JPH0564497A - 複合モータ及び複合モータ駆動方法 - Google Patents

複合モータ及び複合モータ駆動方法

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JPH0564497A
JPH0564497A JP3240187A JP24018791A JPH0564497A JP H0564497 A JPH0564497 A JP H0564497A JP 3240187 A JP3240187 A JP 3240187A JP 24018791 A JP24018791 A JP 24018791A JP H0564497 A JPH0564497 A JP H0564497A
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motor
rotary
pulse motor
composite
linear
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Shinichiro Nanjo
眞一郎 南條
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運動量が微小なモータを得る。 【構成】 第1の単位運動量を有する第1のモータと、
第1の単位運動量と僅かに異なる第2の単位運動量を有
する第2のモータを、運動の方向が同一になるように結
合させて複合モータを構成し、各々のモータを、別個に
駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動量あるいは回転角
である運動量を制御することが可能な、ロータリモータ
あるいはリニアモータ及びこれらのモータの駆動方法に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】各種コンピュータ用機器及びロボット等
移動量あるいは回転角を制御することが必要な装置にお
いて、単位回転角の小さなロータリモータあるいは単位
移動量の小さなリニアモータすなわち高分解能のモータ
が要求されている。
【0003】単位移動量を制御することのできる単位回
転角を正確に制御することができるロータリモータには
主要なものとしてロータリパルスモータとロータリサー
ボモータがあり、リニアモータには主要なものとしてリ
ニアパルスモータとリニア直流モータがある。
【0004】ロータリパルスモータにおいて、固定子巻
線及び駆動装置の励磁モード相数をm・回転子歯数をZ
としたときの単位回転角すなわちステップ角θは、θ=
360゜/2mZで表されるから、小さなステップ角を
得ようとすると回転子歯数、あるいは固定子巻線及び駆
動装置の励磁モード相数を大きくしなければならない。
【0005】また、ロータリサーボモータは原理的には
単位回転角をいくらでも小さくすることができるが、そ
の単位回転角はエンコーダ等の検出器の分解能によって
制限され、高分解能の検出器は高価である。
【0006】一方、リニアパルスモータにおいて、可動
子巻線及び駆動装置の励磁モード相数をm・固定子歯ピ
ッチをPとしたときの単位移動量Dは、D=P/2mで
表されるから、小さな単位移動量を得ようとすると固定
子歯数、あるいは可動子巻線及び駆動装置の励磁モード
相数を大きくしなければならない。
【0007】そして、リニア直流モータは原理的には単
位移動量をいくらでも小さくすることができるが、その
単位移動量を検出するために用いるエンコーダ等の検出
器の分解能によって制限され、高分解能の検出器は高価
である。
【0008】ロータリパルスモータ及びリニアパルスモ
ータの単位回転角あるいは単位移動量を小さくする駆動
方法としてマイクロステップ駆動方法があるが、この駆
動方法は駆動装置が高価であるばかりではなく、動作が
不安定である。
【0009】また、これまでのモータは同一の駆動条件
の下では1つの単位移動量あるいは回転角しか得ること
ができなかった。そのため、複数の単位移動量あるいは
回転角を得るためにモータの能力にその条件に耐えられ
るだけの余裕を持たせるとともに駆動装置も複雑かつ高
価なものにならざるを得なかった。
【0010】したがって、小さな単位移動量あるいは回
転角を有するモータを大きな速度で移動あるいは回転さ
せることは不可能である。従来、微少な単位移動量が必
要な場合は、ロータリモータに歯車あるいはタイミング
