JPH0564318A - 配電盤の母線配置 - Google Patents

配電盤の母線配置

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JPH0564318A
JPH0564318A JP3222768A JP22276891A JPH0564318A JP H0564318 A JPH0564318 A JP H0564318A JP 3222768 A JP3222768 A JP 3222768A JP 22276891 A JP22276891 A JP 22276891A JP H0564318 A JPH0564318 A JP H0564318A
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Tetsuya Tamao
哲也 玉尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配電盤における垂直母線のメンテナンスを容
易とし、かつ、広い負荷ケーブル引き込みスペースを確
保できるようにする。 【構成】 遮断器室6の背面に仕切りカバー12によっ
てケーブル室11から区画した垂直母線室7を設け、こ
の垂直母線室7内で遮断器室6を仕切る壁面20に碍子
2により垂直母線1を保持せしめる。そして、垂直母線
1に保持した分岐母線3を電源側碍管5の端子導体15
aを介して各ユニット(遮断器4)の電源側端子14a
に接続する。また、2個の碍管本体8a,8bを接続用
碍管10を挟んで相互に接続した構造の負荷側碍管8を
各垂直母線1の側方で垂直母線室7を貫通するように設
け、これら負荷側碍管8を介して各ユニットの負荷側端
子14bをケーブル室11の負荷ケーブル9に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配電盤の母線配置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の多段積配電盤の断面側面
図、図7は図6のC−C線断面図、図8は同D−D線断
面図である。この実施例の配電盤は3段積構成であっ
て、各段の遮断器ユニットに対応する3本の垂直母線1
は当該配電盤の側面側にそれぞれ碍子2によって保持さ
れている。そして、中段および下段のユニットに対し各
垂直母線1から分岐母線3がそれぞれ延設され、各分岐
母線3はそれぞれのユニットの遮断器4の電源側端子1
4aに電源側碍管5の端子導体を介して接続されてい
る。ここで、上記電源側碍管5は、遮断器4を収納する
遮断器室6と垂直母線1を収納する垂直母線室7とを仕
切る壁面20を貫通して設けられている。また、遮断器
4の負荷側端子14bは、負荷側碍管8の端子導体を介
し負荷ケーブル9に接続されている。負荷ケーブル9は
垂直母線室7に隣接するケーブル室11に延設され、こ
れら垂直母線室7とケーブル室11とが仕切りカバー1
2によって仕切られている。また、上段ユニットに対向
する位置には水平母線13が設けられ、各水平母線13
はそれぞれの垂直母線1に接続され、また、上段の電源
側碍管5の端子導体に接続されている。
【0003】なお、特開昭63−114510号公報に
は、多段積閉鎖配電盤において垂直母線をユニット背面
の垂直母線室に収納するとともに遮断器の負荷側導体を
垂直母線室を貫通する碍管を介してケーブル室へ引き出
すよう構成したものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6乃至図8に示す従
来の配電盤の母線配置では、各段の電源側碍管の配列方
向に対して直交する方向に垂直母線が並ぶため、各段に
おいて各垂直母線とそれぞれの電源側碍管の端子導体と
の間の分岐母線の取り回しが複雑で、分岐母線の形状も
個々に異なったものとなる。そのため、各コンパートメ
ントにおいてケーブル室と各垂直母線室を仕切る仕切り
カバーの形状が複雑で、垂直母線のメンテナンスが容易
でなく、また、負荷ケーブル引き込みのためのスペース
を広く取れないといった問題点があった。なお、上記公
報に開示されているように、垂直母線をユニット背面に
垂直母線室を設け負荷側導体を垂直母線室を貫通してケ
ーブル室へ引き出すようにした場合は、上記問題点の解
消が可能となることも考えられるが、これを実際に可能
とするための具体的構成は提示されていない。
