JPH0564544A - アラビノガラクタンを基材とした粉末油脂およびその製造方法 - Google Patents

アラビノガラクタンを基材とした粉末油脂およびその製造方法

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JPH0564544A
JPH0564544A JP3248516A JP24851691A JPH0564544A JP H0564544 A JPH0564544 A JP H0564544A JP 3248516 A JP3248516 A JP 3248516A JP 24851691 A JP24851691 A JP 24851691A JP H0564544 A JPH0564544 A JP H0564544A
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JP
Japan
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oil
fat
oils
powder
fats
Prior art date
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Pending
Application number
JP3248516A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Suzuki
晶二 鈴木
Kazu Inaoka
計 稲岡
Masaaki Shibazaki
正明 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液状油脂をハンドリング性の良好な粉末状油
脂とするとともに、粉末化に伴って生ずる油脂劣化を起
しにくい粉末油脂を得ること。 【構成】 平均粒子径0.06〜0.5mm のアラビノガラクタ
ン粉末と該アラビノガラクタン粉末1重量部に対し0.2
〜1重量部なる割合の油脂とを必須売成分とする粉末油
脂。 【効果】 さらさらとした、アラビノガラクタン粉末に
均一に油脂を吸着した粉末油脂が得られ、油脂分の劣化
のないものとすることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製菓、製パン、冷菓、飲
料、スナック食品、冷凍食品、魚蓄肉混練り品等の食品
製造、食品加工において素材として有用に用いうる粉末
油脂およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油脂の被覆材として、従来より、カゼイ
ン、卵白、大豆蛋白、加工澱粉等が用いられている。こ
れらの被覆材を用いた粉末油脂の製法は、特開平2−2
42638号公報に示されるごとく、被覆材となる素材
を溶解した水溶液に、必要により乳化剤を加えたもの
に、油脂を加えて攪拌乳化した後、噴霧乾燥し、油脂滴
の外周に被覆層を形成して粉末油脂とするものである。
また、ゼラチンカプセル内に油脂を封入した粉末油脂も
知られており、さらにサイクロデキストリンによって油
脂を包接して油脂を粉末化する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−24263
8号に示された方法では、呈味剤等として酸性物質を混
合する場合には、この酸性物質を加えた噴霧乾燥用溶液
中では、蛋白などの被覆素材が凝集を起し易く、均一な
油脂の乳化溶液を安定に作ることが難しく、これら溶液
の噴霧乾燥によって取扱い易い粉末油脂、とくに、粒子
径の均一な粉末油脂を作ることができないという難点が
ある。
【0004】またマイクロカプセル法による油脂の粉末
化は、その製造工程が繁雑で生産性が低く、また、得ら
れた粉末油脂のマイクロカプセルが破損する場合もあ
り、製品の劣化を招き易いという難点がある。
【0005】また、サイクロデキストリンを用いた油脂
の包接による粉末化は、サイクロデキストリンに包接し
うる油脂量が制限され、油脂含量の多い包接物を作るこ
とができないばかりでなく、これらの粉末油脂は保存中
に、熱、光、酸素等の影響により、油脂分が酸化分解を
受け、品質の低下をきたし易いという難点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上記したごとき難点のより少ない粉末油脂を得ることを
目的として検討中のところ、アラビノガラクタン粉末を
油脂吸着担体として用いることにより、その目的を達成
しうることを見出したものであり、その要旨とするとこ
ろは、特定粒子径のアラビノガラクタンと油脂を必須成
分とする粉末油脂およびその製造方法にある。
【0007】本発明を実施するに際して用いるアラビノ
ガラクタン粉末は、その粒子径が0.06〜0.5mm の範囲に
あるもので、粒度ができるだけ均一化されたものを用い
ることが、得られる粉末油脂の取扱い性を良好にすると
ともに、アラビノガラクタン粉末に吸着させる油脂分量
を大きくできるので好ましい。粒子径が0.5mm より大き
なアラビノガラクタン粉末は、油脂を加えた場合、各粒
子への均一な油脂含量となっている粉末油脂とすること
が難しく、品質にバラツキのあるものとなり易いので好
ましくない。一方、粒子径0.06mm未満のアラビノガラク
タンを用いて作った粉末油脂は粉立ちが起り易く、その
取扱い性に難点があり、また、この粉末油脂を食品類へ
添加した際だま等が発生し易いものとなる。
【0008】本発明を実施するに際して用いる油脂とし
ては、ナタネ油、大豆油、綿実油、パーム油、米ヌカ
油、オリーブ油、コーン油等を挙げることができる。こ
れら油脂はアラビノガラクタン粉末1重量部に対し、0.
2 〜1重量部の範囲とするのがよい。油脂含量が多すぎ
る粉末油脂は表面がべとつき、粉末油脂として取扱い得