ベルトを組合せた減速機構を付加しているが、これらの
減速機構は歯車装置に特有なバックラッシュ現象による
精度の低下を避けることができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術が有する問題点すなわち、単位回転角あるいは単位
移動量を小さくすることができないため滑らかに運動さ
せることが不可能であること及び小さな単位回転角ある
いは小さな単位移動量のモータを大きな速度で運動させ
ることが不可能であるというロータリモータあるいはリ
ニアモータの有する問題点を解決することができるモー
タ及びこのモータの駆動方法を提供することを課題とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本願発明においては、第1のモータの単位運動量と
僅かに異なる単位運動量を有する第2のモータを運動方
向が同一になるように結合させて構成し、第1のモータ
と第2のモータを、別個に駆動するようにしたものであ
り、すなわち本願においては各々「第1の単位運動量を
有する第1のモータと、第1の単位運動量と僅かに異な
る第2の単位運動量を有する第2のモータを、運動の方
向が同一になるように結合させたことを特徴とする複合
モータ」及び「第1の単位運動量を有する第1のモータ
と、第1の単位運動量と僅かに異なる第2の単位運動量
を有する第2のモータを、運動の方向が同一になるよう
に結合させて構成した複合モータの各々のモータを、別
個に駆動することを特徴とする複合モータ駆動方法」、
であることを構成に欠くことができない事項とする発明
を提供する。
【0013】
【動作】このような構成を有する本願発明における各々
の複合モータ及び複合モータ駆動方法により、第1のモ
ータ及び第2のモータを相互に逆の方向に運動させ各々
の単位運動量の差を、同じ方向に運動させ各々の単位運
動量の和を、一方のみを運動させ、一方のモータの単位
運動量のみを得る。
【0014】
【実施例】図1(a)により本発明に係るロータリ型の
複合モータの基本的な構成の実施例を、同(b)により
本発明に係るリニア型の複合モータの実施例について説
明するが、本発明はモータの動作原理そのものに係るも
のではないので、これらの実施例におけるロータリ型の
複合モータはハイブリッド型ロータリパルスモータを基
礎とするものを、リニア型の複合モータはPM型リニア
パルスモータを基礎とするものを例に挙げて説明する。
【0015】図1(a)に示す複合ロータリパルスモー
タは、第1のステップ角θ1 を有する第1のロータリパ
ルスモータ1と、第1のステップ角と僅かに異なる第2
のステップ角θ2 を有する第2のロータリパルスモータ
2とから成り、第1のロータリパルスモータ1と第2の
ロータリパルスモータ2が共通の軸を有しており、第1
のロータリパルスモータ1の回転子である磁石5と第2
のロータリパルスモータ2の回転子である磁石6が連結
軸7を共有しており、第1のロータリパルスモータ1の
固定子である巻線3が固定されており、第2のロータリ
パルスモータ2の固定子である巻線4が出力軸8に結合
され、ここから回転を取り出すように構成されている。
【0016】励磁モード相数m、回転子歯数が各々Z1
,Z2 である第1,第2のロータリパルスモータ1,
2のステップ角を各々θ1 ,θ2 とすると、第1,第2
のロータリパルスモータ1,2を組合せて、相互に逆の
方向に回転させることによって得られる、総合的な差の
ステップ角(以下「総合差ステップ角」という)θ- 及
び相互に同一の方向に回転させることによって得られる
総合的な和のステップ角(以下「総合和ステップ角」と
いう)θ+ は、各々 θ- =θ1 −θ2 =360゜/2mZ1 −360゜/2mZ2 θ+ =θ1 +θ2 =360゜/2mZ1 +360゜/2mZ2 である。
【0017】一般的な2相の m=2,Z1 =24,θ1 =3.75°及び m=2,Z2 =25,θ2 =3.6° のロータリパルスモータを組合せた場合には、総合差ス
テップ角θ- 、総合和ステップ角θ+ 、総合差分解能N
- =360゜/θ- が各々、 θ- =3.75゜−3.6゜=0.15°、 θ+ =3.75゜+3.6゜=7.35゜及び N- =360゜/0.15゜=2400 である複合ロータリパルスモータを得ることができる。
【0018】これは、一方のロータリパルスモータのみ