【0005】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、配電盤において垂直母線のメンテ
ナンスを容易とし、かつ、広い負荷ケーブル引き込みス
ペースを確保できるようにすることを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る配電盤の
母線配置は、ユニット背面に垂直母線室を設け、分岐母
線を各垂直母線に保持せしめてそれぞれの垂直母線の側
方に配置し、これら分岐母線を保持した各垂直母線の組
み合わせからなる構造体を前記垂直母線室に収納すると
ともに、負荷側導体を各垂直母線の側方に配置した負荷
側碍管により遮蔽して前記垂直母線室を貫通せしめたも
のである。ここで、負荷側碍管は、電源側碍管の碍管本
体と同一構成の2個の碍管本体を接続用碍管を挟んで相
互に接続したものとすることができる。
【0007】
【作用】この発明においては、垂直母線室がユニット背
面に設けられ、各垂直母線の側方に分岐母線が配置さ
れ、これら分岐母線を保持した各垂直母線の組み合わせ
からなる構造体が前記垂直母線室に収納され、かつ、負
荷側碍管が各垂直母線の側方を貫通することにより、ユ
ニットの背面に簡素な形状で垂直母線室を仕切ることが
でき、それにより、垂直母線のメンテナンスが容易とな
り、また、負荷ケーブル引き込みスペースの確保も容易
となる。
【0008】
【実施例】図1はこの発明による配電盤の母線配置の一
実施例を示す断面側面図、図2は図1のA−A線断面
図、図3は同B−B線断面図、図4は同実施例における
電源側碍管の取付構造を示す拡大断面図、図5は同実施
例における上段および中断の負荷側碍管の取付構造を示
す拡大断面図である。この実施例の配電盤は3段に遮断
器ユニットを収納する3段積構成であって、それぞれが
2個の母線部分1a,1bの接続構造とされた3本の垂
直母線1がユニット背面に配置され、これら垂直母線1
が遮断器室6を仕切る壁面20にそれぞれ碍子2によっ
て保持されている。そして、中段および下段の各ユニッ
トに対して各垂直母線1に保持されて分岐母線3が設け
られ、これら分岐母線3は各ユニット(遮断器4)の電
源側端子14aに電源側碍管5の端子導体15aを介し
て接続されている。ここで、各段の電源側碍管5は、各
垂直母線1に対し同方向にオフセットした位置におい
て、遮断器4を収納する遮断器室6を垂直母線1を収納
する垂直母線室7およびケーブル室11から仕切る壁面
20を貫通して設けられている。これら電源側碍管5の
端子導体15aに接続される各分岐母線3は、いずれも
同じ曲折形状であり、各垂直母線1の側方において垂直
母線1間からの突出量が可及的に小さくなるよう配置さ
れ、それぞれの分岐母線3を含む3本の垂直母線1の組
み合わせがコンパクトな構造体を構成している。
【0009】垂直母線室7は、遮断器室6の背面で、該
遮断器室6を仕切る上記壁面20と平行な平板部分を主
体とする仕切りカバー12によってケーブル室11から
仕切られ、垂直母線1の組み合わせからなる上記コンパ
クトな構造体を収納している。また、上段および中段の
遮断器4の負荷側端子14bは、2個の碍管本体8a,
8bを接続用碍管10を挟んで相互に接続した構造の負
荷側碍管8を通ることによって垂直母線室7から遮蔽さ
れ、各垂直母線1の側方において該垂直母線室7を貫通
し、該負荷側碍管8の端子導体15bを介してケーブル
室11内の負荷ケーブル9に接続されている。
【0010】また、上段ユニットに対向する位置には各
垂直母線1に対し水平母線13が設けられ、これら水平
母線13はそれぞれの垂直母線1に接続されるとともに
上段ユニットのそれぞれの電源側碍管5の端子導体15
aに接続されている。また、下段ユニットの負荷側導体
を通す負荷側碍管8’は、垂直母線室7から離れた位置
において負荷ケーブル9に接続されている。
【0011】電源側碍管5は、図4に示すように略筒状
の碍管本体内部に端子導体15aが挿通されたものであ
る。端子導体15aには端子保持金具16が固定され、
端子保持金具16は端子保持金具取付ネジ17によって
電源側碍管5の碍管本体に固定される。また、電源側碍
管5は、碍管取付ネジ18によって遮断器室6を仕切る
上記壁面20に取り付けられる。
【0012】また、上段および中段の負荷側碍管8の構
造は図5のとおりであって、その接続用碍管10を挟む
2個の碍管本体8a,8bは上記電源側碍管5の碍管本
