JPH0564698U - 溶解炉の除滓装置 - Google Patents

溶解炉の除滓装置

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JPH0564698U
JPH0564698U JP247992U JP247992U JPH0564698U JP H0564698 U JPH0564698 U JP H0564698U JP 247992 U JP247992 U JP 247992U JP 247992 U JP247992 U JP 247992U JP H0564698 U JPH0564698 U JP H0564698U
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JP
Japan
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slag
molten metal
degassing
head
melting furnace
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Pending
Application number
JP247992U
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English (en)
Inventor
佳三 前野
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶湯表層部の滓を溶湯から効率よく分離し
て、除滓作業の自動化を図る。 【構成】 脱ガス処理槽3内の脱ガス処理ヘッド9を回
転させながら不活性ガスを吹き込んで溶湯Mの脱ガス処
理を行う。脱ガス処理後にバッフルプレート12,13
を溶湯旋回抑制位置から旋回許容位置に回転させて、溶
湯Mを慣性力で旋回させる。溶湯Mの旋回により溶湯表
層部の滓(スラグ)を滓溜まり部7に集めた上、その滓
を滓かき出し装置18のスクレーパ23で槽外にかき出
す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アルミニウム等の溶解炉において、その連続脱ガス処理時に同時に 出湯槽の表層部に浮いた表面滓(スラグ)を自動的に除去する除滓装置に関する 。
【0002】
【従来の技術】
例えばアルミニウム合金等の鋳造用の溶解炉においては、連続脱ガス処理と称 して溶湯の中に不活性ガスを吹き込んで脱ガス処理を行った場合、その脱ガス処 理に伴って溶湯中に含まれる不純物等の滓(スラグ)が浮き上がって溶湯の表層 部に浮遊することになる。
【0003】 そのため、従来は手作業にて溶湯表層部の滓をすくい出したり、あるいは溶湯 ポンプ等を用いて一旦溶湯を所定の湯溜まり部に出湯させてオーバーフローさせ 、溶湯と滓とを分離させた上で滓を除去するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の手作業による除滓作業では、作業環境が悪い上に作業者 の負担が大きく、生産性の向上が望めない。
【0005】 また、後者のオーバーフロー方式では溶湯と滓との分離が必ずしも十分に行わ れず、滓とともに溶湯の一部までが排出されてしまうために材料の損失が大きい ほか、最終段階では手作業による除滓作業がどうしても必要になり、除滓作業の 完全自動化を図る上で問題を残している。
【0006】 本考案は以上のような課題に着目してなされたもので、溶湯と滓とを効率よく 分離させた上で除滓作業を自動的に行えるようにした構造を提供するものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の溶解炉の除滓装置は、上下動可能なフレームに取り付けられるととも に溶湯が収容された溶解炉の出湯槽内に挿入されて、回転しながら不活性ガスを 吹き出すことによって溶湯の脱ガス処理を施す脱ガス処理ヘッドと、前記フレー ムに支持されるとともに前記脱ガス処理ヘッドの回りに位置して、出湯槽内の溶 湯の旋回を抑制する旋回抑制位置と旋回許容位置との間で鉛直な軸を回転中心と して回転変位可能な複数のバッフルプレートと、前記出湯槽の上面開口縁部に設 けられた滓溜まり部と、一端部が前記滓溜まり部に臨み、滓溜まり部に溜まった 滓を外部にかき出すスクレーパ方式の滓かき出し装置とから構成される。
【0008】 上記のバッフルプレートは、脱ガス処理ヘッドの回転運動に伴って出湯槽内の 溶湯が旋回するのを抑制したり、あるいはその旋回を許容するためのものである から、脱ガス処理ヘッドの中心を通る鉛直平面上の位置を旋回抑制位置とし、前 記脱ガス処理ヘッドと同心円の略接線方向を指向する位置を旋回許容位置とする のが望ましい。