を回転させる場合も含めると、 0.15°,3.6 °,3.75°,7.35° の4種類のステップ角を得ることができるということで
ある。
【0019】この他に、このようにして2相のロータリ
パルスモータを組み合わせることによって実現すること
の可能なステップ角には次に掲げるものがある。 θ1 θ2 θ- N- 11.25° 10.0° 1.25° 288 5.625° 5.0° 0.625° 576 2.8125° 2.25° 0.5625° 640 1.875° 1.40625° 0.46875° 768 2.25° 1.8° 0.45° 800 6.0° 5.625° 0.375° 960 2.8125° 2.5° 0.3125° 1152 1.4625° 1.125° 0.28125° 1280 2.25° 2.0° 0.25° 1440 2.5° 2.25° 0.25° 1440 1.125° 0.9° 0.225° 1600 2.0° 1.8° 0.20° 1800 3.0° 2.8125° 0.1875° 1920 1.40625° 1.25° 0.15625° 2304 3.75° 3.6° 0.15° 2400 2.0° 1.875° 0.125° 2880 1.0° 0.9° 0.10° 3600 1.5° 1.40625° 0.09375° 3840 1.875° 1.8° 0.075° 4800 1.0° 0.9375° 0.0625° 5760 1.25° 1.2° 0.05° 7200 0.9375° 0.9° 0.0375° 9600 0.75° 0.72° 0.03° 12000
【0020】なお、この複合ロータリパルスモータを2
段以上の多段構成にすることは勿論可能である。例え
ば、上掲の θ-1=0.0625°とθ-2=0.03°とを、 θ--=0.0625°−0.03°×2 のようにさらに組合せると、 総合差ステップ角θ--=0.0025°、 総合差分解N--=144,000 を得ることが可能である。
【0021】また、5相のロータリパルスモータで得る
ことのできる θ-1=0.012 °と、6相のロータリパルスモータ
で得ることのできる θ-2=0.0125°とを組合せれば、 総合差ステップ角θ--=0.0005°、 総合差分解能N--=720,000を得ることができ
る。
【0022】図1(b)に示す複合リニアパルスモータ
は第1の単位移動量D1 を有する第1のリニアパルスモ
ータ11と、第1の単位移動量D1 と僅かに異なる第2
の単位移動量D2 を有する第2のリニアパルスモータ1
2とからなり、第1のリニアパルスモータ11と第2の
リニアパルスモータ12が共通の移動方向を有してお
り、第1のリニアパルスモータ11の可動子である巻線
15及び磁石17と第2のリニアパルスモータ12の可
動子である巻線16及び磁石18が連結部19で結合さ
れ、第1のリニアパルスモータ1の固定子歯13が固定
されており、第2のリニアパルスモータ2の固定子歯1
5から総合的な移動量を取り出すように構成されてい
る。
【0023】第1,第2のリニアパルスモータ11,1
2の固定子歯ピッチを各々P1 及びP2 、励磁モード相
数をmとすると、第1,第2のリニアパルスモータ1,
2の単位移動量D1 及びD2 は各々、 D1 =P1 /2m,D2 =P2 /2m である。
【0024】したがって、第1,第2のリニアパルスモ
ータ1,2を組合せて、相互に逆の方向に移動させるこ
とによって得られる、総合的な差の単位移動量(以下
「総合差単位移動量」という)D- 及び相互に同一の方
向に移動させることによって得られる、総合的な和の単
位移動量(以下「総合和単位移動量」という)D+ は各
々、 D- =D1 −D2 =(P1 −P2 )/2m D+ =D1 +D2 =(P1 +P2 )/2m である。
【0025】例えば、P1 ,P2 を各々2.50mm,
2.00mm、mを2とすると、 D- =(2.50−2.00)/2×2=0.125mm D+ =(2.50+2.00)/2×2=1.125mm である複合リニアパルスモータを得ることができる。
【0026】そして、一方のリニアパルスモータのみを
移動させる場合も含めると、全体では、0.125mm,
0.5mm,0.625mm,1.125mmの4種類の単位
移動量を得ることができる。これは、同一周期のパルス
によって駆動した場合でも、1:4:5:9の速度比が
可能ということでもある。
【0027】図2により本発明に係る複合モータ駆動方
