JPH0564256U - 配管支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間使用しても配管１の締め付けが緩むこ
とがない配管支持装置を提供する。 【構成】 配管１の挟持手段２を有するアーム３を、鉛
直方向及び水平方向にそれぞれ伸縮自在にしてなるもの
であり、配管１を挟持することができるため、配管１の
回転を防止することができるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗面化粧台４、流し台等の配管１を固定する配管支持装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

洗面化粧台４、流し台等の配管１は、通常収納室５内に行なわれるため、収納 室５の物の出し入れを行う際に手や収納物が配管１に触れ、配管１の締め付けが 次第に緩んでくるものである。そこで、図２に示すように、固定片６を両端外方 に延設し、かつ長孔７を両側に形成してなる略Ｕ字状の支持金具８と、ネジ部９ を一端部に形成し、かつ配管１の外径に対応する略半円弧状の係止部１０を他端 部に形成してなる支持ボルト１１と、支持ボルト１１のネジ部９に螺合される蝶 ナット１２とからなる配管支持装置が知られている。

【０００３】 この配管支持装置においては、洗面化粧台４、流し台等の背板１３に補強用の 板材１４を取り付け、支持金具８を板材１４にネジ止めし、配管１に支持ボルト １１の係止部１０を係止し、支持ボルト１１のネジ部９を支持金具８の長孔７に 挿入し、蝶ナット１２を支持ボルト１１のネジ部９に螺合し配管１を支持するも のである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術においては、配管１に水平方向の張力を付加して支持するもの である。

【０００５】 しかしながら、この配管支持装置においては、配管１のぐらつきを防止するこ とはできるが、配管１の回転を防止することは困難である。

【０００６】 このため、この配管支持装置においては、配管１の締め付けの緩みを完全に防 止することがでいないものである。

【０００７】 そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたも のであり、すなわちその課題は、長期間使用しても配管１の締め付けが緩むこと がない配管支持装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の配管支持装置においては、配管１の挟持手段２を有するアーム３を、 鉛直方向及び水平方向にそれぞれ伸縮自在にしてなるものであり、配管１を挟持 することができるものである。また、挟持手段２としては、クリップ状のもの、 短筒体の筒壁に固定ビスを螺合してなるもの等配管１の回転を防止することがで きるものであれば良いものであり、配管１の本数に応じて設けられるものである 。また、伸縮方法としては、雄、雌の嵌め合い形状で摺動するもの、パンタグラ フ形状のもの等を用いることができるものである。

【０００９】 なお、配管支持装置としては、底板１５、背板１３等に固定することができる ものである。

【００１０】

【作用】

本考案の配管支持装置においては、配管１を挟持することができるものであり 、配管１の回転を防止することができるものである。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【００１２】 図１の配管支持装置は、本考案の一実施例で、配管１の挟持手段２を有するア ーム３を、鉛直方向及び水平方向にそれぞれ伸縮自在にしてなるものであり、図 １ａ）に示すように、洗面化粧台４の底板１５に固定され、収納室５内に配され た配管１を固定することができるものである。

【００１３】 この配管支持装置においては、断面コ字状の摺動部１６ａの一端に水平方向に 固定片６を延設してなる脚部１７と、Ｘ、Ｙ、Ｚ軸三方向に伸びる断面矩形形状 の筒状体１８からなる継手１９と、継手１９間を繋ぐ断面コ字状の摺動部１６ｂ と、断面コ字状の摺動部１６ｃの一端に平面視略Ω状の挟持片２０ａの一端を固 定し、かつ挟持片２０ａと略同形状の挟持片２０ｂを有するアーム３と、蝶ボル ト２１と、ナット２２とからなり、摺動部１６ａ、１６ｂ、１６ｃにはそれぞれ 蝶ボルト２１の挿入孔２３が穿設され、継手１９の三方向に伸びる筒状体１８に はそれぞれ長孔７が形成され、挟持片２０ａ、２０ｂの平面部にはそれぞれ蝶ボ ルト２１の挿入孔２３が穿設されているものである。そして、摺動部１６ａの開 口が向かい合うように脚部１７を固定し、継手１９の筒状体１８を下方、前方、 内方の三方向に位置させ、下方に向かう筒状体１８を脚部１７の摺動部１６ａに 摺動自在に嵌合し、蝶ボルト２１を摺動部１６ａ側から挿入孔２３、長孔７に挿 通してナット２２を螺合し、摺動部１６ｂを内方に向かう筒状体１８に摺動自在 に嵌合し、蝶ボルト２１を摺動部１６ｂ側から挿入孔２３、長孔７に挿通してナ ット２２を螺合し、アーム３の摺動部１６ｃを前方に向かう筒状体１８に摺動自 在に嵌合し、蝶ボルト２１を摺動部１６ｃ側から挿入孔２３、長孔７に挿通して ナット２２を螺合し、アーム３の挟持片２０ａが配管１に沿うように調節し、挟 持片２０ｂを挟持片２０ａに対応させてボルト締めするものである。

【００１４】 この配管支持装置においては、配管１の挟持手段２を有するアーム３を、任意 の位置に摺動することができるため、配管１の施工位置にバラツキがあっても、 容易に配管１を固定することができるものである。

【００１５】

【考案の効果】

上述の如く、本考案の配管支持装置においては、配管１を挟持することができ 、配管１の回転を防止することができるため、長期間使用しても配管１の締め付 けが緩むことがなく、安心して使用することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例である配管支持装置を示すも
のであり、ａ）は洗面化粧台に使用した場合の正面図、
ｂ）は斜視図である。

【図２】本考案の従来例である配管支持装置を示す断面
図である。

【符号の説明】

１ 配管 ２ 挟持手段 ３ アーム ４ 洗面化粧台 ５ 収納室 ６ 固定片 ７ 長孔 ８ 支持金具 ９ ネジ部 １０ 係止部 １１ 支持ボルト １２ 蝶ナット １３ 背板 １４ 板材 １５ 底板 １６ａ、１６ｂ、１６ｃ 摺動部 １７ 脚部 １８ 筒状体 １９ 継手 ２０ａ、２０ｂ 挟持片 ２１ 蝶ボルト ２２ ナット ２３ 挿入孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配管１の挟持手段２を有するアーム３
   を、鉛直方向及び水平方向にそれぞれ伸縮自在にしてな
   る配管支持装置。