体と同一とされ、その端子導体15bは端子保持金具1
6と端子保持金具取付ネジ17により左右の碍管本体8
a,8bにそれぞれ固定される。また、遮断器室6を仕
切る壁面20と、垂直母線室7をケーブル室11から仕
切る仕切りカバー12に対し、左右の碍管本体8a,8
bがそれぞれ碍管取付ネジ18によって取り付けられ
る。この負荷側碍管8の組立手順は次のとおりである。
すなわち、まず、壁面20側の碍管本体8aに対し端子
導体15bを端子保持金具16と端子保持金具取付ネジ
17によって取り付けた後、この碍管本体8aを碍管取
付ネジ18によって壁面20に取り付ける。また、端子
導体15bに仕切りカバー12側の碍管本体8bに対す
る端子保持金具16を固定しておき、接続用碍管10を
この端子導体15bに通して壁面20側の碍管本体8a
に嵌合させ、次いで、仕切りカバー12側の碍管本体8
bを通し、この碍管本体8aを碍管取付ネジ18によっ
て仕切りカバー12に取り付ける。そして、この仕切り
カバー12側の碍管本体8bに対し端子保持金具16と
端子保持金具取付ネジ17によって端子導体15bを固
定する。一方、下段の負荷側碍管8は、図4に示す電源
側碍管5と同様の構造のものとされている。
【0013】なお、上記実施例は、遮断器ユニットを3
段積にしたものであるが、この発明は2段積構成の配電
盤にも、また、他の多段積構成の配電盤にも適用できる
ものである。また、本発明は垂直母線容量および遮断器
容量がさらに大きい場合でも適用でき、同様の効果を奏
する。
【0014】また、2個の碍管本体を接続用碍管を挟ん
で接続する碍管構造は、負荷側碍管に限らず、電源用碍
管にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ユニッ
ト背面に垂直母線室を設け、垂直母線を各垂直母線に保
持せしめてそれぞれの垂直母線の側方に配置し、これら
垂直母線の組み合わせからなる構造体を前記垂直母線室
に収納するとともに、各ユニットの負荷側導体を負荷側
碍管により遮蔽して垂直母線室を貫通せしめる構成とし
たので、垂直母線室を構成する部材の形状の簡素化およ
び点数の削減が可能で、垂直母線のメンテナンスが容易
となる。また、垂直母線室の裏面側に負荷ケーブルを引
き込み接続するスペースを十分に確保することができる
とともに、配電盤の奥行寸法の縮小化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による配電盤の母線配置の一実施例を
示す断面側面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1のB−B線断面図
【図4】この発明による配電盤の母線配置の一実施例に
おける電源側碍管の取付構造を示す拡大断面図
【図5】この発明による配電盤の母線配置の一実施例に
おける上段および中断の負荷側碍管の取付構造を示す拡
大断面図
【図6】従来の多段積配電盤の断面側面図
【図7】図6のC−C線断面図
【図8】図6のD−D線断面図
【符号の説明】
1 垂直母線 3 分岐母線 4 遮断器 5 電源側碍管 6 遮断器室(ユニット室) 7 垂直母線室 8 負荷側碍管 8a,8b 碍管本体 9 負荷ケーブル 10 接続用碍管 11 ケーブル室 12 仕切りカバー 13 水平母線 14a 電源側導体 14b 負荷側導体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮断器等の単位回路を構成するユニット
    を複数段に収納する配電盤において、ユニット背面に垂
    直母線室を設け、各段のユニットの電源側導体に接続す
    る分岐母線を各垂直母線に保持せしめてそれぞれの垂直
    母線の側方に配置し、これら分岐母線を保持した各垂直
    母線の組み合わせからなる構造体を前記垂直母線室に収
    納するとともに、各ユニットの負荷側導体を各垂直母線
    の側方に配置した負荷側碍管により遮蔽して前記垂直母
    線室を貫通せしめたことを特徴とする配電盤の母線配
    置。
  2. 【請求項2】 負荷側碍管は、電源側導体をユニット側
    に引き出す電源側碍管の碍管本体と同一構成の2個の碍
    管本体を接続用碍管を挟んで相互に接続したものとした
    請求項1記載の配電盤の母線配置。
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