法に用いる駆動装置の基本的な構成の実施例について説
明するが、本発明はモータの動作原理そのものに係るも
のではなく、複合モータ駆動についてはロータリモータ
の場合もリニアモータの場合も、またモータの動作原理
よらずどのタイプの複合モータであっても基本的な差異
はないので、以下に記載する実施例はハイブリッド型ロ
ータリパルスモータを基礎とするものを例に挙げて説明
する。
【0028】図2に示す複合ロータリパルスモータ駆動
装置は、第1のステップ角θ1 を有する第1のロータリ
パルスモータ1と、第2のステップ角θ2 を有する第2
のロータリパルスモータ2とを各々駆動するための駆動
信号を発生する第1の駆動信号発生部21及び第2の駆
動信号発生部22と、第1のロータリパルスモータ1
と、第2のロータリパルスモータ2の各々について回転
又は停止の選択、もしくは回転方向の切換えを行う第1
のスイッチ部23及び第2のスイッチ部24と、第1の
ロータリパルスモータ1と第2のロータリパルスモータ
2の各々について回転又は停止の選択、もしくは回転方
向の切換えの行われた駆動信号に基づく駆動電流を発生
する第1の駆動電流発生部25及び第2の駆動電流発生
部26と、これらの駆動信号発生部21,22、スイッ
チ部23,24、駆動電流発生部25,26を制御する
制御部27とから構成されている。
【0029】図3(a)、(b)、(c)に3種の動作
状態を説明するが、これらの中で動作状態が異っている
のは、スイッチ部のみである。同図(a)においては、
第1のステップ角θ1 を有する第1のロータリパルスモ
ータ1が時計方向(+θ)に回転するようにスイッチ部
12が設定され、第2のステップ角θ2 を有する第2の
ロータリパルスモータ2が反時計方向(−θ)に回転す
るようにスイッチ部13が設定されている。その結果、
複合ロータリパルスモータの出力軸8は1ステップ毎に
時計方向に総合差ステップ角θ- =(θ1 −θ2) 回転
する。
【0030】次に、同図(b)においては、第1のステ
ップ角θ1 を有する第1のロータリパルスモータ1が時
計方向に回転するようにスイッチ部12が設定され、第
2のステップ角θ2 を有する第2のロータリパルスモー
タ2が回転しないようにスイッチ部13が設定されてい
る。その結果、複合ロータリパルスモータの出力軸8は
1ステップ毎に時計方向にステップ角θ1 回転する。
【0031】そして、同図(c)においては、第1のス
テップ角θ1 を有する第1のロータリパルスモータ1と
第2のステップ角θ2 を有する第2のロータリパルスモ
ータ2が共に時計方向に回転するようにスイッチ部12
及び13が設定されている。その結果、複合ロータリパ
ルスモータの出力軸8は1ステップ毎に時計方向に総合
和ステップ角θ+ =(θ1 +θ1)回転する。
【0032】次に、本発明の複合ロータリモータ駆動方
法により上記した2相のθ1 =3.75°及びθ2 =
3.6 °のロータリパルスモータを組合せた複合ロー
タリパルスモータを駆動する場合について例を挙げて説
明する。
【0033】この複合ロータリパルスモータ駆動方法の
基本的な考え方は、目的とする回転角をθ、そのために
必要なステップ数をSとしたとき、この複合ロータリパ
ルスモータを、S=θ/θ- =θ/(θ1 −θ2 )で求
められるステップ数Sだけ駆動するということである。
【0034】具体的には、θ=1.35°とすると、S
=θ/θ- =1.35゜/0.15゜=9であるから、
第1のロータリパルスモータ1を時計方向に9ステッ
プ、第2のロータリパルスモータ2を反時計方向に9ス
テップ回転させれば、 3.75゜×9 −3.6゜×9=1.35° の回転角を得ることができる。
【0035】図4により、本発明の複合ロータリサーボ
モータの基本的な構成の実施例及び本発明の複合ロータ
リサーボモータ駆動方法において用いる駆動装置につい
て説明する。
【0036】図4(a)に示す複合ロータリサーボモー
タは、第1のステップ角θ1 を検出する第1のロータリ
エンコーダ37を有する第1のロータリサーボモータ3
1と、第1のステップ角とは僅かに異なる第2のステッ
プ角θ2を検出する第2のロータリエンコーダ38を有
する第2のロータリサーボモータ32とから成り、第1
のロータリサーボモータ31と第2のロータリサーボモ
ータ32とが共通の軸を有しており、第1のロータリサ
ーボモータ31の回転子巻線33と第2のロータリサー
ボモータ32の回転子巻線34とが連結軸39で結合さ
