JPH056421U - 光ビーム位置検出装置 - Google Patents
光ビーム位置検出装置Info
- Publication number
- JPH056421U JPH056421U JP5379891U JP5379891U JPH056421U JP H056421 U JPH056421 U JP H056421U JP 5379891 U JP5379891 U JP 5379891U JP 5379891 U JP5379891 U JP 5379891U JP H056421 U JPH056421 U JP H056421U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ビーム位置検出装置のノイズ低減装置に関
し、簡単な、かつ、安価な構成で、透明円筒状ロッドの
気泡や傷によるノイズの発生を低減できる光ビーム位置
検出装置を提供することを目的とする。 【構成】 主走査方向と軸心方向とが平行配置され、入
射した光ビームを一方の端面から出射する透明円柱状ロ
ッドと、前記ロッドの光ビーム入射側に、該ロッドに平
行に配置され、透光部と遮光部とをロッドの軸心方向に
所定のピッチで交互に配設した格子と、前記ロッドの一
方の端面近傍に配置された受光素子とを備える光ビーム
位置検出装置において、前記ロッドの光ビーム入射側に
該ロッドの軸心と平行にシリンドリカルレンズを配置す
る構成とする。
し、簡単な、かつ、安価な構成で、透明円筒状ロッドの
気泡や傷によるノイズの発生を低減できる光ビーム位置
検出装置を提供することを目的とする。 【構成】 主走査方向と軸心方向とが平行配置され、入
射した光ビームを一方の端面から出射する透明円柱状ロ
ッドと、前記ロッドの光ビーム入射側に、該ロッドに平
行に配置され、透光部と遮光部とをロッドの軸心方向に
所定のピッチで交互に配設した格子と、前記ロッドの一
方の端面近傍に配置された受光素子とを備える光ビーム
位置検出装置において、前記ロッドの光ビーム入射側に
該ロッドの軸心と平行にシリンドリカルレンズを配置す
る構成とする。
Description
【0001】
本考案は、例えば平面スキャナ等の画像走査記録装置に使用される光ビーム位 置検出装置に関する。
【0002】
従来、画像走査記録装置の中には光ビームをガルバノミラーで偏向することに より、感光材料上を主走査方向に光ビームで走査するものがある。ガルバノミラ ーは所定の角度範囲で往復揺動する構成であるので、感光材料上における光ビー ムの移動速度(以下主走査速度という)が均一とはならない。即ち、1走査幅の 中央では主走査速度が速くなり、両端では主走査速度が遅くなる。このため、単 位時間当たりの受光量についていえば、図4に示すように、1走査幅の中央部で は少なく、両端に近づくに従って多くなる。従って、ガルバノミラーを用いた画 像走査記録装置においては、光ビームの光量補正を行うことが必要となる。
【0003】 光ビーム位置検出装置は、主走査速度の変化に対応して周波数及びパルス幅が 変化するパルス列を出力するので、上記の光量補正に利用されている。 即ち、光ビーム位置検出装置の格子(グレーティング)を通過する光ビームの 周波数は図5に示すように、1走査幅の中央部に相当するものが高く、両端に近 い程低くなる傾向があるので、これを受光素子で電気信号に変換した後、F−V 変換して得られる出力は図6に示すように、1走査幅の中央部に相当する所で最 高となり、両端で最低となる2次曲線状に変化し、丁度感光材料上の受光量の変 化と相反する変化を示す。従って、この出力を光量補正信号としてレーザダイオ ードの発光量を制御したり、音響光学変調器(AOM)でレーザ光線の光量を制 御したりすることにより1走査幅の全体にわたって感光材料上での受光量を均一 化することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、上記光ビーム位置検出装置は、格子を通過した光ビームを受光素子 に導く透明円筒状ロッドを備えており、このロッドは例えば透明のガラス、合成 樹脂等で作られる。このロッドの製造工程において、ロッド内部に気泡が残留し たり、ロッドの表面に微細な傷が付いたりすることは避けられない。この気泡や 傷は光を不測な方向に散乱したり、吸収するので、図5のa矢示部のように、受 光素子での受光レベルが低下し、波形整形時に受光レベルがスレッシュホールド レベルよりも低いと受光素子の出力信号が切捨てられることがある。そうすると 、図6のa矢示部のように、F−V変換出力が局部的に大きく低下し、光量補正 の精度が損なわれて画質が悪化することがある。
【0005】 そこで、かかる画質の悪化を防止するため、ロッドの品質管理を厳格にするこ とが考えられるが、ロッドの歩留りが悪くなり、コスト的に非常に高価になる。 本考案は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、簡単な、かつ、安価な構 成で、透明円筒状ロッドの気泡や傷によるノイズの発生自体を防止できる光ビー ム位置検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
