、脱じんと脱硫(脱
SOx又は脱HS)、脱じんと脱硝、又は脱じんと脱
硫(脱SOx)と脱硝を行なうことができる。また、粒
子の再生をも行なうことができる。 (2) 集じん・反応は、円筒内の上部に空間ができ
る程度に粒子を充填して形成されているので、回転によ
り粒子が相互に動きやすく(ほぐれやすく)粒子の反応
表面を有効に利用することができ、ダスト除去性能、脱
硝性能、脱硫性能がよくなる。 (3) 回転軸に固定された仕切板及び粒子すくい上げ
部材が一体となって回転するので、粒子の投入が連続的
に自動で確実に行なえる上に、粒子の投入・排出が円筒
の回転により連続的に自動的に行なえ、しかも投入・排
出速度が回転速度で制御できる。また、回転軸を傾斜さ
せている場合は、その傾斜角度を調整しても制御でき
る。つまり、回転速度と傾斜角度とを調整して、投入・
排出速度を制御することができる。 (4) ダスト払落によりダストの払い落としができ
る。パージ気体噴出手段により下向きに空気がブローさ
れる場合は、ダストの払い落としの効率が向上する。 (5) 排ガス入口を、円筒の回転に伴う粒子表面の傾
斜に合わせた位置に設ける場合は、排ガスの通過層厚が
均一となり処理効率が向上する。 (6) 集じん・反応とダスト払落との間の一部に
仕切板を設ける場合は、ガスの流通を少なくすることが
でき、処理性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す排ガス処理装置の断面
説明図である。
【図2】図1に示す装置における2−2線断面説明図で
ある。
【図3】図1に示す装置における3−3線断面説明図で
ある。
【図4】図1に示す装置における4−4線断面説明図で
ある。
【図5】気体噴出手段の拡大断面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す排ガス処理装置の断
面説明図である。
【図7】本考案の他の実施例を示す排ガス処理装置の断
面説明図である。
【図8】図7に示す装置における8−8線断面図であ
る。
【図9】本考案のさらに他の実施例を示す排ガス処理装
置の断面説明図である。
【符号の説明】
10 排ガス入口 12 清浄ガス出口 14 粒子投入口 16 粒子排出口 18 ケーシング 19 通気性支持板 20 円筒 21 空間 22 集じん・反応 24 ダスト払落 24a ダスト払落兼再生 26 回転軸 28 気体噴出手段 30 粒子供給口 32 仕切板 34 粒子貯留部 36 粒子すくい上げ部材 38 気体供給管 40 噴出口 42 ノズル 44 球体 46 仕切板 48 駆動装置 50 軸受 52 ダスト排出口 54 気体流入口 55 ロータリジョイント 56 仕切板 58 粒子孔 60 粒子かき上げ用プレート 60a 粒子かき上げ用プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 8/10 311 B01D 53/36 D F01N 3/08 101A F23J 15/00 F23J 15/00 Z (56)参考文献 特開 昭55−75769(JP,A) 特公 昭54−4697(JP,B2)