れており、第1のロータリサーボモータ31の固定子磁
石35が固定部として固定部されており、第2のロータ
リサーボモータ32の固定子磁石36が出力軸40に結
合され、ここから回転を取り出すようになっている。
【0037】また、連結軸39には第1のロータリサー
ボモータ31における固定子磁石35に対する回転子巻
線33の回転角を検出するためのロータリエンコーダ円
板37及び第2のロータリサーボモータ32における固
定子磁石36に対する回転子巻線34の回転角を検出す
るためのロータリエンコーダ円板38が取り付けられて
いる。
【0038】図4(b)に示すように、複合ロータリサ
ーボモータ駆動方法に用いる装置の構成は、図2に示し
た複合ロータリパルスモータ駆動装置と基本的に共通で
あり、第1のステップ角θ1 を有する第1のロータリサ
ーボモータ31と、第2のステップ角θ2 を有する第2
のロータリサーボモータ32とを各々駆動するための駆
動信号を発生する第1の駆動信号発生部41及び第2の
駆動信号発生部42と、第1のロータリサーボモータ3
1と、第2のロータリサーボモータ32の各々について
回転又は停止の選択、もしくは回転方向の切換えを行う
第1のスイッチ部43及び第2のスイッチ部44と、第
1のロータリパルスモータ31と第2のロータリパルス
モータ32の各々について回転又は停止の選択、もしく
は回転方向の切換えの行われた駆動信号に基づく駆動電
流を発生する第1の駆動電流発生部45及び第2の駆動
電流発生部46と、これらの駆動信号発生部41,4
2、スイッチ部43,44、駆動電流発生部45,46
を制御する制御部49とから構成されており、さらにロ
ータリサーボモータに欠くことができない回転量検出関
連部分、すなわち第1のロータリエンコーダ円板37及
び第2のロータリエンコーダ円板38の存在と、それら
からの検出信号を処理する第1の回転量検出部43及び
第2の回転量検出部44が、図6の複合ロータリパルス
モータ駆動装置にさらに加わっている。
【0039】この複合ロータリサーボモータ駆動装置の
動作は、上記した複合ロータリパルスモータ駆動装置の
動作に、周知のロータリエンコーダを用いる回転角検出
部の動作を付け加えれば、そのまま複合ロータリサーボ
モータ駆動装置の動作に適用しうるものであるから、複
合ロータリサーボモータ駆動装置の動作についての説明
は省略する。
【0040】図5により本発明に係る複合リニア直流モ
ータの基本的な構成について説明するが、本発明はリニ
ア直流モータの動作原理そのものに係るものではないの
で、以下の説明においては磁界不均一型リニア直流モー
タを例に挙げて説明する。
【0041】図5に示す複合リニア直流モータは、第1
の単位移動量D1 を有する第1のリニア直流モータ51
と、第1の単位移動量D1 と僅かに異なる第2の単位移
動量D2 を有する第2のリニア直流モータ52とからな
り、第1,第2のリニア直流モータ51,52が共通の
移動方向を有しており、第1のリニア直流モータ51の
可動子である巻線55と第2のリニア直流モータ52の
可動子である巻線56とが連結部57により結合されて
おり、第1のリニア直流モータ51の固定子である磁石
53が固定されており、第2のリニア直流モータ52の
固定子である磁石54が移動部としてここから移動量を
取り出すようになっている。
【0042】次に、本発明に係る複合モータのその他の
実施例を説明するが、複合ロータリモータの構造に関し
ては複合ロータリパルスモータと複合ロータリサーボモ
ータの間に基本的な相違点がなく、複合リニアモータの
構造に関しても複合リニアパルスモータと複合リニア直
流モータの間に基本的な相違点がないので、エンコーダ
の付加、あるいは電機子の置き換え等の単純な変更のみ
によってすむものについては複合ロータリパルスモータ
及び複合リニアパルスモータについてのみ説明する。
【0043】移動部の重量が大きいと移動及び停止動作
が不安定かつ不正確になることがある。そのような場合
は図6(a),(b)に示すように、第2のロータリパ
ルスモータあるいは 第2のリニアパルスモータを小型
にして駆動力の配分を適当にすれば、移動動作はより安
定しかつ正確になる。
【0044】図1(a)に示した複合ロータリパルスモ
ータの構造によれば、軸方向の長さが大きくなる。その
ため、複合ロータリパルスモータの軸方向の長さが制限
されるような場合には、図7(a)に示すように、第2