なくなる。一方、油脂含量の少なすぎるものはアラビノ
ガラクタン粉末中に吸着された油脂量にバラツキが生
じ、均一な油脂含量の粉末油脂となりにくい。
【0009】本発明の粉末油脂を作るには、アラビノガ
ラクタン粉末と液状油脂とを所定量混合し、10〜15分間
攪拌し、油脂をアラビノガラクタン粉末に均一に吸着せ
しめればよい。混合攪拌して得た粉末油脂に固形状物が
あっても、軽い粉砕処理により、本発明の目的とする粉
末油脂とすることができる。
【0010】本発明の粉末油脂には、所望により香料、
果実液や果実エキスなどの呈味剤を適宜添加することも
できる。
【0011】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。
【0012】
【実施例1】平均粒子径0.25mmのアラビノガラクタン粉
末500gと大豆油500ml( 460g)とを混合し、10分間攪拌す
ることによって大豆油をアラビノガラクタン粉末に吸着
させたところ、サラサラとした取扱い性の良好な粉末油
脂が得られ、粉立ちなどは起らないものであった。得ら
れた粉末油脂中の油脂劣化の経時変化を油脂中の過酸化
物価を測定した結果を図1に示した。本発明の粉末油脂
の酸化劣化は図1中の1に示すごとく、極めて緩慢であ
り、安定性良好な粉末油脂が得られていることを確認で
きた。
【0013】
【比較例1】大豆蛋白500gを水2500mlに溶かし、次いで
大豆油500ml を混合し、ホモミキサーにて乳化後、入口
温度160 ℃、出口温度90℃の条件で噴霧乾燥し粉末油脂
を得た。この粉末油脂中の油脂劣化の経時変化を、実施
例1と同様にして測定した結果を図1中の2に示した
が、この粉末油脂はかなり急速に劣化することがわかっ
た。
【0014】
【比較例2】平均粒子径0.25mmのサイクロデキストリン
500gと大豆油500ml とを、10分間攪拌混合した後、粉砕
し、粉末油脂を得た。この粉末表面には油脂が残留し、
べとついた粉末であった。
【0015】
【比較例3】サイクロデキストリン500gと大豆油300ml
とを、10分間攪拌混合したところ、さらさらとした流動
性のある粉末油脂が得られた。この粉末油脂中の油脂劣
化の経時変化を、実施例1と同様にして測定した結果を
図1中の3に示したが、その劣化速度はかなり速いもの
であった。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】粉末油脂中の油脂劣化の経時変化を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23D 9/02 2104−4B A23L 1/31 Z 8931−4B 1/325 101 D 7236−4B // C08B 37/14 8615−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アラビノガラクタン粉末と油脂とを必須
    成分とする粉末油脂。
  2. 【請求項2】 油脂がアラビノガラクタン1重量部に対
    し、0.2 〜1重量部となっていることを特徴とする請求
    項1記載の粉末油脂。
  3. 【請求項3】 アラビノガラクタン粉末の粒子径が0.06
    〜0.5mmの範囲にあることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の粉末油脂。
  4. 【請求項4】 アラビノガラクタン粉末と油脂とを混合
    し、アラビノガラクタン粉末に油脂を吸着させることを
    特徴とする粉末油脂の製造方法。
JP3248516A 1991-09-03 1991-09-03 アラビノガラクタンを基材とした粉末油脂およびその製造方法 Pending JPH0564544A (ja)

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JP (1) JPH0564544A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899323B2 (en) 2002-09-05 2005-05-31 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Vibration-isolating bushing
DE102010025961A1 (de) 2009-07-24 2011-01-27 Fanuc Ltd Antriebsanordnung für einen Motor mit einer Vielzahl von Stator-Erregerwicklungen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6899323B2 (en) 2002-09-05 2005-05-31 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Vibration-isolating bushing
DE102010025961A1 (de) 2009-07-24 2011-01-27 Fanuc Ltd Antriebsanordnung für einen Motor mit einer Vielzahl von Stator-Erregerwicklungen
DE102010025961B4 (de) 2009-07-24 2023-10-05 Fanuc Corporation Antriebsanordnung für einen Motor mit einer Vielzahl von Stator-Erregerwicklungen

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