JPH0564701U - カードの寸法判定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードの寸法を測定してそのデータを出力す
るとともに、カードの合否を判定して表示するカードの
寸法判定装置を提供する。 【構成】 測定装置１０は載置されたカード１２の短辺
および長辺の寸法をダイヤルゲージ１６によって測定す
る。測定されたデータはデータ処理装置３０に送られ、
プリンタ３２からデータがプリントされるとともに、判
定表示部３４にカードの合否が表示される。測定を短時
間で行うとともに、結果を表示できるので判定作業が容
易となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カードの寸法判定装置に関し、特に、測定したデータをプリントし 分析できるカードの寸法判定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＩＤカードなどのカードの寸法を測定する場合には、たとえば長辺、短 辺ともに三豊製のデジマチックのマイクロメータにより測定を行っていた。この 測定は図３に示すように、カードの短辺の長さの測定のために３か所（ａ、ｂ、 ｃ）、長辺の長さの測定のために２か所（ｄ、ｅ）を所定の測定点として設定し 、これらの点においてカードの寸法を測定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような測定においては、カードの短辺測定用に３か所、長辺測定 用に２か所についてそれぞれ測定を行うため、測定の都度、測定するカードを測 定機の所定の位置にセットする手間がかかり、手でカードを保持しつつマイクロ メータのつまみを回さなければならないため、操作が面倒であり、たとえば１枚 のカードの測定に２４秒を要し、測定時間が長いという問題があった。さらに、 測定されたカードの寸法について操作者が見やすい出力、たとえばプリントを得 たり、これらのデータを用いて測定されたカードが所定の基準に合致しているか 否かを判断するためには、他の装置を用いて別の操作を行う必要があった。

【０００４】 本考案は、カードの所定の位置における外形寸法を簡単な操作で早く正確に計 測するとともに、測定されたデータの出力およびその分析を行うことのできるカ ードの測定装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、カードの短辺および長辺の寸法を測定してカードが所定の基 準に合致しているか否かを判定するカードの寸法判定装置は、カードを載置し、 カードの端部を挟持してカードの短辺および長辺の寸法を測定する測定部と、測 定部から送られるデータに基づき測定結果を出力する出力部とを有するものであ る。

【０００６】

【実施例】

次に添付図面を参照して本考案によるカードの寸法判定装置の実施例を詳細に 説明する。

【０００７】 図１には、本考案によるカードの寸法判定装置の一実施例の外観が示されてい る。同図に示されるように本装置は、測定装置１０とデータ処理装置３０とから なっている。図１に示される測定装置１０はカードの短辺の寸法を測定するもの であり、測定されるカード１２が載置される支持台１４が設けられ、支持台１４ 上にはダイヤルゲージ１６が設置されている。ダイヤルゲージ１６はその先端部 の測定子１６ａがカード１２の端部に押し付けられることにより、カード１２の 短辺の寸法を測定し、測定データをディジタルデータで出力するものである。ダ イヤルゲージ１６の測定子１６ａは、測定前に測定基準面１４ａに押し付けられ ることにより、ゼロ点が調整される。本装置によれば、ダイヤルゲージ１６によ ってカードの寸法を測定するから、従来のようにカードを手で保持しつつマイク ロメータのつまみを回す必要はなく、測定の操作が容易である。

【０００８】 支持台１４上面のカード１２が載置される位置には、カード１２の長手方向に 溝１８が２本設けられ、これによりカード１２が支持台１４に密着するのを防止 し、カード１２のすべりを良くしている。したがって、本装置によれば、カード を装置に押し付けてスライドさせるのみで容易にカードが測定位置にセットでき る。また、測定装置１０には把手２０が２か所に設けられている。

【０００９】 図１に示す測定装置１０はカードの短辺の寸法を測定する装置であるが、カー ドの長辺の寸法を測定する測定装置１０が同様にデータ処理装置３０に接続され 、使用される。なお、測定装置１０は短辺の寸法を測定する装置と長辺の寸法を 測定する装置を兼ねるものとしてもよい。この場合には、測定されるカード１２ は支持台１４に方向を換えて２回載置され、それぞれ測定が行われる。