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス入口(10)を略中央下部に、清
    浄ガス出口(12)を略中央上部にそれぞれ略鉛直方向
    に備え、粒子投入口(14)を一端上部に備え、粒子排
    出口(16)及びダスト排出口(52)を他端下部に備
    えた略円筒状のケーシング(18)と、 このケーシング(18)内に同心状に略水平方向又は傾
    斜させて配置された通気性支持板からなる円筒(20)
    と、 この円筒(20)内にダスト除去用粒子、脱硫活性を有
    する粒子、脱硝活性を有する粒子、同時脱硫・脱硝活性
    を有する粒子のうち少なくとも1種を、上部に空間がで
    きるように粗に充填して形成された集じん・反応(2
    2)及びこの集じん・反応(22)の粒子排出口(1
    6)側端部に連設されたダスト払落(24)と、 集じん・反応(22)及びダスト払落(24)を連
    続的又は間欠的に回転させる略水平方向又は傾斜させて
    配置された回転軸(26)と、 ダスト払落(24)内に設けられたダストブロー用の
    パージ気体を噴出する気体噴出手段(28)と、 を備えた排ガス処理装置であって、 粒子投入口(14)と集じん・反応(22)との間
    に、周縁部に粒子供給口(30)を備えた仕切板(3
    2)を設けて粒子貯留部(34)を形成し、この貯留部
    (34)に粒子すくい上げ部材(36)を配置するとと
    もに、この粒子すくい上げ部材(36)を前記仕切板
    (32)に固定し、さらに、この仕切板(32)を回転
    軸(26)に固定して仕切板(32)及び粒子すくい上
    げ部材(36)を一体として回転するようにしたことを
    特徴とする排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】 回転軸(26)を中空状としてパージ空
    気を供給する気体供給管(38)とし、ダスト払落
    (24)における気体供給管(38)に側面に噴出口
    (40)を有する複数のノズル(42)を放射線状に連
    結し、ノズル(42)内に球体(44)を挿入し、ノズ
    ル(42)が上向きのときは球体(44)が下降してノ
    ズル(42)を閉とし、ノズル(42)が下向きになる
    と球体(44)が下降してノズル(42)を開とするよ
    うにして気体噴出手段(28)を構成した請求項1記載
    の排ガス処理装置。
  3. 【請求項3】 回転に伴う粒子表面の傾斜に合わせて、
    排ガス入口(10)をケーシング(18)下面における
    鉛直中心から偏心した位置に設け、排ガスの通過層厚を
    均一にするようにした請求項1記載の排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 集じん・反応(22)とダスト払落
    (24)との間に、粒子層の一部を仕切ってガスの流通
    を少なくするための仕切板(46)を設けた請求項1記
    載の排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 円筒(20)の内面に粒子かき上げ用プ
    レート(60)を一体に設けた請求項1記載の排ガス処
    理装置。
  6. 【請求項6】 気体噴出手段(28)から再生ガスを噴
    出して、ダスト払落をダスト払落兼再生(24
    a)として機能させるようにした請求項1〜5のいずれ
    かに記載の排ガス処理装置。
JP1991084300U 1991-09-18 1991-09-18 排ガス処理装置 Expired - Lifetime JP2526248Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084300U JP2526248Y2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084300U JP2526248Y2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 排ガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0526131U JPH0526131U (ja) 1993-04-06
JP2526248Y2 true JP2526248Y2 (ja) 1997-02-19

Family

ID=13826630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991084300U Expired - Lifetime JP2526248Y2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2526248Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60226580D1 (de) * 2002-06-25 2008-06-26 Ford Global Tech Llc SOX Falle für Diesel und magerbetriebene Kraftfahrzeuge
KR101711466B1 (ko) * 2016-06-01 2017-03-02 (주)아이시스텍 회전형 반응기를 이용한 이산화탄소 포집장치
CN113521995B (zh) * 2021-07-28 2024-02-06 成都市艾博实业有限公司 一种天然气开采脱硫装置及其脱硫方法
CN114288776B (zh) * 2021-12-17 2022-09-13 西安交通大学 一种动态陶瓷膜连续净化高温含尘气体的装置
CN114984745A (zh) * 2022-08-04 2022-09-02 甘肃泰聚环保科技有限公司 干法脱硝输送设备用物料喷射装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4106317A (en) * 1977-06-06 1978-08-15 Illinois Tool Works Inc. Freezer lock assembly with key ejecting mechanism
JPS5575769A (en) * 1978-12-04 1980-06-07 Babcock Hitachi Kk Dust separator of catalyst

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0526131U (ja) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2526248Y2 (ja) 排ガス処理装置
KR20040090182A (ko) 먼지부하저감형 미세먼지/질소산화물 동시제거용여과집진장치
KR20210045408A (ko) 선택적 촉매 환원 공정 및 상기 공정의 비활성화된 촉매를 재생하는 방법
JPH08182918A (ja) 微粉炭素による流動層脱硝方法及び装置
JP3488632B2 (ja) バッグフィルタ式集塵装置及びその集塵装置を用いた有害ガス除去方法
JP3137675B2 (ja) 排ガス処理方法及び装置
JPH06334A (ja) 除塵脱硝フィルター
CN209490689U (zh) 烟气干法脱硫脱硝装置
JPH06165916A (ja) 遠心流動層脱塵・脱硫・脱硝装置
CN107469611B (zh) 一种焦炉脱硫系统
CN111841320A (zh) 一种高温除尘脱硝一体化装置
JPH04118028A (ja) 排ガス浄化装置
JP4220142B2 (ja) 排気ガス処理装置
JP2000126550A (ja) 燃焼装置及びその排ガス処理方法、並びにそれに用いる灰冷却装置
JPH0522021U (ja) 排ガス処理装置
JPS61268332A (ja) 除塵浄化装置
JPH0615173A (ja) ガス浄化触媒及びガス浄化方法
JPH0564714A (ja) 排ガスの処理方法及び装置
JP2003301712A (ja) ディーゼルエンジン排気ガス浄化装置
JP2002248322A (ja) 排ガス処理方法
JP3012150B2 (ja) 反応塔の入口ルーバクリーニング方法
JPH0528422U (ja) 排ガス処理装置
JP3252166B2 (ja) 排ガスの処理装置
JPH04354517A (ja) 排ガス処理方法及び装置
JP2671090B2 (ja) 遠心流動層排ガス処理装置