のロータリパルスモータ2の外側に同心状に第1のロー
タリパルスモータ1を配置するか、あるいは図7(b)
に示すように、第1のロータリパルスモータ1と第2の
ロータリパルスモータ2を、軸を離して設け2つの軸を
連結部によって結合する。
【0045】複合リニアモータの場合には、図8(a)
に示すように直列にあるいは図8(b)に示すように並
列に第1のリニアパルスモータ11と第2のリニアパル
スモータ12を配置する。
【0046】複合リニアモータにおいて、移動量が大き
い場合にはステップ数Nが大きくなり、その結果連結部
の移動量が大きなものになるため、複合リニアモータの
長さが大きくなってしまう。その対策として、図9に示
すように第1のリニアパルスモータ11の可動子と第2
のリニアパルスモータ12の可動子が結合された連結部
を分割して複数のブロック20,20・・・に構成し、
第1のリニアパルスモータ11の固定子の周囲に無端ベ
ルト状に配置する。
【0047】本発明の複合モータにおいては巻線が移動
するためステップ数Nが大きいと給電位置が移動し、給
電が不可能になってしまう。そのような場合にはブラシ
を用いて直流的に給電するか、あるいはパルスモータの
駆動電流がパルス電流であることを利用して、トランス
等の電磁結合手段、あるいはコンデンサ等の靜電結合手
段によって交流的に給電する。
【0048】複合モータにおける結合部が両方とも磁石
あるいは巻線によって構成しされている場合は、これら
を共通化して一体化すれば複合モータの構成を簡略化す
ることができる。なお、巻線を共通化した場合には実現
することのできるステップは単一である。
【0049】複合ロータリサーボモータにおけるロータ
リエンコーダ回転円板は各々に設けることなく、第1の
ロータリサーボモータと第2のロータリサーボモータと
で共有することができる。同様に複合リニア直流モータ
における移動量検出器検出手段も、第1のリニア直流モ
ータ11と第2のリニア直流モータ12とで共有するこ
とができる。
【0050】モータには、巻線と磁石とが逆に配置され
ているリバースタイプのものがあるが、本発明の複合モ
ータにおいて、ノーマルタイプとリバースタイプを適宜
組み合わせることは可能である。
【0051】図1(a)に示す複合ロータリパルスモー
タは、第1のロータリパルスモータ1の回転子と第2の
ロータリパルスモータ2の回転子が結合されているが、
この他に、第1のロータリパルスモータ1の回転子と第
2のロータリパルスモータ2の固定子を結合、第1のロ
ータリパルスモータ1の固定子と第2のロータリパルス
モータ2の固定子が結合、あるいは第1のロータリパル
スモータ1の固定子と第2のロータリパルスモータ2の
回転子を結合することができる。これは複合リニアモー
タの場合も同様である。
【0052】図1(a)に示す複合ロータリパルスモー
タは、第1のロータリパルスモータ1の可動子と第2の
ロータリパルスモータ2の可動子が結合されているが、
この他に第1のロータリパルスモータ1の可動子と第2
のロータリパルスモータ2の固定子を結合、第1のロー
タリパルスモータ1の固定子と第2のロータリパルスモ
ータ2の可動子を結合、あるいは第1のロータリパルス
モータ1の固定子と第2のロータリパルスモータ2の固
定子を結合することができる。これは複合リニアモータ
の場合も同様である。
【0053】複合ロータリモータとして組み合わせるモ
ータは一般的には、ロータリパルスモータ同士あるいは
ロータリサーボモータ同士であるが、一方のロータリモ
ータをロータリパルスモータとし、他方のロータリモー
タをロータリサーボモータとしたハイブリッド構成とす
ることも可能である。これは複合リニアモータの場合も
同様である。
【0054】図1(a)に示す複合ロータリパルスモー
タは、1列に配置された電機子のうち、中側の2個が結
合されているが、この他に外側に配置された電機子の1
つと内側に配置された電機子の1つを結合、外側に配置
された2個の電機子を結合、あるいは外側に配置された
電機子の1つと内側に配置された電機子の1つを結合す
ることができる。これは複合リニアモータの場合も同様
である。
【0055】これまでに説明してきた実施例は、本発明
の各要素、あるいは構成についてのものであるが、実際
の複合モータは、これらの実施例に記載された各要素、
あるいは構成を適宜組合せたものにすることできる。
【0056】次に、複合モータ駆動方法についてその他