【００１０】 データ処理装置３０は、データをプリントして出力するプリンタ３２と合否判 定を表示する判定表示部３４、各種の指示を入力する操作入力部３６を有する。 プリンタ３２は、測定装置１０によって測定されたカードの短辺および長辺の寸 法のデータを記録紙３８にプリントする。判定表示部３４は、測定装置１０によ って測定されたカードの短辺および長辺の寸法のデータを所定の値と比較し、カ ード１２が所定の基準に合致しているか否かを判定して表示する。たとえば合格 の場合には、判定用のＬＥＤが点灯してこれを知らせる。操作入力部３６からは たとえばカードの寸法の基準値、判定表示の指示などが入力される。

【００１１】 図２には、図１のデータ処理装置３０の機能ブロック図が示されている。

【００１２】 同図に示されるように、データ処理装置３０は入力部４０を有し、入力部４０ には測定装置１０から測定されたカードの寸法のデータが入力される。入力部４ ０から入力されたデータは比較部４２において所定のしきい値と比較される。比 較部４２には操作入力部３６からカードの判定基準となるしきい値があらかじめ 入力されている。比較部４２における比較結果は制御部４４に送られる。制御部 ４４は比較結果に基づき判定表示部３４に制御信号を出力し、判定を表示させる 。この結果、カードの合否が判定表示部３４に表示される。

【００１３】 また、入力部４０から入力されたデータは制御部４４に送られて処理された後 、プリンタ３２に送られ、プリントされる。これにより、測定されたデータの平 均値、最大値、最小値、標準偏差などがプリンタ３２からプリントされて出力さ れる。なお、上記の比較部４２、制御部４４はマイクロプロセッサにより構成さ れる。

【００１４】 本装置によれば、カードを測定位置に容易にセットでき、測定操作が容易であ るから、カード１２の短辺および長辺の寸法を短時間で測定できる。従来の測定 装置では、前述の短辺寸法３か所、長辺寸法２か所を測定するのに約２４秒を要 したが、本装置によれば、約１４秒で測定でき、測定時間を約１０秒短縮するこ とができる。

【００１５】 また、本装置によれば、カード１２の寸法を測定し、そのデータをデータ処理 装置３０によって処理してプリントおよび判定の表示を行う。したがって、測定 データおよびこれを処理したデータを即時にプリントして見ることができるとと もに、合否の判定を素早く行うことができるから、カードの寸法の検査に極めて 有効である。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の装置によれば、測定装置へのカードのセットおよび測定操作が従来の 測定装置に比較して容易となるから、従来の測定操作の手間を解消し、短辺およ び長辺の寸法を短時間で測定することができる。また測定結果を出力することが できるので、カードの寸法の判定作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による判定装置の一実施例の外観を示す
図である。

【図２】図１のデータ処理装置の機能ブロック図であ
る。

【図３】本考案により測定されるカードの位置を示す図
である。

【符号の説明】

１０ 測定装置 １２ カード １４ 支持台 １６ ダイヤルゲージ １８ 溝 ３０ データ処理装置 ３２ プリンタ ３４ 判定表示部 ３６ 操作入力部 ４０ 入力部 ４２ 比較部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カードの短辺および長辺の寸法を測定し
   て該カードが所定の基準に合致しているか否かを判定す
   るカードの寸法判定装置において、該装置は、 カードを載置し、該カードの端部を挟持して該カードの
   短辺および長辺の寸法を測定する測定部と、 該測定部から送られるデータに基づき測定結果を出力す
   る出力部とを有することを特徴とするカードの寸法判定
   装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、前記出
   力部は前記測定部から送られる前記カードの短辺および
   長辺の寸法のデータを出力するプリンタ手段と、 前記短辺および長辺の寸法のデータに基づき前記カード
   の合否を判定する判定手段と、該判定手段からの出力に
   基づき判定結果を表示する判定表示手段とを含むことを
   特徴とするカードの寸法判定装置。