本考案に係る光ビーム位置検出装置は、光ビームが走行する主走査方向と軸心 方向とが平行配置され、入射した光ビームを一方の端面から出射する透明円柱状 ロッドと、前記ロッドの光ビーム入射側に、該ロッドに平行に配置され、透光部 と遮光部とをロッドの軸心方向に所定のピッチで交互に配設した格子と、前記ロ ッドの一方の端面近傍に配置された受光素子とを備える光ビーム位置検出装置を 前提として、上記の目的を達成するため、前記ロッドの光ビーム入射側に該ロッ ドの軸心と平行に、前記主走査方向に対してほぼ垂直な方向にのみパワーを有す るシリンドリカルレンズが配置される、という手段を講じている。
【0007】
本考案においては、前記ロッドに入射する光ビームがシリンドリカルレンズに よって、入射方向及びロッドの軸心方向にほぼ垂直な方向にのみ拡大され、ロッ ドの気泡や傷によって不測な方向に光ビームが散乱されたり、吸収、減衰される 光の割合が小さくなる。その結果、受光素子に入射する光量の低下が小さくなり 、受光素子の出力が所定値よりも低下することが防止される。
【0008】
本考案の一実施例に係る光ビーム位置検出装置は例えば図1に示す平面スキャ ナの光ビーム位置検出装置に適用される。 この平面スキャナは、例えば磁気ディスクに記憶されている画像信号を画像処 理回路1に入力し、階調変換処理、倍率変換処理、鮮鋭度強調処理等を施して、 網点信号発生回路2に出力させる。網点信号発生回路2は1走査ライン毎に画像 信号を網点信号に変換し、1走査ライン分の網点信号毎に次段の音響光学変調器 (AOM)ドライバ3に出力する。
【0009】 レーザ装置4から出力されるレーザビーム5は、ハーフミラー6により記録用 レーザビーム7と補正用レーザビーム8とに分割される。記録用レーザビーム7 はハーフミラー6を透過し、AOMドライバ3により駆動される音響光学変調器 (AOM)9で網点信号による変調及び後述する光量補正を受けてから、主走査 偏向器としてのガルバノミラー10に導かれる。また、補正用レーザビーム8は ハーフミラー6から3つのミラー11,12,13によってAOM9を迂回する 光路を経てガルバノミラー10に導かれる。
【0010】 ガルバノミラー10は図示しないガルバドライバにより所定の揺動角度範囲内 で往復揺動駆動される。ガルバノミラー10で反射された記録用レーザビーム7 はfθレンズ14を通って感光材料15上を主走査方向に走査して網点画像を記 録し、補正用レーザビーム8はfθレンズ14を通ってミラー16で反射され、 グレーティングセンサ(光ビーム位置検出装置)17を走査する。
【0011】 グレーティングセンサ17は、図2に示すように、主走査方向と軸心方向とが 平行配置され、入射した光ビームを乱反射して一方の端面から出射する透明円柱 状ロッド18と、ロッド18の光ビーム入射側に、該ロッド18に平行に配置さ れ、透光部19aと遮光部19b(図2では図示せず)とをロッド18の軸心方 向に所定のピッチで交互に配設した格子19と、ロッド18の一方の端面近傍に 受光面が対向して配置された受光素子20とを備える。
【0012】 グレーティングセンサ17を補正用レーザビーム8で上記のように走査すると 、図5に示したように、記録用レーザビーム7の主走査速度に比例した周波数を 持つパルス信号が受光素子20から出力され、このパルス信号を波形整形回路2 1で波形整形した後、F−V変換回路22に入力させてF−V変換し、例えば図 6に示すような光量補正信号を作成させる。
【0013】 この光量補正信号は、AOMドライバ3を介してAOM9に入力され、AOM 9を通過する記録用レーザビーム7の光量を1走査する間に光量補正信号の信号 値の増減に比例して増減させる。これにより、主走査速度が遅い感光材料15の 両端部では光量を小さくし、主走査速度が速い感光材料15の中央部では光量を 大きくして感光材料15の各部分が受ける受光量を均一化することができる。
【0014】 グレーティングセンサ17は、更に、格子19の補正用レーザビーム8が入射 する側にロッド18の軸心と平行に配置されたシリンドリカルレンズ24を備え ている。したがって、補正用レーザビーム8は、ガルバノミラー10によって偏 向され、fθレンズ14を通ってミラー16で反射された後、シリンドリカルレ ンズ24を透過して、格子19をロッド18の軸心方向に走査することになる。 本実施例ではシリンドリカルレンズ24が主走査方向に対してほぼ垂直な方向に のみ正のパワーを有しているので、図3に示すように、補正用レーザビーム8は ロッド18の軸心方向に垂直な方向に拡大されてロッド18に入射することとな るので、ロッド18に気泡pや傷が存在したとしてもそれらの気泡p等によって 光が散乱又は減衰される割合が小さくなる。したがって、受光素子20に入射す る光量の低下が小さくなり、受光素子20の出力が所定値よりも低下することが 防止され、波形整形回路21で受光素子20から出力されたパルスが切り捨てら れることが少なくなる。その結果、図6に実線で示すように、F−V変換器22 の出力に現れるノイズが小さくなったり、場合によっては解消されたりして、記 録用レーザビーム7の光量調整の乱れが小さくなり、画質が高められる。
【0015】 なお、図2に示すように、シリンドリカルレンズ24は主走査方向に関しては パワーが無いので、補正用レーザビーム8は格子19において集光される。この ため格子19に対する解像力は劣化することがなく、主走査方向の位置信号を精 度良く得ることができる。 この実施例によれば、安価に得られるシリンドリカルレンズ24を設けるだけ であり、構成が簡単で、かつ、安価になる。