【0009】
【作用】
この構造によると、脱ガス処理ヘッドが回転しながら溶湯内に不活性ガスを吹 き込むと、その細かい気泡によって溶湯内の脱ガス処理が行われる。この時には 、バッフルプレートを前述した旋回抑制位置に位置させておくことにより、脱ガ ス処理ヘッドの回転運動に伴う溶湯の旋回が抑制され、また、脱ガス処理に伴っ て、溶湯中に含まれる不純物等の滓が溶湯表層部に浮上して浮遊することになる 。
【0010】 脱ガス処理終了後にバッフルプレートを前述した旋回許容位置まで回転させる と、溶湯は脱ガス処理時の慣性力によって旋回し、脱ガス処理時あるいは脱ガス 処理後の旋回によって、溶湯表層部に浮いた滓が滓溜まり部に集められる。そし て、滓溜まり部に溜まった滓は滓かき出し装置によって外部にかき出される。
【0011】
【実施例】
図1および図2は本考案の一実施例を示す構成説明図である。同図に示すよう に、溶解炉1の出湯槽2は脱ガス処理槽3と溶湯くみ出し槽4とに分けられてお り、両者は隔壁5に形成された孔6を介して相互に連通しているとともに、内部 には溶解された溶湯Mが収容されている。そして、前記脱ガス処理槽3の上面開 口縁部には、図1の(B)に示すように外側に向かって次第に深さが浅くなる滓 溜まり部7が形成されている。
【0012】 前記脱ガス処理槽3内にはフレーム8に支持された鉛直姿勢の脱ガス処理ヘッ ド9が設けられている。この脱ガス処理ヘッド9は図示外の昇降駆動機構によっ てフレーム8ごと昇降駆動されるようになっている一方、脱ガス処理ヘッド9は モータ10によって回転駆動されるようになっている。そして、脱ガス処理ヘッ ド9は、図1の(A)に示すように脱ガス処理槽3の溶湯M内に挿入された上で 、回転しながらその下面のノズル部11から溶湯M内に不活性ガスを吹き込むこ とになる。
【0013】 前記フレーム8には、脱ガス処理ヘッド9をはさんでその両側に一対のバック ルプレート12,13が設けられている。このバッフルプレート12,13は、 脱ガス処理ヘッド9の中心軸線を通る鉛直平面上に位置する軸14を介して、フ レーム8に回転可能に支持されているとともに、一対のバッフルプレート12, 13は各バッフルプレート12,13ごとにフレーム8上に個別に設けられたエ アシリンダ15のピストンロッド16にロッド17を介して連結されている。そ して、一対のバッフルプレート12,13は後述するように脱ガス処理ヘッド9 の回転運動に伴う溶湯Mの旋回運動を許容したり、あるいはその旋回運動を抑制 する機能を有することから、一対のバッフルプレート12,13はエアシリンダ 15の伸縮動作に応じ、図2に示すように脱ガス処理ヘッド9の中心軸線を通る 鉛直平面と整合する旋回抑制位置P1と、脱ガス処理ヘッド9と同心円の接線方 向を指向する旋回許容位置(上記旋回抑制位置P1からおよそ60度回転した位 置)P2との間で回転するようになっている。
【0014】 前記滓溜まり部7の上方には、その下端部が滓溜まり部7および脱ガス処理槽 3に臨むように滓かき出し装置18が斜めに配置されている。この滓かき出し装 置18は、モータ19によってスプロケット21,22の間を周回回転駆動され るエンドレスなチェーン20に滓かき出しのための複数のスクレーパ23を取り 付けたもので、滓かき出し装置18は支持体24に上下動可能に支持されている 。
【0015】 前記支持体24の内部には滓かき出し装置18を上下動させるための昇降駆動 機構が内蔵されているとともに、滓かき出し装置18の下端部には滓を含む溶湯 面を検出するレベルセンサ(液面センサ)25が装着されている。そして、レベ ルセンサ25の出力は支持体24内の昇降駆動機構にフィードバックされるよう になっており、溶湯面の高さが変動したとしてもその溶湯面に対して滓かき出し 装置18の高さ位置が常に所定の位置となるように前記滓かき出し装置18の高 さ位置が自動制御される構造となっている。
【0016】 このように構成された溶解炉の除滓装置においては、出湯槽2内に溶湯Mがあ るかぎり脱ガス処理ヘッド9は図1の(A)の位置にあって、所定の時間間隔で 脱ガス処理が行われる。すなわち、脱ガス処理は、モータ10により脱ガス処理 ヘッド9を回転させながらそのノズル部11から不活性ガスを吹き出し、溶湯M 内に吹き込まれたその不活性ガスの細かい気泡により溶湯Mの脱ガスが行われる 。この時、一対のバッフルプレート12,13は図2に実線で示す旋回抑制位置 P1にあって、脱ガス処理ヘッド9の回転運動に伴って旋回しようとする溶湯M の抵抗板として機能することで、脱ガス処理ヘッド9の回転に伴う溶湯Mの旋回 を抑制する役目をする。また、脱ガス処理に伴って、溶湯M内に含まれる不純物 等の滓が溶湯Mの表層部に浮上する。