の実施例を含めて具体的に説明するが、駆動方法に関し
てはロータリモータの場合もリニアモータの場合も基本
的な差異はないので、ロータリモータ駆動方法を例に挙
げて説明する。また、図2から明らかなように複合ロー
タリパルスモータと複合ロータリサーボモータとではロ
ータリエンコーダの有無に基づく差異のみであるから、
複合ロータリサーボモータに特有の駆動方法を除いて
は、複合ロータリパルスモータ駆動方法について説明す
る。
【0057】実施例のθ- =0.15°,θ1 =3.6
°,θ2 =3.75°,θ+ =7.35°である複合ロー
タリパルスモータの駆動方法は、基本的には前記したよ
うにすればよいのであるが、この複合ロータリパルスモ
ータの総合差ステップ角θ-は0.15°であるから、θ
が大きな場合のSが大きくなり、回転に要する時間が長
くなる。その場合には、θ- ,θ1 ,θ2 ,θ+ を適宜
組み合わせることにより所要時間を短縮することができ
る。
【0058】例えば、θ=3.6 °の場合は、S=θ/
θ- =3.6゜/0.15゜=24であるから、第1のロ
ータリパルスモータ1を時計方向に24ステップ、第2
のロータリパルスモータ2を反時計方向に24ステップ
回転させるように駆動することになるが、3.6 °=θ
2 であるから、第2のロータリパルスモータ2を時計方
向に1ステップだけ回転させるように駆動する。
【0059】θ=7.35°の場合は、S=7.3゜/
0.15゜=49であるから、第1のロータリパルスモ
ータ1を時計方向に49ステップ、第2のロータリパル
スモータ2を反時計方向に49ステップ回転させるよう
に駆動することになるが、7.35°=3.75゜+3.
6゜=θ+であるから、第1のロータリパルスモータ1
を時計方向に1ステップ、第2のロータリパルスモータ
2を時計方向に1ステップ回転させるように駆動する。
【0060】θ=7.5 °の場合は、S=7.5 °/
0.15°=50であるから、第1のロータリパルスモ
ータを時計方向に50ステップ、第2のロータリパルス
モータを反時計方向に50ステップ回転させるように駆
動することになるが、7.5 °=3.75°×2 =θ1
×2 であるから、第1のロータリパルスモータを時計
方向に2ステップ回転させるように駆動する。θ=3.
75°及びθ=7.2°の場合にも、上述のような駆動
方法を適用することができる。
【0061】この関係はステップ数50毎に繰返される
から、50より大きいステップ数の場合は50の倍数の
ステップ位置を基準位置にして回転させればよく、この
ような駆動方法は、コンピューターを用いればきわめて
簡単に実現することができる。
【0062】この複合モータ駆動装置において、駆動さ
れるモータが2個であることに伴い、系統が2個である
点及びスイッチ部の存在を除く基本的な構成は、従来の
モータ駆動装置と同一であるから、2個以上のモータを
駆動することを目的としている多軸駆動装置をそのまま
転用することが可能である。
【0063】これらの複合モータ駆動装置の駆動信号は
一般的には同期しているが、必ずしも同期しなくても複
合モータを駆動することは可能である。
【0064】複合モータを駆動する場合は、第1のモー
タ及び第2のモータを同時に駆動するのが一般的である
が、交互に駆動するようにすれば、回転に多少円滑さを
欠くことになるが、駆動電流発生部の電流容量を小さく
することができる。
【0065】一方のモータを回転させないために単に駆
動電流を供給しないようにすると、モータ自体の慣性に
より回転が不安定になることがある。そのような場合は
回転しないモータが回転しないように、すなわち停止し
ているように駆動電流を供給すれば、回転は安定する。
【0066】本発明の単位運動量の差が僅かである運動
体の単位運動量の差、あるいは和を取り出すという思想
は、他のタイプのモータに対して適用しうることはもち
ろん、モータ以外の他の運動装置に対しても適用可能で
ある。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願発
明の構成によれば、単位移動量の差が僅かであればある
ほど、2個のモータを相互に反対の方向に運動させるこ
とによって、取り出すことのできる差の単位運動量は小
さくなり、同時に2個のリニアモータを相互に同じ方向
に運動させることによって取り出すことのできる和の単
位運動量は、もとの単位運動量の2倍に近くなる。
【0068】その結果、単一のモータによって、小さな