【0016】 上記の実施例においては、シリンドリカルレンズ24が格子19よりも補正用 レーザビーム8入射側に配置されているが、シリンドリカルレンズ24を格子1 9とロッド18との間に配置することも可能である。また、上記の実施例におい ては、シリンドリカルレンズ24は主走査方向に対してほぼ垂直な方向にのみ正 のパワーを有しているが、負のパワーを有するシリンドリカルレンズを用いても 実施可能である。
【0017】 また、上記の実施例においては、F−V変換器22の出力でAOMドライバを 介してAOM9を通過する光量を調整しているが、F−V変換器22の出力でレ ーザダイオードの発光量を制御することにより光量補正を行うように構成するこ とも可能である。
【0018】
以上のように、本考案によれば、透明円柱状ロッドの光ビーム入射側に該ロッ ドの軸心方向と平行に主走査方向に対してほぼ垂直な方向にのみパワーを有する シリンドリカルレンズを配置するという簡単で、かつ、安価な構成で、ロッドの 気泡や傷によるノイズを低減することができ、画質を高めることができる。
【図1】実施例が適用される平面スキャナの要部の原理
説明図である。
説明図である。
【図2】本考案に係る一実施例の要部を主走査方向に対
して垂直な方向から見た原理説明図である。
して垂直な方向から見た原理説明図である。
【図3】本考案に係る一実施例の要部を主走査方向から
見た原理説明図である。
見た原理説明図である。
【図4】ガリバノミラーを備える画像走査記録装置にお
いて光量補正をしない場合、1走査幅における感光材料
の露光状態を示す露光特性図である。
いて光量補正をしない場合、1走査幅における感光材料
の露光状態を示す露光特性図である。
【図5】ガリバノミラーを備える画像走査記録装置にお
いて光量補正をしない場合、光ビーム位置検出装置の1
走査幅における出力特性図である。
いて光量補正をしない場合、光ビーム位置検出装置の1
走査幅における出力特性図である。
【図6】光ビーム位置検出装置の出力に対応する1走査
幅における光量補正信号の波形図である。
幅における光量補正信号の波形図である。
8 補正用レーザビーム 18 ロッド 19 格子 20 受光素子 24 シリンドリカルレンズ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 光ビームが走行する主走査方向と軸心方
向とが平行配置され、入射した光ビームを一方の端面か
ら出射する透明円柱状ロッドと、前記ロッドの光ビーム
入射側に、該ロッドに平行に配置され、透光部と遮光部
とをロッドの軸心方向に所定のピッチで交互に配設した
格子と、前記ロッドの一方の端面近傍に配置された受光
素子とを備える光ビーム位置検出装置において、 前記ロッドの光ビーム入射側に該ロッドの軸心と平行
に、前記主走査方向に対してほぼ垂直な方向にのみパワ
ーを有するシリンドリカルレンズを配置したことを特徴
とする光ビーム位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5379891U JPH056421U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ビーム位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5379891U JPH056421U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ビーム位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056421U true JPH056421U (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=12952838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5379891U Pending JPH056421U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ビーム位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056421U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015022041A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 国立大学法人信州大学 | 光ビームの走査速度の検知方法及び検知機構 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP5379891U patent/JPH056421U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015022041A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 国立大学法人信州大学 | 光ビームの走査速度の検知方法及び検知機構 |
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