【0017】 脱ガス処理終了後、脱ガス処理ヘッド9の回転と不活性ガスの吹き込みを停止 させるとともに、一対のバッフルプレート12,13を図2の(B)に仮想線で 示すよう旋回許容位置P2まで回転させる。上記のようにバッフルプレート12 ,13の向きを変えると、溶湯Mは脱ガス処理時の慣性力によって脱ガス処理槽 3内をゆっくりと旋回し、溶湯Mの表層部に浮遊している滓が滓溜まり部7に徐 々に集められる。
【0018】 一方、上記の脱ガス処理の終了を待って、滓かき出し装置18が所定時間だけ 作動することから、前記滓溜まり部7に溜められた滓は滓かき出し装置18のス クレーパ23によって脱ガス処理槽3の外部にかき出される。この時、滓のかき 出しに伴って溶湯面の高さが低下すると、これをレベルセンサ25が検知するこ とにより所定量だけ滓かき出し装置18が下降し、溶湯Mの表層部の滓を満遍な くかき出すことになる。そして、以降は上記の一連の動作を繰り返すことになる 。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、溶湯内に挿入されて回転しながら不活性ガスを 吹き出す脱ガス処理ヘッドと、脱ガス処理中は溶湯の旋回運動を抑制する一方で 脱ガス処理後は溶湯の旋回を許容するバッフルプレートと、溶湯の旋回によって 滓溜まり部に集められた滓を外部にかき出す滓かき出し装置とで構成したことに より、脱ガス処理と並行して除滓作業を自動的に行えることから滓取り作業に作 業者が関与する必要がなく、除滓作業の自動化および無人化が図れるとともに生 産性が向上する。また、従来のオーバーフロー方式に比べて溶湯と滓との分離を 効率よく行えることから材料の無駄が少なくなり、材料歩留まりの向上を併せて 達成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で、(A)は図2に
示す出湯槽の垂直断面図、(B)は図2のa−a線に沿
う断面図。
【図2】本考案の一実施例を示す図で、図1の(A)の
b−b線に沿う平面説明図。
【符号の説明】
1…溶解炉 2…出湯槽 3…脱ガス処理槽 7…滓溜まり部 8…フレーム 9…脱ガス処理ヘッド 12,13…バッフルプレート 15…エアシリンダ 18…滓かき出し装置 20…チェーン 23…スクレーパ 25…レベルセンサ M…溶湯 P1…旋回抑制位置 P2…旋回許容位置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能なフレームに取り付けられる
    とともに溶湯が収容された溶解炉の出湯槽内に挿入され
    て、回転しながら不活性ガスを吹き出すことによって溶
    湯の脱ガス処理を施す脱ガス処理ヘッドと、 前記フレームに支持されるとともに前記脱ガス処理ヘッ
    ドの回りに位置して、出湯槽内の溶湯の旋回を抑制する
    旋回抑制位置と旋回許容位置との間で鉛直な軸を回転中
    心として回転変位可能な複数のバッフルプレートと、 前記出湯槽の上面開口縁部に設けられた滓溜まり部と、 一端部が前記滓溜まり部に臨み、滓溜まり部に溜まった
    滓を外部にかき出すスクレーパ方式の滓かき出し装置、 とを備えたことを特徴とする溶解炉の除滓装置。
JP247992U 1992-01-28 1992-01-28 溶解炉の除滓装置 Pending JPH0564698U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016003838A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 トヨタ自動車株式会社 滓還元除去方法と滓還元除去装置
CN115261632A (zh) * 2022-07-21 2022-11-01 云南浩鑫铝箔有限公司 一种用于铝箔生产加工用的铝液熔炼除渣装置及方法

Cited By (3)

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JP2016003838A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 トヨタ自動車株式会社 滓還元除去方法と滓還元除去装置
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