単位運動量すなわち非常に遅い速度での滑らかな運動
と、本来の単位運動量と、大きな単位運動量と大きな運
動速度とを同時に得ることができる。したがって、1個
の複合モータにより4種類の単位運動量を取り出すこと
ができるためモータの使用範囲を拡大される。
【0069】その単位運動量の精度は単純に各モータの
単位運動量の精度のみに依存しており、微少な単位移動
量が必要なロータリモータの場合でも歯車あるいはタイ
ミングベルトを組合せた減速機構を付加する必要がない
から、歯車を用いた減速機構によるバックラッシュ誤差
等の他の要素は影響しない。
【0070】また、例えば2相駆動のパルスモータの場
合は絶対的なステップ精度が4ステップ単位で回転子歯
あるいは固定子歯の加工精度に依存するから、4ステッ
プを単位とする駆動を行えば高いステップ精度を容易に
得ることができる。
【0071】そして、本発明の複合モータを構成する各
モータの基本的な構造は従来のものと同じであるから、
従来の製造技術を用いて容易に製造することができる。
【0072】その駆動装置も従来の駆動装置に単純なス
イッチ機構を付加するだけの簡単な駆動装置、あるいは
2軸以上のモータを駆動することを目的としている多軸
駆動装置を使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合ロータリパルスモータ及び複合リ
ニアパルスモータの基本的な実施例の構成図。
【図2】本発明の複合モータ駆動方法に用いる複合ロー
タリパルスモータ駆動装置の基本的な実施例の構成図。
【図3】図2に示す複合ロータリパルスモータ駆動方法
に用いる装置の動作説明図。
【図4】本発明の複合ロータリサーボモータの基本的な
実施例及び複合ロータリサーボモータ駆動装置の基本的
な実施例の構成図。。
【図5】本発明の複合リニア直流モータの基本的な実施
例の構成図。
【図6】第2のパルスモータを小型にした複合ロータリ
パルスモータ及び複合リニアパルスモータの実施例の構
成図。
【図7】厚さを減少させた複合ロータリパルスモータの
実施例の構成図。
【図8】厚さを減少させた複合リニアパルスモータの実
施例の構成図。
【図9】長さを減少させた複合リニアパルスモータの他
の実施例の構成図。
【符号の説明】
1,2 第1及び第2のロータリパルスモータ 3,4 第1及び第2のリニアパルスモータの巻線 5,6 第1及び第2のリニアパルスモータの固定歯磁
石 7,39 連結軸 8,40 出力軸 11,12 第1及び第2のリニアパルスモータ 13,14 第1及び第2のリニアパルスモータの固定
子歯 15,16 第1及び第2のリニアパルスモータの巻線 17,18 第1及び第2のリニアパルスモータの磁石 19,57 連結部 20 連結部ブロック 21,41 第1の駆動信号発生部 22,42 第2の駆動信号発生部 23,43 第1のスイッチ部 24,44 第2のスイッチ部 25,45 第1の駆動電流発生部 26,46 第2の駆動電流発生部 27,49 制御部 37,38 第1及び第2の回転量検出手段 47,48 第1及び第2の回転量検出手段 31,32 第1及び第2のロータリサーボモータ 33,34 第1及び第2のロータリサーボモータの巻
線 35,36 第1及び第2のロータリサーボモータの磁
石 51,52 第1及び第2のロータリパルスモータ 53,54 第1及び第2のリニアパルスモータの固定
子磁石 55,56 第1及び第2のリニアパルスモータの巻線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の単位運動量を有する第1のモータ
    と、第1の単位運動量と僅かに異なる第2の単位運動量
    を有する第2のモータを、運動の方向が同一になるよう
    に結合させたことを特徴とする複合モータ。
  2. 【請求項2】 第1の単位運動量を有する第1のモータ
    と、第1の単位運動量と僅かに異なる第2の単位運動量
    を有する第2のモータを、運動の方向が同一になるよう
    に結合させて構成した複合モータの各々のモータを、別
    個に駆動することを特徴とする複合モータ駆動方法。
JP3240187A 1991-08-28 1991-08-28 複合モータ及び複合モータ駆動方法 Pending JPH0564497A (ja)

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