JPH0563404U - 回転式ヘア・ドライヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】遠赤外線を含む熱線と温風を放出する、回転式
ヘア・ドライヤを提供する。 【構成】主要構成品として箱状体からなる本体ケース
（１）と、長手方向にわたって略９０度湾曲した中空箱
状体からなる送風管（２）と、これらを回転自在に結合
する支持管（４）とからなる構成。これらに送風口
（３）若しくは（１９）、モーター（５）、送風器
（６）、ヒーター（７）若しくは（１７）、制御盤
（８）、支柱若しくは吊具（９）、プーリー（１０）及
び（１１）、ベルト（２４）、摺動環（１４）、把手
（１５）とを備えると共に、所要に応じて送風器／ヒー
ターケース（１２）、気密環（１３）、スリップリング
（１６）、反射ミラー（１８）を備えた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗髪後やパーマネント・ウエーブ液塗布後などに、髪を乾燥させる ヘア・ドライヤ関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のヘア・ドライヤとしては、頭部全体を覆って温風を吹きつけるいわゆる 釜式のものや、複数個の遠赤外線灯を照射する開放式のもや、その片側に遠赤外 線発生発熱体を備えた円環体が低速すりこぎ運動をなす方式のものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには、次のような欠点があった。 （イ）釜式のものにあっては、頭部全体を覆い視界を妨げるため束縛感があると いう問題点があった。 （ロ）複数遠赤外線灯式のものにあっては、解放感はあるものの、灯が固定式な ため髪全体に均一に照射することが難しいと共に、装置が煩雑不恰好でスマート 性に欠けるという問題点があった。 （ハ）円環体すりこぎ運動式のものにあっては、熱線は髪全体に均一に照射でき るものの、これに送風が伴わないため、髪全体の均一な乾燥が難しいという問題 点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）長手方向にわたって略９０度湾曲した送風管（２）の湾曲内側部分に設け られた適宜の個数の送風口（３）から温風を吹き出すと共に、この送風管（２） を低速で回転させるようにした。 （ロ）送風口（３）に遠赤外線発生材料を用いて髪の乾燥を促進させた。 （ハ）別法として、送風口（３）の近傍に遠赤外線を発生するヒーター（１１） 通風口付き反射ミラー（１２）を設けて熱線と温風の重畳作用をなさしめた。

【０００５】

【作用】

（イ）装置が被験者の視界を妨げることがなく、束縛感から開放される。 （ロ）遠赤外線と温風とが、送風管の低速回転により、髪全体にわたってむらな く当てられるので均一且つ短時間での乾燥ができる。 （ハ）シンプルでスマートなデザインが適用できる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の第１の実施例における外観前方斜視図、図２は同後方斜視図、 図３は同構造機能説明用縦断面図、図４は第２の実施例における構造機能説明用 縦断面図、図５は図４中のＡ−Ａ横断面図。 以下本考案の詳細を実施例について説明する。 （イ）第１の実施例において、制御板（８）に備えられた風量設定器（２０）で 送風器（６）の回転速度を、温度設定器（２１）でヒーター（７）に流れる電流 をそれぞれ設定するすると共に、タイマー（２２）で本ドライヤ装置に投入され る電源の継続時間を設定すると、送風器（６）及びヒーター（８）が設定値に応 じて作動すると共に、モーター（５）が作動してプーリー（１０）、（１１）及 びベルト（２４）を介して支持管（４）並びにこれと一体結合された送風管（２ ）を低速で回転させる。 このようにして、適宜の温度及び風量の温風が被験者（２５）に対して上方、 側方及び後方からむらなく送出され、被験者の髪を効率よく且つ均一に乾燥させ ることとなる。 この場合、送風口（３）を遠赤外線放射特性に優れたセラミック等の材質で構 成しておけば、乾燥効果は一層促進される。 なお、気密管（１３）は例えば片面に植毛を備えた円環状のゴムベルトからな り、本体ケース（１）内への温風の逆流を防止する作用をなし、また摺動環（１ ４）は送風管（２）の回転を円滑にするための部材であり、把手（１５）は本ド ライヤ装置の位置決め操作を容易にするための部材である。 （ロ）第２の実施例においては、送風器（６）で送り出された空気は反射ミラー （１８）に穿たれた送風口（１９）からヒーター（１７）の近傍を経て温風とな って放出される。この時、ヒーター（１７）として遠赤外線を効率よく放射する ヒーターを用いたり、図示のような樋状の凹面鏡からなる反射ミラー（１８）を ヒーター（１７）の後背部に配置すれば髪の乾燥効果を一層向上させることがで きる。 なお、スリップリング（１６）は本体ケース（１）側の電源を回転部分に備え られた送風器（６）及びヒーター（１７）に接続する作用をなす一般的部材であ って、この場合第１の実施例で用いた気密環（１３）は不要となる。その他の作 用は第１の実施例と同様であり、重複した説明は省略する。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）被験者の視界を妨げず、束縛感を与えない。 （ロ）均一且つ短時間での髪の乾燥ができる。 （ハ）シンプルでスマートなデザインが適用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例の外観前方斜視図

【図２】第１の実施例の外観後方斜視図

【図３】第１の実施例の構造機能説明用縦断面図

【図４】第２の実施例の構造機能説明用縦断面図

【図５】図４中のＡ−Ａ横断面図

【符号の説明】

（１）は本体ケース （２）は送風管 （３）は送風口 （４）は支持管 （５）はモーター （６）は送風器 （７）はヒーター （８）は制御盤 （９）は支柱若しくは吊具 （１０）、（１１）はプーリー （１２）は送風器及びヒーターのケース （１３）は気密環 （１４）は摺動環 （１５）は把手 （１６）はスリップリング （１７）はヒーター （１８）は反射ミラー （１９）は送風口 （２０）は風量設定器 （２１）は温度設定器 （２２）はタイマー （２３）はヒューズ （２４）はベルト （２５）は被験者

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース（１）と、長手方向にわたって
   略９０度湾曲した中空箱体からなる送風管（２）と、こ
   の送風管（２）の湾曲内側部分に備えられた適宜の個数
   の送風口（３）と、上記送風管（２）の湾曲外側部分に
   通口結合されていて且つ上記本体ケース（１）に回転自
   在に取付けられた支持管（４）と、この支持管（４）を
   低速回転駆動するモーター（５）と、送風器（６）と、
   ヒーター（７）と、上記本体ケース（１）の一部に備え
   られた装置全般の動作を制御する制御盤（８）と、上記
   本体ケース（１）を固定支持する支柱若しくはこれに代
   わる吊具（９）とからなる回転式ヘア・ドライヤ。
2. 【請求項２】前記送風口（３）は、遠赤外線発生材料か
   らなる請求項１記載の回転式ヘア・ドライヤ。
3. 【請求項３】前記送風機（６）とヒーター（７）は、本
   体ケース（１）の一部に取付けられていて、送風機
   （６）及びヒーター（７）により製造された温風は前記
   支持管（４）に送り込まれるようになされた請求項１記
   載の回転式ヘア・ドライヤ。
4. 【請求項４】前記ヒーター（７）は遠赤外線発生発熱体
   （１７）からなり、前記送風管（２）の湾曲内側部分に
   取付けられると共に、その後背部に通風口付き反射ミラ
   ー（１８）を備えた請求項１記載の回転式ヘア・ドライ
   ヤ。